JP2014178067A - 空調制御システムおよび空調制御方法 - Google Patents

空調制御システムおよび空調制御方法 Download PDF

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Masahito Maruyama
雅人 丸山
Ryota Nakamura
亮太 中村
Keigo Matsuo
啓吾 松尾
Toshihiro Hayashi
俊宏 林
Akira Takeuchi
章 竹内
Kazuhiro Matsuda
和浩 松田
Akiyoshi Tominaga
哲欣 富永
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Abstract

【課題】ICT装置の温度上昇を見越して、通常時のICT装置の吸気温度がICT装置の許容最高温度よりもやや低くなるように空調出力を設定する必要がある。
【解決手段】本発明は、アイルキャッピングの下部のコールドアイルの内部に設置され、コールドアイル内気圧PINを計測する第1の気圧計測部と、前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイルの外部に設置され、コールドアイル外気圧POUTを計測する第2の気圧計測部とを備え、空調制御部は、受信した前記内気圧PINと前記外気圧POUTとの気圧差ΔPを演算し、前記気圧差ΔPと第1の数値Pを比較して、ΔP<Pの場合、冷却風量を増やす第1の風量指示信号を空調機に送信し、ΔP>Pの場合、前記冷却風量を減らす第2の風量指示信号を前記空調機に送信する。
【選択図】図4

Description

本発明は、空調制御システムおよび空調制御方法に関し、より詳細には、データセンタ等のマシン室に存在する空調機の運転状態を制御する空調制御装置および空調制御方法に関する。
近年、企業のICT(Information and Communication Technology:情報通信技術)利用の急速な増加に伴って、ICT装置(サーバ)の消費電力問題が顕在化している。特に、ICT装置の熱対策に伴う空調の冷房運転における電力消費量の増加の問題が深刻化しつつあり、空調効率の改善が求められている。データセンタ等の空調効率悪化要因は2つ挙げられる。第1の空調効率悪化要因としては、空調機からICT装置へ供給する冷気と、ICT装置からの排気(暖気)との混合が挙げられる。一方の面に吸気面が設けられ他方の面に排気面が設けられたICT装置において、ICT装置から排出された暖気は、ICT装置の吸気面に回り込む場合があり、空調機から吹き出される冷気と一緒に吸い込まれ、混合する。結果として、ICT装置内が適切に冷却されないため、空調機の冷房出力を更に上げることになる。そこで冷暖気混合を抑制するため一般的なマシン室では、ICT装置の吸気面同士/排気面同士を向かい合わせて配列させたサーバラックを設置する。
ICT装置は、米国IEA規格に準ずる19インチサーバラックに格納され、データセンタ等のマシン室に収容されるのが一般的である。サーバラックは前面から冷気を吸込み、上面又は背面から排気するタイプが多く、各ラックは前面・上面・背面を同じ方向に向けて横一列に配置される。マシン室内には吸気面・排気面を同じ方向に向けて配置されたラック列が、隣接する列の吸気面と吸気面、排気面と排気面とを対向させて、複数列配置される。吸気面に挟まれた通路は後述する二重床から冷気が供給されていることから、コールドアイルと呼ばれる。同様に、排気面に挟まれた通路はラックからの排気で温度が上がるため、ホットアイルと呼ばれる。ホットアイルからコールドアイルへ空気が回り込むと冷却効率の低下を招くため、回り込みを低減するように遮蔽板を使用する方法が提案されている。
また更なる冷暖気分離手段として、コールドアイルまたはホットアイルを不燃性樹脂パネル等で物理的に遮蔽するアイルキャッピング(登録商標)(AC:AISLE CAPPING)の導入が進んでいる。冷暖気分離手段により、冷暖気混合を抑制し、空調効率が改善し得る。
一方、第2の空調効率悪化要因としては、ICT装置の負荷急増による排熱量の増加を抑制するための、空調機の冷房運転における過大出力が挙げられる。ICT装置の排熱量はICT装置の処理負荷量に応じて時々刻々変化する。よって、空調機の冷房運転における出力は、ICT装置の突然の負荷急増による排熱量の増加に備えて予め高めに設定されることが一般的であり、空調電力増加の一因となっている。
例えば特許文献1に記載の従来の空調制御システムは、外部センサにより室内の複数の点の温度を測定し、測定した温度を空調機にフィードバックすることで時々刻々変化するICT装置の排熱量に対応し、空調機の冷気供給適正化・省エネ性向上を図っている。
特開2011−085267号公報
図1に特許文献1に記載の従来技術における二重天井方式のアイルキャッピングを用いた空調システムを簡略化した概要図を示す。空調制御システム1において、情報通信機械室7は、天井空間7bと、室内空間7aと、二重床空間7cと、の3つの空間で分かれている。天井空間7bと、室内空間7aとは、天井パネル7eで区切られ二重天井方式になっており、天井パネル7eにはICT装置の排気を吸い込む吸込口7g、7gが設けられている。また、室内空間7aと、二重床空間7cとは、床パネル7dで区切られており、床パネル7dには、穴あきパネル7fが設けられている。そして、室内空間7aには、ラック列3α、3βと、空調機4とが設置されている。ラック列3αは、ICT装置2a〜2aがそれぞれ設置されたラック2αを1台として複数台で構成され、また、ラック列3βは、ICT装置2a〜2a14がそれぞれ設置されたラック2βを1台として複数台で構成される。ICT装置2a〜2aのそれぞれの吸気面とICT装置2a〜2a14のそれぞれの吸気面とは、お互いに向かい合っている。ラック列3αと、ラック列3βとの間には、ICT装置に供給される冷気を逃がさないように上から蓋をする構成の(例えば、コの字型の)アイルキャッピング8aが設置されている。また、コールドアイル8内の温度を測定する温度センサSがアイルキャッピング上部に取り付けられている。
冷房運転によって空調機4から吹き出された冷気は、図1の矢印が示すように、二重床空間7cを通って穴あきパネル7fを通り抜けて上昇し、アイルキャッピング8aによって留まり、コールドアイル8を形成する。コールドアイル8を形成する冷気は、ICT装置2a〜2a14のそれぞれの吸気面から吸い込まれ、ICT装置2a〜2a14内の熱を奪って、ICT装置2a〜2a14のそれぞれの排気面から排出される。そして、排出された暖気により、ホットアイル9α、9βが形成される。排出された暖気は、上昇し、吸込口7gおよび吸込口7gを通って天井空間7b内に入り、空調機4の中へ吸い込まれ、再び冷気として吹き出される。つまり、アイルキャッピング8aによりコールドアイル8と、ホットアイル9α、9βとが区切られ、ICT装置における供給される冷気と排気される暖気との混合が抑制されている。
特許文献1に記載の従来の空調制御システム1においては、情報通信機械室7内における温度を温度センサSで測定し、測定データを空調機4にフィードバックすることにより室温を一定範囲内に維持していた。
しかし、ICT装置2a〜2a14の負荷の急な増加に伴いICT装置2a〜2a14内の温度が上昇してからコールドアイル8内の温度が上昇するまでにはタイムラグがあり、温度センサSは温度上昇を検出するのに一定の時間がかかる。温度センサSが温度上昇を検出して空調機4が冷気を吹き出すまでは、ICT装置2a〜2a14のそれぞれの内部温度は上昇し、ICT装置2a〜2a14のそれぞれの吸い込み風量は増大する。そして、コールドアイル8の内圧が降下してホットアイル9α、9βを含む室内空間7aの外気が、ラック2α内のICT装置2a〜2a間の隙間、ラック2β内のICT装置2a〜2a14間の隙間、およびアイルキャッピング8aの隙間など、完全に閉鎖するのが困難な隙間からコールドアイル8内に流入し、一時的にコールドアイル8内の温度が上昇する。よって、温度が上昇したコールドアイル8内の冷気が、ICT装置2a〜2a14のそれぞれの吸い込み口に入り、ICT装置の吸気温度が一時的に上昇してしまうという問題があった。
そこでICT装置の処理負荷急増に伴う温度上昇を見越して、通常時のICT装置の吸気温度がICT装置の許容最高温度よりもやや低くなるように空調出力を設定する必要があり、空調出力過大となる問題があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたもので、その目的とするところは、ICT装置の負荷急増の際の吸気温度上昇を防止することで、通常時の吸気温度をICT装置の許容最高温度付近まで緩和し、空調出力過大を解消しようとするための、空調制御システムおよび空調制御方法を提供することにある。
上記課題を解決するための手段として、マシン室内におけるコールドAC内外の気圧差を検知して空調機にフィードバックし、気圧差が一定に維持するように空調吹出風量を変化させる。
本発明は、このような目的を達成するために、請求項1に記載の発明は、複数のサーバラック列により、コールドアイルとホットアイルが形成される室内で、前記コールドアイルで形成された空間と前記ホットアイルで形成された空間とを区画するアイルキャッピングと、前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイル内へ供給される空調機の冷却風量を調節する空調制御部とを備えた空調制御システムであって、前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイルの内部に設置され、コールドアイル内気圧PINを計測する第1の気圧計測部と、前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイルの外部に設置され、コールドアイル外気圧POUTを計測する第2の気圧計測部とを備え、前記空調制御部は、前記内気圧PINおよび前記外気圧POUTを受信して、前記内気圧PINと前記外気圧POUTとの気圧差ΔPを演算し、前記気圧差ΔPと第1の数値Pを比較して、ΔP<Pの場合、前記冷却風量を増やす第1の風量指示信号を前記空調機に送信し、ΔP>Pの場合、前記冷却風量を減らす第2の風量指示信号を前記空調機に送信することを特徴とする。
以上説明したように、本発明によれば、ICT装置の処理負荷急増に伴ってICT装置の吸気量が増加してACの下部のコールドアイル内の気圧が低下した際、空調吹出風量を増加させることで、ACの下部のコールドアイル内の気圧を瞬時に回復させることができる。コールドアイル内の気圧が外部よりも高い状態を維持できれば、コールドアイル内には暖気が回り込まないため、コールドアイル内部の温度は上昇しない。従って本発明によれば、ICT装置の処理負荷急増時のICT装置の吸気温度上昇を高精度に防止できることから、過大な空調出力をなくすことができ、空調電力が削減できる。
従来技術にかかる空調制御システムを示す断面構成図である。 本発明の第1の実施形態にかかる空調制御システムを示す斜視図である。 本発明の第1の実施形態にかかる空調制御システムを示す断面構成図である。 本発明の第1の実施形態にかかるフロー図である。 本発明の第2の実施形態にかかる空調制御システムを示す断面構成図である。 本発明の第2の実施形態にかかるフロー図である。 本発明の第3の実施形態にかかる空調制御システムを示す断面構成図である。 本発明の第3の実施形態にかかるフロー図である。 本発明の第4の実施形態にかかる空調制御システムを示す断面構成図である。 本発明の第4の実施形態にかかるフロー図である。
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について詳細に説明する。
(第1の実施形態)
図2に本発明の第1の実施形態にかかる空調制御システムの斜視図を示す。また図3に図2を側面から見た、本発明の第1の実施形態にかかる空調制御システムの断面構成図を示す。
本発明の第1の実施形態にかかる空調制御システム100は、冷気を、二重床を介してコールドAC103の下部のコールドアイルに供給する空調機101と、ICT装置(サーバ)が配置されたサーバラック(例えば、米国EIA規格で定められた19インチサーバラック)が吸気面を互いに向かい合わせるように設置されたサーバラック列102a、102bと、サーバラックの吸気面が向かい合うことにより形成されたコールドアイルを覆うようにサーバラック列102a、102b間の上部および側部に形成されたコールドAC103と、コールドAC103の下部のコールドアイル内の気圧PINを計測し空調制御部106に送信する第1の気圧計測部104と、コールドアイル外の気圧POUTを計測し空調制御部106に送信する第2の気圧計測部105と、コールドアイル内気圧PINおよびコールドアイル外気圧POUTの値に基づいた風量指示信号を空調機101に送信する空調制御部106とを含む。
第1の気圧計測部104は、コールドAC103の下部のコールドアイル内の気圧PINを計測できるようにコールドアイル側のコールドAC103の表面に設置される。また、第2の気圧計測部105は、コールドアイルが含まれるコールドAC103の外部の気圧POUTを計測できるようにコールドアイル側とは反対側のコールドAC103の表面に設置される。
図4のフロー図を参照しながら、本発明の第1の実施形態にかかる空調制御システム100の動作について説明する。
空調機の作動の際に、第1の気圧計測部104は、コールドアイル内気圧PINを計測して空調制御部106へ送信し(S101)、第2の気圧計測部105は、コールドアイル外気圧POUTを計測して空調制御部106へ送信する(S102)。空調制御部106は、受信したコールドアイル内気圧PINと受信したコールドアイル外気圧POUTとの気圧差ΔPを演算する(S103)。
そして空調制御部106は、あらかじめ設定された、目標値P(第1の数値)とコールドアイル内外の気圧差ΔPとを比較する(S104)。目標値Pは、暖気を含んだ外気がサーバラック内のICT装置間の隙間やコールドAC103の隙間から流入しないようなコールドアイル内外圧力差を表す。
空調制御部106は、目標値Pと気圧差ΔPとを比較した結果、ΔP<Pの場合、ICT装置の冷却風量を増やす指示信号を空調機へ送信する(S105)。冷却風量を増やす指示信号を受信した空調機は、コールドアイル内の圧力を上昇するように冷気を吹き出す。
空調制御部106は、目標値Pと気圧差ΔPとを比較した結果、ΔP>Pの場合、ICT装置の冷却風量を減らす指示信号を空調機へ送信する(S106)。冷却風量を減らす指示信号を受信した空調機は、コールドアイル内の圧力を下降するように冷気の吹き出しを抑える。
空調制御部106は、目標値Pと気圧差ΔPとを比較した結果、ΔP=Pの場合は、ステップ(S101)に戻る。
(第2の実施形態)
図5に本発明の第2の実施形態にかかる空調制御システムの断面構成図を示す。
本発明の第2の実施形態にかかる空調制御システム200は、冷気を、二重床を介してコールドAC203の下部のコールドアイルに供給する空調機201と、ICT装置が配置されたサーバラック(例えば、米国EIA規格で定められた19インチサーバラック)が吸気面を互いに向かい合わせるように設置されたサーバラック列102a、102bと、サーバラックの吸気面が向かい合うことにより形成されたコールドアイルを覆うようにサーバラック列102a、102b間の上部および側部に形成されたコールドAC203と、コールドAC203の下部のコールドアイル内の気圧とコールドAC203の下部のコールドアイル外の気圧との気圧差ΔPを計測し空調制御部205に送信する気圧差計測部204と、気圧差ΔPの値に基づいた風量指示信号を空調機201に送信する空調制御部205とを含む。気圧差計測部204は、コールドAC203の下部のコールドアイル内外の気圧差ΔPを計測できるようにコールドAC203の表面に設置される。
図6のフロー図を参照しながら、本発明の第2の実施形態にかかる空調制御システム200の動作について説明する。
空調機の作動の際に、気圧差計測部204は、コールドアイル内外の気圧差ΔPを計測して空調制御部205へ送信する(S201)。
そして空調制御部205は、あらかじめ設定された、目標値P(第1の数値)と気圧差ΔPとを比較する(S202)。目標値Pは、暖気を含んだ外気がサーバラック内のICT装置間の隙間やコールドAC203の隙間から流入しないようなコールドアイル内外圧力差を表す。
空調制御部205は、目標値Pと気圧差ΔPとを比較した結果、ΔP<Pの場合、ICT装置の冷却風量を増やす指示信号を空調機へ送信する(S203)。冷却風量を増やす指示信号を受信した空調機は、コールドアイル内の圧力を上昇するように冷気を吹き出す。
空調制御部205は、目標値Pと気圧差ΔPとを比較した結果、ΔP>Pの場合、ICT装置の冷却風量を減らす指示信号を空調機へ送信する(S204)。冷却風量を減らす指示信号を受信した空調機は、コールドアイル内の圧力を下降するように冷気の吹き出しを抑える。
空調制御部205は、目標値Pと気圧差ΔPとを比較した結果、ΔP=Pの場合は、ステップ(S201)に戻る。
(第3の実施形態)
図7に本発明の第3の実施形態にかかる空調制御システムの断面構成図を示す。
本発明の第3の実施形態にかかる空調制御システム300は、冷気を、二重床を介してコールドAC303の下部のコールドアイルに供給する空調機301と、ICT装置が配置されたサーバラック(例えば、米国EIA規格で定められた19インチサーバラック)が吸気面を互いに向かい合わせるように設置されたサーバラック列102a、102bと、サーバラックの吸気面が向かい合うことにより形成されたコールドアイルを覆うようにサーバラック列102a、102b間の上部および側部に形成されたコールドAC303と、コールドAC303に取り付けられたタービンの回転数Wを計測し空調制御部305に送信するタービン回転数計測部304と、タービン回転数Wの値に基づいた風量指示信号を空調機301に送信する空調制御部305とを含む。タービン回転数計測部304は、コールドアイル内外を行き来する風によって回転するタービンを含む。タービン回転数Wは、本実施形態ではコールドアイル内からコールドアイル外に風が抜ける場合を正とする。
図8に本発明の第3の実施形態にかかるフロー図を示す。
図8のフロー図を参照しながら、本発明の第3の実施形態にかかる空調制御システム300の動作について説明する。
空調機の作動の際に、タービン回転数計測部304は、タービン回転数Wを計測して空調制御部305へ送信する(S301)。
そして空調制御部305は、あらかじめ設定された、目標値W(第2の数値)とタービン回転数Wとを比較する(S302)。目標値Wは、暖気を含んだ外気がサーバラック内のICT装置間の隙間やコールドAC303の隙間から流入しないようなコールドアイル内外圧力差が保持されたタービン回転数を表す。
空調制御部305は、目標値Wとタービン回転数Wとを比較した結果、W<Wの場合、ICT装置の冷却風量を増やす指示信号を空調機へ送信する(S303)。冷却風量を増やす指示信号を受信した空調機は、コールドアイル内の圧力を上昇するように冷気を吹き出す。
空調制御部305は、目標値Wとタービン回転数Wとを比較した結果、W>Wの場合、ICT装置の冷却風量を減らす指示信号を空調機へ送信する(S304)。冷却風量を減らす指示信号を受信した空調機は、コールドアイル内の圧力を下降するように冷気の吹き出しを抑える。
空調制御部305は、目標値Wとタービン回転数Wとを比較した結果、W=Wの場合は、ステップ(S301)に戻る。
(第4の実施形態)
図9に本発明の第4の実施形態にかかる空調制御システムの断面構成図を示す。
本発明の第4の実施形態にかかる空調制御システム400は、冷気を、二重床を介して第2のコールドAC403の下部のコールドアイルに供給する空調機401と、ICT装置が配置されたサーバラック(例えば、米国EIA規格で定められた19インチサーバラック)が吸気面を互いに向かい合わせるように設置されたサーバラック列102a、102bと、サーバラックの吸気面が向かい合うことにより形成されたコールドアイルを覆うようにサーバラック列102a、102b間の上部および側部に形成された第2のコールドAC403と、第2のコールドAC403を構成する空気遮断シート(膨張可能なシート)が外側に膨らむときの変位Xを測定し空調制御部405に送信する変位測定部404と、変位Xの値に基づいた風量指示信号を空調機401に送信する空調制御部405とを含む。
変位Xは、例えば、コールドアイルの内外圧が等しいときに定義される基準面から、空気遮断シートの膨らみ又は萎みの頂点までの距離をいう。変位Xは、第2のコールドAC403の上部に取り付けられたセンサ等の変位測定部404で測定される。
第2のコールドAC403を構成する素材の全て又は一部は、例えばナイロン等の空気を通さない材質の空気遮断シートで構成される。また空気遮断シートはやや弛みをもって施工される。第2のコールドAC403の下部のコールドアイル内の気圧が第2のコールドAC403の下部のコールドアイル外の気圧よりも高い場合、空気遮断シートが外側に膨らむ。変位測定部404は、空気遮断シートが外側に膨らむときの空気遮断シートの変位Xを測定する。
図10に本発明の第4の実施形態にかかるフロー図を示す。
図10のフロー図を参照しながら、本発明の第4の実施形態にかかる空調制御システム400の動作について説明する。
空調機の作動の際に、変位測定部404は、コールドアイル内外の変位Xを測定して空調制御部405へ送信する(S401)。
そして空調制御部405は、あらかじめ設定された、目標値X(第3の数値)と変位Xとを比較する(S402)。目標値Xは、暖気を含んだ外気がサーバラック内のICT装置間の隙間や第2のコールドAC403の隙間から流入しないような、第2のコールドAC403を構成する空気遮断シートが外側に膨らむときの空気遮断シートの変位Xを表す。
空調制御部405は、目標値Xと変位Xとを比較した結果、X<Xの場合、ICT装置の冷却風量を増やす指示信号を空調機へ送信する(S403)。冷却風量を増やす指示信号を受信した空調機は、コールドアイル内の圧力を上昇するように冷気を吹き出す。
空調制御部405は、目標値Xと変位Xとを比較した結果、X>Xの場合、ICT装置の冷却風量を減らす指示信号を空調機へ送信する(S404)。冷却風量を減らす指示信号を受信した空調機は、コールドアイル内の圧力を下降するように冷気の吹き出しを抑える。
空調制御部405は、目標値Xと変位Xとを比較した結果、X=Xの場合は、ステップ(S401)に戻る。
以上より本発明の一実施形態によれば、ACの下部のコールドアイル内の気圧はACの下部のコールドアイル外の気圧よりも常に高く維持される。したがってACの下部のコールドアイル外の暖気はコールドアイル内には流入せず、コールドアイル内の温度上昇は防止される。
本発明は、各実施形態で述べてきた形態、または図示した形態に限定されない。例えば、従来技術として図1に二重天井方式のアイルキャッピングを用いた空調システムを示したが、二重天井方式でない空調システムでも、本発明の第1乃至第4の実施形態が適応可能である。
センサ
1、100、200、300、400 空調制御システム
α、2β サーバラック
2a、2a、2a、2a、2a、2a、2a、2a、2a、2a10、2a11、2a12、2a13、2a14 ICT装置
α、3β、102a、102b サーバラック列
4、101、201、301、401 空調機
7 情報通信機械室
7a 室内空間
7b 天井空間
7c 二重床空間
7d 床パネル
7e 天井パネル
7f 穴あきパネル
7g、7g 吸込口
8 コールドアイル
8a アイルキャッピング
9 ホットアイル
103、203、303 コールドAC
104 第1の気圧計測部
105 第2の気圧計測部
106、205、305、405 空調制御部
204 気圧差計測部
304 タービン回転数計測部
403 第2のコールドAC
404 変位測定部

Claims (8)

  1. 複数のサーバラック列により、コールドアイルとホットアイルが形成される室内で、前記コールドアイルで形成された空間と前記ホットアイルで形成された空間とを区画するアイルキャッピングと、前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイル内へ供給される空調機の冷却風量を調節する空調制御部とを備えた空調制御システムであって、
    前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイルの内部に設置され、コールドアイル内気圧PINを計測する第1の気圧計測部と、
    前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイルの外部に設置され、コールドアイル外気圧POUTを計測する第2の気圧計測部とを備え、
    前記空調制御部は、
    前記内気圧PINおよび前記外気圧POUTを受信して、前記内気圧PINと前記外気圧POUTとの気圧差ΔPを演算し、
    前記気圧差ΔPと第1の数値Pを比較して、ΔP<Pの場合、前記冷却風量を増やす第1の風量指示信号を前記空調機に送信し、ΔP>Pの場合、前記冷却風量を減らす第2の風量指示信号を前記空調機に送信することを特徴とする空調制御システム。
  2. 複数のサーバラック列により、コールドアイルとホットアイルが形成される室内で、前記コールドアイルで形成された空間と前記ホットアイルで形成された空間とを区画するアイルキャッピングと、前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイル内へ供給される空調機の冷却風量を調節する空調制御部とを備えた空調制御システムであって、
    前記アイルキャッピングに設置され、前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイルの内外の気圧差ΔPを計測する気圧差計測部を備え、
    前記空調制御部は、
    前記気圧差ΔPと第1の数値Pを比較して、ΔP<Pの場合、前記冷却風量を増やす第1の風量指示信号を前記空調機に送信し、ΔP>Pの場合、前記冷却風量を減らす第2の風量指示信号を前記空調機に送信することを特徴とする空調制御システム。
  3. 複数のサーバラック列により、コールドアイルとホットアイルが形成される室内で、前記コールドアイルで形成された空間と前記ホットアイルで形成された空間とを区画するアイルキャッピングと、前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイル内へ供給される空調機の冷却風量を調節する空調制御部とを備えた空調制御システムであって、
    前記アイルキャッピングに設置されたタービンの回転数Wを計測するタービン回転数計測部を備え、
    前記空調制御部は、
    前記回転数Wと第2の数値Wを比較して、W<Wの場合、前記冷却風量を増やす第1の風量指示信号を前記空調機に送信し、W>Wの場合、前記冷却風量を減らす第2の風量指示信号を前記空調機に送信することを特徴とする空調制御システム。
  4. 複数のサーバラック列により、コールドアイルとホットアイルが形成される室内で、前記コールドアイルで形成された空間と前記ホットアイルで形成された空間とを区画する第2のアイルキャッピングと、前記第2のアイルキャッピングの下部の前記コールドアイル内へ供給される空調機の冷却風量を調節する空調制御部とを備えた空調制御システムであって、
    前記第2のアイルキャッピングを構成するシートの膨張を表す変位Xを測定する変位測定部を備え、
    前記空調制御部は、
    前記変位Xと第3の数値Xを比較して、X<Xの場合、前記冷却風量を増やす第1の風量指示信号を前記空調機に送信し、X>Xの場合、前記冷却風量を減らす第2の風量指示信号を前記空調機に送信することを特徴とする空調制御システム。
  5. 複数のサーバラック列により、コールドアイルとホットアイルが形成される室内で、前記コールドアイルで形成された空間と前記ホットアイルで形成された空間とを区画するアイルキャッピングと、前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイル内へ供給される空調機の冷却風量を調節する空調制御部とを備えたシステムによる空調制御方法であって、
    前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイルの内部に設置され、コールドアイル内気圧PINを計測する第1の気圧計測部と、
    前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイルの外部に設置され、コールドアイル外気圧POUTを計測する第2の気圧計測部とを備え、
    前記空調制御部は、
    前記内気圧PINおよび前記外気圧POUTを受信して、前記内気圧PINと前記外気圧POUTとの気圧差ΔPを演算し、
    前記気圧差ΔPと第1の数値Pを比較して、ΔP<Pの場合、前記冷却風量を増やす第1の風量指示信号を前記空調機に送信し、ΔP>Pの場合、前記冷却風量を減らす第2の風量指示信号を前記空調機に送信することを特徴とする空調制御方法。
  6. 複数のサーバラック列により、コールドアイルとホットアイルが形成される室内で、前記コールドアイルで形成された空間と前記ホットアイルで形成された空間とを区画するアイルキャッピングと、前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイル内へ供給される空調機の冷却風量を調節する空調制御部とを備えたシステムによる空調制御方法であって、
    前記アイルキャッピングに設置され、前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイルの内外の気圧差ΔPを計測する気圧差計測部を備え、
    前記空調制御部は、
    前記気圧差ΔPと第1の数値Pを比較して、ΔP<Pの場合、前記冷却風量を増やす第1の風量指示信号を前記空調機に送信し、ΔP>Pの場合、前記冷却風量を減らす第2の風量指示信号を前記空調機に送信することを特徴とする空調制御方法。
  7. 複数のサーバラック列により、コールドアイルとホットアイルが形成される室内で、前記コールドアイルで形成された空間と前記ホットアイルで形成された空間とを区画するアイルキャッピングと、前記アイルキャッピングの下部の前記コールドアイル内へ供給される空調機の冷却風量を調節する空調制御部とを備えたシステムによる空調制御方法であって、
    前記アイルキャッピングに設置されたタービンの回転数Wを計測するタービン回転数計測部を備え、
    前記空調制御部は、
    前記回転数Wと第2の数値Wを比較して、W<Wの場合、前記冷却風量を増やす第1の風量指示信号を前記空調機に送信し、W>Wの場合、前記冷却風量を減らす第2の風量指示信号を前記空調機に送信することを特徴とする空調制御方法。
  8. 複数のサーバラック列により、コールドアイルとホットアイルが形成される室内で、前記コールドアイルで形成された空間と前記ホットアイルで形成された空間とを区画する第2のアイルキャッピングと、前記第2のアイルキャッピングの下部の前記コールドアイル内へ供給される空調機の冷却風量を調節する空調制御部とを備えたシステムによる空調制御方法であって、
    前記第2のアイルキャッピングを構成する前記シートの膨張を表す変位Xを測定する変位測定部を備え、
    前記空調制御部は、
    前記変位Xと第3の数値Xを比較して、X<Xの場合、前記冷却風量を増やす第1の風量指示信号を前記空調機に送信し、X>Xの場合、前記冷却風量を減らす第2の風量指示信号を前記空調機に送信することを特徴とする空調制御方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2017138673A (ja) * 2016-02-01 2017-08-10 株式会社日立製作所 冷却システム、空調制御装置および空調制御方法
CN109163414A (zh) * 2018-07-23 2019-01-08 青岛海尔空调器有限总公司 空调系统压力控制方法及装置、存储介质及空调

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