JP2014177562A - インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、及びインクジェット記録装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】水、染料、界面活性剤、有機溶剤、及びポリエーテル変性シリコーンオイルを含有し、水不溶性樹脂を含有しないインクジェット記録用インクである。前記ポリエーテル変性シリコーンオイルの含有量が、0.05質量%〜1質量%である態様、前記染料が、C.I.アシッドオレンジ33である態様、などが好ましい。
【選択図】なし
Description
しかし、染料インクを用いた場合には、染料の種類によっては記録ヘッド等のインク流路部材に染料が付着吸着し本来の機能が損なわれてしまうという不具合がある。特に、記録ヘッドのノズル板表面の撥インク層に吸着すると撥インク性が大きく低下し、ワイピング不良、吐出不良につながるという不具合がある。また、インク製造工程におけるフィルターに付着吸着することにより、異物を除去することを目的としたフィルターの寿命を著しく低下させてしまうという不具合もある。
これらの現象は、原因となる染料の精製度合い等により改善できる場合もあるが、コストアップにつながることもあり、改善策として十分確立されていないのが現状である。
しかしながら、この提案のインクは、C.I.ダイレクトブルー199等の基本色相の染料を用いており、水不溶性樹脂を含有しているので、長期間放置後の吐出安定性、及びインク製造時のろ過性が劣ってしまうという問題がある。
本発明のインクジェット記録用インクは、水、染料、界面活性剤、有機溶剤、及びポリエーテル変性シリコーンオイルを含有し、更に必要に応じてその他の成分を含有してなる。
前記インクジェット記録用インクは、水不溶性樹脂を含有しない。前記水不溶性樹脂を含有すると、長期間放置後の吐出安定性、及びインク製造時のろ過性が低下してしまうことがある。
前記水不溶性樹脂とは、25℃の水1Lに3g以下しか溶解しない樹脂を意味する。溶解したかどうかは、水が透明か否かで判断でき、目視により確認することができる。
前記水不溶性樹脂としては、例えば、スチレン−アクリル樹脂、アクリルシリコーン樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、などが挙げられる。
更に、前記インクジェット記録用インクを用いたインクカートリッジ及びインクジェット記録装置において、記録ヘッドのノズル板表面の撥インク層がシリコーン樹脂を含む場合に、本発明の効果が顕著に得られることを知見した。
前記ポリエーテル変性シリコーンオイルは、2官能性シロキサン単位からなる直鎖状ポリマーであり、ジメチルポリシロキサンの側鎖にエチレンオキシド及びプロピレンオキシドの付加物であるポリオキシアルキレン基を有するシリコーンオイルである。
前記ポリエーテル変性シリコーンオイルは、ポリオキシアルキレン基の数によって親水性と親油性のバランス(HLB)を制御することができる。
前記ポリエーテル変性シリコーンオイルとしては、市販品を用いることができ、該市販品としては、例えば、FZ−2123(東レ・ダウコーニング株式会社製)、KF−353、KF354L(いずれも、信越化学工業株式会社製)、などが挙げられる。これらの中でも、HLBの点から、KF−353が好ましい。
前記染料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、水溶性染料、油溶性染料、分散染料、などが挙げられる。これらの中でも、耐水性、耐光性が優れたものが用いられる。
前記水溶性染料としては、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接性染料、塩基性染料、反応性染料、食用染料に分類される染料などが挙げられる。
前記中間色相の染料としては、特に制限はなく、一般的に市販されているイエロー色からオレンジ色、レッド色までの染料を用い、これらを単独又は混合して使用することができる。
前記中間色相の染料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、C.I.フードイエロー5、C.I.アシッドオレンジ7、C.I.アシッドオレンジ8、C.I.アシッドオレンジ10、C.I.アシッドオレンジ33、C.I.アシッドオレンジ56、C.I.アシッドオレンジ64、C.I.ダイレクトオレンジ6、C.I.ダイレクトオレンジ8、C.I.ダイレクトオレンジ10、C.I.ダイレクトオレンジ39、C.I.ダイレクトオレンジ41、C.I.ダイレクトオレンジ49、C.I.ダイレクトオレンジ51、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
これらの中でも、記録ヘッドのノズル板の撥インク層へのインクの付着を防止する効果が顕著である点から、C.I.アシッドオレンジ33が特に好ましい。
前記水としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、イオン交換水、限外濾過水、逆浸透水、蒸留水等の純水、超純水、などが挙げられる。
前記水の前記インクジェット記録用インクにおける含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、20質量%〜60質量%が好ましい。
前記有機溶剤は、インクを所望の物性にするため、インクの乾燥を防止するため、またインクの溶解安定性を向上させるため等の目的で添加される。
これらの中でも、インクの乾燥による目詰まり、即ち、水分蒸発による噴射特性不良の防止、及び形成画像の彩度の向上が図れる点から、1,3−ブタンジオール、グリセリンが特に好ましい。
前記界面活性剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、フッ素系界面活性剤、炭化水素系界面活性剤、などが挙げられる。
前記フッ素系界面活性剤としては、例えば、パーフルオロアルキルスルホン酸塩、パーフルオロアルキルカルボン酸塩、パーフルオロアルキルリン酸エステル、パーフルオロアルキルエチレンオキサイド付加物、パーフルオロアルキルベタイン、パーフルオロアルキルアミンオキサイド化合物、などが挙げられる。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、浸透剤、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤、キレート試薬、酸化防止剤、紫外線吸収剤、などが挙げられる。
前記浸透剤としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール、2,2−ジメチル−1,3−プロパンジオール等のジオール類;ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体、エタノール、2−プロパノール等の低級アルコール類、などが挙げられる。これらの中でも、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオールが好ましい。
前記浸透剤の前記インクジェット記録用インクにおける含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、0.1質量%〜20質量%が好ましく、0.5質量%〜10質量%がより好ましい。前記含有量が、0.1質量%未満であると、浸透性が不充分であり、20質量%を超えると、粒子化特性に悪影響を及ぼすことがある。
前記pH調整剤としては、調合されるインクジェット記録用インクに悪影響を及ぼさずにpHを8.5〜11、好ましくはpHを9〜11に調整できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、アルコールアミン類、アルカリ金属元素の水酸化物、アンモニウムの水酸化物、ホスホニウム水酸化物、アルカリ金属の炭酸塩、などが挙げられる。前記pHが、8.5未満及び11を超えると、インクジェットの記録ヘッドやインク供給ユニットを溶かし出す量が大きく、インクの変質や漏洩、吐出不良などの不具合が生じることがある。前記pHが、8.5未満の時には、インク保管中にインクpHが低下して高分子微粒子が粒子径の増大により凝集することがある。
前記pHは、例えば、pHメータ(HM−30R、TOA−DKK株式会社製)により測定することができる。
前記アルコールアミン類としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール、などが挙げられる。前記アルカリ金属元素の水酸化物としては、例えば、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、などが挙げられる。前記アンモニウムの水酸化物としては、例えば、水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、などが挙げられる。前記アルカリ金属の炭酸塩としては、例えば、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム、などが挙げられる。
前記防腐防黴剤としては、例えば、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、などが挙げられる。
前記キレート試薬としては、例えば、エチレンジアミン四酢酸ナトリウム、ニトリロ三酢酸ナトリウム、ヒドロキシエチルエチレンジアミン三酢酸ナトリウム、ジエチレントリアミン五酢酸ナトリウム、ウラミル二酢酸ナトリウム、などが挙げられる。
前記防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト、などが挙げられる。
前記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、リン系酸化防止剤、などが挙げられる。
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤、などが挙げられる。
前記インクジェット記録用インクは、水、染料、界面活性剤、有機溶剤、及びポリエーテル変性シリコーンオイル、更に必要に応じてその他の成分を水性媒体中に分散又は溶解し、必要に応じて攪拌混合して製造することができる。
前記分散は、例えば、サンドミル、ホモジナイザー、ボールミル、ペイントシャイカー、超音波分散機等により行うことができ、攪拌混合は通常の攪拌羽を用いた攪拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機等で行うことができる。
前記粘度は、例えば、粘度計(RL−550、東機産業株式会社製)を使用して、25℃で測定することができる。
前記インクジェット記録用インクの表面張力としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、25℃で、40mN/m以下が好ましい。前記表面張力が、40mN/mを超えると、記録媒体上のインクのレベリングが起こり難く、乾燥時間の長時間化を招くことがある。
本発明のインクカートリッジは、本発明の前記インクジェット記録用インクを容器中に収容してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の部材を有してなる。
前記容器としては、特に制限はなく、目的に応じてその形状、構造、大きさ、材質等を適宜選択することができ、例えば、アルミニウムラミネートフィルム、樹脂フィルム等で形成されたインク袋などを少なくとも有するもの、などが好適に挙げられる。
インクカートリッジ200は、図1に示すように、インク注入口242からインク袋241内に充填され、排気した後、該インク注入口242は融着により閉じられる。使用時には、ゴム部材からなるインク排出口243に装置本体の針を刺して装置に供給される。
インク袋241は、透気性のないアルミニウムラミネートフィルム等の包装部材により形成されている。このインク袋241は、図2に示すように、通常、プラスチック製のカートリッジケース244内に収容され、各種インクジェット記録装置に着脱可能に装着して用いられるようになっている。
本発明のインクジェット記録装置は、インク飛翔手段を少なくとも有してなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の手段、例えば、刺激発生手段、制御手段などを有してなる。
本発明で用いられるインクジェット記録方法は、インク飛翔工程を少なくとも含んでなり、更に必要に応じて適宜選択したその他の工程、例えば、刺激発生工程、制御工程などを含んでなる。
前記インク飛翔工程は、本発明の前記インクジェット記録用インクに、刺激を印加し、該インクを飛翔させて画像を形成する工程である。
前記インク飛翔手段は、本発明の前記インクジェット記録用インクに、刺激を印加し、該インクを飛翔させて画像を形成する手段である。該インク飛翔手段としては、特に制限はなく、例えば、記録ヘッド、などが挙げられる。
前記シリコーン系撥水材料としては、室温硬化型の液状シリコーンレジン又はエラストマーがあり、基材表面に塗布され、室温で大気中に放置することにより重合硬化して撥インク性の皮膜が形成されることが好ましい。
前記シリコーン系撥水材料は、加熱硬化型の液状シリコーンレジン又はエラストマーであり、基材表面に塗布され、加熱処理することにより硬化し撥インク性の皮膜を形成することであってもよい。
前記シリコーン系撥水材料は、紫外線硬化型の液状シリコーンレジン又はエラストマーであり、基材表面に塗布され、紫外線を照射することにより硬化し撥インク性の皮膜を形成することであってもよい。
前記シリコーン系撥水材料の粘度は、1,000cp(センチポイズ)以下であることが好ましい。
前記シリコーン樹脂を含む撥インク層の厚みは、0.1μm〜5.0μmが好ましく、0.1μm〜1.0μmがより好ましい。前記厚みが、0.1μm未満であると、ワイピングに対する耐久性が悪化し、長期間使用時に撥インク性が低下してしまうことがあり、5.0μmを超えると、必要以上の厚みの撥インク層であるため製造コストが高くなることがある。
前記撥インク層の表面粗さ(Ra)は、0.2μm以下が好ましい。前記表面粗さRaを0.2μm以下にすることで、ワイピング時の拭き残しを低減することができる。
図7に示すインクジェット記録装置は、装置本体101と、装置本体101に装着した用紙を装填するための給紙トレイ102と、装置本体101に装着され画像が記録(形成)された用紙をストックするための排紙トレイ103と、インクカートリッジ装填部104とを有する。インクカートリッジ装填部104の上面には、操作キーや表示器などの操作部105が配置されている。インクカートリッジ装填部104は、インクカートリッジ201の脱着を行うための開閉可能な前カバー115を有している。
キャリッジ133には、イエロー(Y)、シアン(C)、マゼンタ(M)、ブラック(Bk)の各色のインク滴を吐出する4個のインクジェット記録用ヘッドからなる記録ヘッド134を複数のインク吐出口を主走査方向と交叉する方向に配列し、インク滴吐出方向を下方に向けて装着している。
また、キャリッジ133には、記録ヘッド134に各色のインクを供給するための各色のサブタンク135を搭載している。サブタンク135には、図示しないインク供給チューブを介して、インクカートリッジ装填部104に装填された本発明のインクカートリッジ201から本発明の前記インクメディアセットにおけるインクが供給されて補充される。
一方、給紙トレイ103の用紙積載部(圧板)141上に積載した用紙142を給紙するための給紙部として、用紙積載部141から用紙142を1枚ずつ分離給送する半月コロ(給紙コロ143)、及び給紙コロ143に対向し、摩擦係数の大きな材質からなる分離パッド144を備え、この分離パッド144は給紙コロ143側に付勢されている。
このとき、帯電ローラ156によって搬送ベルト151が帯電されており、用紙142は、搬送ベルト151に静電吸着されて搬送される。そこで、キャリッジ133を移動させながら画像信号に応じて記録ヘッド134を駆動することにより、停止している用紙142にインク滴を吐出して1行分を記録し、用紙142を所定量搬送後、次行の記録を行う。記録終了信号又は用紙142の後端が記録領域に到達した信号を受けることにより、記録動作を終了して、用紙142を排紙トレイ103に排紙する。
このインクジェット記録装置においては、本発明のインクカートリッジ201中のインクを使い切ったときには、インクカートリッジ201における筐体を分解して内部のインク袋だけを交換することができる。また、インクカートリッジ201は、縦置きで前面装填構成としても、安定したインクの供給を行うことができる。したがって、装置本体101の上方が塞がって設置されているような場合、例えば、ラック内に収納したり、あるいは装置本体101の上面に物が置かれているような場合でも、インクカートリッジ201の交換を容易に行うことができる。
なお、ここでは、キャリッジが走査するシリアル型(シャトル型)インクジェット記録装置に適用した例で説明したが、ライン型ヘッドを備えたライン型インクジェット記録装置にも同様に適用することができる。
図10は、本発明の一実施形態に係る記録ヘッドの要素拡大図、図11は、同ヘッドのチャンネル間方向の要部拡大断面図である。
この記録ヘッドは、インク供給口(不図示)と共通液室1bとなる彫り込みを形成したフレーム10と、流体抵抗部2a、加圧液室2bとなる彫り込みとノズル3aに連通する連通口2cを形成した流路板20と、ノズル3aを形成するノズル板と、凸部6a、ダイヤフラム部6b及びインク流入口6cを有する振動板60と、該振動板60に接着層70を介して接合された積層圧電素子50と、該積層圧電素子50を固定しているベース40を備えている。
積層圧電素子50は、厚さ10μm〜50μm/1層のチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)の圧電層と、厚さ数μm/1層の銀・パラジウム(AgPd)からなる内部電極層とを交互に積層している。内部電極層は両端で外部電極に接続する。
積層圧電素子50はハーフカットのダイシング加工により櫛歯上に分割され、1つ毎に駆動部5fと支持部5g(非駆動部)として使用する。外部電極の外側はハーフカットのダイシング加工で分割されるように、切り欠き等の加工により長さを制限しており、これらは複数の個別電極となる。他方はダイシングでは分割されずに導通しており共通電極となる。
この振動板60の島状凸部6aと積層圧電素子50の可動部5f、振動板60とフレーム10の結合は、ギャップ材を含んだ接着層70をパターニングして接着している。
流路板20はシリコン単結晶基板を用いて、流体抵抗部2a、加圧液室2bとなる彫り込み、及びノズル3aに対する位置に連通口2cとなる貫通口をエッチング工法でパターニングした。
ノズルプレート30は、金属材料、例えば、電鋳工法によるNiメッキ膜等で形成したもので、インク滴を飛翔させるための微細な吐出口であるノズル3aを多数を形成している。このノズル3aの内部形状(内側形状)は、ホーン形状(略円柱形状又は略円錘台形状でもよい。)に形成している。また、このノズル3aの径はインク滴出口側の直径で20μm〜35μmである。また各列のノズルピッチは150dpiとした。このノズルプレート30のインク吐出面(ノズル表面側)又はノズル内壁に、図示しない撥インク性の表面処理を施した撥インク層を設けている。撥インク層としては、フッ素樹脂、シリコーン樹脂などの樹脂層、フッ素系シランカップリング剤、Ni/PTFE共析膜などの金属/樹脂複合膜などが用いられているが、特にシリコーン樹脂の場合、本発明の効果が非常に顕著になる。
このように構成した記録ヘッドにおいては、記録信号に応じて駆動部5fに駆動波形(10V〜50Vのパルス電圧)を印加することによって、駆動部5fに積層方向の変位が生起し、振動板60を介して加圧液室2bが加圧されて圧力が上昇し、ノズル3aからインク滴が吐出される。
その後、インク滴吐出の終了に伴い、加圧液室2b内のインク圧力が低減し、インクの流れの慣性と駆動パルスの放電過程によって加圧液室2b内に負圧が発生してインク充填行程へ移行する。このとき、インクタンクから供給されたインクは共通液室1bに流入し、共通液室1bからインク流入口6cを経て流体抵抗部2aを通り、加圧液室2b内に充填される。
流体抵抗部2aは、吐出後の残留圧力振動の減衰に効果が有る反面、表面張力による再充填(リフィル)に対して抵抗になる。流体抵抗部を適宜に選択することで、残留圧力の減衰とリフィル時間のバランスが取れ、次のインク滴吐出動作に移行するまでの時間(駆動周期)を短くできる。
前記インク記録物は、本発明の前記インクジェット記録用インクにより記録された画像を記録媒体上に有してなる。
前記記録媒体としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、普通紙、印刷用塗工紙、光沢紙、特殊紙、布、フィルム、OHPシート、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
−インクジェット記録用インクの作製−
以下のインク処方を混合し、攪拌後、混合液を平均孔径0.2μmのセルロースアセテートメンブランフィルタ(直径50mm)にて空気圧1kgf/cm2で加圧濾過し、実施例1のインクジェット記録用インクを作製した。
〔インク処方〕
・染料(C.I.アシッドオレンジ33)・・・5質量部
・ポリエーテル変性シリコーンオイル(KF−353、信越化学工業株式会社製、HLB=10)・・・0.5質量部
・フッ素系界面活性剤(FS−300、DuPont社製)・・・2質量部
・1,3−ブタンジオール・・・24質量部
・グリセリン・・・8質量部
・2−エチル−1,3−ヘキサンジオール・・・2質量部
・防腐防黴剤(プロキセルLV、アビシア社製)・・・0.1質量部
・イオン交換水・・・残部(合計100質量部)
Ni電鋳ノズル板表面に、シリコーンレジン(東レ・ダウコーニング株式会社製、SR−2411)をディスペンサーにて塗布して、窒素雰囲気下、250℃で1時間熱処理して、厚み0.5μmのシリコーン樹脂からなる撥インク層を形成した。このようにして作製したノズル板を実施例1のインク中に50℃で7日間浸漬後、純水ですすいで付着したインクを除去した。
次に、後述する比較例1のインクジェット記録用インクを撥インク性評価用共通インクとして、この比較例1のインク中に前記ノズル板を30秒間浸漬後、インク中から引き上げて90秒間後のインクのはじき(切れ)具合から、以下の基準で撥インク性を評価した。
〔評価基準〕
◎:ノズル板の浸漬面の90%以上がインクをはじいている状態(図3参照)
○:ノズル板の浸漬面の70%以上90%未満がインクをはじいている状態(図4参照)
△:ノズル板の浸漬面の30%以上70%未満がインクをはじいている状態(図5参照)
×:ノズル板の浸漬面の30%未満がインクをはじいている状態(図6参照)
インクジェットプリンタ(株式会社リコー製、IPSiO GX3000)を用いて、全ノズルにインクが充填され異常画像が出ないことを確認後、記録ヘッドに保湿キャップをして、前記インクジェットプリンタを、50℃で60%RH環境下にて1ヶ月間放置した後、再度印字を行い、白抜け、噴射曲がり等がない初期の状態にもどるまでのクリーニング回数を測定し、以下の基準で評価した。
〔評価基準〕
◎:クリーニングなしで初期と同等な画像が得られる
○:1回〜2回のクリーニングで初期と同等に復帰する
△:3回以上のクリーニングで初期と同等に復帰する
×:クリーニングを行っても初期と同等に復帰しない
実施例1のインク処方を混合した混合液を、平均孔径0.2μmのセルロースアセテートメンブランフィルター(直径50mm)を用いて空気圧1kgf/cm2にて加圧ろ過を行い、ろ過通液量に対するろ過速度の低下を直線近似した傾きを減衰率として求め、下記基準で評価した。
〔評価基準〕
○:減衰率(傾きの絶対値)が15×10−4(sec−1)未満
△:減衰率(傾きの絶対値)が15×10−4(sec−1)以上25×10−4(sec−1)未満
×:減衰率(傾きの絶対値)が25×10−4(sec−1)以上
−インクジェット記録用インクの作製−
実施例1において、インク処方(各成分の単位は質量部)を表1〜表3に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして、実施例2〜8及び比較例1〜4のインクジェット記録用インクを作製した。
作製した各インクジェット記録用インクについて、実施例1と同様にして、諸特性を評価した。結果を表1〜表3に併記した。
*ポリエーテル変性シリコーンオイル(KF−353、信越化学工業株式会社製、HLB=10)
*ポリエーテル変性シリコーンオイル(FZ−2123、東レ・ダウコーニング株式会社製、HLB=8)
*ポリエーテル変性シリコーンオイル(KF−354L、信越化学工業株式会社製、HLB=16)
*フッ素系界面活性剤(FS−300、DuPont社製)
*防腐防黴剤(プロキセルLV、アビシア社製)
*アクリルシリコーン樹脂エマルジョン(昭和高分子株式会社製、AP4710)
<1> 水、染料、界面活性剤、有機溶剤、及びポリエーテル変性シリコーンオイルを含有し、水不溶性樹脂を含有しないことを特徴とするインクジェット記録用インクである。
<2> ポリエーテル変性シリコーンオイルの含有量が、0.05質量%〜1質量%である前記<1>に記載のインクジェット記録用インクである。
<3> 染料が、C.I.アシッドオレンジ33である前記<1>から<2>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
<4> 界面活性剤がフッ素系界面活性剤である前記<1>から<3>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
<5> 有機溶剤が、1,3−ブタンジオール及びグリセリンの少なくともいずれかである前記<1>から<4>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクである。
<6> 前記<1>から<5>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジである。
<7> 前記<1>から<5>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有し、
前記インク飛翔手段が、シリコーン樹脂を含む撥インク層を有する記録ヘッドを有することを特徴とするインクジェット記録装置である。
<8> 前記<1>から<5>のいずれかに記載のインクジェット記録用インクに刺激を印加し、前記インクジェット記録用インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔工程を少なくとも含むことを特徴とするインクジェット記録方法である。
134 記録ヘッド
142 用紙
Claims (7)
- 水、染料、界面活性剤、有機溶剤、及びポリエーテル変性シリコーンオイルを含有し、水不溶性樹脂を含有しないことを特徴とするインクジェット記録用インク。
- ポリエーテル変性シリコーンオイルの含有量が、0.05質量%〜1質量%である請求項1に記載のインクジェット記録用インク。
- 染料が、C.I.アシッドオレンジ33である請求項1から2のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 界面活性剤がフッ素系界面活性剤である請求項1から3のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 有機溶剤が、1,3−ブタンジオール及びグリセリンの少なくともいずれかである請求項1から4のいずれかに記載のインクジェット記録用インク。
- 請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録用インクを容器中に収容してなることを特徴とするインクカートリッジ。
- 請求項1から5のいずれかに記載のインクジェット記録用インクに刺激を印加し、該インクを飛翔させて画像を記録するインク飛翔手段を少なくとも有し、
前記インク飛翔手段が、シリコーン樹脂を含む撥インク層を有する記録ヘッドを有することを特徴とするインクジェット記録装置。
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JP2013052890A JP6107257B2 (ja) | 2013-03-15 | 2013-03-15 | インクジェット記録用インク、インクカートリッジ、インクジェット記録装置、及びインクジェット記録方法 |
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