JP2014176886A - シーム溶接装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】
本願発明に係るシーム溶接装置は、回動軸11の回動を補助する回動補助部13を備え、回動補助部13は、回動軸11に固定されて外周面にピニオン歯25aが形成されたピニオンギヤ25と、ピニオン歯25aに歯合するラック歯26bを有するラック26と、ラック26に固定されて進退自在なロッド27aを有し、ラック26をラック軸上の一方又は他方に移動させるシリンダ27と、回動軸11とピニオンギヤ25との間に介設されて、ラック26が一方に移動する動力を伝達する一方で、ラック26が他方に移動する動力を伝達しないワンウェイクラッチ28と、を有し、曲線部が溶接されている場合に、シリンダ27がラック26を一方へ移動させ、直線部が溶接されている場合に、シリンダ27がラック26を他方へ移動させることを特徴とする。
【選択図】図3
Description
また、下記特許文献1に開示されるシーム溶接装置では、ワークを支持するワーク支持手段が鉛直周りに回動自在な回動軸を有し、ワークを回動させながら曲線状の被接合部を連続溶接するようになっている。
そして、上記構成によれば、ラックの長さを最長の曲線部の長さに対応させればよく、言い換えれば、ワークの被接合部が2以上の曲線部を有したとしても、ラックの長さをその2以上の曲線部の合計した長さに対応させる必要がない。そのため、2以上の曲線部を合計した長さに比べて短いラックを用いることができ、回動補助部の小型化によるシーム溶接装置の小型化を図ることができる。
下ワーク50と上ワーク51とのそれぞれは、プレス成形により板状の鋼材の中央部を下方又は上方に窪ませてなり、下ワーク50の上方に上ワーク51を配置した場合に、内部に燃料を蓄えることができる空間を有するようになっている。
また、下ワーク50と上ワーク51とのそれぞれの周縁には、下ワーク50の上方に上ワーク51を配置した場合に互いに重なり合うフランジ52、53が形成されており、この互いに重なり合うフランジ52、53同士を溶接することで、下ワーク50と上ワーク51とが一体化するようになっている。
以下、ワークWにおいて、フランジ52、53同士が重なり合ってなる部位を被接合部54と称する。ワークWの被接合部54を上方から見た形状については図示しないが、略直線状の部位と曲線上の部位とを有している。また、被接合部54は、後述するカムリング5と同一形状であるため、詳細な説明については省略する。
図1に示すように、シーム溶接装置1は、ワークWを支持するワーク支持手段2と、ワークWに対して水平方向に配置されて、ワークWの被接合部54を上下方向から挟んでいる一対の電極輪3、4と、ワーク支持手段2の固定された環状のカムリング5と、カムリング5の内周面及び外周面に当接している一対のローラ6、7と、ワーク支持手段2の下部側に設けられた回動補助部13と、を主に備えている。
そして、第1アーム部15の基部側が装置本体1aに鉛直軸周りに回動自在に連結され、第2アーム部16の基部側が第1アーム部15の先端部に鉛直軸周りに回動自在に連結され、第3アーム部17の基部側が第2アーム部16の先端部に鉛直軸周りに回動自在に連結されている。
そのため、ワークW又はワークWを支持する支持部12に力が作用した場合には、アーム10が3箇所で曲折して、力が作用した方向にワークW及び支持部12が移動するようになっている。なお、図2に示す平面図において、回動軸11と装置本体1aとが配置される方向において、回動軸11が配置される側を前側と称し、装置本体1aが配置される側を後ろ側と称する。また、装置本体1aから回動軸11の方を見て右手側を右側と、左手側を左側と称する。
なお、説明の都合上、第1直線部5a〜第6直線部5kを直線部と総称し、第1曲線部5b〜第6曲線部5mを曲線部と総称する場合がある。また、図2において、直線部と曲線部とを領域を明確にするため、曲線部にドットが付されている。
そのほか、カムリング5において、第1直線部5aを基準に右回り(時計回り)に配置された直線状の部位を第2直線部5c、第3直線部5e、第4直線部5g、
第5直線部5i、第6直線部5kと称する。
また、一対のローラ6、7に挟まれているカムリング5が、一対の電極輪3、4の直下となるように設けられている。そのため、カムリング5において一対のローラ6、7に挟まれている部位と、一対の電極輪3、4の溶接線Lとが上下方向で重なっている(図2参照)。
なお、ラック歯26bがピニオン歯25aに歯合している場合のロッド27aの進退に関し、ロッド27aが進出したときに(矢印F1を指す方向)、上方から見てピニオンギヤ25が左回りに回転し(矢印F2を指す方向)、ロッド27aが後退したときに(矢印F3を指す方向)、上方から見てピニオンギヤ25が右回りに回転する(矢印F4を指す方向)。
本実施形態においては、内輪が回動軸11の外周面に固定され、外輪がピニオンギヤ25の内周面に固定されている。
そして、上方から見て外輪が左回り(矢印F2を指す方向)した場合、つまり、ロッド27aの進出によりピニオンギヤ25が左回りした場合、図示しないクラッチ機構は、このピニオンギヤ25の回転を回動軸11に伝達して、ワークWが左回りするようになっている。
一方で、上方から見て外輪が右回り(矢印F4を指す方向)した場合、つまり、ロッド27aの後退によりピニオンギヤ25が右回りした場合、図示しないクラッチ機構は、ピニオンギヤ25の回転を回動軸11に伝達しないようになっている。
なお、第1直線部5aを一対のローラ6、7がガイドしている場合における回動補助部13は、この後で回動軸11を回動させる際に、ロッド27aの進出と回動軸11の回動との連動に遅延をなくすため、図4、図5に示すように、ラック歯26bの先端側(左端側)がピニオン歯25aに歯合した状態になっている。
そのため、一対のローラ6、7にガイドされる部位が第2直線部5cのとき、つまり、ワークWが右側に移動しているときに、ラック26が後退するようにシリンダ27を駆動させ、ラック歯26bの先端側(左端側)がピニオン歯25aに歯合させた状態に復帰させる。なお、ロッド27aの後退によりピニオンギヤ25を左回りに回動させるものの、ワンウェイクラッチ28により動力が回動軸11に伝達されず、ワークWが回動しないようになっている。
そのため、一対のローラ6、7にガイドされる部位が第2直線部5cから第2曲線部5dになった場合に、ラック26の進出により回動軸11を回動させて、ワークWの回動をアシストできるようになっている。
なお、一対のローラ6、7にガイドされる部位が第2曲線部5d以降についての説明は、上述した動作を繰り返すために省略する。
溶接時では、図3(b)に示すように、ラック26がピニオンギヤ25に歯合して回動軸11が逆方向に回動しないようになっている。
そのため、図3(a)に示すように、シリンダ27を駆動させてロッド27aを原位置に移動させる。これによれば、ピニオン歯25aに平面部26cを対向させて、ラック歯26bがピニオン歯25aに歯合しない。そのため、回動軸11は自由に回動でき、作業者が水平板20を逆回動させることで、ワークWの逆回動が可能となる。
たとえば、実施形態に係る回動補助部13は、ラック26に平面部26cを形成することで、ピニオンギヤ25に歯合しない状態とし、ワークWを逆回転できるようにしているが、本発明はこれに限定されない。
図9に示すように、変形例に係るラック26Aは、長手部材26aの一面にピニオン歯25aに歯合可能なラック歯26bのみが形成された平歯車であってもよい。
そして、シリンダ27は、ロッド27aが原位置の場合に、ラック26Aのラック歯26bがピニオンギヤ25に歯合しないように設けることで、回動軸11が自由に回動でき、ワークWの逆回転が可能となる。
2 ワーク支持手段
3、4 一対の電極輪
5 カムリング
5a、5c、5e、5g、5i、5k 直線部(第1直線部〜第6直線部)
5b、5d、5f、5h、5j、5m 曲線部(第1曲線部〜第6曲線部)
6、7 一対のローラ
10 アーム
11 回動軸
12 支持部
13 回動補助部
20 水平板
25 ピニオンギヤ
26、26A ラック
26c 平面部
27 シリンダ
28 ワンウェイクラッチ
W ワーク
Claims (3)
- ワークの被接合部を挟み込んで前記被接合部に溶接電流を流す一対の電極輪と、
前記ワークを支持するとともに、回動自在な回動軸を有し前記ワークとともに回動するワーク支持手段と、
前記回動軸を回動させる回動補助部と、
を備えるシーム溶接装置であって、
前記被接合部は、曲線状の曲線部と略直線状の直線部とを有し、
前記回動補助部は、
前記回動軸に固定されて外周面にピニオン歯が形成されたピニオンギヤと、
前記ピニオン歯に歯合するラック歯を有するラックと、
前記ラックに固定されて進退自在なロッドを有し、前記ラックを前記ラック軸上の一方又は他方に移動させるシリンダと、
前記回動軸と前記ピニオンギヤとの間に介設されて、前記ラックが一方に移動する動力を伝達させ、前記ラックが他方に移動する動力を伝達させないワンウェイクラッチと、
を有し、
前記曲線部が前記一対の電極輪により溶接されている場合に、前記シリンダが前記ラックを一方へ移動させ、前記直線部が前記一対の電極輪に溶接されている場合に、前記シリンダが前記ラックを他方へ移動させることを特徴とするシーム溶接装置。 - 前記ラックは、前記ラック歯が切り欠かれて、前記ピニオン歯に歯合しない平面部を有していることを特徴とする請求項1に記載のシーム溶接装置。
- 前記回動補助部は、前記ロッドの進出又は後退させた場合に、前記ラック歯が前記ピニオン歯に歯合しないように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシーム溶接装置。
Priority Applications (1)
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JP2013053815A JP5801337B2 (ja) | 2013-03-15 | 2013-03-15 | シーム溶接装置 |
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- 2013-03-15 JP JP2013053815A patent/JP5801337B2/ja active Active
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