JP2014176886A - シーム溶接装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】動力の伝達遅延を抑えて溶接不良が生じ難いシーム溶接装置を提供することを課題とする。
【解決手段】
本願発明に係るシーム溶接装置は、回動軸11の回動を補助する回動補助部13を備え、回動補助部13は、回動軸11に固定されて外周面にピニオン歯25aが形成されたピニオンギヤ25と、ピニオン歯25aに歯合するラック歯26bを有するラック26と、ラック26に固定されて進退自在なロッド27aを有し、ラック26をラック軸上の一方又は他方に移動させるシリンダ27と、回動軸11とピニオンギヤ25との間に介設されて、ラック26が一方に移動する動力を伝達する一方で、ラック26が他方に移動する動力を伝達しないワンウェイクラッチ28と、を有し、曲線部が溶接されている場合に、シリンダ27がラック26を一方へ移動させ、直線部が溶接されている場合に、シリンダ27がラック26を他方へ移動させることを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、シーム溶接装置に関する。
抵抗溶接の一種であるシーム溶接は、一対の円盤状の電極輪でワークの被接合部を挟み込んで加圧するとともに、一対の電極輪を回転させながら溶接電流を流すことで、被接合部を連続溶接する方法である。
また、下記特許文献1に開示されるシーム溶接装置では、ワークを支持するワーク支持手段が鉛直周りに回動自在な回動軸を有し、ワークを回動させながら曲線状の被接合部を連続溶接するようになっている。
さらに、下記特許文献1に開示されるシーム溶接装置では、重量物であるワークの回動を補助(アシスト)するため、モータと、回動軸に固定されたプーリと、モータの動力をプーリに伝達して回動軸を回動させるタイミングベルトとを備える回動補助部が設けられている。
特開2010−269343号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示される回動補助部は、モータの動力伝達部材がタイミングベルトであるため、タイミングベルトの張力によりモータの動力の伝達が遅れ、溶接不良が生じるおそれがあった。
そこで、本発明は、前記する背景に鑑みて創案された発明であって、動力の伝達遅延を抑えて溶接不良が生じ難いシーム溶接装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本願発明に係るシーム溶接装置は、ワークの被接合部を挟み込んで前記被接合部に溶接電流を流す一対の電極輪と、前記ワークを支持するとともに、回動自在な回動軸を有し前記ワークとともに回動するワーク支持手段と、前記回動軸を回動させる回動補助部と、を備えるシーム溶接装置であって、前記被接合部は、曲線状の曲線部と略直線状の直線部とを有し、前記回動補助部は、前記回動軸に固定されて外周面にピニオン歯が形成されたピニオンギヤと、前記ピニオン歯に歯合するラック歯を有するラックと、前記ラックに固定されて進退自在なロッドを有し、前記ラックを前記ラック軸上の一方又は他方に移動させるシリンダと、前記回動軸と前記ピニオンギヤとの間に介設されて、前記ラックが一方に移動する動力を伝達させ、前記ラックが他方に移動する動力を伝達させないワンウェイクラッチと、を有し、前記曲線部が前記一対の電極輪により溶接されている場合に、前記シリンダが前記ラックを一方へ移動させ、前記直線部が前記一対の電極輪に溶接されている場合に、前記シリンダが前記ラックを他方へ移動させることを特徴とする。
前記する本願発明によれば、曲線部を溶接する場合に、シリンダによりラックを一方に移動させることで、ピニオンギヤとともに回動軸が回動するため、ワークの回動をアシストできるようになっている。そして、シリンダの動力を回動軸に伝達する伝達部材が、シリンダの動力が精度良く伝達されるラック及びピニオンギヤであるため、動力の伝達遅延が抑えられ、溶接不良が発生し難くなっている。
また、前記する本願発明によれば、ラックが他方に移動した場合にもピニオンギヤが回転するものの、ワンウェイクラッチによりピンオンギヤの回転が回動軸に伝達されないようになっている。そのため、ワークを回動させる必要がない直線部を溶接している場合に、ラックを他方に移動させることで、つぎの曲線部を溶接するときに、再度ラックを一方へ移動させてワークの回動をアシストすることができる。
そして、上記構成によれば、ラックの長さを最長の曲線部の長さに対応させればよく、言い換えれば、ワークの被接合部が2以上の曲線部を有したとしても、ラックの長さをその2以上の曲線部の合計した長さに対応させる必要がない。そのため、2以上の曲線部を合計した長さに比べて短いラックを用いることができ、回動補助部の小型化によるシーム溶接装置の小型化を図ることができる。
また、前記ラックは、前記ラック歯が切り欠かれて、前記ピニオン歯に歯合しない平面部を有していることが好ましい。または、前記回動補助部は、前記ロッドの進出又は後退させた場合に、前記ラック歯が前記ピニオン歯に歯合しないように設けられていることが好ましい。
前記する構成によれば、ロッドの進退又は後退によってピニオンギヤとラックとが歯合しない状態にすることができ、回動軸が自由に回動できる。よって、作業者は、ワーク支持手段を逆方向に回動させて、再度曲線部を溶接することができる。
本発明によれば、動力の伝達遅延を抑えて溶接不良が生じ難いシーム溶接装置を提供することができる。
実施形態に係るシーム溶接装置の側方から見た側面図である。 図1のA―A矢視断面図である。 図1のB―B矢視断面図である。 一対のローラが第1直線部の中部を挟んでいる場合を上方から見た平面図である。 一対のローラが第1直線部の左端側を挟んでいる場合を上方から見た平面図である。 一対のローラが第1曲線部を挟んでいる場合を上方から見た平面図である。 一対のローラが第2直線部の右端側を挟んでいる場合を上方から見た平面図である。 一対のローラが第2直線部の左端側を挟んでいる場合を上方から見た平面図である。 実施形態に係る回動補助部の変形例を示す図である。
つぎに、本発明の実施形態に係るシーム溶接装置について、図面を参照しながら説明する。最初に、シーム溶接装置により溶接されるワークについて説明する。
図1に示すように、実施形態に係るワークWは、ワークWの下半分を構成する下ワーク50と、下ワーク50の上方に配置されてワークWの上半分を構成する上ワーク51と、を備える鋼製の燃料タンクである。
下ワーク50と上ワーク51とのそれぞれは、プレス成形により板状の鋼材の中央部を下方又は上方に窪ませてなり、下ワーク50の上方に上ワーク51を配置した場合に、内部に燃料を蓄えることができる空間を有するようになっている。
また、下ワーク50と上ワーク51とのそれぞれの周縁には、下ワーク50の上方に上ワーク51を配置した場合に互いに重なり合うフランジ52、53が形成されており、この互いに重なり合うフランジ52、53同士を溶接することで、下ワーク50と上ワーク51とが一体化するようになっている。
以下、ワークWにおいて、フランジ52、53同士が重なり合ってなる部位を被接合部54と称する。ワークWの被接合部54を上方から見た形状については図示しないが、略直線状の部位と曲線上の部位とを有している。また、被接合部54は、後述するカムリング5と同一形状であるため、詳細な説明については省略する。
つぎに、シーム溶接装置1について説明する。
図1に示すように、シーム溶接装置1は、ワークWを支持するワーク支持手段2と、ワークWに対して水平方向に配置されて、ワークWの被接合部54を上下方向から挟んでいる一対の電極輪3、4と、ワーク支持手段2の固定された環状のカムリング5と、カムリング5の内周面及び外周面に当接している一対のローラ6、7と、ワーク支持手段2の下部側に設けられた回動補助部13と、を主に備えている。
ワーク支持手段2は、シーム溶接装置1の装置本体1aから水平方向に延びるとともに曲折自在なアーム10と、上下方向に延びて下部側をアーム10に支持されている回動軸11と、回動軸11の上部に固定されて上方に載置されたワークWを支持する支持部12と、を備えている。
図2に示すように、アーム10は、装置本体1aから水平方向に延びる第1アーム部15と、第1アーム部15の先端部から水平方向に延びる第2アーム部16と、第2アーム部16の先端部から水平方向に延びる第3アーム部17を備えている。
そして、第1アーム部15の基部側が装置本体1aに鉛直軸周りに回動自在に連結され、第2アーム部16の基部側が第1アーム部15の先端部に鉛直軸周りに回動自在に連結され、第3アーム部17の基部側が第2アーム部16の先端部に鉛直軸周りに回動自在に連結されている。
そのため、ワークW又はワークWを支持する支持部12に力が作用した場合には、アーム10が3箇所で曲折して、力が作用した方向にワークW及び支持部12が移動するようになっている。なお、図2に示す平面図において、回動軸11と装置本体1aとが配置される方向において、回動軸11が配置される側を前側と称し、装置本体1aが配置される側を後ろ側と称する。また、装置本体1aから回動軸11の方を見て右手側を右側と、左手側を左側と称する。
図1に示すように、第3アーム部17の先端部には、回動軸11の下端部を鉛直軸周りに回動可能に支持する軸支部18が設けられている。そのため、回動軸11の上方に配置されるワークW及びワークWを支持する支持部12は、回動軸11とともに鉛直軸周りに回動できるようになっている。
支持部12は、下面に回動軸11の上端が固定されて回動軸11とともに回動する水平な水平板20と、水平板20から環状に上方に延びてワークWの下ワーク50の外周面に当接する下方枠体21と、水平板20の上面に配置されてワークWの下面に当接する当接台22と、ワークWの上ワーク51の上面に当接して上方からワークWを当接する図示しない上方当接手段とを備え、ワークWを位置ずれしないように支持している。
一対の電極輪3、4は、ワークWの被接合部54を上下方向から挟んで加圧するとともに、溶接電流を流してワークWの被接合部54を溶接するものである。また、実施形態に係る一対の電極輪3、4が回転した場合、挟まれているワークWが右側に向かってに移動するようになっている。そのため、一対の電極輪3、4が回転した場合には、ワークWが右側に移動し、溶接された部位の左側の部位が一対の電極輪3、4に連続して挟み込まれて溶接されるようになっている。
図2に示すように、カムリング5は、上方から見た形状が六角形であり、ワーク支持手段2に支持された場合におけるワークWの被接合部54と同一形状に形成されている。また、カムリング5は、水平板20の下面に固定されて(図1参照)、支持部12に支持されるワークWの被接合部54と上下方向で重なり合うようになっている。
また、カムリング5は、図2に示すように、直線状の部位である第1直線部5a〜第6直線部5kと、曲線状の部位である第1曲線部5b〜第6曲線部5mとを有している。
なお、説明の都合上、第1直線部5a〜第6直線部5kを直線部と総称し、第1曲線部5b〜第6曲線部5mを曲線部と総称する場合がある。また、図2において、直線部と曲線部とを領域を明確にするため、曲線部にドットが付されている。
図2に示すように、第1直線部5aは、左右方向に延びて、一対のローラ6、7に挟まれている。そして、一対の電極輪3、4が回転した場合に、装置本体1aから見て、第1直線部5aの右端から左端にむかって順次一対のローラ6、7に挟まれて、第1直線部5aが右側へ移動するようになっている。
そのほか、カムリング5において、第1直線部5aを基準に右回り(時計回り)に配置された直線状の部位を第2直線部5c、第3直線部5e、第4直線部5g、
第5直線部5i、第6直線部5kと称する。
第1曲線部5bは、第1直線部5aと第2直線部5cと間に形成された曲線状の部位である。そのほか、カムリング5において第2曲線部5dを基準に右回り(時計回り)に配置された曲線状の部位を第2曲線部5d、第3曲線部5f、第4曲線部5h、第5曲線部5j、第6曲線部5mと称する。
図1に示すように、一対のローラ6、7は、カムリング5の内周面及び外周面に当接した状態でカムリング5を挟み、移動するカムリング5をガイドする部材である。
また、一対のローラ6、7に挟まれているカムリング5が、一対の電極輪3、4の直下となるように設けられている。そのため、カムリング5において一対のローラ6、7に挟まれている部位と、一対の電極輪3、4の溶接線Lとが上下方向で重なっている(図2参照)。
図3に示すように、回動補助部13は、回動軸11の下端部(図1参照)に設けられたピニオンギヤ25と、ピニオンギヤ25に歯合するラック26と、第3アーム部17に固定されてラック26を移動させるシリンダ27と、回動軸11とピニオンギヤ25との間に介設されたワンウェイクラッチ28と、を備えている。
ピニオンギヤ25は、外周面にピニオン歯25aが形成された外歯車である。ラック26は、長手部材26aの一面にピニオン歯25aに歯合可能なラック歯26bが形成された平歯車である。このラック歯26bの長さは、カムリング5において最長の曲線部の円孤状の長さに対応するように設定されている。また、長手部材26aの先端であって、ラック歯26bが形成された面には、ピニオン歯25aに歯合しない平面状の平面部26cが形成されている。
シリンダ27は、進退自在のロッド27aを有する小型のエアシリンダであり、ブラケット27bにより第3アーム部17に固定されている。また、ロッド27aの先端には、ラック26が固定されており、ロッド27aの進退に連動してラック26が進後するようになっている。さらに、図3(a)に示すように、ロッド27aが原位置の場合(全く進出していない場合)に、ラック26の平面部26cがピニオンギヤ25に対向するようになっている。これにより、ラック26がピニオンギヤ25に歯合しないため、回動軸11が自由に回動できるようになる。
一方で、図3(b)に示すように、ロッド27aが原位置よりも進出した場合に、ラック歯26bがピニオン歯25aに歯合する。そして、さらにロッド27aを進出した場合に、ラック歯26bに歯合するピニオンギヤ25が回転するようになっている。
なお、ラック歯26bがピニオン歯25aに歯合している場合のロッド27aの進退に関し、ロッド27aが進出したときに(矢印F1を指す方向)、上方から見てピニオンギヤ25が左回りに回転し(矢印F2を指す方向)、ロッド27aが後退したときに(矢印F3を指す方向)、上方から見てピニオンギヤ25が右回りに回転する(矢印F4を指す方向)。
ワンウェイクラッチ28は、図示しない内輪と外輪とを有し、さらに、その内輪と外輪との間に、外輪が一方向へ回転する場合に内輪に動力が伝達され、外輪が他方向へ回転する場合に内輪に動力が伝達されないクラッチ機構が設けられたものである。
本実施形態においては、内輪が回動軸11の外周面に固定され、外輪がピニオンギヤ25の内周面に固定されている。
そして、上方から見て外輪が左回り(矢印F2を指す方向)した場合、つまり、ロッド27aの進出によりピニオンギヤ25が左回りした場合、図示しないクラッチ機構は、このピニオンギヤ25の回転を回動軸11に伝達して、ワークWが左回りするようになっている。
一方で、上方から見て外輪が右回り(矢印F4を指す方向)した場合、つまり、ロッド27aの後退によりピニオンギヤ25が右回りした場合、図示しないクラッチ機構は、ピニオンギヤ25の回転を回動軸11に伝達しないようになっている。
つぎに、実施形態に係るシーム溶接装置1の動作方法について、図3〜図8を参照しながら説明する。なお、図4〜図8は、説明の都合上、シーム溶接装置1の構成の一部を抽出したものを上方から見た平面図である。
図4に示すように、カムリング5の第1直線部5aに対応する被接合部54の溶接時において、一対の電極輪3、4が回転することで、ワークWが右側へ移動する力が作用する。そのため、図5に示すように、カムリング5の第1直線部5aが一対のローラ6、7にガイドされながら、ワークW及びワークWを支持するワーク支持手段2が右側に移動する。
なお、第1直線部5aを一対のローラ6、7がガイドしている場合における回動補助部13は、この後で回動軸11を回動させる際に、ロッド27aの進出と回動軸11の回動との連動に遅延をなくすため、図4、図5に示すように、ラック歯26bの先端側(左端側)がピニオン歯25aに歯合した状態になっている。
そして、図6に示すように、一対のローラ6、7にガイドされる部位が、第1直線部5aから第1曲線部5bになると、一対のローラ6、7が挟み込む方向(前後方向)に対して第1曲線部5bが直交するように、回動する力がカムリング5に作用する。よって、カムリング5とともにワーク支持手段2に支持されるワークWが左回りに回動する(図6の矢印G参照)。
ここで、一対のローラ6、7が第1曲線部5bを挟みこんでカムリング5を回動させている場合に、シリンダ27の駆動によりラック26が進出して、ピニオンギヤ25とともに回動軸11を左回りに回動させる。これにより、ワークWの左周りへの回動がアシストされて、回動不足による溶接不良が回避される。
そして、図7に示すように、一対のローラ6、7にガイドされる部位が、第1曲線部5bから第2直線部5cとなった場合に、一対の電極輪3、4に挟み込まれるワークWには右側へ移動する力のみが作用し、カムリング5とワーク支持手段2に支持されるワークWとが右側へ移動する。
ここで、図7に示すように、一対のローラ6、7にガイドされる部位が第1曲線部5bから第2直線部5cとなった場合、ピニオンギヤ25に歯合しているラック26のラック歯26bの部位は、基端側(右端側)となっている。
そのため、一対のローラ6、7にガイドされる部位が第2直線部5cのとき、つまり、ワークWが右側に移動しているときに、ラック26が後退するようにシリンダ27を駆動させ、ラック歯26bの先端側(左端側)がピニオン歯25aに歯合させた状態に復帰させる。なお、ロッド27aの後退によりピニオンギヤ25を左回りに回動させるものの、ワンウェイクラッチ28により動力が回動軸11に伝達されず、ワークWが回動しないようになっている。
これによれば、図8に示すように、ワークWが右側に移動して一対のローラ6、7にガイドされる部位が第2直線部5cの左端側となった場合、ラック歯26bの先端側(左端側)がピニオン歯25aに歯合した状態とすることができる。
そのため、一対のローラ6、7にガイドされる部位が第2直線部5cから第2曲線部5dになった場合に、ラック26の進出により回動軸11を回動させて、ワークWの回動をアシストできるようになっている。
なお、一対のローラ6、7にガイドされる部位が第2曲線部5d以降についての説明は、上述した動作を繰り返すために省略する。
つぎに、ワークWを逆回動(右回り)させる場合について説明する。
溶接時では、図3(b)に示すように、ラック26がピニオンギヤ25に歯合して回動軸11が逆方向に回動しないようになっている。
そのため、図3(a)に示すように、シリンダ27を駆動させてロッド27aを原位置に移動させる。これによれば、ピニオン歯25aに平面部26cを対向させて、ラック歯26bがピニオン歯25aに歯合しない。そのため、回動軸11は自由に回動でき、作業者が水平板20を逆回動させることで、ワークWの逆回動が可能となる。
以上、実施形態に係るシーム溶接装置1によれば、シリンダ27の動力を回動軸11に伝達する伝達部材が、シリンダ27の動力が精度良く伝達されるラック及びピニオンギヤであるため、動力の伝達遅延が抑えられ、溶接不良が発生し難くなっている。
また、実施形態に係るシーム溶接装置1によれば、ラック歯26bの長さを最長の曲線部の長さに対応させればよい。つまり、実施形態に係るワークWの被接合部54が6以上の曲線部(第1曲線部5b〜第6曲線部5m)を有していたとしても、ラック歯26bの長さを曲線部(第1曲線部5b〜第6曲線部5m)の合計した長さに対応させる必要がない。そのため、2以上の曲線部の合計した長さに比べて、短いラック26を用いることができ、シーム溶接装置1の小型化を図ることができる。
また、実施形態に係るシーム溶接装置1によれば、一対の電極輪3,4による溶接線がずれたとしても、逆方向に回動できるため、ワークWを順方向に一周させる手間を省くことができる。
以上、実施形態に係るシーム溶接装置1について説明したが、本発明は実施形態で説明した例に限定されるものでない。
たとえば、実施形態に係る回動補助部13は、ラック26に平面部26cを形成することで、ピニオンギヤ25に歯合しない状態とし、ワークWを逆回転できるようにしているが、本発明はこれに限定されない。
図9に示すように、変形例に係るラック26Aは、長手部材26aの一面にピニオン歯25aに歯合可能なラック歯26bのみが形成された平歯車であってもよい。
そして、シリンダ27は、ロッド27aが原位置の場合に、ラック26Aのラック歯26bがピニオンギヤ25に歯合しないように設けることで、回動軸11が自由に回動でき、ワークWの逆回転が可能となる。
1 シーム溶接装置
2 ワーク支持手段
3、4 一対の電極輪
5 カムリング
5a、5c、5e、5g、5i、5k 直線部(第1直線部〜第6直線部)
5b、5d、5f、5h、5j、5m 曲線部(第1曲線部〜第6曲線部)
6、7 一対のローラ
10 アーム
11 回動軸
12 支持部
13 回動補助部
20 水平板
25 ピニオンギヤ
26、26A ラック
26c 平面部
27 シリンダ
28 ワンウェイクラッチ
W ワーク

Claims (3)

  1. ワークの被接合部を挟み込んで前記被接合部に溶接電流を流す一対の電極輪と、
    前記ワークを支持するとともに、回動自在な回動軸を有し前記ワークとともに回動するワーク支持手段と、
    前記回動軸を回動させる回動補助部と、
    を備えるシーム溶接装置であって、
    前記被接合部は、曲線状の曲線部と略直線状の直線部とを有し、
    前記回動補助部は、
    前記回動軸に固定されて外周面にピニオン歯が形成されたピニオンギヤと、
    前記ピニオン歯に歯合するラック歯を有するラックと、
    前記ラックに固定されて進退自在なロッドを有し、前記ラックを前記ラック軸上の一方又は他方に移動させるシリンダと、
    前記回動軸と前記ピニオンギヤとの間に介設されて、前記ラックが一方に移動する動力を伝達させ、前記ラックが他方に移動する動力を伝達させないワンウェイクラッチと、
    を有し、
    前記曲線部が前記一対の電極輪により溶接されている場合に、前記シリンダが前記ラックを一方へ移動させ、前記直線部が前記一対の電極輪に溶接されている場合に、前記シリンダが前記ラックを他方へ移動させることを特徴とするシーム溶接装置。
  2. 前記ラックは、前記ラック歯が切り欠かれて、前記ピニオン歯に歯合しない平面部を有していることを特徴とする請求項1に記載のシーム溶接装置。
  3. 前記回動補助部は、前記ロッドの進出又は後退させた場合に、前記ラック歯が前記ピニオン歯に歯合しないように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のシーム溶接装置。
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