JP6087181B2 - シーム溶接装置 - Google Patents

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Description

本発明は、シーム溶接装置に関する。
抵抗溶接の一種であるシーム溶接は、一対の円盤状の電極輪でワークの被接合部を挟み込んで加圧するとともに、一対の電極輪を回転させながら溶接電流を流すことで、被接合部を連続溶接する方法である。
また、シーム溶接を行うシーム溶接装置は、一対の電極輪の間にワークの被接合部を案内するため、ワークを支持するワーク支持手段と、ワーク支持手段に取り付けられる環状のカムリングと、カムリングの内周面及び外周面に当接した状態でカムリングを挟んでいる一対のローラと、を主に備えている(下記特許文献1参照)。
ここで、カムリングは、ワークの被接合部と同形又は相似形に形成されて、略直線状の部位である直線部と曲線状の部位である曲線部とを有している。
よって、一対のローラに挟まれる部位が直線部の場合、カムリング及びカムリングが取り付けられたワーク支持手段が直線上に移動し、被接合部の直線部が連続溶接される。
一方、一対のローラに挟まれる部位が曲線部の場合、一対のローラ間を支点としてカムリング及びワーク支持手段が回動しながら曲線上に移動する。そのため、ワークも一対のローラ間を支点として回動し、被接合部の曲線部が連続溶接される。
特開2010−269343号公報
しかしながら、ワーク及びワーク支持手段は重量物であり、一対のローラ間を支点に回動するワーク及びワーク支持手段には、大きな慣性モーメントが作用している。
そのため、従来のシーム溶接装置において、回動しているワーク及びワーク支持手段を直線上に移動させようとした場合、つまり、一対のローラ間に挟み込まれる部位が曲線部から直線部に移行した場合に、ワーク及びワーク支持手段が振動するおそれがあった。そして、ワーク及びワーク支持手段の振動は、溶接線のずれによる溶接不良を引き起こし、望ましくなかった。
特に、上記特許文献1のシーム溶接装置によれば、ワーク及びワーク支持手段の回動を補助(アシスト)するため、モータと、回動軸に固定されたプーリと、モータの動力をプーリに伝達するタイミングベルトとを備える補助動力部が設けられている。そのため、補助動力部により回動がアシストされ、より大きな振動がワーク及びワーク支持手段に発生するおそれがあった。
そこで、本発明は、前記する背景に鑑みて創案された発明であって、一対のローラ間に挟み込まれる部位が曲線部から直線部に移行した際の振動を抑制できるシーム溶接装置を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本願発明に係るシーム溶接装置は、ワークの被接合部を挟み込んで前記被接合部に溶接電流を流す一対の電極輪と、前記ワークを支持して移動及び回動自在なワーク支持手段と、略直線状の部位である直線部と曲線状の部位である曲線部とを有し、前記ワーク支持手段に取り付けられた環状のカムリングと、前記カムリングの内周面及び外周面に当接して前記ワークを挟んでおり、前記ワークの移動を案内する一対のローラと、を備え、前記一対のローラに挟まれる部位が前記カムリングの曲線部の場合に、前記ワーク及び前記ワーク支持手段が前記一対のローラ間を支点に回動しながら移動するシーム溶接装置であって、前記ワーク支持手段とは別途独立しており、ロッドに入力された力を吸収するアブソーバと、前記ワーク支持手段に設けられて前記ロッドに当接する当接片と、を有する振動吸収手段をさらに備え、前記当接片は、前記一対のローラに挟まれる部位が、前記曲線部の終端側のときから前記直線部の初端側のときまで、前記ロッドに当接して押圧することを特徴とする。
前記する本願発明によれば、回動しているワーク及びワーク支持手段に作用している大きな慣性モーメントは、一対のロッドに挟まれる部位が曲線部の終端側となったときに、当接片を介してアブソーバに吸収される。そのため、一対のローラに挟まれる部位が曲線部から直線部に移行した際に発生する振動を減少する。
また、一対のローラに挟まれる部位が曲線部から直線部に移行した際に、当接片がアブソーバに当接しているため、ワーク及びワーク支持手段に発生する振動が減衰する。
なお、一対のローラに挟まれる部位が曲線部の終端側のときと、直線部の初端側のときとに分割して、当接片がアブソーバに当接した場合、ワーク及びワーク支持手段に振動が発生するおそれがある。しかしながら、本願発明によれば、当接片はアブソーバに対し、一対のローラに挟まれる部位が曲線部の終端側のときから直線部の初端側のときまで、連続して当接しているため、ワーク及びワーク支持手段に振動が生じるおそれが低減されている。
以上より、前記する本願発明によれば、一対のローラ間に挟み込まれる部位が曲線部から直線部に移行した際に、ワークに発生する振動が抑制され、安定したシーム溶接を行うことができる。
さらに、当接片がアブソーバに当接し始めるのは、一対のロッドに挟まれる部位が、曲線部の初端側のときでなく、前記曲線部の終端側のときからとなっている。そのため、ワーク及びワーク支持手段に作用している小さい慣性モーメントを吸収することなく、かつ、回動するにつれて次第に大きくなった慣性モーメントを吸収するようになっている。よって、ワーク及びワーク支持手段の回動不足を回避しつつ、ワークに発生する振動を低減させることができる。そのため、ワークの回動不足による溶接不良を回避できる。
また、前記アブソーバは、前記ロッドの先端に回転自在な回転体を備えることが好ましい。
前記する構成によれば、回転体が回転するため、当接片にアブソーバのロッドが引っ掛かり、溶接線がずれるということを回避することができる。
本発明によれば、一対のローラ間に挟み込まれる部位が曲線部から直線部に移行した際の振動を抑制できるシーム溶接装置を提供することができる。
実施形態に係るシーム溶接装置の側方から見た側面図である。 図1のA―A矢視断面図である。 一対のローラが曲線部の初端を挟んでいる場合を上方から見た平面図である。 一対のローラが曲線部の終端を挟んでいる場合を上方から見た平面図である。 一対のローラが直線部の初端を挟んでいる場合を上方から見た平面図である。 一対のローラが直線部の中部を挟んでいる場合を上方から見た平面図である。
つぎに、本発明の実施形態に係るシーム溶接装置について、図面を参照しながら説明する。最初に、シーム溶接装置により溶接されるワークについて説明する。
図1に示すように、実施形態に係るワークWは、ワークWの下半分を構成する下ワーク50と、下ワーク50の上方に配置されてワークWの上半分を構成する上ワーク51と、を備える鋼製の燃料タンクである。
下ワーク50と上ワーク51とのそれぞれは、プレス成形により板状の鋼材の中央部を下方又は上方に窪ませてなり、下ワーク50の上方に上ワーク51を配置した場合に、内部に燃料を蓄えることができる空間を有するようになっている。
また、下ワーク50と上ワーク51とのそれぞれの周縁には、下ワーク50の上方に上ワーク51を配置した場合に互いに重なり合うフランジ52、53が形成されており、この互いに重なり合うフランジ52、53同士を溶接することで、下ワーク50と上ワーク51とが一体化するようになっている。
以下、ワークWにおいて、フランジ52、53同士が重なり合ってなる部位を被接合部54と称する。なお、被接合部54の形状について、後述するカムリング5と同一形状であるため、説明を省略する。
つぎに、シーム溶接装置1について説明する。
図1に示すように、シーム溶接装置1は、ワークWを支持するワーク支持手段2と、ワークWに対して水平方向に配置されて、ワークWの被接合部54を上下方向から挟んでいる一対の電極輪3、4と、ワーク支持手段2に固定された環状のカムリング5と、カムリング5の内周面及び外周面に当接している一対のローラ6、7と、振動を吸収する振動吸収手段8と、を主に備えている。
ワーク支持手段2は、シーム溶接装置1の装置本体1aから水平方向に延びるとともに曲折自在なアーム10と、上下方向に延びて下部側をアーム10に支持されている回動軸11と、回動軸11の上部に固定されて上方に載置されたワークWを支持する支持部12と、アーム10の先端に設けられた回動補助部13と、を備えている。
図2に示すように、アーム10は、装置本体1aから水平方向に延びる第1アーム部15と、第1アーム部15の先端部から水平方向に延びる第2アーム部16と、第2アーム部16の先端部から水平方向に延びる第3アーム部17とを備えている。
そして、第1アーム部15の基部側が装置本体1aに鉛直軸周りに回動自在に連結され、第2アーム部16の基部側が第1アーム部15の先端部に鉛直軸周りに回動自在に連結され、第3アーム部17の基部側が第2アーム部16の先端部に鉛直軸周りに回動自在に連結されている。
そのため、ワークW又はワークWを支持する支持部12に力が作用した場合には、アーム10が3箇所で曲折して、力が作用した方向にワークW及び支持部12が移動するようになっている。なお、図2に示す平面図において、回動軸11と装置本体1aとが配置される方向において、回動軸11が配置される側を前側と称し、装置本体1aが配置される側を後ろ側と称する。また、装置本体1aから回動軸11の方を見て右手側を右側と、左手側を左側と称する。
図1に示すように、第3アーム部17の先端部には、回動軸11の下端部を鉛直軸周りに回動可能に支持する軸支部18が設けられている。そのため、回動軸11の上方に配置されるワークW及びワークWを支持する支持部12は、回動軸11とともに鉛直軸周りに回動できるようになっている。
支持部12は、板状部材であって回動軸11の上端に固定されて水平な回転テーブル20と、回転テーブル20の上方に配置される水平板21と、水平板21を支える支柱22と、水平板21の周縁から環状に上方に延びてワークWの下ワーク50の外周面を支持する支持枠23と、水平板21の上面に設けられてワークWの下面を支持する支持片24と、ワークWの上ワーク51の上面に当接して上方からワークWを当接する図示しない上方当接手段とを備え、ワークWが位置ずれしないように支持している。
一対の電極輪3、4は、ワークWの被接合部54を上下方向から挟んで加圧するとともに、溶接電流を流してワークWの被接合部54を溶接するものである。また、実施形態に係る一対の電極輪3、4が回転した場合、挟まれているワークWが右側に向かって(図2に示す矢印Bの方向)に移動するようになっている。そのため、一対の電極輪3、4が回転した場合には、ワークWが右側に移動し、溶接された部位の左側の部位が一対の電極輪3、4に連続して挟み込まれて溶接されるようになっている。
図2に示すように、カムリング5は、上方から見た形状が略台形状であって、ワーク支持手段2に支持された場合におけるワークWの被接合部54と同一形状に形成されている。また、カムリング5は、回転テーブル20の下面に固定されて(図1参照)、支持部12に支持されるワークWの被接合部54と上下方向で重なり合うようになっている。
また、カムリング5は、図2に示すように、直線状の部位である第1直線部5a〜第4直線部5gと、曲線状の部位である第1曲線部5b〜第4曲線部5hとを有している。
なお、説明の都合上、第1直線部5a〜第4直線部5gを直線部と総称し、第1曲線部5b〜第4曲線部5hを曲線部と総称する場合がある。また、図2において、直線部と曲線部とを領域を明確にするため、曲線部にドットが付されている。
図2に示すように、第1直線部5aは、左右方向に延びて、一対のローラ6、7に挟まれている。そして、一対の電極輪3、4が回転した場合に、装置本体1aから見て、第1直線部5aの右端から左端に向かって順次一対のローラ6、7に挟まれて、第1直線部5aが右側へ移動するようになっている。
なお、第1直線部5aにおいて、初めに一対のローラ6、7に挟まれる第1直線部5aの右端側を初端側と称し、一方、第1直線部5aにおいて、最後に一対のローラ6、7に挟まれる第1直線部5aの左端側を終端側と称する。
そのほか、カムリング5において、第1直線部5aを基準に右回り(時計回り)に配置された直線状の部位を第2直線部5c、第3直線部5e、第4直線部5gと称する。
第1曲線部5bは、第1直線部5aの終端と第2直線部5cの初端とに連続している曲線上の部位である。
その他、カムリング5において第2曲線部5dを基準に右回り(時計回り)に配置された曲線状の部位を第2曲線部5d、第3曲線部5f、第4曲線部5hと称する。
図1に示すように、一対のローラ6、7は、カムリング5の内周面及び外周面に当接した状態でカムリング5を挟み、移動するカムリング5をガイドする部材である。
また、一対のローラ6、7に挟まれているカムリング5が、一対の電極輪3、4の直下となるように設けられている。そのため、カムリング5において一対のローラ6、7に挟まれている部位と、一対の電極輪3、4の溶接線Lとが上下方向で重なっている(図2参照)。
回動補助部13は、ブラケット25aにより第3アーム部17に固定されたモータ25と、モータ25のシャフトに固定されて回転する第1プーリ26と、回動軸11の下端に固定された第2プーリ27と、第1プーリ26と第2プーリ27とに架け渡されたベルト28とを備えている。
そして、一対のローラ6,7により挟まれている部位が曲線部の場合に、モータ25が駆動して、上方から見た場合、左回りに回動軸11が回動して(図2の矢印C参照)、ワークWの回動をアシストしている。
振動吸収手段8は、回転テーブル20の上面に固定された複数の当接片35〜38(図1において、当接片38は不図示)と、当接片35〜38と同じ高さとなるように装置本体1aに設けられたアブソーバ31とを備えている。
図2に示すように、アブソーバ31は、振動を吸収可能なエア式のショックアブソーバであって、一対のローラ6,7の左側に位置するように、装置本体1aに固定されている。また、アブソーバ31のロッド32が前後方向に進退するように配置されている。
ロッド32の先端には、鉛直軸周り回動自在な回転体33を備えた被当接部34が設けられている。図1、図2に示すように、回転体33は、回転テーブル20の端縁よりも前側に突出して、回転テーブル20の上方に位置している。
当接片35〜38は、直方体(ブロック)状の部材である。当接片35は、カムリング5の第1直線部5aの略上方であって、回転テーブル20の上面に固定されている。
そして、カムリング5の第4曲線部5hの終端側から第1直線部5aの初端側までの範囲を一対のローラ6、7に挟みこんでいる場合に、当接片35の外側を向く面35aが、アブソーバ31の回転体33に当接して押圧するようになっている。
当接片36は、カムリング5の第2直線部5cの略上方であって、回転テーブル20の上面に固定されている。そして、一対のローラ6、7がカムリング5の第1曲線部5bの終端側から第2直線部5cの初端側までの範囲を挟んでいる場合に、当接片36の外側を向く面36aがアブソーバ31の回転体33に当接して押圧するようになっている。
当接片37は、カムリング5の第3直線部5eの略上方であって、回転テーブル20の上面に固定されている。そして、一対のローラ6、7がカムリング5の第2曲線部5dの終端側から第3直線部5eの初端側までの範囲を挟んでいる場合に、当接片37の外側を向く面37aが、アブソーバ31の回転体33に当接して押圧するようになっている。
当接片38は、カムリング5の第4直線部5gの略上方であって、回転テーブル20の上面に固定されている。そして、一対のローラ6、7がカムリング5の第3曲線部5fの終端側から第4直線部5gの初端側までの範囲を挟んでいる場合に、当接片38の外側を向く面38aが、アブソーバ31の回転体33に当接して押圧するようになっている。
つぎに、実施形態に係るシーム溶接装置1の動作方法について、図2〜図6を参照しながら説明する。なお、図3〜図6は、説明の都合上、シーム溶接装置1の構成の一部を抽出したものを上方から見た平面図である。
カムリング5の第1直線部5aに対応する被接合部54を一対の電極輪3、4が挟み溶接している場合において、図2に示すように、一対のローラ6、7が第1直線部5aを挟み込んでいる。そして、一対の電極輪3、4が回動することで、一対の電極輪3、4に挟み込まれるワークW及びワークWを支持する支持部12が右側へ移動する。
図3に示すように、一対のローラ6、7にガイドされる部位が、第1曲線部5bになった場合、一対のローラ6、7が挟み込む方向(前後方向)に対して第1曲線部5bが直交するように回動する力(トルク)がカムリング5に作用する。そのため、図3の矢印Dに示すように、カムリング5とともにワーク支持手段2に支持されるワークWが一対のローラ6、7の間を支点として左回りに回動しながら右側へ移動する。
なお、図3に示すように、一対のローラ6、7にガイドされる部位が、第1曲線部5bの初端側から中部までの場合、当接片36が回転体33に当接していない。よって、当接片及びアブソーバ31が、ワークWが一対のローラ6、7と支点として左回りに回動し始める動作が妨げられないようになっている。
また、この回動時において、回動補助部13のモータ25の駆動により、回動軸11が左回りに回動し、ワークWが回動不足とならないようにアシストされているともに、ワークW及びワーク支持手段2は重量物であるため、回動するにつれて、ワークW及びワーク支持手段2に作用している慣性モーメントが次第に大きくなっていく。
図4に示すように、一対のローラ6、7にガイドされる部位が第1曲線部5bの終端側となり、図4の矢印Eに示す方向に、ワークW及びワーク支持手段2が回動した場合に、当接片36の面36aに回転体33が当接し、当接片36がアブソーバ31のロッド32を後方へ押圧する。そのため、ワークW及びワーク支持手段2に作用している慣性モーメントがアブソーバ31に吸収されて、ワークW及びワーク支持手段2に作用している慣性モーメントが低減する。
図5に示すように、ワークWがさらに移動して、一対のローラ6、7にガイドされる部位が、第1曲線部5bの終端側から第2直線部5cの初端側に移行した場合、つまり、ワークW及び支持部12の回動が終わった場合においても、依然として当接片36に回転体33が当接(押圧)した状態となっている。よって、一対のローラ6、7にガイドされる部位が第2直線部5cとなり、ワークW及びワーク支持手段2に振動が発生したとしても、アブソーバ31に吸収されて振動が減衰するようになっている。
図6に示すように、ワークWがさらに移動して、一対のローラ6、7にガイドされる部位が、第2直線部5cの中部となった場合に、当接片36がアブソーバ31の回転体33に当接せず、アブソーバ31のロッド32が原位置に復帰することとなる。なお、第2曲線部5d以降に対応する被接合部54の溶接に対する動作に関しては、上述する動作を繰り返すために省略する。
以上、実施形態に係るシーム溶接装置1によれば、一対のローラ6、7に挟まれる部位が曲線部の終端側となったときに(図4参照)、ワークW及びワーク支持手段2に作用している慣性モーメントがアブソーバ31に吸収される。そのため、一対のローラ6、7に挟まれる部位が曲線部から直線部に移行した際に発生する振動が低減するようになっている。
また、一対のローラ6、7に挟まれる部位が曲線部から直線部に移行した際に(図5参照)、アブソーバ31により、ワークW及びワーク支持手段2に発生している振動を減衰できるようになっている。
なお、仮に、一対のローラ6、7に挟まれる部位が曲線部の終端側のときと、直線部の初端側のときとに分割して、当接片がアブソーバ31に当接した場合、ワークW及びワーク支持手段2に振動が発生するおそれがある。しかし、実施形態のシーム溶接装置1によれば、当接片35〜38はアブソーバ31に対し、一対のローラ6、7に挟まれる部位が曲線部の終端側のときから直線部の初端側のときまで、連続して当接しているため、ワークW及びワーク支持手段2に振動が生じるおそれが低減されている。
以上から、実施形態に係るシーム溶接装置1によれば、一対のローラ6、7の間に挟み込まれる部位が曲線部から直線部に移行した際に、ワークWに発生する振動が抑制されて、安定したシーム溶接を行うことができる。
また、実施形態に係るシーム溶接装置1によれば、当接片35〜38及びアブソーバ31を備える振動吸収手段8が、ワークW及びワーク支持手段2に作用している小さい慣性モーメントを吸収することなく、かつ、回動するにつれて次第に大きくなった慣性モーメントを吸収するようになっている。よって、ワークWの回動不足による溶接不良を回避できるようになっている。
以上、本実施形態に係るシーム溶接装置1について説明したが、本発明はこれに限定されるものでない。
実施形態の当接片35〜38によれば、カムリング5の曲線部(第1曲線部5b〜第4曲線部5h)の数に対応して設けられているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、緩やかな曲線を描き、ワークW及びワーク支持手段2が振動するおそれがない曲線部の場合には、当接片35〜38を設けなくても良い。
また、本実施形態に係るシーム溶接装置1では、回動補助部13を備えている例を挙げて説明したが、回動補助部13を備えていないシーム溶接装置1に対し、本発明に係る振動吸収手段8を設けても良い。
1 シーム溶接装置
2 ワーク支持手段
3、4 一対の電極輪
5 カムリング
5a、5c、5e、5g 直線部(第1直線部〜第4直線部)
5b、5d、5f、5h 曲線部(第1曲線部〜第4曲線部)
6、7 一対のローラ
8 振動吸収手段
10 アーム
11 回動軸
12 支持部
13 回動補助部
20 第1水平板
31 アブソーバ
32 ロッド
33 回転体
34 被当接部
35〜38 当接片
W ワーク

Claims (2)

  1. ワークの被接合部を挟み込んで前記被接合部に溶接電流を流す一対の電極輪と、
    前記ワークを支持して移動及び回動自在なワーク支持手段と、
    略直線状の部位である直線部と曲線状の部位である曲線部とを有し、前記ワーク支持手段に取り付けられた環状のカムリングと、
    前記カムリングの内周面及び外周面に当接して前記ワークを挟んでおり、前記ワークの移動を案内する一対のローラと、
    を備え、前記一対のローラに挟まれる部位が前記カムリングの曲線部の場合に、前記ワーク及び前記ワーク支持手段が前記一対のローラ間を支点に回動しながら移動するシーム溶接装置であって、
    前記ワーク支持手段とは別途独立しており、ロッドに入力された力を吸収するアブソーバと、前記ワーク支持手段に設けられて前記ロッドに当接する当接片と、を有する振動吸収手段をさらに備え、
    前記当接片は、前記一対のローラに挟まれる部位が、前記曲線部の終端側のときから前記直線部の初端側のときまで、前記ロッドに当接して押圧することを特徴とするシーム溶接装置。
  2. 前記アブソーバは、前記ロッドの先端に回転自在な回転体を備えることを特徴とする請求項1に記載のシーム溶接装置。
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