JP2014174461A - 表示装置、その制御プログラム、および制御方法 - Google Patents

表示装置、その制御プログラム、および制御方法 Download PDF

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Abstract

【課題】機密情報を含む画像が消去できなくなりセキュリティ上の問題が生じることを防止できる表示装置、その制御プログラム、および制御方法を提供する。
【解決手段】本発明の表示装置100は、既に表示されている画像の表示を維持するために電源の電力を必要としない表示装置であって、表示手段50と、制御手段70と、を有する。表示手段50は、画像を表示する。制御手段70は、上記電源の残量が第1所定残量以下であるか否かを判断し、表示手段50に表示されている第1の画像の次に表示される第2の画像が機密情報を含むか否かを判断し、上記第2の画像が機密情報を含み、かつ、上記電源の残量が第1所定残量以下である場合、上記第2の画像を表示しないように制御する。
【選択図】図2A

Description

本発明は、表示装置、その制御プログラム、および制御方法に関する。
近年、電子ペーパーを利用した電子タブレット製品が普及し始めている。現在、広く普及している液晶パネルは、既に表示されている画像の表示を維持するために電力を必要とし、液晶パネルが必要とする電力を電源が供給できなくなった場合、画像の表示を維持することができない。一方、電子ペーパーは、既に表示されている画像の表示を維持するために電力を必要とせず、一度画像を表示させれば、次の画像に更新するまで電力の供給を停止させることがきるため、消費電力を低減できるという利点を有する。
ところが、電子ペーパーは、既に表示されている画像の表示を維持するために電力を必要としない反面、既に表示されている画像を更新または消去するために電力を必要とする。電子タブレット製品などでは、可搬性を確保する観点から内蔵された電池によって電力を供給する構成となっていることが多い。このような構成では、表示された画像を消去するのに必要な電力を何らかの理由で電池が供給できなくなった場合、電子ペーパーは表示された画像を消去することができなくなる。
これに対して、液晶パネルは、液晶パネルが動作する上で必要とする電力を供給できなくなった場合、画像の表示を維持することができないので、表示された画像は自然に消去される。すなわち、液晶パネルでは、既に表示されている画像を消去するために電力を必要としない。
電子ペーパーにおいて、表示された画像を消去するのに必要な電力を電池が供給できなくなることにより、表示された画像を消去できなくなったとしても、表示された画像が機密情報を含んでいない限りセキュリティ上の問題となる可能性は少ない。しかし、表示された画像が機密情報を含んでいる場合、セキュリティ上の大きな問題となる虞がある。
既に表示されている画像を消去できなくなることを防止する技術としては、下記特許文献1に記載の電子ペーパーの表示制御装置が知られている。当該表示制御装置は、電池電圧の低下を検知したとき、表示している画像が機密情報を含む場合は当該画像を消去する一方で、機密情報を含まない場合は当該画像の表示を継続する。このように、上記表示制御装置では、電池電圧の低下を検知したとき、表示されている機密情報を含む画像を消去することにより、機密情報が不意に表示されたままになることを防止している。
しかしながら、特許文献1の表示制御装置では、電池電圧が想定していた以上に低下した場合や電池の想定外の故障により電子ペーパーが必要とする電力を供給できなくなった場合などについて考慮されていない。一般に電池電圧の低下を判断する時点において、電池は、完全に充電されたときに比べて極めて低い電圧レベルであることが想定され、このような電圧レベルの電池は電源として安定性に乏しい。また、たとえば気温の低い場所では、常温の場所に比べて電池の起電力が低下するため、機密情報を含む画像を表示させた後などでは、画像表示のために残り僅かの電力を消費してしまい、表示されている画像を消去する余力が電池に残っていない可能性もある。また、一般に電池の性能は、長期間の使用により低下する。そして、電池の性能が長期間の使用により低下した状態において、電子ペーパーが有する画像表示以外の機能、たとえば他の装置との通信処理やメモリへの画像データの書き込みなどに電力が急激に消費される可能性もある。
このように、上記特許文献1の表示制御装置では、機密情報を含む画像を表示している状態において、電池電圧の低下を判断するので、不測の事態が生じて電子ペーパーが必要とする電力を供給できなくなった場合に機密情報を含む画像を消去できない虞がある。したがって、機密情報を含む画像が消去できなくなりセキュリティ上の問題が生じうる問題がある。
特開2007−121676号公報
本発明は、上述した問題を解決するためになされたものである。したがって、本発明の目的は、機密情報を含む画像が消去できなくなりセキュリティ上の問題が生じることを防止できる表示装置、その制御プログラム、および制御方法を提供することである。
本発明の上記目的は、下記によって達成される。
(1)既に表示されている画像の表示を維持するために電源の電力を必要としない表示装置であって、画像を表示する表示手段と、制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記電源の残量が第1所定残量以下であるか否かを判断し、前記表示手段に表示されている第1の画像の次に表示される第2の画像が機密情報を含むか否かを判断し、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示しないように制御する、表示装置。
(2)前記第1の画像を前記第2の画像に更新する指示を受け付ける更新受付手段をさらに有し、前記制御手段は、前記更新受付手段の更新指示に応じて、前記第2の画像が機密情報を含むか否かを判断し、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示しないように制御することを特徴とする上記(1)に記載の表示装置。
(3)前記制御手段は、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量より大きく第2所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示するか、あるいは、表示しないかについてユーザーに選択させることを特徴とする上記(1)または(2)に記載の表示装置。
(4)前記制御手段は、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量より大きく第2所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示した場合消せなくなる可能性がある旨を表す警告を前記表示手段に表示することを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の表示装置。
(5)前記制御手段は、前記第2の画像が複数ページの文書ファイルの一部である場合、前記文書ファイルのページ数に応じて、前記電源の残量を判断する残量判断レベルを変更することを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の表示装置。
(6)前記制御手段は、前記電源の残量をアイコンで表示し、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が所定残量以下である場合、前記アイコンを強調して前記表示手段に表示することを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の表示装置。
(7)前記表示手段は、電子ペーパーを備えることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の表示装置。
(8)既に表示されている画像の表示を維持するために電源の電力を必要としない表示装置を制御する制御プログラムであって、前記電源の残量が第1所定残量以下であるか否かを判断する手順(a)と、表示手段に表示されている第1の画像の次に表示される第2の画像が機密情報を含むか否かを判断する手順(b)と、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示しないように制御する手順(c)と、をコンピューターに実行させる制御プログラム。
(9)前記手順(a)の前に、前記第1の画像を前記第2の画像に更新する指示を受け付ける手順をさらに有し、前記手順(b)において、前記指示に応じて、前記第2の画像が機密情報を含むか否かを判断することを特徴とする上記(8)に記載の制御プログラム。
(10)前記手順(c)において、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量より大きく第2所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示するか、あるいは、表示しないかについてユーザーに選択させることを特徴とする上記(8)または(9)に記載の制御プログラム。
(11)前記手順(c)において、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量より大きく第2所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示した場合消せなくなる可能性がある旨を表す警告を前記表示手段に表示することを特徴とする上記(8)〜(10)のいずれか1つに記載の制御プログラム。
(12)前記手順(a)において、前記第2の画像が複数ページの文書ファイルの一部である場合、前記文書ファイルのページ数に応じて、前記電源の残量を判断する残量判断レベルを変更することを特徴とする上記(8)〜(11)のいずれか1つに記載の制御プログラム。
(13)前記手順(a)において、前記電源の残量をアイコンで表示し、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が所定残量以下である場合、前記アイコンを強調して前記表示手段に表示することを特徴とする上記(8)〜(12)のいずれか1つに記載の制御プログラム。
(14)上記(8)〜(13)のいずれか1つに記載の制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
(15)既に表示されている画像の表示を維持するために電源の電力を必要としない表示装置を制御する制御方法であって、前記電源の残量が第1所定電圧以下であるか否かを判断するステップ(a)と、表示手段に表示されている第1の画像の次に表示される第2の画像が機密情報を含むか否かを判断するステップ(b)、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示しないように制御するステップ(c)と、を有する制御方法。
(16)前記ステップ(a)の前に、前記第1画像を前記第2の画像に更新する指示を受け付けるステップをさらに有し、前記ステップ(b)において、前記指示に応じて、前記第2の画像が機密情報を含むか否かを判断することを特徴とする上記(15)に記載の制御方法。
本発明によれば、次の画像が機密情報を含み、かつ電池残量が所定量を満たさないとき、上記次の画像を表示しないので、機密情報を含む画像が消去できなくなりセキュリティ上の問題が生じることを防止できる。
本発明の第1の実施形態の表示装置を正面から見た外観図である。 本発明の第1の実施形態の表示装置の全体構成を示す概略ブロック図である。 図2Aに示すシステム制御部の構成を示す概略ブロック図である。 図2Aに示す表示部の主要部の構造を示す断面図である。 本発明の第1の実施形態の制御方法について説明するためのフローチャートである。 ページ単位で電池残量を算出する処理を説明するためのフローチャートである。 機密情報を含む画像を消去する処理を説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の制御方法について説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態の制御方法について説明するためのフローチャートである。 本発明の第2の実施形態において警告を画像に合成する方法を例示するための模式図である。 本発明の第3の実施形態の制御方法について説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態の制御方法について説明するためのフローチャートである。 本発明の第3の実施形態における更新判断の警告を表示する処理について説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施形態の制御方法について説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施形態の制御方法について説明するためのフローチャートである。 ファイル単位で電池残量を算出する処理について説明するためのフローチャートである。 本発明の第4の実施形態における更新判断の警告を表示する処理について説明するためのフローチャートである。 図1に示すステータスバーに表示される電池残量アイコンを説明するための図である。 図1に示すステータスバーに表示される電池残量アイコンを説明するための図である。
(第1の実施形態)
以下、添付した図面を参照して本発明の第1の実施形態の表示装置、その制御プログラム、および制御方法の実施形態を説明する。なお、図中、同一の部材には同一の符号を用いた。
図1は本発明の第1の実施形態の表示装置を正面から見た外観図であり、図2Aは本発明の第1の実施形態の表示装置の全体構成を示す概略ブロック図であり、図2Bは図2Aに示すシステム制御部の構成を示す概略ブロック図である。また、図3は、図2Aに示す表示部の主要部の構造を示す断面図である。
図1に示すとおり、本実施形態では、表示装置100としてケース部材1にタッチパネル2および操作ボタン3が備えられたタブレット型端末を例示して説明する。ユーザーは、表示装置100を操作して所望の画像を選択する。選択された画像は、タッチパネル2の画像領域IAに表示され、ユーザーは上記画像を閲覧することができる。
また、タッチパネル2には、表示装置100をユーザーが操作するためのコントロールバーCBと、表示装置100に内蔵された電池の残量、電波受信状態、日付・時刻などの情報をユーザーに通知するステータスバーSBとが表示される。これらの情報は、電池の残量、電波受信状態、日付・時刻の変化に合わせて適宜更新される。
とくに、本実施形態では、表示装置100は、電気泳動方式の電子ペーパーを備えているので、画像の更新による消費電力を無視できない。このような事情に鑑みて、本実施形態では、電池の残量が1%変化したタイミングでステータスバーSBの表示を更新する構成としている。また、ユーザーは、操作ボタン3を使用して表示装置100に情報を入力できる。
本実施形態では、画像領域IA、コントロールバーCB、およびステータスバーSBは、表示装置100の画面を構成する。
図2Aに示すとおり、本実施形態の表示装置100は、通信部10、操作部20、電源ユニット30、電源状態監視部40、表示部50、表示処置部60、およびシステム制御部70を有する。
通信部10は、システム制御部70に通信可能に接続され、システム制御部70の指示に従って、表示装置100と表示装置100の外部との間でデータを無線または有線で送受信する。上記データとしては、たとえばユーザーが表示装置100を用いて閲覧する文書ファイルのデータなどである。本実施形態では、文書ファイルは、テキスト形式のファイル、文書作成ソフトによって作成されたファイル、描画ソフトによって作成されたファイルなどを含む。また、文書ファイルは、テキスト形式および画像形式の機密情報を含みうる。文書ファイルにおける機密情報の存在または所在を示すため、文書ファイルには、機密情報が含まれるページなどについての属性情報が付加されうる。あるいは、文書ファイルの機密情報が含まれる部分に特定のタグを付加する構成とすることもできる。
操作部20は、システム制御部70に通信可能に接続され、表示装置100に対するユーザーからの操作入力を受け付ける。操作部20は、タッチパネル2および操作ボタン3を含む。ユーザーは、タッチパネル2または操作ボタン3を操作して、タッチパネル2に表示されている画像を次の画像に更新するようにシステム制御70に指示したり、表示装置100の各種設定などを入力したりすることができる。操作部20は、更新受付手段として機能する。
電源ユニット30は、表示装置100の各部に電力を供給する。電源ユニット30は、表示装置100を持ち運びやすくする観点から、電源として電池31を備える。電池31は、たとえばアルカリ蓄電池、リチウムイオン電池などの二次電池であることが好ましい。
電源状態監視部40は、電源ユニット30の端子電圧の状態を監視し、システム制御部70に伝達する。より具体的には、システム制御部70は、ユーザーから画像の更新指示を受けると、電源ユニット30の端子電圧を測定するように電源状態監視部40に指示する。電源状態監視部40は電圧計を有し、システム制御部70の指示にしたがって、電源ユニット30の端子電圧を測定し、システム制御部70に伝達する。システム制御部70は、たとえば、測定された上記端子電圧に基づいて電池の端子電圧の変化を検出し、予め求められている電池の放電曲線を使用して電源ユニット30の電池残量を算出する。電池の端子電圧に基づいて電池残量を算出する方法は、公知であるので詳細な説明を省略する。
また、電池残量の算出は、上述のように電源ユニット30の端子電圧を測定して当該端子電圧に基づいて算出する場合に限定されず、公知の他の方法によっても実現可能である。
たとえば、電池残量は、電流積算方式によっても算出されうる。電流積算方式では、電源状態監視部40は電流計を有し、システム制御部70の指示にしたがって、電源ユニット30に流入する電流と電源ユニット30から流出する電流とを測定し、システム制御部70に伝達する。システム制御部70は、電池を完全に放電させた状態から電池を完全に充電するまでの電流の積分値と、電池を完全に充電させた状態から放電が終了するまでの電流の積分値とに基づいて放電容量を算出する。そして、上記放電容量から、ある時点までに電池から流れ出た電流の積分値を差し引くことにより、その時点の電池残量を算出することができる。
表示部50は、表示手段として機能し、システム制御部70によって生成される画像データに基づいて画像を表示する。表示部50は、タッチパネル2を含む。画像は、タッチパネル2の画像領域IAに表示される。
表示部50は、主に電子ペーパーに使用される電気泳動方式の表示部であり、既に表示されている画像の表示を維持するために電力を必要とせず、次の画像に表示を更新するときに電力を必要とする。
本実施形態では、更新とは、現在の画像を次の画像に切り替えること、および現在の画像を消去することの両方を含む。画像の消去は、画像データの画素値を白色に対応する値で上書きしたのちに更新することによってなされる。したがって、画像を消去するには画像を次の画像に更新するときと同量の電力を消費する。
図3を参照して、表示部50の主要部の構造について以下に詳細に説明する。表示部50は、支持層51、背面電極52、接着層53、透明電極54、表面層55、およびマイクロカプセル56を有する。マイクロカプセル56は、黒色顔料56aおよび白色顔料56bを有する。
表示部50は、負電荷を帯びた黒色顔料56a及び正電荷を帯びた白色顔料56bがオイル等の透明分散媒とともに封入されたマイクロカプセル56による電気泳動方式の表示技術を採用している。
表面層55は、PET(Polyethylene Terephthalate)フィルム等の透明な材料からなる前面基板であり、その背面側にはITO(Indium Tin Oxide)等の透明な電導膜からなる透明電極54が配置されている。また、支持層51はポリイミドフィルム等の絶縁性を有する材料からなる背面基板であり、その前面側には個々のマイクロカプセル56に対応する微小な金属板からなる背面電極(セグメント電極)52が配置されている。
そして、個々の背面電極52と透明電極54との間には前述のマイクロカプセル56が配置されており、個々のマイクロカプセル56は接着層53を介して個々の背面電極52と接合されている。このように2枚の電極板52,54を介して前面基板(表面層55)と背面基板(支持層51)との間の空間に2次元的に配置された多数のマイクロカプセル56が表示部50の表示領域を形成している。
このように配置されたマイクロカプセル56による表示原理は次の通りである。一のマイクロカプセル56に対応する背面電極52に正電位が与えられると、負電荷を帯びた黒色顔料56aが背面電52側に移動するとともに正電荷を帯びた白色顔料56bが透明電極54側に移動するので、当該マイクロカプセル56は表示領域の前面側から見て白色を表示することになる。
同様に、一のマイクロカプセル56に対応する背面電極52に負電位が与えられると、正電荷を帯びた白色顔料56bが背面電極52側に移動するとともに負電荷を帯びた黒色顔料56aが透明電極54側に移動するので、当該マイクロカプセル56は表示領域の前面側から見て黒色を表示することになる。
表示処置部60は、システム制御部70から画像データを受信し、システム制御部70の指示にしたがって、表示部50に画像を表示するための制御を実行する。
システム制御部70は、制御手段として機能し、通信部10、操作部20、電源状態監視部40、および表示処置部60を制御する。図2Bに示すとおり、システム制御部70は、HDD(Hard Disk Drive)71、RAM(Random Access Memory)72、およびROM(Read Only Memory)73、タイマー74、およびCPU(Central Processing Unit)75を有し、これらの各構成要素は内部バス76により相互に通信可能に接続されている。
HDD71は、表示プログラムDP、制御プログラムCP、図示しないOS(Operating System)などの各種ソフトウェアと、文書ファイルDFなどのデータファイルとを保存する。表示プログラムDPは文書ファイルDFをラスタライズして上記画像データを生成するソフトウェア・プログラムであり、制御プログラムCPは本実施形態の制御方法を実現するための処理手順を記述したソフトウェア・プログラムである。
RAM72は、上記各種ソフトウェア、上記画像データ、CPU75が表示プログラムDPおよび制御プログラムCPを実行した際の演算結果などを一時的に保存する。
ROM73は、CPU75が表示プログラムDPおよび制御プログラムCPを実行する際に使用する各種パラメータなどを記憶している。
タイマー74は、画像が表示部50に表示されている時間を計時する。タイマー74は、たとえばRTC(Real Time Clock)を備える。
CPU75は、表示プログラムDPを実行することにより、HDD71に保存されている文書ファイルDFをラスタライズして画像データを生成し、RAM72に保存する。また、CPU75は、制御手段として機能し、制御プログラムCPを実行することにより、本実施形態の制御方法を実現する。
以下、図4〜図6を参照して、本実施形態の制御方法についてより詳しく説明する。図4は本実施形態の制御方法について説明するためのフローチャートであり、図5はページ単位で電池残量を算出する処理を説明するためのフローチャートである。また、図6は機密情報を含む画像を消去する処理を説明するためのフローチャートである。
図4に示すとおり、まず、画像の更新指示があったか否かを判断する(ステップS101)。システム制御部70は、表示部50に表示されている現在の画像(第1の画像)を次の画像(第2の画像)に更新する指示があったか否かを判断する。画像を更新する指示は、ユーザーが、たとえばタッチパネル2のコントロールバーSB、操作ボタン3などを操作することによりなされる。
画像の更新指示がなかった場合(ステップS101:NO)、ページ単位で電池残量を算出する(ステップS102)。そして、表示中の機密情報を含む画像を消去し(ステップS103)、処理を終了する(エンド)。以下、図5を参照して、ページ単位で電池残量を算出する処理について詳しく説明する。その後、図6を参照して、表示中の機密情報を含む画像を消去する処理について詳しく説明する。
図5に示すとおり、まず、電池31の端子電圧を測定する(ステップS201)。具体的には、システム制御部70は、電源状態監視部40に電源ユニット30の電池31の端子電圧を測定するように指示する。電源状態監視部40は、システム制御部70の指示に従って電源ユニット30の電池31の端子電圧を測定する。
次に、電圧判断レベルを算出する(ステップS202)。電圧判断レベルは、電池31の残量を判断するための判断レベル(残量判断レベル)である。システム制御部70は、画像を1回更新するのに必要な電力量に基づいて、電圧判断レベルVA、VB、VC、およびVDを算出する。VA、VB、VC、およびVDの大小関係は、VA<VB<VC<VDである。VAは画像を1回更新するのに必要な電圧であり、VBは画像を2回更新するのに必要な電圧であり、VCは画像を3回更新するのに必要な電圧であり、VDは画像を4回以上更新するのに必要な電圧である。
次に、電池31の端子電圧がVDボルト以上であるか否か判断する(ステップS203)。電池31の端子電圧がVDボルト以上である場合(ステップS203:YES)、電源の残量を表す量としての電圧レベルをレベル4に設定する(ステップS204)。そして、電圧レベルを記憶(ステップS212)し、ページ単位で電池残量を算出する処理を終了する(リターン)。システム制御部70は、設定された電圧レベルをRAM72に保存する。
一方、電池31の端子電圧がVDボルト以上ではない場合(ステップS203:NO)、電池31の端子電圧がVDボルト未満でVCボルト以上であるか否か判断する(ステップS205)。電池31の端子電圧がVDボルト未満でVCボルト以上である場合(ステップS205:YES)、電圧レベルをレベル3に設定する(ステップS206)。そして、電圧レベルを記憶(ステップS212)し、ページ単位で電池残量を算出する処理を終了する(リターン)。
一方、電池31の端子電圧がVDボルト未満でVCボルト以上ではない場合(ステップS205:NO)、電池31の端子電圧がVCボルト未満でVBボルト以上であるか否か判断する(ステップS207)。電池31の端子電圧がVCボルト未満でVBボルト以上である場合(ステップS207:YES)、電圧レベルをレベル2に設定する(ステップS208)。そして、電圧レベルを記憶(ステップS212)し、ページ単位で電池残量を算出する処理を終了する(リターン)。
一方、電池31の端子電圧がVCボルト未満でVBボルト以上ではない場合(ステップS207:NO)、電池31の端子電圧がVBボルト未満でVAボルト以上であるか否か判断する(ステップS209)。電池31の端子電圧がVBボルト未満でVAボルト以上である場合(ステップS209:YES)、電圧レベルをレベル1に設定する(ステップS210)。そして、電圧レベルを記憶(ステップS212)し、ページ単位で電池残量を算出する処理を終了する(リターン)。
一方、電池31の端子電圧がVBボルト未満でVAボルト以上ではない場合(ステップS209:NO)、電圧レベルをレベル0に設定する(ステップS211)。そして、電圧レベルを記憶(ステップS212)し、ページ単位で電池残量を算出する処理を終了する(リターン)。
このように、ページ単位で電池残量を算出する処理において、電池31の端子電圧と電圧レベルとの関係は下記の表1に示すとおりである。また、表1には、各電圧レベルにおいて画像を更新できる回数についても示されている。たとえば、電池31の端子電圧がVAボルト未満である場合、電圧レベルはレベル0であり、画像を更新することはできない。電池31の端子電圧がVAボルト以上VBボルト未満である場合、電圧レベルはレベル1であり、画像を1回更新することができる。
次に、図6を参照して、表示中の機密情報を含む画像を消去する処理の詳細について説明する。電池残量は、画像を更新するために必要とする電力以外にも他の機能が電力を消費することで低下するほか、電池31の自然放電などによっても徐々に低下する。
したがって、現在表示されている画像が機密情報を含む場合、電池残量の低下により画像を消去できなくなることを回避するため、画像を長時間にわたり表示されたままにせずに所定時間経過したら消去することが望ましい。本実施形態では、電圧レベルがレベル1までに低下した場合、すなわち画像を1回更新できるのに必要な電圧まで電池31の端子電圧が低下した場合、現在表示されている画像が機密画像を含むときは消去する。具体的には、以下のとおりである。
図6に示すとおり、まず、タイマー74がスタートしてから所定時間が経過したか否かを判断する(ステップS301)。所定時間は、たとえば30秒程度である。タイマー74がスタートしてから所定時間が経過していない場合(ステップS301:NO)、システム制御部70は、表示中の機密情報を含む画像を消去する処理を終了する(リターン)。
一方、タイマー74がスタートしてから所定時間が経過した場合(ステップS301:YES)、タイマー74を再スタートする(ステップS302)。
次に、電圧レベルがレベル1か否かについて判断する(ステップS303)。電圧レベルがレベル1ではない場合(ステップS303:NO)、システム制御部70は、表示中の機密情報を含む画像を消去する処理を終了する(リターン)。
一方、電圧レベルがレベル1である場合(ステップS303:YES)、機密情報を含む画像を表示中であるか否かを判断する(ステップS304)。機密情報を含む画像を表示中ではない場合(ステップS304:NO)、システム制御部70は、表示中の機密情報を含む画像を消去する処理を終了する(リターン)。
一方、機密情報を含む画像を表示中である場合(ステップS304:YES)、表示中の画像を消去する(ステップS305)。そして、システム制御部70は、表示中の機密情報を含む画像を消去する処理を終了する(リターン)。
再び図4に戻り、画像の更新指示があった場合(ステップS101:YES)、ページ単位で電池残量を算出する(ステップS104)。ページ単位で電池残量を算出する処理については上述したとおりであるので説明を省略する。
次に、電圧レベルがレベル0か否かについて判断する(ステップS105)。電圧レベルがレベル0である場合(ステップS105:YES)、処理を終了する(エンド)。
一方、電圧レベルがレベル0ではない場合(ステップS105:NO)、電圧レベルがレベル1か否かについて判断する(ステップS106)。電圧レベルがレベル1ではない場合(ステップS106:NO)、次の画像に更新する(ステップS107)。この場合、電圧レベルはレベル2以上、すなわち少なくとも2回画像を更新できるので、システム制御部70は、次の画像が機密情報を含むか含まないかの如何に拘らず、次の画像に更新する。具体的には、システム制御部70は、表示部50に表示されるべき次の画像に対応する画像データを表示処理部60に送信する。表示処理部60は、表示部50が次の画像を表示するように制御する。そして、システム制御部70は、処理を終了する(エンド)。
一方、電圧レベルがレベル1である場合(ステップS106:YES)、次の画像が機密情報を含むか否かを判断する(ステップS108)。次の画像が機密情報を含まない場合(ステップS108:NO)、次の画像に表示を更新し(ステップS107)、処理を終了する(エンド)。この場合、電圧レベルはレベル1であるため1回画像を更新できるので、システム制御部70は、次の画像が機密情報を含まないのであれば、次の画像に表示を更新する。システム制御部70は、文書ファイルDFの上記属性情報を参照するか、あるいは文書ファイルDFに付加された上記特定のタグを認識して、上記次の画像に対応するページに機密情報が含まれているか否かを判断する。
一方、次の画像が機密情報を含む場合(ステップS108:YES)、現在の画像が機密情報を含むか否かを判断する(ステップS109)。現在の画像が機密情報を含まない場合(ステップS109:NO)、システム制御部70は、処理を終了する(エンド)。現在の画像は機密情報を含まないので、この後、画像を更新できなくなったとしても差支えない。したがって、システム制御部70は、現在の画像を維持する。
一方、現在の画像が機密情報を含む場合(ステップS109:YES)、現在の画像を消去し(ステップS111)、システム制御部70は、処理を終了する(エンド)。現在の画像は機密情報を含むので、消せなくなるとセキュリティ上の問題となりうる。システム制御部70は、セキュリティ上の問題となることを回避するため、現在の画像を消去する。
以上で説明した図4に示す制御方法では、ページ単位で電池残量を算出する。まず、電池残量を表す量としての電圧レベルがレベル1(第1所定残量)以下であるか否かを判断し、表示部50に表示されている第1の画像の次に表示する第2の画像が機密情報を含むか否かを判断する。そして、上記第2の画像が機密情報を含み、かつ、電圧レベルがレベル1以下である場合、上記第2の画像を表示部50に表示しないように制御する。
以上で説明した本実施形態の表示装置100およびその制御方法は、以下の効果を奏する。
本実施形態の表示装置100は、表示部50に表示されている第1の画像の次に表示する第2の画像が機密情報を含み、かつ電池残量が所定量を満たさないとき、上記第2の画像を表示部50に表示しない。したがって、機密情報を含む画像が消去できなくなりセキュリティ上の問題が生じることが防止される。
(第2の実施形態)
第1の実施形態では、次に表示する画像が機密情報を含み、かつ、電圧レベルがレベル1以下である場合、上記画像を表示しないように制御することについて説明した。第2の実施形態では、第1の実施形態の構成に加えて、表示されている画像を消せなくなる旨の警告を電池残量に応じて表示する場合について説明する。なお、本実施形態は、表示された画像を消せなくなる旨の警告を電池残量に応じて表示する構成を除いては、第1の実施形態と同様の構成を有する。説明の重複を避けるため、第1の実施形態と同じ構成については説明を省略する。
以下、図7A〜図7Cを参照して、本実施形態の制御方法について詳しく説明する。図7Aおよび図7Bは本実施形態の制御方法について説明するためのフローチャートであり、図7Cは本実施形態において警告を画像に合成する方法を例示するための模式図である。
図7Aに示すとおり、まず、画像の更新指示があったか否かを判断する(ステップS401)。システム制御部70は、表示部50に表示された現在の画像(第1の画像)を次の画像(第2の画像)に更新する指示があったか否かを判断する。
画像の更新指示がなかった場合(ステップS401:NO)、システム制御部70は、ページ単位で電池残量を算出する(ステップS402)。そして、システム制御部70は、表示中の機密情報を含む画像を消去し(ステップS403)、処理を終了する(エンド)。ページ単位で電池残量を算出する処理および表示中の機密情報を含む画像を消去する処理については、第1の実施形態と同じであるので、説明を省略する。
一方、画像の更新指示があった場合(ステップS401:YES)、ページ単位で電池残量を算出する(ステップS404)。ページ単位で電池残量を算出する処理については、第1の実施形態と同じであるので、説明を省略する。
次に、電圧レベルがレベル0か否かについて判断する(ステップS405)。電圧レベルがレベル0である場合(ステップS405:YES)、システム制御部70は、処理を終了する(エンド)。
一方、電圧レベルがレベル0ではない場合(ステップS405:NO)、電圧レベルがレベル1か否かについて判断する(ステップS406)。
電圧レベルがレベル1ではない場合(ステップS406:NO)、電圧レベルがレベル2か否かについて判断する(ステップS407)。電圧レベルがレベル2ではない場合(ステップS407:NO)、システム制御部70は、次の画像に更新する(ステップS408)。そして、システム制御部70は、処理を終了する(エンド)。この場合、電圧レベルはレベル3以上、すなわち少なくとも3回画像を更新できるので、システム制御部70は、次の画像が機密情報を含むか含まないかの如何に拘らず、次の画像に更新する。
一方、電圧レベルがレベル2である場合(ステップS407:YES)、システム制御部70は、表示更新をあと1回すると表示を消せなくなる旨の警告を画像に合成する(ステップS409)。具体的には、システム制御部70は、合成する前の元の画像の画像データを編集して、警告の文字列が画像の所定の位置にくるように挿入する。たとえば、図7Cに示すとおり、合成する前の元の画像に警告を合成すると警告が合成後の画像の一部となる。そして、システム制御部70は、次の画像に更新(ステップS408)したのち、処理を終了する(エンド)。この場合、電圧レベルはレベル2、すなわち2回画像を更新できるので、システム制御部70は、次の画像が機密情報を含むか含まないかの如何に拘らず、表示更新をあと1回すると表示を消せなくなる旨の警告を画像に合成した上で次の画像に更新する。
一方、電圧レベルがレベル1である場合(ステップS406:YES)、システム制御部70は、次の画像が機密情報を含むか否かを判断する(ステップS410)。次の画像が機密情報を含まない場合(ステップS410:NO)、システム制御部70は、これ以上画像を更新できない旨の警告を合成する(ステップS411)。そして、システム制御部70は、次の画像に更新(ステップS408)し、処理を終了する(エンド)。電圧レベルはレベル1であるため1回画像を更新できるので、システム制御部70は、次の画像が機密情報を含まないのであれば、これ以上画像を更新できない旨の警告を合成した上で次の画像に更新する。
一方、次の画像が機密情報を含む場合(ステップS410:YES)、現在の画像が機密情報を含むか否かを判断する(ステップS412)。現在の画像が機密情報を含まない場合(ステップS412:NO)、これ以上画像を更新できない旨の警告を合成する(ステップS413)。そして、システム制御部70は、現在の画像に更新(ステップS414)し、処理を終了する(エンド)。
一方、現在の画像が機密情報を含む場合(ステップS412:YES)、現在の画像を消去し(ステップS415)、処理を終了する(エンド)。現在の画像は機密情報を含むので、消せなくなるとセキュリティ上の問題となりうる。システム制御部70は、セキュリティ上の問題となることを回避するため、現在の画像を消去する。
以上で説明した図7Aおよび図7Bに示す処理では、ページ単位で電池残量を算出する。まず、電圧レベルがレベル1以下であるか否かを判断し、表示部50に表示されている第1の画像の次に表示する第2の画像が機密情報を含むか否かを判断する。そして、上記第2画像が機密情報を含み、かつ、電圧レベルがレベル1以下である場合、上記第2の画像を表示部50に表示しないように制御する。
また、電圧レベルがレベル1で上記第2の画像が機密情報を含まない場合、これ以上更新できない旨の警告を上記第2の画像に合成し、当該第2の画像に更新する。また、電圧レベルがレベル1で上記第2の画像が機密情報を含み、かつ上記第1の画像が機密情報を含ない場合、これ以上更新できない旨の警告を上記第1の画像に合成し、当該第1の画像に更新する。
さらに、電圧レベルがレベル2の場合、あと1回更新したら表示が消せない旨の警告を上記第2の画像に合成し、当該第2の画像に更新する。
なお、警告を表示する際、画像の全体を更新するように構成してもよいし、あるいは警告を表示する領域のみ更新するように構成してもよい。
また、画像の更新指示を受けて警告を上記画像に合成して表示したのち、表示中の機密情報を含む画像を消去する処理を実行する場合、タイマー74が計時する上記所定時間が短すぎると、ユーザーが内容を理解する前に警告が消去されてしまう虞がある。したがって、ユーザーが内容を理解するのに十分な時間だけ警告が表示されるように上記所定時間を設定することが好ましい。
以上で説明した本実施形態の表示装置100およびその制御方法は、第1の実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
本実施形態の表示装置100は、電池残量に応じて、警告を画像に合成して表示部50に表示するので、ユーザーは上記警告により画像の更新の可否を知ることができる。
(第3の実施形態)
第2の実施形態では、表示された画像を消せなくなる旨の警告を電池残量に応じて表示する場合について説明した。第3の実施形態では、表示更新をするか否かの警告を表示し、それに対するユーザーの指示を受け付ける場合について説明する。なお、本実施形態の表示装置は、表示更新をするか否かの警告を表示し、それに対するユーザーの指示を受け付ける構成を除いては第2の実施形態の表示装置と同様の構成を有する。説明の重複を避けるため、第2の実施形態と同じ構成については説明を省略する。
以下、図8A、図8B、および図9を参照して、本実施形態の制御方法についてより詳しく説明する。図8Aおよび図8Bは本実施形態の制御方法について説明するためのフローチャートである。また、図9は、本実施形態における更新判断の警告を表示する処理について説明するためのフローチャートである。
図8Aに示すとおり、まず、画像の更新指示があったか否かを判断する(ステップS501)。システム制御部70は、表示部50に表示された現在の画像(第1の画像)を次の画像(第2の画像)に更新する指示があったか否かを判断する。
画像の更新指示がなかった場合(ステップS501:NO)、システム制御部70は、ページ単位で電池残量を算出する(ステップS502)。そして、システム制御部70は、表示中の機密情報を含む画像を消去し(ステップS503)、処理を終了する(エンド)。ページ単位で電池残量を算出する処理および表示中の機密情報を含む画像を消去する処理については、第1の実施形態と同じであるので、説明を省略する。
一方、画像の更新指示があった場合(ステップS501:YES)、システム制御部70は、ページ単位で電池残量を算出する(ステップS504)。ページ単位で電池残量を算出する処理については、第1の実施形態と同じであるので、説明を省略する。
次に、電圧レベルがレベル0か否かについて判断する(ステップS505)。電圧レベルがレベル0である場合(ステップS505:YES)、システム制御部70は、処理を終了する(エンド)。
一方、電圧レベルがレベル0ではない場合(ステップS505:NO)、システム制御部70は、電圧レベルがレベル1か否かについて判断する(ステップS506)。
電圧レベルがレベル1ではない場合(ステップS506:NO)、システム制御部70は、電圧レベルがレベル2か否かについて判断する(ステップS507)。電圧レベルがレベル2ではない場合(ステップS507:NO)、システム制御部70は、電圧レベルがレベル3か否かについて判断する(ステップS508)。電圧レベルがレベル3はない場合(ステップS508:NO)、システム制御部70は、次の画像に更新し(ステップS509)、処理を終了する(エンド)。この場合、電圧レベルはレベル4以上、すなわち少なくとも4回画像を更新できるので、システム制御部70は、次の画像が機密情報を含むか含まないかの如何に拘らず、次の画像に更新する。
一方、電圧レベルがレベル3である場合(ステップS508:YES)、システム制御部70は、更新判断の警告を表示し(ステップS510)、処理を終了する(エンド)。更新判断の警告を表示する処理については後述する。
一方、電圧レベルがレベル2である場合(ステップS507:YES)、システム制御部70は、表示更新をあと1回すると画像を消せなくなる旨の警告を画像に合成する(ステップS511)。そして、システム制御部70は、次の画像に更新し(ステップS509)、処理を終了する(エンド)。
一方、電圧レベルがレベル1である場合(ステップS506:YES)、システム制御部70は、次の画像が機密情報を含むか否かを判断する(ステップS512)。次の画像が機密情報を含まない場合(ステップS512:NO)、システム制御部70は、これ以上画像を更新できない旨の警告を合成する(ステップS513)。そして、システム制御部70は、次の画像に更新(ステップS509)し、処理を終了する(エンド)。
一方、次の画像が機密情報を含む場合(ステップS512:YES)、システム制御部70は、現在の画像が機密情報を含むか否かを判断する(ステップS514)。現在の画像が機密情報を含まない場合(ステップS514:NO)、システム制御部70は、これ以上画像を更新できない旨の警告を合成する(ステップS515)。そして、現在の画像に更新(ステップS516)し、処理を終了する(エンド)。
一方、現在の画像が機密情報を含む場合(ステップS514:YES)、システム制御部70は、現在の画像を消去し(ステップS517)、処理を終了する(エンド)。
以下、図9を参照して、更新判断の警告を表示する処理の詳細について説明する。図9に示すとおり、まず、画像を更新すると消せなくなる可能性が高い旨の警告を現在の画像に合成する(ステップS601)。システム制御部70は、表示処理部60に対して、たとえば「表示を更新すると消せなくなる可能性が高いです。更新しますか?<はい><いいえ>」という警告の文字列を現在の画像に合成する。そして、現在の画像に更新する(ステップS602)。
次に、表示更新について操作があったか否かを判断する(ステップS603)。表示更新について操作がない場合、システム制御部70は、表示更新について操作があるまで待機する。一方、表示更新について操作があった場合(ステップS603:YES)、「はい」が選択されたか否かを判断する(ステップS604)。より具体的には、システム制御部70は、たとえば操作部20のタッチパネル2が操作され、かつ、警告の「はい」に対応する部分が選択されたか否かを判断する。「はい」が選択された場合(ステップS604:YES)、画像を消せない可能性が高い旨の警告を次の画像に合成する(ステップS605)。そして、次の画像に更新(ステップS606)し、更新判断の警告を表示する処理を終了する(リターン)。
一方、「はい」が選択されなかった場合(ステップS604:NO)、合成された警告を解除する(ステップS607)。すなわち、現在の画像から「表示を更新すると消せなくなる可能性が高いです。更新しますか?<はい><いいえ>」という警告を削除する。そして、現在の画像に更新(ステップS608)し、更新判断の警告を表示する処理を終了する(リターン)。
このように、更新判断の警告を表示する処理において、画像を更新すると消せなくなる可能性が高い旨の警告を表示するために画像を1回更新し、表示更新についての操作入力に伴う警告表示または警告消去で画像をもう1回更新する。そして、表示更新についての操作入力でユーザーが「はい」を選択して、機密情報を含む画像を表示させた場合、上記画像を消去するには画像を1回更新するのに必要な電力をさらに必要とする。すなわち、更新判断の警告を表示する処理を実行するには、電圧レベルがレベル3以上必要である。
以上で説明した図8Aおよび図8Bに示す処理では、ページ単位で電池残量を算出する。まず、電圧レベルがレベル1以下であるか否かを判断し、表示部50に表示されている第1の画像の次に表示する第2の画像が機密情報を含むか否かを判断する。そして、上記第2の画像が機密情報を含み、かつ、電圧レベルがレベル1以下である場合、上記第2の画像を表示部50に表示しないように制御する。
また、電圧レベルがレベル1で上記第2の画像が機密情報を含まない場合、これ以上更新できない旨の警告を合成し、上記第2の画像に更新する。また、電圧レベルがレベル1で上記第2の画像が機密情報を含み、かつ上記第1の画像が機密情報を含ない場合、これ以上更新できない旨の警告を上記第1の画像に合成し、当該第1の画像に更新する。
また、電圧レベルがレベル2の場合、あと1回更新したら表示が消せない旨の警告を上記第2の画像に合成し、当該第2の画像に更新する。
さらに、電圧レベルがレベル3の場合、画像を更新すると消せなくなる可能性が高い旨の警告を表示部50に表示し、表示更新をするか否かについてユーザーの指示を受け付ける。
以上で説明した本実施形態の表示装置100およびその制御方法は、第1および第2の実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
本実施形態の表示装置100は、電圧レベルがレベル3の場合、画像を更新すると消せなくなる可能性が高い旨の警告を表示部50に表示し、表示更新をするか否かについてユーザーの指示を受け付けるので、ユーザーは表示更新をするか否かについて判断できる。
(第4の実施形態)
第1〜第3の実施形態では、ページ単位で電池残量を算出し、当該電池残量と次の画像が機密情報を含むか否かに基づいて、次の画像を表示するか否かを判断する場合ついて説明した。第4の実施形態では、ページ単位またはファイル単位で電池残量を算出し、ファイル単位の電池残量と、次の画像が機密情報を含むか否かと、に基づいて、次の画像を表示するか否かを判断する場合について説明する。なお、本実施形態の表示装置は、ページ単位またはファイル単位で電池残量を算出し、ファイル単位の電池残量と、次の画像が機密情報を含むか否かと、に基づいて、次の画像を表示するか否かを判断する構成を除いては第3の実施形態の表示装置と同様の構成を有する。説明の重複を避けるため、第3の実施形態の表示装置と同じ構成については説明を省略する。
以下、図10A〜図14を参照して、本実施形態の制御方法についてより詳しく説明する。図10Aおよび図10Bは本実施形態の制御方法について説明するためのフローチャートである。また、図11はファイル単位で電池残量を算出する処理ついて説明するためのフローチャートであり、図12は本実施形態における更新判断の警告を表示する処理について説明するためのフローチャートである。図13および図14は、図1に示すステータスバーに表示される電池残量アイコンを説明するための図である。
図10Aに示すとおり、まず、画像の更新指示があったか否かを判断する(ステップS701)。システム制御部70は、表示部50に表示された現在の画像(第1の画像)を次の画像(第2の画像)に更新する指示があったか否かを判断する。
画像の更新指示がなかった場合(ステップS701:NO)、システム制御部70は、ページ単位で電池残量を算出する(ステップS702)。そして、システム制御部70は、表示中の機密情報を消去し(ステップS703)、処理を終了する(エンド)。ページ単位で電池残量を算出する処理および表示中の機密情報を消去する処理については、第1の実施形態と同じであるので、説明を省略する。
一方、画像の更新指示があった場合(ステップS701:YES)、システム制御部70は、ファイル単位で電池残量を算出する(ステップS704)。ファイル単位で電池残量を算出する処理の詳細については後述する。
次に、電圧レベルがレベル0’か否かについて判断する(ステップS705)。電圧レベルがレベル0’である場合(ステップS705:YES)、システム制御部70は、処理を終了する(エンド)。
一方、電圧レベルがレベル0’ではない場合(ステップS705:NO)、システム制御部70は、電圧レベルがレベル1’か否かについて判断する(ステップS706)。
電圧レベルがレベル1’ではない場合(ステップS706:NO)、システム制御部70は、電圧レベルがレベル2’か否かについて判断する(ステップS707)。電圧レベルがレベル2’ではない場合(ステップS707:NO)、処理を終了する(エンド)。
一方、電圧レベルがレベル2’である場合(ステップS707:YES)、システム制御部70は、次の画像が機密情報を含むか否かを判断する(ステップS708)。次の画像が機密情報を含まない場合(ステップS708:NO)、システム制御部70は、処理を終了する。
一方、次の画像が機密情報を含む場合(ステップS708:YES)、システム制御部70は、更新判断の警告を表示し(ステップS709)、処理を終了する(エンド)。更新判断の警告を表示する処理については後述する。
一方、電圧レベルがレベル1’である場合(ステップS706:YES)、システム制御部70は、次の画像が機密情報を含むか否かを判断する(ステップS710)。次の画像が機密情報を含まない場合(ステップS710:NO)、システム制御部70は、これ以上画像を更新できない旨の警告を合成する(ステップS711)。そして、システム制御部70は、次の画像に更新(ステップS712)し、処理を終了する(エンド)。
一方、次の画像が機密情報を含む場合(ステップS710:YES)、システム制御部70は、現在の画像が機密情報を含むか否かを判断する(ステップS713)。現在の画像が機密情報を含まない場合(ステップS713:NO)、システム制御部70は、これ以上画像を更新できない旨の警告を現在の画像に合成する(ステップS714)。そして、システム制御部70は、現在の画像に更新(ステップS715)し、処理を終了する(エンド)。
一方、現在の画像が機密情報を含む場合(ステップS713:YES)、システム制御部70は、現在の画像を消去し(ステップS716)、処理を終了する(エンド)。
以下、図11を参照して、ファイル単位で電池残量を算出する処理についてより詳しく説明する。また、図12を参照して、本実施形態における更新判断の警告を表示する処理についてより詳しく説明する。
図11に示すとおり、まず、電池31の端子電圧を測定する(ステップS801)。システム制御部70は、電源状態監視部40に指示して電源ユニット30の電池31の端子電圧を測定する。
次に、次の画像を含む文書ファイルDFのページ数を取得する(ステップS802)。より具体的には、システム制御部70は、HDD71に保存されている次の画像を含む文書ファイルDFのページ数を取得する。
次に、電圧判断レベルを算出する(ステップS803)。より具体的には、システム制御部70は、画像が複数ページの文書ファイルDFの一部である場合、文書ファイルDFのページ数に基づいて電圧判断レベルを算出する。電圧判断レベルは、電池31の残量を判断するための判断レベルであり、システム制御部70は、ステップ802で取得された上記文書ファイルDFのページ数に基づいて、電圧判断レベルとしてVA’、VB’、VC’、およびVD’の値を算出する。
なお、VA、VB、VC、およびVDの大小関係は、VA’<VB’<VC’<VD’である。具体的には、VA’は文書ファイルDFの1ページを更新するのに必要な電圧であり、VB’は文書ファイルDFの全ページの半分を更新するのに必要な電圧であり、VC’は文書ファイルDFの全ページを更新するのに必要な電圧であり、VD’は、文書ファイルDFの全ページ以上更新するのに必要な電圧である。
したがって、文書ファイルDFのページ数が多ければ多いほど、文書ファイルDFの全ページまたは全ページの半分を更新するのに必要な電力量は多くなる。システム制御部70は、文書ファイルDFのページ数に応じて、電圧判断レベルを変更する。このように、電圧判断レベルを定めた上で、電池31の端子電圧に応じて電圧レベルを設定する。
電池31の端子電圧がVD’ボルト以上であるか否か判断する(ステップS804)。電池の端子電圧VD’ボルト以上である場合(ステップS804:YES)、電圧レベルをレベル4’に設定する(ステップS805)。そして、電圧レベルを記憶(ステップS813)し、ファイル単位で電池残量を算出する処理を終了する(リターン)。電圧レベルは、システム制御部70のRAM72に記憶される。
一方、電池31の端子電圧がVD’ボルト以上ではない場合(ステップS804:NO)、電池31の端子電圧がVD’ボルト未満でVC’ボルト以上であるか否か判断する(ステップS806)。電池31の端子電圧がVD’ボルト未満でVC’ボルト以上である場合(ステップS806:YES)、電圧レベルをレベル3’に設定する(ステップS807)。そして、電圧レベルを記憶(ステップS813)し、ファイル単位で電池残量を算出する処理を終了する(リターン)。
一方、電池31の端子電圧がVD’ボルト未満でVC’ボルト以上ではない場合(ステップS806:NO)、電池の端子電圧がVC’ボルト未満でVB’ボルト以上であるか否か判断する(ステップS808)。電池の端子電圧がVC’ボルト未満でVB’ボルト以上である場合(ステップS808:YES)、電圧レベルをレベル2’に設定する(ステップS809)。そして、電圧レベルを記憶(ステップS813)し、ファイル単位で電池残量を算出する処理を終了する(リターン)。
一方、電池31の端子電圧がVC’ボルト未満でVB’ボルト以上ではない場合(ステップS808:NO)、電池31の端子電圧がVBボルト未満でVA’ボルト以上であるか否か判断する(ステップS810)。電池31の端子電圧がVBボルト未満でVA’ボルト以上である場合(ステップS810:YES)、電圧レベルをレベル1’に設定する(ステップS811)。そして、電圧レベルを記憶(ステップS813)し、ファイル単位で電池残量を算出する処理を終了する(リターン)。
一方、電池31の端子電圧がVB’ボルト未満でVA’ボルト以上ではない場合(ステップS208:NO)、電圧レベルをレベル0’に設定する(ステップS808)。そして、電圧レベルを記憶(ステップS813)し、ファイル単位で電池残量を算出する処理を終了する(リターン)。
このように、ファイル単位で電池残量を算出する処理によれば、電池31の端子電圧と電圧レベルとの関係は下記の表2に示すとおりである。また、表2には、各電圧レベルにおいて画像を更新できるページ数についても示されている。たとえば、電池31の端子電圧がVA’ボルト未満である場合、電圧レベルはレベル0’であり、画像を更新することはできない。電池31の端子電圧がVA’ボルト以上VB’ボルト未満である場合、電圧レベルはレベル1’であり、文書ファイルDFの1ページ分の画像を更新することができる。電池31の端子電圧がVB’ボルト以上VC’ボルト未満である場合、電圧レベルはレベル2’であり、文書ファイルDFの全ページの半分を更新することができる。
次に、図12を参照して、更新判断の警告を表示する処理について説明する。本実施形態の更新判断の警告を表示する処理では、第3の実施形態の更新判断の警告を表示する処理とは異なり、ファイル単位で更新判断の警告を表示する。より具体的には、文書ファイルDFの全ページの半分だけ更新が可能である場合に警告を表示し、表示更新をするか否かについてユーザーの指示を受け付ける。
図12に示すとおり、まず、文書ファイルDFの全ページの半分しか表示を更新できない旨の警告を現在の画像に合成する(ステップS901)。システム制御部70は、表示処理部60に対して、たとえば「文書ファイルの全ページの半分しか表示を更新できません。表示を続行しますか?<はい><いいえ>」という警告を表示部50に表示するように指示する。そして、現在の画像に更新する(ステップS902)。
次に、表示更新について操作があったか否かを判断する(ステップS903)。表示更新について操作がない場合(ステップS903:NO)、表示更新について操作があるまで待機する。一方、表示更新について操作があった場合(ステップS903:YES)、「はい」が選択されたか否かを判断する(ステップS904)。「はい」が選択された場合(ステップS904:YES)、更新回数に注意を促す警告を次の画像に合成する(ステップS905)。
次に、電池残量を強調して表示する(ステップS906)。図13に示すとおり、本実施形態では、電池31が完全に充電されているとき、電池の形状を模した電池残量アイコンBIの内側が完全に塗りつぶされ、電池残量を示す「100%」とともにステータスバーSBに表示される。一方、図14に示すとおり、電池31の残量が、たとえば5%に減少した場合、電池残量を示す「5%」と、画像が機密情報を含むことを示す「機密表示中」とを表示するとともに内側を塗りつぶす面積を減少させて電池残量が残り少ないことを表現する。さらに、電池残量アイコンBIの大きさを大きくして電池残量が残り少ないことを強調する。
そして、次の画像に更新(ステップS907)し、更新判断の警告を表示する処理を終了する(リターン)。
一方、「はい」が選択されなかった場合(ステップS904:NO)、合成された警告を解除する(ステップS908)。そして、現在の画像に更新(ステップS909)し、更新判断の警告を表示する処理を終了する(リターン)。
なお、本実施形態では、機密情報を含む複数ページの画像を表示する場合、全ページを表示できないほど電池残量が低下しているときは、表示するか否かをユーザーが選択する構成としている。しかしながら、安全性をより高めるため、全ページを表示できないほど電池残量が低下しているときは、表示するか否かをユーザーが選択する構成とはせずに表示させない構成とすることもできる。
以上で説明した図10Aおよび図10Bに示す制御方法では、ページ単位またはファイル単位で電池残量を算出する。まず、電圧レベルがレベル1’以下であるか否かを判断し、表示部50に表示されている第1の画像の次に表示する第2の画像が機密情報を含むか否かを判断する。そして、上記第2の画像が機密情報を含み、かつ、電圧レベルがレベル1’以下である場合、上記第2の画像を表示部50に表示しないように制御する。
また、上記方法では、電圧レベルがレベル1’で上記第2の画像が機密情報を含まない場合、これ以上更新できない旨の警告を上記第2の画像に合成し、当該第2の画像に更新する。また、電圧レベルがレベル1’で上記第2の画像が機密情報を含み、かつ上記第1の画像が機密情報を含ない場合、これ以上更新できない旨の警告を上記第1の画像に合成し、当該第1の画像に更新する。
また、上記方法では、電圧レベルがレベル2’でかつ上記第2の画像が機密情報を含む場合、文書ファイルDFの全ページの半分しか表示を更新できない旨の警告を表示し、表示更新をするか否かについてユーザーの指示を受け付ける。
以上で説明した本実施形態の表示装置100およびその制御方法は、第1〜第3の実施形態の効果に加えて、以下の効果を奏する。
本実施形態では、ファイル単位で電池残量を算出し、電圧レベルがレベル2’でかつ第2の画像が機密情報を含む場合、文書ファイルDFの全ページの半分しか表示を更新できない旨の警告を表示部50に表示し、表示更新をするか否かについてユーザーの指示を受け付ける。したがって、ユーザーは文書ファイルDFをファイル単位で表示更新をするか否かについて判断できる。
また、電池残量の低下を強調してステータスバーSBに表示するので、電池残量が低下してきた場合、画像が消せなくなることについてユーザーの注意を喚起できる。とくに、電池残量アイコンBIの大きさを変化させることに加えて、画像が機密情報を含むことを明示し、強調して表示することにより、画像を不必要に更新することを抑制できる。その結果、電池31の消費が抑制され、機密情報を含む画像が消せなくなることを防止できる。
以上のとおり、実施形態において、本発明の表示装置、その制御プログラム、および制御方法を説明した。しかしながら、本発明は、その技術思想の範囲内において当業者が適宜に追加、変形、および省略することができることはいうまでもない。
たとえば、上述の第1〜第4の実施形態では、表示部が電気泳動方式の電子ペーパーを備える場合について説明した。しかしながら、本発明の表示部は電気泳動方式の電子ペーパーを備える場合に限定されず、電気泳動方式以外の他の方式の電子ペーパー、あるいは既に表示されている画像の表示を維持するために電源の電力を必要としない他の表示デバイスを備えてもよい。
また、上述の第1〜第4の実施形態では、電池残量が第1所定残量以下であるか否かを判断したのちに、次の画像が機密情報を含むか否かを判断する場合を例示した。しかしながら、判断の順序を入れ替えて、次の画像が機密情報を含むか否かを判断したのちに、電池残量が第1所定残量以下であるか否かを判断してもよい。
BI 電池残量アイコン、
CB コントロールバー、
CP 制御プログラム、
DF 文書ファイル、
DP 表示プログラム、
IA 画像領域、
SB ステータスバー、
1 ケース部材、
2 タッチパネル、
3 操作ボタン、
10 通信部、
20 操作部、
30 電源ユニット、
31 電池、
40 電源状態監視部、
50 表示部、
60 表示処理部、
70 システム制御部、
71 HDD、
72 RAM,
73 ROM、
74 タイマー、
75 CPU、
76 内部バス、
100 表示装置。

Claims (16)

  1. 既に表示されている画像の表示を維持するために電源の電力を必要としない表示装置であって、
    画像を表示する表示手段と、
    制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、
    前記電源の残量が第1所定残量以下であるか否かを判断し、
    前記表示手段に表示されている第1の画像の次に表示される第2の画像が機密情報を含むか否かを判断し、
    前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示しないように制御する、表示装置。
  2. 前記第1の画像を前記第2の画像に更新する指示を受け付ける更新受付手段をさらに有し、
    前記制御手段は、
    前記更新受付手段の更新指示に応じて、前記第2の画像が機密情報を含むか否かを判断し、
    前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示しないように制御することを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量より大きく第2所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示するか、あるいは、表示しないかについてユーザーに選択させることを特徴とする請求項1または2に記載の表示装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量より大きく第2所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示した場合消せなくなる可能性がある旨を表す警告を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。
  5. 前記制御手段は、前記第2の画像が複数ページの文書ファイルの一部である場合、前記文書ファイルのページ数に応じて、前記電源の残量を判断する残量判断レベルを変更することを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
  6. 前記制御手段は、
    前記電源の残量をアイコンで表示し、
    前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が所定残量以下である場合、前記アイコンを強調して前記表示手段に表示することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
  7. 前記表示手段は、電子ペーパーを備えることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置。
  8. 既に表示されている画像の表示を維持するために電源の電力を必要としない表示装置を制御する制御プログラムであって、
    前記電源の残量が第1所定残量以下であるか否かを判断する手順(a)と、
    表示手段に表示されている第1の画像の次に表示される第2の画像が機密情報を含むか否かを判断する手順(b)と、
    前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示しないように制御する手順(c)と、
    をコンピューターに実行させる制御プログラム。
  9. 前記手順(a)の前に、前記第1の画像を前記第2の画像に更新する指示を受け付ける手順をさらに有し、
    前記手順(b)において、前記指示に応じて、前記第2の画像が機密情報を含むか否かを判断することを特徴とする請求項8に記載の制御プログラム。
  10. 前記手順(c)において、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量より大きく第2所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示するか、あるいは、表示しないかについてユーザーに選択させることを特徴とする請求項8または9に記載の制御プログラム。
  11. 前記手順(c)において、前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量より大きく第2所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示した場合消せなくなる可能性がある旨を表す警告を前記表示手段に表示することを特徴とする請求項8〜10のいずれか1項に記載の制御プログラム。
  12. 前記手順(a)において、前記第2の画像が複数ページの文書ファイルの一部である場合、前記文書ファイルのページ数に応じて、前記電源の残量を判断する残量判断レベルを変更することを特徴とする請求項8〜11のいずれか1項に記載の制御プログラム。
  13. 前記手順(a)において、
    前記電源の残量をアイコンで表示し、
    前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が所定残量以下である場合、前記アイコンを強調して前記表示手段に表示することを特徴とする請求項8〜12のいずれか1項に記載の制御プログラム。
  14. 請求項8〜13のいずれか1項に記載の制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
  15. 既に表示されている画像の表示を維持するために電源の電力を必要としない表示装置を制御する制御方法であって、
    前記電源の残量が第1所定電圧以下であるか否かを判断するステップ(a)と、
    表示手段に表示されている第1の画像の次に表示される第2の画像が機密情報を含むか否かを判断するステップ(b)、
    前記第2の画像が機密情報を含み、かつ、前記電源の残量が第1所定残量以下である場合、前記第2の画像を前記表示手段に表示しないように制御するステップ(c)と、
    を有する制御方法。
  16. 前記ステップ(a)の前に、前記第1画像を前記第2の画像に更新する指示を受け付けるステップをさらに有し、
    前記ステップ(b)において、前記指示に応じて、前記第2の画像が機密情報を含むか否かを判断することを特徴とする請求項15に記載の制御方法。
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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104778930A (zh) * 2015-03-27 2015-07-15 深圳市金立通信设备有限公司 一种液晶显示屏的控制方法

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