JP2014157294A - 表示装置および表示装置の制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】機密情報の取り扱い性に優れた表示装置を提供する。
【解決手段】本発明の表示装置は、文書データを記憶する記憶部と、電気泳動方式により、記憶部に記憶されている文書データに基づく画像を表示する表示部と、記憶部に記憶されている文書データに所定の情報が含まれているか否かを判断する判断部と、判断部により情報が含まれていると判断される場合、文書データに基づく画像の全部または一部を表示部に残像として表示させる表示制御部と、を有する。
【選択図】図6
【解決手段】本発明の表示装置は、文書データを記憶する記憶部と、電気泳動方式により、記憶部に記憶されている文書データに基づく画像を表示する表示部と、記憶部に記憶されている文書データに所定の情報が含まれているか否かを判断する判断部と、判断部により情報が含まれていると判断される場合、文書データに基づく画像の全部または一部を表示部に残像として表示させる表示制御部と、を有する。
【選択図】図6
Description
本発明は、電気泳動方式の表示装置および表示装置の制御プログラムに関する。
近年、紙に代わる表示媒体として電子ペーパー端末(電子ブック)の開発が進められている。電子ペーパー端末は、薄型軽量で携帯性に優れており、ユーザーは、電子ペーパー端末に種々のデータを記憶させて持ち運ぶことができる。電子ペーパー端末による表示方式としては、マイクロカプセル中に格納された白・黒の荷電粒子を電界によって移動させることにより、白/黒の表示を切り換える電気泳動方式が一般的である。
ところで、外出先において、ユーザーが、電子ペーパー端末に情報を表示させる場合、電子ペーパー端末に表示される情報は、ユーザー以外の周りの人間からも見られ得る。とりわけ、電子ペーパー端末に表示される情報が機密情報である場合、当該情報を周りの人間に見られれば、機密情報が漏洩してしまうおそれがあり、好ましくない。
この問題を解決するために、下記の特許文献1には、電子ペーパー端末に機密画像データが格納されている場合、機密画像を非表示にする技術が提案されている。この技術によれば、機密画像を周りの人間に見られることがなく、機密情報の漏洩が防止される。
しかしながら、この技術では、電子ペーパー端末のユーザー自身も機密情報を見ることができず、不便である。機密情報は、周りの人間からはほとんど見えず、ユーザーからは見えるように表示されることが望ましい。
加えて、電子ペーパー端末に機密情報が表示されている状況において、当該情報を他人に見られそうな場合には、表示されている機密情報を素早く消去して、当該情報が見られることを防止することができることが望ましい。
本発明は、上述した課題に鑑みてなされたものである。したがって、本発明の目的は、ユーザー以外の周りの人間からはほとんど見えないように機密情報を表示する機能や、表示している機密情報を短時間で消去する機能を備え、機密情報の取り扱い性に優れた表示装置および表示装置の制御プログラムを提供することである。
本発明の上記目的は、下記の手段によって達成される。
(1)文書データを記憶する記憶部と、電気泳動方式により、前記記憶部に記憶されている文書データに基づく画像を表示する表示部と、前記記憶部に記憶されている文書データに所定の情報が含まれているか否かを判断する判断部と、前記判断部により前記情報が含まれていると判断される場合、前記文書データに基づく画像の全部または一部を前記表示部に残像として表示させる表示制御部と、を有することを特徴とする表示装置。
(2)前記表示制御部は、前記表示部に前記画像を白黒表示させた後、前記画像の黒色表示部分を白色表示に変更する制御を行うことにより、前記画像の全部または一部を前記表示部に残像として表示させることを特徴とする上記(1)に記載の表示装置。
(3)前記残像として表示される画像を消去する旨の指示を受け付ける受付部をさらに有し、前記受付部により前記指示が受け付けられた場合、前記表示制御部は、前記表示部の画面全体を黒色表示に変更した後、当該画面全体を白色表示に変更する制御を行うことを特徴とする上記(2)に記載の表示装置。
(4)前記表示制御部は、所定のサイズ以上の文字を選択的に残像として表示させることを特徴とする上記(1)〜(3)のいずれか1つに記載の表示装置。
(5)前記表示制御部は、写真オブジェクトおよび図形オブジェクトを選択的に残像として表示させることを特徴とする上記(1)〜(4)のいずれか1つに記載の表示装置。
(6)前記表示制御部は、会社名および会社ロゴマークを選択的に残像として表示させることを特徴とする上記(1)〜(5)のいずれか1つに記載の表示装置。
(7)前記判断部は、前記文書データに所定の文字列が含まれているか否かを判断し、前記判断部により前記文字列が含まれていると判断される場合、前記表示制御部は、前記画像の全部または一部を残像として表示させることを特徴とする上記(1)〜(6)のいずれか1つに記載の表示装置。
(8)前記判断部は、前記文書データに所定のコードが含まれているか否かを判断し、前記判断部により前記コードが含まれていると判断される場合、前記表示制御部は、前記画像の全部または一部を残像として表示させることを特徴とする上記(1)〜(7)のいずれか1つに記載の表示装置。
(9)文書データを記憶する記憶部と、電気泳動方式により、前記記憶部に記憶されている文書データに基づく画像を表示する表示部と、を有する表示装置の制御プログラムであって、前記記憶部に記憶されている文書データに所定の情報が含まれているか否かを判断する手順(a)と、前記手順(a)において前記情報が含まれていると判断される場合、前記文書データに基づく画像の全部または一部を前記表示部に残像として表示させる手順(b)と、を前記表示装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。
(10)前記手順(b)において、前記表示部に前記画像を白黒表示させた後、前記画像の黒色表示部分を白色表示に変更する制御が行われることにより、前記画像の全部または一部が前記表示部に残像として表示されることを特徴とする上記(9)に記載の制御プログラム。
(11)前記残像として表示される画像を消去する旨の指示を受け付ける手順(c)と、前記手順(c)において前記指示が受け付けられた場合、前記表示部の画面全体を黒色表示に変更した後、当該画面全体を白色表示に変更する制御を行う手順(d)と、をさらに前記表示装置に実行させることを特徴とする上記(10)に記載の制御プログラム。
(12)前記手順(b)において、所定のサイズ以上の文字が選択的に残像として表示されることを特徴とする上記(9)〜(11)のいずれか1つに記載の制御プログラム。
(13)前記手順(b)において、写真オブジェクトおよび図形オブジェクトが選択的に残像として表示されることを特徴とする上記(9)〜(12)のいずれか1つに記載の制御プログラム。
(14)前記手順(b)において、会社名および会社ロゴマークが選択的に残像として表示されることを特徴とする上記(9)〜(13)のいずれか1つに記載の制御プログラム。
(15)前記手順(a)において、前記文書データに所定の文字列が含まれているか否かが判断され、前記手順(a)において前記文字列が含まれていると判断される場合、前記手順(b)において、前記画像の全部または一部が残像として表示されることを特徴とする上記(9)〜(14)のいずれか1つに記載の制御プログラム。
(16)前記手順(a)において、前記文書データに所定のコードが含まれているか否かが判断され、前記手順(a)において前記コードが含まれていると判断される場合、前記手順(b)において、前記画像の全部または一部が残像として表示されることを特徴とする上記(9)〜(15)のいずれか1つに記載の制御プログラム。
(17)上記(9)〜(16)のいずれか1つに記載の制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
本発明によれば、画像が残像として薄く表示されるため、ユーザーは、画像を見ようとすれば見ることができる一方で、周りの人間は画像をほとんど見ることができない。また、電気泳動方式の表示装置において表示画面をリフレッシュする過程で現れる残像を利用することにより、残像として表示される画像を短時間で消去することができる。つまり、機密情報の取り扱い性に優れた表示装置および表示装置の制御プログラムが提供される。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態を詳細に説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る電子ペーパー端末1が適用される情報閲覧システムの全体構成を示す図である。情報閲覧システムは、電子ペーパー端末1と、PC(Personal Computer)2とを備えている。電子ペーパー端末1とPC2とは、有線/無線LAN(Local Area Network)等のネットワーク3を介して相互に通信可能に接続されている。なお、電子ペーパー端末1とPC2とは、ネットワーク3を介することなく直接機器間で接続されていてもよい。
PC2には、文書ファイルを作成するためのアプリケーションおよび文書ファイルを画像データに変換するためのプリンタードライバーがインストールされている。PC2は、プリンタードライバーの機能により、TIFF(Tagged Image File Format)やBMP(Bitmap)形式の画像データに文書ファイルを変換して、電子ペーパー端末1に送信する。電子ペーパー端末1は、PC2から受信した画像データに基づく画像を表示する。
図2は、電子ペーパー端末1の外観を示す概略図であり、図3は、電子ペーパー端末1の概略構成を示すブロック図である。図2および図3に示すとおり、表示装置としての電子ペーパー端末1は、CPU(Central Processing Unit)11、メモリ12、表示部13、操作部14、電源部15、および通信部16を備えており、これらは信号をやり取りするためのバス17を介して相互に接続されている。
CPU11は、プログラムにしたがって、上記各部の制御や各種の演算処理を行う。メモリ12は、予め各種プログラムや各種データを格納しておくROM(Read Only Memory)、作業領域として一時的にプログラムやデータを記憶するRAM(Random Access Memory)、電気的に書き換え可能な不揮発性メモリであるEEPROM(Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory)等からなる。
表示部13は、電気泳動方式のディスプレイであり、各種の情報を表示する。表示部13は、電力を消費することなく表示領域(表示画面)に画像を保持することが可能であり、画像の更新時のみ電力を消費する。
操作部14は、電気泳動方式のディスプレイに実装されたタッチパネル、ボタン、およびスイッチにより構成され、各種の入力を行うために使用される。操作部14は、表示部13に表示されるページを切り替えるためのページめくりボタン14a、および、表示部13をリフレッシュ(全画面更新)するためのリフレッシュボタン14bを含む。リフレッシュボタン14bは、表示部13に表示されている画像を消去する旨の指示を受け付ける受付部として機能する。
電源部15は、リチウムイオン電池等の充放電可能な二次電池を含み、電子ペーパー端末1の上記各部に電力を供給する。通信部16は、ネットワーク3を介し他の機器と通信するためのインターフェースであり、イーサネット(登録商標)、FDDI(Fiber−Distributed Data Interface)、Wi−Fi(Wireless Fidelity)等の規格が用いられる。
図4は、電子ペーパー端末1のメモリ12の記憶内容を示す図である。メモリ12には、データを記憶するデータ記憶部12aおよびプログラムを記憶するプログラム記憶部12bに対応する領域がそれぞれ割り当てられている。
データ記憶部12aには、PC2から受信した画像データが記憶される。プログラム記憶部12bには、システム制御部121、表示処理部122、および電源状態監視部123に対応するプログラムが格納されている。
電子ペーパー端末1のCPU11は、メモリ12に記憶されているプログラムを実行することにより、システム制御部121、表示処理部122、および電源状態監視部123として機能する。システム制御部121は、メモリ12に対する画像データの格納/読み出し、表示部13への画像データに基づく画像の表示等の電子ペーパー端末1の全体的な制御を行う。表示処理部122は、システム制御部121の指令にしたがって、表示部13に画像を表示する制御を行う。電源状態監視部123は、電源部15の状態を監視して供給可能な電力量を検知し、その情報をシステム制御部121に通知する。なお、システム制御部121は、画像データに所定の情報が含まれているか否かを判断する判断部としての機能を有する。また、システム制御部121および表示処理部122は、画像データに基づく画像を表示部13に残像表示させる表示制御部としての機能を有する。
図5は、電子ペーパー端末1の表示部13の主要部の構造を示す断面図である。図5に示すとおり、表示部13は、負電荷を帯びた黒色顔料21および正電荷を帯びた白色顔料22がオイル等の透明分散媒とともに封入されたマイクロカプセル20による電気泳動方式の表示技術を採用している。図中の他の構成要素について以下に説明する。
表面層23は、PET(Polyethylene Terephthalate)フィルム等の透明な材料からなる前面基板であり、その背面側にはITO(Indium Tin Oxide)等の透明な導電膜からなる透明電極24が配置されている。また、支持層25はポリイミドフィルム等の絶縁性を有する材料からなる背面基板であり、その前面側には個々のマイクロカプセル20に対応する微小な金属板からなる背面電極(セグメント電極)26が配置されている。
そして、個々の背面電極26と透明電極24との間にはマイクロカプセル20が配置されており、個々のマイクロカプセル20は接着層27を介して個々の背面電極26と接合されている。このように2枚の電極24,26を介して前面基板(表面層23)と背面基板(支持層25)との間の空間に2次元的に配置された無数のマイクロカプセル20が表示部13の表示領域を形成している。
このように配置されたマイクロカプセル20による表示原理は次の通りである。一のマイクロカプセル20に対応する背面電極26に正電位が与えられると、負電荷を帯びた黒色顔料21が背面電極26側に移動するとともに正電荷を帯びた白色顔料22が透明電極24側に移動するので、マイクロカプセル20は表示領域の前面側から見て白色を表示することになる。
同様に、一のマイクロカプセル20に対応する背面電極26に負電位が与えられると、正電荷を帯びた白色顔料22が背面電極26側に移動するとともに負電荷を帯びた黒色顔料21が透明電極24側に移動するので、マイクロカプセル20は表示領域の前面側から見て黒色を表示することになる。
なお、電子ペーパー端末1は、上述した構成要素以外の構成要素を含んでいてもよく、あるいは、上述した構成要素のうちの一部が含まれていなくてもよい。
以上のとおり構成される電子ペーパー端末1では、メモリ12に記憶される画像データに基づく画像が表示部13に表示される。このとき、画像データに所定の情報が含まれているか否かが判断され、画像データに所定の情報が含まれていれば、画像の全部または一部が表示部13に残像表示される。以下、図6および図7を参照して、電子ペーパー端末1の動作について説明する。
図6は、電子ペーパー端末1により実行される表示制御処理の手順を示すフローチャートである。なお、図6のフローチャートにより示されるアルゴリズムは、電子ペーパー端末1のメモリ12にプログラムとして記憶されており、CPU11によって実行される。
まず、電子ペーパー端末1は、表示対象ページに機密情報が含まれているか否かを判断する(ステップS101)。たとえば、PC2から電子ペーパー端末1に送信された画像データ中に機密文書であることを示すコードや文字列(「Confidential」や「機密」等)が含まれている場合、電子ペーパー端末1は、表示対象ページに機密情報が含まれていると判断する。
表示対象ページに機密情報が含まれていないと判断する場合(ステップS101:NO)、電子ペーパー端末1は、対象ページを通常表示し(ステップS102)、処理を終了する。より具体的には、電子ペーパー端末1は、画像データに基づく画像を通常の表示手順により表示部13に表示させ、処理を終了する。
一方、ステップS101に示す処理において、表示対象ページに機密情報が含まれていると判断する場合(ステップS101:YES)、電子ペーパー端末1は、対象ページを残像表示し(ステップS103)、処理を終了する。より具体的には、電子ペーパー端末1は、画像データに基づく画像を通常の表示手順により表示部13に通常表示させた後、画像の黒色表示部分を白色表示に変更する制御を行うことにより、表示部13に画像を残像表示させ、処理を終了する。
以上のとおり、図6に示されるフローチャートの処理によれば、表示対象ページに機密情報が含まれているか否かが判断され、表示対象ページに機密情報が含まれていると判断される場合、当該ページの画像が表示部13に残像表示される。
図7は、電子ペーパー端末1の表示制御処理の効果を示す図である。図7(A)は、表示部13に通常表示される画像の一例を示す図であり、図7(B)は、表示部13に残像表示される画像の一例を示す図である。
図7(A)に示すとおり、表示部13に画像が通常表示される場合、白黒表示される画像51aは、ユーザーのみならず、周りの人間からも見られ得る。
一方、図7(B)に示すとおり、表示部13に画像が残像表示される場合、画像51bは、ユーザーがよく見れば見える程度の薄さであるため、ユーザーは画像51bを見ることができる一方で、周りの人間は画像51bをほとんど見ることができない。このような構成によれば、ユーザーは電子ペーパー端末1で機密情報を見ることができつつも、周りの人間は機密情報をほとんど見ることができず、機密情報の漏洩が防止される。
次に、電子ペーパー端末1の表示動作についてより詳細に説明する。
上述したとおり、表示部13に画像を残像表示する場合、電子ペーパー端末1は、まず、残像表示すべき画像を表示部13に通常表示し、その後、白黒表示される画像の黒色表示部分を白色表示に変更する制御を行う。画像の黒色表示部分を白色表示に変更する制御が行われれば、最初から白色であった部分と、黒色から白色に変更された部分との間に電位差が生じ、画像が残像表示される。
したがって、電子ペーパー端末1の表示部13に機密情報を含む画像を残像表示する場合、当該機密情報を含む画像が、表示部13に一時的に通常表示される。しかしながら、表示部13に画像が通常表示される時間は極めて短いため(たとえば、約0.4秒)、周りの人間が画像の内容を理解することはできない。
次に、電子ペーパー端末1のリフレッシュ動作について説明する。
まず、表示部13に通常表示されている画像を消去する一般的なリフレッシュ動作について説明する。一般的なリフレッシュ動作では、電子ペーパー端末1は、まず、画像が通常表示されている表示部13の画面全体を白色表示に変更する(S1)。続いて、電子ペーパー端末1は、白色表示される画面全体を黒色表示に変更し(S2)、その後、黒色表示される画面全体を白色表示に変更する(S3)。このような更新動作S1〜S3を連続的に行うことにより、表示部13に通常表示されていた元の画像が綺麗に消去され、表示部13に次の画像を表示することが可能になる。なお、更新動作S1のみでは、元の画像は綺麗に消去されず、表示部13に元の画像が残像として残る。
本実施形態の電子ペーパー端末1では、上記の更新動作S1の後に残像が現れるという電気泳動方式の表示装置の特性を利用して、画像を残像表示する。つまり、本実施形態の電子ペーパー端末1は、残像表示すべき画像を表示部13に通常表示した後、上記の更新動作S1を行うことにより、表示部13に画像を残像表示する。
したがって、表示部13に残像表示されている画像を消去する場合、ユーザーによりリフレッシュボタン14bが押下されれば、電子ペーパー端末1は、上記の更新動作S1を行うことなく、更新動作S2および更新動作S3のみを行う。このため、表示部13に残像表示されている画像を消去する時間は、通常表示されている画像を消去する時間よりも短くなる。たとえば、通常表示されている画像を消去する上記の更新動作S1〜S3に約1.2秒の時間を要し、各更新動作に約0.4秒の時間を要する場合、残像表示されている画像を消去するのに必要とされる時間は約0.8秒であり、約0.4秒短くなる。このような構成によれば、残像表示されている画像を素早く消去することができ、残像表示されている画像が他人に見られることを防止することができる。
以上のとおり、本実施形態の電子ペーパー端末1によれば、機密情報を含む画像が残像表示されるため、ユーザーは、機密情報を見ようとすれば見ることができる一方で、周りの人間は機密情報をほとんど見ることができない。また、表示部13に残像表示されている画像を短時間で消去することができるため、電子ペーパー端末1で機密情報を見ているユーザーの背後に突然他人が現れたとしても、機密情報を素早く消去して、他人に機密情報が見られることを防止することができる。つまり、機密情報の取り扱い性に優れた電子ペーパー端末1が提供される。
なお、電気泳動方式の表示装置の他のリフレッシュ動作としては、元の画像が通常表示されている状態から、画面全体を黒色表示に変更し、続いて、画面全体を白色表示に変更し、次の画像を表示する動作や、元の画像が通常表示されている状態から、次の画像の反転画像を表示し、次の画像を表示する動作が知られている。しかしながら、これらのリフレッシュ動作は、ほとんど利用されていない。
(変形例1)
上述した実施形態では、表示対象ページに所定のコードや文字列が含まれている場合、表示部にページ全体が残像表示された。しかしながら、ページの一部のみが選択的に残像表示されてもよい。
上述した実施形態では、表示対象ページに所定のコードや文字列が含まれている場合、表示部にページ全体が残像表示された。しかしながら、ページの一部のみが選択的に残像表示されてもよい。
図8は、表示制御処理の変形例1を示す図である。本変形例では、所定のサイズ以上の大きさの文字が選択的に残像表示される。
より具体的には、図8に示すとおり、本変形例に係る電子ペーパー端末1では、画像データに含まれる文字のサイズ情報が参照され、所定の閾値以上のポイント数の文字52aが表示部13に残像表示される一方で、閾値未満のポイント数の文字52bが通常表示される。
このような構成によれば、小さい文字が残像表示により見えなくなることが防止される。また、小さい文字の残像表示を希望しないユーザーに対応することができる。
(変形例2)
図9は、表示制御処理の変形例2を示す図である。本変形例では、画像オブジェクトおよび写真オブジェクトが選択的に残像表示される。
図9は、表示制御処理の変形例2を示す図である。本変形例では、画像オブジェクトおよび写真オブジェクトが選択的に残像表示される。
より具体的には、図9に示すとおり、本変形例に係る電子ペーパー端末1では、画像データに含まれるオブジェクトの属性情報が参照され、画像オブジェクト53aが表示部13に残像表示される一方で、文字オブジェクト53bが通常表示される。
このような構成によれば、図(絵)や写真を他人に見られることを希望せず、かつ、文字を普通に読むことを希望するユーザーに対応することができる。
(変形例3)
図10は、表示制御処理の変形例3を示す図である。本変形例では、会社名や会社ロゴマークが選択的に残像表示される。
図10は、表示制御処理の変形例3を示す図である。本変形例では、会社名や会社ロゴマークが選択的に残像表示される。
より具体的には、図10に示すとおり、本変形例に係る電子ペーパー端末1では、画像データに含まれる文字列やオブジェクトの内容が参照され、会社名54aが表示部13に残像表示される一方で、会社名54a以外の文字列54bが通常表示される。
このような構成によれば、社外において電子ペーパー端末1を使用する際に、会社名を他人に知られることを希望しないユーザーに対応することができる。
なお、上記の変形例1〜3は相互に組み合わされてもよい。たとえば、所定のサイズ以上の文字と会社ロゴマークとが表示部13に選択的に残像表示される。
変形例に係る電子ペーパー端末1は、画像データに所定のコードや文字列が含まれていると判断する場合、所定のサイズ以上の文字列、画像オブジェクトもしくは写真オブジェクト、または会社名もしくは会社ロゴマークを表示部13に選択的に残像表示する。
しかしながら、電子ペーパー端末1は、画像データに文字のポイント数が閾値以上であることを示す情報が含まれているか否かを判断し、ポイント数が閾値以上であることを示す情報が含まれていると判断する場合、閾値以上のポイント数の文字を選択的に残像表示してもよい。あるいは、電子ペーパー端末1は、画像データに画像オブジェクトまたは写真オブジェクトが含まれているか否かを判断し、画像オブジェクトまたは写真オブジェクトが含まれていると判断する場合、画像オブジェクトまたは写真オブジェクトを選択的に残像表示してもよい。あるいは、電子ペーパー端末1は、画像データに会社名を示す文字列や会社ロゴマークを示すオブジェクトが含まれているか否かを判断し、会社名を示す文字列や会社ロゴマークを示すオブジェクトが含まれていると判断する場合、会社名や会社ロゴマークを選択的に残像表示してもよい。
なお、電子ペーパー端末1の表示部13に残像が現れる理由としては、以下の(1)〜(3)が知られている。
(1)表示された画像を構成する画素のみを部分駆動して、その画像を消去する工程が行われるとき、書き換え対象である一部の画素と背景である画素との間に斜め方向の電界が生じ、画像の輪郭に沿って残像が生じる。
(2)駆動電圧が繰り返し印加されれば、各画素電極に電荷が蓄積され、この蓄積された電荷が残像に起因する。
(3)荷電粒子の周りに荷電粒子の極性とは逆の極性を有するイオンが集まり、電気二重層が形成され、電気二重層により荷電粒子の電荷が打ち消されてしまい、電界に対する泳動速度が低下する。また、電気二重層の形成された荷電粒子が集合して、電気二重層の塊状態を形成し、電界が印加されても荷電粒子が動きにくくなる。
本発明は、上述した実施形態のみに限定されるものではなく、特許請求の範囲内において、種々改変することができる。
たとえば、上述した実施形態では、電子ペーパー端末1には、PC2により生成された画像データが格納され、画像データに基づく画像が表示部13に表示された。しかしながら、電子ペーパー端末1のメモリ12に格納される画像データは、PC2により生成された画像データに限定されるものではなく、MFP(Multi−Function Peripheral)等の画像形成装置により生成された画像データや、インターネット等を通じてダウンロードされた画像データであってもよい。また、電子ペーパー端末1のメモリ12に格納される文書データは、画像データに限定されるものではなく、PDF(Portable Document Format)やWordファイルが格納され、これらのデータに基づく画像が表示部13に表示されてもよい。
また、上述した実施形態では、表示対象ページに機密情報が含まれていると判断する場合、電子ペーパー端末1は、表示対象ページの画像を残像表示した。しかしながら、表示対象ページに機密情報が含まれていると判断した場合であっても電子ペーパー端末1が表示対象ページの画像を通常表示するように、ユーザーが電子ペーパー端末1の動作を変更可能に構成してもよい。このような構成によれば、機密情報を残像表示する必要のない環境でユーザーが電子ペーパー端末1を使用する場合に対応することができる。
また、上述した実施形態では、画像データに所定のコードや文字列が含まれている場合、画像が残像表示された。しかしながら、たとえば、ユーザー操作により、表示対象ページが機密情報を含む旨が入力された場合、当該ページの画像が残像表示されてもよい。
上述した実施形態に係る電子ペーパー端末における各種処理を行う手段および方法は、専用のハードウエア回路、またはプログラムされたコンピューターのいずれによっても実現することが可能である。上記プログラムは、たとえば、フレキシブルディスクおよびCD−ROM等のコンピューター読み取り可能な記録媒体によって提供されてもよいし、インターネット等のネットワークを介してオンラインで提供されてもよい。この場合、コンピューター読み取り可能な記録媒体に記録されたプログラムは、通常、EEPROM等のメモリに転送され記憶される。また、上記プログラムは、単独のアプリケーションソフトとして提供されてもよいし、電子ペーパー端末の一機能としてその装置のソフトウエアに組み込まれてもよい。
1 電子ペーパー端末、
2 PC、
3 ネットワーク、
11 CPU、
12 メモリ、
13 表示部、
14 操作部、
15 電源部、
16 通信部、
17 バス、
121 システム制御部、
122 表示処理部、
123 電源状態監視部。
2 PC、
3 ネットワーク、
11 CPU、
12 メモリ、
13 表示部、
14 操作部、
15 電源部、
16 通信部、
17 バス、
121 システム制御部、
122 表示処理部、
123 電源状態監視部。
Claims (17)
- 文書データを記憶する記憶部と、
電気泳動方式により、前記記憶部に記憶されている文書データに基づく画像を表示する表示部と、
前記記憶部に記憶されている文書データに所定の情報が含まれているか否かを判断する判断部と、
前記判断部により前記情報が含まれていると判断される場合、前記文書データに基づく画像の全部または一部を前記表示部に残像として表示させる表示制御部と、
を有することを特徴とする表示装置。 - 前記表示制御部は、前記表示部に前記画像を白黒表示させた後、前記画像の黒色表示部分を白色表示に変更する制御を行うことにより、前記画像の全部または一部を前記表示部に残像として表示させることを特徴とする請求項1に記載の表示装置。
- 前記残像として表示される画像を消去する旨の指示を受け付ける受付部をさらに有し、
前記受付部により前記指示が受け付けられた場合、前記表示制御部は、前記表示部の画面全体を黒色表示に変更した後、当該画面全体を白色表示に変更する制御を行うことを特徴とする請求項2に記載の表示装置。 - 前記表示制御部は、所定のサイズ以上の文字を選択的に残像として表示させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記表示制御部は、写真オブジェクトおよび図形オブジェクトを選択的に残像として表示させることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記表示制御部は、会社名および会社ロゴマークを選択的に残像として表示させることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の表示装置。
- 前記判断部は、前記文書データに所定の文字列が含まれているか否かを判断し、
前記判断部により前記文字列が含まれていると判断される場合、前記表示制御部は、前記画像の全部または一部を残像として表示させることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の表示装置。 - 前記判断部は、前記文書データに所定のコードが含まれているか否かを判断し、
前記判断部により前記コードが含まれていると判断される場合、前記表示制御部は、前記画像の全部または一部を残像として表示させることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の表示装置。 - 文書データを記憶する記憶部と、電気泳動方式により、前記記憶部に記憶されている文書データに基づく画像を表示する表示部と、を有する表示装置の制御プログラムであって、
前記記憶部に記憶されている文書データに所定の情報が含まれているか否かを判断する手順(a)と、
前記手順(a)において前記情報が含まれていると判断される場合、前記文書データに基づく画像の全部または一部を前記表示部に残像として表示させる手順(b)と、
を前記表示装置に実行させることを特徴とする制御プログラム。 - 前記手順(b)において、前記表示部に前記画像を白黒表示させた後、前記画像の黒色表示部分を白色表示に変更する制御が行われることにより、前記画像の全部または一部が前記表示部に残像として表示されることを特徴とする請求項9に記載の制御プログラム。
- 前記残像として表示される画像を消去する旨の指示を受け付ける手順(c)と、
前記手順(c)において前記指示が受け付けられた場合、前記表示部の画面全体を黒色表示に変更した後、当該画面全体を白色表示に変更する制御を行う手順(d)と、をさらに前記表示装置に実行させることを特徴とする請求項10に記載の制御プログラム。 - 前記手順(b)において、所定のサイズ以上の文字が選択的に残像として表示されることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の制御プログラム。
- 前記手順(b)において、写真オブジェクトおよび図形オブジェクトが選択的に残像として表示されることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の制御プログラム。
- 前記手順(b)において、会社名および会社ロゴマークが選択的に残像として表示されることを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の制御プログラム。
- 前記手順(a)において、前記文書データに所定の文字列が含まれているか否かが判断され、
前記手順(a)において前記文字列が含まれていると判断される場合、前記手順(b)において、前記画像の全部または一部が残像として表示されることを特徴とする請求項9〜14のいずれか1項に記載の制御プログラム。 - 前記手順(a)において、前記文書データに所定のコードが含まれているか否かが判断され、
前記手順(a)において前記コードが含まれていると判断される場合、前記手順(b)において、前記画像の全部または一部が残像として表示されることを特徴とする請求項9〜15のいずれか1項に記載の制御プログラム。 - 請求項9〜16のいずれか1項に記載の制御プログラムを記録したコンピューター読み取り可能な記録媒体。
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