JP2014173981A - 線状体の曲げ、捩じり同時試験機 - Google Patents

線状体の曲げ、捩じり同時試験機 Download PDF

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Abstract

【課題】ハーネス、ファイバー或いはワイヤといった線状体を無張力下で曲げや捩じりのテストをすることができる試験機を提供する。
【解決手段】線状体の曲げ、捩じり同時試験機であり、先端に面板3が取り付けられて軸芯廻りに揺動回転する水平な主軸と、主軸の軸芯と振り分けに配されて面板3に取り付けられる二本のロールからなる曲げアール設定具4と、曲げアール設定具4の上方で面板の揺動回転と連動して軸芯廻りに正逆回転し、線状体の上部を銜えて下方を二本のロールの間を通して垂らすチャック5と、線状体の下部を連結する上下動可能なクランパ7と、面板3とクランパ7とを連結して線状体6とで形成される平面が面板3の軸芯を通り、面板3又は/及びチャック5の揺動、正逆回転に基づく上下ストロークに応じてクランパ7を上下させて線状体6にかかる張力を無張力下に置く吊り索8とからなり、クランパ7はスプリングで下方に弾性付勢されている。
【選択図】図3

Description

本発明は、ワイヤ、ハーネス、チューブといった線状体(以下、線状体)を無張力下で曲げと捩じりを同時又は単独でできる線状体の曲げ、捩じり同時試験機に関するものである。
この種の試験機として本出願人は下記特許文献1を提案している。これは揺動回転する面板の中心を振り分けに二つのローラを一定間隔あけて水平に取り付けるとともに、その上方にチャックを取り付け、チャックに銜えた被試験体である線状体をローラの間を通して下方のクランパに係止するものであった。そして、チャックは自転できるようにしてあり、面板を揺動させつつ、チャックも正逆回転させると、線状体はローラで曲げられられ、チャックで捩じられることになる。つまり、曲げと捩じりを同時に負荷させることができるのである。
ところで、以上では、曲げでも捩じりでも、線状体は長さを短くしようとする。このとき、線状体の下端はクランパに止めてあるから、これを持ち上げようとする。しがって、その分、余計な張力(引張力)が働く。これでは、多くの制御用のワイヤやハーネスと同様に無張力であるとはいえないから(自重さえもかけない)、クランパとローラ付近の面板との間に張力負担紐(吊り索)を張り掛けておき、これで張力を肩代わりさせているのである。加えて、初期状態では、線状体は若干撓ませた状態になるように吊り索の長さを設定している。
この状態で曲げや捩じりを行うと、その程度によっては、長さが短くなる。つまり、吊り下げられた線状体は上下に振動するのであり、クランパはそれに同調するのである。ところが、クランパには自重がかかっているから、振動の特に位相が合わないことがある。具体的にいえば、下まで下りきっていないのに次の力で上昇させられることである。これでは正確の計測値は求められないことになる。加えて、クランパはフリーであるから、上動するにしても、下動するにしても、非常にゴツゴツとしており、消耗や摩耗が激しい。
特開2012−149991公報
本発明は、線状体と吊り索を連結している上下動可能なクランパをスプリングで下方に引っ張っておき、その上下の動きを線状体の動きと同調させることで、無張力状態を正確に現出させたものである。さらに、クランパの動きも滑らかにしたものである。
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、線状体の曲げと捩じりの耐久性を無張力で同時に試験する線状体の曲げ、捩じり同時試験機であり、この同時試験機が、先端に面板が取り付けられて軸芯廻りに揺動回転する水平な主軸と、主軸の軸芯と振り分けに配されて面板に取り付けられる二本のロールからなる曲げアール設定具と、曲げアール設定具の上方で面板の揺動回転と連動して軸芯廻りに正逆回転し、線状体の上部を銜えて下方を二本のロールの間を通して垂らすチャックと、線状体の下部を連結する上下動可能なクランパと、面板とクランパとを連結して線状体とで形成される平面が面板の軸芯を通り、面板又は/及びチャックの揺動、正逆回転に基づく上下ストロークに応じてクランパを上下させて線状体にかかる張力を肩代わりして線状体を無張力下に置く吊り索とからなる線状体の曲げ、捩じり同時試験機において、クランパをスプリングで下方に弾性付勢しておくことを特徴とする線状体の曲げ、捩じり同時試験機を提供するとともに、これにおいて、請求項2に記載した、クランパの下方にローラを配し、スフリングをローラに巻回して上方に延ばした手段を提供する。
請求項1の発明によると、上記特許文献1と同様に曲げと捩じりとを同時又は単独でできるものになるが、このとき、クランパをスプリングで常時下方に弾性付勢したものであるから、上動、下動にかかわらず、線状体の上端の動き(上下の)と下端の動きが同じになり、吊り紐の存在によって常に同じ状態の無張力状態を現出できる。また、動きも滑らかなものになり、各部への衝撃も小さくなる。請求項2の手段によれば、あいたスペースを使え、下方へのスペースの延長は必要ない。
本発明に係る線状体の曲げ、捩じり同時試験機の斜視図である。 本発明に係る線状体の曲げ、捩じり同時試験機の正面図である。 本発明に係る線状体の曲げ、捩じり同時試験機の側面図である。 本発明に係る線状体の曲げ、捩じり同時試験機の主軸と面板廻りの斜視図である。 本発明に係る線状体の曲げ、捩じり同時試験機の駆動系の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本発明に係る線状体の曲げ、捩じり同時試験機(以下、試験機という)は、ケース1内に回転可能に軸支される水平な主軸2と、主軸2の先端でケース1外に取り付けられる円形の面板3と、面板3の前面に取り付けられる曲げアール設定具4と、曲げアール設定具4の上方の面板3に回転可能に取り付けられるチャック5と、チャック5で銜えられて吊り下げられる被試験体である線状体6と、線状体6の下部をクランプするクランパ7と、面板3とクランパ7を連結する吊り索8とからなる。
主軸2は揺動回転可能に設置される。具体的には、ケース1内に設けられる駆動モータ9の出力軸に駆動アーム10を取り付け、駆動アーム10と駆動モータ9の傍に設置されるリングギア11とをロッド12で連結したものである。これにおいて、駆動アーム10の連続回転はリングギア11の揺動回転に変換されるように駆動アーム10の回転半径とリングギア11の径を調整している。なお、リングギア11の揺動角度は駆動アーム10とロッド12の連結ピン13の位置を変えることで変更できる。主軸2にはピニオン14が固嵌されており、ピニオン14はリングギア11で駆動されるようになっている。
主軸2の軸芯を通って面板3の前面にはロールベース15が取り付けられ、ロールベース15には主軸2の軸芯に対して振り分けに配された所定の太さの二本のロール16が所定の間隔で前方に向けて突設されており、これで曲げアール設定具4を構成している。後述するように、ロール16の径で線状体6の曲げアールが決定されるから、曲げアール設定具4と呼ぶことにしたのである。なお、ロール16は自転不能なものが基本であるが、自転可能なものもある。
ケース1外に突出する主軸2の外周位置で面板3の裏側ではベベルギア17が主軸2に取り付けられている。ベベルギア17にはこれに噛み合うベベルピニオン18が面板3の裏側に取り付けられるケース19にそのピニオン軸20が回転可能に軸支されている。したがって、主軸2の揺動回転に伴って面板3が揺動回転すると、これに連動してベベルピニオン18は正逆回転する。さらに、ピニオン軸20にはギア21が固嵌され、ギア21は面板3の表側に取り付けられるケース22で軸支されるチャック5に固嵌されるギア23とも噛み合っている。したがって、チャック5は面板3の揺動回転に連動してギア23の軸芯廻りに正逆回転する。
なお、チャック5は始動前の状態では面板3の軸芯上真上に下向きになっており、この状態を基本状態として以下の説明における方向を指称する。そして、チャック5には被試験体である線状体6の上部が銜えられる。このチャック5の締緩構造はコレットチャック等の従来周知のものでよい。
基本状態におけるチャック5に銜えられた線状体6は曲げアール設定具4の二本のロール16の間を通って下に垂れ下がる。面板3が揺動回転をすると、線状体6は一方のロール16との間で揺動方向に曲げ回されて引っ張られ、チャック5が正逆回転すると、線状体6はその方向に捩じられる。しかし、この引張や捩じりを起こすには、線状体6の下部をクランプしておかなければならず、これを行うのがクランパ7である。クランパ7は線状体6を締め付けるものでるが、ただ、線状体6の上下に伴って上下できるようになっており、後述する吊り索8の存在で線状体6を常に無張力下に置けるようになっている。
この無張力について説明しておくと、クランパ7の上下動は、ケース1の前面に二本のスライドベース24を縦に取り付け、このスライドベース24に対して自由に上下動するスライダ25を設け、このスライダ25にクランパ7を取り付けている。クランパ7の上下動は線状体6、すなわち、面板3の揺動に基づく上下ストロークに応じたものである必要があるから、面板3とスライダ25との間に吊り索8を介在させている。クランパ7と線状体6の上下動を同じにするためには、チャック5とクランパ7の軸芯を結んだ線と吊り索8と面板3及びスライダ25の連結点を結んだ線でできる平面が面板3の中心を通っている必要がある。
次に、以上の試験機による線状体6の試験方法について説明する。まず、線状体6の上部をチャック5で銜える。なお、ここでいう線状体6とは、制御用の電気信号や流体をやり取りする導線、ファイバー、チューブに限らず、導線を細帯状や丸状に集積したものも含まれる。そして、線状体6をロール16の間を通して下方に垂らし、クランパ7でクランプする。本発明の同時試験機はこの試験を無張力下で行うものであるから、このときの線状体6には自重による張力もかからないように若干緩ませておく。そして、その張力を吊り索8で担うようにしている。
このとき、チャック5は揺動回転の方向に対応して正逆回転し、線状体6を捩じる動作を繰り返す。これによって曲げと捩じりの耐久性を同時に試験することができるのである。なお、曲げ及び捩じりはその回数をカウントできるようにしておくのはもちろんである。ところで、面板3が揺動しても、線状体6の長さは基本的には変わらない筈であるが、実際には、ロール16はアールを有しているから、線状体6はこれに巻き取られるようになって若干短くなり、クランパ7を持ち上げようとする。また、線状体6が捩じられるときにもこれと同様な現象が起こる。このため、面板3が揺動回転したり、チャック5が正逆回転すると、普通の状態であると線状体6には張力が働くことになる。
そこで、クランパ7を面板3と吊り索8とで連結し、線状体6が上下しようとするのに追従させて線状体6を常に無張力下に置くようにするのである。つまり、クランパ7は線状体6の動き(振動)と速度、周期、位相が一致する必要がある。この意味から、吊り索8は可撓性があって延びや縮みのない高強度のもので太さは線状体6かやや太いものが適する。ただ、クランパ7はフリーであるから、その動きは非弾力的であり、各部への衝撃となる。このようなことを解決するために本発明が考えられたのであるが、クランパ7をスプリング26で下方に引っ張っておくことである。これによると、吊り索8が元の位置に戻っておれば、クランパ7は最下点にあり、常に位相は合っている。この点で、クランパ7が降りきっていないのに吊り索8で上昇させられるといった事態を防ぐ。また、クランパ7の動きも滑らかになり、各部の損傷が少ない。
この場合、クランパ7は下の部位に設けられているから、その下方を単純にスプリング26で引っ張るにはスペースが足りない。そこで、クランパ7を構成するスライダ25にブラケット27を止め、これにローラ28を取り付けてスプリング26を上方へ折り返して面板3の裏面の中心側に固定しておけば、スペースの有効利用につながる。ただ、この折り返し部分は狭いから,スペースが十分あるところでコイル状にして他はワイヤにしておけばよい。なお、試験の趣旨に沿ってロール16の径や間隔は適宜調整することになる。実際に使用される線状体6の曲げのアール等に即するようにするためである。これに伴い、ロール16の径を変えたものを複数用意するとともに、ロール16の間隔を変更できるようにしておく。
ところで、以上において、チャック5の正逆回転の揺動角度は、連結ピン13を通す駆動アーム10に設けられた孔を長孔10aにしておき、連結ピン13の位置を長孔10a中で変えるといったきわめて簡単な操作で変更できる。もちろん、これに代えて或いはこれと併用してリングギア11とピニオン14とのギア比を変えることでも調整できる。
また、正逆回転の回転角度は、ピニオン軸20に取り付けられるギア21とチャック5に取り付けられるギア23のギア比を変えることで調整できる。この場合、二つのギア21、23を同時に取り換えことになるが、一定の歯数であれば芯間距離を変える必要はないし、二つのギア21、23をピニオン軸20とチャック5の端に取り付けておけば、その取り換え操作は容易である。なお、これに代えて或いはこれと併用してベベルピニオン18の径(歯数)を変えることでも調整できる。ところで、試験をシビアにするためには、揺動角は180°程度、正逆回転角は360°程度が多いが、360°を超える揺動及び回転も可能である。
以上説明したのは、テストピース(線状体6)を無張力下で曲げと捩じりを同時に試験するものについてであるが、線状体6に張力がかかる状況下でも試験できる。例えば、吊り索8を除去し、クランパ7に錘を吊り下げ、この錘の重量で所要の張力を与えた下での試験もできる。さらに、曲げと捩じりを別々に試験することも可能である。具体的には、チャック5への伝動系を遮断すれば、曲げだけになるし、曲げアール設定具4を外せば捩じりだけになる。
1 ケース
2 主軸
3 面板
4 曲げアール設定具
5 チャック
6 線状体
7 クランパ
8 吊り索
9 始動モータ
10 駆動アーム
10a 〃 の長孔
11 リングギア
12 ロッド
13 連結ピン
14 ピニオン
15 ロールベース
16 ロール
17 ベベルギア
18 ベベルピニオン
19 ケース
20 ピニオン軸
21 ギア
22 ケース
23 ギア
24 スライドベース
25 スライダ
26 スプリング
27 ブラケット
28 ローラ
本発明は、ワイヤ、ハーネス、チューブといった線状体(以下、線状体)を無張力下で曲げと捩じりを同時又は単独でできる線状体の曲げ、捩じり同時試験機に関するものである。
この種の試験機として本出願人は下記特許文献1を提案している。これは揺動回転する面板の中心を振り分けに二つのローラを一定間隔あけて水平に取り付けるとともに、その上方にチャックを取り付け、チャックに銜えた被試験体である線状体をローラの間を通して下方のクランパに係止するものであった。そして、チャックは自転できるようにしてあり、面板を揺動させつつ、チャックも正逆回転させると、線状体はローラで曲げられられ、チャックで捩じられることになる。つまり、曲げと捩じりを同時に負荷させることができるのである。
ところで、以上では、曲げでも捩じりでも、線状体は長さを短くしようとする。このとき、線状体の下端はクランパに止めてあるから、これを持ち上げようとする。しがって、その分、余計な張力(引張力)が働く。これでは、多くの制御用のワイヤやハーネスと同様に無張力であるとはいえないから(自重さえもかけない)、クランパとローラ付近の面板との間に張力負担紐(吊り索)を張り掛けておき、これで張力を肩代わりさせているのである。加えて、初期状態では、線状体は若干撓ませた状態になるように吊り索の長さを設定している。
この状態で曲げや捩じりを行うと、その程度によっては、長さが短くなる。つまり、吊り下げられた線状体は上下に振動するのであり、クランパはそれに同調するのである。ところが、クランパには自重がかかっているから、振動の特に位相が合わないことがある。具体的にいえば、下まで下りきっていないのに次の力で上昇させられることである。これでは正確計測値は求められないことになる。加えて、クランパはフリーであるから、上動するにしても、下動するにしても、非常にゴツゴツとしており、消耗や摩耗が激しい。
特開2012−149991公報
本発明は、線状体と吊り索を連結している上下動可能なクランパをスプリングで下方に引っ張っておき、その上下の動きを線状体の動きと同調させることで、無張力状態を正確に現出させたものである。さらに、クランパの動きも滑らかにしたものである。
以上の課題の下、本発明は、請求項1に記載した、線状体の曲げと捩じりの耐久性を無張力で同時に試験する線状体の曲げ、捩じり同時試験機であり、この同時試験機が、先端に面板が取り付けられて軸芯廻りに揺動回転する水平な主軸と、主軸の軸芯と振り分けに配されて面板に取り付けられる二本のロールからなる曲げアール設定具と、曲げアール設定具の上方で面板の揺動回転と連動して軸芯廻りに正逆回転し、線状体の上部を銜えて下方を二本のロールの間を通して垂らすチャックと、線状体の下部を連結する上下動可能なクランパと、面板とクランパとを連結して線状体とで形成される平面が面板の軸芯を通り、面板の揺動に基づく上下ストロークに応じてクランパを上下させて線状体にかかる張力を肩代わりして線状体を無張力下に置く吊り索とからなる線状体の曲げ、捩じり同時試験機において、クランパをスプリングで下方に弾性付勢しておくことを特徴とする線状体の曲げ、捩じり同時試験機を提供するとともに、これにおいて、請求項2に記載した、クランパの下方にローラを配し、スフリングをローラに巻回して上方に延ばした手段を提供する。
請求項1の発明によると、上記特許文献1と同様に曲げと捩じりとを同時できるものになるが、このとき、クランパをスプリングで常時下方に弾性付勢したものであるから、上動、下動にかかわらず、線状体の上端の動き(上下の)と下端の動きが同じになり、吊り索の存在によって常に同じ状態の無張力状態を現出できる。また、動きも滑らかなものになり、各部への衝撃も小さくなる。請求項2の手段によれば、いたスペースを使え、下方へのスペースの延長は必要ない。
本発明に係る線状体の曲げ、捩じり同時試験機の斜視図である。 本発明に係る線状体の曲げ、捩じり同時試験機の正面図である。 本発明に係る線状体の曲げ、捩じり同時試験機の側面図である。 本発明に係る線状体の曲げ、捩じり同時試験機の主軸と面板廻りの斜視図である。 本発明に係る線状体の曲げ、捩じり同時試験機の駆動系の説明図である。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照して説明する。本発明に係る線状体の曲げ、捩じり同時試験機(以下、試験機という)は、ケース1内に回転可能に軸支される水平な主軸2と、主軸2の先端でケース1外に取り付けられる円形の面板3と、面板3の前面に取り付けられる曲げアール設定具4と、曲げアール設定具4の上方の面板3に回転可能に取り付けられるチャック5と、チャック5で銜えられて吊り下げられる被試験体である線状体6と、線状体6の下部をクランプするクランパ7と、面板3とクランパ7を連結する吊り索8とからなる。
主軸2は揺動回転可能に設置される。具体的には、ケース1内に設けられる駆動モータ9の出力軸に駆動アーム10を取り付け、駆動アーム10と駆動モータ9の傍に設置されるリングギア11とをロッド12で連結したものである。これにおいて、駆動アーム10の連続回転はリングギア11の揺動回転に変換されるように駆動アーム10の回転半径とリングギア11の径を調整している。なお、リングギア11の揺動角度は駆動アーム10とロッド12の連結ピン13の位置を変えることで変更できる。主軸2にはピニオン14が固嵌されており、ピニオン14はリングギア11で駆動されるようになっている。
主軸2の軸芯を通って面板3の前面にはロールベース15が取り付けられ、ロールベース15には主軸2の軸芯に対して振り分けに配された所定の太さの二本のロール16が所定の間隔で前方に向けて突設されており、これで曲げアール設定具4を構成している。後述するように、ロール16の径で線状体6の曲げアールが決定されるから、曲げアール設定具4と呼ぶことにしたのである。なお、ロール16は自転不能なものが基本であるが、自転可能なものもある。
ケース1外に突出する主軸2の外周位置で面板3の裏側ではベベルギア17が主軸2に取り付けられている。ベベルギア17にはこれに噛み合うベベルピニオン18が面板3の裏側に取り付けられるケース19にそのピニオン軸20が回転可能に軸支されている。したがって、主軸2の揺動回転に伴って面板3が揺動回転すると、これに連動してベベルピニオン18は正逆回転する。さらに、ピニオン軸20にはギア21が固嵌され、ギア21は面板3の表側に取り付けられるケース22で軸支されるチャック5に固嵌されるギア23とも噛み合っている。したがって、チャック5は面板3の揺動回転に連動してギア23の軸芯廻りに正逆回転する。
なお、チャック5は始動前の状態では面板3の軸芯上真上に下向きになっており、この状態を基本状態として以下の説明における方向を指称する。そして、チャック5には被試験体である線状体6の上部が銜えられる。このチャック5の締緩構造はコレットチャック等の従来周知のものでよい。
基本状態におけるチャック5に銜えられた線状体6は曲げアール設定具4の二本のロール16の間を通って下に垂れ下がる。面板3が揺動回転をすると、線状体6は一方のロール16との間で揺動方向に曲げ回されて引っ張られ、このとき、チャック5が正逆回転すると、線状体6はその方向に捩じられる。しかし、この引張や捩じりを起こすには、線状体6の下部をクランプしておかなければならず、これを行うのがクランパ7である。クランパ7は線状体6を締め付けるものでるが、ただ、線状体6の上下に伴って上下できるようになっており、後述する吊り索8の存在で線状体6を常に無張力下に置けるようになっている。
この無張力について説明しておくと、クランパ7の上下動は、ケース1の前面に二本のスライドベース24を縦に取り付け、このスライドベース24に対して自由に上下動するスライダ25を設け、このスライダ25にクランパ7を取り付けている。クランパ7の上下動は線状体6、すなわち、面板3の揺動に基づく上下ストロークに応じたものである必要があるから、面板3のチャック5より中心側に吊りアーム29を設け、吊りアーム29から吊り索8でスライダ25(クランパ7)を吊って線状体6の無張力を確保している。クランパ7と線状体6の上下動を同じにするためには、チャック5とクランパ7の軸芯を結んだ線と吊り索8と面板3及びスライダ25の連結点を結んだ線でできる平面が面板3の中心を通っている必要がある。
次に、以上の試験機による線状体6の試験方法について説明する。まず、線状体6の上部をチャック5で銜える。なお、ここでいう線状体6とは、制御用の電気信号や流体をやまれる。そして、線状体6をロール16の間を通して下方に垂らし、クランパ7でクランプする。本発明の同時試験機はこの試験を無張力下で行うものであるから、このときの線状体6には自重による張力もかからないように若干緩ませておく。そして、その張力を吊り索8で担うようにしている。
このとき、チャック5は面板3の揺動回転の方向に対応して正逆回転し、線状体6を捩じる動作を繰り返す。これによって曲げと捩じりの耐久性を同時に試験することができるのである。なお、曲げ及び捩じりはその回数をカウントできるようにしておくのはもちろんである。ところで、面板3が揺動すると、チャック5とクランパ7との間隔が長くなり、線状体6はクランパ7を引き上げようとする。また、線状体6が捩じられる動作が加わっても同様な現象が起こる。このため、面板3の揺動回転とチャック5の正逆回転が行われると、普通の状態であると線状体6には張力が働くことになる。
そこで、吊り索8で線状体6が上下しようとするのに追従させて吊りアーム29でクランパ7を吊って上げてクランパ7を上下させ、線状体6を常に無張力下に置くようにするのである。つまり、クランパ7は線状体6の動き(振動)と速度、周期、位相が一致するのである。この意味から、吊り索8は可撓性があって延びや縮みのない高強度のものが適する。ただ、クランパ7はフリーであるから、その動きは非弾力的であり、各部への衝撃となる。このようなことを解決するために本発明が考えられたのであるが、クランパ7をスプリング26で下方に引っ張っておくことである。これによると、線状体6が延びようとするときには吊り索8でクランパ7を引っ張り上げて位相を合せる。この点で、クランパ7が降りきっていないのに吊り索8が上昇するといった事態を防ぐ。また、クランパ7の動きも滑らかになり、各部の損傷が少ない。
この場合、クランパ7は下の部位に設けられているから、その下方を単純にスプリング26で引っ張るにはスペースが足りない。そこで、クランパ7を構成するスライダ25にブラケット27を止め、これにローラ28を取り付けてスプリング26を上方へ折り返して面板3の裏面の中心側に固定しておけば、スペースの有効利用につながる。ただ、この折り返し部分は狭いから,スペースが十分あるところでコイル状にして他はワイヤにしておけばよい。なお、試験の趣旨に沿ってロール16の径や間隔は適宜調整することになる。実際に使用される線状体6の曲げのアール等に即するようにするためである。これに伴い、ロール16の径を変えたものを複数用意するとともに、ロール16の間隔を変更できるようにしておく。
ところで、以上において、チャック5の正逆回転の揺動角度は、連結ピン13を通す駆動アーム10に設けられた孔を長孔10aにしておき、連結ピン13の位置を長孔10a中で変えるといったきわめて簡単な操作で変更できる。もちろん、これに代えて或いはこれと併用してリングギア11とピニオン14とのギア比を変えることでも調整できる。
また、正逆回転の回転角度は、ピニオン軸20に取り付けられるギア21とチャック5に取り付けられるギア23のギア比を変えることで調整できる。この場合、二つのギア21、23を同時に取り換えことになるが、一定の歯数であれば芯間距離を変える必要はないし、二つのギア21、23をピニオン軸20とチャック5の端に取り付けておけば、その取り換え操作は容易である。なお、これに代えて或いはこれと併用してベベルピニオン18の径(歯数)を変えることでも調整できる。ところで、試験をシビアにするためには、揺動角は180°程度、正逆回転角は360°程度が多いが、360°を超える揺動及び回転も可能である。
以上説明したのは、テストピース(線状体6)を無張力下で曲げと捩じりを同時に試験するものについてであるが、線状体6に張力がかかる状況下でも試験できる。例えば、吊り索8を除去し、クランパ7に錘を吊り下げ、この錘の重量で所要の張力を与えた下での試験もできる。さらに、曲げと捩じりを別々に試験することも可能である。具体的には、チャック5への伝動系を遮断すれば、曲げだけになる。
1 ケース
2 主軸
3 面板
4 曲げアール設定具
5 チャック
6 線状体
7 クランパ
8 吊り索
9 始動モータ
10 駆動アーム
10a 〃 の長孔
11 リングギア
12 ロッド
13 連結ピン
14 ピニオン
15 ロールベース
16 ロール
17 ベベルギア
18 ベベルピニオン
19 ケース
20 ピニオン軸
21 ギア
22 ケース
23 ギア
24 スライドベース
25 スライダ
26 スプリング
27 ブラケット
28 ローラ
29 吊りアーム

Claims (2)

  1. 線状体の曲げと捩じりの耐久性を無張力で同時に試験する線状体の曲げ、捩じり同時試験機であり、この同時試験機が、先端に面板が取り付けられて軸芯廻りに揺動回転する水平な主軸と、主軸の軸芯と振り分けに配されて面板に取り付けられる二本のロールからなる曲げアール設定具と、曲げアール設定具の上方で面板の揺動回転と連動して軸芯廻りに正逆回転し、線状体の上部を銜えて下方を二本のロールの間を通して垂らすチャックと、線状体の下部を連結する上下動可能なクランパと、面板とクランパとを連結して線状体とで形成される平面が面板の軸芯を通り、面板又は/及びチャックの揺動、正逆回転に基づく上下ストロークに応じてクランパを上下させて線状体にかかる張力を肩代わりして線状体を無張力下に置く吊り索とからなる線状体の曲げ、捩じり同時試験機において、クランパをスプリングで下方に弾性付勢しておくことを特徴とする線状体の曲げ、捩じり同時試験機。
  2. クランパの下方にローラを配し、スフリングをローラに巻回して上方に延ばした請求項1の線状体の曲げ、捩じり同時試験機。
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