JP2014173769A - 圧縮機のインシュレーション構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】圧縮機の外周を覆うインシュレーション構造にあって、その上面カバー上に結露水が滴下した場合でも、それが内部に侵入して圧縮機本体上に落下するのを確実に防止できる圧縮機のインシュレーション構造を提供することを目的とする。
【解決手段】圧縮機1の外周をインシュレーション材5により覆って遮音する圧縮機1のインシュレーション構造において、圧縮機1の上部を覆う上面カバー7には、圧縮機1に接続される冷媒配管4A,4B,4Cを通す貫通穴部10A,10B,10Cと、該上面カバー7の端部から貫通穴部10A,10B,10Cまで延びる取付け時用の切り込み部11A,11B,11Cと、が設けられ、その貫通穴部10A,10B,10Cおよび切り込み部11A,11B,11Cの周りに、他の上面部位に対して一段高くされた盛り上げ部12A,12Bが設けられている。
【選択図】図1

Description

本発明は、圧縮機の外周をインシュレーション材により覆って遮音する、圧縮機のインシュレーション構造に関するものである。
空気調和機等に搭載されている圧縮機は、運転された場合、モータの回転音や圧縮機構が動作することによるメカ音、あるいは冷媒の脈動による加振音等を放散し、それが騒音源となる。このため、圧縮機は、通常、外周をインシュレーション材で覆った状態で設置されることにより、遮音、防音されている。特許文献1には、かかる圧縮機のインシュレーション構造の1例が示されている。
この特許文献1に示されたものは、圧縮機の上部を覆う上面カバーを、遮音材と吸音材との積層構造としており、その遮音材に圧縮機に接続される冷媒配管を通す貫通穴部に配管方向に延びる筒状部を一体に形成するとともに、冷媒配管を通すためのスリット部を遮音材の端部から貫通穴部の筒状部の先端まで延長して設けた構成とすることにより、圧縮機からの騒音を、冷媒配管が貫通する遮音材の板部分ではなく、高さ方向の寸法を有する筒状部で遮音するようにしている。
特開2012−122700号公報
しかしながら、特許文献1のものは、インシュレーション構造の本来の機能である遮音効果の向上を目的とするものであり、圧縮機の上部を覆う上面カバー上に結露水が滴下した場合、その結露水が上面カバーを通して内部に侵入するのを防止できる構成としたものではない。圧縮機は、一般に機械室内の底面上に設置されるが、その上部空間には冷媒配管類や弁等の各種機器が配設されるのが常で、低温配管や機器が配設された場合、その表面で結露が発生し、それが上面カバー上に滴下する虞がある。
この結露水は、冷媒配管を通す貫通穴部の周りには筒状部が形成されているため、貫通穴部から直接インシュレーション構造の内部に侵入することはないものの、配管を通すためのスリット部から内部に侵入する虞があり、また、筒状部を有しないものでは、貫通穴部から直接内部に侵入する虞がある。この場合、結露水が圧縮機本体上に落下し、圧縮機本体の腐食のリスクを払拭することができない等の課題があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、圧縮機の外周を覆うインシュレーション構造にあって、その上面カバー上に結露水が滴下した場合でも、それが内部に侵入して圧縮機本体上に落下するのを確実に防止できる圧縮機のインシュレーション構造を提供することを目的とする。
上記した課題を解決するために、本発明の圧縮機のインシュレーション構造は、以下の手段を採用する。
すなわち、本発明にかかる圧縮機のインシュレーション構造は、圧縮機の外周をインシュレーション材により覆って遮音する圧縮機のインシュレーション構造において、前記圧縮機の上部を覆う上面カバーには、該圧縮機に接続される冷媒配管を通す貫通穴部と、該上面カバーの端部から前記貫通穴部まで延びる取付け時用の切り込み部とが設けられ、その貫通穴部および切り込み部の周りに、他の上面部位に対して一段高くされた盛り上げ部が設けられていることを特徴とする。
本発明によれば、圧縮機をインシュレーション材により覆って遮音するインシュレーション構造にあって、圧縮機の上部を覆う上面カバーに、圧縮機に接続される冷媒配管を通す貫通穴部と、該上面カバーの端部から前記貫通穴部まで延びる取付け時用の切り込み部とが設けられ、その貫通穴部および切り込み部の周りに、他の上面部位に対して一段高くされた盛り上げ部が設けられているため、圧縮機の上部空間に配設されている配管、機器類等の表面で結露が発生し、それが上面カバー上に滴下したとしても、冷媒配管を通す貫通穴部や切り込み部の周りが盛り上げ部によって他の上面部位よりも一段高くされていることから、結露水が貫通穴部および切り込み部に向って流動し、そこから上面カバーの内部に侵入して、圧縮機本体上に落下するのを確実に阻止することができる。従って、結露水の侵入による圧縮機本体の腐食のリスクを払拭することができるとともに、圧縮機の上部空間に低温配管を配設できない等の制約をなくし、スペースを有効に利用することができる。また、貫通穴部の寸法精度を確保する必要がなくなり、上面カバーの製造や組み付けを容易化することができる。
さらに、本発明の圧縮機のインシュレーション構造は、上記の圧縮機のインシュレーション構造において、前記上面カバーの外周縁部の特定部分に、前記貫通穴部および前記切り込み部の周囲と同様、他の上面部位に対して一段高くされた土手部が形成されていることを特徴とする。
本発明によれば、上面カバーの外周縁部の特定部分に、貫通穴部および切り込み部の周囲と同様、他の上面部位に対して一段高くされた土手部が形成されているため、仮に結露水が上面カバー上に滴下したとしても、その結露水を上面カバーの外周縁部の一段高くされている土手部以外の低い部分に導いて、そこから下方へと流下させ、処理することができる。従って、結露水の流下位置を適切に管理し、結露水の滴下に起因する不具合の発生を未然防止することができる。
さらに、本発明の圧縮機のインシュレーション構造は、上述のいずれかの圧縮機のインシュレーション構造において、前記上面カバーは、外周縁部に一段高くされた土手部が設けられていない方向に向けて下向きに斜めに設置されていることを特徴とする。
本発明によれば、上面カバーが、その外周縁部に一段高くされた土手部が設けられていない方向に向けて下向きに斜めに設置されているため、上面カバー上に滴下した結露水を上面カバーの傾斜面に沿って外周縁部に一段高くされた土手部が設けられていない部位から速やかに下方に流下させることができる。従って、結露水を速やかに、かつ流下位置を適切に管理して処理することができ、結露水による不具合の発生を確実に防止することができる。
さらに、本発明の圧縮機のインシュレーション構造は、上述のいずれかの圧縮機のインシュレーション構造において、前記貫通穴部の穴径は、貫通される前記冷媒配管の外径より大きくされていることを特徴とする。
本発明によれば、貫通穴部の穴径が、貫通される冷媒配管の外径より大きくされているため、上面カバーを貫通穴部に冷媒配管を通して斜めに組み付ける際にも、嵌め合いによって冷媒配管を貫通する必要がなく、容易に組み付けすることができる。従って、貫通穴部の穴径や加工精度の管理をラフにでき、上面カバーの製造や組み付けを容易化することができる。
さらに、本発明の圧縮機のインシュレーション構造は、上述のいずれかの圧縮機のインシュレーション構造において、前記上面カバーは、カバー体の内面側に吸音材が設けられた構成とされていることを特徴とする。
本発明によれば、上面カバーが、カバー体の内面側に吸音材が設けられた構成とされているため、圧縮機からの発生音をカバー体の内面に設けられている吸音材で吸音し、カバー体で遮音して低減することができる。従って、上面カバーの貫通穴部からの音漏れを確実に防止し、本来のインシュレーション機能を確保することにより、防音効果を維持することができる。
さらに、本発明の圧縮機のインシュレーション構造は、上述のいずれかの圧縮機のインシュレーション構造において、前記上面カバーは、その外周が前記圧縮機の胴部外周を覆う側面カバーの外周よりも大きくされていることを特徴とする。
本発明によれば、上面カバーの外周が、圧縮機の胴部外周を覆う側面カバーの外周よりも大きくされているため、上面カバーの外周に導かれ、その外周縁部から下方に流下する結露水が、下方に落下する際に側面カバーに当たって、その吸音材中に侵入するのを防止することができる。従って、側面カバー(吸音材)が結露水で濡れることによる圧縮機胴体への悪影響(錆の誘発等)を解消することができる。
本発明によると、圧縮機の上部空間に配設されている配管、機器類等の表面で結露が発生し、それが上面カバー上に滴下したとしても、冷媒配管を通す貫通穴部や切り込み部の周りが盛り上げ部によって他の上面部位よりも一段高くされていることから、結露水が貫通穴部および切り込み部に向って流動し、そこから上面カバー内に侵入して、圧縮機本体上に落下するのを確実に阻止することができるため、結露水の侵入による圧縮機本体の腐食のリスクを払拭することができるとともに、圧縮機の上部空間に低温配管を配設できない等の制約をなくし、スペースを有効に利用することができる。また、貫通穴部の寸法精度を確保する必要がなくなり、上面カバーの製造や組み付けを容易化することができる。
本発明の第1実施形態に係る圧縮機のインシュレーション構造を示す主要部の斜視図である。 図1に示す圧縮機のインシュレーション構造の縦断面である。 図1に示す圧縮機のインシュレーション構造を構成する上面カバーの平面図である。 図3に示す上面カバーを下方側から見た側面図である。 図3に示す上面カバーを右側から見た側面図である。 図3に示す上面カバーのA−A断面図である。 図3に示す上面カバーのB−B断面図である。 本発明の第2実施形態に係る上面カバーの要部の断面図である。
以下に、本発明にかかる実施形態について、図面を参照して説明する。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態について、図1ないし図7を用いて説明する。
図1には、本発明の第1実施形態に係る圧縮機のインシュレーション構造を示す主要部の斜視図が示され、図2には、その縦断面が示され、図3ないし図7には、上面カバーの具体的構成が示されている。
空気調和機等において、圧縮機1(図2参照)は、通常、仕切り板2によって区画された機械室3の底面上に防振ゴム等を介して防振支持されている。
圧縮機1本体には、少なくとも2本の冷媒吸入配管および吐出配管が接続され、その他にインジェクション配管等の冷媒配管が接続されている。本実施形態では、3本の冷媒配管4A,4B,4Cが接続されているものとする。また、圧縮機1は、機械室3の底面上に設置されるが、その上部空間には、上記3本の冷媒配管4A,4B,4Cからの延長配管やそれに接続される配管、あるいはそれらの配管中に設けられる各種の弁および機器類等が図示の如く配設されている。
圧縮機1は、運転時の作動音が騒音として外部に放散されるのを抑制するため、その外周をインシュレーション材5により覆った構成とされている。このインシュレーション材5は、圧縮機1の胴部外周を覆う筒状に巻かれた胴部インシュレーション材(以下、単に側面カバーという。)6と、上部を覆う帽子状の上部インシュレーション材(以下、単に上面カバーという。)7とから構成されている。
上記の側面カバー6および上面カバー7は、それぞれオレフィンシート等からなるカバー体8と、フェルト材等からなる吸音材9との積層構造とされている。なお、積層構造とされる側面カバー6および上面カバー7は、カバー体8の内面に吸音材9を貼り付けて使用してよいし、単に重ね合わせて使用してもよい。また、側面カバー6は、図2に示されるように、カバー体8の内面だけでなく、外面側にも吸音材9を積層した3層構造のカバーとし、防音効果を高めるようにしてもよい。
側面カバー6は、円筒状とされている圧縮機1の密閉容器1Aの外周に、その全周を覆うように巻き付けられるものであって、圧縮機1の高さと略同等高さの円筒状の筒体形状とされている。また、その上部開口端は、図2に示されるように、予め定められた方向に所定角度傾斜された開口とされている。
一方、圧縮機1の上部を覆う上面カバー7は、側面カバー6の傾斜された上部開口端に被せられるものであり、上面カバー7を構成するカバー体8および吸音材9には、3本の冷媒配管4A,4B,4Cを貫通する3つの貫通穴部10A,10B,10Cと、これら3本の冷媒配管4A,4B,4Cを貫通穴部10A,10B,10Cに通すため、カバー体8および吸音材9の端部から貫通穴部10A,10B,10Cまで延びる取付け時用の切り込み部(スリット)11A,11B,11Cと、が設けられている。なお、貫通穴部10A,10B,10Cの穴径は、貫通する各冷媒配管4A,4B,4Cの外径よりも5〜10mm程度大きくされている。
また、上面カバー7のカバー体8には、図3ないし図7に示されるように、3本の冷媒配管4A,4B,4Cを貫通する貫通穴部10A,10B,10Cおよび切り込み部11A,11B,11Cの周辺部位全体を、他の上面部位に対して一段高く(5〜10mm程度高くすればよい。)した盛り上げ部12A,12Bが形成されている。この盛り上げ部12A,12Bは、貫通穴部10A,10B,10Cの周りから切り込み部(スリット)11A,11B,11Cに沿って、カバー体8の周縁部までの範囲に設けられている。
さらに、カバー体8の周縁部には、冷媒配管類14等が近接して配設される特定部分に対応して、貫通穴部10A,10B,10Cおよび切り込み部11A,11B,11Cの周囲と同様、他の上面部位に対して一段高くした土手部13A,13B,13Cが所定の範囲に亘って設けられている。この土手部13A,13B,13Cは、上面カバー7上に滴下した結露水の下方への流下位置を管理するためのものであり、結露水は傾斜設置した上面カバー7の周縁部に土手部13A,13B,13Cが設けられていない部位の最も低い位置から下方に流下されるようになっている。
また、上面カバー7の外周は、上記側面カバー6の外周よりも大きくされており、図2に示されるように、上面カバー7を側面カバー6の上部開口端に被せたとき、上面カバー7を構成するカバー体8の外周縁部に設けられた下向きの鍔部が、側面カバー6の外周から5mm以上、好ましくは5〜10mm程オーバーハングする構成とされている。
なお、上面カバー7の中央部位には、圧縮機1の密閉容器1Aの頂部に設けられている吊り金具15に対応して、その吊り金具15が収容されるように上方に突出された突出部16が形成されている。
以上に説明の構成により、本実施形態によれば、以下の作用効果を奏する。
圧縮機1を運転することにより周囲に発散される駆動音を、その外周を覆う側面カバー6および上面カバー7により構成されるインシュレーション材5で遮音、吸音することによって、防音することができる。一方、機械室3内において、圧縮機1を設置した部位の上部空間に配設されている冷媒配管や各種機器類の表面で結露が生じた場合、その結露水はインシュレーション材5の上面カバー7上に滴下する。
しかるに、上面カバー7上に滴下した結露水は、冷媒配管4A,4B,4Cを通す貫通穴部10A,10B,10Cおよび切り込み部11A,11B,11Cの周囲が他の上面部位に対して一段高くされた盛り上げ部12A,12Bとされており、また、特定の外周縁部に、一段高くされた土手部13A,13B,13Cが所定範囲に亘って設けられているため、それらの部位や方向に流動することはなく、更に、上面カバー7自体が予め定められた方向に所定の角度で傾斜配置されていることから、最も低位とされた方向、位置に導かれ、そこから下方に流下されて処理されることになる。
また、上面カバー7の上面の最も低位とされた位置から下方に流下する結露水は、上面カバー7の外周が、圧縮機1の胴部外周を覆う側面カバー6の外周よりも適宜寸法(5mm以上オーバーハングする。)だけ大きくされているため、下方に落下する際に側面カバー6の外面側の吸音材9に当たってフェルト材中に侵入したりすることはなく、結露水を直接下方に落下させることで、側面カバー6が濡れ圧縮機1の胴体に悪影響(錆を誘発)を与える心配を解消することができる。
斯くして、本実施形態によると、圧縮機1をインシュレーション材5により覆って遮音するインシュレーション構造にあって、圧縮機1の上部を覆う上面カバー7に、圧縮機1に接続される冷媒配管4A,4B,4Cを通す貫通穴部10A,10B,10Cと、該上面カバー7の端部から貫通穴部10A,10B,10Cまで延びる取付け時用の切り込み部11A,11B,11Cと、が設けられ、その貫通穴部10A,10B,10Cおよび切り込み部11A,11B,11Cの周りに、他の上面部位に対して一段高くされた盛り上げ部12A,12Bが設けられた構成とされている。
このため、圧縮機1の上部空間に配設されている配管、機器類等の表面において結露が発生し、それが上面カバー7上に滴下したとしても、冷媒配管4A,4B,4Cを通す貫通穴部10A,10B,10Cや切り込み部11A,11B,11Cの周りが、盛り上げ部12A,12Bによって他の面よりも一段高くされていることから、結露水が貫通穴部10A,10B,10Cおよび切り込み部11A,11B,11Cに向って流動し、そこから上面カバー7内に侵入することはなく、これにより、圧縮機1本体上に結露水が落下するのを確実に阻止することができる。
従って、結露水の侵入による圧縮機1本体の腐食のリスクを払拭することができるとともに、圧縮機1の上部空間に低温配管等を配設できない等の制約をなくし、スペースを有効に利用することができる。また、貫通穴部10A,10B,10Cの寸法精度を高精度とする必要がなくなり、上面カバー7の製造や組み付けを容易化することができる。
また、上面カバー7の外周縁部の特定部分に、貫通穴部10A,10B,10Cおよび切り込み部11A,11B,11Cの周囲と同様、他の上面部位に対して一段高くした土手部13A,13B,13Cを設けた構成としている。このため、仮に結露水が上面カバー7上に滴下したとしても、その結露水を上面カバー7の外周縁部の一段高くされている土手部13A,13B,13C以外の低い部分に導き、そこから下方へと流下させ、処理することができる。従って、結露水の流下位置を適切に管理し、結露水の滴下に起因する不具合の発生を未然防止することができる。
さらに、本実施形態においては、上面カバー7が、その外周縁部に一段高くされた土手部13A,13B,13Cが設けられていない方向に向けて下向きに斜めに傾斜配設されているため、上面カバー7上に滴下した結露水を上面カバー7の傾斜面に沿って、外周縁部に一段高くされた土手部13A,13B,13Cが設けられていない部位から速やかに下方へと流下させることができる。従って、結露水を速やかに、かつ流下位置を適切に管理して処理することができ、結露水による不具合の発生を確実に防止することができる。
また、上面カバー7に設ける貫通穴部10A,10B,10Cの穴径を、貫通される冷媒配管4A,4B,4Cの外径より少し大きくしている。これは、結露水の侵入を阻止するため、貫通穴部に冷媒配管をしっかり嵌め合わせて隙間を無くする必要がなくなるからであり、上記の如く、穴径を大きくすることにより、上面カバー7を貫通穴部10A,10B,10Cに冷媒配管4A,4B,4Cを通して斜めに組み付ける際にも、その組み付けを容易化することができる。従って、貫通穴部10A,10B,10Cの穴径や加工精度の管理をラフにでき、上面カバー7の製造や組み付けを容易化することができる。
また、圧縮機1の上面を覆う上面カバー7が、カバー体8の内面側に吸音材9が設けられた構成とされている。このため、圧縮機1からの発生音をカバー体8の内面に設けられている吸音材9で吸音し、カバー体8で遮音して低減することができる。従って、上面カバー7の貫通穴部10A,10B,10C等からの音漏れを確実に防止し、本来のインシュレーション機能を確保することにより、防音効果を維持することができる。
さらに、上面カバー7の外周が、圧縮機1の胴部外周を覆う側面カバー6の外周よりも大きくされ、側面カバー6の外側にオーバーハングされているため、上面カバー7の外周に導かれ、その外周縁部から下方に流下する結露水が、下方に落下する際に側面カバー6に当たって、その吸音材(フェルト材)9中に侵入するのを防止することができる。これによって、側面カバー6(吸音材9)が結露水で濡れることによる圧縮機1の胴体への悪影響(錆の誘発等)を解消することができる。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について、図8を用いて説明する。
本実施形態は、上記した第1実施形態に対して、貫通穴部10A,10B,10Cおよび切り込み部11A,11B,11Cの周囲に設ける盛り上げ部の構成が異なっている。その他の点については、第1実施形態と同様であるので説明は省略する。
本実施形態においては、図8に示されるように、貫通穴部10A,10B,10Cおよび切り込み部11A,11B,11Cの周囲に設ける盛り上げ部として、他の上面部位に対して所定の高さを有する堰部17A,17Bを設けた構成としている。
このように、貫通穴部10A,10B,10Cおよび切り込み部11A,11B,11Cの周囲に所定の高さを有する堰部17A,17Bを設けることによっても、上面カバー7上に結露水が滴下した場合、その結露水が貫通穴部10A,10B,10Cおよび切り込み部11A,11B,11Cに向って流動し、そこから上面カバー7内に侵入するのを阻止することができるため、上記した第1実施形態と同様の効果を得ることができる。
なお、本発明は、上記実施形態にかかる発明に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において、適宜変形が可能である。例えば、上記実施形態では、冷媒配管4Bおよび4Cを貫通する貫通穴部10B,10Cに対する切り込み部11B,11Cを連続した1つの切り込み部(スリット)で形成し、その周囲に一体的に盛り上げ部12Bを設けているが、これらは別々に設けた構成としてもよいことはもちろんである。
1 圧縮機
4A,4B,4C 冷媒配管
5 インシュレーション材
6 胴部インシュレーション材(側面カバー)
7 上部インシュレーション材(上面カバー)
8 カバー体
9 吸音材
10A,10B,10C 貫通穴部
11A,11B,11C 切り込み部(スリット)
12A,12B 盛り上げ部
13A,13B,13C 土手部
17A,17B 堰部

Claims (6)

  1. 圧縮機の外周をインシュレーション材により覆って遮音する圧縮機のインシュレーション構造において、
    前記圧縮機の上部を覆う上面カバーには、該圧縮機に接続される冷媒配管を通す貫通穴部と、該上面カバーの端部から前記貫通穴部まで延びる取付け時用の切り込み部と、が設けられ、
    その貫通穴部および切り込み部の周りに、他の上面部位に対して一段高くされた盛り上げ部が設けられていることを特徴とする圧縮機のインシュレーション構造。
  2. 前記上面カバーの外周縁部の特定部分に、前記貫通穴部および前記切り込み部の周囲と同様、他の上面部位に対して一段高くされた土手部が形成されていることを特徴とする請求項1に記載の圧縮機のインシュレーション構造。
  3. 前記上面カバーは、外周縁部に一段高くされた土手部が設けられていない方向に向けて下向きに斜めに設置されていることを特徴とする請求項1または2に記載の圧縮機のインシュレーション構造。
  4. 前記貫通穴部の穴径は、貫通される前記冷媒配管の外径より大きくされていることを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の圧縮機のインシュレーション構造。
  5. 前記上面カバーは、カバー体の内面側に吸音材が設けられた構成とされていることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の圧縮機のインシュレーション構造。
  6. 前記上面カバーは、その外周が前記圧縮機の胴部外周を覆う側面カバーの外周よりも大きくされていることを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の圧縮機のインシュレーション構造。
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