JP2014173667A - 油圧緩衝器 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリンダと、シリンダ内に貯留された作動油内においてシリンダ内を摺動するピストン26とを備え、作動油内をピストン26に向けて移動する気泡をピストン26の前で溜める気泡溜具70を油圧緩衝器に設けた。
【選択図】図2
Description
しかしながら、このような構成の油圧緩衝器では、走行中に作動油に混ざった小さな気泡が、停車中にピストン下部に集まって大きな気泡を形成してしまう。この大きな気泡は、停車後の最初の走行開始時に、段差を超えるような過渡的な衝撃がフロントフォークに入力されると、大きな気泡のままピストンの流通孔を通過し、この大きな気泡によって押しのけられていた作動油の油面(気泡との界面)が勢い良くピストンのバルブに衝突する水撃となって異音を発生させることが問題となっている。
図1及び図2は、本発明に係る油圧緩衝器の一実施形態を示す二輪車のフロントフォークの断面図である。同図に示すように、フロントフォーク(油圧緩衝器)10は、アウターチューブ11を車体側に、インナーチューブ12を車輪側に配置する倒立型フロントフォークであって、車体に対し上下方向に延長するように取り付けられる。
このフロントフォーク10の内部には、懸架スプリング33が設けられ、下端が車軸ブラケット15に着座し、キャップ13を介してアウターチューブ11に取り付けられたピストン26に上端が支持される。インナーチューブ12の内周は、上記ピストン26に対するシリンダであり、油圧緩衝器としての作動油がピストン26を過ぎて、後述の油溜室まで所定量注入されている。このピストン26の下方すなわちピストン26と懸架スプリング33との間に、作動油内をピストン26に向けて移動する気泡をピストン26の前で溜める本発明の特徴とする気泡溜具70が設けられる。
気泡溜具70は、作動油内を上方に向けて移動する気泡を溜めるものであって、下向きに開口して上記気泡を収容する収容空間を形成する容器となる下向きのカップ体70mを有する。この気泡溜具70は、上下方向に延長するシリンダ内に貯留された作動油内を摺動するピストン26の下側において、鍔部75の外周70aが上記シリンダの軸線方向に沿って移動可能に設けられる。鍔部75の外周70aは、シリンダの内周面に沿う外周面として形成され、外周70aとシリンダの内周面との間で、気泡が通過不能な隙間を形成する。例えば、隙間は、0.2mmから0.5mmの範囲で形成されると良い。
したがって、気泡溜具70は、シリンダ内のピストン側油室21Bを、上側室K1と下側室K2とに区画する。なお、以下の説明において鍔部75の外周70aは、シリンダ内周に対して、気泡が通過不能な隙間を形成するとして説明したが、この外周70aにシール部材を設けてシリンダと液密状態で摺動させるようにしても良いが、好ましくは摺動抵抗が生じないように構成すると良い。
気泡溜具70の下向きのカップ体70mは、下側室K2から上側室K1に向けて膨出して下側室K2の作動油内に含まれる気泡を溜める溜め部71より成り、この溜め部71に対応する下向きのカップ体70mの円筒壁部73側に上側室K1と下側室K2とに作動油の流通を可能にする貫通孔72が形成される。
この場合、溜め部71の上面は平坦面として形成され、気泡がこの部分に集められて収容されることとなる。
円筒壁部73の外周下端には、鍔部75と、貫通孔72とを備える。鍔部75は、円筒壁部73の下端外周に半径方向に突出して形成される。また、鍔部75の下側には、ワッシャ31が設けられ、このワッシャ31を介して懸架スプリング33の上端が着座する。つまり、本実施形態では、気泡溜具70は、上ばね受けとしての機能も有する。なお、ワッシャ31は、必須ではないが、気泡溜具70が回転不能に設けられた場合には、懸架スプリング33の伸縮動作にともない懸架スプリング33の上端に回転動作が生じるため、ワッシャ31を設けると良い。
インナーチューブ12は、両端が開口する所定肉厚の円筒状の筒体であって、車軸と取り付ける車軸ブラケット15と、ロッドガイドケース19とを備える。
インナーチューブ12の外周面の上端側には、アウターチューブ11の内周面と摺動自在にするスライドブッシュ12Aが取り付けられる。スライドブッシュ12Aは、円筒状に形成された軸受であって、インナーチューブ12の外周において外径よりも小径に形成された凹部に嵌合され、インナーチューブ12に取り付けられた状態において、外周がインナーチューブ12の外周よりも突出するように構成される。
インナーチューブ12の下端には、インナーチューブ12の底部を構成する車軸ブラケット15が取り付けられる。
ばね荷重調整装置34は、車軸ブラケット15の底部に設けられ、概略、アジャストボルト101と、一対のスライダ102,109とにより構成される。
アジャストボルト101は、先端がネジ部よりも小径な軸状に延長する先端軸部101Aを有するボルトであって、ヘッド部の外周にOリングを有する。
このアジャストボルト101は、底面106よりも上方において、車軸ブラケット15の軸線に対して直交方向に筒を横断して同軸に形成された取付孔15A:15Bに回転自在に取り付けられる。取付孔15A:15Bは、一方の取付孔15Aが閉塞孔、他方の取付孔15Bが貫通孔である。取付孔15Bには、アジャストボルト101のヘッド部を収容可能とする大きさで形成される。
ロッドガイドケース19は、インナーチューブ12の上端側に取着される筒状部19Aと、この筒状部19Aの底部を構成する隔壁部19Bとからなる。
筒状部19Aは、上端側の外周にネジ部を有し、インナーチューブ12の上端側内周に螺着され、インナーチューブ12の上端面よりも上側に突き出る突出上端部と上端側ネジ部の境界の外周段差面をインナーチューブ12の上端面に突き当てるようにして両者が一体に固定化される。突出上端部の外周面には、アウターチューブ11の内周面との液密状態を維持するとともに摺動を可能にするシール部材20が設けられる。
また、筒状部19Aの上端側ネジ部より下側の部分は、インナーチューブ12の内部に挿入されたときに、インナーチューブ12の内周面との間に間隙を形成する。この隙間は、後述するピストンロッド側油室21Aと連続する空間である。
この微小流路64は、伸側行程でピストンロッド側油室21Aの油を油溜室22へ流すための体積補償流路であって、周方向に少なくとも1ヵ所以上設けられる。
バルブ室61は、バルブ室61の内周面が上端側から階段状に拡径された段差部61Aに形成される。このバルブ室61にチェック弁60とバックアップスプリング62と、スプリングシート51と、ストッパリング51Aとが収容される。チェック弁60は、外周がフランジ状に形成される板状の環状部品であって、フランジ部が段差部61Aと衝合することで、バルブ室61の開口を閉塞可能にする。チェック弁60のフランジ部は、例えば、段差部61Aとスプリングシート51の間隔よりも薄く形成される。このチェック弁60の内周には、ピストンロッド23を摺動自在に支持する円筒状のブッシュ63が圧入され、ブッシュ63を貫通するピストンロッド23の外周に沿って、バルブ室61の内周を上下変位可能に設けられる。
スプリングシート51は、外周が半径方向に凹凸するような花弁状に形成され、この外周の凹凸部分を介して作動油が流通可能に構成される。
ストッパリング51Aは、バルブ室61の段差部61Aよりも下側において半径方向に窪む溝に嵌着されて、スプリングシート51を下側から支持する。
圧側行程では、チェック弁60は、インナーチューブ12に進入するピストンロッド23の移動にともなって下方に移動し、スプリングシート51の側に変位するとともに、段差部61Aとの間に隙間を形成する。これにより、油溜室22の作動油が、チェック弁60の外周と段差部61Aとの隙間を通ってピストンロッド側油室21Aへ流入可能となる。
また、伸側行程では、チェック弁60は、インナーチューブ12から退出するピストンロッド23の移動にともなって上方に移動し、段差部61Aに押し付けられて、チェック弁60の外周とバルブ室61の内周との間の隙間を閉じ、ピストンロッド側油室21Aの作動油が圧側行程の逆経路で油溜室22へ排出されることを阻止する。
ピストンロッド23は、所定長さの中空円筒体からなり、キャップ13の中心部の下端部に螺着して設けられた取付カラー24に一端側を螺着させた上で、このピストンロッド23のネジ部に螺合するロックナット24Aを取付カラー24に向けて締め付けることでキャップ13に固定される。ピストンロッド23は、キャップ13に固定された状態において、先端が隔壁部19Bよりも下側に貫通する。
ピストン26は、外周にインナーチューブ内周面と摺動するピストンリング26Aを備え、ピストンロッド23が収容されるピストンロッド側油室21Aと、ピストンロッド23が収容されないピストン側油室21Bとに区画する。
減衰力発生装置は、フロントフォーク10の圧縮時に作動油をピストン側油室21Bからピストンロッド側油室21Aに流通させる圧側流路41と、フロントフォーク10の伸長時に作動油をピストンロッド側油室21Aからピストン側油室21Bに作動油を流通させる伸側流路42とを備える。圧側流路41と伸側流路42とは、ピストン26の厚さ方向に貫通する貫通孔としてそれぞれ異なる位置に形成される。
伸側流路42は、バルブストッパ42Bにバックアップされる伸側ディスクバルブ42A(伸側減衰バルブ)により開閉される。なお、バルブストッパ41B、圧側ディスクバルブ41A、ピストン26、伸側ディスクバルブ42A、バルブストッパ42Bは、ピストンボルト25に挿着されるバルブ組立体40を構成し、ピストンボルト25に螺着されるピストンナット27に挟まれて固定される。
減衰力調整装置40Aは、ニードル弁85をピストンロッド23の中空部に挿入し、ピストンロッド23に設けたバイパス路45の開度をニードル弁85の上下動により調整することで、ピストンロッド側油室21Aと、ピストン側油室21Bとの間の作動油の流通量が調整される。なお、バイパス路45とは、ピストン26の上記圧側流路41及び伸側流路42を迂回して、ピストンロッド側油室21Aとピストン側油室21Bとに通じる流路である。
減衰力調整装置40Aは、ピストンロッド23の中空部において、回転方向及び軸方向に移動自在に設けられた非円形のD字状断面の1本のプッシュロッド99と、プッシュロッド99を回転方向に移動させる第1調整部80と、プッシュロッド99を軸方向に移動させる第2調整部90とにより構成される。第1調整部80と第2調整部90とは、フロントフォーク10の上部において、プッシュロッド99の延長上に同軸に設けられる。
第1調整部80と第2調整部90の構造は、キャップ組立体40を構成するキャップ13がOリング13Cを介してアウターチューブ11の上端開口部に液密に螺着される。キャップ13の下端開口側には取付カラー24が螺着され、この取付カラー24にピストンロッド23の上端部が螺着されてロックナット24Aで固定される。キャップ13には、当該キャップ13の下面側よりインナーチューブ1方向に突出する弾性部材13Aが設けられる。弾性部材13Aは、下面が、キャップ13に固定されるワッシャよりなる環状の受圧体13Bにより支持される。
なお、プッシュロッド99は、後述するバルブ押えスプリング95のばね力により上向きに付勢され、その上端面を常に第2調整部90の下端面に衝合する。第2調整部90は、上端面の操作溝90Aを用いて第1調整部80に対し螺動され、プッシュロッド99を軸方向に移動させることができる。
ピストンロッド23の中空部の下端部には、インナベース84が挿着され、ピストンロッド23の下端面とピストンボルト25の内径段差部とがインナベース84の下端フランジを挟圧固定している。なお、インナベース84はピストンロッド23の中空部に圧入されても良い。
このようにしてピストンロッド23に固定されたインナベース84の内周にニードル弁85が液密に挿入され、ニードル弁85の中間部のネジ部がピストンボルト25の内周に螺着される。ニードル弁85の上端部の非円形断面、本実施例ではD形断面をなす非円形断面部が、ピストンロッド23の中空部に挿入されているプッシュロッド99の下端部の非円形断面内に概ね遊びなく、軸方向には摺動自在に、回転方向には係合するように係入する。
ピストンロッド23の下端側の直径方向の両側には、軸方向に延びる長孔状のガイド孔23Aが設けられ、押動片92の両側突起がそれらのガイド孔23Aに概ね遊びなく軸方向にスライド可能に係入されている。ピストンロッド23の中空部に挿入されているプッシュロッド99の下端面が押動片92の上面に直に衝接し、プッシュロッド99の下端部に係入しているニードル弁85の非円形断面部が押動片92の中心に設けた円形孔に軸方向移動自在に遊挿される。
ばね受け93はカップ状をなし、カップの内周下端にて押動片92の両側突起と衝合し、カップの上端外周フランジにバルブ押えスプリング95を着座させる。バルブ押え94は、圧側ディスクバルブ41Aの上面の適宜の外径位置に、全周連続的(間欠的でも可)に衝接する円環状の押え部94Aと、ピストンボルト25の上端外周により上下方向へのスライドがガイドされるスライド部94Bと、ピストンロッド側油室21Aを圧側流路41、伸側流路42、バイパス路45に連通する油路94Cを備え、外周段差部にバルブ押えスプリング95を着座させる。
[圧側行程]
圧側行程でインナーチューブ12に進入するピストンロッド23の進入容積分の作動油がインナーチューブ12の内周のピストンロッド側油室21Aからインナーチューブ12の油孔28を介して環状油室17に移送される。このとき、環状油室17の容積増加分ΔS1(補給量)がピストンロッド23の容積増加分ΔS2より大きいから、環状油室17への油の必要補給量のうち、(ΔS1−ΔS2)の不足分が油溜室22からチェック弁60を介して補給される。
この圧側行程では、前述した通り、低速域で、ニードル弁85により開度調整されたバイパス路45の通路抵抗により圧側減衰力を発生し、中高速域で、圧側ディスクバルブ41Aの撓み変形により圧側減衰力を発生する。
伸側行程でインナーチューブ12から退出するピストンロッド23の退出容積分の作動油が環状油室17からインナーチューブ12の油孔28を介してインナーチューブ12の内周のピストンロッド側油室21Aに移送される。このとき、環状油室17の容積減少分ΔS1(排出量)がピストンロッド23の容積減少分ΔS2より大きいことから、環状油室17からの油の排出量のうち、(ΔS1−ΔS2)の余剰分が体積補償流路を構成する微小流路64を介して油溜室22へ排出される。
このようにして浮遊状態となった小さな気泡は、車両が停止して圧側行程と伸側行程などの動作がなくなると、ピストン26方向へ上昇を開始する。ピストン26よりも上側のピストンロッド側油室21Aでは、上昇してきた気泡がロッドガイドケース19の周りに集合する。
なお、溜め部71に集合させられた気泡は、走行時の作動油の流れによって再び小さな気泡となって作動油内を浮遊することになる。
本発明に係る気泡溜具70の他の形態として、図4(a),(b)に示すように形成しても良い。上記実施形態1では、気泡溜具70の延長部76を柱状に形成するとともに、複数設けて、各延長部76の上端を環状に接続させて当接部77を構成したが、例えば、延長部76を円筒壁部73を天井壁部74よりも上方に延長したテーパー状の円錐壁により構成するようにしても良い。つまり、延長部76より成る上向きのカップ体70nを形成してもよい。この場合、バイパス路45とピストン側油室21Bとの流通を確保するために、上向きのカップ体70nの円錐壁を貫通するとともに水平方向に延長する貫通孔76Aを複数設けるように構成すると良い。
また、本発明に係る気泡溜具70の他の形態として、図5(a),(b)に示すように形成しても良い。すなわち、ドーム状となった下向きのカップ体70mのみにより、溜め部71を形成してもよい。すなわち、気泡溜具70を椀状の1つの椀状壁79で構成するようにしても良い。この場合、下向きのカップ体70mとしての椀状壁79の頂部にピストンボルト25の下端が貫通する大きさの孔79Aを形成しておき、この孔79Aにピストンボルト25を貫通させて、ナット27によりバルブ組立体40に取り付けるようにしても良い。この場合、気泡は溜め部71の上部の径が小径となっているので、気泡をこの上部に集め易く、この上部に一括して溜められた気泡は、フロントフォーク10の動作時に、バイパス路45を経由してピストン26よりも上方のピストンロッド側油室21Aに排出されるので、ピストン側油室21Bにおける下側室K2内に含まれる気泡を減少させることができる。
また、本発明に係る気泡溜具70の他の形態として、図6(a),(b)に示すように形成しても良い。すなわち、実施形態3で示したドーム状の下向きのカップ体70mを形成する椀状壁79の頂部を所定の面積だけ水平状を保つように下向きに窪ませてリング状を成す溜め部71をインナーチューブ12の内周面側に形成する。この窪んだ頂部近傍を平坦状に形成して当接部77とし、この中心に孔79Aを形成して、カラーPを介してピストンボルト25に取り付けるようにしても良い。このように構成しても上記実施形態3と同様な効果を得ることができる。この場合、リング状の溜め部71は気泡を集め易くなる。
なお、貫通孔は、直線状に延長するものに限らず、曲線状又は屈曲状に延長するものであってもよい。
また、気泡溜具70は、ピストン26と一体であってもよい。
また、フロントフォーク10は、車種に応じて種々の傾斜角度で取付けるようにしてもよい。
12 インナーチューブ、17 環状油室、19 ロッドガイドケース、
19A 筒状部、19B 隔壁部、
21 作動油室、21A ピストンロッド側油室、21B ピストン側油室、
22 油溜室、22A 油室、22B 空気室、
23 ピストンロッド(ピストン支持部材)、26 ピストン、
28 油孔、64 微小流路、70 気泡溜具、71 溜め部、
72 貫通孔、73 円筒壁部、74 天井壁部、76 延長部、77 当接部、
K1 上側室、K2 下側室。
Claims (6)
- シリンダと、シリンダ内に貯留された作動油内においてシリンダ内を摺動するピストンとを備え、作動油内をピストンに向けて移動する気泡をピストンの前で溜める気泡溜具を備えた油圧緩衝器。
- 上記気泡溜具は、上記気泡を収容する収容空間を形成する容器を備えた請求項1記載の油圧緩衝器。
- 上記容器は、シリンダの内周面に沿う外周面を備え、外周面とシリンダとの間で上記気泡が通過不能な隙間を形成する請求項2記載の油圧緩衝器。
- 上記容器は、シリンダの内周面に沿う外周面を備え、外周面がシリンダに摺動する請求項2記載の油圧緩衝器。
- 上記容器は、当該容器の収容空間と外部とを連通させる貫通孔を備えた請求項2乃至請求項4いずれか記載の油圧緩衝器。
- 上記貫通孔は、上記シリンダが上下方向に延長するときに、収容空間側に開口する開口縁が、上記外部側に開口する開口縁よりも上方に位置するように設けられた請求項5記載の油圧緩衝器。
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