JP6096015B2 - 油圧緩衝器 - Google Patents
油圧緩衝器 Download PDFInfo
- Publication number
- JP6096015B2 JP6096015B2 JP2013054110A JP2013054110A JP6096015B2 JP 6096015 B2 JP6096015 B2 JP 6096015B2 JP 2013054110 A JP2013054110 A JP 2013054110A JP 2013054110 A JP2013054110 A JP 2013054110A JP 6096015 B2 JP6096015 B2 JP 6096015B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hydraulic oil
- piston
- oil chamber
- chamber
- inner tube
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
- 239000006096 absorbing agent Substances 0.000 title claims description 18
- 230000035939 shock Effects 0.000 title claims description 18
- 239000003921 oil Substances 0.000 claims description 86
- 239000010720 hydraulic oil Substances 0.000 claims description 66
- 238000013016 damping Methods 0.000 claims description 34
- 238000005192 partition Methods 0.000 claims description 29
- 230000002093 peripheral effect Effects 0.000 claims description 28
- 230000000903 blocking effect Effects 0.000 claims description 2
- 230000006835 compression Effects 0.000 description 13
- 238000007906 compression Methods 0.000 description 13
- 239000000725 suspension Substances 0.000 description 6
- 230000002159 abnormal effect Effects 0.000 description 5
- 230000000149 penetrating effect Effects 0.000 description 5
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 4
- 238000000034 method Methods 0.000 description 4
- 238000005452 bending Methods 0.000 description 3
- 239000012530 fluid Substances 0.000 description 3
- XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N water Substances O XLYOFNOQVPJJNP-UHFFFAOYSA-N 0.000 description 3
- 229910003460 diamond Inorganic materials 0.000 description 2
- 239000010432 diamond Substances 0.000 description 2
- 230000001788 irregular Effects 0.000 description 2
- 238000000926 separation method Methods 0.000 description 2
- 230000015572 biosynthetic process Effects 0.000 description 1
- 238000004891 communication Methods 0.000 description 1
- 230000000994 depressogenic effect Effects 0.000 description 1
- 239000000428 dust Substances 0.000 description 1
- 238000007667 floating Methods 0.000 description 1
- 239000007788 liquid Substances 0.000 description 1
- 230000001105 regulatory effect Effects 0.000 description 1
- 239000011347 resin Substances 0.000 description 1
- 229920005989 resin Polymers 0.000 description 1
Images
Landscapes
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
しかしながら、このような構成の油圧緩衝器では、走行中に作動油に混ざった小さな気泡が、停車中にピストン下部に集まって大きな気泡を形成してしまう。この大きな気泡は、停車後の最初の走行開始時に、段差を超えるような過渡的な衝撃がフロントフォークに入力されると、大きな気泡のままピストンの流通孔を通過し、この大きな気泡によって押しのけられていた作動油の油面(気泡との界面)が勢い良くピストンのバルブに衝突する水撃となって異音を発生させることが問題となっている。
図1及び図2は、本発明に係る油圧緩衝器の一実施形態を示す二輪車のフロントフォークの断面図である。同図に示すように、フロントフォーク(油圧緩衝器)10は、アウターチューブ11を車体側に、インナーチューブ12を車輪側に配置する倒立型フロントフォークであって、車体に対し上下方向に延長するように取り付けられる。
このフロントフォーク10の内部には、懸架スプリング33が設けられ、下端が車軸ブラケット15に着座し、上端がキャップ13を介してアウターチューブ11に取り付けられる本発明の特徴とするピストン26に支持される。インナーチューブ12の内周は、上記ピストン26に対するシリンダであり、油圧緩衝器としての作動油が後述の油溜室22まで所定量注入されている。
ピストン26は、ピストン支持部材であるピストンロッド23の先端に設けられたピストンボルト25に固定される。ピストンロッド23は、アウターチューブ11の上端に取り付けられたキャップ13に一端が固定されている。
このピストン26は、油圧緩衝器としての減衰力を発生させる減衰力発生装置を備える。減衰力発生装置は、フロントフォーク10の圧縮時に作動油をピストン側油室21Bからピストンロッド側油室21Aに流通させる圧側流路41と、フロントフォーク10の伸長時に作動油をピストンロッド側油室21Aからピストン側油室21Bに作動油を流通させる伸側流路42とを備える。圧側流路41と伸側流路42とは、ピストン26の厚さ方向に貫通する貫通孔としてそれぞれ異なる位置に形成される。
伸側流路42は、バルブストッパ42Bにバックアップされる伸側ディスクバルブ42A(伸側減衰バルブ)により開閉される。なお、バルブストッパ41B、圧側ディスクバルブ41A、ピストン26、伸側ディスクバルブ42A、バルブストッパ42Bは、後述するピストンボルト25に挿着されるバルブ組立体40を構成し、ピストンボルト25に螺着されるピストンナット27に挟まれて固定される。
渦発生手段70は、図3に示すように、圧側流路41の内周面41aにおいて、中心方向に突出する凸部として形成される。凸部は、例えば四角錐状に形成され、底面が内周面41a側に設けられ、底面の一方の対角線が圧側流路41の軸線方向、他方の対角線が円周方向を向き、頂部70Cが軸心方向に突出するダイヤ目状に形成される。
また、圧側流路41の内周面41a全域に凸部や凹部を形成することで内周面41aを粗面状として、これを渦発生手段70としても良い。例えば、上記ダイヤ目状や平板形状の凸部もしくは上記球面形状の凹部を小さく形成して、規則的或いは不規則的に配置して粗面を構成する。この場合、凸部の高さや凹部の深さを均一に、またその配置を規則性をもって形成しても良いが、凸部の高さや凹部の深さを不均一に、またその配置を不規則性をもって形成することでより効率的に圧側流路41内を流れる作動油に乱流を生じさせることができる。
インナーチューブ12は、両端が開口する所定肉厚の円筒状の筒体であって、車軸と取り付ける車軸ブラケット15と、内部空間を区画する隔壁部材としてのロッドガイドケース19とを備える。
インナーチューブ12の外周面の上端側には、アウターチューブ11の内周面と摺動自在にするスライドブッシュ12Aが取り付けられる。スライドブッシュ12Aは、円筒状に形成された軸受であって、インナーチューブ12の外周において外径よりも小径に形成された凹部に嵌合され、インナーチューブ12に取り付けられた状態で、外周がインナーチューブ12の外周よりも突出するように構成される。
インナーチューブ12の下端には、インナーチューブ12の底部を構成する車軸ブラケット15が取り付けられる。
ばね荷重調整装置34は、車軸ブラケット15の底部に設けられ、概略、アジャストボルト101と、一対のスライダ102,109とにより構成される。
アジャストボルト101は、先端がネジ部よりも小径な軸状に延長する先端軸部101Aを有するボルトであって、ヘッド部の外周にOリングを有する。
このアジャストボルト101は、底面106よりも上方において、車軸ブラケット15の軸線に対して直交方向に筒を横断して同軸に形成された取付孔15A:15Bに回転自在に取り付けられる。取付孔15A:15Bは、一方の取付孔15Aが閉塞孔、他方の取付孔15Bが貫通孔である。取付孔15Bは、アジャストボルト101のヘッド部を収容可能とする大きさで形成される。
ロッドガイドケース19は、インナーチューブ12の上端側に取着される筒状部19Aと、この筒状部19Aの底部を構成する隔壁部19Bとからなる。
筒状部19Aは、上端側の外周にネジ部を有し、インナーチューブ12の上端側内周に螺着され、インナーチューブ12の上端面よりも上側に突き出る突出上端部と上端側ネジ部の境界の外周段差面をインナーチューブ12の上端面に突き当てるようにして両者が一体に固定化される。突出上端部の外周面には、アウターチューブ11の内周面との液密状態を維持するとともに摺動を可能にするシール部材20が設けられる。
また、筒状部19Aの上端側ネジ部より下側の部分は、インナーチューブ12の内部に挿入されたときに、インナーチューブ12の内周面との間に間隙を形成する。この隙間は、後述するピストンロッド側油室21Aと連続する空間である。
この微小流路64は、伸側行程で作動油室21におけるピストンロッド側油室21Aの作動油を油溜室22へ流すための体積補償流路であって、周方向に少なくとも1ヵ所以上設けられる。
バルブ室61は、バルブ室61の内周面が上端側から階段状に拡径された段差部61Aに形成される。このバルブ室61にチェック弁60とバックアップスプリング62と、スプリングシート51と、ストッパリング51Aとが収容される。チェック弁60は、外周がフランジ状に形成される板状の環状部品であって、フランジ部が段差部61Aと衝合することで、バルブ室61の開口を閉塞可能にする。チェック弁60のフランジ部は、例えば、段差部61Aとスプリングシート51の間隔よりも薄く形成される。このチェック弁60の内周には、ピストンロッド23を摺動自在に支持する円筒状のブッシュ63が圧入され、ブッシュ63を貫通するピストンロッド23の外周に沿って、バルブ室61の内周を上下変位可能に設けられる。
スプリングシート51は、外周が半径方向に凹凸するような花弁状に形成され、この外周の凹凸部分を介して作動油が流通可能に構成される。
ストッパリング51Aは、バルブ室61の段差部61Aよりも下側において半径方向に窪む溝に嵌着されて、スプリングシート51を下側から支持する。
圧側行程では、チェック弁60は、インナーチューブ12に進入するピストンロッド23の移動にともなって下方に移動し、スプリングシート51の側に変位するとともに、段差部61Aとの間に隙間を形成する。これにより、油溜室22の作動油が、チェック弁60の外周と段差部61Aとの隙間を通ってピストンロッド側油室21Aへ流入可能となる。
また、伸側行程では、チェック弁60は、インナーチューブ12から退出するピストンロッド23の移動にともなって上方に移動し、段差部61Aに押し付けられて、チェック弁60の外周とバルブ室61の内周との間の隙間を閉じ、ピストンロッド側油室21Aの作動油が圧側行程の逆経路で油溜室22へ排出されることを阻止する。
ピストンロッド23は、所定長さの中空円筒体からなり、キャップ13の中心部の下端部に螺着して設けられた取付カラー24に一端側を螺着させた上で、このピストンロッド23のネジ部に螺合するロックナット24Aを取付カラー24に向けて締め付けることでキャップ13に固定される。ピストンロッド23は、キャップ13に固定された状態において、先端が隔壁部19Bよりも下側に貫通する。
ピストン26は、ピストンロッド23が収容されるピストンロッド側油室21Aと、ピストンロッド23が収容されないピストン側油室21Bとに区画する。
減衰力調整装置40Aは、ニードル弁85をピストンロッド23の中空部に挿入し、ピストンロッド23に設けたバイパス路45の開度をニードル弁85の上下動により調整することで、ピストンロッド側油室21Aと、ピストン側油室21Bとの間の作動油の流通量が調整される。なお、バイパス路45とは、ピストン26の上記圧側流路41及び伸側流路42を迂回して、ピストンロッド側油室21Aとピストン側油室21Bとに通じる流路である。
減衰力調整装置40Aは、ピストンロッド23の中空部において、回転方向及び軸方向に移動自在に設けられた非円形のD字状断面の1本のプッシュロッド99と、プッシュロッド99を回転方向に移動させる第1調整部80と、プッシュロッド99を軸方向に移動させる第2調整部90とにより構成される。第1調整部80と第2調整部90とは、フロントフォーク10の上部において、プッシュロッド99の延長上に同軸に設けられる。
第1調整部80と第2調整部90の構造は、キャップ組立体40を構成するキャップ13がOリング13Cを介してアウターチューブ11の上端開口部に液密に螺着される。キャップ13の下端開口側には取付カラー24が螺着され、この取付カラー24にピストンロッド23の上端部が螺着されてロックナット24Aで固定される。キャップ13には、当該キャップ13の下面側よりインナーチューブ1方向に突出する弾性部材13Aが設けられる。弾性部材13Aは、下面が、キャップ13に固定されるワッシャよりなる環状の受圧体13Bにより支持される。
なお、プッシュロッド99は、後述するバルブ押えスプリング95のばね力により上向きに付勢され、その上端面を常に第2調整部90の下端面に衝合する。第2調整部90は、上端面の操作溝90Aを用いて第1調整部80に対し螺動され、プッシュロッド99を軸方向に移動させることができる。
ピストンロッド23の中空部の下端部には、インナベース84が挿着され、ピストンロッド23の下端面とピストンボルト25の内径段差部とがインナベース84の下端フランジを挟圧固定している。なお、インナベース84はピストンロッド23の中空部に圧入されても良い。
このようにしてピストンロッド23に固定されたインナベース84の内周にニードル弁85が液密に挿入され、ニードル弁85の中間部のネジ部がピストンボルト25の内周に螺着される。ニードル弁85の上端部の非円形断面、本実施例ではD形断面をなす非円形断面部が、ピストンロッド23の中空部に挿入されているプッシュロッド99の下端部の非円形断面内に概ね遊びなく、軸方向には摺動自在に、回転方向には係合するように係入する。
ピストンロッド23の下端側の直径方向の両側には、軸方向に延びる長孔状のガイド孔23Aが設けられ、押動片92の両側突起がそれらのガイド孔23Aに概ね遊びなく軸方向にスライド可能に係入されている。ピストンロッド23の中空部に挿入されているプッシュロッド99の下端面が押動片92の上面に直に衝接し、プッシュロッド99の下端部に係入しているニードル弁85の非円形断面部が押動片92の中心に設けた円形孔に軸方向移動自在に遊挿される。
ばね受け93はカップ状をなし、カップの内周下端にて押動片92の両側突起と衝合し、カップの上端外周フランジにバルブ押えスプリング95を着座させる。バルブ押え94は、圧側ディスクバルブ41Aの上面の適宜の外径位置に全周連続的(間欠的でも可)に衝接する円環状の押え部94Aと、ピストンボルト25の上端外周にスライドガイドされるスライド部94Bと、ピストンロッド側油室21Aを圧側流路41、伸側流路42、バイパス路45に連通する油路94Cを備え、外周段差部にバルブ押えスプリング95を着座させる。
[圧側行程]
圧側行程でインナーチューブ12に進入するピストンロッド23の進入容積分の作動油がインナーチューブ12の内周のピストンロッド側油室21Aからインナーチューブ12の油孔28を介して環状油室17に移送される。このとき、環状油室17の容積増加分ΔS1(補給量)がピストンロッド23の容積増加分ΔS2より大きいから、環状油室17への油の必要補給量のうち、(ΔS1−ΔS2)の不足分が油溜室22からチェック弁60を介して補給される。
この圧側行程では、低速域で、ニードル弁85により開度調整されたバイパス路45の通路抵抗により圧側減衰力を発生し、中高速域で、圧側ディスクバルブ41Aの撓み変形により圧側減衰力を発生する。
伸側行程でインナーチューブ12から退出するピストンロッド23の退出容積分の作動油が環状油室17からインナーチューブ12の油孔28を介してインナーチューブ12の内周のピストンロッド側油室21Aに移送される。このとき、環状油室17の容積減少分ΔS1(排出量)がピストンロッド23の容積減少分ΔS2より大きいから、環状油室17からの油の排出量のうち、(ΔS1−ΔS2)の余剰分が体積補償流路を構成する微小流路64を介して油溜室22へ排出される。
浮遊状態となった小さな気泡は、車両が停止して圧側行程と伸側行程などの動作がなくなると、ピストン26方向へ上向きに上昇を開始する。ピストン26よりも上側のピストンロッド側油室21Aでは、気泡が上昇してロッドガイドケース19の周りに集合する。
渦発生手段70の他の形態として、図6に示すように、渦発生手段70を構成しても良い。この場合の渦発生手段70は、筒部73とフランジ部73Aとにより構成される円筒状のスリーブにより構成され、圧側流路41の流入口側に、筒部73を挿入し、フランジ部73Aをピストン26に当接させて取り付けられる。
圧側流路41に挿入された筒部73の先端は、当該筒部73の内周面73aに対して略直角に環状底面73bが形成される。
この場合において、筒部73の内周面73aと環状底面73bとの境界である周縁73cは、筒部73の内周面73aを流通した作動油が剥離する剥離点となり、この周縁73cを過ぎた流れは、図の矢印で示すような渦Uが生じることになる。
また、渦発生手段70の他の形態として、図7(a)に示すように、圧側流路41内を横切るように柱体を設けるように構成される。つまり、本実施形態における渦発生手段70は、柱体である。柱体には、例えば円柱,角柱などが挙げられる。
柱体は、例えば、圧側流路41の軸線に対して直交し、圧側流路41を横切るように設けられる。圧側流路41内において、柱体を過ぎた流れの圧側ディスクバルブ41A側には、渦が発生し、この流れは乱流状態となる。この場合、圧側流路41を流通しようとした大きな気泡や気泡塊は、柱体の後方に生じる渦によって、小さな気泡に分解されながら作動油で包み込まれて圧側ディスクバルブ41A側に向けて流れる。したがって、上記実施形態1と同様の効果を得ることができる。
なお、柱体の太さは、適宜設定すれば良く、また、断面形状において圧側流路41を流通する作動油の流れを妨げない、抵抗係数の小さい形状のものを採用すると良い。また、柱体を設ける位置は、好ましくは流入口に近い位置に設定すると良い。
上記実施形態3では、渦発生手段70としての柱体を圧側流路41内に横切るように設けるとして説明したが、図7(b)に示すように、実施形態3で示した柱体に対して交差するように、さらに柱体を設けるようにしても良い。すなわち、作動油の流れに対して十字状に柱体を設けて渦発生手段70としても良い。
このように十字状に柱体を配置することで、柱体を過ぎた作動油には、3次元の渦が生じるので、より作動油と気泡とを混合させて圧側ディスクバルブ41A側に流出させることができる。
なお、上記実施形態では、渦発生手段70を圧側流路41に設けるものとして説明したが、伸側流路42に渦発生手段70を設けても良い。
また、上記実施形態1乃至実施形態4で示した渦発生手段70は、組み合わせて用いても良い。
12 インナーチューブ、17 環状油室、19 ロッドガイドケース、
19A 筒状部、19B 隔壁部、
21 作動油室、21A ピストンロッド側油室、21B ピストン側油室、
22 油溜室、22A 油室、22B 空気室、
23 ピストンロッド(ピストン支持部材)、26 ピストン、
28 油孔、41 圧側流路、42 伸側流路、
64 微小流路、70 渦発生手段。
Claims (3)
- 車体側のアウターチューブ内に車軸側のインナーチューブを摺動自在に挿入し、
前記インナーチューブに隔壁部材を設け、前記隔壁部材の隔壁部をインナーチューブの内部に位置させて、隔壁部材の隔壁部よりも下部を作動油室、上部を油溜室に区画し、
前記アウターチューブ側に取り付けられたピストン支持部材を前記隔壁部材の隔壁部に貫通させて前記作動油室内に挿入し、
前記ピストン支持部材の先端部に前記作動油室内を摺動しながら、作動油室内に貯留された作動油を流通させて減衰力を得る流通孔を備えたピストンを設け、
前記アウターチューブの内周とインナーチューブの外周との間に環状の油室を区画し、この環状の油室をインナーチューブに設けた油孔を介して前記作動油室に連通し、
前記環状の油室の断面積を前記ピストン支持部材の断面積より大きく形成し、
前記ピストン支持部材が前記作動油室から退出する伸側行程で前記作動油室の作動油を前記油溜室へ流す体積補償流路と、伸側行程で前記作動油室から前記油溜室への流れを阻止するチェック弁とを有してなる油圧緩衝器において、
前記ピストンの前記流通孔内を流通する作動油に渦を発生させる渦発生手段を備え、
前記渦発生手段は、前記流通孔の内周面から当該流通孔の中心方向に突出する突部、又は前記中心方向に対して窪む凹部として設けられた油圧緩衝器。 - 前記渦発生手段は、流通孔内を横切るように設けられた柱体からなる請求項1記載の油圧緩衝器。
- 前記渦発生手段が、流通孔の内周面を所定粗さの粗面として構成された請求項1記載の油圧緩衝器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013054110A JP6096015B2 (ja) | 2013-03-15 | 2013-03-15 | 油圧緩衝器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2013054110A JP6096015B2 (ja) | 2013-03-15 | 2013-03-15 | 油圧緩衝器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2014178020A JP2014178020A (ja) | 2014-09-25 |
JP6096015B2 true JP6096015B2 (ja) | 2017-03-15 |
Family
ID=51698166
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2013054110A Active JP6096015B2 (ja) | 2013-03-15 | 2013-03-15 | 油圧緩衝器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP6096015B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN113983104B (zh) * | 2021-10-29 | 2023-07-28 | 哈尔滨哈耐力汽车减震器制造有限公司 | 一种汽车减震器 |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS6078127A (ja) * | 1983-10-03 | 1985-05-02 | Kayaba Ind Co Ltd | 油圧緩衝器 |
JPH089468Y2 (ja) * | 1990-02-01 | 1996-03-21 | 株式会社ショーワ | 緩衝器のバルブ機構 |
JP2009108884A (ja) * | 2007-10-26 | 2009-05-21 | Showa Corp | 油圧緩衝器 |
-
2013
- 2013-03-15 JP JP2013054110A patent/JP6096015B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2014178020A (ja) | 2014-09-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN107636344B (zh) | 用于车辆悬架的液压减震器 | |
JP5748266B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
RU2519328C2 (ru) | Встроенный быстродействующий запорный клапан | |
US9086111B2 (en) | Valve assembly of shock absorber | |
JP4700519B2 (ja) | フロントフォークの減衰力調整装置 | |
JP6030489B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP2000110881A (ja) | 二段型ショックアブソ―バ | |
JP4055843B2 (ja) | 車両用の油圧緩衝器 | |
JP5456618B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
EP2128481A2 (en) | Bicycle damper | |
US20130081273A1 (en) | Bicycle shock absorber | |
WO2010129155A1 (en) | Bicycle damper | |
CN107429775B (zh) | 前叉 | |
JP4902497B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP2010236577A (ja) | 車両の油圧緩衝器 | |
JP5969945B2 (ja) | 液圧緩衝器及び液圧緩衝器への作動液注入方法 | |
JP2009108884A (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP6096015B2 (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP5542493B2 (ja) | フロントフォーク | |
JP2007120676A (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP2007146947A (ja) | 油圧緩衝器 | |
JP2004044669A (ja) | 車両用の油圧緩衝器 | |
JP2017180706A (ja) | 緩衝器、及び減衰力発生装置 | |
JP2006329372A (ja) | 二輪車等のフロントフォーク | |
JP4312973B2 (ja) | 液圧緩衝器の摩擦発生装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20151217 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20160902 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20160913 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20161114 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20170207 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20170215 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 6096015 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |