JP2014172851A - ピラゾール誘導体の製造方法およびイソオキサゾール誘導体の製造方法 - Google Patents

ピラゾール誘導体の製造方法およびイソオキサゾール誘導体の製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】酸触媒の非存在下で、入手容易な原料を用いた、ピラゾール誘導体の製造方法およびイソオキサゾール誘導体の製造方法を提供する。
【解決手段】末端アルキンと強塩基性化合物とを混合した後、さらにアルデヒド化合物を混合して反応させる第1工程と、第1工程後に酸化剤と弱塩基性化合物とを混合して反応させる第2工程と、第2工程後にヒドラジン誘導体を混合して反応させる第3工程と、を行うことでピラゾール誘導体を得るピラゾール誘導体の製造方法。
【選択図】図1

Description

本発明は、酸触媒を用いずに行うピラゾール誘導体の製造方法およびイソオキサゾール誘導体の製造方法に関するものである。
ピラゾール誘導体やイソオキサゾール誘導体は、医薬や農薬等の骨格として利用されている重要な化合物であるが、入手容易な原料から、遷移金属等の有毒な試薬を用いずに生成する方法は限られている。
こうした方法の1つとして、工業的に入手が容易な、末端アルキン、アルデヒドおよびヒドラジン誘導体を、p−トルエンスルホン酸一水和物(PTSA)等の酸触媒存在下でマンニッヒ型反応、環化反応、酸化反応を同時に行わせるタンデム反応によってピラゾール誘導体を得る方法が知られている(非特許文献1参照)。
Organic & Biomolecular Chemistry, 2012, 10, 4696-4698
しかし、上述したピラゾール誘導体の合成はあくまで酸触媒存在下での反応であり、酸触媒を用いることのできない反応条件下には応用することができない。そのため、酸触媒を用いることなく、入手容易な原料からピラゾール誘導体を得ることができれば好ましい。
また、酸触媒を用いることなく、入手容易な原料からイソオキサゾール誘導体を得ることができれば好ましい。
そこで、本発明は、上述した問題点に鑑みて案出されたものであり、酸触媒の非存在下で、入手容易な原料を用いた、ピラゾール誘導体の製造方法およびイソオキサゾール誘導体の製造方法を提供することを目的とする。
本発明者は、上述した課題を解決するために、酸触媒の非存在下で、入手容易な原料を用いた、ピラゾール誘導体の製造方法およびイソオキサゾール誘導体の製造方法を発明した。
本願の第1発明に係るピラゾール誘導体の製造方法は、末端アルキンと強塩基性化合物とを混合した後、さらにアルデヒド化合物を混合して反応させる第1工程と、前記第1工程後に酸化剤と弱塩基性化合物とを混合して反応させる第2工程と、前記第2工程後にヒドラジン誘導体を混合して反応させる第3工程と、を行うことでピラゾール誘導体を得ることを特徴とする。
本願の第2発明に係るピラゾール誘導体の製造方法は、第1発明において、前記強塩基性化合物は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルキルリチウム化合物、アルキルマグネシウム化合物、金属水素化物、金属アミドから選ばれることを特徴とする。
本願の第3発明に係るピラゾール誘導体の製造方法は、第1発明または第2発明において、前記酸化剤は、酸化能を有するヨウ素化剤であることを特徴とする。
本願の第4発明に係るピラゾール誘導体の製造方法は、第1乃至第3発明の何れか1つにおいて、前記弱塩基性化合物は、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ土類金属炭酸塩類、三級アミン、ピリジンから選ばれることを特徴とする。
本願の第5発明に係るピラゾール誘導体の製造方法は、第1乃至第4発明野何れか1つにおいて、前記末端アルキンは、置換されていてもよい芳香族基または置換されていてもよい直鎖若しくは分岐鎖状の炭素数1〜12のアルキル基を有することを特徴とする。
本願の第6発明に係るイソオキサゾール誘導体の製造方法は、末端アルキンと強塩基性化合物とを混合した後、さらにアルデヒド化合物を混合して反応させる第1工程と、前記第1工程後に酸化剤と弱塩基性化合物とを混合して反応させる第2工程と、前記第2工程後にヒドロキシルアミンを混合して反応させる第3工程と、を行うことでイソオキサゾール誘導体を得ることを特徴とする。
本願の第7発明に係るイソオキサゾール誘導体の製造方法は、第6発明において、前記強塩基性化合物は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルキルリチウム化合物、アルキルマグネシウム化合物、金属水素化物、金属アミドから選ばれることを特徴とする。
本願の第8発明に係るイソオキサゾール誘導体の製造方法は、第6または第7発明において、前記酸化剤は、酸化能を有するヨウ素化剤であることを特徴とする。
本願の第9発明に係るイソオキサゾール誘導体の製造方法は、第6乃至第8発明の何れか1つにおいて、前記弱塩基性化合物は、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ土類金属炭酸塩類、三級アミン、ピリジンから選ばれることを特徴とする。
本願の第10発明に係るイソオキサゾール誘導体の製造方法は、第6乃至第9発明の何れか1つにおいて、前記末端アルキンは、置換されていてもよい芳香族基または置換されていてもよい直鎖若しくは分岐鎖状の炭素数1〜12のアルキル基を有することを特徴とする。
上述した構成からなる本発明によれば、酸触媒の非存在下で、入手容易な原料を用いて、ピラゾール誘導体およびイソオキサゾール誘導体を製造することが可能となる。
本発明の第1実施形態に係るピラゾール誘導体の製造方法を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態に係るイソオキサゾール誘導体の製造方法を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、本発明の第1実施形態として、ピラゾール誘導体の製造方法について詳細に説明する。
本発明を適用したピラゾール誘導体の製造方法では、出発原料として以下の一般式(1)の末端アルキンを用いている。
Figure 2014172851
ここで、R1は置換されていてもよい芳香族基、置換されていてもよい直鎖又は分岐鎖状の炭素数1〜12のアルキル基を示している。
そして、図1に示すように、上記一般式(1)で示される末端アルキンと、強塩基性化合物とを混合した後、アルデヒド化合物を混合し反応させる第1段階の反応を行い(ステップS1)、次に酸化剤と、弱塩基性化合物とを混合し反応させる第2段階の反応を行い(ステップS2)、さらにヒドラジン誘導体を混合し反応させる第3段階の反応を行い(ステップS3)、一般式(2)で示されるピラゾール誘導体を製造する。
Figure 2014172851
ここで、R2は、置換されていてもよい芳香族基、置換されていてもよい直鎖又は分岐鎖状の炭素数1〜12のアルキル基を示している。
3は、水素、置換されていてもよい芳香族基、置換されていてもよい直鎖若しくは分岐鎖状の炭素数1〜12のアルキル基、又は炭素数1〜8のアシル基を示している。以下、図1に示した各段階(ステップS1〜S3)の反応について説明する。
まず、ステップS1では、上述したように、一般式(1)で示される末端アルキンと、強塩基性化合物とを混合した後、アルデヒド化合物を混合し反応させる。アルデヒド化合物の混合は、末端アルキンと塩基性化合物との混合の後に行われ、同時あるいは逆の順番であってはならない。
ステップS1において用いられる強塩基性化合物としては、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルキルリチウム化合物、アルキルマグネシウム化合物、金属水素化物、金属アミド等が挙げられる。この強塩基性化合物は、末端アルキンに対して1〜10当量、好ましくは1〜1.5当量が混合される。
また、ステップS1において用いられるアルデヒド化合物としては、一般式(3)で示されるアルデヒド化合物が挙げられる。
Figure 2014172851
ここで、R2は、上述したように、置換されていてもよい芳香族基、置換されていてもよい直鎖又は分岐鎖状の炭素数1〜12のアルキル基を示している。このアルデヒド化合物は、末端アルキンに対して0.5〜5当量、好ましくは1〜1.5当量が混合される。
ステップS1における反応温度は室温以下、好ましくは10℃以下であり、反応時間は30分〜24時間である。また、このときの反応溶媒は、反応を阻害しないものであれば特に制限は無いが、通常テトラヒドロフラン、1,4−ジオキサン、アセトニトリル等を用いるのが好ましい。
なお、上記ステップS1の後、そのまま以下に説明するステップS2に進んでもよいが、反応溶媒を用いた場合には、当該反応溶媒を留去してもよい。
次に、ステップS2では、ステップS1終了後の反応溶液に、酸化剤と、弱塩基性化合物とを混合して反応させる。なお、ステップS2では、酸化剤と弱塩基性化合物とを加える順番に制限は無い。
ステップS2において用いられる酸化剤としては、酸化能を有するヨウ素剤が挙げられ、具体的にはヨウ素単体、1−ヨードピロリジン−2,5−ジオン、一塩化ヨウ素等が挙げられる。この酸化剤は、末端アルキンに対して1〜10当量、好ましくは1〜2当量が混合される。
また、ステップS2において用いられる弱塩基性化合物としては、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ土類金属炭酸塩類、三級アミン、ピリジン等が挙げられる。この弱塩基性化合物は、末端アルキンに対して2〜20当量、好ましくは2〜5当量が混合される。
ステップS2における反応温度は0℃〜200℃、好ましくは50℃〜100℃で、反応時間は30分〜24時間である。また、このときの反応溶媒は、反応を阻害しないものであれば特に制限は無いが、通常t−ブタノール、1,4−ジオキサン等を用いるのが好ましい。
次に、ステップS3では、ステップS2終了後の反応溶液に、ヒドラジン誘導体を混合し反応させる。
ステップS3において用いられるヒドラジン誘導体としては、一般式(4)で示されるヒドラジン誘導体が挙げられる。
Figure 2014172851
ここで、R3は、上述したように、水素、置換されていてもよい芳香族基、置換されていてもよい直鎖若しくは分岐鎖状の炭素数1〜12のアルキル基または炭素数1〜8のアシル基を示している。このヒドラジン誘導体は、末端アルキンに対して1〜10当量、好ましくは1〜3当量が混合される。
ステップS3における反応温度は0℃〜200℃、好ましくは50℃〜100℃で、反応時間は30分〜24時間である。
上述した本実施形態に係るピラゾール誘導体の製造方法によると、末端アルキン、アルデヒド化合物、酸化剤、弱塩基性化合物およびヒドラジン誘導体という、入手が容易な材料を用い、かつ、酸触媒の非存在下で、ピラゾール誘導体を製造することができる。
次に、第1の実施形態に係るピラゾール誘導体の製造方法についての実施例を詳細に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<実施例1>
5−フェニル−3−(p−トリル)−1H−ピラゾールの合成
エチニルベンゼン(0.20g,2.0mmol)とテトラヒドロフラン(3mL)の混合溶液にn−ブチルリチウムn−ヘキサン溶液(1.64M,1.34mL,2.2mmol)を0℃で滴下し、1.5時間撹拌した。
次に、p−トルアルデヒド(0.25g,2.1mmol)とテトラヒドロフラン(2mL)の混合溶液を0℃で滴下し、室温で1時間撹拌した。溶媒を留去後、t−ブチルアルコール(3mL)、炭酸カリウム(0.83g,6.0mmol)、ヨウ素(0.81g,3.2mmol)を加え、2時間還流した。反応液を室温まで冷却し、抱水ヒドラジン(194μl,4.0mmol)を滴下し、1時間還流した。
次に、飽和塩化アンモニウム水溶液20mlを加え、クロロホルムで3回抽出した。抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を除去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4:1)で精製し、5−フェニル−3−(p−トリル)−1H−ピラゾールの白色固体を、0.47g(収率>99%)得た。IR (ATR): 2901, 1457 cm-1; 1H-NMR (CDCl3 : 400 MHz) δ= 2.35 (s, 3H), 6.75 (s, 1H), 7.14 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.27-7.36 (m, 3H), 7.57 (d, J = 7.8 Hz, 2H), 7.70 (d, J = 7.9 Hz, 2H)
<実施例2>
3,5−ジフェニル−1H−ピラゾールの合成
実施例1で用いたp−トルアルデヒドに代わり、ベンズアルデヒドを用いる以外は、実施例1と同様に処理することによって、3,5−ジフェニル−1H−ピラゾールを合成した(収率88%)。IR (ATR): 2856, 1461 cm-1; 1H-NMR (CDCl3 : 500 MHz) δ= 6.80 (s, 1H), 7.29 (t, 2H), 7.44 (t, 4H), 7.69 (d, J = 6.9 Hz, 4H)
<実施例3>
3−(4−クロロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾールの合成
実施例1で用いたp−トルアルデヒドに代わり、p−クロロベンズアルデヒドを用いる以外は、実施例1と同様に処理することによって、3−(4−クロロフェニル)−5−フェニル−1H−ピラゾールを合成した(収率91%)。IR (ATR): 2884, 1456 cm-1; 1H-NMR (CDCl3 : 500 MHz) δ= 6.83 (s, 1H), 7.37-7.42 (m, 3H), 7.46 (t, J = 7.7 Hz, 2H), 7.68 (d, J = 7.5 Hz, 2H), 7.71 (d, J = 8.3 Hz, 2H)
[第2実施形態]
以下、本発明の第2実施形態として、イソオキサゾール誘導体の製造方法について詳細に説明する。
本発明を適用したイソオキサゾール誘導体の製造方法では、出発原料として、第1実施形態と同じ、上述した一般式(1)で示される末端アルキンを用いている。
そして、図2に示すように、上記一般式(1)で示される末端アルキンと、強塩基性化合物とを混合した後、アルデヒド化合物を混合し反応させる第1段階の反応を行い(ステップS11)、次に酸化剤と、弱塩基性化合物とを混合し反応させる第2段階の反応を行い(ステップS12)、さらにヒドロキシルアミンを混合し反応させる第3段階の反応を行い(ステップS13)、一般式(5)で示されるイソオキサゾール誘導体を製造する。
Figure 2014172851
ここで、R2は、第1実施形態において説明したものと同様である。以下、図2に示した各段階(ステップS11〜S13)の反応について説明する。
まず、ステップS11では、上述したように、一般式(1)で示される末端アルキンと、強塩基性化合物とを混合した後、アルデヒド化合物を混合し反応させる。このステップS11は、図1のステップS1と同様に行われる。
次に、ステップS12では、ステップS1終了後の反応溶液に、酸化剤と、弱塩基性化合物とを混合して反応させる。このステップS12は、図1のステップS2と同様に行われる。
次に、ステップS13では、ステップS2終了後の反応溶液に、ヒドロキシルアミンを混合し反応させる。
ヒドロキシルアミンは、末端アルキンに対して1〜10当量、好ましくは1〜3当量が混合される。
ステップS13における反応条件は、図1のステップS3と同様である。
上述した本実施形態に係るイソオキサゾール誘導体の製造方法によると、末端アルキン、アルデヒド化合物、酸化剤、弱塩基性化合物およびヒドロキシルアミンという、入手が容易な材料を用い、かつ、酸触媒の非存在下で、イソオキサゾール誘導体を製造することができる。
次に、第2の実施形態に係るイソオキサゾール誘導体の製造方法についての実施例を詳細に説明する。ただし、本発明はこれらの実施例に限定されるものではない。
<実施例4>
5−フェニル−3−(p−トリル)イソオキサゾールの合成
エチニルベンゼン(0.20g,2.0mmol)とテトラヒドロフラン(3mL)の混合溶液にn−ブチルリチウムn-ヘキサン溶液(1.64M,1.34mL,2.2mmol)を0℃で滴下し、1.5時間撹拌した。p−トルアルデヒド(0.25g,2.1mmol)とテトラヒドロフラン(2mL)の混合溶液を0℃で滴下し、室温で1時間撹拌した。
次に、溶媒を留去後、t−ブチルアルコール(3mL)、炭酸カリウム(0.83g,6.0mmol)、ヨウ素(0.81g,3.2mmol)を加え、2時間還流した。反応液を室温まで冷却し、塩酸ヒドロキシルアミン(0.35g,5.0mmol)を加え、5時間還流した。
次に飽和亜硫酸ナトリウム水溶液20mlを加え、クロロホルムで3回抽出した。抽出液を硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、溶媒を除去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘキサン/酢酸エチル=4:1)で精製し、5−フェニル−3−(p−トリル)イソオキサゾールの白色固体を、0.43g(収率91%)得た。IR (ATR): 3049, 1450 cm-1; 1H-NMR (CDCl3 : 500 MHz) δ=6.82 (s, 1H), 7.44-7.50 (m, 6H), 7.82-7.85 (m, 2H) , 7.86-7.88 (m, 2H)
<実施例5>
3,5−ジフェニルイソオキサゾールの合成
実施例4で用いたp−トルアルデヒドに代わり、ベンズアルデヒドを用いる以外は、実施例4と同様に処理することによって、3,5−ジフェニルイソオキサゾールを合成した(収率90%)。IR (ATR): 3049, 1450 cm-1; 1H-NMR (CDCl3 : 500 MHz) δ=6.82 (s, 1H), 7.44-7.50 (m, 6H), 7.82-7.85 (m, 2H) , 7.86-7.88 (m, 2H)
<実施例6>
3−(4−クロロフェニル)−5−フェニルイソオキサゾールの合成
実施例4で用いたp−トルアルデヒドに代わり、p−クロロベンズアルデヒドを用いる以外は、実施例4と同様に処理することによって、3−(4−クロロフェニル)−5−フェニルイソオキサゾールを合成した(収率73%)。IR (ATR): 2987, 1458 cm-1; 1H-NMR (CDCl3 : 500 MHz) d = 6.82 (s, 1H), 7.44-7.50 (m, 5H), 7.77 (d, J= 8.9 Hz, 2H), 7.84-7.87 (m, 2H)

Claims (10)

  1. 末端アルキンと強塩基性化合物とを混合した後、さらにアルデヒド化合物を混合して反応させる第1工程と、
    前記第1工程後に酸化剤と弱塩基性化合物とを混合して反応させる第2工程と、
    前記第2工程後にヒドラジン誘導体を混合して反応させる第3工程と、
    を行うことでピラゾール誘導体を得ることを特徴とするピラゾール誘導体の製造方法。
  2. 前記強塩基性化合物は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルキルリチウム化合物、アルキルマグネシウム化合物、金属水素化物、金属アミドから選ばれる請求項1記載のピラゾール誘導体の製造方法。
  3. 前記酸化剤は、酸化能を有するヨウ素化剤である請求項1または2記載のピラゾール誘導体の製造方法。
  4. 前記弱塩基性化合物は、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ土類金属炭酸塩類、三級アミン、ピリジンから選ばれる請求項1乃至3の何れか1項記載のピラゾール誘導体の製造方法。
  5. 前記末端アルキンは、置換されていてもよい芳香族基または置換されていてもよい直鎖若しくは分岐鎖状の炭素数1〜12のアルキル基を有する請求項1乃至4の何れか1項記載のピラゾール誘導体の製造方法。
  6. 末端アルキンと強塩基性化合物とを混合した後、さらにアルデヒド化合物を混合して反応させる第1工程と、
    前記第1工程後に酸化剤と弱塩基性化合物とを混合して反応させる第2工程と、
    前記第2工程後にヒドロキシルアミンを混合して反応させる第3工程と、
    を行うことでイソオキサゾール誘導体を得ることを特徴とするイソオキサゾール誘導体の製造方法。
  7. 前記強塩基性化合物は、アルカリ金属、アルカリ土類金属、アルキルリチウム化合物、アルキルマグネシウム化合物、金属水素化物、金属アミドから選ばれる請求項6記載のイソオキサゾール誘導体の製造方法。
  8. 前記酸化剤は、酸化能を有するヨウ素化剤である請求項6または7記載のイソオキサゾール誘導体の製造方法。
  9. 前記弱塩基性化合物は、アルカリ金属水酸化物、アルカリ土類金属水酸化物、アルカリ金属炭酸塩類、アルカリ土類金属炭酸塩類、三級アミン、ピリジンから選ばれる請求項6乃至8の何れか1項記載のイソオキサゾール誘導体の製造方法。
  10. 前記末端アルキンは、置換されていてもよい芳香族基または置換されていてもよい直鎖若しくは分岐鎖状の炭素数1〜12のアルキル基を有する請求項6乃至9の何れか1項記載のイソオキサゾール誘導体の製造方法。

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