JP2014172832A - 半固形化流動食又は栄養剤 - Google Patents
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Abstract
発生する離水が抑制されつつも、経管投与(チューブ注入)時にかかる荷重が小さく、過度な負担なく押し込むことが可能な胃瘻・腸瘻経管栄養法用の半固形化流動食又は栄養剤を提供する。また、キサンタンガム、カラギナン、ガラクトマンナン、寒天、ジェランガム、ペクチン、グルコマンナン及びアルギン酸類からなる群から選択される一種以上の糊料を含有し、胃瘻・腸瘻経管栄養法により経管投与される半固形化流動食又は栄養剤をチューブを介して注入(経管投与)する際にかかる荷重を低下させる方法を提供する。
【解決手段】
キサンタンガム、カラギナン、ガラクトマンナン、寒天、ジェランガム、ペクチン、グルコマンナン及びアルギン酸類からなる群から選択される一種以上の糊料を含有する半固形化流動食又は栄養剤中に、DE6未満の澱粉分解物を含有させる。
【選択図】なし
Description
若しくは胃瘻・腸瘻経管栄養法により半固形化流動食又は栄養剤をチューブ注入する際にかかる荷重を低下させる方法に関する;
項1.胃瘻・腸瘻経管栄養法により経管投与される半固形化流動食又は栄養剤であって、
キサンタンガム、カラギナン、ガラクトマンナン、寒天、ジェランガム、ペクチン、グルコマンナン及びアルギン酸類からなる群から選択される一種以上の糊料と、
DE6未満の澱粉分解物を含有することを特徴とする、半固形化流動食又は栄養剤。
項2.キサンタンガム、カラギナン、ガラクトマンナン、寒天、ジェランガム、ペクチン、グルコマンナン及びアルギン酸類からなる群から選択される一種以上の糊料を含有し、
胃瘻・腸瘻経管栄養法により経管投与される半固形化流動食又は栄養剤中に、
DE6未満の澱粉分解物を含有させることを特徴とする、半固形化流動食又は栄養剤をチューブを介して注入する際にかかる荷重を低下させる方法。
半固形化流動食又は栄養剤における上記糊料の含量は特に制限されない。通常、0.05〜10質量%、好ましくは0.1〜5質量%、更に好ましくは0.2〜3質量%である。上記糊料を用いることで、離水が抑制されつつも経管投与(チューブ注入)時にかかる荷重が小さく、過度な負担なく押し込むことが可能な半固形化流動食又は栄養剤を提供することができる。なお、糊料としてα化澱粉、加工澱粉等の澱粉を用いた場合には、DE6未満の澱粉分解物を併用した場合であっても荷重が低下した半固形化流動食又は栄養剤を提供することができない。
DEとは、一般には澱粉の分解程度を還元糖の割合で示すものである。全ての還元糖をぶどう糖(dextrose)の量に換算し、その割合を全体の乾燥固形分に対する質量%で表わしたものである。DE値が大きいほど還元糖の含有量が多く、逆にDE値が小さいほど還元糖の含有量が少ないことを意味する。本発明ではDE6未満、好ましくは5以下の澱粉分解物を用いることを特徴とし、DEが6以上の澱粉分解物を用いた場合には本発明の効果を得ることができない。具体的には、澱粉分解物の添加有無によってチューブ注入時の荷重に差異が生じない又は添加により却って荷重が増加する等の現象が生じる。本発明で用いる澱粉分解物のDEの下限は特に制限されない。例えば下限値はDE1、好ましくはDE2である。澱粉分解物は原料澱粉を加水分解して得ることができ、原料は特に制限されない。例えば、コーン、ワキシーコーン、小麦、米、もち米、タピオカ、馬鈴薯等が挙げられ、好ましくはコーンである。半固形化流動食又は栄養剤における澱粉分解物含量は特に制限されないが、通常、1〜30質量%、好ましくは1〜20質量%、更に好ましくは1〜15質量%である。
(チューブ注入時の荷重測定方法)
(1)半固形化流動食又は栄養剤を20℃に調温する。
(2)調温した半固形化流動食又は栄養剤を直径30mmの円柱状にくり抜き、50mlカテーテルチップシリンジに充填する。
(3)シリンジの先端にチューブ(内径約4mm、長さ250mm)を接続したものを、図1のようにテクスチャーアナライザーに固定する。
(4)ピストンを0.8mm/secで30mm押し込み、その間の最大荷重値を測定する。
栄養摂取として利用可能なタンパク質であれば、特に制限されず各種タンパク質を用いることができる。具体的には動物タンパク質(例.全脂粉乳、脱脂粉乳、脱脂豆乳粉末、カゼイン、ホエイタンパク質、全乳タンパク質等)、植物タンパク質(例.大豆タンパク質、小麦タンパク質等)、又はこれらの分解物等を例示できる。半固形化流動食又は栄養剤におけるタンパク含量は、上記カロリー値を満たす範囲であれば特に制限されない。通常、15質量%以下、好ましくは1〜10質量%である。なお、タンパク質含量が3質量%以上、更には5質量%以上では流動食又は栄養剤を半固形化した場合に荷重が大きくなり易いが、本発明ではタンパク質含量が3質量%以上、更には5質量%以上であっても、チューブ注入時の荷重が小さい(有意に低下している)という利点を有する。
栄養摂取として利用可能な脂質であれば、特に制限されず各種脂質を用いることができる。具体的には、植物油(例.大豆油、綿実油、サフラワー油、コーン油、米油、ヤシ油、シソ油、ゴマ油、アマニ油等)、動物油(例.イワシ油、タラ肝油等)、必須脂肪酸源としての長鎖脂肪酸トリグリセリド(LCT)、中鎖脂肪酸トリグリセリド(MCT)等を例示できる。半固形化流動食又は栄養剤における脂質含量は、上記カロリー値を満たす範囲であれば特に制限されない。通常、30質量%以下、好ましくは1〜20質量%である。
栄養摂取として利用可能な糖質であれば、特に制限されず各種糖質を用いることができる。具体的にはグルコース、フラクトース等の単糖類、マルトース、蔗糖等の二糖類等の通常の各種糖類や、キシリトール、ソルビトール、グリセリン、エリスリトール等の糖アルコール類、粉あめ、デキストリン等の澱粉分解物や、フラクトオリゴ糖、ガラクトオリゴ糖、ラクトスクロース等のオリゴ糖類等が挙げられる。
本発明で用いるDE6未満の澱粉分解物は、半固形化流動食又は栄養剤の糖質源として利用することも可能であるが浸透圧および栄養吸収速度の観点から、好ましくは他の糖質を併用することが望ましい。半固形化流動食又は栄養剤における糖質含量は、上記カロリー値を満たす範囲であれば特に制限されない。通常、40質量%以下、好ましくは2〜30質量%である。
栄養摂取として利用可能な素材を使用できる。例えば、ミネラルであれば、ナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄等は食品添加物扱いの塩の形で添加することができる。ビタミンであれば、例えば、ビタミンB1、B2、B6、B12、C、D、K、ナイアシン、ニコチン酸アミド、パントテン酸、又は葉酸等を使用することができる。流動食又は栄養剤中のミネラル、ビタミンの量は「日本人の食事摂取基準[2005年度版]」に記載の推奨量、目安量、目標量又は上限量に従い適宜設定することが可能である。
表1の処方に従い、半固形化栄養剤を調製した。詳細には、水にゲル化剤製剤1及び澱粉分解物(DE4〜40)を添加し、80℃で5分間加熱攪拌溶解した。別容器で80℃に加温しておいた栄養剤(経腸栄養剤:100ml当たり、熱量200kcal、タンパク質7g、脂質6g、糖質30g)を上記溶液に添加、混合した後、さらに80℃で5分間撹拌溶解した。全量が100質量%となるように蒸発水を補正した後、プリンカップに充填して121℃、20分間加熱殺菌処理を行い、冷蔵庫(5℃)で一晩冷却することで、半固形化栄養剤を得た。調製した半固形化栄養剤について、チューブ注入時の荷重、チューブ通過後の試料粘度及び離水について、表2に示す方法に従って評価した。結果を表1に示す。
表3の処方に従い、半固形化栄養剤を調製した。詳細には、水にゲル化剤製剤2及び澱粉分解物(DE4〜40)を添加し、80℃で5分間加熱攪拌溶解した。別容器で80℃に加温しておいた栄養剤(経腸栄養剤:100ml当たり、熱量200kcal、タンパク質7g、脂質6g、糖質30g)を上記溶液に添加、混合した後、さらに80℃で5分間撹拌溶解した。全量が100質量%となるように蒸発水を補正した後、プリンカップに充填して121℃、20分間加熱殺菌処理を行い、冷蔵庫(5℃)で一晩冷却することで、半固形化栄養剤を得た。実験例1と同様に、調製した半固形化栄養剤についてチューブ注入時の荷重、チューブ通過後の試料粘度及び離水について、表2に示す方法に従って評価した。結果を表3に示す。
Claims (2)
- 胃瘻・腸瘻経管栄養法により経管投与される半固形化流動食又は栄養剤であって、
キサンタンガム、カラギナン、ガラクトマンナン、寒天、ジェランガム、ペクチン、グルコマンナン及びアルギン酸類からなる群から選択される一種以上の糊料と、
DE6未満の澱粉分解物を含有することを特徴とする、半固形化流動食又は栄養剤。 - キサンタンガム、カラギナン、ガラクトマンナン、寒天、ジェランガム、ペクチン、グルコマンナン及びアルギン酸類からなる群から選択される一種以上の糊料を含有し、
胃瘻・腸瘻経管栄養法により経管投与される半固形化流動食又は栄養剤中に、
DE6未満の澱粉分解物を含有させることを特徴とする、半固形化流動食又は栄養剤をチューブを介して注入する際にかかる荷重を低下させる方法。
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Citations (3)
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JPH06228516A (ja) * | 1992-12-23 | 1994-08-16 | Parke Davis & Co | スターチエステル基材のホットメルト接着剤 |
JP2003517456A (ja) * | 1999-04-14 | 2003-05-27 | ソシエテ デ プロデユイ ネツスル ソシエテ アノニム | 液体栄養製品の安定化方法および安定化製品 |
US20110053888A1 (en) * | 2008-05-07 | 2011-03-03 | Vegenat S.A. | Mixture Of Carboyhydrates And Its Use In The Preparation Of A Product Intended For Oral Or Enteral Nutrition |
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2013
- 2013-03-07 JP JP2013045168A patent/JP6104647B2/ja active Active
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