JP2014172778A - 誘電体薄膜形成用組成物及び誘電体薄膜の形成方法並びにこの方法で形成された誘電体薄膜 - Google Patents

誘電体薄膜形成用組成物及び誘電体薄膜の形成方法並びにこの方法で形成された誘電体薄膜 Download PDF

Info

Publication number
JP2014172778A
JP2014172778A JP2013046245A JP2013046245A JP2014172778A JP 2014172778 A JP2014172778 A JP 2014172778A JP 2013046245 A JP2013046245 A JP 2013046245A JP 2013046245 A JP2013046245 A JP 2013046245A JP 2014172778 A JP2014172778 A JP 2014172778A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
thin film
atoms
composition
dielectric thin
forming
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013046245A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6102358B2 (ja
Inventor
Hideaki Sakurai
英章 桜井
Jun Fujii
順 藤井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Materials Corp
Original Assignee
Mitsubishi Materials Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Materials Corp filed Critical Mitsubishi Materials Corp
Priority to JP2013046245A priority Critical patent/JP6102358B2/ja
Publication of JP2014172778A publication Critical patent/JP2014172778A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6102358B2 publication Critical patent/JP6102358B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Compositions Of Oxide Ceramics (AREA)
  • Inorganic Compounds Of Heavy Metals (AREA)
  • Ceramic Capacitors (AREA)
  • Fixed Capacitors And Capacitor Manufacturing Machines (AREA)
  • Inorganic Insulating Materials (AREA)

Abstract

【課題】薄膜キャパシタの誘電体層等に用いた際に、薄膜キャパシタとしての諸特性のうちの、特に、電圧を変えたときの容量変化率、絶縁耐圧及び静電容量特性を同時に向上させ得るPLZT誘電体薄膜を形成するための組成物及び誘電体薄膜の形成方法並びにこの方法で形成された誘電体薄膜を提供する。
【解決手段】PLZT誘電体薄膜を形成するための有機金属化合物含有組成物であり、組成物に含まれるZr原子とTi原子の和を100とするとき、Zr原子とTi原子の原子比Zr/Tiが55/45〜80/20であり、Pb原子とLa原子の和が103〜115であり、かつLa原子が8〜12であることを特徴とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、薄膜キャパシタの誘電体層等に用いられるPLZT誘電体薄膜の形成に好適な誘電体薄膜形成用組成物及び誘電体薄膜の形成方法並びにこの方法で形成された誘電体薄膜に関するものである。
薄膜キャパシタの誘電体層等に用いられる薄膜として、チタン酸ストロンチウム(SrTiO3)、チタン酸バリウムストロンチウム(以下、「BST」という)、チタン酸鉛(以下、「PT」という)、チタン酸ジルコン酸鉛(以下、「PZT」という)、ランタン添加チタン酸ジルコン酸鉛(以下、「PLZT」という)に代表される第4成分添加チタン酸ジルコン酸鉛(以下、「4成分系PZT」という)等のペロブスカイト型酸化物から形成される誘電体薄膜が注目されている。また、誘電体薄膜を形成する方法としては、真空蒸着法、スパッタリング法、レーザーアブレーション法等の物理的気相成長法、CVD(Chemical Vapor Deposition)法等の化学的気相成長法の他に、ゾルゲル法等の化学溶液法(Chemical Solution Deposition、CSD法)が用いられる(例えば、特許文献1参照。)。特にゾルゲル法は、CVD法やスパッタリング法等に比べ、真空プロセスを必要としないため、製造コストも低く、広い面積の基板上に形成することも容易であるという利点がある。しかも、誘電体薄膜の形成に用いる溶液材料中の組成を変えることによって、膜中の組成を理論的比率にすることが容易で、かつ極めて薄い誘電体薄膜が得られるため、大容量の薄膜キャパシタを形成する方法として期待されている。
また、ゾルゲル法によるPLZT誘電体薄膜の形成方法としては、加熱処理によるデバイスのトランジスタ及びその周辺回路等への悪影響を解消するため、組成物を基板上に塗布した後の結晶化のための焼成温度を、非常に低温で行うことを実現させたPLZT誘電体薄膜の形成方法が開示されている(例えば、特許文献2参照。)。
この形成方法では、形成後の誘電体薄膜において、Pb、La、Zr、Ti、Oからなる金属酸化物Aを形成するための有機金属化合物以外に、Bi、Si、Pb、Ge等からなる他の金属酸化物Bを形成するための有機金属化合物を添加した液状組成物を用いることにより、焼成温度の飛躍的な低温化を達成している。
特開昭60−236404号公報(6ページの右上欄10行目〜左下欄3行目) 特許第4329287号公報(請求項1、請求項12、段落[0010]〜段落[0013])
一方、CSD法による誘電体薄膜の成膜においては、上記特許文献2に示される焼成温度の低温化についての課題以外にも、キャパシタとしての特性、即ち静電容量、絶縁耐圧特性等を十分に引出すための研究や開発が、今でも盛んに行われている。キャパシタにおけるこれらの特性に最も関与しているのは、誘電体薄膜中の金属組成にあると考えられ、これら組成の違いがキャパシタとしての特性を大きく変えることから、これまでにも、最適な組成を開示した文献等が数多く存在している。
しかしながら、PLZT誘電体薄膜の場合は、特に、主な構成元素がPb、La、Zr、Tiの4つも存在していることから、最適な組成を選択するのが非常に困難であった。そのため、従来技術に開示されている組成のものを採用しても、そのとき必要であった特性が十分得られなかったり、また、これらの組成の極僅かな違いにより、キャパシタとして必要とされる複数の特性のうちのいずれかが大幅に低下してしまうといった不具合が生じていた。このため、PLZT誘電体薄膜のCSD法による成膜において、キャパシタとしての諸特性を複数同時に向上させることができる組成を有する材料及び成膜方法等の開発が求められていた。
本発明者等は鋭意検討の結果、キャパシタとして必要とされる複数の特性のいずれもが満足な値まで向上する組成を有するPLZT誘電体薄膜を形成するための組成物の組成を見出した。
本発明の目的は、薄膜キャパシタの誘電体層等に用いた際に、薄膜キャパシタとしての諸特性のうちの、特に、電圧を変えたときの容量変化率、絶縁耐圧及び静電容量特性を同時に向上させ得るPLZT誘電体薄膜を形成するための組成物及び誘電体薄膜の形成方法並びにこの方法で形成された誘電体薄膜を提供することにある。
本発明の第1の観点は、PLZT誘電体薄膜を形成するための有機金属化合物含有組成物において、組成物に含まれるZr原子とTi原子の和を100とするとき、Zr原子とTi原子の原子比Zr/Tiが55/45〜80/20であり、Pb原子とLa原子の和が103〜115であり、かつLa原子が8〜12であることを特徴とする。
本発明の第2の観点は、第1の観点の誘電体薄膜形成用組成物を用いて成膜を行うPLZT誘電体薄膜の成膜方法である。
本発明の第3の観点は、第2の観点の誘電体薄膜の成膜方法により成膜された膜厚が200〜500nmであるPLZT誘電体薄膜である。
本発明の第1の観点の誘電体薄膜形成用組成物は、PLZT誘電体薄膜を形成するための有機金属化合物含有組成物であり、組成物に含まれるZr原子とTi原子の和を100とするとき、Zr原子とTi原子の原子比Zr/Tiが55/45〜80/20であり、Pb原子とLa原子の和が103〜115であり、かつLa原子が8〜12である。これにより、この誘電体薄膜形成用組成物を、例えば薄膜キャパシタの誘電体層の形成に用いれば、薄膜キャパシタとしての諸特性のうちの、特に、電圧を変えたときの容量変化率、絶縁耐圧及び静電容量特性を同時に向上させることができる。
本発明の第2の観点の成膜方法では、上記本発明の誘電体薄膜形成用組成物を用いて成膜を行うため、薄膜キャパシタの誘電体層等に用いた際に、薄膜キャパシタとしての諸特性のうちの、特に、電圧を変えたときの容量変化率、絶縁耐圧及び静電容量特性を同時に向上させ得るPLZT誘電体薄膜を成膜することができる。
本発明の第3の観点の誘電体薄膜は、上記本発明の成膜方法によって所望の膜厚に成膜されたPLZT誘電体薄膜であるため、この誘電体薄膜を、例えば薄膜キャパシタの誘電体層に用いれば、薄膜キャパシタとしての諸特性のうちの、特に、電圧を変えたときの容量変化率、絶縁耐圧及び静電容量特性を同時に向上させることができる。
一般的な薄膜キャパシタの積層構造を示す断面構成図である。
次に本発明を実施するための形態を説明する。
本発明の誘電体薄膜形成用組成物は、PLZT誘電体薄膜、即ちランタン添加チタン酸ジルコン酸鉛からなる誘電体薄膜を形成するための有機金属化合物含有組成物の改良である。その特徴ある構成は、組成物に含まれるZr原子とTi原子の和を100とするとき、Zr原子とTi原子の原子比Zr/Tiが55/45〜80/20であり、Pb原子とLa原子の和が103〜115であり、かつLa原子が8〜12であることにある。これにより、この組成物を用いれば、電圧を変えたときの容量変化率が小さく、高い絶縁耐圧及び静電容量を有する薄膜キャパシタ等を製造することができる。
ここで、組成物に含まれるZr原子とTi原子の和を100とするとき、Zr原子とTi原子の原子比Zr/Tiを上記範囲としたのは、原子比が下限値未満では、容量変化率が増大する不具合が生じ、一方、上限値を越えると、絶縁耐圧が低下する不具合が生じるからである。また、組成物に含まれるZr原子とTi原子の和を100とするとき、Pb原子とLa原子の和を上記範囲とし、かつLa原子を上記範囲としたのは、Pb原子とLa原子の和が下限値未満では、例えば印加電圧が0Vのときの静電容量C0Vが大幅に低下する等の不具合が生じ、上限値を越えると、絶縁耐圧が低下する等の不具合が生じるからである。また、La原子が下限値未満では、容量変化率が増大する不具合が生じ、一方、上限値を越えると、静電容量自体が小さく不十分となるからである。このうち、Zr原子とTi原子の原子比Zr/Tiの好ましい範囲は70/30〜80/20であり、Pb原子とLa原子の和が103〜115の際のLa原子の好ましい範囲は9〜12である。
本発明の誘電体薄膜形成用組成物に含まれる有機金属化合物は、鉛、ランタン、チタン及びジルコニウムの有機金属化合物であり、Pb、La、Zr及びTiの各金属元素に、有機基がその酸素又は窒素原子を介して結合している化合物が好適である。具体的には、これらの金属アルコキシド、金属ジオール錯体、金属トリオール錯体、金属カルボン酸塩、金属β−ジケトネート錯体、金属β−ジケトエステル錯体、金属β−イミノケト錯体又は金属アミノ錯体からなる群より選ばれた1種又は2種以上が挙げられる。特に好適な化合物は、金属アルコキシド、その部分加水分解物又は有機酸塩である。このうち、Pb化合物及びLa化合物としては、酢酸鉛、酢酸ランタン等の酢酸塩、鉛ジイソプロポキシド、ランタントリイソプロポキシド等のアルコキシドが特に好ましい。一方、Ti化合物としては、チタニウムテトラエトキシド、チタニウムテトライソプロポキシド、チタニウムテトラブトキシド、チタニウムジメトキシジイソプロポキシド等のアルコキシドが特に好ましい。Zr化合物としては、上記Ti化合物と同様なアルコキシド類が好ましい。金属アルコキシドはそのまま使用しても良いが、分解を促進させるためにその部分加水分解物を使用しても良い。
これら鉛化合物、ランタン化合物、チタン化合物及びジルコニア化合物は、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子が、上記範囲を満たすように、有機溶媒に溶解してなる。有機溶媒としては、例えばカルボン酸、アルコール(例えば、多価アルコールであるプロピレングリコール)、エステル、ケトン類(例えば、アセトン、メチルエチルケトン)、エーテル類(例えば、ジメチルエーテル、ジエチルエーテル)、シクロアルカン類(例えば、シクロヘキサン、シクロヘキサノール)、芳香族系(例えば、ベンゼン、トルエン、キシレン)、その他テトラヒドロフラン等、或いはこれらの2種以上の混合溶媒を用いることができる。
カルボン酸としては、具体的には、n−酪酸、α−メチル酪酸、i−吉草酸、2−エチル酪酸、2,2−ジメチル酪酸、3,3−ジメチル酪酸、2,3−ジメチル酪酸、3−メチルペンタン酸、4−メチルペンタン酸、2−エチルペンタン酸、3−エチルペンタン酸、2,2−ジメチルペンタン酸、3,3−ジメチルペンタン酸、2,3−ジメチルペンタン酸、2−エチルヘキサン酸、3−エチルヘキサン酸を用いるのが好ましい。
また、エステルとしては、酢酸エチル、酢酸プロピル、酢酸n−ブチル、酢酸sec−ブチル、酢酸tert−ブチル、酢酸イソブチル、酢酸n−アミル、酢酸sec−アミル、酢酸tert−アミル、酢酸イソアミルを用いるのが好ましく、アルコールとしては、1−プロパノール、2−プロパノール、1−ブタノール、2−ブタノール、イソ−ブチルアルコール、1−ペンタノール、2−ペンタノール、2−メチル−2−ペンタノール、2−メトキシエタノールを用いるのが好適である。
なお、誘電体薄膜形成用組成物中の有機金属化合物の合計濃度は、溶液100質量%中のPLZT酸化物換算濃度が5〜20質量%となる濃度とすることが好ましい。下限値未満では、一回の塗布あたりの膜厚が薄くなるため、所望の膜厚を有する誘電体薄膜に形成するのが困難になり、一方、上限値を越えると、焼成後の誘電体薄膜にクラックが生じる場合があるため好ましくない。
また、必要に応じて安定化剤として、β−ジケトン類(例えば、アセチルアセトン、ヘプタフルオロブタノイルピバロイルメタン、ジピバロイルメタン、トリフルオロアセチルアセトン、ベンゾイルアセトン等)、β−ケトン酸類(例えば、アセト酢酸、プロピオニル酢酸、ベンゾイル酢酸等)、β−ケトエステル類(例えば、上記ケトン酸のメチル、プロピル、ブチル等の低級アルキルエステル類)、オキシ酸類(例えば、乳酸、グリコール酸、α−オキシ酪酸、サリチル酸等)、上記オキシ酸の低級アルキルエステル類、オキシケトン類(例えば、ジアセトンアルコール、アセトイン等)、ジオール、トリオール、高級カルボン酸、アルカノールアミン類(例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエタノールアミン)、多価アミン等を、(安定化剤分子数)/(金属原子数)で0.2〜3程度添加しても良い。
なお、調製後の組成物を濾過処理する等して、パーティクルを除去し、粒径0.5μm以上(特に0.3μm以上とりわけ0.2μm以上)のパーティクルの個数が、組成物1mL当り50個/mL以下とするのが好ましい。組成物中の粒径0.5μm以上のパーティクルの個数が50個/mLを越えると、長期保存安定性が劣るものとなる。この組成物中の粒径0.5μm以上のパーティクルの個数は少ない程好ましく、特に30個/mL以下であることが好ましい。
上記パーティクル個数となるように、調製後の組成物を処理する方法は特に限定されるものではないが、例えば、次のような方法が挙げられる。第1の方法としては、市販の0.2μm孔径のメンブランフィルターを使用し、シリンジで圧送する濾過法である。第2の方法としては、市販の0.05μm孔径のメンブランフィルターと加圧タンクを組み合せた加圧濾過法である。第3の方法としては、上記第2の方法で使用したフィルターと溶液循環槽を組み合せた循環濾過法である。
いずれの方法においても、溶液圧送圧力によって、フィルターによるパーティクル捕捉率が異なる。圧力が低いほど捕捉率が高くなることは一般的に知られており、特に、第1の方法、第2の方法について、粒径0.5μm以上のパーティクルの個数を50個以下とする条件を実現するためには、溶液を低圧で非常にゆっくりとフィルターに通すのが好ましい。
続いて、上記本発明の誘電体薄膜形成用組成物を用いたPLZT誘電体薄膜の成膜方法について説明する。ここでは、薄膜キャパシタの製造方法を例に挙げ、この製造工程とともに説明する。
先ず、上記調製した誘電体薄膜形成用組成物を、下部電極14へ塗布する。下部電極14は、図1に示すように、一般に、熱酸化膜(SiO2)等の絶縁体膜12と、下部電極14とその下層との接着性を向上させる密着層13が形成されたSi基板等の基板11上に、これらの層又は膜を介して形成される。下部電極14の形成には、熱処理による酸化反応を起こしにくいPt、Ru又はIr等の貴金属材料が好適に用いられ、スパッタリング法、真空蒸着法等の気相成長法や、電極用ペーストを用いたスクリーン印刷法、スプレー法又は液滴吐出法等の種々の方法を用いることができる。
上記基板11と、基板11上に形成された絶縁体膜12と、絶縁体膜12上に密着層13を介して形成された下部電極14とを有する支持体20は、具体的にはPt/Ti/SiO2/Si、Pt/TiO2/SiO2/Si、Pt/IrO/Ir/SiO2/Si、Pt/TiN/SiO2/Si、Pt/Ta/SiO2/Si、Pt/Ir/SiO2/Siの積層構造(下部電極/密着層/絶縁体膜/基板)の例に示される。上記誘電体薄膜形成用組成物の下部電極14へ塗布は、スピンコーティング法、ディップコーティング法、スプレーコーティング法又はLSMCD(Liquid Source Misted Chemical Deposition)等の従来からの塗布法を好適に用いることができるが、膜厚の調整が容易であること等から、スピンコーティング法が特に好ましい。
上記誘電体薄膜形成用組成物を下部電極14上に塗布した後、仮焼成(乾燥を含む)を行い塗膜を形成する。そして、塗膜が形成された基板11を本焼成することにより誘電体薄膜16を形成する。塗布から仮焼成までの工程は、それぞれ1回で行っても良いが、好ましくは4〜12回繰り返すことにより所望の厚さに形成しても良い。
仮焼成は、溶媒を除去するとともに有機金属化合物を熱分解又は加水分解してアモルファス複合酸化物に転化させるために行うことから、酸化雰囲気中、又は含水蒸気雰囲気中で行うのが好ましいが、大気中での加熱でも、加水分解に必要な水分は空気中の湿気により十分に確保されるため、大気中で行ってもよい。仮焼成は、ホットプレート等を用いて、150〜550℃で1〜10分間行うのが好ましい。
本焼成は、仮焼成で得られた薄膜を結晶化温度以上の温度で焼成して結晶化させるための工程であり、これにより誘電体薄膜が得られる。この結晶化工程の焼成雰囲気はO2、N2、Ar、N2O又はH2等或いはこれらの混合ガス等が好適である。また、本焼成は、急速加熱処理(RTA処理)等を用いて、450〜800℃で1〜60分間行うのが好ましい。また、昇温速度は10〜100℃/秒とするが好ましい。
以上の工程により、本発明のPLZT誘電体薄膜を成膜することができる。本焼成後に得られる本発明のPLZT誘電体薄膜16の厚さは、200〜500nmである。誘電体薄膜の厚さをこの範囲に限定する理由は、誘電体薄膜の厚さが下限値未満では、本質的に絶縁耐圧が不十分となる不具合が生じ、一方、上限値を越えるとクラックが発生し、絶縁耐圧が低下するからである。
上記誘電体薄膜16の形成に続いて、誘電体薄膜16上に上部電極17を形成し、薄膜キャパシタ10を得ることができる。この上部電極17も、上記下部電極14の形成に用いた貴金属材料が好適に用いられ、上記種々の方法によって形成することができるが、成膜後の良好な表面平滑性を得る理由から、スパッタリング法により形成するのが好ましい。以上の工程により、本発明のPLZT誘電体薄膜と、この誘電体薄膜を誘電体層として備える薄膜キャパシタが得られる。
この実施の形態では、薄膜キャパシタの誘電体層の形成方法を例に、本発明の誘電体薄膜の成膜方法について説明したが、本発明のPLZT誘電体薄膜は、上述の薄膜キャパシタの誘電体層としての用途以外に、IPD、DRAMメモリ用コンデンサ、積層コンデンサ、トランジスタのゲート絶縁体、不揮発性メモリ、焦電型赤外線検出素子、圧電素子、電気光学素子、アクチュエータ、共振子、超音波モータ、電気スイッチ、光学スイッチ又はLCノイズフィルタ素子の複合電子部品を製造する際の構成材料として使用することができる。
次に本発明の実施例を比較例とともに詳しく説明する。
<実施例1>
先ず、有機溶媒として十分に脱水処理した2−メトキシエタノールを用意し、これにPb化合物、La化合物としてPb及びLaの酢酸塩を溶解させ、共沸蒸留により結晶水を除去した。そして、得られた溶液にZr化合物としてZrテトラブトキシドを、Ti化合物としてTiイソプロポキシドを添加して溶解させた。更に、この溶液を安定化させるため、溶液中の溶解させた全有機金属化合物に対し、モル比で2倍となる量のアセチルアセトンを加えた。これにより、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が105:9:57:43であって、溶液100質量%中のPLZT酸化物換算濃度が10質量%の誘電体薄膜形成用組成物を調製した。
次に、基板として表面にスパッタリング法にてPt下部電極を形成した6インチシリコン基板を用意した。この基板のPt下部電極上に、スピンコート法により、500rpmで3秒間、その後3000rpmで15秒間の条件で、上記調製した誘電体薄膜形成用組成物を塗布した。続いて、ホットプレートを用い、大気雰囲気中、350℃で5分間加熱して仮焼成を行った。この誘電体薄膜形成用組成物の塗布から仮焼成までの工程を計6回繰り返した後、100%酸素雰囲気中、700℃の温度で1分間加熱する本焼成を行って結晶化させ、膜厚270nmのPLZT誘電体薄膜を成膜した。
<実施例2>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が95:9:70:30となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<実施例3>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が100:9:70:30となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<実施例4>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が95:12:70:30となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<実施例5>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が95:9:80:20となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<実施例6>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が105:9:55:45となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<実施例7>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が105:10:57:43となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<実施例8>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が94:9:70:30となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<実施例9>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が105:8:57:43となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<実施例10>
溶液100質量%中のPLZT酸化物換算濃度を11質量%となるように誘電体薄膜形成用組成物を調製したこと、及び組成物の塗布から仮焼成までの工程を計4回繰り返し、膜厚が200nmとなるように成膜を行ったこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<実施例11>
溶液100質量%中のPLZT酸化物換算濃度が11質量%となるように誘電体薄膜形成用組成物を調製したこと、及び組成物の塗布から仮焼成までの工程を計8回繰り返し、膜厚が400nmとなるように成膜を行ったこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<実施例12>
溶液100質量%中のPLZT酸化物換算濃度が11質量%となるように誘電体薄膜形成用組成物を調製したこと、及び組成物の塗布から仮焼成までの工程を計10回繰り返し、膜厚が500nmとなるように成膜を行ったこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<比較例1>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が110:0:52:48となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PZT誘電体薄膜を成膜した。
<比較例2>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が110:7:58:42となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<比較例3>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が100:5:52:48となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<比較例4>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が106:10:70:30となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<比較例5>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が105:12:70:30となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<比較例6>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が90:12:70:30となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<比較例7>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が106:10:80:20となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<比較例8>
有機金属化合物の配合割合を、組成物中のPb原子、La原子、Zr原子及びTi原子の原子比が106:10:82:18となるように調整したこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<比較例9>
組成物の塗布から仮焼成までの工程を計4回繰り返し、膜厚が180nmとなるように成膜を行ったこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<比較例10>
溶液100質量%中のPLZT酸化物換算濃度が12質量%となるように誘電体薄膜形成用組成物を調製したこと、及び組成物の塗布から仮焼成までの工程を計10回繰り返し、膜厚が520nmとなるように成膜を行ったこと以外は、実施例1と同様に、誘電体薄膜形成用組成物を調製し、PLZT誘電体薄膜を成膜した。
<比較試験及び評価>
実施例1〜12及び比較例1〜10で成膜した誘電体薄膜、及び後述の方法により製造した試験用薄膜キャパシタについて、誘電体薄膜の膜厚、容量変化率及び絶縁耐圧を評価した。これらの結果を、以下の表1に示す。
(1) 膜厚:形成した薄膜の断面の厚さを走査型電子顕微鏡(SEM)装置(日立ハイテク社製、型式名:S−4300SE)により測定した。
(2) 容量変化率及び静電容量C0V:先ず、成膜した誘電体薄膜の表面に、更にメタルマスクを用いて約250μm×250μm角のPt上部電極をスパッタリング法にて作製し、試験用薄膜キャパシタを得た。この薄膜キャパシタのPt下部電極とPt上部電極間のC−V特性(静電容量の電圧依存性)を、周波数1kHzにて印加電圧−5V〜5Vの範囲で評価した。具体的には、精密LCRメータ(ヒューレット・パッカード社製、 LCR meter 4284A)を用い、温度23℃、湿度50±10%の条件で測定した。
また、上記測定されたC0V(印加電圧0Vの時の静電容量)及びC5V(印加電圧5Vの時の静電容量)の値と、下記式(1)から、容量変化率Tを算出した。
T=(C0V−C5V)/C0V×100 (1)
(3) 絶縁耐圧:薄膜キャパシタの下部電極と上部電極間に、直流電圧を印加し、I−V特性(リーク電流密度の電圧依存性及び絶縁耐圧)を評価した。具体的には、電流電圧測定装置(ケースレー社製、236 SMU)を用いて、温度23℃、湿度50±10%、バイアスステップ0.5V、ディレイタイム0.1秒の条件で、リーク電流密度が1A/cm2を超える1つ手前の印加電圧の値を、薄膜キャパシタの絶縁耐圧とした。
Figure 2014172778
表1から明らかなように、実施例1〜9と比較例1〜8を対比すると、La原子を含まない比較例1では、容量変化率が67%と、実施例1〜9に比べて非常に高い値を示し、また、絶縁耐圧も実施例1〜9に比べて若干低い値を示した。また、Zr原子とTi原子の原子比Zr/Tiが55/45未満であり、La原子が8未満の比較例3では、容量変化率が50%と、実施例1〜9に比べて大きい値を示した。一方、Zr原子とTi原子の原子比Zr/Tiが80/20を超え、Pb原子とLa原子の和が115を越える比較例8では、絶縁耐圧が10.0以下と、実施例1〜9に比べて非常に低い値を示した。
また、Pb原子とLa原子の和が115を越える比較例4、比較例5、比較例7では、絶縁耐圧が10.0以下と、実施例1〜9に比べて非常に低い値を示した。一方、Pb原子とLa原子の和が103に満たない比較例6では、印加電圧が0Vのときの静電容量C0Vが0.81Vと非常に低い値を示した。また、Pb原子とLa原子の和が115を越え、かつLa原子が8に満たない比較例2では、容量変化率が55%と、実施例1〜9に比べて大きい値を示し、更に絶縁耐圧が27Vと、実施例1〜9に比べて低い値を示した。
これに対し、原子比Zr/Tiが55/45〜80/20であり、Pb原子とLa原子の和が103〜115であり、かつLa原子が8〜12である実施例1〜9では、容量変化率は45%以下、静電容量は1.2μF/cm2以上、絶縁耐圧は70V以上と、全ての評価において優れた値を示した。
また、実施例10〜12と比較例9,10を対比すると、膜厚が200nm未満の比較例9では、容量変化率が47%と、実施例10〜12に比べて若干大きくなり、また、絶縁耐圧は65Vと、実施例10〜12に比べて若干低くなった。一方、膜厚が500nmを越える比較例10では、クラックが発生してしまい、実施例10〜12に比べて絶縁耐圧が大幅に低くなった。
これに対し、膜厚が200〜500nmの範囲にある実施例10〜12では、容量変化率、静電容量及び絶縁耐圧の全ての評価において優れた値を示した。
本発明は、薄膜コンデンサ、キャパシタ、IPD、DRAMメモリ用コンデンサ、積層コンデンサ、トランジスタのゲート絶縁体、不揮発性メモリ、焦電型赤外線検出素子、圧電素子、電気光学素子、アクチュエータ、共振子、超音波モータ、電気スイッチ、光学スイッチ又はLCノイズフィルタ素子の複合電子部品の製造に利用できる。
10 薄膜キャパシタ
11 基板
12 絶縁体膜
13 密着層
14 下部電極
16 誘電体薄膜
17 上部電極
20 支持体

Claims (3)

  1. PLZT誘電体薄膜を形成するための有機金属化合物含有組成物において、
    前記組成物に含まれるZr原子とTi原子の和を100とするとき、
    Zr原子とTi原子の原子比Zr/Tiが55/45〜80/20であり、
    Pb原子とLa原子の和が103〜115であり、かつLa原子が8〜12である
    ことを特徴とする誘電体薄膜形成用組成物。
  2. 請求項1項記載の誘電体薄膜形成用組成物を用いて成膜を行うPLZT誘電体薄膜の成膜方法。
  3. 請求項2の記載の誘電体薄膜の成膜方法により成膜された膜厚が200〜500nmであるPLZT誘電体薄膜。
JP2013046245A 2013-03-08 2013-03-08 誘電体薄膜形成用組成物 Active JP6102358B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013046245A JP6102358B2 (ja) 2013-03-08 2013-03-08 誘電体薄膜形成用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013046245A JP6102358B2 (ja) 2013-03-08 2013-03-08 誘電体薄膜形成用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014172778A true JP2014172778A (ja) 2014-09-22
JP6102358B2 JP6102358B2 (ja) 2017-03-29

Family

ID=51694399

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013046245A Active JP6102358B2 (ja) 2013-03-08 2013-03-08 誘電体薄膜形成用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6102358B2 (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2016190110A1 (ja) * 2015-05-25 2018-03-15 コニカミノルタ株式会社 圧電薄膜、圧電アクチュエータ、インクジェットヘッド、インクジェットプリンタおよび圧電アクチュエータの製造方法
US10607240B2 (en) 2014-10-08 2020-03-31 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Activity situation analysis apparatus, activity situation analysis system, and activity situation analysis method

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60200403A (ja) * 1984-03-24 1985-10-09 日本曹達株式会社 薄膜誘電体の製造方法
JPH06298534A (ja) * 1991-06-19 1994-10-25 Ricoh Co Ltd Pb(ZrxTiy)O3あるいは(Pb,La)(ZrxTiy)O3の配向膜を有する複合結晶体およびその製法
JP2006001833A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Fujitsu Ltd ランタンで修飾されたチタン酸ジルコニウム鉛(plzt)の層を形成する方法、plztの層を備えたデバイス、及び前駆体形成溶液
US20080175985A1 (en) * 2005-01-27 2008-07-24 Commissariat A L'energie Atomique Method of Preparing Stable Oxide Ceramic Precursor Sol-Gel Solutions Based on Lead, Titanium, Zirconium and Lanthanide(s) and Method of Preparing Said Ceramic
JP2011201773A (ja) * 2004-02-27 2011-10-13 Canon Inc 圧電体薄膜、これを用いた圧電体素子、圧電アクチュエータ、インクジェット記録ヘッド

Patent Citations (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS60200403A (ja) * 1984-03-24 1985-10-09 日本曹達株式会社 薄膜誘電体の製造方法
JPH06298534A (ja) * 1991-06-19 1994-10-25 Ricoh Co Ltd Pb(ZrxTiy)O3あるいは(Pb,La)(ZrxTiy)O3の配向膜を有する複合結晶体およびその製法
JP2011201773A (ja) * 2004-02-27 2011-10-13 Canon Inc 圧電体薄膜、これを用いた圧電体素子、圧電アクチュエータ、インクジェット記録ヘッド
JP2006001833A (ja) * 2004-06-18 2006-01-05 Fujitsu Ltd ランタンで修飾されたチタン酸ジルコニウム鉛(plzt)の層を形成する方法、plztの層を備えたデバイス、及び前駆体形成溶液
US20080175985A1 (en) * 2005-01-27 2008-07-24 Commissariat A L'energie Atomique Method of Preparing Stable Oxide Ceramic Precursor Sol-Gel Solutions Based on Lead, Titanium, Zirconium and Lanthanide(s) and Method of Preparing Said Ceramic
JP2008528425A (ja) * 2005-01-27 2008-07-31 コミツサリア タ レネルジー アトミーク 鉛、チタン、ジルコニウムおよびランタニドに基づいた安定な酸化物セラミック前駆体ゾル−ゲル溶液を調製する方法および前記セラミックを調製する方法

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10607240B2 (en) 2014-10-08 2020-03-31 Panasonic Intellectual Property Management Co., Ltd. Activity situation analysis apparatus, activity situation analysis system, and activity situation analysis method
JPWO2016190110A1 (ja) * 2015-05-25 2018-03-15 コニカミノルタ株式会社 圧電薄膜、圧電アクチュエータ、インクジェットヘッド、インクジェットプリンタおよび圧電アクチュエータの製造方法
EP3306687A4 (en) * 2015-05-25 2018-05-30 Konica Minolta, Inc. Piezoelectric thin film, piezoelectric actuator, inkjet head, inkjet printer, and method for manufacturing piezoelectric actuator
US10369787B2 (en) 2015-05-25 2019-08-06 Konica Minolta, Inc. Piezoelectric thin film, piezoelectric actuator, inkjet head, inkjet printer, and method for manufacturing piezoelectric actuator

Also Published As

Publication number Publication date
JP6102358B2 (ja) 2017-03-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI535681B (zh) 強介電體薄膜形成用組成物,強介電體薄膜之形成方法,強介電體薄膜及複合電子零件
JP5724708B2 (ja) 誘電体薄膜形成用組成物、誘電体薄膜の形成方法及び該方法により形成された誘電体薄膜
KR20130111305A (ko) Pzt 계 강유전체 박막 및 그 제조 방법
JP5910431B2 (ja) 誘電体薄膜形成用組成物及び誘電体薄膜の形成方法
KR102007543B1 (ko) PNbZT 강유전체 박막의 제조 방법
TWI598319B (zh) 強介電體薄膜形成用組成物及該薄膜之形成方法、以及以該方法所形成之薄膜
JP2014144881A (ja) 誘電体薄膜形成用組成物及びこの組成物を用いた誘電体薄膜の形成方法
JP5655272B2 (ja) 強誘電体薄膜形成用組成物、強誘電体薄膜の形成方法並びに該方法により形成された強誘電体薄膜
JP6102358B2 (ja) 誘電体薄膜形成用組成物
JP5655274B2 (ja) 強誘電体薄膜形成用組成物、強誘電体薄膜の形成方法並びに該方法により形成された強誘電体薄膜
JP5560460B2 (ja) 誘電体薄膜の形成方法
JP5526591B2 (ja) 強誘電体薄膜形成用組成物、強誘電体薄膜の形成方法並びに該方法により形成された強誘電体薄膜
JP5659457B2 (ja) 強誘電体薄膜形成用組成物、強誘電体薄膜の形成方法並びに該方法により形成された強誘電体薄膜
JP5591484B2 (ja) 強誘電体薄膜形成用組成物、強誘電体薄膜の形成方法並びに該方法により形成された強誘電体薄膜
JP5533622B2 (ja) 強誘電体薄膜形成用組成物、強誘電体薄膜の形成方法並びに該方法により形成された強誘電体薄膜
JP5591485B2 (ja) 強誘電体薄膜形成用組成物、強誘電体薄膜の形成方法並びに該方法により形成された強誘電体薄膜
JP5417962B2 (ja) 強誘電体薄膜形成用組成物、強誘電体薄膜の形成方法並びに該方法により形成された強誘電体薄膜
JP5293347B2 (ja) 強誘電体薄膜形成用組成物、強誘電体薄膜の形成方法並びに該方法により形成された強誘電体薄膜
JP5526593B2 (ja) 強誘電体薄膜形成用組成物、強誘電体薄膜の形成方法並びに該方法により形成された強誘電体薄膜

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150930

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160823

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160830

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161019

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161122

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20170106

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170213

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6102358

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150