JP2014172665A - エレベータ - Google Patents

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Abstract

【課題】軽微な異常であってもエレベータの乗客が異常状態を解消できない場合は、管理センタにこの異常状態の情報を送信して管理者に軽微な異常であるがエレベータの乗客が異常状態を解消できない状態が発生していることを連絡することができるエレベータを提供することにある
【解決手段】異常状態が乗客によって対応できる異常状態かどうかを判断し、乗客によって対応できる異常状態であれば対応方法を乗客に報知すると共に、乗客によって対応できる異常状態であっても所定の条件が成立すると管理センタに異常状態を送信するようにした。これによって、乗客によって対応できる異常状態であれば対応方法を乗客に報知することで早期に異常状態を解消でき、更にこの異常状態が乗客によって対応できない場合は管理センタに異常状態を送信することで、管理センタの管理者によって確実に異常状態を解消できるようになるものである。
【選択図】図2

Description

本発明は建築物に備えられるエレベータに係り、特にエレベータの乗客に対して所要の情報を報知する報知装置及びエレベータの運行状態を監視する運行監視装置を備えたエレベータに関するものである。
一般的にエレベータは、建築物の昇降路内に吊り下げられた乗りかごを備え、この乗りかごが巻上機により駆動されて昇降路内で上下方向に昇降、移動するように運行される。エレベータの運行状況は運行監視装置により常時監視され、異常や故障(以下、異常状態と総称する)が発生した際には、その情報がエレベータを管理する管理センタ、或いは建築物の管理室(以下、管理センタと総称する)に送信される。
異常状態の情報が送信されたときには、管理センタの管理者がエレベータの設置場所に赴き、送信されてきた異常状態についての点検が行なわれる。したがって、エレベータの乗客は管理者が到着し、点検が終了するまでエレベータを利用することができない。
ところで、管理センタに送られてくる異常状態の情報のうちには、軽微でエレベータの乗客が点検して修復することが可能な異常状態、或いは乗客自身の行動で生じる異常状態、例えば乗客が乗りかご内でふざけて飛び跳ねることで生じるかごの異常振動などが含まれる。しかしながら、従来ではこのような軽微の異常が発生したときでも、管理センタの管理者がエレベータの設置場所まで出向いてエレベータを点検し、その点検が終了するまでエレベータを利用することができず、エレベータの乗客に対するサービス性やエレベータの運行効率が低下するという課題があった。
そこで、例えば、特開2012−162390号公報(特許文献1)においては、エレベータの運行中に異常状態が生じたときに、その異常状態の内容とその解消方法を含む情報を乗りかごの乗客に報知し、その報知で異常状態が軽微なときに乗りかごの乗客自身の行為でその異常状態を解消したり、その異常状態に対応したりすることが可能となるエレベータの報知装置を提案している。
特開2012−162390号公報
しかしながら、特許文献1で提案されている方法はエレベータの乗客自身が異常状態を解消するものであるが、軽微な異常であっても乗客だけでは異常状態を解消できない場合がある。したがって、この場合はエレベータを利用することができないという課題があった。
本発明の目的は、軽微な異常であってもエレベータの乗客が異常状態を解消できない場合は、管理センタにこの異常状態の情報を送信して管理者に軽微な異常であるがエレベータの乗客が異常状態を解消できない状態が発生していることを連絡することができるエレベータを提供することにある
本発明の特徴は、異常状態が乗客によって対応できる異常状態かどうかを判断し、乗客によって対応できる異常状態であれば対応方法を乗客に報知すると共に、乗客によって対応できる異常状態であっても所定の条件が成立すると管理センタに異常状態を送信する、ところにある。
ここで、所定の条件とは、例えば乗りかご内のインターホンが押された場合、異常状態が検出されて所定の時間が経過した場合、乗りかご、或いは乗り場に乗客が存在しない場合等が考えられる。尚、この他にも種々の条件を採用しても良いし、これらの組合せを条件としても良いものである。
本発明によれば、異常状態が乗客によって対応できる異常状態かどうかを判断し、乗客によって対応できる異常状態であれば対応方法を乗客に報知することで早期に異常状態を解消でき、更にこの異常状態が乗客によって対応できない場合は管理センタに異常状態を送信することで、管理センタの管理者によって確実に異常状態を解消できるようになるものである。
本発明の一実施例になるエレベータの概略の構成を示す構成図である。 本発明の一実施例になる乗りかごに異常状態が生じた時の報知方法を示す制御フローチャート図である。 本発明の他の実施例になる乗りかごに異常状態が生じた時の報知方法を示す制御フローチャート図である。
以下、本発明の実施形態について図面を用いて詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態に限定されることなく、本発明の技術的な概念の中で種々の変形例や応用例をもその範囲に含むものである。
まず、本発明の第1の実施形態について図1及び図2に基づき説明する。図1はエレベータの構成を示したもので、エレベータ100の乗りかご101には、少なくとも乗客検出手段102、報知手段103、乗りかご側ドア104、インターホン105が設けられている。乗客検出手段102は、乗りかご101内に乗客である乗客が存在しているかどうかを判断するものであって、例えばセンサーカメラや重量センサーによって乗客の有無を判断することができる。また、報知手段103は乗客に各種の情報を伝達するもので、音声による報知が好ましくスピーカー等を用いることができるが、この音声の他に画像情報等も活用することができる。インターホン105は管理センタに連絡するためのマイクやマイクを起動するためのボタン等が設けられている。
また、各階毎にある乗場200には乗場の乗客検出手段201、乗場ドア202、乗場報知手段203が備えられている。乗客検出手段201は、乗場に乗客である乗客が存在しているかどうかを判断するものであって、例えばセンサーカメラによって乗客の有無を判断することができる。また、報知手段203は乗場にいる乗客に各種の情報を伝達するもので、音声による報知が好ましくスピーカー等を用いることができるが、画像情報等も活用することができる。
更に、管理センタ300には管理者向けの報知手段301を設けている。この報知手段301は後述するエレベータ制御装置400から送られてくる情報を報知するもので、スピーカー等による音声による報知や、画像表示装置等による文字や記号、図面等の表示による報知が用いられている。ここで、エレベータ制御装置400には乗りかご101に搭乗している乗客や乗場200にいる乗客から送られてくる各種の情報が入力される構成とされている。
エレベータ制御装置400はエレベータ100の運行管理を行なうものであるが、ここでは本発明に関係する機能について説明する。エレベータ制御装置400は異常情報格納部(記憶手段)401、データ収集部402、報知制御部403、及び制御部404等を備えている。
このエレベータ制御装置400は制御ブロックを用いて説明しているが、マイクロコンピュータを主体とした制御装置から構成されており、マイクロコンピュータには周知の通り、演算部、プログラムや演算に使用する各種データを記憶しているROM、取り込まれた情報を一次的に記憶しておくRAM、A/D変換器を含む入出力回路等を備えている。
したがって、異常情報格納部401はROMに対応し、データ収集部402は入出力回路やRAMに対応し、報知制御部403は入出力回路やRAMに対応し、制御部404は演算部に対応することになる。尚、この対応は一例であってこれ以外の対応関係を有していても良いものであり、要は少なくとも以下に説明する機能を実行できれば良いものである。
ここで、異常情報格納部401にはエレベータ100に生じる各種の異常状態に関連した異常状態情報が記憶されており、この異常状態情報は異常状態の重要度に応じてランク付けして記憶されている。つまり、乗客によって対応できる軽微な異常状態から管理センタの管理者が対応する重大な異常状態に亘ってランク、例えばEA、EB、EC、ED、と分割されており、ランクEA,EBについては基本的には乗客によって対応できる軽微な異常状態であり、ランクEC,EDについては基本的には管理センタの管理者によって対応しなければならない重大な異常状態と定義されている。
したがって、データ収集部402で収集された異常状態の情報は制御部404に送られ、制御部404はこの異常状態の情報と異常情報格納部401に記憶された異常状態情報を突き合わせて異常状態のランクを割り出し、このランクがランクEA,EBであれば乗客によって対応できる軽微な異常状態と判断し、ランクEC,EDであれば管理センタの管理者によって対応しなければならない重大な異常状態と判断する。
そして、制御部404においては異常状態のランクがランクEA,EBであれば、この情報を報知制御部403に送り、報知制御部403は乗客に異常状態の内容とその対応(解消)方法を乗りかご101の報知手段103に送るか、或いは乗場200の報知手段203に送るか、或いは両方の報知手段103、203に送るようにする。したがって、乗りかご101の乗客、或いは乗場200の乗客はこの報知手段の報知内容に従って異常状態の対応方法を実行することによって異常状態を脱することができるようになる。
更に、制御部404ではランクEA、EBであってもやむを得ない事情によって乗客による異常状態の解消ができない場合は、管理センタ300に乗客によっても異常状態が解消できない旨の情報を送り、管理センタ300の管理者による異常状態の解消依頼を行なうように構成されている。ここで、乗客による異常状態の解消ができないことを判断する条件としては乗りかご101、或いは乗場200に乗客が存在しない場合、乗りかご101の乗客による意図的な対応要請があった場合、異常状態が発生して所定の時間が経過した場合等が考えられる。これらの具体的な方法については図2、図3に基づいて詳細に説明する。
一方、制御部404においては異常状態のランクがランクEC、EDであれば、この情報を報知制御部403に送り、報知制御部403は管理センタ300の報知手段301に異常状態の内容を送るようにする。管理センタ300ではこの異常状態が重大な異常状態と判断して管理者が必要な工具や補修部品を準備し、異常状態が生じたエレベータ100に赴いて異常状態を解消することになる。
次に、上述したエレベータ制御装置400の具体的な制御方法について、図2及び図3に示した制御フローチャートに基づき詳細に説明するが、ランクEC、EDのような直接的に管理センタ300に異常状態を送信する重大な異常事例については説明を省略している。
図2に示す制御フローチャートは、乗りかごドア104のドアレールに何らかの原因で小石等の異物が詰まり、乗りかごドア104が閉まらないことによって「出発不能」となる軽微な異常状態の解消方法である。そして、この制御フローチャートはある所定の時間間隔で起動される制御フローであり、以下ステップ毎に制御内容を説明する。
≪ステップS101≫
エレベータ制御装置404では各種の異常状態の発生を監視しており、このステップでは、乗りかごドア104のドアレールに異物が詰まって乗りかごドア104が閉じられないことにより「出発不能」となった異常状態を検出している。このステップでは更にこの異常状態がどのランクの異常状態かを判断し、上述したランクEA、或いはランクEBであれば乗りかご101、或いは乗場200の乗客によって異常状態が解消できると判断する。ランクEC、EDであれば直接的に管理センタ300に異常状態を送信するが本実施例では説明を省略している。今回の場合はドアレールの異物を除去すれば異常状態を解消できる軽微な異常状態である。
≪ステップS102≫
このステップでは、乗りかご101の報知手段103を用いて「乗りかごドアのドアレールに異物が詰まって乗りかごドアが閉じられず出発ができません」といった趣旨の音声による報知を行なう。これによって、乗客に出発できない理由を説明することで乗客に無用の不安感を与えるのを予防できる。尚、このステップでは乗客が乗りかご101に搭乗しているか否かに拘わらず音声による報知を行うように制御している。
≪ステップS103≫
このステップでは、乗場200の報知手段203を用いて「乗りかごドアのドアレールに異物が詰まって乗りかごドアが閉じられず出発ができません」といった趣旨の音声による報知を行なう。このように乗場にいる乗客に出発できない理由を説明することで、乗客の「なぜ出発しないのか」といった疑念を払拭することができる。尚、このステップでは乗客が乗場200にいるか否かに拘わらず音声による報知を行うように制御している。
≪ステップS104≫
このステップでは、乗りかご101内に乗客がいるかどうかを判断している。この判断は乗客検出手段102からの情報によって判断が可能である。そして、乗りかご101内に乗客がいなければ次のステップS110に進み、乗りかご101内に乗客がいれば次のステップS106に進む。ここで、ステップS104を実行する理由は、乗りかご101内に乗客が存在しなければ異物を取り除くといった異常状態を解消方法が実行できないので、ステップS110に進むことになる。ステップS110については後述する。
≪ステップS105≫
ステップS106に進む前にステップS105で乗場200に乗客が待機しているかどうかを付加的に判断することもできる。つまり、乗場200に乗客がいれば異常状態を解消できる環境にあることになる。よって、このステップS105では、乗場200に乗客がいるかどうかを判断している。この判断は乗場200の乗客検出手段201からの情報によって判断が可能である。そして、乗場200に乗客がいなければステップS110に進み、乗場200に乗客がいれば次のステップS106に進む。
ステップS105を実行する理由は、乗り場200に乗客が存在しなければ異物を取り除くといった異常状態を解消方法が実行できないので管理センタ300に連絡する必要があるからである。したがって、ステップS104及びステップS105によって乗りかご101及び乗場200の双方に乗客がいないと判断されると、異物を取り除くという解消方法を誰も実行できないことになるので管理センタ300に連絡することになる。一方、乗場200に乗客が存在していれば異物を取り除くといった解消方法が実行できるのでステップS106に進むことになる。このステップS105は付加的な処理であり、ステップS104で乗りかご内に乗客が存在しない場合は直接的に管理センタ300に報知することを選択しても良いものである。
≪ステップS106≫
このステップでは、ステップS104及びステップS105によって乗りかご101、或いは乗場200に乗客が存在している環境であることが判明している。したがって、乗客によって異常状態を解消できることになるので、このステップS106では乗りかご101の報知手段103、或いは乗場200の報知手段の一方、或いは両方を用いて「乗りかごドアのドアレールに異物が詰まっています。ドアレールの異物を除去して下さい」といった趣旨の異常状態を解消する対応方法を音声を用いた報知処理によって行なう。この報知を受けて乗りかご101、或いは乗場200の乗客がドアレールから異物を取り除くように行動することが可能となる。
ところで、このような報知があってもやむを得ない事情から異物を取り除くことができない状況も想定される。このような状況に対応するため後述するステップS108、ステップS109が実行される構成となっている。
≪ステップS107≫
このステップでは、ステップS106によって報知された異常状態の解消方法を乗客が実行して異常状態が解消されたかどうかを判断している。この判断はステップS101で検出された異常状態情報の変化状態を監視することで判断することが可能である。例えば、ステップS101において、異常状態が発生すると異常状態フラグを「1」にし、異常状態が解消されると異常状態フラグを「0」に変更するようにしておくことができる。そして、このステップS107ではこの異常状態フラグを監視することで異常状態の解消状況が判断できるようになる。
このステップS107で異常状態が解消されたと判断されると制御フローは終了されることになる。この場合、通常の運行シーケンスに移行してエレベータは通常の運行を行なうようになる。一方、異常状態が解消されない場合は次のステップに進むことになる。
≪ステップS108≫
このステップでは、乗りかご101の乗客がやむを得ない事情から異物を取り除くことができない場合、インターホン105のボタンが押されたどうかを判断している。乗客によってインターホン105のボタンが押されたということは、乗客によって異物を取り除くことができないので管理センタ300で対応してほしいという意図的な対応要請があったものと考えられるからである。したがって、インターホン105のボタンが押されたことを検出するとステップS110に進むことになる。一方、インターホン105のボタンが押されない場合は次のステップS109に進むことになる。
≪ステップS109≫
このステップでは、ステップS108と同様に乗りかご101の乗客がやむを得ない事情から異物を取り除くことができないことを判断している。ステップS107でインターホン105のボタンを押すことができない場合、このステップでは異常が発生してから所定の時間が経過したかどうかを判断している。この所定の時間は、異常状態が発生して通常の乗客が異物を取り除けるのに必要な平均的な時間が設定されており、この所定の時間が過ぎてもステップS107で異常状態の解消が検出できない場合はステップS110に進む。尚、所定時間内でしかも異常状態の解消ができない場合はこの制御フローを所定時間毎に繰り返すことになる。
≪ステップS110≫
このステップでは、乗りかご101や乗場200の乗客によって異常状態が解消できない場合の処理を示しており、ステップS105で乗りかご101、或いは乗りかご101及び乗場200に乗客が存在しないと判断された場合、ステップS108で乗りかご101の乗客による対応要請があった場合、ステップS109で所定の時間が経過した場合にこのステップが実行される。このステップでは管理センタ300の報知手段301に異常状態の情報を送り、音声報知や表示報知によって管理センタ300の管理者に異常状態を連絡するものである。
そして、管理センタ300ではこの異常状態に対応して、管理者が異常状態を生じたエレベータ100に赴いて異常状態を解消することになる。場合によっては、管理センタ300では必要に応じて工具や補修部品を準備し、管理者が異常状態を生じたエレベータ100に赴いて異常状態を解消することになる。
このように、本実施例によれば異常状態が乗客によって対応できる異常状態かどうかを判断し、乗客によって対応できる異常状態であれば対応方法を乗客に報知することで早期に異常状態を解消でき、更にこの異常状態が乗客によって対応できない場合は管理センタに異常状態を送信することで、管理センタの管理者によって確実に異常状態を解消できるようになるものである。
次に、本発明の第2の実施形態を図3に基づき説明する。機能的な構成は図1に示すものと同様であるが、その制御フローにおいて若干異なっているが目的は同じである。
図3に示す制御フローチャートは、乗りかごドア104のドアレールに何らかの原因で異物が詰まり、乗りかごドア104が閉まらないことによる「出発不能」の異常状態の解消方法である。そして、この制御フローチャートはある所定の時間間隔で起動される制御フローであり、ステップ毎に制御内容を説明する。
≪ステップS201≫
エレベータ制御装置400では各種の異常状態の発生を監視しており、このステップでは、乗りかごドア104のドアレールに異物が詰まって乗りかごドア104が閉じられないことにより「出発不能」となった異常状態を検出している。このステップでは更にこの異常状態がどのランクの異常状態かを判断し、上述したランクEA、或いはランクEBであれば乗りかご101、或いは乗場200の乗客によって異常状態が解消できると判断する。ランクEC、EDであれば直接的に管理センタ300に異常状態を送信するが本実施例では説明を省略している。
≪ステップS202≫
このステップでは、乗りかご101内に乗客がいるかどうかを判断している。この判断は乗客検出手段102からの情報によって判断が可能である。そして、乗りかご101内に乗客がいなければ次のステップS204に進み、乗りかご101内に乗客がいれば次のステップS203に進む。
ここで、ステップS202を実行する理由は、乗りかご101内に乗客が存在しなければ異物を取り除くといった異常状態を解消方法が実行できないので、次のステップS204で乗場200に乗客が待機しているかどうかを判断するようにしている。つまり、乗り場200に乗客がいれば異常状態を解消できる環境にあることになる。一方、乗客が存在していれば異物を取り除くといった解消方法が実行できるのでステップS203に進むことになる。
≪ステップS203≫
このステップでは、乗りかご101の報知手段103を用いて「乗りかごドアのドアレールに異物が詰まって乗りかごドアが閉じられず出発ができません」といった趣旨の音声による報知を行なう。これによって、乗客に出発できない理由を説明することで乗客に無用の不安感を与えるのを予防できる。尚、このステップでは実施例1とは異なり、乗客が乗りかご101に搭乗している場合にだけ音声による報知を行うように制御している。
≪ステップS204≫
このステップでは、乗場200に乗客がいるかどうかを判断している。この判断は乗客検出手段201からの情報によって判断が可能である。そして、乗場200に乗客がいなければステップS206に進み、乗場200に乗客がいれば次のステップS205に進む。
≪ステップS205≫
このステップでは、乗場200の報知手段203を用いて「乗りかごドアのドアレールに異物が詰まって乗りかごドアが閉じられず出発ができません」といった趣旨の音声による報知を行なう。このように乗り場にいる乗客に出発できない理由を説明することで、乗客のなぜ出発しないのかといった疑念を払拭することができる。尚、このステップでは乗客が乗場200にいる場合だけ音声による報知を行うように制御している。
≪ステップS206≫
このステップでは、ステップS202とステップS204の判断結果から乗りかご101と乗場200に乗客が存在するか否かを判断している。共に乗客が存在しない場合はステップS211に進み、どちらか一方、或いは両方に乗客が存在する場合はステップ207に進むことになる。
ここで、ステップS206を実行する理由は、乗りかご101及び乗場200に乗客が存在しなければ異物を取り除くといった異常状態を解消方法が実行できないので管理センタ300に連絡する必要があるからである。したがって、このステップによって乗りかご101及び乗場200の双方に乗客がいないと判断されると、異物を取り除くという解消方法を誰も実行できないことになるので管理センタ300に連絡することになる。一方、乗客が存在していれば異物を取り除くといった解消方法が実行できるのでステップS207に進むことになる。
≪ステップS207≫
このステップでは、ステップS206によって乗りかご101、或いは乗場200に乗客が存在している環境であることが判明している。したがって、乗客によって異常状態を解消できることになるので、このステップでは乗りかご101の報知手段103、或いは乗場200の報知手段の一方、或いは両方を用いて「乗りかごドアのドアレールに異物が詰まっています。ドアレールの異物を除去して下さい」といった趣旨の音声による報知を行なう。この報知を受けて乗りかご101、或いは乗場200の乗客がドアレールから異物を取り除くように行動することが可能となる。
ところで、このような報知があってもやむを得ない事情から異物を取り除くことができない状況も想定される。このような状況に対応するためステップS209、ステップS210が実行される構成となっている。
≪ステップS208≫
このステップでは、ステップS207によって報知された異常状態の解消方法を乗客が実行して異常状態が解消されたかどうかを判断している。この判断はステップS201で検出された異常状態情報の変化状態を監視することで判断することが可能である。例えば、ステップS201において、異常状態が発生すると異常状態フラグを「1」にし、異常状態が解消されると異常状態フラグを「0」に変更するようにしておくことができる。そして、このステップではこの異常状態フラグを監視することで異常状態の解消状況が判断できるようになる。
このステップで異常状態が解消されたと判断されると制御フローは終了されることになる。この場合、通常の運行シーケンスに移行してエレベータは通常の運行を行なうようになる。一方、異常状態が解消されない場合は次のステップに進むことになる。
≪ステップS209≫
このステップでは、乗りかご101の乗客がやむを得ない事情から異物を取り除くことができない場合、インターホン105のボタンが押されたどうかを判断している。乗客によってインターホン105のボタンが押されたということは、乗客によって異物を取り除くことができないので管理センタ300で対応してほしいという意図的な要請があったものと考えられるからである。したがって、インターホン105のボタンが押されたことを検出するとステップS110に進むことになる。一方、インターホン105のボタンが押されない場合は次のステップS109に進むことになる。
≪ステップS210≫
このステップでは、ステップS209と同様に乗りかご101の乗客がやむを得ない事情から異物を取り除くことができないことを判断している。ステップS209でインターホン105のボタンを押すことができない場合、このステップでは所定の時間が経過したかどうかを判断している。この所定の時間は、異常状態が発生して通常の乗客が異物を取り除けるのに必要な平均的な時間が設定されており、この所定の時間が過ぎてもステップS107で異常状態の解消が検出できない場合はステップS211に進み、所定時間内でしかも異常状態の解消ができない場合はこの制御フローを所定時間毎に繰り返すことになる。
≪ステップS211≫
このステップでは、乗りかご101や乗場200の乗客によって異常状態が解消できない場合の処理を示しており、ステップS206で乗りかご101、乗場200に乗客が存在しないと判断された場合、ステップS209で乗りかご101の乗客による要請があった場合、ステップS210で所定の時間が経過した場合にこのステップが実行される。このステップでは管理センタ300の報知手段301に異常状態の情報を送り、音声報知や表示報知によって管理センタ300の管理者に異常状態を連絡するものである。
そして、管理センタ300ではこの異常状態に対応して管理者が必要に応じて工具や補修部品を準備し、異常状態が生じたエレベータ100に赴いて異常状態を解消することになる。
このように、本実施例によれば異常状態が乗客によって対応できる異常状態かどうかを判断し、乗客によって対応できる異常状態であれば対応方法を乗客に報知することで早期に異常状態を解消でき、更にこの異常状態が乗客によって対応できない場合は管理センタに異常状態を送信することで、管理センタの管理者によって確実に異常状態を解消できるようになるものである。
100…エレベータ、101…乗りかご、102…乗客検出手段、103…報知手段、104…乗りかごドア、105…インターホン、201…乗客検出手段、202…乗場ドア、203…報知手段、301…報知手段、400…エレベータ制御装置、401…異常情報格納部、402…データ収集部、403…報知制御部、404…制御部。

Claims (7)

  1. エレベータの運行上の異常を検出する異常検出手段と、エレベータの乗客に対して情報を報知する報知手段と、前記異常検出手段が異常を検出したときに、その異常の内容を含む情報を前記報知手段を通してエレベータの乗客に報知する制御手段とを備えたエレベータにおいて、
    前記制御手段は、異常状態が乗客によって対応できる異常状態かどうかを判断し、乗客によって対応できる異常状態であれば、その異常状態の対応方法を乗客に報知すると共に、乗客によって対応できる異常状態であっても所定の条件が成立すると管理センタに異常状態を送信することを特徴とするエレベータ。
  2. 請求項1に記載のエレベータにおいて、
    前記制御手段は異常状態と異常状態のランク、及びこの異常状態の対応方法を記憶した記憶手段を備えており、前記制御手段は検出された異常状態が乗客によって対応できるランクの異常状態の場合はその異常状態の対応方法を乗客に音声で報知すると共に、所定の条件が成立すると管理センタに異常状態を送信することを特徴とするエレベータ。
  3. 請求項2に記載のエレベータにおいて、
    前記所定の条件は乗りかごに設けた乗客検出手段によって前記乗りかご内に乗客が存在しないという条件であり、前記制御手段は前記乗客検出手段によって前記乗りかご内に乗客が存在しないことを検出すると異常状態の内容を管理センタに送信することを特徴とするエレベータ。
  4. 請求項2に記載のエレベータにおいて、
    前記所定の条件は、乗りかごに設けた乗客検出手段によって前記乗りかご内に乗客が存在せず、且つ乗場に設けた乗客検出手段によって前記乗場に乗客が存在しないという条件であり、前記制御手段は前記乗りかご及び前記乗場に乗客が存在しないことを検出すると異常状態の内容を管理センタに送信することを特徴とするエレベータ。
  5. 請求項2に記載のエレベータにおいて、
    前記所定の条件は異常が発生してから所定の時限が経過したという条件であり、前記制御手段は前記所定の時間が経過すると異常状態の内容を管理センタに送信することを特徴とするエレベータ。
  6. 請求項2に記載のエレベータにおいて、
    前記所定の条件は乗りかご内のインターホンが乗客によって押されたという条件であり、前記制御手段は前記インターホンが乗客によって押されたことを検出すると異常状態の内容を管理センタに送信することを特徴とするエレベータ。
  7. 請求項5或いは請求項6に記載のエレベータにおいて、
    前記制御手段は、前記異常状態が発生した後に前記異常状態が解消されたかどうかを判断し、前記異常状態が解消されない場合に前記所定の時間が経過したかどうかの判断を行なうか、或いは前記インターホンが押されたどうかの判断を実行することを特徴とするエレベータ。
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