JP2014019570A - エレベータの遠隔監視装置 - Google Patents

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茂雄 佐々木
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Abstract

【課題】エレベータの異常・故障を検知した時、顧客電話を鳴動させることなく故障対応に必要な情報を得ることができるエレベータの遠隔監視装置を得る。
【解決手段】現場の顧客電話回線を共用し、異常・故障を検知した時、顧客電話回線を介して保守会社に通報するものにおいて、現場側の通信装置は、エレベータの異常・故障が重度なものであるか又は原因不明のものであるかを判断し、異常・故障が重度又は原因不明と判断されない場合は、現場側の通信装置から顧客電話回線を介して保守会社へ異常・故障を検知した通報を行い、異常・故障が重度又は原因不明と判断された場合は、所定時間後に再通報要求をセットし、現場側の通信装置から顧客電話回線を介して保守会社へ異常・故障を検知した通報を行い、異常・故障を検知して保守会社に通報した後、現場側の通信装置から顧客電話回線を介して保守会社へ再通報を行う。
【選択図】図1

Description

この発明は、エレベータの遠隔監視装置に関し、特に、コストなどの関係から顧客の電話回線と共用するホームエレベータなどの遠隔監視装置に関するものである。
ホームエレベータの遠隔監視装置に使用する電話回線は、コストなどの関係から顧客の電話回線と共用するケースが殆どを占めている。また、ホームエレベータ以外であっても、保守料金が掛からないようにするために、顧客の電話回線と共用することを希望されるケースもある。
ホームエレベータなどの遠隔監視中、エレベータの異常・故障(例えば、閉じ込めや使用不能故障など)を検知した場合は、遠隔監視装置から顧客の電話回線を使用して、保守会社へ通報され、エレベータの状態や故障内容が保守会社へデータとして送信される。
ホームエレベータなどの異常・故障の通報を受けた保守会社は、通報の内容に応じた対応(例えば出動など)を行うが、保守技術者が現場に到着するまでの間に、故障対応に必要な情報を得ておくことが早期の対応に繋がる。
また、従来技術として、乗客が乗かご内に閉じ込められたときに外部連絡箇所を自動的に呼び出すことができるばかりか、乗客が乗かご内に閉じ込められた状態が継続する場合にも再び外部連絡箇所を自動的に呼び出すことができるエレベータの自動通報装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平7−109078号公報
従来のホームエレベータの遠隔監視装置では、遠隔監視中、エレベータの異常・故障(例えば、閉じ込めや使用不能故障など)を検知した場合は、遠隔監視装置から顧客の電話回線を使用して、保守会社へ通報され、エレベータの状態や故障内容が保守会社へデータとして送信される。エレベータの異常・故障の通報を受けた保守会社は、通報の内容に応じた対応(例えば出動など)を行うが、保守技術者が現場に到着するまでの間に、故障対応に必要な情報を得ておくことが早期の対応に繋がる。しかし、使用している電話回線が保守専用回線ではなく顧客の電話回線であるため、異常・故障通報のタイミング以外に、保守会社側から現場の遠隔監視装置に電話を掛けることができない。すなわち、保守技術者が現場に到着するまでの間に、保守会社側から現場の遠隔監視装置に電話を掛けても顧客の電話器が鳴動して、受話器を取ってしまうので、故障対応に必要な情報を得ることができないという問題がある。
なお、従来技術等は、コストなどの関係から顧客の電話回線と共用するホームエレベータなどの遠隔監視装置に関するものではなく、上記のような問題は発生しない。
この発明は、上述のような課題を解決するためになされたもので、遠隔監視中、エレベータの異常・故障を検知した場合に、顧客電話を鳴動させることなく故障対応に必要な情報を得ることができるエレベータの遠隔監視装置を提供するものである。
この発明に係るエレベータの遠隔監視装置においては、エレベータが据付られている現場の顧客電話回線を共用することにより、現場側の通信装置と保守会社側とを接続し、エレベータの異常・故障を検知した時、顧客電話回線を介して保守会社に通報するようにしたものにおいて、現場側の通信装置は、顧客電話と接続され、保守専用回線ではなく顧客電話回線により保守会社側と接続された通信回路を備え、エレベータの異常・故障の要因を診断し、異常・故障が重度なものであるか、又は原因不明のものであるかを判断するとともに、異常・故障が重度又は原因不明と判断されなかった場合は、現場側の通信装置から顧客電話回線を介して保守会社へ異常・故障を検知した通報を行い、一方、異常・故障が重度又は原因不明と判断された場合は、所定時間後に再通報要求をセットし、現場側の通信装置から顧客電話回線を介して保守会社へ異常・故障を検知した通報を行い、異常・故障を検知して保守会社に通報した後、現場側の通信装置から顧客電話回線を介して、保守会社へ再通報を行うものである。
また、現場側の通信装置は、現場側の通信装置から顧客電話回線を介して保守会社へ異常・故障を検知した通報を行い、保守会社との通信処理では、故障要因、各種データを送信し、保守会社側の通信装置からデータを受信し、更に、再通報要求があるか否かを判断し、再通報要求があると判断された場合は、所定時間後に再通報要求をセットするものである。
また、現場側の通信装置の再通報処理は、再通報要求有無の判定を行い、再通報要求があると判断された場合は、所定時間後に保守会社へ再通報処理を行うものである。
また、遠隔監視の対象とすべきエレベータがホームエレベータである。
この発明によれば、異常・故障を検知して保守会社に通報した後、保守会社側から現場の顧客電話に電話を掛けることなく、故障対応に必要な情報を得ることができる。また、現場の故障発生状況に合わせた通報回数の設定が可能であり、故障原因の究明に効果がある。
この発明の実施例1におけるエレベータの遠隔監視装置の全体構成を示すシステム構成図である。 この発明の実施例1におけるエレベータの遠隔監視装置の異常・故障検知時における保守会社への通報前の処理を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施例1におけるエレベータの遠隔監視装置の異常・故障検知時における保守会社との通信処理を説明するためのフローチャートである。 この発明の実施例1におけるエレベータの遠隔監視装置の異常・故障検知時における現場側通信装置の再通信処理を説明するためのフローチャートである。
図1はこの発明の実施例1におけるエレベータの遠隔監視装置の全体構成を示すシステム構成図、図2はエレベータの遠隔監視装置の異常・故障検知時における保守会社への通報前の処理を説明するためのフローチャート、図3はエレベータの遠隔監視装置の異常・故障検知時における保守会社との通信処理を説明するためのフローチャート、図4はエレベータの遠隔監視装置の異常・故障検知時における現場側通信装置の再通信処理を説明するためのフローチャートである。
この発明のエレベータの遠隔監視装置は、コストなどの関係から顧客の電話回線と共用するホームエレベータの遠隔監視装置を想定しているが、ホームエレベータ以外であっても、保守料金が掛からないようにするために、顧客の電話回線と共用することを希望されるケースにも適用することが可能である。
図1において、エレベータの遠隔監視装置は、エレベータが据え付けられている現場1とエレベータの保守会社2とに大きく分けられる。現場1は、エレベータのかご(図示せず)と、エレベータの運転を制御するエレベータ制御装置3を備えたエレベータ制御盤4と、異常・故障の要因を自動診断したり、再通報要求の有無等を判定する判定装置5、故障対応に必要な情報等を記憶する記憶装置6、及び通信回路7等を有する現場側の通信装置8と、保守専用回線ではなく、顧客電話回線9により通信回路7と接続された顧客電話10とから構成されている。これにより、保守専用回線の使用料金が掛からなくなるので、その分保守コストを抑制することができる。また、エレベータの保守会社2は、保守専用回線ではなく、顧客電話回線9により通信回路7に接続されている保守会社側の通信回路11と、記憶装置12と、表示装置13とから構成されている。
エレベータの遠隔監視装置による異常・故障の通報条件は、現状では異常・故障の発生を検知した時など、異常・故障を発生・検知したタイミングで通報することが多く、1回のみの通報である。そこで、この発明では、エレベータの遠隔監視装置による異常・故障の通報条件を異常状況に応じて、異常・故障を発生・検知したタイミング以外に、特定の通報条件に基づき、その通報条件に一致した場合は、異常・故障を検知した後にも再通報を行うようにしたものである。すなわち、異常・故障を検知して保守会社に通報した後、故障対応に必要な情報を適宜再通報できるようにすることにより、保守会社側から現場の顧客電話に電話を掛けることなく、故障対応に必要な情報を得ることができるようにしたものである。なお、特定の通報条件とは、例えば、自動診断結果が得られなかった場合、利用者の操作ミスなどで早期に復旧が見込める状況か否か(所定時間後に動く場合がある)、自動診断の結果、過去の同様な診断結果と同一の時(再発有無)などであり、これらはソフトウエアにより処理を行う。このような通報条件に一致した場合は、所定時間、例えばT分後に現場側の通信装置から再通報し、保守会社との通信処理中、必要な情報の授受、更に通報が必要か、再通報の設定要否などを行う。
次に、エレベータの遠隔監視装置の異常・故障検知時における保守会社への通報前の処理について、図2により説明する。
図2において、エレベータの異常・故障を検知すると(ステップS1)、現場側の通信装置8の判定装置5により、異常・故障の要因を自動診断する(ステップS2)。自動診断の結果、異常・故障が重度なもの(例えば、閉じ込め等)であるか否か、あるいは原因不明なもの(例えば、何らかの理由でエレベータが動かない等)であるか否かを判断する(ステップS3)。そして、ステップS3で異常・故障が重度なものである、又は原因不明なものであると判断された場合は、ステップS4に進み、例えば、現場側の通信装置8に対し所定時間、例えばT分後に再通報要求をセットしてからステップS5に進み、現場側の通信装置8は保守会社2への通報処理を行う。一方、ステップS3で異常・故障が重度なものでない、又は原因不明なものでないと判断された場合は、直接ステップS5に進み、現場側の通信装置8は保守会社2への通報処理を行う。
次に、エレベータの遠隔監視装置の異常・故障検知時における保守会社との通信処理について、図3により説明する。
図3において、現場側の通信装置8が通信処理を開始し(ステップS11)、通信装置8は通信回路7及び顧客電話回線9を介して、故障要因、エレベータの状態等の各種データを保守会社2へ送信する(ステップS12)。また、現場側の通信装置8は保守会社側の通信装置11から顧客電話回線9を介して、データを受診する(ステップS13)。これにより、保守会社との通信処理中、必要な情報の授受ができる。そして、現場側の通信装置8の判定装置5は再通報要求があるか否かを判断し(ステップS14)、再通報要求があれば、所定時間、例えばT分後に再通報要求をセットし(ステップS15)、保守会社2との通信処理を終了する(ステップS16)。また、ステップS14で再通報要求が無ければ、直接ステップS16に進み、保守会社2との通信処理を終了する。
次に、エレベータの遠隔監視装置の異常・故障検知時における現場側通信装置の再通信処理について、図4により説明する。
図3において、現場側の通信装置8が再通信処理を開始し(ステップS21)、通信装置8の判定装置5は再通報要求の有無を判定する(ステップS22)。再通報要求があれば(ステップS23)、所定時間、例えばT分経過したか否かを判断し(ステップS24)、T分が経過していれば、現場側の通信装置8から顧客電話回線9を介して、保守会社2の通信装置11へ再通報処理する(ステップS25)。なお、ステップS14で再通報要求が無ければ、再通信処理を終了する(ステップS26)。これにより、異常・故障を検知して保守会社に通報した後、故障対応に必要な情報を適宜再通報できる。すなわち、異常・故障の発生・検知のタイミング以外にも、保守会社側から現場の顧客電話に電話を掛けることなく、故障対応に必要な情報を得ることができる。例えば、自動診断結果が得られなかった場合、利用者の操作ミスなどで復旧が見込める状況か否か(例えば、数十分後に動く場合がある)、自動診断の結果、過去の同様な診断結果と同一の時(再発有無)などの条件が一致した場合、所定時間、例えばT分後に現場側の通信装置から再通報し、保守会社との通信処理中、必要な情報の授受、更に通報が必要か、再通報の設定要否などを行うことが可能となるので、現場の故障発生状況に合わせた通報回数の設定が可能であり、故障原因の究明に有効である。
1 現場
2 保守会社
3 エレベータ制御装置
4 エレベータ制御盤
5 判定装置
6 記憶装置
7 通信回路
8 現場側の通信装置
9 顧客電話回線
10 顧客電話
11 通信回路
12 記憶装置
13 表示装置

Claims (4)

  1. エレベータが据付られている現場の顧客電話回線を共用することにより、現場側の通信装置と保守会社側とを接続し、エレベータの異常・故障を検知した時、顧客電話回線を介して保守会社に通報するようにしたエレベータの遠隔監視装置において、
    前記現場側の通信装置は、顧客電話と接続され、保守専用回線ではなく顧客電話回線により保守会社側と接続された通信回路を備え、エレベータの異常・故障の要因を診断し、異常・故障が重度なものであるか、又は原因不明のものであるかを判断するとともに、異常・故障が重度又は原因不明と判断されなかった場合は、現場側の通信装置から顧客電話回線を介して保守会社へ異常・故障を検知した通報を行い、一方、異常・故障が重度又は原因不明と判断された場合は、所定時間後に再通報要求をセットし、現場側の通信装置から顧客電話回線を介して保守会社へ異常・故障を検知した通報を行い、異常・故障を検知して保守会社に通報した後、現場側の通信装置から顧客電話回線を介して、保守会社へ再通報を行うことを特徴とするエレベータの遠隔監視装置。
  2. 前記現場側の通信装置は、現場側の通信装置から顧客電話回線を介して保守会社へ異常・故障を検知した通報を行い、保守会社との通信処理では、故障要因、各種データを送信し、保守会社側の通信装置からデータを受信し、更に、再通報要求があるか否かを判断し、再通報要求があると判断された場合は、所定時間後に再通報要求をセットすることを特徴とする請求項1記載のエレベータの遠隔監視装置。
  3. 前記現場側の通信装置の再通報処理は、再通報要求有無の判定を行い、再通報要求があると判断された場合は、所定時間後に保守会社へ再通報処理を行うことを特徴とする請求項2記載のエレベータの遠隔監視装置。
  4. 遠隔監視の対象とすべきエレベータがホームエレベータであることを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれかに記載のエレベータの遠隔監視装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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