JP2010189172A - エレベータ制御装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】制御装置本体1は、緊急地震速報受信装置2から受信した地震到達予測情報に基づいてエレベータの運転を停止した際に、地震感知装置3が地震を検知しない場合は、所定時間経過後にエレベータの運転を再開するが、メッセージ出力部1fが運転の再開に先立ち、エレベータの運転を再開することを通知する音声メッセージをエレベータ内に出力することで、エレベータ利用者に不安を与えないようにする。
【選択図】図1
Description
特許文献1の技術では、図5に示すフローが行われる。
以下に、特許文献1の技術を図5のフローに従って簡単に説明する。
そして、地震到達予測情報を受信すると、制御装置本体は、地震到達予測情報に含まれる推定震度を取得し、推定震度が基準震度以上であるかどうかを確認する(ステップST202)。
推定震度が基準震度以上の場合、制御装置本体は、地震到達予測情報を記録し(ステップST203)、運転モードを地震時運転モードに切り替え、エレベータかごを最寄階で停止させて、一旦戸開後、戸閉させ、エレベータを運転休止にする(ステップST204)。
そして、運転休止にすると、制御装置本体は、エレベータかごが設置されているビルに設けられている地震感知装置が地震の揺れを感知するかどうかを監視する(ステップST205)。一方、推定震度が基準震度未満の場合、制御装置本体は、通常運転モードを維持したまま地震感知装置が地震の揺れを感知するかどうかを監視する(ステップST205)。
そして、地震感知装置が地震の揺れを感知した場合、制御装置本体は、地震感知装置の動作を記録し(ステップST206)、地震時運転モードへ移行し、エレベータを運転休止にする(ステップST207)。
そして、制御装置本体は、保守員によって昇降路及びかごの点検と手動リセット(ステップST208)を受けると通常運転に復帰する(ステップST211)。
さらに、地震感知装置が地震の揺れを感知しなかった場合、制御装置本体は、地震到達予測情報を記録したかどうかを確認する(ステップST209)。地震到達予測情報を記録した場合、制御装置本体は、待機時間経過後に自動リセットを行う(ステップST210)。地震到達予測情報を記録してない場合、制御装置本体1は、そのまま地震到達予測情報を受信するかどうかを監視する。
また、地震感知装置が故障していた場合には、待機時間経過後に自動リセットし、通常運転に復帰してしまうため、地震によりエレベータが破損していた場合でも通常運転に復帰してしまう危険性があるという課題がある。
地震を感知する地震感知装置に接続された、エレベータの運転を制御するエレベータ制御装置において、
前記エレベータへの地震の到来前に地震の推定震度を通知する地震到達予測情報を入力する地震情報入力部と、
地震到達予測情報において通知された推定震度が所定の基準震度以上である場合に前記エレベータの運転を休止させる地震時運転選択部と、
前記地震情報入力部による地震到達予測情報の入力から所定時間を経過しても前記地震感知装置が地震を感知しない場合に、前記地震時運転選択部により運転を休止している前記エレベータの運転を再開させる地震時運転復旧部と、
前記地震時運転復旧部による前記エレベータの運転再開に先立ち、前記エレベータの運転を再開させる旨のメッセージを前記エレベータ内に出力するメッセージ出力部を有することを特徴とする。
図1は、実施の形態1に係るエレベータの制御装置を示すブロック図である。
制御装置本体1は、通常運転モードと地震時運転モードと仮復旧モードによりエレベータの運行を制御する。
また、制御装置本体1は、緊急地震速報受信装置2及び地震感知装置3に接続されている。
地震到達予測情報は、前述のとおり、エレベータかごが設置されているビル等に地震が到達する前に地震の推定震度を通知する情報である。
ここで、地震到達予測情報とは、地震によって発生したP波(初期微動)とS波(主要動)との伝達速度の差を利用し、伝達速度の速いP波を複数の観測地点で観測することにより、震源地及び地震規模(S波の規模)等を即時的に予測した情報である。
緊急地震速報受信装置2の各構成要素は、特許文献1に記載のものと同様なので説明を省略する。
地震時運転選択部1bは、地震到達予測情報において通知された推定震度が所定の基準震度以上である場合にエレベータの運転を休止させる。
地震時運転復旧部1cは、地震情報入力部1aによる地震到達予測情報の入力から所定時間を経過しても地震感知装置3が地震を感知しない場合に、地震時運転選択部1bにより運転を休止しているエレベータの運転を再開させる。
地震情報記録部1dは、入力された地震感知情報を記憶する。
走行可否判定部1eは、地震時運転モード時の運転休止の判断と停止場所の確認とを行う。
メッセージ出力部1fは、地震時運転復旧部1cによるエレベータの運転再開に先立ち、エレベータの運転を再開させる旨のメッセージをエレベータ内に出力する。
この場合、制御装置本体1の各要素(「〜部」)は例えばプログラムにより実現することができる。これらプログラムは、磁気ディスク装置等の記憶装置に格納され、CPUにより読み出され実行される。
また、RAMには、CPUに実行させるプログラムの少なくとも一部が一時的に格納される。
また、RAMには、CPUによる処理に必要な各種データが格納される。
例えば、RAMには、本実施の形態の説明において、「〜の判断」、「〜の比較」、「〜の設定」、「〜の登録」、「〜の選択」等として説明している処理の結果を示す情報やデータや信号値や変数値やパラメータが記憶される。
また、制御装置本体1の各要素は、回路であってもよい。また、ROMに記憶されたファームウェアで実現されていても構わない。或いは、ソフトウェアのみ、或いは、素子・デバイス・基板・配線などのハードウェアのみ、或いは、ソフトウェアとハードウェアとの組み合わせ、さらには、ファームウェアとの組み合わせで実施されても構わない。
また、制御装置本体1の各要素を「〜ステップ」、「〜手順」、「〜処理」と表現することも可能である。
なお、図2において、ST201〜ST211は、図5に示したST201〜ST211と同様である。
本実施の形態では、ST101及びST102の処理を追加している。
以下では、ST201〜ST211を含めて、図2の各ステップを説明する。
推定震度が基準震度以上の場合、地震時運転選択部1bは、地震到達予測情報を地震情報記録部1dに記録させるともに(ステップST203)、運転モードを地震時運転モードに切り替え、エレベータかごを最寄階で停止させて、一旦戸開後、戸閉させ、エレベータを運転休止にする(ステップST204)。
そして、運転休止にすると、地震時運転選択部1bが、地震感知装置3が地震の揺れを感知するかどうかを監視する(ステップST205)。一方、推定震度が基準震度未満の場合、地震時運転選択部1bは、通常運転モードを維持したまま地震感知装置3が地震の揺れを感知するかどうかを監視する(ステップST205)。
そして、地震感知装置3が地震の揺れを感知した場合、地震情報記録部1dが、地震感知装置3の動作を記録し(ステップST206)、地震時運転モードへ移行し、エレベータを運転休止にする(ステップST207)。
そして、制御装置本体1は、保守員によって昇降路及びかごの点検と手動リセット(ステップST208)を受けると通常運転に復帰する(ステップST211)。
仮復旧モードでは、メッセージ出力部1fは、かご内音声メッセージとして、例えば、「緊急地震速報を受信いたしましたが、所定時間を経過後も地震を感知しなかったため、エレベータを通常運転に復帰させます」をエレベータに送信する。
仮復旧モードに移行後、一定時間(例えば20分)経過すると、地震時運転復旧部1cが自動リセットを行い、エレベータは通常運転に復帰する(ステップST211)。
図3は、本実施の形態に係るエレベータの制御装置を示すブロック図である。
図3において、図1との違いは、ボタン操作検出部1gが追加されている点である。
なお、以下では、実施の形態1で示した図2と異なる点に重点をおいて説明する。
本実施の形態におけるかご内音声メッセージは、例えば、「緊急地震速報を受信いたしましたが、所定時間を経過後も地震を感知しなかったため、エレベータを通常運転に復帰します。地震による揺れが無かったことを確認した後、管理者用暗証ボタンを押してください。大きな揺れが有った場合にはこの操作は行わないで下さい。」という内容であり、揺れの有無の確認を依頼するとともに揺れがない場合のボタン操作を促すメッセージである。
地震時運転モードに移行後に、保守員等による手動リセットがあった場合には(ステップST107)、通常運転モードに移行する(ステップST108)。
また、仮に、地震感知装置が故障していた場合に、地震による揺れが有ったにもかかわらず、ステップST103が実行されたとしても、エレベータ利用者(主にエレベータ管理者、保守員)が地震による揺れを確認することで、上記の特定ボタンBを押下しないため、誤って通常運転モードに復帰することを防止できる。
地震時運転モード時にエレベータ内に管理者がいない場合には、かご内音声メッセージを例えば「緊急地震速報を受信いたしましたが、所定時間を経過後もエレベータ付属の地震計は地震を感知しませんでした。地震による揺れが無かった場合には、通常運転に復帰します。通常運転への復帰のためには閉ボタンと開ボタンと2階ボタンを同時に押してください。大きな揺れを感じた場合には、地震時運転にします。地震時運転のためには閉ボタンと開ボタンと1階ボタンを同時に押してください。」に変更することにより、管理者以外でも運用することが可能となる。
また、この場合も、エレベータ利用者に音声メッセージで、実際の地震の状況(揺れが有った、あるいは無かった)を理解してもらった上で、エレベータの運転モードを選択してもらうことができる。
Claims (5)
- 地震を感知する地震感知装置に接続された、エレベータの運転を制御するエレベータ制御装置において、
前記エレベータへの地震の到来前に地震の推定震度を通知する地震到達予測情報を入力する地震情報入力部と、
地震到達予測情報において通知された推定震度が所定の基準震度以上である場合に前記エレベータの運転を休止させる地震時運転選択部と、
前記地震情報入力部による地震到達予測情報の入力から所定時間を経過しても前記地震感知装置が地震を感知しない場合に、前記地震時運転選択部により運転を休止している前記エレベータの運転を再開させる地震時運転復旧部と、
前記地震時運転復旧部による前記エレベータの運転再開に先立ち、前記エレベータの運転を再開させる旨のメッセージを前記エレベータ内に出力するメッセージ出力部を有することを特徴とするエレベータ制御装置。 - 前記メッセージ出力部は、
地震到達予測情報を入力したが前記地震感知装置が地震を検知しなかったので前記エレベータの運転を再開させる旨のメッセージを前記エレベータ内に出力することを特徴とする請求項1に記載のエレベータ制御装置。 - 地震を感知する地震感知装置に接続された、エレベータの運転を制御するエレベータ制御装置において、
前記エレベータへの地震の到来前に地震の推定震度を通知する地震到達予測情報を入力する地震情報入力部と、
地震到達予測情報において通知された推定震度が所定の基準震度以上である場合に前記エレベータの運転を休止させる地震時運転選択部と、
前記地震時運転選択部により運転を休止している前記エレベータの運転を再開させる地震時運転復旧部と、
前記地震情報入力部による地震到達予測情報の入力から所定時間を経過しても前記地震感知装置が地震を感知しない場合に、前記エレベータ内でのボタン操作を受付け、前記エレベータ内で前記エレベータの運転再開を要求するボタン操作が行われたか否かを判断し、前記エレベータ内で前記エレベータの運転再開を要求するボタン操作が行われた場合に前記エレベータの運転再開を前記地震時運転復旧部に指示するボタン操作検出部とを有することを特徴とするエレベータ制御装置。 - 前記エレベータ制御装置は、更に、
前記地震情報入力部による地震到達予測情報の入力から所定時間を経過しても前記地震感知装置が地震を感知しない場合に、前記エレベータ内にいる利用者に対して、振動を感じない場合に前記エレベータの運転再開を要求するボタン操作を行うよう依頼するメッセージを出力するメッセージ出力部を有することを特徴とする請求項3に記載のエレベータ制御装置。 - 前記メッセージ出力部は、
前記エレベータ内にいる利用者に対して、前記エレベータの運転再開を指示するボタンがどのボタンであるかを通知するメッセージを出力することを特徴とする請求項4に記載のエレベータ制御装置。
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JP2013105219A (ja) * | 2011-11-11 | 2013-05-30 | Murata Mach Ltd | 工作機械 |
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