JP2014172132A - 研削装置 - Google Patents

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  • Grinding And Polishing Of Tertiary Curved Surfaces And Surfaces With Complex Shapes (AREA)

Abstract

【課題】より小型化され、より安価な研削装置を提供する。
【解決手段】ロータリ圧縮機のシリンダ用のワークWのうち、ベーン溝となる溝状孔Wcの側壁を研削する研削装置1において、回転する砥石2と、砥石2を回転自在に支持する支持軸6と、支持軸6が挿入される小径玉軸受8、8と、が備えられ、各小径玉軸受8、8は、砥石2のうち、ワークWに接触する接触部22と一体成形された穴形成部24の貫通穴26に嵌合されることで穴形成部24に保持される。ワークWとの接触部22と、小径玉軸受8、8を保持する穴形成部24とが一体成形されていることで、装置サイズをより小型化し、製造コストを抑えることが可能となる。
【選択図】図3

Description

本発明は、被研削物を研削する研削装置に係り、特に、被研削物を研削するために回転する研削体と、支持軸と研削体との間に介在する転がり軸受と、を備える研削装置に関する。
ロータリ圧縮機のシリンダの内周面から径方向外側に延出するベーン溝を加工する場合のように、周辺スペースに制約のある加工面の研削技術としては、例えば、特許文献1に開示された研削装置が挙げられる。特許文献1の研削装置では、砥石台金とシャフトを一体化して剛性を上げ、かつベアリング内輪を回転させるとともにベアリング間隙を大きくし、砥石台金のたわみを最小に抑えて長期間高精度を維持できるものである。また、特許文献1の研削装置では、砥石台金と研削ヘッドとの間に形成されたポケット内に研削液を給液することで、静圧軸受を用いる場合と同様の構成を実現している。
また、特許文献1の研削装置の改良品としては図5に示す研削装置(以下、参考例に係る研削装置)100が考えられる。図5は、参考例に係る研削装置を使用して研削作業する際の状態を示す正面断面図である。
この研削装置100は、砥石円板112が2つのアンギュラベアリング116、118を介して支持軸114に回転自在に支持されている。ここで、図2に示すように、2つのアンギュラベアリング116、118は、背面組み合わせで予圧状態にて使用されている。これにより、特許文献1の研削装置のように砥石台金と研削ヘッドとの間に形成されたポケット内に研削液を給液して静圧軸受と同様の効果を得ることを要さず、スラスト荷重を受けることが可能となる。
特開平10−109260号公報
しかしながら、アンギュラベアリング116、118は、比較的高額な軸受であり、さらに、アンギュラベアリング116、118の一般的なサイズは内径6mm程度であり、これよりも小径なサイズのものを入手するのは困難である。また、参考例に係る研削装置100では、アンギュラベアリング116、118を収容するベアリングハウジング120に対して砥石円板112をボルト122にて締結している。このため、研削装置100全体が大型化してしまい、内径が比較的小さいワークの研削用として同装置100を利用することが困難となる。
さらに、参考例に係る研削装置100では、図5に示すように、アンギュラベアリング116、118を収容するためにベアリングハウジング120に形成された貫通穴120aの中途位置に段差120bを設けている。この段差120bと、支持軸114の鍔部114aあるいは支持軸114の先端部に締結されたナット114bとの間でアンギュラベアリング116、118を挟み込むことにより、アンギュラベアリング116、118に対して予圧を付与している。以上のように、参考例に係る研削装置100では、アンギュラベアリング116、118に対して予圧を付与するために、ベアリングハウジング120の貫通穴120aの中途位置に段差120bを設ける加工作業を行う必要があり、当該加工作業を行う分、手間を要する。
そこで、本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、その目的は、より小型化され、より安価な研削装置を提供することにある。
また、本発明の他の目的は、より簡易な構造にて軸受に対して予圧を付与することが可能な研削装置を提供することにある。
前記課題は、本発明の研削装置によれば、被研削物を研削するために回転する研削体と、該研削体を回転自在に支持する支持軸と、該支持軸が挿入されることで前記支持軸を支持する転がり軸受と、を備え、前記研削体は、前記被研削物に接触する接触部と、該接触部よりも前記支持軸側に位置し貫通穴が形成された穴形成部と、を有し、該穴形成部は、前記貫通穴に前記転がり軸受を嵌合させることで前記転がり軸受を保持することにより解決される。
特に、前記穴形成部は、筒形状をなしており、前記接触部は、前記穴形成部の外周から外側に張り出して円板形状をなしており、前記穴形成部と前記接触部とは、一体成形品であると好適である。
上記の研削装置では、研削体と転がり軸受を保持する部材とが一体成形品になっており、上述した参考例のように、別体となった研削体と軸受を保持する部材とを締結するボルトが不要となる。この結果、より小型化された研削装置を実現することが可能となる。
また、上記の研削装置において、前記転がり軸受は、2つの小径玉軸受であり、該小径玉軸受は、外輪のスラスト方向の一端部に位置し鍔状に張り出たフランジ部を備え、2つの前記小径玉軸受の各々が前記貫通穴に嵌合した状態において当該各々の前記フランジ部が前記穴形成部において前記貫通穴周りに形成された淵部に係止されていることとしてもよい。
かかる構成であれば、軸受として小型玉軸受を用いているので、内径5mm以下のサイズのものを比較的容易に、かつ、安価に入手することができるため、より小型化され、より安価な研削装置を提供することが可能となる。
また、上記の研削装置において、前記支持軸の軸方向一端部に形成されたネジ部と、該ネジ部に嵌合するナットと、前記支持軸の軸方向他端側に位置し鍔状に張り出た鍔状部と、前記支持軸が挿入され、前記貫通穴内において2つの前記小径玉軸受の間に配置されるカラーと、を備え、2つの前記小径玉軸受の各々が前記貫通穴に嵌合した状態において、前記鍔状部が一方の前記小径玉軸受の内輪のスラスト方向一端面に当接し、前記ナットが他方の前記小径玉軸受の内輪のスラスト方向一端面に当接し、前記カラーが2つの前記小径玉軸受の各々の前記内輪のスラスト方向他端面に当接することとしてもよい。
かかる構成であれば、各小径玉軸受は、そのフランジ部が穴形成部に係止された状態で、軸受間に配置されたカラーと支持軸の鍔状部あるいはナットとの間に挟まれることで予圧を付与される。この結果、参考例のように、小径玉軸受が嵌合される貫通穴の中途位置に段差を設ける等の加工が不要となり、より簡易な構造にて各小径玉軸受に対して予圧を付与することが可能となる。
また、上記の研削装置において、前記接触部の周方向の少なくとも一部分が前記被研削物に対して露出するように前記研削体を保持する研削体ホルダを有し、前記支持軸は、締結部品によって前記研削体ホルダに固定されていることとしてもよい。
かかる構成であれば、支持軸を研削体ホルダに締結して、支持軸を安定的に固定することが可能となる。
また、上記の研削装置において、前記研削体ホルダ、前記支持軸及び前記カラーの内部を通過するように形成された潤滑剤の流路が設けられ、該流路の末端開口は、前記貫通穴に嵌合した状態にある2つの前記小径玉軸受の間に位置する空間に面していることとしてもよい。
かかる構成であれば、研削作業中、上記流路を通じて潤滑剤を小径玉軸受に供給することが可能となる。
また、上記の研削装置において、前記研削体が前記被研削物としての筒状体に形成された内孔内に位置した状態で、該内孔のうち、前記筒状体の径方向に沿って延出した溝状孔の側壁に当接することにより前記側壁を研削することとしてもよい。
かかる構成であれば、本発明の効果がより効果的に発揮される。すなわち、被研削物としての筒状体に形成された内孔内で研削体が研削する場合、筒状体の内径が小さくなるほど、研削装置の小型化が要求される。したがって、かかる構成においては、より小型化され、より安価な研削装置が実現される本発明の効果がより有意義なものとなる。
本発明によれば、研削体と転がり軸受を保持する部材とが一体成形品になっているため、これらが別体となってボルト止めされている構成に比して、より小型化され、より安価な研削装置が実現される。
また、本発明によれば、研削体と支持軸との間に介在する転がり軸受に対してより簡易な構造にて予圧を付与することが可能となる。
本発明に係る被研削物の一例であるワークの外観を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係る研削装置の側面及びワークの側面断面を示す説明図である。 本発明の一実施形態に係る研削装置を使用して研削作業する際の状態を示す正面断面図である。 図3のうち軸受周辺を拡大した図である。 参考例に係る研削装置を使用して研削作業する際の状態を示す正面断面図である。
以下、本発明の一実施形態に係る研削装置(以下、本研削装置1)について図面を説明する。なお、以下に説明する実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定するものではない。すなわち、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物が含まれることはもちろんである。
本研削装置1について説明するにあたり、本研削装置1による研削加工の対象となるワークWについて図1を参照しながら説明する。図1は、ワークWの外観を示す斜視図である。
ワークWは、被研削物の一例であり、加工処理が施された後にはロータリ圧縮機のシリンダとして利用されるものである。このワークWは、図1に示すように、筒状体であり、その内側には内孔Waが形成されている。この内孔Waは、ワークWの略中央部を貫通するように形成されており、本実施形態では、円孔状となった円孔部Wbと、円孔部Wbと連続しワークWの径方向に沿って延出した溝状孔Wcと、円孔部Wbとは反対側で溝状孔Wcと連続し比較的小径な円孔となった逃し孔Wdとを有する。
上記の溝状孔Wcは、ワークWからロータリ圧縮機のシリンダが完成した時点においてベーン溝として機能するようになる。一方、ベーン溝の側壁については、その表面が粗くなっていると、ベーン溝を往復動するベーンに触れが発生する等、ロータリ圧縮機のシリンダとして不良なものとなってしまう。このため、ワークW中、溝状孔Wcの側壁の表面については、高精度に研磨する必要がある。このため、本研削装置1は、ワークWの溝状孔Wcの側壁を研削するために用いられる。
次に、本研削装置1の構成について図2及び図3を参照しながら説明する。図2は、本研削装置1の側面及びワークWの側面断面を示す説明図である。図3は、本研削装置1を使用して研削作業する際の状態を示す正面断面図であり、図5に対応する図である。図4は、図3のうち小径玉軸受8、8周辺の拡大図である。
本研削装置1は、図2に示すように、ワークWを研削するために回転する研削体としての砥石2と、砥石2を保持する長尺状の砥石ホルダ3と、不図示のモータによって駆動する駆動プーリ4と、砥石2と駆動プーリ4との間に架け渡された無端ベルト5等によって構成される。そして、駆動プーリ4がモータによって回転すると、その回転力が無端ベルト5を介して砥石2に伝達され、砥石2が駆動プーリ4に従動して回転するようになる。
次に、本研削装置1によるワークWの研削処理について概説する。
本研削装置1によるワークWの研削処理を開始するにあたり、本研削装置1全体を図2中の+X方向に移動させてワークWに近付け、砥石2及びその周辺部分(例えば、砥石ホルダ3のうち、砥石2近傍と隣り合う部分)をワークWの内孔Wa内に進入させる。砥石2は、内孔Wa内に進入した後、駆動プーリ4及び無端ベルト5の協働により回転状態となったうえで溝状孔Wcの一方の側壁に当接する。これにより、溝状孔Wcの一方の側壁の表面が研削(具体的には、研磨)されるようになる。その後、同様の手順により、回転状態の砥石2が溝状孔Wcの他方の側壁に当接し、当該他方の側壁の表面についても研削されるようになる。
ところで、砥石2については回転自在に支持される必要があるが、本研削装置1では、図3に示すように、転がり軸受を介して支持軸6に支持されている。そして、砥石2は、転がり軸受の外輪と一体的に支持軸6周りに回転する。なお、前述したように、ワークWにおいて溝状孔Wcの側壁を研削するうえで砥石2及びその周辺部分がワークWの内孔Wa内に位置することとなるため、転がり軸受としてはサイズが比較的小さなものが求められる。かかる理由により、本研削装置1では、転がり軸受として小径玉軸受8、8が用いられているが、通常の小径玉軸受では、スラスト方向の荷重に対しその位置を保持することができない。
これに対して、本研削装置1では、図3に示すように、各小径玉軸受8、8の外輪のスラスト方向の一端部、より厳密には、より外側にある端部に、鍔状に張り出たフランジ部8aが設けられている。かかる構成によって各小径玉軸受8、8に対して予圧が適切に付与されるようになり、スラスト方向における位置を安定化させることが可能となる。
上記の小径玉軸受8、8を含め、本研削装置1のうち、特に砥石2周りの構成についてより詳しく説明する。
砥石2は、ワークWに接触する接触部22と、接触部22よりも支持軸6側に位置し貫通穴26が形成された穴形成部24とからなる。接触部22は、図3に示すように、筒形状をなした穴形成部24の外周から外側に張り出して円板形状をなしている。また、図3に示すように、接触部22の外周面は、略V字状に切り欠かれ、無端ベルト5の収容溝22aを形成している。
穴形成部24は、略樽型の外形形状を備えており、接触部22と連続している。つまり、穴形成部24と接触部22とは、一体成形品となっている。そして、穴形成部24は、その貫通穴26に2つの小径玉軸受8、8を嵌合させることで当該2つの小径玉軸受8、8を保持する。このように本研削装置1では、穴形成部24が、一種のベアリングホルダとして機能する。つまり、本研削装置1では、砥石2中、ベアリングハウジングに相当する部分とワークとの接触部分(すなわち、研削部分)とが一部材から構成されている。この結果、砥石2中、ベアリングハウジングに相当する部分とワークとの接触部分とが別体でありボルト等によってこれらを締結している構成に比して、本研削装置1の小型化が実現される。
砥石ホルダ3は、研削体ホルダに相当し、図3に示した通り、砥石2を挟み込む位置に配置された2つのブロック部3a、3aによって構成される。そして、砥石ホルダ3は、砥石2及びその周辺部分がワークWの内孔Wa内に位置した際、砥石2の接触部22の周方向の少なくとも一部分がワークWに対して露出するように砥石を保持する。より具体的に説明すると、砥石2及びその周辺部分がワークWの内孔Wa内に位置した際、接触部22のうち、穴形成部24よりも下側に位置する部分が溝状部Wcの側壁と対向するように砥石ホルダ3が砥石2を保持する。
なお、ブロック部3aの内部には、潤滑剤が流れる空洞3bが形成されており、当該空洞3bは、後述する潤滑剤の流路30の一部を構成している。
支持軸6は、砥石2を回転自在に支持するものであり、小径玉軸受8、8の内輪に形成された挿入穴に挿入される。小径玉軸受8、8は、内輪に形成された挿入穴に支持軸6が挿入されることで支持軸6を支持する。なお、支持軸6は、締結部品としての固定ボルト12によって砥石ホルダ3のブロック部3aに締結されることで固定される。
支持軸6の構造について詳しく説明すると、その軸方向一端部にはネジ部6aが形成されているとともに、軸方向他端側には鍔状に張り出た鍔状部6bが位置している。この鍔状部6bは、小径玉軸受8、8の外輪に形成されたフランジ部8aの外径と略同じ大きさの外径を有する。さらに、ネジ部6aにはナット9が嵌合しており、このナット9の外径は、小径玉軸受8、8の外輪の外径よりも幾分大きくなっている。
なお、支持軸6の内部には、潤滑剤が流れる空洞6cが形成されている。この空洞6cは、支持軸6が固定ボルト12によって砥石ホルダ3のブロック部3aに締結されると、ブロック部3a側の空洞3bと連通し、同空洞3bとともに潤滑剤の流路30を構成する。
小径玉軸受8、8は、比較的サイズが小さく且つ安価な転がり軸受であり、例えば、内輪の内径が約5mmとなっている、外輪の外径(厳密にはフランジ部8aを除く部分の外径)が約14mmとなっている。
また、小径玉軸受8、8は、前述したようにフランジ部8aを外輪のスラスト方向一端部に備えている。このフランジ部8aは、砥石2の穴形成部24に形成された貫通穴26の径よりも大きい外径を有している。そして、2つの小径玉軸受8、8のうちの一方は、砥石2の穴形成部24に形成された貫通穴26に対して一方の開口側から嵌合されており、2つの小径玉軸受8、8のうちの他方は、上記貫通穴26に対して他方の開口側から嵌合されている。かかる状態において、2つの小径玉軸受8、8の各々のフランジ部8aは、図3に示すように、穴形成部24において貫通穴26周りに形成された淵部28に係止されている。
また、図3に示すように、スラスト方向(軸方向)において2つの小径玉軸受8、8の間には、カラー10が配置されている。このカラー10は、支持軸6が挿入され、貫通穴26内において2つの小径玉軸受8、8の間に配置されるものである。そして、支持軸6、小径玉軸受8、8及びカラー10のすべてが砥石2に対して組み付けられると、支持軸6及びカラー10が各小径玉軸受8、8に対して予圧を付与するようになる。
より具体的に説明すると、2つの小径玉軸受8、8の各々が貫通穴26に嵌合し、小径玉軸受8、8間にカラー10が配置され、支持軸6が小径玉軸受8、8及びカラー10に挿入されて先端部にナット9が嵌合されている。かかる状態では、図4に示すように、支持軸6の鍔状部6bが一方の小径玉軸受8の内輪のスラスト方向一端面8bに当接し、ナット9が他方の小径玉軸受8の内輪のスラスト方向一端面8bに当接している。ここで、スラスト方向一端面8bとは、スラスト方向端面のうち、より外側に位置する方の端面である。また、カラー10は、2つの小径玉軸受8、8の各々の内輪のスラスト方向他端面8cに当接している。ここで、スラスト方向他端面8cとは、スラスト方向端面のうち、より内側に位置する方の端面である。
以上の結果、各小径玉軸受8、8は、カラー10と支持軸6の鍔状部6bあるいはナット9との間に挟まれて予圧が付与される。この結果、各小径玉軸受8、8は、スラスト方向に係る荷重に対して、その位置を保持することが可能となる。
なお、以上に説明した構成により、本研削装置1では、より簡易な構造にて各小径玉軸受8、8に対して予圧を付与することが可能となる。分かり易く説明すると、フランジ部8aを有さない通常の小径玉軸受8、8に対して予圧を付与する構成としては、図4に示す構成(すなわち、参考例の構成)のように貫通穴の中途位置に段差を設けることが考えられるが、当該段差を設けるには砥石2に対して段差形成加工を施すことになり、その分、手間を要することとなる。
これに対して、本研削装置1では、小径玉軸受8、8がフランジ部8aを備えているため、通常の貫通穴26の中途位置に段差を要することなく、各小径玉軸受8、8に対して予圧を付与することが可能となる。このように本研削装置1であれば、上記段差を形成するための加工作業の手間が不要となり、その分、装置の製造コストを抑えることが可能となる。
なお、カラー10の内部には、潤滑剤が流れる空洞10a(図3において断面十字型又はT字型となった空洞)が形成されている。この空洞10aは、カラー10に対して支持軸6が所定位置まで挿入されると、支持軸6側の空洞6cと連通し、同空洞6cとともに潤滑剤の流路30を構成する。
そして、本研削装置1の組み立てが完了した時点では、砥石ホルダ3のブロック部3aに形成された空洞3b、支持軸6側の空洞6c、及び、カラー10の空洞10aが連続し、潤滑剤の流路30が形成される。この流路30は、砥石ホルダ3、支持軸6及びカラー10の内部を通過するように形成され、その末端開口は、貫通穴26に嵌合した状態にある2つの小径玉軸受8、8の間に位置する空間に面している。上記の流路30を通じて潤滑剤としての潤滑油ミストが各小径玉軸受8、8に供給され、同軸受8、8の潤滑が良好に行われるようになる。
1 本研削装置
2 砥石
3 砥石ホルダ
3a ブロック部、3b 空洞
4 駆動プーリ
5 無端ベルト
6 支持軸
6a ネジ部、6b 鍔状部、6c 空洞
8 小径玉軸受
8a フランジ部
8b スラスト方向一端面
8c スラスト方向他端面
9 ナット
10 カラー
10a 空洞
12 固定ボルト
22 接触部
22a 収容溝
24 穴形成部
26 貫通穴
28 淵部
30 流路
100 研削装置
112 砥石円板
114 支持軸
114a 鍔部、114b ナット
116、118 アンギュラベアリング
120 ベアリングハウジング
120a 貫通穴、120b 段差
122 ボルト
W ワーク
Wa 内孔、Wb 円孔部、Wc 溝状孔、Wd 逃し孔

Claims (7)

  1. 被研削物を研削するために回転する研削体と、
    該研削体を回転自在に支持する支持軸と、
    該支持軸が挿入されることで前記支持軸を支持する転がり軸受と、を備え、
    前記研削体は、前記被研削物に接触する接触部と、該接触部よりも前記支持軸側に位置し貫通穴が形成された穴形成部と、を有し、
    該穴形成部は、前記貫通穴に前記転がり軸受を嵌合させることで前記転がり軸受を保持することを特徴とする研削装置。
  2. 前記穴形成部は、筒形状をなしており、
    前記接触部は、前記穴形成部の外周から外側に張り出して円板形状をなしており、
    前記穴形成部と前記接触部とは、一体成形品であることを特徴とする請求項1に記載の研削装置。
  3. 前記転がり軸受は、2つの小径玉軸受であり、
    該小径玉軸受は、外輪のスラスト方向の一端部に位置し鍔状に張り出たフランジ部を備え、
    2つの前記小径玉軸受の各々が前記貫通穴に嵌合した状態において当該各々の前記フランジ部が前記穴形成部において前記貫通穴周りに形成された淵部に係止されていることを特徴とする請求項2に記載の研削装置。
  4. 前記支持軸の軸方向一端部に形成されたネジ部と、
    該ネジ部に嵌合するナットと、
    前記支持軸の軸方向他端側に位置し鍔状に張り出た鍔状部と、
    前記支持軸が挿入され、前記貫通穴内において2つの前記小径玉軸受の間に配置されるカラーと、を備え、
    2つの前記小径玉軸受の各々が前記貫通穴に嵌合した状態において、前記鍔状部が一方の前記小径玉軸受の内輪のスラスト方向一端面に当接し、前記ナットが他方の前記小径玉軸受の内輪のスラスト方向一端面に当接し、前記カラーが2つの前記小径玉軸受の各々の前記内輪のスラスト方向他端面に当接することを特徴とする請求項3に記載の研削装置。
  5. 前記接触部の周方向の少なくとも一部分が前記被研削物に対して露出するように前記研削体を保持する研削体ホルダを有し、
    前記支持軸は、締結部品によって前記研削体ホルダに固定されていることを特徴とする請求項4に記載の研削装置。
  6. 前記研削体ホルダ、前記支持軸及び前記カラーの内部を通過するように形成された潤滑剤の流路が設けられ、
    該流路の末端開口は、前記貫通穴に嵌合した状態にある2つの前記小径玉軸受の間に位置する空間に面していることを特徴とする請求項5に記載の研削装置。
  7. 前記被研削物としての筒状体に形成された内孔内に位置した状態で、該内孔のうち、前記筒状体の径方向に沿って延出した溝状孔の側壁に当接することにより前記側壁を研削することを特徴とする研削装置。
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