JP2014171444A - 2枚貝加工装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高性能化を容易に図ることのできる2枚貝加工装置を提供する。
【解決手段】強制開口手段8により原貝2を開口した後に、下側に位置する他方の貝殻2bから生食に供する可食部を取り出すように形成されている2枚貝加工装置であって、強制開口手段より貝搬送方向上流側に、一方の貝殻2aの表面のうちの少なくとも上吸着パッド61が当接される部位に付着している異物を除去する異物除去手段6を設ける。
【選択図】図1

Description

本発明は、2枚貝からなる原貝の生食に用いる可食部、例えば帆立貝の貝柱および小柱からなる閉殻筋を生の状態で貝殻から効率よく取り出すことのできる2枚貝加工装置に関する。
一般に、2枚貝からなる原貝の生食に用いる可食部、例えば帆立貝の貝柱および小柱からなる閉殻筋を生の状態で貝殻から取り出す(分離する)には、貝おこしと称される薄いナイフ状の道具を用いて、手作業により帆立貝の2枚の貝殻を閉じている閉殻筋の貝殻との結合部を切断することにより行われている。
しかしながら、手作業により帆立貝の閉殻筋を貝殻から切断して分離するのでは、能率が低く、多大な労力と時間とを要し、一度に大量の帆立貝が水揚げされた場合等には、数多くの人員を投入して素早く処理しないと帆立貝の鮮度が低下するという問題点があった。
そこで、従来から2枚貝からなる原貝の生食に用いる可食部を生の状態で貝殻から効率よく分離するために、原貝、例えば帆立貝を搬送するとともに、搬送の途中で一方の貝殻の生食に用いる可食部との結合部に対応する部位を、可食部が生の状態を保持し、かつ可食部の他方の貝殻との結合部の結合力を弱体化するように加熱した後に、1対の吸着パッドにより2枚の貝殻を吸着して加熱された一方の貝殻を可食部から分離するように一方の貝殻を強制的に開口した後に他方の貝殻から可食部を得る2枚貝加工装置が知られており、このような2枚貝加工装置においては、貝搬送方向に対して直交する方向に複数の原貝を配置して、複数の原貝に対して各工程を同時に行うようにされている(例えば、特許文献1参照)。
特許第2795634号公報
ところで、近年においては各種装置の高性能化が求められており、各種装置の高性能化の一つとして、2枚貝加工装置においても高性能化が求められている。
例えば、1対の吸着パッドにより原貝の2枚の貝殻を吸着し、空気圧シリンダにより駆動するパッド駆動手段により1対の吸着パッドを加熱された一方の貝殻が可食部から分離するように一方の貝殻を強制的に開く構成とされているため貝殻の表面にフジツボなどの異物が付着している場合、吸着パッドと貝殻との間に隙間が発生して吸着力が低下し、一方の貝殻を開く妨げ、すなわち開口精度に劣り、確実に一方の貝殻を開く(原貝の口を開く)ことができない恐れがあるし、一方の貝殻を開くことができたとしても、一方の貝殻を開くのに時間がかかり、生産性が低下する。
また、強制開口手段、第1分離手段、および第2分離手段のそれぞれの駆動系に対する駆動源として1対の往復動エアシリンダが用いられており、それぞれの駆動の開始および/または終了のタイミングを揃えるのが困難で、特に、経時変化により、ピストンとヘッドカバーあるいはロッドカバーとの当接部の摩耗が異なるなどした場合、複数の1対の往復動エアシリンダのそれぞれの駆動の開始および/または終了のタイミングが異なってしまい、複数の吸着パッドによる原貝の吸着タイミングを揃えることができない。
さらに、第1分離手段により原貝から分離された非食部は、チャンバに搬送されるように構成されているため、チャンバの洗浄に手間がかかる。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、高性能化を容易に図ることのできる2枚貝加工装置を提供することを目的とする。
前記の課題を解決するために、本発明の2枚貝加工装置は、2枚貝からなる原貝を、その厚さ方向を上下方向にするとともに、その蝶番側が後方に向くように支持して搬送する搬送手段と、前記搬送手段により搬送される原貝の上側に位置する一方の貝殻の表面のうちの生食に用いる可食部との結合部に対応する部位を、可食部が生の状態を保持し、かつ可食部の一方の貝殻との結合力を弱体化するように加熱する加熱手段と、前記加熱手段より貝搬送方向下流側に配置され、前記加熱手段により一方の貝殻を加熱した後に、原貝の上下2枚の貝殻を上吸着パッドおよび下吸着パッドからなる上下1対の吸着パッドにより吸着して加熱された一方の貝殻を可食部から分離するように強制的に原貝を開口する強制開口手段とを備え、前記強制開口手段により原貝を開口した後に、下側に位置する他方の貝殻から生食に供する可食部を取り出すように形成されている2枚貝加工装置であって、前記強制開口手段より貝搬送方向上流側に、一方の貝殻の表面のうちの少なくとも前記上吸着パッドが当接される部位に付着している異物を除去する異物除去手段を有していることを特徴としている。
そして、このような構成を採用したことにより、異物除去手段は、強制開口手段により原貝を開口するに先だって一方の貝殻の表面に付着しているフジツボなどの異物を除去することができるので、上吸着パッドと一方の貝殻との間に隙間が発生して吸着力が低下するのを防止することができる。これにより、強制開口手段による原貝の開口を確実に行うことができる。その結果、生産性の向上などの高性能化を容易に図ることができる。
また、本発明において、前記異物除去手段は、異物を掻き取るための異物除去ユニットと、前記異物除去ユニットを一方の貝殻の表面に対して接離するように移動させる異物除去用移動手段とを有しており、前記異物除去ユニットは、異物除去用モータと、軸線方向を上下方向に向けて配置され、前記異物除去用モータにより回転駆動可能とされた回転軸、この回転軸の下端に取り付けられたホルダ、および貝搬送経路に先端刃先を向けるようにして前記ホルダに取り付けられた複数のスクレーパを具備するヘッドユニットとを有しており、前記異物除去用移動手段は、除去移動用揺動形アクチュエータと、この除去移動用揺動形アクチュエータの駆動力により揺動駆動される除去移動用揺れアームと、この除去移動用揺れアームに連結された除去移動用連結体と、この除去移動用連結体に連結された前記異物除去ユニットを取り付けるための除去移動用取付部材と有している構成とすることができる。
そして、このような構成を採用したことにより、複数のスクレーパを一方の貝殻の表面に当接させて回転させることができるから、一方の貝殻の表面に付着しているフジツボなどの異物を掻き取ることができるので、異物をより確実に除去することができる。
さらに、本発明において、原貝の位置決めを行う原貝位置決め手段と、前記強制開口手段により開いた一方の貝殻を他方の貝殻から分離する殻分離手段と、前記殻分離手段により一方の貝殻が分離された後の他方の貝殻に残留する可食部以外の非食部を吸引ノズルにより吸引して分離する非食部分離手段と、前記非食部分離手段により非食部が分離された後の他方の貝殻の表面のうちの可食部との結合部に対応する部位を、可食部が生の状態を保持し、かつ可食部の他方の貝殻との結合力を弱体化するように加熱する第2加熱手段と、前記第2加熱手段により加熱された後の他方の貝殻に残留する可食部を掻き取って取り出す掻取り板を具備する可食部取出し手段とを有しており、前記原貝位置決め手段、前記異物除去手段、前記加熱手段、前記強制開口手段、前記殻分離手段、前記非食部分離手段、前記第2加熱手段および前記可食部取出し手段は、前記搬送手段による貝搬送経路に沿って貝搬送方向上流側からこの順に配設されている構成とすることができる。
そして、このような構成を採用したことにより、原貝の可食部を生の状態で貝殻から効率よく取り出すことができる。
さらにまた、本発明において、前記強制開口手段は、前記上吸着パッドを具備する上吸着ユニットと、この上吸着パッドを一方の貝殻の表面に対して接離させるとともに、一方の貝殻の表面に吸着した前記上吸着パッドを一方の貝殻が開口するように移動させる上開口用移動手段とを有しており、前記上開口用移動手段は、上開口用揺動形アクチュエータと、この上開口用揺動形アクチュエータの駆動力により揺動駆動される上開口用揺れアームと、この上開口用揺れアームに連結された上開口用連結体と、この上開口用連結体に連結された前記上吸着ユニットを取り付けるための上開口用取付部材とを有しており、前記非食部分離手段は、前記吸引ノズルを具備する吸引ユニットと、この吸引ユニットを非食部に対して接離するように移動させる分離用移動手段とを有しており、前記分離用移動手段は、分離用揺動形アクチュエータと、この分離用揺動形アクチュエータの駆動力により揺動駆動される分離用揺れアームと、この分離用揺れアームに連結された分離用連結体と、この分離用連結体に連結された前記吸引ユニットを取り付けるための分離用取付部材とを有しており、前記可食部取出し手段は、他方の貝殻を下方から支持して回動可能な下支持カップを具備する下取出しユニットと、この下取出しユニットを他方の貝殻の表面に対して接離するように移動させる下取出し用移動手段と、前記掻取り板を具備する上取出しユニットと、この上取出しユニットを他方の貝殻の内面に対して接離するように移動させる上取出し用移動手段とを有しており、前記下板取出し用移動手段は、下取出し用揺動形アクチュエータと、この下取出し用揺動形アクチュエータの駆動力により揺動駆動される下取出し用揺れアームと、この下取出し用揺れアームに連結された下取出し用連結体と、この下取出し用連結体に連結された前記下取出しユニットを取り付けるための下取出し用取付部材とを有しており、前記上取出し用移動手段は、上取出し用揺動形アクチュエータと、この上取出し用揺動形アクチュエータの駆動力により揺動駆動される上取出し用揺れアームと、この上取出し用揺れアームに連結された上取出し用連結体と、この上取出し用連結体に連結された前記上取出しユニットを取り付けるための上取出し用取付部材とを有している構成とすることができる。
そして、このような構成を採用したことにより、強制開口手段は、1つの上開口用揺動形アクチュエータの駆動力をもって上開口用取付部材を動作させることができるから、上開口用取付部材に複数の上吸着ユニットを配設した場合であっても、複数の上吸着パッドのそれぞれを一方の貝殻の表面に揃えて当接させることができるし、非食部分離手段は、1つの分離用揺動形アクチュエータの駆動力をもって分離用取付部材を動作させることができるから、分離用取付部材に複数の吸引ユニットを配設した場合であっても、複数の吸引ノズルのそれぞれを非食部に揃えて当接させることができる。また、可食部取出し手段は、1つの下取出し用揺動形アクチュエータの駆動力をもって下取出し用取付部材を動作させることができるから、下取出し用取付部材に複数の下取出しユニットを配設した場合であっても、複数の下支持カップのそれぞれを他方の貝殻の表面に揃えて当接させることができるし、1つの上取出し用揺動形アクチュエータの駆動力をもって上取出し用取付部材を動作させることができるから、上取出し用取付部材に複数の上取出しユニットを配設した場合であっても、複数の掻取り板のそれぞれを他方の貝殻の内面に揃えて当接させることができる。
さらにまた、本発明において、前記吸引ノズルにより吸引除去された非食部を集積する集積手段を有しており、前記集積手段は、サイクロンタンクと、このサイクロンタンクに接続されるブロアとを有しており、前記サイクロンタンクは、前記ブロアの吸込み口に接続される頂部排出口を具備する上タンク部と、前記吸引ノズルに接続される胴部吸引口および底部排出口を具備する下タンク部とを具備しているとともに、前記上タンク部と前記下タンク部とが着脱自在に形成されており、前記ブロアを駆動させることにより、前記吸引ノズルに非食部を吸引除去するための吸引力を付与できるように形成されている構成とすることができる。
そして、このような構成を採用したことにより、ブロアは、吸引ノズルが非食部を吸引除去するための吸引力と、吸引ノズルが吸引除去した非食部をサイクロンタンクの内部に搬送する搬送力との両者を得るための負圧発生器として機能する。また、サイクロンタンクは、その内部に送り込まれた非食部および空気の混合物のうち、非食部を自重落下させて底部に集積させることができるし、混合物の空気は、頂部排出口からブロアの吸引口に送り込まれてブロアから大気中に排気させることができる。さらに、サイクロンタンクは、上タンク部と下タンク部とを分離することができるから、内部の洗浄を容易に行うことができる。その結果、メンテナンスが容易になるので、作業者による使い勝手を向上することができる。
また、本発明において、原貝がふくらみが強い殻と弱い殻とが合わさっている帆立貝であり、一方の貝殻がふくらみの弱い殻である構成とすることができる。
そして、このような構成を採用したことにより、帆立貝の可食部を生の状態で効率よく取り出すことができる。
本発明に係る2枚貝加工装置によれば、異物除去手段は、強制開口手段により原貝を開口するに先だって一方の貝殻の表面に付着しているフジツボなどの異物を除去することができるので、上吸着パッドと一方の貝殻との間に隙間が発生して吸着力が低下するのを防止することができる。これにより、強制開口手段による原貝の開口を確実に行うことができる。その結果、生産性の向上などの高性能化を容易に図ることができるなどの優れた効果を奏する。
本発明に係る2枚貝加工装置の実施形態の要部を示す構成図 図1の要部を示す平面図 図1の要部を示す側面図 図1の搬送手段の原貝載置板の要部を示す正面図 図1の異物除去手段の要部を示す斜視図 図1の異物除去手段のヘッドユニットの要部を示す分解斜視図 図1の異物除去手段の要部を示す一部分解斜視図 図1の強制開口手段の要部を貝搬送方向下流側から見て示す部分拡大図 図1の強制開口手段の要部の部分拡大図 図1の非食部分離手段の要部を貝搬送方向上流側から見て示す外観図 図10のa−a線に沿った拡大断面図 図10のb−b線に沿った拡大断面図 図1の可食部取出し手段の上取出しユニットおよび上取出し用移動手段の要部を貝搬送方向上流側から見て示す外観図 図13のc−c線に沿った拡大断面図 図1の可食部取出し手段の下取出しユニットおよび下取出し用移動手段の要部を貝搬送方向下流側から見て示す外観図 図15の下取出しユニットの要部を示す分解斜視図 図1の集積手段の要部を貝搬送方向下流側から見て示す外観斜視図 図17の拡大断面図
以下、本発明を図面に示す実施形態により説明する。
本実施形態の2枚貝加工装置1は、2枚貝からなる原貝を天然の生きた帆立貝2とし、この帆立貝2から生食に用いる可食部としての貝柱および小柱からなる図示しない閉殻筋を一体とした状態で効率よく取り出すようにしたものを例示している。
図1から図3に示すように、本実施形態の2枚貝加工装置1は、メインフレーム3に対して、搬送手段4、原貝位置決め手段5、異物除去手段6、加熱手段としての第1加熱手段7、強制開口手段8、殻分離手段9、非食部分離手段10、第2加熱手段11、可食部取出し手段12、集積手段13、および各駆動部の動作の制御を司るための制御手段14を設けて形成されている。
前記搬送手段4は、図4に示す天然の生きた帆立貝2を、その厚さ方向を上下方向にするとともに、その蝶番側が後方に向くように支持して図1の矢印にて示す右方から左方に向かう貝搬送方向Aに略水平に搬送するためのものである。この搬送手段4の図1の上方右側に示す位置は、図示しない原貝選別機により大きさ毎に選別されて原貝供給コンベヤ16により供給される帆立貝2を人手あるいはロボット等によって移載する移載位置SPとされており、図1の上方左側に示す位置は、帆立貝2から閉殻筋を取り出した後の貝殻としての後述する下殻2bを外部へ排出する排出位置OPとされている。そして、帆立貝2が搬送手段4によって図1の矢印にて示す貝搬送方向Aへ搬送される貝搬送経路の途中に、貝搬送方向Aの上流側から順に、原貝位置決め手段5、異物除去手段6、第1加熱手段7、強制開口手段8、殻分離手段9、非食部分離手段10、第2加熱手段11、可食部取出し手段12が配設されている。また、メインフレーム3の左側の貝搬送経路を外れた位置には、集積手段13が配設されており、メインフレーム3の右側の貝搬送経路の上方位置には、制御手段14が配設されている。なお、原貝供給コンベヤ16の下方には、損傷があるなどの何らかの理由により搬送手段4に移載されずに残った帆立貝2を戻すための原貝戻しコンベア17が並設されている。また、搬送手段4の排出位置OPの左方には、排出シュート19が配設されている。なお、2枚貝としては、例えば赤貝の身、カキの身等の各種の2枚貝の食する部位の分離に応用することができる。
前記搬送手段4は、図示しない駆動モータの駆動力によって回転駆動可能とされた無端環状のチェーンコンベヤ21を有している。このチェーンコンベヤ21は、メインフレーム3の適宜箇所に配設された複数のチェーン案内ガイドに案内されて所定の経路を走行するようになっている。また、チェーンコンベヤ21には、平面略平板状に形成された複数の原貝載置板22が適宜な間隔を隔てて取り付けられている。この原貝載置板22は、その長手方向が貝搬送方向Aに対して直交するようにして相互に平行に配設されており、原貝載置板22の長手方向の両端部近傍が図示しない取付部材を介してチェーンコンベヤ21に取り付けられている。そして、各原貝載置板22は、帆立貝2を下方から支持するようにして載置するための板厚方向に貫通する複数、本実施形態においては10個の貝載置孔22a(図4に1つのみ図示)が原貝載置板22の長手方向に適宜な間隔を隔てて形成されている。これらの貝載置孔22aは、帆立貝2より小さく形成されている。そして、原貝載置板22に形成された各貝載置孔22aの貝搬送方向Aの上流側には、ストッパ22bがそれぞれ取着されている。このストッパ22bの上端位置は、貝載置孔22aに載置された帆立貝2の上端位置よりも上方に配置されており、帆立貝2を搬送する際等に、帆立貝2の位置ずれや脱落を防止できるようになっている。すなわち、本実施形態においては、貝搬送方向Aに対して、10列に整列配置された帆立貝2が同時に搬送されるようになっている。また、各貝載置孔22aには、帆立貝2の他方の貝殻としての海底に接しているふくらみの強い殻である下側に位置する下殻2bを下に向けるとともに、一方の貝殻としてのふくらみの弱い殻である上側に位置する上殻2aを上に向けるように厚さ方向を上下方向にし、さらに蝶番側が後方(搬送方向上流側)に向くように下方から支持して搬送するようになっている。
なお、貝載置孔22aの数、すなわち、原貝載置板22に載置する帆立貝2の数としては、設計コンセプトなどの必要に応じて設定することができる。
また、搬送手段4のチェーンコンベヤ21は、制御手段14から駆動モータに送出される制御指令により、原貝載置板22が、原貝位置決め手段5、異物除去手段6、第1加熱手段7、強制開口手段8、非食部分離手段10、第2加熱手段11、可食部取出し手段12のそれぞれの配設位置で、例えば5秒程度停止するように間欠駆動されるようになっている。この走行しているチェーンコンベヤ21の停止タイミングおよび停止時間は、例えば図示しないセンサが後述する原貝載置板22を検知した検出信号を制御手段14に送出することにより、制御手段14が図示しない駆動モータを制御することで行われる。
前記原貝位置決め手段5は、帆立貝2を、貝載置孔22aの中心に対して帆立貝2の中心貝移送方向に対して直交する方向に位置する左右方向の中心をほぼ一致させるようにして帆立貝2を適正な位置に位置決めし、以後の各工程をより円滑に行うようにするためのものである。
本実施形態の原貝位置決め手段5は、図1に示すように、原貝載置板22により10列に整列配置されて同時に搬送される帆立貝2に対応するために、貝搬送方向Aに対して直交する左右方向に沿って配列された10個の位置決めユニット24(図1に1つのみ図示)を有している。そして、各位置決めユニット24は、貝搬送経路を上方から臨むようにしてメインフレーム3に配置されている。また、各位置決めユニット24は、周知の如く、図示しない駆動源、例えば往復動エアシリンダの駆動力によって左右方向に開閉自在とされた1対の貝挟持爪を有している。この1対の貝挟持爪は、常時は1対の貝挟持爪の間隔が帆立貝2の大きさより大きく開いた開状態とされており、原貝載置板22が原貝位置決め手段5の配設位置で停止した時には、左右方向両側から原貝載置板22の貝載置孔22aに載置された帆立貝2の貝殻の縁(貝殻の合わせ目)に向かって移動して、左右方向から帆立貝2を挟持し、帆立貝2を、貝載置孔22aの中心に対して帆立貝2の貝移送方向に対して直交する方向に位置する左右方向の中心をほぼ一致させるようにして帆立貝2を適正な位置に位置決めすることができるようになっている。なお、1対の貝挟持爪が帆立貝2を挟持する際には、例えば、図示しないスプリングの付勢力をもって帆立貝2を一定の力で挟持することにより、帆立貝2に過剰な力が加わることによる帆立貝2の貝殻の破損を防止することができるようになっている。また、位置決めユニット24の数としては、原貝載置板22に載置する帆立貝2の数に応じて設定することができる。
そして、原貝位置決め手段5により帆立貝2の位置決めを行うことにより、周知の如く、強制開口手段8の後述する上吸着パッド61および下吸着パット65による上殻2aおよび下殻2bの表面への吸着位置、殻分離手段9の後述する分離板81の上殻2aの内面に対する当接位置、第1加熱手段7および第2加熱手段11のそれぞれの後述する加熱ノズルたる第1および第2水蒸気噴射ノズル51、92に対する閉殻筋の位置、ならびに非食部分離手段10の後述する吸引ノズル83に対する閉殻筋の位置をより適正に位置決めすることができるようになっている。
前記異物除去手段6は、原貝載置板22に載置されている帆立貝2の上側に位置する上殻2aの表面のうちの少なくとも後述する上吸着パッド61が当接される部位に付着している異物を除去するためのものである。
図5から図7に示すように、本実施形態の異物除去手段6は、異物を掻き取るための異物除去ユニット26と、この異物除去ユニット26を上殻2aの表面に対して接離するように移動させる異物除去用移動手段27とを有している。
前記異物除去ユニット26は、例えばギヤモータからなる1つの異物除去用モータ31と、この異物除去用モータ31の駆動力によって駆動される10組のヘッドユニット32とを有している。なお、ヘッドユニット32の数としては、原貝載置板22に載置する帆立貝2の数に応じて設定することができる。
前記各ヘッドユニット32は、図6に示すように、2つのX軸(クロス軸)および1つのY軸(ラテラル軸)を具備するベベルギヤボックス34を有している。このベベルギヤボックス34の下方に向けて配置されたY軸には、スプラインシャフトからなる回転軸35の上部が連結されており、この回転軸35の下端には、ホルダ36が上下方向に沿って移動可能に取り付けられているとともに、圧縮コイルばねからなるホルダ付勢ばね37のばね力により、常時は下方に向けて付勢されている。そして、ホルダ36の下部に設けられた4つの装着溝36a(図6に1箇所のみ図示)には、4枚の略平板状をなすスクレーパ38(一部のみ図示)がその厚さ方向を水平にし、かつ先端刃先を下方に向けて取り付けられている。これら4枚のスクレーパ38のそれぞれは、ホルダ36に内に装着された圧縮コイルばねからなる取付ばね39の下端に嵌合されて取り付けられており、4枚のスクレーパ38のそれぞれが個別に上下動するように形成されている。
前記異物除去用移動手段27は、例えば揺動角度が90度とされたロータリーエアシリンダからなる除去移動用揺動形アクチュエータ41と、この除去移動用揺動形アクチュエータ41の駆動力により揺動駆動される左右1対の除去移動用揺れアームとしてのクランクボス42と、このクランクボス42に連結された除去移動用連結体43と、この除去移動用連結体43に連結された異物除去ユニット26を取り付けるための左右方向に沿って長い除去移動用取付部材44と有している。
前記除去移動用取付部材44の左右方向両側の下端面には、それぞれ除去移動用スライド軸45の上端が取り付けられており、これらの除去移動用スライド軸45は、メインフレーム3に取り付けられた除去移動用スライドガイド46によって、上下方向に沿って摺動自在に支持されている。これにより、除去移動用揺動形アクチュエータ41の駆動力をもって、除去移動用取付部材44を上下動させることができるようになっている。
したがって、1つの除去移動用揺動形アクチュエータ41の駆動力をもって除去移動用取付部材44とともに、異物除去ユニット26の10組のヘッドユニット32のそれぞれのスクレーパ38の先端刃先が上殻2aの表面に対して接離するように上下動させることができるようになっている。
前記除去移動用取付部材44の貝搬送方向上流側の面には、10組のヘッドユニット32のそれぞれのベベルギヤボックス34が隣位する2つのX軸を図示しないカップリングにより連結した状態で左右方向に沿って直列配置されて取り付けられている。また、除去移動用取付部材44の一端には、ベベルギヤボックス34を間においてブラケット47を介して異物除去用モータ31が取り付けられており、左右方向一端側に位置するベベルギヤボックス34のX軸に異物除去用モータ31の駆動力を、例えば歯付きベルトを用いたベルト伝送機構などの回転伝動機構48を介して入力することで、10組のヘッドユニット32のそれぞれの回転軸35を同時に回転駆動できるようになっている。
前記第1加熱手段7は、搬送手段4により搬送される帆立貝2の上殻2aの表面のうちの閉殻筋との結合部に対応する部位を、閉殻筋が生の状態を保持し、かつ閉殻筋の上殻2aとの結合力を弱体化するように加熱するためのものである。
図1に示すように、本実施形態の第1加熱手段7は、原貝載置板22に載置された各帆立貝2の上殻2aの表面に向かって加熱源としての水蒸気を噴射する加熱ノズルとし第1水蒸気噴射ノズル51を有している。また、第1水蒸気噴射ノズル51は、左右方向に沿って10個を1組としたものが貝移送方向に沿って前後2組(総計20個の第1水蒸気噴射ノズル51)が用いられており、貝搬送方向上流側に位置する10個で1組の第1水蒸気噴射ノズル51は、左右方向に沿って配設された主水蒸気供給パイプ52に接続されている。そして、主水蒸気供給パイプ52には、主制御バルブ(図示せず)を介して水蒸気が所定時間だけポンプ(図示せず)などによって供給されるようになっている。また、貝搬送方向下流側に位置する10個で1組の第1水蒸気噴射ノズル51は、左右方向に沿って配設された副水蒸気供給パイプ53に接続されている。この副水蒸気供給パイプ53には、副水蒸気供給パイプ53の基端部に配設された副主制御バルブ(図示せず)を介して主水蒸気供給パイプ52水蒸気が所定時間だけポンプ(図示せず)などによって供給されるようになっている。これにより、帆立貝2の大きさが大きくて、搬送手段4の停止時間より、加熱に要する時間を長く必要とする場合であっても、2回に分けて水蒸気を噴射することができるから、搬送手段4による搬送停止時間が長くなるのを防止することができる。これにより生産性が低下するのを防止することができる。
したがって、本実施形態における第1加熱手段7は、原貝載置板22に載置された帆立貝2の上殻2aの表面に、加熱源としての高温の水蒸気を短時間、例えば100℃の水蒸気を4秒程度噴射するように構成されており、これにより閉殻筋が変色せずに生の状態を保持するように帆立貝2の口が閉じている状態を保持し、かつ、強制開口手段8によって、強制的に帆立貝2の口を開くことができるように、閉殻筋の上殻2aとの結合部位をゲル状として結合力を弱体化することができるようになっている。この水蒸気の温度および噴射時間は、帆立貝2の大きさや体温等に基づいて調節すればよく、特に、本実施の形態の温度および時間に限定されるものではない。また、加熱源としては、高温の温水(最大100℃)を用いてもよい。
前記強制開口手段8は、第1加熱手段7により上殻2aを加熱した後に、加熱された上殻2aを閉殻筋から分離するように強制的に帆立貝2を開口するためのものである。
図1から図3および図8、図9に示すように、本実施形態の強制開口手段8は、帆立貝2の上殻2aのそれぞれの表面に吸着可能とされた上吸着パッド61を具備する10組の上吸着ユニット62と、上吸着パッド61を上殻2aの表面に対して接離させるとともに、上殻2aの表面に吸着した上吸着パッド61を上殻2aが開口するように移動させる上開口用移動手段63と、下殻2bのそれぞれの表面に吸着可能とされた10組の下吸着パッド65を具備する下吸着ユニット66と、下吸着パッド65を下殻2bの表面に対して接離するように移動させる下開口用移動手段67とを有している。そして、上吸着パッド61および下吸着パッド65、ひいては上吸着ユニット62および下吸着ユニット66は上下1対とされている。また、上下1対の吸着パッド(上吸着パッド61および下吸着パッド65)のそれぞれの内部には、図示しない三方電磁弁を介してメインフレーム3に取り付けられた真空ポンプ69(図1)からの貝殻の吸着に必要な吸引力を得るための負圧の供給と、負圧を解除するための外気の供給とが選択的に行われるようになっている。すなわち、上下1対の吸着パッドに対して、1台の真空ポンプ69からの負圧の供給と、負圧を解除するための外気の供給とが同時に行われるようになっている。なお、本実施形態においては、総計10台の真空ポンプ69が用いられている。
前記上開口用移動手段63は、例えば揺動角度が90度とされたロータリーエアシリンダからなる上開口用揺動形アクチュエータ71と、この上開口用揺動形アクチュエータ71の駆動力により揺動駆動される左右1対の上開口用揺れアーム72(上開口用揺動形アクチュエータ71に隣位する1つのみ図示)と、この上開口用揺れアーム72に連結された左右1対の上開口用連結体73と、この上開口用連結体73に連結された上吸着ユニット62を取り付けるための上開口用取付部材74とを有している。また、上開口用取付部材74と上吸着ユニット62とは、作動板75aを介して連結されており、作動板75aには2つのリンク板75bの一端が連結されている。これらのリンク板75bの他端は、回動自在に固定支持されている。
したがって、1つの上開口用揺動形アクチュエータ71の駆動力をもって上開口用取付部材74とともに、10組の上吸着ユニット62のそれぞれの上吸着パッド61が上殻2aの表面に対して接離するように上下動させることができるとともに、上殻2aの表面に吸着した上吸着パッド61を上殻2aが開口するように移動させることができるようになっている。
前記下開口用移動手段67は、左右方向に沿って長い下開口用固定フレーム71を有している。この下開口用固定フレーム71の上面の左右両端側には、それぞれ下開口用往復動エアシリンダ77がその出力軸を上方に向けて取り付けられている。この2つの下開口用往復動エアシリンダ77の出力軸には、左右方向に沿って長い下開口用移動フレーム78の両端部分が取り付けられている。また、下開口用移動フレーム78の上面には、10組の下吸着パッド65を具備する下吸着ユニット66が左右方向に沿って配列されて取り付けられている。
したがって、2つの下開口用往復動エアシリンダ77の駆動力をもって下開口用移動フレーム78とともに、10組の下吸着ユニット66のそれぞれの下吸着パッド65が下殻2bの表面に対して接離するように上下動させることができるようになっている。
なお、上吸着ユニット62および下吸着ユニット66のその他の構成については、周知のものと同様とされているので、その詳しい説明については省略する。
前記殻分離手段9は、強制開口手段8により閉殻筋から分離させて開いた上殻2aを下殻2bから分離するためのものである。すなわち、口の開いた帆立貝2から閉殻筋が残留する下殻2bを残すためのものである。また、本実施形態の殻分離手段9は、強制開口手段8により強制的に口を開かせた帆立貝2を非食部分離手段10に搬送する途中で、帆立貝2の上殻2aを閉殻筋が結合している下殻2bから分離することができるようになっている。
図1に示すように、本実施形態の殻分離手段9は、強制開口手段8により口が開いた各帆立貝2の上殻2aの内面に先端が当接可能とされた10個の略平板状の分離板81を有している。この分離板81は、左右方向に沿って整列配置されているとともに、図示しない分離用スプリングにより上下動可能に支持されている。なお、殻分離手段9の下方には、帆立貝2から分離して下方に落下する上殻2aを受け止めて外部に排出するための殻排出コンベヤ80が配設されている。
なお、殻分離手段9のその他の構成については、周知のものと同様とされているので、その詳しい説明については省略する。
前記非食部分離手段10は、殻分離手段9により上殻2aが分離された後の下殻2bに残留する閉殻筋以外の非食部、例えばウロ、ヒモ等を分離するためのものである。
図10から図12に示すように、本実施形態の非食部分離手段10は、非食部を吸引除去するための吸引ノズル83を具備する10組の吸引ユニット84と、この吸引ユニット84の吸引ノズル83を非食部に対して上方から接離するように移動させる分離用移動手段85とを有している。そして、各吸引ノズル83の内部には、後述するサイクロンタンク123に接続されたブロア124からの非食部を分離するために必要な吸引力を得るための負圧が供給されるようになっている。なお、本実施形態においては、10組の吸引ユニット84に対応するように、10台のサイクロンタンクが用いられている。
前記分離用移動手段85は、例えば揺動角度が90度とされたロータリーエアシリンダからなる分離用揺動形アクチュエータ87と、この分離用揺動形アクチュエータ87の駆動力により揺動駆動される左右1対の分離用揺れアーム88と、これらの分離用揺れアーム88のそれぞれに連結された分離用連結体89と、これらの分離用連結体89に連結された10組の吸引ユニット84を取り付けるための左右方向に沿って長い分離用取付部材90と有している。
前記分離用取付部材90の左右方向両側には、それぞれ分離用スライドブロックが取り付けられており、これらの分離用スライドブロックは、メインフレーム3に取り付けられた分離用スライドガイドによって、上下方向に沿って摺動自在に支持されている。また、本実施形態においては、分離用スライドブロックに分離用連結体89が連結されており、分離用取付部材90は、分離用スライドブロックを介して分離用連結体89に連結されている。これにより、分離用揺動形アクチュエータ87の駆動力をもって、分離用取付部材90を上下動させることができるようになっている。なお、分離用取付部材90の移動方向を上下方向に規制するためには、例えば分離用取付部材90の両端を図示しない左右1対のスライダブロックに接続するとともに、スライダブロックをスライドガイドやスライド軸により上下方向に摺動自在に支持し、さらに、スライダブロックに分離用連結体89を連結することにより実現できる。
したがって、1つの分離用揺動形アクチュエータ87の駆動力をもって分離用取付部材90とともに、10組の吸引ユニット84のそれぞれの吸引ノズル83が非食部に対して接離するように上下動させることができるようになっている。
なお、吸引ユニット84のその他の構成については、周知のものと同様とされているので、その詳しい説明については省略する。
前記第2加熱手段11は、非食部分離手段10により非食部が分離された後の下殻2bの表面のうちの閉殻筋との結合部に対応する部位を、閉殻筋が生の状態を保持し、かつ閉殻筋の下殻2bとの結合力を弱体化するように加熱するためのものである。
図1に示すように、本実施形態の第2加熱手段11は、原貝載置板22に載置された各帆立貝2の下殻2bの表面に向かって加熱源としての水蒸気を噴射する加熱ノズルとしての第2水蒸気噴射ノズル92を有している。また、第2水蒸気噴射ノズル92は、左右方向に沿って10個が配列されている。さらに、第2水蒸気噴射ノズル92は、左右方向に沿って配設された水蒸気供給パイプ93に接続されている。そして、水蒸気供給パイプ93には、主制御バルブ(図示せず)を介して水蒸気が所定時間だけポンプ(図示せず)などによって供給されるようになっている。
すなわち、本実施形態における第2加熱手段11は、原貝載置板22に載置された下殻2bの表面の閉殻筋に対応する部位に、加熱源としての高温の水蒸気を短時間、例えば100℃の水蒸気を4秒程度噴射するように構成されており、これにより閉殻筋が変色せずに生の状態を保持するように保持し、かつ、可食部取出し手段12によって、閉殻筋を取り出すことができるように、閉殻筋の下殻2bとの結合部位をゲル状として結合力を弱体化することができるようになっている。この水蒸気の温度および噴射時間は、帆立貝2の大きさや体温等に基づいて調節すればよく、特に、本実施の形態の温度および時間に限定されるものではない。また、加熱源としては、高温の温水(最大100℃)を用いてもよい。
前記可食部取出し手段12は、第2加熱手段11により加熱された後の下殻2bに残留する可食部を掻き取って取り出すためのものである。
図13から図16に示すように、本実施形態の可食部取出し手段12は、帆立貝2の下殻2bの内部に残留する閉殻筋を掻き取って取り出す掻取り板96を具備する10組の上取出しユニット97と、この上取出しユニット97を下殻2bの内面に対して接離するように移動させる上取出し用移動手段98と、下殻2bを下方から支持して回動可能な下支持カップ99を具備する10組の下取出しユニット100と、この下取出しユニット100を下殻2bの表面に対して接離するように移動させる下取出し用移動手段101とを有している。そして、掻取り板96および下支持カップ99、ひいては上取出しユニット97および下取出しユニット100は上下1対とされている。なお、下支持カップ99は、原貝載置板22の貝載置孔22aを下方から通過可能なように形成されている。
図1、図13および図14に示すように、前記上取出しユニット97は、掻取り板96と、この掻取り板96を貝搬送方向Aに沿って移動させるための取出し用往復動エアシリンダ103とを有している。また、掻取り板96および取出し用往復動エアシリンダ103は、掻取り板96が閉殻筋を掻き取る際に、掻取り板96の先端(下端)が下殻2bの内面に沿って移動可能なように上下動可能に形成されている。
前記上取出し用移動手段98は、例えば揺動角度が90度とされたロータリーエアシリンダからなる上取出し用揺動形アクチュエータ105と、この上取出し用揺動形アクチュエータ105の駆動力により揺動駆動される左右1対の上取出し用揺れアーム106(図1に一方にのみ図示)と、この上取出し用揺れアーム106に連結された上取出し用連結体107(図1に一方にのみ図示)と、この上取出し用連結体107に連結された10組の上取出しユニット97を取り付けるための左右方向に沿って長い上取出し用取付部材108と有している。
前記上取出し用取付部材108の左右方向両側には、それぞれ上取出し用スライドブロック109(図1に一方にのみ図示)が取り付けられており、これらの上取出し用スライドブロック109は、メインフレーム3に取り付けられた上取出し用スライドガイド110(図1に一方にのみ図示)によって、上下方向に沿って摺動自在に支持されている。また、本実施形態においては、上取出し用スライドブロック109に上取出し用連結体107が連結されており、上取出し用取付部材108は、上取出し用スライドブロック109を介して上取出し用連結体107に連結されている。これにより、上取出し用揺動形アクチュエータ105の駆動力をもって、上取出し用取付部材108を上下動させることができるようになっている。
したがって、1つの上取出し用揺動形アクチュエータ105の駆動力をもって上取出し用取付部材108とともに、10組の上取出しユニット97のそれぞれの掻取り板96が下殻2bの内面に対して接離するように上下動させることができるようになっている。
図15および図16に示すように、前記下取出しユニット100は、下支持カップ99と、この下支持カップ99を90度揺動させるために、下カップの下端に下カップ用リンク板112を介して連結された下取出し用往復動エアシリンダ113とを有している。
前記下取出し用移動手段101は、例えば揺動角度が90度とされたロータリーエアシリンダからなる下取出し用揺動形アクチュエータ114と、この下取出し用揺動形アクチュエータ114の駆動力により揺動駆動される左右1対の下取出し用揺れアーム115(図15に一方にのみ図示)と、この下取出し用揺れアーム115に連結された下取出し用連結体116(図15に一方にのみ図示)と、この下取出し用連結体116に連結された10組の下取出しユニット100を取り付けるための左右方向に沿って長い下取出し用取付部材117と有している。
前記下取出し用取付部材117の左右方向両側には、それぞれ下取出し用スライドブロック118(図15に一方にのみ図示)が取り付けられており、これらの下取出し用スライドブロック118は、メインフレーム3に取り付けられた下取出し用スライドガイド119(図15に一方にのみ図示)によって、上下方向に沿って摺動自在に支持されている。これにより、下取出し用揺動形アクチュエータ114の駆動力をもって、下取出し用取付部材117を上下動させることができるようになっている。
したがって、1つの下取出し用揺動形アクチュエータ114の駆動力をもって下取出し用取付部材117とともに、10組の下取出しユニット100のそれぞれの下支持カップ99が下殻2bの表面に対して接離するとともに、下殻2bを原貝載置板22のストッパ22bの最上部より上方位置に移動させることができるようになっている。
また、下殻2bの縁を原貝載置板22のストッパ22bの最上部より上方位置に移動させた状態で、下取出し用往復動エアシリンダ113の駆動力によって下カップを90度回すことにより、掻取り板96を貝柱より下殻2bとの結合力の強い小柱と対向させてから、掻取り板96で閉殻筋を掻き取ることにより、貝柱と小柱とが分離するのを防止できるようになっている。また、掻取り板96により掻き取られた閉殻筋は、ストッパ22bを越えて下方に落下する。なお、可食部取出し手段12の下方には、下殻2bから掻き取られて落下する閉殻筋を受け止めて外部に排出するための可食部排出コンベヤ120が配設されている。
前記集積手段13は、吸引ノズル83により吸引除去された非食部を集積するためのものである。
図1、図17および図18に示すように、本実施形態の集積手段13は、左右方向に沿って配列された10台のサイクロンタンク123と、各サイクロンタンク123のそれぞれに接続される2台のブロア124(総計20台)とを有している。すなわち、1台のサイクロンタンク123に対して2台のブロア124が用いられている。
図18に示すように、前記各サイクロンタンク123のそれぞれは、ブロア124の吸込み口124aに接続される頂部排出口127aを具備する上タンク部127と、吸引ユニット84のそれぞれの吸引ノズル83に接続される胴部吸引口128aおよび底部排出口128bを具備する下タンク部128とを有しており、上タンク部127と下タンク部128とは、例えばワンタッチクリップなどのファスナ129により着脱自在に形成されている。なお、吸引ユニット84の胴部吸引口128aと吸引ノズル83とは、図1に一部を示す移送用ホース135により接続されている
前記各サイクロンタンク123の底部には、底部排出口128bを開閉するためのシャッタ板130が配設されている。これらの10枚のシャッタ板130は、左右方向に長い1つのシャッタベース131に配設されている。また、10枚のシャッタ板130は、シャッタベース131に配置された、シャッタ用往復動エアシリンダ132の駆動力によって同時に開閉可能にされている。さらに、シャッタ板130は、常時は底部排出口128bを閉じた閉状態とされている。さらにまた、底部排出口128bを閉じているシャッタ板130を開くことにより、サイクロンタンク123の底部に集積した非可食部を排出できるようになっている。なお、集積手段13の下方には、サイクロンタンク123の底部排出口128bから落下する非食部を受け止めて外部に排出するための非食部排出コンベヤ133(図1)が配設されている。そして、ブロア124を駆動させることにより、吸引ノズル83に非食部を吸引除去するための吸引力を付与できるように形成されている。
前記制御手段14は、各駆動部の動作の制御を司るためのものであり、少なくとも演算部として機能するCPU(MPUであってもよい)、各部の動作制御に必要なプログラムやデータを記憶する記憶部として機能するメモリ、およびコントローラなどを有している。この制御手段14は、情報の入力および表示に用いる操作パネルととともに、収納ケースに収納されている。また、操作パネルには、運転スイッチ、停止スイッチ、非常停止スイッチなどの各種スイッチ類、データの入力に用いる数値ボタンなどが配設されている。
ここで、本実施形態の2枚貝加工装置1における帆立貝2の加工手順は、帆立貝2を搬送手段4の原貝載置板22に載置する載置工程と、搬送手段4により搬送される帆立貝2の上殻2aの表面から異物除去手段6により異物を除去する異物除去工程と、上殻2aの表面を第1加熱手段7により閉殻筋が生の状態を保持し、かつ閉殻筋の上殻2aとの結合力を弱体化するように加熱する加熱工程としての第1加熱工程、帆立貝2の上殻2aを強制開口手段8により開く開口工程と、帆立貝2の上殻2aを殻分離手段9により分離する殻分離工程と、下殻2bに残留する閉殻筋以外の非食部を非食部分離手段10により分離する非食部分離工程と、下殻2bの表面を第2加熱手段11により閉殻筋が生の状態を保持し、かつ閉殻筋の下殻2bとの結合力を弱体化するように加熱する第2加熱工程と、下殻2bに残留する可食部を可食部取出し手段12により掻き取って取り出す可食部取出し工程とをこの順に行うようになっている。
つぎに、前述した構成からなる本実施形態の作用について説明する。
本実施形態の2枚貝加工装置1によれば、移載位置SPにおいて原貝載置板22の10個の貝載置孔22aに帆立貝2を載置しておけば、搬送手段4により帆立貝2を間欠搬送して、原貝位置決め手段5による帆立貝2の位置決め、異物除去手段6による上殻2aの表面からの異物の除去、第1加熱手段7による上殻2aの表面のうちの生食に用いる閉殻筋との結合部に対応する部位を、閉殻筋が生の状態を保持し、かつ閉殻筋の上殻2aとの結合力を弱体化する加熱、強制開口手段8による上殻2aを閉殻筋から分離するように強制的に開く帆立貝2の開口、殻分離手段9による上殻2aの分離、非食部分離手段10による非食部の分離、第2加熱手段11による下殻2bの表面のうちの生食に用いる閉殻筋との結合部に対応する部位を、閉殻筋が生の状態を保持し、かつ閉殻筋の下殻2bとの結合力を弱体化する加熱、可食部取出し手段12による下殻2bに残留する可食部の取り出しとをこの順に行うことができるので、帆立貝2の閉殻筋を生の状態で貝殻から効率よく取り出すことできる。
また、本実施形態の2枚貝加工装置1によれば、異物除去手段6は、強制開口手段8により帆立貝2を開口するに先だって上殻2aの表面に付着しているフジツボなどの異物を除去することができるので、上吸着パッド61と上殻2aとの間に隙間が発生して吸着力が低下するのを防止することができる。これにより、強制開口手段8による原貝の開口を確実に行うことができる。その結果、生産性の向上などの高性能化を容易に図ることができる。
さらに、本実施形態の2枚貝加工装置1によれば、異物除去手段6は、複数のスクレーパ38を上殻2aの表面に当接させて回転させることができるから、上殻2aの表面に付着しているフジツボなどの異物を掻き取ることができるので、異物をより確実に除去することができる。
さらにまた、本実施形態の2枚貝加工装置1によれば、原貝位置決め手段5、異物除去手段6、第1加熱手段7、強制開口手段8、殻分離手段9、非食部分離手段10、第2加熱手段11および可食部取出し手段12が搬送手段4による貝搬送経路に沿って貝搬送方向上流側からこの順に配設されているから、帆立貝2の閉殻筋を生の状態で貝殻から効率よく取り出すことができる。
また、本実施形態の2枚貝加工装置1によれば、原貝位置決め手段5、異物除去手段6、第1加熱手段7、強制開口手段8、非食部分離手段10、第2加熱手段11および可食部取出し手段12のそれぞれが帆立貝2を間欠搬送する搬送手段4による帆立貝2の停止位置に配設されているから、帆立貝2の閉殻筋を生の状態でより効率よく取り出すことができる。
さらに、本実施形態の2枚貝加工装置1によれば、強制開口手段8は、1つの上開口用揺動形アクチュエータ71の駆動力をもって上開口用取付部材74を動作させることができるから、上開口用取付部材74に配設された10組の上吸着ユニット62のそれぞれの上吸着パッド61を上殻2aの表面に揃えて当接させることができるし、非食部分離手段10は、1つの分離用揺動形アクチュエータ87の駆動力をもって分離用取付部材90を動作させることができるから、分離用取付部材90に配設された10組の吸引ユニット84のそれぞれの吸引ノズル83を非食部に揃えて当接させることができるし、可食部取出し手段12は、1つの下取出し用揺動形アクチュエータ114の駆動力をもって下取出し用取付部材117を動作させることができるから、下取出し用取付部材117に配設された10組の下取出しユニット100のそれぞれの下支持カップ99を下殻2bの表面に揃えて当接させることができるし、1つの上取出し用揺動形アクチュエータ105の駆動力をもって上取出し用取付部材108を動作させることができるから、上取出し用取付部材108に配設された10組の上取出しユニット97のそれぞれの掻取り板96を下殻2bの内面に揃えて当接させることができる。その結果、それぞれの動作を円滑にすることができるし、搬送手段4による原貝載置板22の停止時間が長くなるのを防止することができる。したがって、生産性を向上することができる。
さらにまた、本実施形態の2枚貝加工装置1によれば、集積手段13のブロア124は、吸引ノズル83が非食部を吸引除去するための吸引力と、吸引ノズル83が吸引除去した非食部をサイクロンタンク123の内部に搬送する搬送力との両者を得るための負圧発生器として機能するし、サイクロンタンク123は、その内部に送り込まれた非食部および空気の混合物のうち、非食部を自重落下させて底部に集積させることができるし、混合物の空気は、頂部排出口127aからブロア124の吸引口に送り込まれてブロア124から大気中に排気させることができる。さらに、サイクロンタンク123は、上タンク部127と下タンク部128とを分離することができるから、内部の洗浄を容易に行うことができる。その結果、メンテナンスが容易になるので、作業者による使い勝手を向上することができる。
なお、本実施形態においては、2枚貝として帆立貝2を用いこの帆立貝2から生食に用いる閉殻筋を分離するものについて説明したが、2枚貝としては例えば赤貝の身、カキの身等の各種の2枚貝の食する部位の分離に応用することができる。
また、本発明は、前述した実施形態に限定されるものではなく、必要に応じて種々の変更が可能である。
例えば、異物を除去する際に、除去した異物を上殻の表面から洗浄液により洗い流す洗浄手段を設けることができる。また、帆立貝を上殻および下殻の両者に異物が付着する養殖物を用いる場合には、下殻に付いた異物を除去する異物除去手段を設けることができる。
1 2枚貝加工装置
2 帆立貝
2a 上殻
2b 下殻
3 メインフレーム
4 搬送手段
5 原貝位置決め手段
6 異物除去手段
7 加熱手段
8 強制開口手段
9 殻分離手段
10 非食部分離手段
12 第2加熱手段
13 集積手段
21 チェーンコンベヤ
22 原貝載置板
22a 貝載置孔
24 位置決めユニット
26 異物除去ユニット
27 異物除去用移動手段
31 異物除去用モータ
32 ヘッドユニット
35 回転軸
36 ホルダ
38 スクレーパ
41 除去移動用揺動形アクチュエータ
42 クランクボス(除去移動用揺れアーム)
43 除去移動用取付部材
51 第1水蒸気噴射ノズル
61 上吸着パッド
62 上吸着ユニット
63 上開口用移動手段
65 下吸着パッド
66 下吸着ユニット
67 下開口用移動手段
69 真空ポンプ
71 上開口用揺動形アクチュエータ
73 上開口用揺れアーム
74 上開口用取付部材
77 下開口用往復動エアシリンダ
78 下開口用移動フレーム
81 分離板
83 吸着ノズル
84 吸着ユニット
85 分離用移動手段
87 分離用揺動形アクチュエータ
88 分離用揺れアーム
90 分離用取付部材
92 第2水蒸気噴射ノズル
97 上取出しユニット
98 上取出し用移動手段
99 下支持カップ
100 下取出し用ユニット
101 下取出し用移動手段
103 取出し用往復動エアシリンダ
105 上取出し用揺動形アクチュエータ
106 上取出し用揺れアーム
108 上取出し用取付部材
112 下カップ用リンク板
113 下取出し用往復動エアシリンダ
114 下取出し用揺動形アクチュエータ
115 揺れ下取出しアーム
117 下取出し用取付部材
119 用スライドガイド
120 可食部排出コンベヤ
123 サイクロンタンク
123 各サイクロンタンク
124 ブロア
124a 吸込み 口
127 上タンク部
127a 頂部排出口
128 下タンク部
128a 胴部吸引口
128b 底部排出口
129 ファスナ
A 貝搬送方向
OP 排出位置
SP 移載位置
しかしながら、手作業により帆立貝の閉殻筋を貝殻から切断して分離するのでは、能率が悪く、多大な労力と時間とを要し、一度に大量の帆立貝が水揚げされた場合等には、数多くの人員を投入して素早く処理しないと帆立貝の鮮度が低下するという問題点があった。
また、一方の貝殻を強制的に開くための強制開口手段、開口した後の他方の貝殻から可食部以外の非食部を吸引して分離するための第1分離手段、および非食部を分離した後に他方の貝殻から可食部を分離するための第2分離手段のそれぞれの駆動系に対する駆動源として1対の往復動エアシリンダが用いられており、それぞれの駆動の開始および/または終了のタイミングを揃えるのが困難で、特に、経時変化により、ピストンとヘッドカバーあるいはロッドカバーとの当接部の摩耗が異なるなどした場合、複数の1対の往復動エアシリンダのそれぞれの駆動の開始および/または終了のタイミングが異なってしまい、複数の吸着パッドによる原貝の吸着タイミングを揃えることができない。
また、本発明において、前記異物除去手段は、異物を掻き取るための異物除去ユニットと、前記異物除去ユニットを一方の貝殻の表面に対して接離するように移動させる異物除去用移動手段とを有しており、前記異物除去ユニットは、異物除去用モータと、軸線方向を上下方向に向けて配置され、前記異物除去用モータにより回転駆動可能とされた回転軸、この回転軸の下端に取り付けられたホルダ、および貝搬送経路に先端刃先を向けるようにして前記ホルダに取り付けられた複数のスクレーパを具備するヘッドユニットとを有しており、前記異物除去用移動手段は、除去移動用揺動形アクチュエータと、この除去移動用揺動形アクチュエータの駆動力により揺動駆動される除去移動用揺れアームと、この除去移動用揺れアームに連結された除去移動用連結体と、この除去移動用連結体に連結された前記異物除去ユニットを取り付けるための除去移動用取付部材と有している構成とすることができる。
また、本発明において、原貝がふくらみが大きい殻と小さい殻とが合わさっている帆立貝であり、一方の貝殻がふくらみの小さい殻である構成とすることができる。
前記搬送手段4は、図4に示す天然の生きた帆立貝2を、その厚さ方向を上下方向にするとともに、その蝶番側が後方に向くように支持して図1の矢印にて示す右方から左方に向かう貝搬送方向Aに略水平に搬送するためのものである。この搬送手段4の図1の上方右側に示す位置は、図示しない原貝選別機により大きさ毎に選別されて原貝供給コンベヤ16により供給される帆立貝2を人手あるいはロボット等によって移載する移載位置SPとされており、図1の上方左側に示す位置は、帆立貝2から閉殻筋を取り出した後の貝殻としての後述する下殻2bを外部へ排出する排出位置OPとされている。そして、帆立貝2が搬送手段4によって図1の矢印にて示す貝搬送方向Aへ搬送される貝搬送経路の途中に、貝搬送方向Aの上流側から順に、原貝位置決め手段5、異物除去手段6、第1加熱手段7、強制開口手段8、殻分離手段9、非食部分離手段10、第2加熱手段11、可食部取出し手段12が配設されている。また、メインフレーム3の左側の貝搬送経路を外れた位置には、集積手段13が配設されており、メインフレーム3の右側の貝搬送経路の上方位置には、制御手段14が配設されている。なお、原貝供給コンベヤ16の下方には、損傷があるなどの何らかの理由により搬送手段4に移載されずに残った帆立貝2を戻すための原貝戻しコンベア17が並設されている。また、搬送手段4の排出位置OPの左方には、排出シュート19が配設されている
前記搬送手段4は、図示しない駆動モータの駆動力によって回転駆動可能とされた無端環状のチェーンコンベヤ21を有している。このチェーンコンベヤ21は、メインフレーム3の適宜箇所に配設された複数のチェーン案内ガイドに案内されて所定の経路を走行するようになっている。また、チェーンコンベヤ21には、平面略平板状に形成された複数の原貝載置板22が適宜な間隔を隔てて取り付けられている。この原貝載置板22は、その長手方向が貝搬送方向Aに対して直交するようにして相互に平行に配設されており、原貝載置板22の長手方向の両端部近傍が図示しない取付部材を介してチェーンコンベヤ21に取り付けられている。そして、各原貝載置板22は、帆立貝2を下方から支持するようにして載置するための板厚方向に貫通する複数、本実施形態においては10個の貝載置孔22a(図4に1つのみ図示)が原貝載置板22の長手方向に適宜な間隔を隔てて形成されている。これらの貝載置孔22aは、帆立貝2より小さく形成されている。そして、原貝載置板22に形成された各貝載置孔22aの貝搬送方向Aの上流側には、ストッパ22bがそれぞれ取着されている。このストッパ22bの上端位置は、貝載置孔22aに載置された帆立貝2の上端位置よりも上方に配置されており、帆立貝2を搬送する際等に、帆立貝2の位置ずれや脱落を防止できるようになっている。すなわち、本実施形態においては、貝搬送方向Aに対して、10列に整列配置された帆立貝2が同時に搬送されるようになっている。また、各貝載置孔22aには、帆立貝2の他方の貝殻としての海底に接しているふくらみの大きい殻である下側に位置する下殻2bを下に向けるとともに、一方の貝殻としてのふくらみの小さい殻である上側に位置する上殻2aを上に向けるように厚さ方向を上下方向にし、さらに蝶番側が後方(搬送方向上流側)に向くように下方から支持して搬送するようになっている。
前記各ヘッドユニット32は、図6に示すように、2つのX軸(クロス軸)および1つのY軸(ラテラル軸)を具備するベベルギヤボックス34を有している。このベベルギヤボックス34の下方に向けて配置されたY軸には、スプラインシャフトからなる回転軸35の上部が連結されており、この回転軸35の下端には、ホルダ36が上下方向に沿って移動可能に取り付けられているとともに、圧縮コイルばねからなるホルダ付勢ばね37のばね力により、常時は下方に向けて付勢されている。そして、ホルダ36の下部に設けられた4つの装着溝36a(図6に1箇所のみ図示)には、4枚の略平板状をなすスクレーパ38(一部のみ図示)がその厚さ方向を水平にし、かつ先端刃先を下方に向けて取り付けられている。これら4枚のスクレーパ38のそれぞれは、ホルダ36内に装着された圧縮コイルばねからなる取付ばね39の下端に嵌合されて取り付けられており、4枚のスクレーパ38のそれぞれが個別に上下動するように形成されている。
前記異物除去用移動手段27は、例えば揺動角度が90度とされたロータリーエアシリンダからなる除去移動用揺動形アクチュエータ41と、この除去移動用揺動形アクチュエータ41の駆動力により揺動駆動される左右1対の除去移動用揺れアームとしてのクランクボス42と、このクランクボス42に連結された除去移動用連結体43と、この除去移動用連結体43に連結された異物除去ユニット26を取り付けるための左右方向に沿って長い除去移動用取付部材44と有している。
図1に示すように、本実施形態の第1加熱手段7は、原貝載置板22に載置された各帆立貝2の上殻2aの表面に向かって加熱源としての水蒸気を噴射する加熱ノズルとし第1水蒸気噴射ノズル51を有している。また、第1水蒸気噴射ノズル51は、左右方向に沿って10個を1組としたものが貝移送方向に沿って前後2組(総計20個の第1水蒸気噴射ノズル51)が用いられており、貝搬送方向上流側に位置する10個で1組の第1水蒸気噴射ノズル51は、左右方向に沿って配設された主水蒸気供給パイプ52に接続されている。そして、主水蒸気供給パイプ52には、主制御バルブ(図示せず)を介して水蒸気が所定時間だけポンプ(図示せず)などによって供給されるようになっている。また、貝搬送方向下流側に位置する10個で1組の第1水蒸気噴射ノズル51は、左右方向に沿って配設された副水蒸気供給パイプ53に接続されている。この副水蒸気供給パイプ53には、副水蒸気供給パイプ53の基端部に配設された副主制御バルブ(図示せず)を介して主水蒸気供給パイプ52から水蒸気が所定時間だけポンプ(図示せず)などによって供給されるようになっている。これにより、帆立貝2の大きさが大きくて、搬送手段4の停止時間より、加熱に要する時間を長く必要とする場合であっても、2回に分けて水蒸気を噴射することができるから、搬送手段4による搬送停止時間が長くなるのを防止することができる。これにより生産性が低下するのを防止することができる。
図1から図3および図8、図9に示すように、本実施形態の強制開口手段8は、帆立貝2の上殻2aのそれぞれの表面に吸着可能とされた上吸着パッド61を具備する10組の上吸着ユニット62と、上吸着パッド61を上殻2aの表面に対して接離させるとともに、上殻2aの表面に吸着した上吸着パッド61を上殻2aが開口するように移動させる上開口用移動手段63と、下殻2bのそれぞれの表面に吸着可能とされた10組の下吸着パッド65を具備する下吸着ユニット66と、下吸着パッド65を下殻2bの表面に対して接離するように移動させる下開口用移動手段67とを有している。そして、上吸着パッド61および下吸着パッド65は上下1対とされている。したがって、上吸着ユニット62および下吸着ユニット66上下1対とされている。また、上下1対の吸着パッド(上吸着パッド61および下吸着パッド65)のそれぞれの内部には、図示しない三方電磁弁を介してメインフレーム3に取り付けられた真空ポンプ69(図1)からの貝殻の吸着に必要な吸引力を得るための負圧の供給と、負圧を解除するための外気の供給とが選択的に行われるようになっている。すなわち、上下1対の吸着パッドに対して、1台の真空ポンプ69からの負圧の供給と、負圧を解除するための外気の供給とが同時に行われるようになっている。なお、本実施形態においては、総計10台の真空ポンプ69が用いられている。
なお、上吸着ユニット62および下吸着ユニット66のその他の構成については、公知のものと同様とされているので、その詳しい説明については省略する。
すなわち、本実施形態における第2加熱手段11は、原貝載置板22に載置された下殻2bの表面の閉殻筋に対応する部位に、加熱源としての高温の水蒸気を短時間、例えば100℃の水蒸気を4秒程度噴射するように構成されており、これにより閉殻筋が変色せずに生の状態を保持し、かつ、可食部取出し手段12によって、閉殻筋を取り出すことができるように、閉殻筋の下殻2bとの結合部位をゲル状として結合力を弱体化することができるようになっている。この水蒸気の温度および噴射時間は、帆立貝2の大きさや体温等に基づいて調節すればよく、特に、本実施の形態の温度および時間に限定されるものではない。また、加熱源としては、高温の温水(最大100℃)を用いてもよい。
図18に示すように、前記各サイクロンタンク123のそれぞれは、ブロア124の吸込み口124aに接続される頂部排出口127aを具備する上タンク部127と、吸引ユニット84のそれぞれの吸引ノズル83に接続される胴部吸引口128aおよび底部排出口128bを具備する下タンク部128とを有しており、上タンク部127と下タンク部128とは、例えばワンタッチクリップなどのファスナ129により着脱自在に形成されている。なお、吸引ユニット84の胴部吸引口128aと吸引ノズル83とは、図1に一部を示す移送用ホース135により接続されている
例えば、異物を除去する際に、除去した異物を上殻の表面から洗浄液により洗い流す洗浄手段を設けることができる。また、帆立貝上殻および下殻の両者に異物が付着する養殖により得られた2枚貝を用いる場合には、下殻に付いた異物を除去する異物除去手段を設けることができる。
1 2枚貝加工装置
2 帆立貝
2a 上殻
2b 下殻
3 メインフレーム
4 搬送手段
5 原貝位置決め手段
6 異物除去手段
7 加熱手段
8 強制開口手段
9 殻分離手段
10 非食部分離手段
12 第2加熱手段
13 集積手段
21 チェーンコンベヤ
22 原貝載置板
22a 貝載置孔
24 位置決めユニット
26 異物除去ユニット
27 異物除去用移動手段
31 異物除去用モータ
32 ヘッドユニット
35 回転軸
36 ホルダ
38 スクレーパ
41 除去移動用揺動形アクチュエータ
42 クランクボス(除去移動用揺れアーム)
43 除去移動用取付部材
51 第1水蒸気噴射ノズル
61 上吸着パッド
62 上吸着ユニット
63 上開口用移動手段
65 下吸着パッド
66 下吸着ユニット
67 下開口用移動手段
69 真空ポンプ
71 上開口用揺動形アクチュエータ
73 上開口用揺れアーム
74 上開口用取付部材
77 下開口用往復動エアシリンダ
78 下開口用移動フレーム
81 分離板
83 吸着ノズル
84 吸着ユニット
85 分離用移動手段
87 分離用揺動形アクチュエータ
88 分離用揺れアーム
90 分離用取付部材
92 第2水蒸気噴射ノズル
97 上取出しユニット
98 上取出し用移動手段
99 下支持カップ
100 下取出し用ユニット
101 下取出し用移動手段
103 取出し用往復動エアシリンダ
105 上取出し用揺動形アクチュエータ
106 上取出し用揺れアーム
108 上取出し用取付部材
112 下カップ用リンク板
113 下取出し用往復動エアシリンダ
114 下取出し用揺動形アクチュエータ
115 揺れ下取出しアーム
117 下取出し用取付部材
119 下取出し用スライドガイド
120 可食部排出コンベヤ
123 サイクロンタンク
123 各サイクロンタンク
124 ブロア
124a 吸込み口
127 上タンク部
127a 頂部排出口
128 下タンク部
128a 胴部吸引口
128b 底部排出口
129 ファスナ
A 貝搬送方向
OP 排出位置
SP 移載位置

Claims (6)

  1. 2枚貝からなる原貝を、その厚さ方向を上下方向にするとともに、その蝶番側が後方に向くように支持して搬送する搬送手段と、
    前記搬送手段により搬送される原貝の上側に位置する一方の貝殻の表面のうちの生食に用いる可食部との結合部に対応する部位を、可食部が生の状態を保持し、かつ可食部の一方の貝殻との結合力を弱体化するように加熱する加熱手段と、
    前記加熱手段より貝搬送方向下流側に配置され、前記加熱手段により一方の貝殻を加熱した後に、原貝の上下2枚の貝殻を上吸着パッドおよび下吸着パッドからなる上下1対の吸着パッドにより吸着して加熱された一方の貝殻を可食部から分離するように強制的に原貝を開口する強制開口手段とを備え、
    前記強制開口手段により原貝を開口した後に、下側に位置する他方の貝殻から生食に供する可食部を取り出すように形成されている2枚貝加工装置であって、
    前記強制開口手段より貝搬送方向上流側に、一方の貝殻の表面のうちの少なくとも前記上吸着パッドが当接される部位に付着している異物を除去する異物除去手段を有していることを特徴とする2枚貝加工装置。
  2. 前記異物除去手段は、異物を掻き取るための異物除去ユニットと、前記異物除去ユニットを一方の貝殻の表面に対して接離するように移動させる異物除去用移動手段とを有しており、
    前記異物除去ユニットは、異物除去用モータと、軸線方向を上下方向に向けて配置され、前記異物除去用モータにより回転駆動可能とされた回転軸、この回転軸の下端に取り付けられたホルダ、および貝搬送経路に先端刃先を向けるようにして前記ホルダに取り付けられた複数のスクレーパを具備するヘッドユニットとを有しており、
    前記異物除去用移動手段は、除去移動用揺動形アクチュエータと、この除去移動用揺動形アクチュエータの駆動力により揺動駆動される除去移動用揺れアームと、この除去移動用揺れアームに連結された除去移動用連結体と、この除去移動用連結体に連結された前記異物除去ユニットを取り付けるための除去移動用取付部材と有していることを特徴とする請求項1に記載の2枚貝加工装置。
  3. 原貝の位置決めを行う原貝位置決め手段と、
    前記強制開口手段により開いた一方の貝殻を他方の貝殻から分離する殻分離手段と、
    前記殻分離手段により一方の貝殻が分離された後の他方の貝殻に残留する可食部以外の非食部を吸引ノズルにより吸引して分離する非食部分離手段と、
    前記非食部分離手段により非食部が分離された後の他方の貝殻の表面のうちの可食部との結合部に対応する部位を、可食部が生の状態を保持し、かつ可食部の他方の貝殻との結合力を弱体化するように加熱する第2加熱手段と、
    前記第2加熱手段により加熱された後の他方の貝殻に残留する可食部を掻き取って取り出す掻取り板を具備する可食部取出し手段と、
    を有しており、
    前記原貝位置決め手段、前記異物除去手段、前記加熱手段、前記強制開口手段、前記殻分離手段、前記非食部分離手段、前記第2加熱手段および前記可食部取出し手段は、前記搬送手段による貝搬送経路に沿って貝搬送方向上流側からこの順に配設されていることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の2枚貝加工装置。
  4. 前記強制開口手段は、前記上吸着パッドを具備する上吸着ユニットと、この上吸着パッドを一方の貝殻の表面に対して接離させるとともに、一方の貝殻の表面に吸着した前記上吸着パッドを一方の貝殻が開口するように移動させる上開口用移動手段とを有しており、
    前記上開口用移動手段は、上開口用揺動形アクチュエータと、この上開口用揺動形アクチュエータの駆動力により揺動駆動される上開口用揺れアームと、この上開口用揺れアームに連結された上開口用連結体と、この上開口用連結体に連結された前記上吸着ユニットを取り付けるための上開口用取付部材とを有しており、
    前記非食部分離手段は、前記吸引ノズルを具備する吸引ユニットと、この吸引ユニットを非食部に対して接離するように移動させる分離用移動手段とを有しており、
    前記分離用移動手段は、分離用揺動形アクチュエータと、この分離用揺動形アクチュエータの駆動力により揺動駆動される分離用揺れアームと、この分離用揺れアームに連結された分離用連結体と、この分離用連結体に連結された前記吸引ユニットを取り付けるための分離用取付部材とを有しており、
    前記可食部取出し手段は、他方の貝殻を下方から支持して回動可能な下支持カップを具備する下取出しユニットと、この下取出しユニットを他方の貝殻の表面に対して接離するように移動させる下取出し用移動手段と、前記掻取り板を具備する上取出しユニットと、この上取出しユニットを他方の貝殻の内面に対して接離するように移動させる上取出し用移動手段とを有しており、
    前記下板取出し用移動手段は、下取出し用揺動形アクチュエータと、この下取出し用揺動形アクチュエータの駆動力により揺動駆動される下取出し用揺れアームと、この下取出し用揺れアームに連結された下取出し用連結体と、この下取出し用連結体に連結された前記下取出しユニットを取り付けるための下取出し用取付部材とを有しており、
    前記上取出し用移動手段は、上取出し用揺動形アクチュエータと、この上取出し用揺動形アクチュエータの駆動力により揺動駆動される上取出し用揺れアームと、この上取出し用揺れアームに連結された上取出し用連結体と、この上取出し用連結体に連結された前記上取出しユニットを取り付けるための上取出し用取付部材とを有していることを特徴とする請求項3に記載の2枚貝加工装置。
  5. 前記吸引ノズルにより吸引除去された非食部を集積する集積手段を有しており、
    前記集積手段は、サイクロンタンクと、このサイクロンタンクに接続されるブロアとを有しており、
    前記サイクロンタンクは、前記ブロアの吸込み口に接続される頂部排出口を具備する上タンク部と、前記吸引ノズルに接続される胴部吸引口および底部排出口を具備する下タンク部とを具備しているとともに、前記上タンク部と前記下タンク部とが着脱自在に形成されており、
    前記ブロアを駆動させることにより、前記吸引ノズルに非食部を吸引除去するための吸引力を付与できるように形成されていることを特徴とする請求項3ないし請求項3または請求項4に記載の2枚貝加工装置。
  6. 原貝がふくらみが強い殻と弱い殻とが合わさっている帆立貝であり、一方の貝殻がふくらみの弱い殻であることを特徴とする請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の2枚貝加工装置。
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