JP2014167296A - 鞍乗型車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】電子スロットル制御装置を採用したスクータ型車両における機能部品の設計の自由度を向上できる鞍乗型車両を提供すること。
【解決手段】車両の前後方向に延びるシリンダ23を有するエンジンと、エアクリーナと、エアクリーナと吸気口221とを接続する吸気通路と、吸気通路に設けられるスロットル弁43と、スロットル弁を開閉させるスロットルモータ50と、スロットルモータを駆動させるモータドライバと、操作子の操作量に応じてスロットルモータの駆動を制御する制御装置とを備え、吸気通路の一端部はシリンダ23の上方から下方に湾曲して吸気口221に接続し、スロットル弁43が、車両の平面視で、シリンダ23の上面と重なり、スロットルモータ50は、車両の側面視で、シリンダ23の上面と吸気通路との間に挟まれる位置に、且つ、車両の平面視で、少なくとも一部が吸気通路と重なって配置される。
【選択図】図2

Description

本発明は、鞍乗型車両に関する。詳しくは、スロットル弁の開度を駆動モータにより制御する鞍乗型車両に関する。
従来、スロットルグリップまたはアクセルペダル等の操作量を電気的に検出し、その操作量に応じてスロットル弁の開度をモータにより制御する、電子スロットル制御装置、所謂スロットル・バイ・ワイヤ(TBW)が知られている(例えば特許文献1参照)。
特許文献1にかかる発明によれば、複数のスロットル弁の中の一部のスロットル弁を構造的に連結することで、連結されたスロットル弁が近接配置可能となり、気筒配列方向での長さを短くすることができる電子スロットル制御装置が開示されている。
特開2004−293437号公報
一方、電子スロットル制御装置をスクータ型車両に適用しようとすると、シリンダの上面を吸気配管が通る構造であるため、単純に電子スロットル制御装置を採用すると、他の機能部品の配置に制約を与えることになるため、効率的な配置構造を開発することが望まれている。
本発明は、電子スロットル制御装置を採用したスクータ型車両における機能部品の設計の自由度を向上させることが可能な鞍乗型車両を提供することを目的とする。
請求項1に記載の発明は、車体フレームと、車両の前後方向に延びるシリンダを有し、吸気口が設けられ、前記車体フレームに支持されるエンジンと、エアクリーナと、前記エアクリーナと前記吸気口とを接続する吸気通路と、前記吸気通路に設けられ、該吸気通路を流通する吸気量を調整するスロットル弁と、前記スロットル弁を開閉させるスロットルモータと、前記スロットルモータを駆動させるモータドライバと、操作子の操作量に応じて、前記モータドライバを介して前記スロットルモータの駆動を制御する制御装置と、を備え、前記吸気通路の一端部は前記シリンダの上方から下方に湾曲して前記吸気口に接続し、前記スロットル弁が、車両の平面視において、前記シリンダの上面と重なって配置される鞍乗型車両であって、前記スロットルモータは、車両の側面視において、前記シリンダの上面と前記吸気通路との間に挟まれる位置に、且つ、車両の平面視において、少なくとも一部が前記吸気通路と重なるようにして配置されることを特徴とする。
請求項2に記載の発明においては、請求項1に記載の構成に加えて、前記吸気通路の上方に配置される収納ボックスを備えることを特徴とする。
請求項3に記載の発明においては、請求項1又は請求項2に記載の構成に加えて、前記エンジンを始動させるスタータモータを更に備え、前記スタータモータは、前記エンジンのクランクケースの上面に設けられ、前記スタータモータ及び前記スロットルモータは、車両の平面視において、車両の幅方向に互いに重なるように配置されることを特徴とする。
請求項4に記載の発明においては、請求項1〜3のいずれか1項に記載の構成に加えて、前記シリンダの上面と前記スロットルモータとの間に配置される遮熱板を更に備えることを特徴とする。
請求項5に記載の発明においては、請求項1〜4のいずれか1項に記載の構成に加えて、前記エンジンのクランクケース内に配置され、前記エンジンと連動して発電する発電機(ACG)を備え、前記発電機は、車体中心線に対して一方側に配置され、前記モータドライバは、車体中心線に対して他方側に配置されることを特徴とする。
請求項6に記載の発明においては、請求項2に記載の構成に加えて、前記収納ボックスの後方に配置される燃料タンクを更に備え、前記モータドライバは、前記収納ボックスと前記燃料タンクとの間に配置されることを特徴とする。
請求項7に記載の発明においては、請求項1〜6のいずれか1項に記載の構成に加えて、前記シリンダの上面又は前記クランクケースの上面において、車両の幅方向の左右両側にそれぞれ設けられたボスと、前記ボスに連結されるリンク部材とを更に備え、前記エンジンは、左右の前記ボスが前記リンク部材を介して前記車体フレームに揺動可能に支持されるユニットスイング式エンジンであり、前記スロットルモータは、車両の上面視において、前記ボスの相互間の位置に、且つ、車両の側面視において、少なくとも一部が前記ボスと重なるようにして配置されることを特徴とする。
請求項8に記載の発明においては、請求項1〜7のいずれか1項に記載の構成に加えて、前記エンジンは、前記スロットルモータのハウジングを支持する凹部と支持部とを更に備え、前記スロットルモータの前記ハウジングは、前記凹部に支持されると共に、前記支持部に固定されることを特徴とする。
請求項9に記載の発明においては、請求項8に記載の構成に加えて、前記エンジンは、前記凹部の近傍に配置され、エンジンを冷却するための冷却水が流通する冷却水路を更に備えることを特徴とする。
請求項1に記載の発明によれば、スロットルモータを、車両の側面視において、シリンダの上面と吸気通路との間に挟まれる位置に、且つ、車両の平面視において、少なくとも一部が吸気通路と重なるようにして配置した。これにより、吸気通路が湾曲して接続されることによりシリンダの上面と吸気通路との間にできるデッドスペースを有効に活用してスロットルモータを配置できる。よって、他の機能部品の配置に与える影響を小さく抑えられる。
請求項2に記載の発明によれば、収納ボックスを、吸気通路の上方に配置した。これにより、吸気通路の下方に配置されるスロットルモータは、収納ボックスの配置に影響を及ぼしにくい。よって、収納ボックスの容積を確保できる。
請求項3に記載の発明によれば、エンジンのクランクケースの上面に設けたスタータモータと、スロットルモータとを、車両の平面視において、車両の幅方向に互いに重なるように配置した。これにより、スタータモータ及びスロットルモータはいずれも、エンジン上面から車両の幅方向に大きく突出しない。よって、エンジンの上面のスペースを有効に活用できる。
請求項4に記載の発明によれば、遮熱板を、シリンダの上面とスロットルモータとの間に配置した。これにより、エンジンの運転に伴って発生する熱のうち、スロットルモータに最も接近しているシリンダの上面からの熱が、スロットルモータに与える熱影響を小さくできる。よって、エンジンから発生する熱がスロットルモータに与える熱影響を効果的に抑えられる。
請求項5に記載の発明によれば、エンジンと連動して発電する発電機を、車体中心線に対して一方側に配置し、モータドライバを、車体中心線に対して他方側に配置した。これにより、発電機の位置と、モータドライバの位置とを、できるだけ離間させられる。よって、発電機が発電するのに伴って発生する磁界が、モータドライバの電気回路に及ぼす影響を小さくできる。
請求項6に記載の発明によれば、モータドライバを、収納ボックスと、この収納ボックスの後方に配置される燃料タンクとの間に配置した。これにより、収納ボックスと燃料タンクとの間のスペースを、モータドライバの配置スペースとして有効に活用できる。また、モータドライバは、その前方を収納ボックスによって遮られ、その後方を燃料タンクによって遮られる。よって、モータドライバを、外部から保護できる。
請求項7に記載の発明によれば、スロットルモータを、車両の上面視において、ユニットスイングのボスの相互間の位置に、且つ、車両の側面視において、少なくとも一部がユニットスイングのボスと重なるようにして配置した。これにより、スロットルモータを、ユニットスイングの左右両ボスの間でボスに重なるように、コンパクトに配置できる。よって、スロットルモータを配置するのに必要なスペースが、他部材のレイアウトに与える影響を小さくできる。
請求項8に記載の発明によれば、スロットルモータのハウジングを、エンジンに備えた凹部に支持すると共に、エンジンに備えた支持部に固定した。これにより、スロットルモータを収容するモータケースが不要となり、部品点数を削減できる。
請求項9に記載の発明によれば、エンジンを冷却するための冷却水が流通する冷却水路を、凹部の近傍に配置した。これにより、凹部の近傍における冷却水路を流通する冷却水を用いてスロットルモータを冷却できる。
本発明の第1実施形態に係る鞍乗型車両としてのスクータ型の自動二輪車を示す左側面図である。 第1実施形態の自動二輪車のエンジン回りの構成を一部断面にして示す左側面図である。 第1実施形態の自動二輪車のエンジン回りの構成を示す平面図である。 第1実施形態の自動二輪車のエンジン回りの構成を一部断面にして示す平面図であり、モータドライバも共に示す。 スロットルボディ及びスロットルモータの構成を示す模式図である。 本発明の第2実施形態に係る自動二輪車のエンジン回りの構成を一部断面にして示す左側面図である。 本発明の第3実施形態に係る鞍乗型車両としてのスクータ型の自動二輪車を示す左側面図である。 第3実施形態に係る自動二輪車のエンジン回りの構成を示す左側面図である。 本発明の第4実施形態に係る自動二輪車のエンジン回りの構成を一部断面にして示す左側面図である。 本発明の第4実施形態に係る自動二輪車のエンジン回りの構成を一部断面にして示す正面図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
先ず、図1〜図4を参照しながら、第1実施形態の鞍乗型車両としてのスクータ型の自動二輪車1の全体構成について説明する。
図1は、本発明の第1実施形態に係る鞍乗型車両としてのスクータ型の自動二輪車を示す左側面図であり、図2は、エンジン回りの構成を一部断面にして示す左側面図である。図3は、第1実施形態の自動二輪車のエンジン回りの構成を示す平面図であり、図4は、エンジン回りの構成を一部断面にして示す平面図である。
尚、以下の説明における前後、左右及び上下の方向の記載は、特に明記がない限り、自動二輪車に乗車する乗員(運転者)から見た方向に従う。また、図中、矢印FRは車両の前方を示し、矢印LHは車両の左方を示し、矢印UPは車両の上方を示す。
図1に示すように、第1実施形態の自動二輪車1は、車体フレーム10と、前輪2と、前輪2を軸支するフロントフォーク3と、フロントフォーク3に連結されたハンドル4と、車体フレーム10に揺動可能に連結されたエンジン20と、エアクリーナ5と、このエアクリーナ5とエンジン20とを接続する吸気通路30と、駆動輪である後輪6と、エンジン20に取り付けられると共に後輪6を軸支する動力伝達装置7と、リアクッション8と、スロットル弁43を有するスロットルボディ40(図2参照)と、スロットル弁43を開閉させるスロットルモータ50(図2参照)と、このスロットルモータ50を駆動させるモータドライバ55と、スロットルモータ50の駆動を制御する制御装置としての電子制御装置80と、乗員乗車用のシート91と、このシート91の下方に配置される収納ボックス92と、燃料タンク93と、車体フレーム10を覆うボディカバー94と、フロントフェンダ95と、リアフェンダ96と、を主体として構成される。
車体フレーム10は、複数種の鋼材が溶接等により一体的に結合されて構成される。図1に示すように、車体フレーム10は、ヘッドパイプ11と、メインフレーム12と、シートレール13と、ダウンフレーム14と、ミドルフレーム15と、リアフレーム16と、複数のクロスメンバ(図示せず)と、を備える。
ヘッドパイプ11は、車体フレーム10の前端部に配置される。
メインフレーム12は、左右に一対設けられている。一対のメインフレーム12は、前端側がヘッドパイプ11に連結されている。一対のメインフレーム12は、側面視で、ヘッドパイプ11から斜め下後方に延び、途中で屈曲して比較的緩傾斜をなして下後方に延びた後、再度屈曲して急傾斜をなして下後方に延びている。一対のメインフレーム12の後端側は、後述するようにダウンフレーム14及びミドルフレーム15に連結されている。
シートレール13は、左右に一対設けられている。一対のシートレール13は、一端側が一対のメインフレーム12の緩傾斜をなしている部分に連結されている。一対のシートレール13は、側面視で、一対のメインフレーム12との連結部から比較的急傾斜をなして上後方に延び、途中で2度屈曲してその都度傾斜が徐々に緩やかになり、3度目の屈曲により後端側が斜め下後方に向かって延びている。一対のシートレール13の後端側は、後述するようにリアフレーム16に連結されている。
ダウンフレーム14は、メインフレーム12の下方に配置され、左右に一対設けられている。一対のダウンフレーム14は、側面視で、ヘッドパイプ11から斜め下後方に延び、途中で屈曲して急傾斜をなして下端側まで下後方に延びている。更にダウンフレーム14は、下端側から略水平をなして後方に延び、途中で屈曲してやや上後方に延びている。一対のダウンフレーム14の後端側は、一対のメインフレーム12の後端側に連結されている。
ミドルフレーム15は、メインフレーム12の後方に配置され、左右に一対設けられている。一対のミドルフレーム15は、一端側が一対のメインフレーム12の後端側に連結されている。一対のミドルフレーム15は、側面視で、一対のメインフレーム12との連結部から比較的急傾斜をなして上後方に延びている。一対のミドルフレーム15の後端側は、一対のシートレール13の1度目の屈曲と2度目の屈曲との中間部分に連結されている。
リアフレーム16は、ミドルフレーム15の後方に配置され、左右に一対設けられている。一対のリアフレーム16は、一端側が一対のミドルフレーム15のシートレール13との連結部のやや下方部分に連結されている。一対のリアフレーム16は、側面視で、ミドルフレーム15との連結部から一対のシートレール13と略平行をなして上後方に延びている。一対のリアフレーム16の後端側は、一対のシートレール13の後端側に連結されている。
フロントフォーク3は、左右に一対設けられている。一対のフロントフォーク3は、ヘッドパイプ11の前方に、このヘッドパイプ11に略平行に配置されてヘッドパイプ11に支持される。一対のフロントフォーク3の上端部は、ハンドル4の下端部に連結されている。一対のフロントフォーク3の下端部は、前輪2を回転自在に軸支する。
クロスメンバ(図示せず)は、例えば、左右方向に延びるパイプ部材からなり、左右に一対のフレーム(メインフレーム12、シートレール13、ダウンフレーム14等)を左右方向に連結する。
エンジン20は、自動二輪車1の原動機であり、図1に示すように、車体における前後方向の略中央部に搭載される。このエンジン20は、後述するように、リンク部材131を介して車体フレーム10(シートレール13)に対して揺動可能に連結される所謂ユニットスイング式エンジンである。
エンジン20は、図1〜図4に示すように、シリンダヘッドカバー21と、シリンダヘッド22と、シリンダとしてのシリンダブロック23と、クランクケース24と、を主体として外形が構成され、シリンダヘッドカバー21が車両の前側に位置し、クランクケース24が車両の後側に位置するように配置される。より詳細には、エンジン20は、シリンダブロック23の軸線が略水平になるように配置される。これにより、エンジン20の上面も略水平となっている。ここで、略水平とは、水平状態及びこの水平状態から若干(20度以内)傾斜した状態を含む概念である。
エンジン20の内部には、吸気弁222及び排気弁224と、これら吸気弁222及び排気弁224に連結されるカム軸211(図4参照)と、ピストン231と、クランク軸241と、コンロッド232と、カム軸211に連結されると共にクランク軸241に連結されるカムチェーン214(図4参照)とが、主として収容される。
シリンダヘッドカバー21及びシリンダヘッド22は、吸気弁222、排気弁224及びカム軸211を収容する。
シリンダヘッド22は、図2に示すように、上面に形成された吸気口221と、下面に形成された排気口223と、を備える。吸気口221には、後述するインレットパイプ31が接続される。
吸気口221は、シリンダヘッド22の上面における車両の幅方向の略中央部に設けられる。
シリンダブロック23は、エンジン20を冷却するための冷却水が流通する冷却水路(図示せず)を備える。
図4において、クランク軸241は、左側クランクケースのジャーナル軸受(図示せず)と、右側クランクケース24aのジャーナル軸受241aとを介して回転可能に支持されている。シリンダブロック23に形成されたシリンダ孔23eに、ピストン231が摺動可能に嵌装されている。クランク軸241及びピストン231に、コンロッド232の両端が枢支され、ピストン231が往復動すると、それに伴ってクランク軸241が回転する。ピストン231の上昇端面に向き合うシリンダヘッド22の底面には燃焼室225が形成され、シリンダヘッド22の側部から点火プラグ226が装着され、その先端が燃焼室225に臨むように配置されている。
シリンダヘッド22とシリンダヘッドカバー21との間に、クランク軸241と平行にカム軸211が支承され、カム軸211に設けられたカム211a及び211bによって、吸気弁222及び排気弁224が開閉される。クランク軸241の右部に設けられた駆動スプロケット213と、カム軸211の右端に設けられた従動スプロケット212との間に巻き掛けられたカムチェーン214によって、カム軸211はクランク軸241により回転駆動される。
右側クランクケース24aはその右外側に、右側クランクケースカバー242aを備える。この右側クランクケースカバー242aの内面に、ステータ71が固定されている。クランク軸241に、ステータ71を囲むロータ72が固定されている。ステータ71とロータ72とから、発電機(ACG)70が構成されている。
発電機(ACG)70に隣接してスタータ従動ギヤ76が設けられている。このスタータ従動ギヤ76は、クランク軸241がスタータモータ75からの回転駆動を受けるための歯車である。
図3に示すように、スタータモータ75は、クランクケース24の上面に配置されている。このスタータモータ75は、エンジン20を始動させる場合にクランク軸241に回転動力を付与する。
スタータモータ75及びスロットルモータ50は、車両の平面視において、車両の幅方向に互いに重なるように配置される。ここで、スタータモータ75及びスロットルモータ50が車両の平面視において車両の幅方向に互いに重なる関係とは、つぎのような関係をいう。
即ち、仮に、スロットルモータ50の位置を、車両の幅方向には移動させずに車両の前後方向(後方)に移動させた場合、平面視では、少なくとも一部がスタータモータ75と重なる関係のことである。この場合、スロットルモータ50とスタータモータ75との上下の位置関係は問わない。
また、仮に、スタータモータ75の位置を、車両の幅方向には移動させずに車両の前後方向(前方)に移動させた場合、平面視では、少なくとも一部がスロットルモータ50と重なる関係のことである。この場合も、スロットルモータ50とスタータモータ75との上下の位置関係は問わない。
尚、第1実施形態の自動二輪車1では、スタータモータ75及びスロットルモータ50を、上記のように、車両の平面視において車両の幅方向に互いに重なる関係に配置した。しかし、スタータモータ75及びスロットルモータ50を、このような関係に配置しない実施形態も可能である。
クランクケース24には、図2及び図3に示すように、上述のリンク部材131が連結される一対のボス25が設けられる。一対のボス25は、クランクケース24の上面の前端側における車両の幅方向の両端部近傍に設けられる。エンジン20は、ボス25においてリンク部材131及び支持プレート132を介して車体フレーム10に対して揺動可能に連結される。
支持プレート132は、左右に一対設けられている。一対の支持プレート132は、一対のシートレール13と一対のミドルフレーム15との連結部のやや下方で両者に挟まれる位置に配置され、シートレール13及びミドルフレーム15に固定される。
リンク部材131は、図1及び図3に示すように、左右一対の支持プレート132間を延びるクロス部131aの両端が、左右一対のピボット軸131bによって、支持プレート132に軸支されている。クロス部131aの両端には、相互に略平行に延びる左右一対の腕部131cが形成されている。腕部131cは、ピボット軸131bを中心としてその回りに揺動する。左右一対の腕部131cの先端側には、クランクケース24の左右一対のボス25を支持する支持部(図示せず)が形成されている。
以上のエンジン20では、シリンダブロック23の内部に配置されたピストン231の往復動がコンロッド232を介してクランク軸241の回転動に変換される。そして、エンジン20の出力は、動力伝達装置7を介して、後輪6に伝達される。
また、クランク軸241の回転動は、カムチェーン214を介してカム軸211に伝達され吸気弁222及び排気弁224を動作させる。
動力伝達装置7は、エンジン20の駆動力を後輪6に伝達する。また、この動力伝達装置7は、後輪6を回転自在に支持する。動力伝達装置7は、車両の幅方向における左端側に配置される。
リアクッション8は、左右に一対設けられている。左側のリアクッション8は、その上端側においてシートレール13の後端部に連結され、その下端側において動力伝達装置7の後端部に連結されている。また、右側のリアクッション(図示せず)は、その上端側においてシートレール13の後端部に連結され、その下端側においてスイングアーム(図示せず)に連結されている。
乗員(運転者及び後部同乗者)着座用のシート91は、一対のシートレール13の上部に支持されている。
収納ボックス92は、シート91の下方に配置される。より具体的には、収納ボックス92は、エンジン20の上方であり、かつ、シート91の下方に形成される空間に配置される。
燃料タンク93は、エンジン20の前方におけるメインフレーム12及びダウンフレーム14に囲まれた空間に配置される。
フロントフェンダ95は、フロントフォーク3に固定され、前輪2の上方を覆う。リアフェンダ96は、シートレール13に固定され、後輪6の上方を覆う。
エアクリーナ5は、エンジン20に供給する空気を浄化する。エアクリーナ5は、中空のエアクリーナケースと、このエアクリーナケースの内部に収容され、空気を濾過するエアクリーナエレメント(図示せず)と、を備える。エアクリーナ5は、図1及び図3に示すように、車両の幅方向の右端側におけるマフラー97の上部に配置される。
吸気通路30は、エアクリーナ5と吸気口221とを接続し、エアクリーナ5とエンジンとの間における吸気の通路を構成する。吸気通路30は、図2及び図3に示すように、吸気口221からクランクケース24側に延出すると共に、エンジン20の上面との間に所定の空間を形成するように配置される。より具体的には、吸気通路30は、図3に示すように、クランクケース24の上面に位置する部分において屈曲した屈曲部30aを有して構成され、吸気口221から後方に延びた後、屈曲部30aにおいて車両の幅方向における一方(右)側に屈曲してエアクリーナ5に連結されている。
吸気通路30は、図2に示すように、吸気口221に接続されるインレットパイプ31と、このインレットパイプ31の後端に接続されるスロットルボディ40と、このスロットルボディ40の後端とエアクリーナ5とを接続するコネクティングチューブ32と、を備えて構成される。
また、吸気通路30一端部を形成するインレットパイプ31は、シリンダ上方から下方に向けて湾曲した形状により構成される。
インレットパイプ31には、燃料を噴射するインジェクタ33が設けられている。
次に、スロットルボディ40及びスロットルモータ50の構成につき説明する。図5は、スロットルボディ40及びスロットルモータ50の構成を模式的に示した図である。
スロットルボディ40は、図5に示すように、ボディ本体41と、このボディ本体41を貫通して設けられ吸気通路30の一部を構成する吸気流通路42と、この吸気流通路42に配置されて吸気流通路42を開閉するスロットル弁43と、このスロットル弁43の開度を検出する開度センサ44と、スロットル弁43とスロットルモータ50との間に介在配置される減速機構60と、スロットルモータ50の回転軸51の回転角を検出する回転角センサと、を備える。
ボディ本体41は、スロットル弁43、開度センサ44、減速機構60及び回転角センサを収容するハウジングとして構成される。
吸気流通路42は、ボディ本体41を車両の前後方向に貫通して設けられる。
スロットル弁43は、図5に示すように、吸気流通路42の延びる方向と直交する方向に延びる開閉軸43aを有し、この開閉軸43aを回転中心として回動する、いわゆるバタフライ弁である。より具体的には、スロットル弁43は、開閉軸43aの先端側及び基端側が軸受け(図示せず)を介してボディ本体41に回動自在に支持されることで、開閉軸43aを回転中心として回動可能に構成される。
開度センサ44は、開閉軸43aの先端側に配置されており、開閉軸43aの回転角度を検出することにより、スロットル弁43の開度を検出する。この開度センサ44は、後述する電子制御装置80に接続されている。開度センサ44による検出信号(検出値)は、電子制御装置80に出力される。
スロットルモータ50は、スロットル弁43を駆動するための回転出力を発生させる。このスロットルモータ50は、円筒形の直流モータで構成されており、モータケース54に収容されている。
スロットルモータ50の回転軸51の回転力は、減速機構60を介して、スロットル弁43の開閉軸43aに伝達される。この減速機構60は、減速機構ケース66に収容されている。
モータケース54及び減速機構ケース66は、スロットルボディ40と一体的に組付けて構成される。
スロットルボディ40、モータケース54及び減速機構ケース66が一体的に組付けられた状態で、スロットルモータ50の回転軸51と、スロットル弁43の開閉軸43aとは平行に配置されている。
減速機構60は、スロットルモータ50で発生した回転出力の回転数を、減速させてスロットル弁43の開閉軸43aに伝える。この減速機構60は、図5に示すように、第1歯車61と、第2歯車63と、第2歯車63と、第3歯車64と、第2歯車63及び第3歯車64を支持する回転軸62と、第4歯車65と、を備える。
第1歯車61は、スロットルモータ50の回転軸51に取り付けられている。第1歯車61は、比較的小径の平歯車である。
第2歯車63は、回転軸62に取り付けられている。回転軸62は、スロットルモータ50の回転軸51と、スロットル弁43の開閉軸43aとの中間においてそれらと平行に配置される。回転軸62は、その両端が軸受け(図示せず)を介してモータケース54に回動自在に支持されている。第2歯車63は、比較的大径の平歯車であり、第1歯車61と噛み合う。
第3歯車64は、回転軸62に取り付けられている。第3歯車64は、比較的小径の平歯車である。
第4歯車65は、スロットル弁43の開閉軸43aに取り付けられている。第4歯車65は、比較的大径の平歯車(半円)であり、第3歯車64と噛み合う。
回転角センサは、スロットルモータ50の回転軸51の先端側に配置されており、回転軸51の回転角度を検出する。
回転角センサは、後述する電子制御装置80に接続されている。回転角センサによる検出信号(検出値)は、電子制御装置80に出力される。
スロットルボディ40及びモータケース54は、図2及び図3に示すように、シリンダブロック23の上面23aに配置される。スロットルモータ50は、車両の側面視において、シリンダブロック23の上面23aと吸気通路30との間に挟まれる位置に配置される。また、スロットルモータ50は、車両の平面視において、少なくとも一部が吸気通路30と重なるようにして配置される。
より具体的には、平面視で、スロットルボディ40は、車両の前後方向に近似した方向に沿って配置される。このとき、スロットル弁43の開閉軸43aは、スロットルボディ40の延びる方向と直交する方向において略水平に延びる。減速機構ケース66は、スロットルボディ40に対して車両の幅方向の左側に配置される。スロットル弁43の開閉軸43aの左端側に、減速機構ケース66の上側に収容されている第4歯車65が取り付けられている。また、モータケース54は、減速機構ケース66の下半部から車両の幅方向の右側に延出している。モータケース54に収容されているスロットルモータ50から車両の幅方向の左側に延出する回転軸51に、減速機構ケース66の下側に収容されている第1歯車61が取り付けられている。
また、車両の左側からの側面視で、スロットルボディ40の手前側に減速機構ケース66の上側が配置される。減速機構ケース66の下側において奥側に向けて延出しているモータケース54は、スロットルボディ40の下側に配置される。
つまり、モータケース54に収容されているスロットルモータ50は、側面視で、シリンダブロック23の上面23aとスロットルボディ40との間に挟まれる位置(空間)に配置される。また、スロットルモータ50は、平面視で、少なくとも一部がスロットルボディ40と重なって配置される。
また、図2及び図3に示すように、スロットルモータ50は、車両の上面視において、ユニットスイング式エンジン20における左右のボス25の相互間の位置に、且つ、車両の側面視において、少なくとも一部がボス25と重なるようにして配置される。
より具体的には、図3に示すように、車両の上面視では、スロットルモータ50は、リンク部材131の左右の腕部131cに支持される左右のボス25とボス25との間に配置される。また、図2に示すように、車両の側面視では、スロットルモータ50は、シリンダブロック23の上面23aとスロットルボディ40(吸気通路30)との間に挟まれる位置において、少なくとも一部がボス25と重なるようにして配置される。
尚、第1実施形態の自動二輪車1では、スロットルモータ50を、車両の上面視において、ユニットスイング式エンジン20における左右のボス25の相互間の位置に、且つ、車両の側面視において、少なくとも一部がボス25と重なるような位置関係で配置した。しかし、スロットルモータ50を、このような位置関係に配置しない実施形態も可能である。
以上のスロットルボディ40及びスロットルモータ50によれば、スロットルモータ50で発生した回転出力は、第1歯車61、第2歯車63、第3歯車64、第4歯車65の順に伝達される。スロットルモータ50で発生した回転出力は、各歯車で伝達される間に、各歯車に設定された減速比に応じて減速され、スロットル弁43の開閉軸43aを回転させる。具体的には、スロットルモータ50で発生する回転出力は高回転で、低トルクとなる。この回転出力が減速機構60で減速されることで、低回転で、高トルクの回転出力に変換される。
モータドライバ55は、スロットルモータ50を駆動させる。
電子制御装置(ECU)80は、マイクロコンピュータを備えて構成されている。電子制御装置80は、運転者が操作する操作子としてのスロットルグリップ(図示せず)からの入力に応じて、モータドライバ55を介して、スロットルモータ50の駆動を制御する。具体的には、スロットルモータ50の回転を制御する。また、電子制御装置80は、回転角センサにより検出された検出値と開度センサ44により検出された検出値とを比較することによって、スロットルモータ50の故障を検知する。また、電子制御装置80は、図示しない各種センサからの信号に基づいて、自動二輪車1の各種基本制御(エンジン20の点火時期制御や燃料噴射制御等)を行う。
図1に示すように、電子制御装置(ECU)80は、車両の幅方向の左側に配置されているシートレール13及びリアフレーム16の後端側近傍において、シートレール13及びリアフレーム16にステイ(不図示)を介して取り付けられている。
モータドライバ55は、電子制御装置(ECU)80のやや前方において、車両の幅方向の左側に配置されているシートレール13及びリアフレーム16にステイ(不図示)を介して取り付けられている。
図4を参照しながら前述したように、発電機(ACG)70は、エンジン20の右側クランクケースカバー242aの内部に配置されている。
モータドライバ55は、車両の幅方向の左側に配置されているシートレール13及びリアフレーム16に取り付けられている。
即ち、エンジン20と連動して発電する発電機(ACG)70は、車体中心線に対して一方側(右側)に配置され、モータドライバ55は、車体中心線に対して他方側(左側)に配置されている。
尚、第1実施形態の自動二輪車1では、発電機(ACG)70を、車体中心線に対して一方側(右側)に配置し、モータドライバ55を、車体中心線に対して他方側(左側)に配置した。しかし、発電機(ACG)70及びモータドライバ55を、このような位置関係に配置しない実施形態も可能である。
以上説明した第1実施形態の自動二輪車1によれば、以下のような効果を奏する。
スロットルモータ50を、車両の側面視において、シリンダブロック23の上面23aとスロットルボディ40(吸気通路30)との間に挟まれる位置に、且つ、車両の平面視において、少なくとも一部がスロットルボディ40(吸気通路30)と重なるようにして配置した。これにより、シリンダブロック23の上面23aとスロットルボディ40(吸気通路30)との間にできるデッドスペースを有効に活用してスロットルモータ50を配置できる。よって、他の機能部品の配置に与える影響を小さく抑えられる。
また、収納ボックス92を、吸気通路30の上方に配置した。これにより、吸気通路30の下方に配置されるスロットルモータ50は、収納ボックス92の配置に影響を及ぼしにくい。よって、収納ボックス92の容積を確保できる。
また、クランクケース24の上面に設けたスタータモータ75と、スロットルモータ50とを、車両の平面視において、車両の幅方向に互いに重なるように配置した。これにより、スタータモータ75及びスロットルモータ50はいずれも、エンジン20上面から車両の幅方向に大きく突出しない。よって、エンジン20の上面のスペースを有効に活用できる。
また、エンジン20と連動して発電する発電機(ACG)70を、車体中心線に対して右側に配置し、モータドライバ55を、車体中心線に対して左側に配置した。これにより、発電機70の位置と、モータドライバ55の位置とを、できるだけ離間させられる。よって、発電機70が発電するのに伴って発生する磁界が、モータドライバ55の電気回路に及ぼす影響を小さくできる。
また、スロットルモータ50を、車両の上面視において、ユニットスイングのボス25の相互間の位置に、且つ、車両の側面視において、少なくとも一部がユニットスイングのボス25と重なるようにして配置した。これにより、スロットルモータ50を、ユニットスイングの左右両ボス25の間でボス25に重なるように、コンパクトに配置できる。よって、スロットルモータ50を配置するのに必要なスペースが、他部材のレイアウトに与える影響を小さくできる。
次に、本発明の鞍乗型車両の第2実施形態について、図6を参照しながら説明する。図6は、第2実施形態に係る自動二輪車のエンジン回りの構成を一部断面にして示す左側面図である。
尚、第2実施形態以降の説明にあたって、同一構成要件については同一符号を付し、その説明を省略もしくは簡略化する。
第2実施形態の自動二輪車1は、シリンダブロック23とスロットルモータ50との間の遮熱構造において第1実施形態と異なる。
より具体的には、図6に示すように、第2実施形態では、シリンダブロック23の上面23a及びこれに連なるクランクケース24の上面と、スロットルモータ50との間に、遮熱板101が配置されている。
エンジン20は、その運転に伴って熱を発生する。この熱は、エンジン20の周囲全体から放熱される。スロットルモータ50は、シリンダブロック23の上面23aとスロットルボディ40(吸気通路30)との間に挟まれる位置に配置されている。そのため、スロットルモータ50は、シリンダブロック23の上面23aから最もエンジン20の熱影響を受けやすい。この熱影響をできるだけ小さくするために、シリンダブロック23の上面23aとスロットルモータ50との間に、遮熱板101が配置されている。
第2実施形態の自動二輪車1によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
シリンダブロック23の上面23aとスロットルモータ50との間に、遮熱板101を配置した。これにより、エンジン20の運転に伴って発生する熱のうち、スロットルモータ50に最も接近しているシリンダブロック23の上面23aからの熱が、スロットルモータ50に与える熱影響を小さくできる。よって、エンジン20から発生する熱がスロットルモータ50に与える熱影響を効果的に抑えられる。
次に、本発明の鞍乗型車両の第3実施形態について、図7及び図8を参照しながら説明する。図7は、第3実施形態に係るスクータ型の自動二輪車1を示す左側面図であり。図8は、エンジン回りの構成を示す左側面図である。
第3実施形態の自動二輪車1は、主として、車体フレーム10の構造、ユニットスイング式エンジン20の懸架の構造、エアクリーナ5の配置、収納ボックス92の配置、及び燃料タンク93の配置において第1実施形態と異なる。
第3実施形態では、図7に示すように、車体フレーム10は、ヘッドパイプ11と、メインフレーム12と、リアフレーム16と、フロントフレーム17と、複数のクロスメンバ(図示せず)と、を備える。また、車体フレーム10は、低床式のフロア18を備える。
ヘッドパイプ11は、車体フレーム10の前端部に配置される。
メインフレーム12は、左右に一対設けられている。一対のメインフレーム12は、前端側がヘッドパイプ11に連結されている。一対のメインフレーム12は、ダウンフレーム部12aと、ロワフレーム部12bと、立ち上がりフレーム部12cと、シートレール部12dと、を一体に備える。
一対のダウンフレーム部12aは、側面視で、ヘッドパイプ11から急傾斜をなして斜め下後方に延び、下端側で屈曲してロワフレーム部12bの一端側に至る。
一対のロワフレーム部12bは、側面視で、一端側から低床式のフロア18の下方を通り略水平をなして後方に延び、フロア18の後方において後端側で屈曲して立ち上がりフレーム部12cの一端側に至る。
一対の立ち上がりフレーム部12cは、側面視で、一端側から急傾斜をなして斜め上後方に立ち上がって延び、後端側で屈曲してシートレール部12dの一端側に至る。
一対のシートレール部12dは、側面視で、一端側から比較的緩傾斜をなして斜め上後方に延びている。
フロントフレーム17は、左右に一対設けられている。一対のフロントフレーム17は、前端側がヘッドパイプ11に連結されている。一対のフロントフレーム17は、側面視で、ヘッドパイプ11から急傾斜をなして斜め下後方に延び、後端側がメインフレーム12におけるロワフレーム部12bの前端側に連結されている。
リアフレーム16は、左右に一対設けられている。一対のリアフレーム16は、側面視で、一端側がメインフレーム12におけるロワフレーム部12bの後端側に連結されている。一対のリアフレーム16は、側面視で、一端側から略水平をなして後方に延び、途中で屈曲してメインフレーム12における立ち上がりフレーム部12cと略平行をなして斜め上後方に延び、メインフレーム12におけるシートレール部12dの一端側の近傍に連結されている。
ユニットスイング式エンジン20は、図8に示すように、シリンダブロック23の下面における車両の幅方向の両端部近傍に設けられるボス25において、リンク部材131及び支持プレート132を介して車体フレーム10に対して揺動可能に連結される。
支持プレート132は、左右に一対設けられている。一対の支持プレート132は、一対の立ち上がりフレーム部12cの下方部分と、一対のリアフレーム16の下方部分とに挟まれる位置に配置され、立ち上がりフレーム部12c及びリアフレーム16に固定される。
リンク部材131は、左右一対の支持プレート132間を延びるクロス部(図示せず)の両端が、左右一対のピボット軸131bによって、支持プレート132に軸支されている。クロス部の両端には、相互に略平行に延びる左右一対の腕部131cが形成されている。腕部131cは、ピボット軸131bを中心としてその回りに揺動する。左右一対の腕部131cの先端側には、シリンダブロック23の左右一対のボス25を支持する支持部(図示せず)が形成されている。
エアクリーナ5は、図7及び図8に示すように、車両の幅方向の左端側における動力伝達装置7の上部に配置され、クランクケース24及び動力伝達装置7に連結される。
収納ボックス92は、乗員1人分のシート91の下部に配置される。
燃料タンク93は、収納ボックス92の後方に配置される。
モータドライバ55は、収納ボックス92と、この収納ボックス92の後方に配置される燃料タンク93との間に配置されている。
より具体的には、収納ボックス92の背面にボス(図示せず)を設け、このボスにインサートナットを埋設する。このインサートナットに対してボルトを用いてモータドライバ55を固定する。
第3実施形態の自動二輪車1によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
モータドライバ55を、収納ボックス92と、この収納ボックス92の後方に配置される燃料タンク93との間に配置した。これにより、収納ボックス92と燃料タンク93との間のスペースを、モータドライバ55の配置スペースとして有効に活用できる。また、モータドライバ55は、その前方を収納ボックス92によって遮られ、その後方を燃料タンク93によって遮られる。よって、モータドライバ55を、外部から保護できる。
次に、本発明の鞍乗型車両の第4実施形態について、図9及び図10を参照しながら説明する。図9は、第4実施形態に係る自動二輪車のエンジン回りの構成を一部断面にして示す左側面図であり、図10は、正面図である。
第4実施形態の自動二輪車1は、スロットルモータ50のモータケース54の構成及びスロットルモータ50の冷却構造において第1実施形態と異なる。
図9に示すように、第4実施形態では、スロットルモータ50は、モータケース54に収容されていない。即ち、モータケース54を備えていない。
より具体的には、エンジン20のシリンダブロック23の上面に、凹部23b及び支持部としてのモータ支持突部23cがシリンダブロック23と一体的に形成されている。凹部23bは、中心軸線を略水平にしたスロットルモータ50自体のハウジング52における下部の形状に適合している。また、モータ支持突部23cは、ハウジング52の下部を凹部23bに載置した状態で、ハウジング52の周囲4箇所に備えた取付け孔53を用いてスロットルモータ50を取り付ける。このとき、図10に示すように、スロットルモータ50は、モータ支持突部23cの左右いずれか一方側(右側)に取り付けられる。モータ支持突部23cの他方側(左側)には、減速機構ケース66が配置される。減速機構ケース66に収容される減速機構60は、スロットルモータ50の回転軸51から、吸気通路30の所定位置に取り付けられるスロットルボディ40におけるスロットル弁43の開閉軸43aまで、回転力を減速しながら伝達するように構成される。
また、図10に示すように、第4実施形態では、エンジン20のシリンダブロック23の上面における凹部23bの近傍に、冷却水路としてのウォータジャケット23dが形成されている。このウォータジャケット23dは、水路(図示せず)を介して車両のラジエータ(図示せず)に繋がり、冷却水が循環しながら流通する。
第4実施形態の自動二輪車1によれば、第1実施形態と同様の効果を奏する他、以下のような効果を奏する。
スロットルモータ50のハウジング52を、エンジン20のシリンダブロック23の上面に形成した凹部23bに支持すると共に、モータ支持突部23cに固定した。これにより、スロットルモータ50を収容するモータケース54が不要となり、部品点数を削減できる。
また、エンジン20のシリンダブロック23の上面における凹部23bの近傍に、エンジン20を冷却するための冷却水が流通するウォータジャケット23dを、凹部23bの近傍に配置した。これにより、凹部23bの近傍におけるウォータジャケット23dを流通する冷却水を用いてスロットルモータ50を冷却できる。
以上、本発明の好ましい各実施形態について説明したが、本発明は、上述した実施形態に制限されることなく、種々の形態で実施することができる。
例えば、第1実施形態〜第4実施形態では、本発明を鞍乗型車両としてのスクータ型の自動二輪車に適用したが、これに限らない。即ち、本発明を三輪又は四輪の鞍乗型車両に適用してもよい。つまり、鞍乗型車両とは、車体にまたがって乗車する車両全般を含む。
5 エアクリーナ
10 車体フレーム
20 エンジン
23 シリンダブロック(シリンダ)
23b 凹部
23c モータ支持突部(支持部)
23d ウォータジャケット(冷却水路)
24 クランクケース
25 ボス
30 吸気通路
43 スロットル弁
50 スロットルモータ
52 ハウジング
55 モータドライバ
70 発電機(ACG)
75 スタータモータ
80 電子制御装置(ECU)
92 収納ボックス
93 燃料タンク
101 遮熱板
131 リンク部材
221 吸気口

Claims (9)

  1. 車体フレームと、
    車両の前後方向に延びるシリンダを有し、吸気口が設けられ、前記車体フレームに支持されるエンジンと、
    エアクリーナと、
    前記エアクリーナと前記吸気口とを接続する吸気通路と、
    前記吸気通路に設けられ、該吸気通路を流通する吸気量を調整するスロットル弁と、
    前記スロットル弁を開閉させるスロットルモータと、
    前記スロットルモータを駆動させるモータドライバと、
    操作子の操作量に応じて、前記モータドライバを介して前記スロットルモータの駆動を制御する制御装置と、を備え、
    前記吸気通路の一端部は前記シリンダの上方から下方に湾曲して前記吸気口に接続し、
    前記スロットル弁が、車両の平面視において、前記シリンダの上面と重なって配置される鞍乗型車両であって、
    前記スロットルモータは、車両の側面視において、前記シリンダの上面と前記吸気通路との間に挟まれる位置に、且つ、車両の平面視において、少なくとも一部が前記吸気通路と重なるようにして配置されることを特徴とする鞍乗型車両。
  2. 前記吸気通路の上方に配置される収納ボックスを備えることを特徴とする請求項1に記載の鞍乗型車両。
  3. 前記エンジンを始動させるスタータモータを更に備え、
    前記スタータモータは、前記エンジンのクランクケースの上面に設けられ、
    前記スタータモータ及び前記スロットルモータは、車両の平面視において、車両の幅方向に互いに重なるように配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の鞍乗型車両。
  4. 前記シリンダの上面と前記スロットルモータとの間に配置される遮熱板を更に備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  5. 前記エンジンのクランクケース内に配置され、前記エンジンと連動して発電する発電機を備え、
    前記発電機は、車体中心線に対して一方側に配置され、前記モータドライバは、車体中心線に対して他方側に配置されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  6. 前記収納ボックスの後方に配置される燃料タンクを更に備え、
    前記モータドライバは、前記収納ボックスと前記燃料タンクとの間に配置されることを特徴とする請求項2に記載の鞍乗型車両。
  7. 前記シリンダの上面又は前記クランクケースの上面において、車両の幅方向の左右両側にそれぞれ設けられたボスと、前記ボスに連結されるリンク部材とを更に備え、
    前記エンジンは、左右の前記ボスが前記リンク部材を介して前記車体フレームに揺動可能に支持されるユニットスイング式エンジンであり、
    前記スロットルモータは、車両の上面視において、前記ボスの相互間の位置に、且つ、車両の側面視において、少なくとも一部が前記ボスと重なるようにして配置されることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  8. 前記エンジンは、前記スロットルモータのハウジングを支持する凹部と支持部とを更に備え、
    前記スロットルモータの前記ハウジングは、前記凹部に支持されると共に、前記支持部に固定されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の鞍乗型車両。
  9. 前記エンジンは、前記凹部の近傍に配置され、エンジンを冷却するための冷却水が流通する冷却水路を更に備えることを特徴とする請求項8に記載の鞍乗型車両。
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