JP2014167190A - 液体柔軟剤組成物 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、柔軟効果に優れる液体柔軟剤組成物を提供する。
【解決手段】(A)成分:ジエタノールモノアルキルアミン脂肪酸エステルに由来する4級アンモニウム塩を5質量%以上20質量%以下、(B)成分:トリエタノールアミン脂肪酸エステルに由来する4級アンモニウム塩を1質量%以上10質量%以下含有し、(A)成分と(B)成分との質量比[(A)/(B)]が1〜9である液体柔軟剤組成物。
【選択図】なし

Description

本発明は、衣料等の繊維製品用の液体柔軟剤組成物に関する。
衣料用の液体柔軟剤組成物には、炭素数が12以上24以下程度の2つの長鎖アルキル基又は長鎖アルケニル基を有する4級アンモニウム塩型柔軟剤が主基剤として一般的に用いられている。このような基剤については、近年、化学物質の環境への影響に配慮するために、より生物分解性に優れるものが求められるようになり、長鎖アルキル基や長鎖アルケニル基の間にエステル結合やアミド結合を有する脂肪酸由来のアルキル基又はアルケニル基を含む種々の構造の柔軟基剤が開発されている。
例えば、特許文献1には、メチルジエタノールアミンと長鎖脂肪酸とのエステル化物をアルキル化剤で4級化した化合物が開示されている。
また特許文献2、3にはトリエタノールアミンと長鎖脂肪酸とのエステル化物をアルキル化剤で4級化して得られる、モノエステル体、ジエステル体及びトリエステル体の混合物から構成された4級アンモニウム化合物を柔軟剤として用いる技術が開示されている。
特表平11−507419号公報 特開2002−284747号公報 特開2002−266242号公報
前述のように、エステル結合やアミド結合を有する脂肪酸由来のアルキル基又はアルケニル基を含む柔軟基材は知られているが、メチルジエタノールアミンと長鎖脂肪酸とのエステル化物をアルキル化剤で4級化した化合物にあっては、従来のジ長鎖アルキル又はジ長鎖アルケニルジメチルアンモニウム塩型カチオン化合物と同等の柔軟効果が発揮されにくいという課題があるため、改善が望まれている。
本発明は、柔軟効果に優れる液体柔軟剤組成物を提供することを課題とする。
本発明は以下を要旨とするものである。
下記(A)成分を5質量%以上20質量%以下、下記(B)成分を1質量%以上10質量%以下含有し、(A)成分と(B)成分との質量比[(A)/(B)]が1〜9である液体柔軟剤組成物。
(A)成分:下記一般式(1)で表される化合物からなる4級アンモニウム塩混合物であって、混合物中に化合物(a1)を1質量%以上40質量%以下、化合物(a2)を60質量%以上99質量%以下含有する4級アンモニウム塩混合物。
Figure 2014167190
(式(1)中、R1は炭素数16以上22以下のアシル基を示し、R2は炭素数16以上22以下のアシル基又は水素原子を示し、R3及びR4は炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Z-は有機又は無機の陰イオンを示す。)
化合物(a1):R1が前記アシル基であり、R2が水素原子である化合物。
化合物(a2):R1及びR2が前記アシル基である化合物。
(B)成分:下記一般式(2)で表される化合物からなる4級アンモニウム塩混合物であって、混合物中に化合物(b1)を1質量%以上10質量%以下、化合物(b2)を4質量%以上50質量%以下、化合物(b3)を50質量%以上95質量%以下含有する4級アンモニウム塩混合物。
Figure 2014167190
(式(2)中、R5は炭素数16以上22以下のアシル基を示し、R6及びR7は炭素数16以上22以下のアシル基又は水素原子を示し、R8は炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Z-は有機又は無機の陰イオンを示す。)
化合物(b1):R5が前記アシル基であり、R6及びR7が水素原子である化合物。
化合物(b2):R5及びR6が前記アシル基であり、R7が水素原子である化合物。
化合物(b3):R5、R6及びR7が前記アシル基である化合物。
本発明によれば、柔軟効果に優れる液体柔軟剤組成物を提供することができる。
本発明の液体柔軟剤組成物は、下記(A)成分を5質量%以上20質量%以下、(B)成分を1質量%以上10質量%以下含有し、(A)成分と(B)成分との質量比[(A)/(B)]が1〜9である液体柔軟剤組成物である。
本発明の液体柔軟剤組成物としては、柔軟効果を向上させる観点から、(A)成分を5質量%以上、好ましくは8質量%以上、そして、20質量%以下、好ましくは15質量%以下含有し、(B)成分を1質量%以上、好ましくは2質量%以上、そして、10質量%以下、好ましくは5質量%以下含有する。
また、(A)成分と(B)成分との質量比[(A)/(B)]は1〜9、好ましくは1.5〜5、より好ましくは1.5〜4である。更に、質量比[(A)/(B)]が1.5〜4であって且つ(A)成分は8質量%以上がより好ましく、15質量%以下がより好ましい。
<(A)成分>
(A)成分は、下記一般式(1)で表される化合物からなる4級アンモニウム塩混合物であって、混合物中に化合物(a1)を1質量%以上40質量%以下、化合物(a2)を60質量%以上99質量%以下含有する4級アンモニウム塩混合物である。
Figure 2014167190
(式(1)中、R1は炭素数16以上22以下のアシル基を示し、R2は炭素数16以上22以下のアシル基又は水素原子を示し、R3及びR4は炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Z-は有機又は無機の陰イオンを示す。)
化合物(a1)は、R1が前記アシル基であり、R2が水素原子である化合物であって、(A)成分中に1質量%以上、好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、そして、40質量%以下、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下含まれる。
化合物(a2)は、R1及びR2が前記アシル基である化合物であって、(A)成分中に60質量%以上、好ましくは70質量%以上、より好ましくは75質量%以上、そして、99質量%以下、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下含まれる。
一般式(1)におけるアシル基としては、炭素数16以上18以下の脂肪酸からOHを除いた残基が好ましい。
前記脂肪酸としては、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、パーム油脂肪酸、ひまわり油脂肪酸、大豆油脂肪酸、ナタネ油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、綿実油脂肪酸、トウモロコシ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、硬化パーム油脂肪酸、牛脂脂肪酸、及び硬化牛脂脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
3、R4は、炭素数1以上3以下のアルキル基であり、好ましくはメチル基又はエチル基である。
-は、有機又は無機の陰イオンであり、好ましくはハロゲンイオン、より好ましくはクロロイオン、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数12以上18以下の脂肪酸イオン、炭素数1以上3以下のアルキル基が1個以上3個以下置換していてもよいベンゼンスルホン酸イオンであり、これらの中ではクロロイオンが好ましい。
(A)成分は脂肪酸とメチルジエタノールアミンとを脱水エステル化反応させる方法(脱水エステル化法という)、又は脂肪酸低級アルキルエステル(低級アルキルはメチル基、エチル基、プロピル基)とメチルジエタノールアミンとをエステル交換反応させる方法(エステル交換法という)により得られたエステル化物を、アルキル化剤で4級化反応させることで得ることができる。
エステル化物を得る反応におけるメチルジエタノールアミンに対する脂肪酸又は脂肪酸低級アルキルエステルのモル比は、好ましくは1.2/1〜1.85/1、より好ましくは1.3/1〜1.8/1、更に好ましくは1.4/1〜1.7/1である。
脂肪酸又は脂肪酸低級アルキルエステルとしては、牛脂、パーム油、ヒマワリ油、大豆油、ナタネ油、サフラワー油、綿実油、トウモロコシ油、及びオリーブ油から選ばれる油脂をケン化して得られる脂肪酸組成のものが好ましく、柔軟性能の観点から、牛脂、パーム油及びヒマワリ油から得られるものがより好ましい。
これらは炭素−炭素不飽和結合を2つ以上有するアルケニル基を多量に含有するため、例えば特開平4−306296号公報に記載されているような晶析や、特開平6−41578号公報に記載されているメチルエステルを減圧蒸留する方法、あるいは特開平8−99036号公報に記載されている選択水素化反応を行うことにより炭素−炭素不飽和結合を2つ以上含有する脂肪酸の割合を制御する方法等により製造することができる。
なお、選択水素化反応を行った場合には不飽和結合の幾何異性体の混合物が得られるが、脂肪酸の幾何異性体のシス/トランス比(モル比)は、好ましくは25/75〜100/0、より好ましくは50/50〜95/5である。
〔(A)成分の調製方法〕
まず、脱水エステル化法について説明する。脱水エステル化法においては、エステル化反応温度を140℃以上230℃以下とし、縮合水を除去しながら反応させることが好ましい。
反応を促進させる観点から、通常のエステル化触媒を用いてもよく、例えば硫酸、リン酸等の無機酸、酸化錫、酸化亜鉛等の無機酸化物、テトラプロポキシチタン等のアルコラート等を選択することができる。
反応の進行は、JIS K 0070−1992に記載の方法で酸価(AV)及び鹸化価(SV)を測定することにより確認することができ、AVが好ましくは10mgKOH/g以下、より好ましくは6mgKOH/g以下となった時にエステル化反応を終了する。
次に、エステル交換法について説明する。エステル交換法における反応は、好ましくは50℃以上150℃以下、より好ましくは100℃以上150℃以下の温度で生成する低級アルコールを除去しながら行う。
反応を促進させる観点から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリや、メチラート、エチラート等のアルコキシ触媒を用いることも可能である。
反応の進行状況は、ガスクロマトグラフィー等を用いて脂肪酸低級アルキルエステルの量を直接定量することにより判断することができ、未反応脂肪酸低級アルキルエステルが仕込みの脂肪酸低級アルキルエステルに対してガスクロマトグラフィーチャート上で、好ましくは10面積%以下、より好ましくは6面積%以下になったときに終了させる。
得られるエステル化合物のSVは、好ましくは120mgKOH/g以上200mgKOH/g以下、より好ましくは140mgKOH/g以上190mgKOH/g以下である。
前記脱水エステル化法及びエステル交換法により、脂肪酸メチルジエタノールアミンエステルである3級アミン化合物の混合物が得られる。この3級アミン化合物の混合物に対し、以下に示すアルキル化剤を用いて4級化することで4級アンモニウム塩混合物((A)成分)を得ることができる。
以下、前記方法により得られたエステル化合物の4級化方法について説明する。4級化に用いることができるアルキル化剤としては、塩化メチル、臭化メチル、ヨウ化メチル、ジメチル硫酸、ジエチル硫酸等が挙げられ、これらの中では塩化メチルが好ましい。
アルキル化剤として、塩化メチルを用いる場合には特に溶媒を使用する必要はないが、溶媒を使用する場合は、エタノールやイソプロパノール等を用いることができる。溶媒を使用する場合の使用量は、エステル化合物に対して、好ましくは10質量%以上50質量%以下である。
反応は、反応溶液をチタン製のオートクレーブ等の加圧反応器に仕込み、密封下30℃以上120℃以下の反応温度で塩化メチルを圧入させて行うことが好ましい。このとき塩化メチルの一部が分解し塩酸が発生する場合があるため、反応を効率的に進行させる観点から、アルカリ剤を少量加えることが好ましい。
エステル化合物のアミノ基1当量に対する塩化メチルの量は、好ましくは0.95当量以上1.5当量以下である。
アルキル化剤としてジメチル硫酸、ジエチル硫酸を用いる場合には、特に溶媒を使用する必要はないが、溶媒を使用する場合、エタノールやイソプロパノール等を用いることができる。溶媒を使用する場合の使用量は、エステル化合物に対して10質量%以上50質量%以下が好ましい。
反応は、反応溶液を40℃以上100℃以下に加熱混合し、ジメチル硫酸及びジエチル硫酸の少なくとも1種を滴下することにより行うことができる。
エステル化合物のアミノ基1当量に対するジメチル硫酸及びジエチル硫酸の少なくとも1種の量は、好ましくは0.9当量以上1.1当量以下、より好ましくは0.95当量以上0.99当量以下である。
反応後の全アミン価は1mgKOH/g以上5mgKOH/g以下であることが好ましい。
(A)成分を調製する際の4級化方法としては、塩化メチルをアルキル化剤として用いる方法が好ましい。
<(B)成分>
(B)成分は、下記一般式(2)で表される化合物からなる4級アンモニウム塩混合物であって、混合物中に化合物(b1)を1質量%以上10質量%以下、化合物(b2)を4質量%以上50質量%以下、化合物(b3)を50質量%以上95質量%以下含有する4級アンモニウム塩混合物である。
Figure 2014167190
(式(2)中、R5は炭素数16以上22以下のアシル基を示し、R6及びR7は炭素数16以上22以下のアシル基又は水素原子を示し、R8は炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Z-は有機又は無機の陰イオンを示す。)
化合物(b1)は、R5が前記アシル基であり、R6及びR7が水素原子である化合物であって、(B)成分中に1質量%以上、そして、10質量%以下、好ましくは8質量%以下、より好ましくは7質量%以下含まれる。
化合物(b2)は、R5及びR6が前記アシル基であり、R7が水素原子である化合物であって、(B)成分中に4質量%以上、好ましくは5質量%以上、より好ましくは8質量%以上、そして、50質量%以下、好ましくは45質量%以下、より好ましくは40質量%以下含まれる。
化合物(b3)は、R5、R6及びR7が前記アシル基である化合物であって、(B)成分中に50質量%以上、好ましくは55質量%以上、より好ましくは60質量%以上、そして、95質量%以下、好ましくは94質量%以下、より好ましくは93質量%以下含まれる。
一般式(2)におけるアシル基としては炭素数16以上18以下の脂肪酸からOHを除いた残基が好ましい。
前記脂肪酸としては、ステアリン酸、パルミチン酸、オレイン酸、エライジン酸、リノール酸、リノレン酸、パーム油脂肪酸、ひまわり油脂肪酸、大豆油脂肪酸、ナタネ油脂肪酸、サフラワー油脂肪酸、綿実油脂肪酸、トウモロコシ油脂肪酸、オリーブ油脂肪酸、硬化パーム油脂肪酸、牛脂脂肪酸、及び硬化牛脂脂肪酸から選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。
8は、炭素数1以上3以下のアルキル基であり、好ましくはメチル基又はエチル基である。
-は、有機又は無機の陰イオンであり、好ましくはハロゲンイオン、より好ましくはクロロイオン、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸エステルイオン、炭素数12以上18以下の脂肪酸イオン、炭素数1以上3以下のアルキル基が1個以上3個以下置換していてもよいベンゼンスルホン酸イオンであり、これらの中では、炭素数1以上3以下のアルキル硫酸エステルイオンが好ましく、メチル硫酸エステルイオン、エチル硫酸エステルイオンがより好ましい。
(B)成分は脂肪酸とトリエタノールアミンとを脱水エステル化反応させる方法(脱水エステル化法という)、又は脂肪酸低級アルキルエステル(低級アルキルはメチル基、エチル基、プロピル基)とトリエタノールアミンとをエステル交換反応させる方法(エステル交換法という)により得られたエステル化物を、アルキル化剤で4級化反応させることで得ることができる。
エステル化物を得る反応におけるトリエタノールアミンに対する脂肪酸又は脂肪酸低級アルキルエステルのモル比は、2.2/1〜3.2/1、好ましくは2.5/1〜3.0/1である。
脂肪酸又は脂肪酸低級アルキルエステルとしては、牛脂、パーム油、ヒマワリ油、大豆油、ナタネ油、サフラワー油、綿実油、トウモロコシ油、及びオリーブ油から選ばれる油脂をケン化して得られる脂肪酸組成のものが好ましく、柔軟性能の点から、牛脂、パーム油及びヒマワリ油から得られるものがより好ましい。
これらは炭素−炭素不飽和結合を2つ以上有するアルケニル基を多量に含有するため、例えば特開平4−306296号公報に記載されているような晶析や、特開平6−41578号公報に記載されているようにメチルエステルを減圧蒸留する方法、あるいは特開平8−99036号公報に記載されている選択水素化反応を行うことにより炭素−炭素不飽和結合を2つ以上含有する脂肪酸の割合を制御する方法等により製造することができる。
なお、選択水素化反応を行った場合には不飽和結合の幾何異性体の混合物が得られるが、脂肪酸の幾何異性体のシス/トランス比(モル比)は、好ましくは25/75〜100/0、より好ましくは50/50〜95/5である。
〔(B)成分の調製方法〕
まず、脱水エステル化法について説明する。脱水エステル化法においてはエステル化反応温度を140℃以上230℃以下とし、縮合水を除去しながら反応させることが好ましい。
反応を促進させる観点から、通常のエステル化触媒を用いてもよく、例えば硫酸、リン酸等の無機酸、酸化錫、酸化亜鉛等の無機酸化物、テトラプロポキシチタン等のアルコラート等を選択することができる。
反応の進行はJIS K 0070−1992に記載の方法で酸価(AV)及び鹸化価(SV)を測定することにより確認することができ、AVが、好ましくは15mgKOH/g以下、より好ましくは10mgKOH/g以下となった時にエステル化反応を終了する。
次に、エステル交換法について説明する。エステル交換法における反応は、好ましくは50℃以上150℃以下、より好ましくは100℃以上150℃以下の温度で生成する低級アルコールを除去しながら行う。
反応を促進させる観点から、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等の無機アルカリや、メチラート、エチラート等のアルコキシ触媒を用いることも可能である。
反応の進行状況は、ガスクロマトグラフィー等を用いて脂肪酸低級アルキルエステルの量を直接定量することにより判断することができ、未反応脂肪酸低級アルキルエステルが仕込みの脂肪酸低級アルキルエステルに対してガスクロマトグラフィーチャート上で、好ましくは15面積%以下、より好ましくは10面積%以下になったときに反応を終了させる。
前記脱水エステル化法及びエステル交換法により、脂肪酸トリエタノールアミンエステルである3級アミン化合物の混合物が得られる。この3級アミン化合物の混合物に対し、以下に示すアルキル化剤を用いて4級化することで4級アンモニウム塩混合物((B)成分)を得ることができる。
以下、前記方法により得られたエステル化合物の4級化方法について説明する。4級化に用いることができるアルキル化剤としては、塩化メチル、ジメチル硫酸、及びジエチル硫酸が挙げられ、これらの中ではジメチル硫酸が好ましい。
アルキル化剤として、塩化メチルを用いる場合には、特に溶媒を使用する必要はないが、溶媒を使用する場合は、エタノールやイソプロパノール等の溶媒を、エステル化合物に対して10質量%以上50質量%以下混合した溶液をチタン製のオートクレーブ等の加圧反応器に仕込み、密封下30℃以上120℃以下の反応温度で塩化メチルを圧入させて反応させる。このとき塩化メチルの一部が分解し塩酸が発生する場合があるため、反応を効率的に進行させる観点からアルカリ剤を少量加えることが好ましい。
エステル化合物のアミノ基1当量に対する塩化メチルの量は、好ましくは1当量以上1.5当量以下である。
アルキル化剤としてジメチル硫酸、ジエチル硫酸を用いる場合には、特に溶媒を使用する必要はないが、溶媒を使用する場合、エタノールやイソプロパノール等を用いることができる。溶媒を使用する場合の使用量は、エステル化合物に対して10質量%以上50質量%以下が好ましい。
反応は、反応溶液を40℃以上100℃以下に加熱混合し、ジメチル硫酸及びジエチル硫酸の少なくとも1種を滴下することにより行うことができる。
エステル化合物のアミノ基1当量に対するジメチル硫酸及びジエチル硫酸の少なくとも1種の量は、好ましくは0.9当量以上1.1当量以下、より好ましくは0.95当量以上0.99当量以下である。
反応後の全アミン価は1mgKOH/g以上5mgKOH/g以下であることが好ましい。
(B)成分を調製する際の4級化方法としては、ジメチル硫酸及びジエチル硫酸から選ばれる1種以上のアルキル化剤を用いる方法が好ましい。
なお、(A)成分及び(B)成分は、前記製法の関係上、原料に由来するアミン、脂肪酸、これらに由来する副生成物、及び4級化されていないアミン化合物をわずかに含有するが、これらを少量含んでいても本発明の効果を損なうことはないため問題はない。
本発明の液体柔軟剤組成物は、(A)成分、(B)成分及び水で構成されることが好ましく、水としては、脱イオン水を微量の次亜塩素酸塩で処理した殺菌水がより好ましい。脱イオン水は、残部、すなわち柔軟剤組成物が所定の濃度となるように適宜用いることができる。
なお、(A)成分及び(B)成分の調製工程において、未反応のアルカノールアミン及びその4級化物、脂肪酸とのエステル化度の異なる各種3級アミン化合物、脂肪酸及び溶媒等が混入するが、本効果に影響しない限り本発明の液体柔軟剤組成物に含まれていてもよい。
<pH及び粘度>
液体柔軟剤組成物のpHは、好ましくは2.0以上、より好ましくは2.5以上であり、そして、好ましくは4.0以下、より好ましくは3.5以下である。
pHが前記範囲内であると、処理後の繊維製品の発香性及び残香性が向上し、また、保存安定性も向上する。
なお、pHの値は、「JIS K 3362;2008の項目8.3」にしたがって30℃において測定した値である。
pHは、アルカリ剤及び酸剤によって調整することができ、酸剤としては後述するクエン酸、コハク酸等の有機酸を用いてもよい。
液体柔軟剤組成物の粘度は、使用時の取り扱い性を向上させる観点から、好ましくは5mPa・s以上、より好ましくは10mPa・s以上であり、そして、好ましくは200mPa・s以下、より好ましくは150mPa・s以下である。
なお、粘度は、B型粘度計を用いて、No.1〜No.3ローターのうち測定する溶液の粘度に適したいずれかのローターを用い、60r/minで測定開始から1分後の指示値であり、液体柔軟剤組成物を30±1℃に調温して測定した値である。
<その他の有効成分>
本発明の液体柔軟剤組成物は以下に示す成分を含有することが好ましい。
〔(C)非イオン界面活性剤〕
本発明の液体柔軟剤組成物は、(C)成分として非イオン界面活性剤を含有することが好ましい。
(C)成分としては、好ましくは炭素数8以上20以下のアルキル基又はアルケニル基の疎水性基を有し、かつアルキレンオキシ基、より好ましくはエチレンオキシ基及びヒドロキシ基から選ばれる有機基を有する非イオン界面活性剤、更に好ましくは下記一般式(3)で示される非イオン界面活性剤が挙げられる。
3a−A−〔(R3bO)p−R3cq (3)
(式中、R3aは、好ましくは炭素数8以上18以下、より好ましくは炭素数10以上16以下のアルキル基又はアルケニル基を示し、R3bは、好ましくは炭素数2又は3のアルキレン基、より好ましくはエチレン基を示し、R3cは、炭素数1以上3以下のアルキル基又は水素原子を示し、pはアルキレンオキシ基の平均付加モル数であって、好ましくは2以上100以下、より好ましくは5以上80以下、更に好ましくは5以上60以下、より更に好ましくは10以上60以下の数を示し、Aは−O−、−COO−,−CONH−又は−NH−を示し、Aが−O−、−COO−、−CONH−又は−NH−の場合qは1であり、Aが−CON<又は−N<の場合qは2である。〕
一般式(3)の化合物の具体例としては、以下の式(3−1)〜(3−3)で表される化合物を挙げることができる。
3a−O−(C24O)r−H (3−1)
(式(3−1)中、R3aは式(3)と同義である。rはエチレンオキシ基の平均付加モル数であって、好ましくは8以上100以下、より好ましくは10以上60以下の数である。)
3a−O(C24O)s(C36O)t−H (3−2)
(式(3−2)中、R3aは式(3)と同義である。sは「C24O」で表されるエチレンオキシ基の平均付加モル数、tは「C36O」で表されるプロピレンオキシ基の平均付加モル数であって、それぞれ独立に、好ましくは0を越え50以下であり、より好ましくは2以上40以下、更に好ましくは5以上40以下の数であり、より更に好ましくはsは5以上40以下であり且つtは0を越え3以下である。また(C24O)と(C36O)とは順序に制限はなく、ランダム付加体であってもブロック付加体であってもよい。)
Figure 2014167190
(式(3−3)中、R3aは式(3)と同義である。Aは−N<又は−CON<を示し、u及びwはエチレンオキシ基の平均付加モル数を示し、v及びzはプロピレンオキシ基の平均付加モル数を示し、エチレンオキシ基とプロピレンオキシ基は、ランダム付加でもブロック付加であってもよく、エチレンオキシ基はそれぞれ独立に0〜40の数であり、プロピレンオキシ基は0〜5の数であり、u+v+w+zは好ましくは5以上60以下、より好ましくは5以上40以下の数を示す。R3d、R3eはそれぞれ独立に、水素原子又は炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。)
非イオン界面活性剤(C)としては、前記一般式(3)で示される非イオン界面活性剤が好ましく、一般式(3−1)で示されるポリオキシエチレンアルキルエーテルがより好ましい。
(C)成分を用いることにより、液体柔軟剤組成物の粘度が低下するため混合工程から充填までの工程における取り扱いが容易になる。
液体柔軟剤組成物中の(C)成分の含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であり、そして、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下である。
〔(D)水溶性有機溶剤〕
本発明の液体柔軟剤組成物は、安定性や粘度の観点から、水溶性有機溶剤(D)を含有することが好ましい。なお、本明細書における水溶性有機溶剤とは、20℃の脱イオン水100gに対して20g以上溶解するものをいう。
水溶性有機溶剤としては、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、ジエチレングリコール、モノエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、トリエチレングリコールモノフェニルエーテル、イソプロパノール、及びエタノールから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。これらの中では、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン及びエタノールが好ましい。
液体柔軟剤組成物中の水溶性有機溶剤(D)の量は、好ましくは1.0質量%以上、より好ましくは2.0質量%以上であり、そして、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%である。
〔(E)無機塩〕
本発明の液体柔軟剤組成物は、貯蔵安定性を向上させる観点から、(E)成分として無機塩を含有することが好ましい。
無機塩としては、貯蔵安定性の観点から、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムから選ばれる1種又は2種以上を用いることができる。これらの中では塩化カルシウムが好ましい。
液体柔軟剤組成物中の無機塩(E)の量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.1質量%以上であり、そして、好ましくは2.0質量%以下、より好ましくは1.5質量%以下、更に好ましくは1.0質量%以下である。
〔(F)その他界面活性剤〕
本発明の液体柔軟剤組成物は、保存安定性の観点から、(A)成分及び(B)成分以外の界面活性剤(F)を含有することが好ましく、(F)成分としては陽イオン界面活性剤(F−1)がより好ましい。
(F−1)成分としては、炭素数が10以上22以下のアルキル基又はアルケニル基を1つ又は2つ有し、かつ残りの有機基がヒドロキシ基を有していてもよい炭素数1以上4以下のアルキル基又はベンジル基、好ましくはメチル基を有する第3級アミン化合物及びその酸塩、並びに第4級アンモニウム塩化合物が挙げられる。なお、(F−1)成分としての第4級アンモニウム塩化合物を調製する場合には、(A)成分の調製に使用するアルキル化剤を使用することができる。
柔軟剤に殺菌効果を付与することを目的とする場合は、ベンジル基を1つ有する(F−1)成分を用いることが好ましい。
具体的な(F−1)成分としては、下記(i)〜(iii)に記載の少なくとも1種が好ましく、(ii)がより好ましい。
(i)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が10以上22以下のジ長鎖アルキル又はジ
長鎖アルケニルジメチルアンモニウム塩、
(ii)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が10以上22以下のモノ長鎖アルキル又は
モノ長鎖アルケニルトリメチルアンモニウム塩、
(iii)アルキル基又はアルケニル基の炭素数が10以上22以下のモノ長鎖アルキルジ
メチルモノベンジルアンモニウム塩
より具体的な(F−1)成分としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム塩、塩化ジデシルジメチルアンモニウム塩、塩化ラウリルジメチルベンジルアンモニウム塩等を挙げることができる。
液体柔軟剤組成物中の(F−1)の含有量は、粘度を低下させる観点、及び殺菌性を向上させる観点から、好ましくは0.01質量%以上であり、安定性や柔軟効果が低下することを防止する観点から、好ましくは2.0質量%以下である。
また、その他界面活性剤としては、一般的に柔軟剤に配合することができる前記界面活性剤以外の界面活性剤(F−2)を用いることもできる。
(F−2)としては、両性界面活性剤を挙げることができ、C12−22アルキルアミドプロピルカルボベタイン、C12−22アルキルアミドプロピルスルホベタイン、C12−22アルキルカルボベタイン、C12−22アルキルスルホベタイン、C10−18アルキルジメチルアミンオキシド等が挙げられる。
ここでC12−22は炭素数が12〜22であることを示し、他の表記も同様の意味を示す。(F−2)成分の濃度は必要に応じて適宜調製することができる。
〔(G)シリコーン〕
本発明の液体柔軟剤組成物は、(G)成分として水不溶性のシリコーン化合物を含有することが好ましい。本明細書において、水不溶性シリコーン化合物とは、20℃のイオン交換水1Lに対して溶解する量が1g以下のシリコーン化合物をいう。
水不溶性シリコーン化合物としては、ジメチルポリシロキサン、4級アンモニウム変性ジメチルポリシロキサン、アミノ変性ジメチルポリシロキサン、アミド変性ジメチルポリシロキサン、エポキシ変性ジメチルポリシロキサン、カルボキシ変性ジメチルポリシロキサン、ポリオキシアルキレン変性ジメチルポリシロキサン、及びフッ素変性ジメチルポリシロキサン等のシリコーン化合物が挙げられる。
シリコーンの分子量は、好ましくは1,000以上、より好ましくは3,000以上、更に好ましくは5,000以上であり、そして、好ましくは100万以下である。
シリコーンの25℃における粘度は、好ましくは2mm2/s以上、より好ましくは500mm2/s以上、更に好ましくは1,000mm2/s以上であり、そして、好ましくは100万mm2/s以下である。
アミノ変性ジメチルポリシロキサンのアミノ当量(アミノ当量とは窒素原子1個当たりの分子量)は、好ましくは1,500g/mol以上、より好ましくは2,500g/mol以上、更に好ましくは3,000g/mol以上であり、そして、好ましくは40,000g/mol以下、より好ましくは20,000g/mol以下、更に好ましくは10,000g/mol以下である。
液体柔軟剤組成物中の(G)成分の含有量は、繊維製品の仕上がりにさっぱり感を与える観点から、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.5質量%以上であり、そして、分散性を向上させる観点から、好ましくは5質量%以下である。
〔(H)酸剤〕
本発明の液体柔軟剤組成物には、酸剤を配合することが好ましく、第4級アンモニウム化合物の加水分解による分解を抑制する観点から、液体柔軟剤組成物の原液30℃におけるpHが2.0以上4.0以下になるように酸剤を配合することが好ましい。
酸としては、無機酸又は有機酸が挙げられる。無機酸の具体例としては、塩酸、硫酸が挙げられる。
有機酸の具体例としては、炭素数1〜10の1価又は多価のカルボン酸、又は炭素数1〜20の1価又は多価のスルホン酸が挙げられる。より具体的にはメチル硫酸、エチル硫酸、p−トルエンスルホン酸、(o−、m−、p−)キシレンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ドデシルベンゼンスルホン酸、グリコール酸、エチレンジアミン4酢酸、クエン酸、安息香酸、サリチル酸、コハク酸が挙げられる。
なお、酸剤は、pHが上記範囲になる範囲で、安定性を損なわない程度に配合すればよい。また、配合量は(A)成分の種類や量によって適宜調整することができる。
〔(I)脂肪酸〕
本発明の液体柔軟剤組成物は、(A)成分の合成時の未反応物、(A)成分及び(B)成分の分解物としての脂肪酸を含有するが、柔軟効果を向上させる観点から、更に脂肪酸を配合してもよい。
脂肪酸としては、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、パルミトレイン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸、エルカ酸、及びベヘニン酸等の炭素数12以上22以下の飽和又は不飽和脂肪酸が好ましく、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、リノール酸がより好ましい。
〔(J)香料〕
本発明の液体柔軟剤組成物には、使用感を実感させる観点から、香料を配合することが好ましく、一般に柔軟剤組成物に使用されている種々の天然あるいは合成香料を使用することができる。
香料としては、例えば、脂肪酸エーテル、芳香族エーテル等のエーテル類、脂肪酸オキサイド、テルペン類のオキサイド等のオキサイド類、アセタール類、ケタール類、フェノール類、フェノールエーテル類、脂肪酸、テルペン系カルボン酸、水素化芳香族カルボン酸、芳香族カルボン酸等の酸類、酸アマイド類、ニトロムスク類、ニトリル、アミン、ピリジン類、キノリン類、ピロール、インドール等の含窒素化合物等の合成香料、及び動物、植物からの天然香料、天然香料及び合成香料の少なくとも1種を含む調合香料を使用することができる。
具体的には、1969年化学工業日報社刊、印藤元一著「合成香料 化学と商品知識」、1969年MONTCLAIR, N. J.刊 STEFFEN ARCTANDER著‘Perfume and Flavor Chemicals’等に記載の香料が使用できる。
香料は、香りの持続性、残香性を向上させる観点から、マイクロカプセル化して配合してもよい。香料のマイクロカプセルは、芯物質の香料を壁材で包んだ球状物質であり、その役割は芯物質の香料を保護し、カプセルに物理的な力が加わった際にカプセルの壁が破れて芯物質の香料を放出するものである。
マイクロカプセルの製造方法については、“造る+使うマイクロカプセル”(小石真純 他著、工業調査会、2005年10月出版)や、特開2008−63575号公報、特開2006−249326号公報、特開平11−216354号公報、特開平5−222672号公報等に記載されている方法を採用することができる。
また、香りの持続性、残香性を向上させる観点から、例えば、特開2009−256818に記載のアルコール香料のケイ酸エステルを併用することができる。
〔その他成分〕
その他任意成分としては、例えば、以下のものを挙げることができる。
基材劣化を抑制する観点、分解による臭気の発生を抑制する観点から、BHT等の周知の酸化防止剤を用いることができる。
長期保存時の着色による懸念を払拭し、審美的な観点から、一般的に柔軟剤に配合される染料、顔料を配合することができる。
また、プロキセル等の防菌・防黴剤を配合することができる。更に、長期保存時の色相変化や香りの変質を防ぐ観点、pHを調整する観点から、エチレンジアミン4酢酸、クエン酸及びその塩等のキレート剤を配合することもできる。
上述した実施の形態に加え、本発明は以下の液体柔軟剤組成物を開示する。
<1>下記(A)成分を5質量%以上20質量%以下、下記(B)成分を1質量%以上10質量%以下含有し、(A)成分と(B)成分との質量比[(A)/(B)]が1〜9である液体柔軟剤組成物。
(A)成分:下記一般式(1)で表される化合物からなる4級アンモニウム塩混合物であって、混合物中に化合物(a1)を1質量%以上40質量%以下、化合物(a2)を60質量%以上99質量%以下含有する4級アンモニウム塩混合物。
Figure 2014167190
(式(1)中、R1は炭素数16以上22以下のアシル基を示し、R2は炭素数16以上22以下のアシル基又は水素原子を示し、R3及びR4は炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Z-は有機又は無機の陰イオンを示す。)
化合物(a1):R1が前記アシル基であり、R2が水素原子である化合物。
化合物(a2):R1及びR2が前記アシル基である化合物。
(B)成分:下記一般式(2)で表される化合物からなる4級アンモニウム塩混合物であって、混合物中に化合物(b1)を1質量%以上10質量%以下、化合物(b2)を4質量%以上50質量%以下、化合物(b3)を50質量%以上95質量%以下含有する4級アンモニウム塩混合物。
Figure 2014167190
(式(2)中、R5は炭素数16以上22以下のアシル基を示し、R6及びR7は炭素数16以上22以下のアシル基又は水素原子を示し、R8は炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Z-は有機又は無機の陰イオンを示す。)
化合物(b1):R5が前記アシル基であり、R6及びR7が水素原子である化合物。
化合物(b2):R5及びR6が前記アシル基であり、R7が水素原子である化合物。
化合物(b3):R5、R6及びR7が前記アシル基である化合物。
<2>(A)成分を、好ましくは8質量%以上、そして、好ましくは15質量%以下含有し、(B)成分を、好ましくは2質量%以上、そして、好ましくは5質量%以下含有する<1>に記載の液体柔軟剤組成物。
<3>(A)成分と(B)成分との質量比[(A)/(B)]が、好ましくは1.5〜5.0、より好ましくは1.5〜4.0である、<1>又は<2>に記載の液体柔軟剤組成物。
<4>化合物(a1)が、(A)成分中に好ましくは5質量%以上、より好ましくは10質量%以上、そして、好ましくは30質量%以下、より好ましくは25質量%以下含まれ、化合物(a2)が、(A)成分中に好ましくは70質量%以上、より好ましくは75質量%以上、そして、好ましくは95質量%以下、より好ましくは90質量%以下含まれる、<1>〜<3>のいずれかに記載の液体柔軟剤組成物。
<5>化合物(b1)が、(B)成分中に1質量%以上、そして、好ましくは8質量%以下、より好ましくは7質量%以下含まれ、化合物(b2)が、(B)成分中に好ましくは5質量%以上、より好ましくは8質量%以上、そして、好ましくは45質量%以下、より好ましくは40質量%以下含まれ、化合物(b3)が、(B)成分中に好ましくは55質量%以上、より好ましくは60質量%以上、そして、好ましくは94質量%以下、より好ましくは93質量%以下含まれる、<1>〜<4>のいずれかに記載の液体柔軟剤組成物。
<6>更に、非イオン界面活性剤(C)を0.1質量%以上5質量%以下含有する、<1>〜<5>のいずれかに記載の液体柔軟剤組成物。
<7>(C)成分が、好ましくは炭素数8以上20以下のアルキル基又はアルケニル基の疎水性基を有し、かつアルキレンオキシ基、より好ましくはエチレンオキシ基及びヒドロキシ基から選ばれる有機基を有する、<6>に記載の液体柔軟剤組成物。
<8>更に、水溶性有機溶剤(D)を1.0質量%以上10質量%以下含有する、<1>〜<7>のいずれかに記載の液体柔軟剤組成物。
<9>水溶性有機溶剤(D)が、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、及びエタノールから選ばれる1種又は2種以上である、<8>記載の液体柔軟剤組成物。
<10>更に、無機塩(E)を0.01質量%以上2.0質量%以下含有する、<1>〜<9>のいずれかに記載の液体柔軟剤組成物。
<11>無機塩(E)が、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムから選ばれる1種又は2種以上である、<10>に記載の液体柔軟剤組成物。
<12>液体柔軟剤組成物のpHが、好ましくは2.0以上、より好ましくは2.5以上であり、そして、好ましくは4.0以下、より好ましくは3.5以下である、<1>〜<11>のいずれかに記載の液体柔軟剤組成物。
<13>液体柔軟剤組成物の粘度が、好ましくは5mPa・s以上、より好ましくは10mPa・s以上であり、そして、200mPa・s以下、より好ましくは150mPa・s以下である、<1>〜<12>のいずれかに記載の液体柔軟剤組成物。
実施例及び比較例で使用した成分は以下のとおりである。
<(A)成分>
メチルジエタノールアミン1モルに対して脂肪酸(パルミチン酸/ステアリン酸/オレイン酸/その他=11質量%/66質量%/20質量%/3質量%)を1.7モルでエステル化した後、塩化メチル0.97当量で4級化した4級アンモニウム塩化合物(a1/a2=21質量%/79質量%)。
<(B)成分>
(B−1):トリエタノールアミン1モルに対して脂肪酸(パルミチン酸/ステアリン酸/オレイン酸/その他=28質量%/32質量%/32質量%/8質量%)を3.0モルでエステル化した後、ジメチル硫酸0.97当量で4級化した4級アンモニウム塩化合物(b1/b2/b3=1質量%/6質量%/93質量%)。
(B−2):トリエタノールアミン1モルに対して脂肪酸(パルミチン酸/ステアリン酸/オレイン酸/その他=43質量%/25質量%/26質量%/6質量%)を2.7モルでエステル化した後、ジメチル硫酸0.95当量で4級化した4級アンモニウム塩化合物(b1/b2/b3=1.5質量%/19質量%/79.5質量%)。
(B−3):トリエタノールアミン1モルに対して脂肪酸(パルミチン酸/ステアリン酸/オレイン酸/その他=28質量%/32質量%/32質量%/8質量%)を2.5モルでエステル化した後、ジメチル硫酸0.97当量で4級化した4級アンモニウム塩化合物(b1/b2/b3=5質量%/45質量%/50質量%)。
<(B’)成分:(B)成分の比較成分>
(B’−1):トリエタノールアミン1モルに対して脂肪酸(パルミチン酸/ステアリン酸/オレイン酸/その他=43質量%/25質量%/26質量%/6質量%)を1.7モルでエステル化した後、ジメチル硫酸0.95当量で4級化した4級アンモニウム塩化合物(b1/b2/b3=22質量%/48質量%/30質量%)。
<(C)成分>
(C−1):炭素数12以上14以下の直鎖1級アルコールにエチレンオキシドを付加
した非イオン界面活性剤(エチレンオキシドの平均付加モル数:50モル)
(C−2):炭素数12以上14以下の直鎖2級アルコールにエチレンオキシドを付加
した非イオン界面活性剤(エチレンオキシドの平均付加モル数:40モル)
<(D)成分>
エチレングリコール
<(E)成分>
塩化カルシウム
実施例1〜8、及び比較例1〜4
表1に示す組成にしたがって液体柔軟剤組成物を以下の方法で調製した。また、得られた液体柔軟剤組成物について、下記の要領で柔軟性を評価した。結果を表1に示す。
<液体柔軟剤組成物の調製>
300mLのガラス製ビーカー(内径7cm、高さ11cm)に、最終的に調製する液体柔軟剤組成物の質量が200gとなるのに必要な量の水のうち95質量%に相当する量の脱イオン水(60℃)と(D)成分とを入れ、スリーワンモーター(新東科学株式会社製、「TYPE HEIDON 1200G」)に装着した攪拌羽根(タービン型攪拌羽根、3枚翼、翼長2cm)をガラス製ビーカー底面から1cmの高さに設置し、回転数150r/minで均一溶液になるまで攪拌混合した。
次に、あらかじめ60℃で均一混合しておいた(A)成分、(B)成分、及び(C)成分を投入した後、すぐに(E)成分を投入して回転数150r/minで10分間攪拌した。その後、ウォータ−バスにて内容物の温度が70℃になるまで加温し、回転数400r/minで15分間攪拌した。
最後に、氷水を入れたウォーターバス中で内容物の温度が25℃になるまで冷却した後、各成分の濃度が表1に記載の濃度となるのに必要な香料及びイオン交換水を添加し、25℃で回転数200r/minにて15分間攪拌し、液体柔軟剤組成物を得た。
<柔軟効果の評価方法>
(1)評価タオルの前処理方法
あらかじめ市販の粉末洗剤(花王株式会社製、「アタック」2012年5月生産品)を用いて、市販の木綿タオル(武井タオル製、「TW−220」)24枚を日立全自動洗濯機NW−6CYを用いて一連の洗濯工程を5回繰り返した(アタック使用量34g、標準コース、水量45L、水温20℃、洗浄時間10分、ため濯ぎ2回)。その後、20℃、45%RHの条件下で乾燥した。
(2)評価タオルの柔軟処理方法
National製電気バケツ式洗濯機(MiniMini、型番「NA−35」)に、20℃の水を4.5L注水し、前記(1)の方法で前処理した木綿タオル2枚を投入し、1分間攪拌した。攪拌後、表1記載の液体柔軟剤組成物を、木綿タオル1.5kg当たり10mlとなる量にて投入し、攪拌しながら5分間処理した。処理後、脱水槽で2分間脱水し、20℃、45%RHの条件下で乾燥した。
(3)柔軟性の評価方法
乾燥後の木綿タオルについて、10人のパネラーによるシェッフェ(Scheffe)の一対比較法を活用し、比較例1に示した繊維処理剤組成物で処理したタオルを対照に次の基準に基づいて柔軟性の評価を行った。
評価基準:
◎: 対照(比較例1)よりも有意水準5%未満でやわらかく感じる
○: 対照(比較例1)よりも有意水準5%以上10%以下でやわらかく感じる
△: 対照(比較例1)と同じやわらかさであると感じる
×: 対照(比較例1)の方が有意水準5%以下でやわらかく感じる
Figure 2014167190
本発明の液体柔軟剤組成物によれば、柔軟効果に優れる液体柔軟剤組成物を提供することができる。

Claims (6)

  1. 下記(A)成分を5質量%以上20質量%以下、下記(B)成分を1質量%以上10質量%以下含有し、(A)成分と(B)成分との質量比[(A)/(B)]が1〜9である液体柔軟剤組成物。
    (A)成分:下記一般式(1)で表される化合物からなる4級アンモニウム塩混合物であって、混合物中に化合物(a1)を1質量%以上40質量%以下、化合物(a2)を60質量%以上99質量%以下含有する4級アンモニウム塩混合物。
    Figure 2014167190
    (式(1)中、R1は炭素数16以上22以下のアシル基を示し、R2は炭素数16以上22以下のアシル基又は水素原子を示し、R3及びR4は炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Z-は有機又は無機の陰イオンを示す。)
    化合物(a1):R1が前記アシル基であり、R2が水素原子である化合物。
    化合物(a2):R1及びR2が前記アシル基である化合物。
    (B)成分:下記一般式(2)で表される化合物からなる4級アンモニウム塩混合物であって、混合物中に化合物(b1)を1質量%以上10質量%以下、化合物(b2)を4質量%以上50質量%以下、化合物(b3)を50質量%以上95質量%以下含有する4級アンモニウム塩混合物。
    Figure 2014167190
    (式(2)中、R5は炭素数16以上22以下のアシル基を示し、R6及びR7は炭素数16以上22以下のアシル基又は水素原子を示し、R8は炭素数1以上3以下のアルキル基を示す。Z-は有機又は無機の陰イオンを示す。)
    化合物(b1):R5が前記アシル基であり、R6及びR7が水素原子である化合物。
    化合物(b2):R5及びR6が前記アシル基であり、R7が水素原子である化合物。
    化合物(b3):R5、R6及びR7が前記アシル基である化合物。
  2. 更に、非イオン界面活性剤(C)を0.1質量%以上5質量%以下含有する、請求項1に記載の液体柔軟剤組成物。
  3. 更に、水溶性有機溶剤(D)を1.0質量%以上10質量%以下含有する、請求項1又は2に記載の液体柔軟剤組成物。
  4. 水溶性有機溶剤(D)が、プロピレングリコール、エチレングリコール、グリセリン、及びエタノールから選ばれる1種又は2種以上である、請求項3に記載の液体柔軟剤組成物。
  5. 更に、無機塩(E)を0.01質量%以上2.0質量%以下含有する、請求項1〜4のいずれかに記載の液体柔軟剤組成物。
  6. 無機塩(E)が、塩化ナトリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムから選ばれる1種又は2種以上である、請求項5に記載の液体柔軟剤組成物。
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