JP2014165541A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】テストパターンのサイズを小さくできる画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、シートに基準パターン及びテストパターンを形成する画像形成手段と、シートに形成された基準パターンを検出し、シートに形成されたテストパターンを測定する測定手段と、測定手段によるテストパターンの測定結果により色の補正又は濃度の補正を行う補正手段と、を備えており、補正手段は、測定手段が検出した2つの基準パターンの検出間隔により、テストパターンの測定タイミングを決定する。
【選択図】図7

Description

本発明は、画像形成装置の色安定性を確保するためのキャリブレーション技術に関する。
画像形成装置の画質には、粒状性、面内一様性、文字品位、色再現性(色安定性を含む)などがあるが、とりわけ重要なのは色再現性であると言われる。人間は経験に基づいた期待する色(特に人肌、青空、金属など)についての記憶がある。この色は記憶色と呼ばれる。形成された画像の色が記憶色の許容範囲を超えると、人間は違和感を覚えてしまう。
画像形成装置の色再現性を維持するために、ICC(International Color Consortium)プロファイルと呼ばれる多次元LUT(ルックアップテーブル)が存在する。ICCプロファイルを採用することで、表示装置に表示された画像の色と、画像形成装置によりシート上に形成された画像の色とをマッチングさせることができる。このICCプロファイルは、測定器を用いたパターンの色測定に基づき作成される。
特許文献1は、シート上に形成したテストパターンの色を分光タイプのカラーセンサで測定する測定器を提案している。カラーセンサからの測定値は分光反射率に変換され、三刺激値などを考慮してCIE Labに変換される。CIE L*a*b*色空間(CIEは国際照明委員;Commission Internationale d’Eclairage)は、印刷機およびプリンタに依存しない色空間として知られている。
特開2004−86013号公報
画像形成装置内で、シート上に形成したテストパターンの色を、シートを搬送しながら測定する際に、色の測定精度を向上させるために、1つの色のテストパターンを複数回サンプリングし、各サンプリングでの測定値を平均化することが行われる。この場合、1つの色のテストパターンは、複数回のサンプリングに必要な大きさとする必要がある。さらに、シートの搬送速度が変動すると、シートに形成したテストパターンの測定位置が相対的に変化する。このため、各テストパターンのサイズは、サンプリング回数に加えて、シートの搬送速度の変動を考慮したものとする必要がある。この様に、テストパターンのサイズが大きくなると、1枚のシートに形成できるテストパターンの数が減ることになる。
本発明は、テストパターンのサイズを小さくできる画像形成装置を提供するものである。
本発明の一側面によると、画像形成装置は、シートに基準パターン及びテストパターンを形成する画像形成手段と、前記シートに形成された前記基準パターンを検出し、前記シートに形成された前記テストパターンを測定する測定手段と、前記測定手段による前記テストパターンの測定結果により色の補正又は濃度の補正を行う補正手段と、を備えており、前記補正手段は、前記測定手段が検出した2つの基準パターンの検出間隔により、前記テストパターンの測定タイミングを決定することを特徴とする。
シートの速度変動の影響を考慮してテストパターンのサイズを大きくする必要がなくなり、テストパターンのサイズを小さくできる。
一実施形態による画像形成装置の概略構成図。 一実施形態による分光タイプのカラーセンサの概略構成図。 一実施形態による画像処理部の概略構成図。 一実施形態によるテストパターンの各種パラメータの一例を示す図。 蓄積時間の違いによる反射光量の一例を示す図。 平均化処理回数と色差ΔEとの関係を示す図。 一実施形態によるテストパターンの測定処理のフローチャート。 一実施形態によるテストパターンの測定タイミングの決定の説明図。 一実施形態によるテストパターンの測定タイミングの決定の説明図。 一実施形態によるテストパターンの測定処理のフローチャート。 一実施形態によるテストパターンの測定タイミングの決定の説明図。
以下、本発明の例示的な実施形態について図面を参照して説明する。なお、以下の各図においては、実施形態の説明に必要ではない構成要素については図から省略する。
<第一実施形態>
以下では、電子写真方式の画像形成装置により本実施形態の説明を行う。しかし、本発明は、インクジェット方式や昇華方式にも適用できる。なお、インクジェット方式では、インクを吐出してシートに画像を形成する像形成手段やインクを乾燥させる定着手段(乾燥手段)が使用される。
図1は画像形成装置100の構造を示す断面図である。画像形成装置100は、筐体101を備える。筐体101には、画像形成エンジン部を構成するための各機構と、制御ボード収納部104とが設けられている。制御ボード収納部104には、各機構による各印刷プロセス処理(たとえば、給紙処理など)に関する制御を行なうエンジン制御CPU102と、画像処理などを行うプリンタコントローラ103が収納されている。
図1が示すように、画像形成エンジン部にはYMCKに対応した4つのステーション120、121、122、123が設けられている。ステーション120、121、122、123は、トナーをシートに転写して画像を形成する画像形成部である。ここで、YMCKは、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの略称である。各ステーションは、ほぼ共通の部品により構成されている。感光ドラム105は、像担持体の一種であり、一次帯電器111により一様の表面電位に帯電される。感光ドラム105には、レーザ108が出力するレーザ光によって、潜像が形成される。現像器112は、色材(トナー)を用いて潜像を現像してトナー像を形成する。トナー像(可視像)は、中間転写体106上に一次転写される。中間転写体106上に形成された可視像は、収納庫113から搬送されてきたシート110に対して、転写ローラ114により二次転写される。
本実施形態の定着処理機構は、シート110に転写されたトナー像を加熱および加圧してシート110に定着させる第一定着器150および第二定着器160を有している。第一定着器150には、シート110に熱を加えるための定着ローラ151、シート110を定着ローラ151に圧接させるための加圧ベルト152、定着完了を検知する第一定着後センサ153を含む。これらローラは中空ローラであり、内部にそれぞれヒータを有している。また、これらローラは、不図示のモータにより駆動されて、シート110を搬送する。第二定着器160は、第一定着器150よりもシート110の搬送方向で下流に配置されている。第二定着器160は、第一定着器150により定着したシート110上のトナー像に対してグロスを付加したり、定着性を確保したりする。第二定着器160も、第一定着器150と同様に定着ローラ161、加圧ローラ162、第二定着後センサ163を有している。シート110の種類によっては第二定着器160を通す必要がない。この場合、エネルギ消費量低減の目的で第二定着器160を経由せずにシート110は搬送経路130を通過する。搬送経路切り替えフラッパ131は、シート110を搬送経路130へ誘導するか、第二定着器160に誘導するかを切り替える切替部として機能する。
搬送経路切り替えフラッパ132は、シート110を排出経路135へと誘導するか、外部への排出経路139に誘導する誘導部材である。排出経路135には、反転センサ137が設けられている。シート110の先端は、反転センサ137を通過し、反転部136へ搬送される。反転センサ137がシート110の後端を検出すると、シート110の搬送方向が切り替えられる。搬送経路切り替えフラッパ133は、シート110を両面画像形成用の搬送経路138へと誘導するか、排出経路135に誘導する誘導部材である。搬送経路切り替えフラッパ134は、シート110を外部への排出経路139に誘導する誘導部材である。なお、排出経路135や排出経路139などの搬送路には多数の搬送ローラ140が設けられている。
シート110の搬送方向において第二定着器160よりも下流には、シート110上のテストパターンを検知するカラーセンサ200が配置されている。カラーセンサ200は、シート110の搬送方向において第一定着器150および第二定着器160よりも下流でシート110に定着した画像の色を測定する測定部として機能する。カラーセンサ200は、排出経路139に配置されていてもよい。操作パネル180からの指示により色検出が指示されると、エンジン制御CPU102は濃度補正、階調補正、色補正などを実行する。
図2はカラーセンサ200の構造を示す図である。白色LED201は、シート110上のテストパターン220に光を照射する発光素子である。回折格子202はテストパターン220から反射した光を波長ごとに分光する分光部品である。ラインセンサ203は、回折格子202により波長ごとに分解された光を検出するn個の受光素子を備えた光検出素子である。演算部204は、ラインセンサ203により検出された各画素の光強度値から各種の演算を行う。メモリ205は、演算部204が使用する各種のデータを保存する。演算部204は、たとえば、光強度値から分光演算する分光演算部やLab値を演算するLab演算部などを有する。また、白色LED201から照射された光をシート110上のテストパターン220に集光したり、テストパターン220から反射した光を回折格子202に集光したりするレンズ206がさらに設けられてもよい。カラーセンサ200は、シート110を搬送する搬送部(搬送ローラ140)によって搬送されているテストパターン220の色を測定する。なお、複数のカラーセンサ200を画像形成装置100内に設置する場合、演算部204およびメモリ205は複数のカラーセンサ200に対して1組だけ設けてもよい。これにより、複数のカラーセンサ200からの測定値に関する処理を統合して実行することができ、プリンタコントローラ103の負荷を軽減できるからである。また、部品点数を削減できるため、製造コストの低減効果も発揮できる。
図3は、制御部の構成を示すブロック図である。ホストコンピュータ301は、有線又は無線の通信回線を介してプリントジョブを画像形成装置100に送信するコンピュータである。プリンタコントローラ103は、エンジン制御CPU102と協働して、画像形成装置100の動作を制御する。プリンタコントローラ103を構成する各ユニットはバス319を介して接続されている。
ホストI/F部302は、ホストコンピュータ301との入出力を司る通信ユニットである。入出力バッファ303は、ホストI/F部302からの制御コードを記憶したり、各通信ユニットからのデータを蓄積したりする。プリンタコントローラCPU313は、コントローラ103全体の動作を統括的に制御するメインプロセッサである。ROM304は、プリンタコントローラCPU313の制御プログラムや制御データを記憶するメモリである。この制御プログラムをプリンタコントローラCPU313が実行することで実現される機能としては、たとえば、画像情報生成部305、階調補正テーブル生成部307および多次色テーブル生成部308などがある。多次色テーブル生成部308は、特開2009−004865号公報に記載されているようなICCプロファイル作成方法を実行して、カラーマッチングプロファイルを作成する。RAM309は、制御コードおよびデータの解釈、印刷に必要な計算、または、プリントデータを処理するためのワークエリアに利用されるメモリである。RAM309には、テーブル格納部310が設けられており、多次色テーブル生成部308が生成したICCプロファイルや階調補正テーブル生成部307が作成した階調補正テーブル(γLUT)を格納する。画像情報生成部305は、ホストコンピュータ301から受信した設定情報にしたがって各種の画像オブジェクト(テストパターンなど)を生成する。RIP(Raster Image Processor)部314は、画像オブジェクトをビットマップ画像に展開するプロセッサである。色処理部315は、多次色テーブル生成部308が生成したICCプロファイルなどのカラープロファイルにしたがって色変換処理を行う。階調補正部316は、階調補正テーブル生成部307が作成した階調補正テーブル(γLUT)を用いて単色の階調補正を実行する。擬似中間調処理部317は、画像データに対してディザマトリクスや誤差拡散法などの擬似中間調処理を施す。エンジンI/F部318は、画像データをエンジン制御CPU102に転送する通信ユニットである。エンジン制御CPU102は、画像データにしたがって、4つのステーション120、121、122、123を制御する。メモリ701には、後述する色補正のためのテストパターンの測定タイミングを決定するためのデータが格納されている。
操作パネル180は、表示装置と入力装置とにより構成されており、印刷や補正処理の実行指示を入力したり、オペレータに情報を表示したりする。パネルI/F部311は、操作パネル180とプリンタコントローラ103とを接続している。
プリンタコントローラCPU313は、画像形成時に使用されるICCプロファイル、γLUTを管理し、必要に応じて更新し、色処理部315や階調補正部316などにこれらを反映させることで、所望の色の出力を可能にしている。プリンタコントローラCPU313は、多次色テーブル生成部308に更新を指示することで、多次色テーブル生成部308がICCプロファイルの更新を実行する。同様に、プリンタコントローラCPU313は、階調補正テーブル生成部307に更新を指示することで、階調補正テーブル生成部307がγLUTの更新を実行する。
図4は、81種類のテストパターンについての特性を示す表である。ISO12642テストフォームによれば928種類のテストパターンが必要であるが、特開2009−004865号公報に記載の発明を利用すれば、81種類のテストパターンに削減できる。81種類のテストパターンを示すパラメータは、CMYKの信号値、蓄積設定、平均化処理回数、パターンサイズである。CMYKの信号値は、0、50、100のうちのいずれかとなり、トナーの載り量を示す。蓄積設定は、テストパターンを適正に読み取るために必要となる露光時間を示す。平均化処理回数は、あるテストパターンについて平均値を求めるために必要となるサンプル数である。パターンサイズは、搬送方向におけるテストパターンの長さである。
このように各テストパターンは、多次色の色補正に必要なCMYK信号値に対してあらかじめ決められたサイズとなるようにシート110上に形成され、かつ、あらかじめ決められたセンサ設定(蓄積時間、平均化処理回数)で測定される。テストパターンのサイズやセンサ設定は、高精度な測定が行えるようにあらかじめ設定される。
一方で、テストパターンを形成するシート110の枚数は、できるだけ少なくなることが望ましい。これは、テストパターンを形成するシートの枚数が増加すれば、テストパターンの出力に時間がかかり、ユーザのダウンタイムが増加するからである。もちろん、必要となるシート110の数量も増加してしまう。ダウンタイムとは、ユーザが画像形成装置100で画像を形成できない時間(待時間)のことである。
ここで、テストパターンを形成するシート110の枚数を削減しながら、高精度に測定値を算出することが可能な方法について説明する。なお、以下で説明する測定スピードやパターンのサイズ、センサ設定は一例であり、本発明は、これらにのみ限定されるわけではない。
まず、テストパターンのシート搬送方向のサイズは以下の式によって算出される。
S=PS × t × N
ここで、PSは、テストパターンが形成されたシートの搬送スピード(mm/s)である。tは、各テストパターン内においてカラーセンサ200に入射するテストパターンからの反射光の光量を適正な光量にするために必要となる蓄積時間(s)である。Nは、各テストパターン内における微小領域のムラを平均化するために必要とされる測定回数である。本実施例では、説明の便宜上、PSを250mm/sと仮定した。蓄積時間tと平均化処理回数Nはテストパターンごとに異なる。図4に示すように、蓄積時間tの設定(蓄積設定)を3段階(3レベル)とし、それぞれのテストパターンごとに適正値が設定されている。
蓄積設定1: 3ms
蓄積設定2: 6ms
蓄積設定3: 12ms
ここで、各テストパターンについての蓄積設定の決定方法について説明する。図4において濃度の濃い(暗部)テストパターンと濃度の薄い(明部)テストパターンについて比較してみる。
図5(A)および図5(B)は、蓄積時間の違いと反射光量との関係を示す図である。横軸は波長を示し、縦軸は反射光量を示している。とりわけ、図5(A)は、暗部テストパターンの代表例であるパターン番号が81番のテストパターンについて蓄積時間と反射光量との関係を示している。図5(B)は、明部テストパターンの代表例であるパターン番号が13番のテストパターンについて蓄積時間と反射光量との関係を示している。なお、図5(A)および図5(B)においては3つの蓄積設定に対する反射光量を示している。
ここでの反射光量は、カラーセンサ200に入射するテストパターンからの反射光の光量から暗出力値が減算されている。暗出力値は、カラーセンサ200の光源を発光させなかったときに得られるカラーセンサ200からの出力値のことである。
図5(A)が示すように、81番の暗部テストパターンについては、蓄積時間を増やしていくと反射光量も増加していくことがわかる。また、81番の暗部テストパターンについて蓄積設定3が適正であると判断できる。一般に、反射光量が少ない場合、電気信号に対するノイズ成分が占める割合が大きくなる。よって、できるだけダイナミックレンジが大きく取れる蓄積設定3が適正といえる。
一方、13番の明部テストパターンについては、蓄積設定1が適正と判断できる。ちなみに、蓄積設定2では波長が600nm程度以上になると、反射光量が飽和してしまう。蓄積設定3では、波長が500nm程度以上で反射光量が飽和してしまう。これは、反射光量を示す信号値が4096で制限されていること、および、暗出力値が596であることから、反射光量が3500付近で頭打ちになってしまうことが原因である。
このように、多次色補正で使用される81個のテストパターンには、それぞれ適正な蓄積時間が存在する。本実施例で使用されるテストパターンについての適正な蓄積設定は、図4に例示したとおりである。各テストパターンについての適正な蓄積設定については予め工場出荷時に決定され、ROM304に記憶される。
次に、平均化処理回数Nについて説明する。平均化処理回数Nは、各テストパターン内において微小領域のムラを平均化するために必要とされる測定回数(サンプル数)である。平均化処理回数Nを適正化することで、測定精度が向上する。本実施例においては、平均化処理回数Nの設定を3段階(例:4回、8回、16回)とし、テストパターンごとに適正値を選択した。各テストパターンについての適正な平均化処理回数Nについては予め工場出荷時に決定され、ROM304に記憶される。
図6に、CMYKWRGBのテストパターンの平均化処理回数Nと色差ΔEとの関係を示す。CMYKWRGBは、シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック、ホワイト、レッド、グリーン、ブルーを示している。縦軸は、CMYKWRGBのテストパターンを静止状態にて測定した値と、テストパターンを形成したシート110を搬送しながらテストパターンを測定した値との色差ΔEを示している。横軸は、平均化処理回数Nである。これは、シート110を搬送しながらテストパターンを測定し、各テストパターンの測定値の平均値を算出する際に使用された測定値の数(測定回数やサンプル数とも呼べる)である。なお、図6には、比較として平均化処理回数が2回の場合の色差データも示してある。
図6を見てわかるように、平均化処理回数Nを増やしていくと、静止読みに対する色差ΔEは小さくなってくることが分かる。すなわち、平均化処理回数Nを増やしていくと、測定精度が上がっていくことがわかる。
ブラック(K)やブルー(B)などの低明度のテストパターンは、他の明度の高いテストパターンに比べ、色差ΔEの変化量が小さいことが分かる。これは、平均化処理回数が8回と16回で顕著といえる。低明度のテストパターンについては、蓄積時間が長いため、そもそも測定される領域が他のテストパターンの測定領域に比べて広い。よって、低明度のテストパターンについては、平均化処理回数が少ない場合でも、高精度に検出しやすい。
上記のような検証を、多次色補正用の81個のテストパターンのすべてについて行いそれぞれについて適正な平均化処理回数を求めた。図4が示す平均化処理回数はその一例である。さらに、図4のパターンサイズは、テストパターンごとに決定された蓄積設定と平均化処理回数とを満たすために必要となるテストパターンのサイズを示している。
続いて、本実施形態におけるカラーセンサ200によるテストパターンの測定処理について図7を用いて説明する。エンジン制御CPU102は、S10において、図8(A)に示す基準パターン501a及び501bをシート110に形成する。基準パターン501a及び501bに使用する色は任意である。なお、基準パターン501aは、シート110の搬送方向の先端近傍に形成され、基準パターン501bは、シート110の搬送方向の後端近傍に形成される。エンジン制御CPU102は、カラーセンサ200が基準パターン501aを検出してから基準パターン501bを検出するまでの時間T1、つまり基準パターン501aと基準パターン501bの時間間隔をS11で測定する。
メモリ701には、図9に示す様に、シート110の搬送が理想的な状態としたときに、基準パターン501aを検出してから基準パターン501bを検出するまでの時間である基準間隔T0が記憶されている。さらに、メモリ701には、シート110の搬送が理想的な状態としたときに、基準パターン501aを検出してから、各色のテストパターン502−1、502-2、・・・、502−nを検出するまでの時間である基準間隔t01、t02、・・・、t0nが記憶されている。エンジン制御CPU102は、上記メモリ701に保存されている情報と、S11で測定した時間T1から、各テストパターン502−1、502-2、・・・、502−nの測定タイミングt11、t12、・・・、t1nをS12で決定する。図8(B)に示す様に測定タイミングは、基準パターン501aを検出してからの時間間隔であり、それぞれ、以下の式(1)により求められる。
t1k=t0k×(T1/T0) (k=1〜n) (1)
エンジン制御CPU102は、S13で基準パターン501a及びテストパターン502−1〜502−nを、図8(B)に示す様に、図8(A)に示すシート110(第1のシート)の次のシート100(第2のシート)に形成する。具体的には、基準パターン501aの、シート110の搬送方向の後側に、各テストパターンを形成する。そして、S14において、S12で決定したタイミングで図8(B)に示すシート110に形成した各テストパターンの色を測定する。エンジン制御CPU102は、測定結果に基づきS15で色補正を行う。
以上、基準パターン501a及び501bの検出間隔と、基準パターン501a及び501bの基準間隔に基づき、基準パターン501aと、各テストパターンとの基準間隔を補正して、各テストパターンの測定タイミングを決定する。この構成により、シート110の速度変動の影響を考慮してテストパターンのサイズを大きくする必要がなくなり、各テストパターンのサイズを小さくできる。したがって、1枚のシート110に形成できるテストパターンの数を増加させることができる。これにより、例えば、必要な総てのテストパターンを1つのシート110に形成でき、よって、色の測定精度を向上させることができる。なお、テストパターンを複数のシートに跨って形成しなければならない場合、図8(B)に示す様に各シートにテストパターンを形成し、最初に測定した基準パターン501a及び501bの時間T1により、各シートのテストパターンの測定タイミングを決定できる。
なお、上記実施形態では、色の補正においてテストパターンの測定タイミングを決定するものであったが、本発明は、シート110に形成した濃度の補正用のテストパターンの測定タイミングの決定にも適用することができる。さらに、上記実施形態において、メモリ701は基準間隔として時間を保存していたが、距離を保存する形態であっても良い。この場合には、カラーセンサ200の検出結果から基準パターン間の距離を求めて、式(1)により各テストパターンの測定タイミングを決定する。
<第二実施形態>
シート110のサイズが小さい場合や、高精度な校正のために多くのテストパターンを形成する場合等、テストパターンを複数のシート110に形成しなければならない場合がある。以下、テストパターンを複数のシート110に形成する場合におけるテストパターンの色の測定について図10を用いて説明する。なお、一例として、以下の説明においては1つのシート110に形成できるテストパターンの数を5つとし、形成すべきテストパターンの数は5より大きいものとする。
エンジン制御CPU102は、S20において、図11(A)に示す基準パターン501a及び501bをシート110に形成する。なお、基準パターン501aは、シート110の搬送方向の先端近傍に形成され、基準パターン501bは、シート110の搬送方向の後端近傍に形成される。エンジン制御CPU102は、カラーセンサ200が基準パターン501aを検出してから基準パターン501bを検出するまでの時間T1をS21で測定する。メモリ701には、図9に示す様に、シート110の搬送が理想的な状態としたときに、基準パターン501aを検出してから基準パターン501bを検出するまでの時間T0が記憶されている。さらに、メモリ701には、シート110の搬送が理想的な状態としたときに、基準パターン501aを検出してから、各テストパターン502−1、502-2、・・・、502−nを検出するまでの時間t01、t02、・・・、t0nが記憶されている。エンジン制御CPU102は、上記メモリ701に保存されている情報と、S21で測定した時間T1から、各テストパターン502−1〜502−5の測定タイミングt11〜t15をS22で決定する。図11(B)に示す様に、測定タイミングは、基準パターン501aを検出してからの時間であり、それぞれ、以下の式(2)により求められる。
t1k=t0k×(T1/T0) (k=1〜5) (2)
エンジン制御CPU102は、S23で基準パターン501a及び501b並びにテストパターン502−1〜502−5を、次のシート110に形成し、S24において、S22で決定した測定タイミングで各テストパターンの色を測定する。また、本実施形態では、このとき、図11(B)に示す様に、基準パターン501aを検出してから基準パターン501bを検出するまでの時間T2も測定する。S25でエンジン制御CPU102は、総てのテストパターンを測定したかを判定し、測定していなければ、S22に戻り、次に形成するテストパターン501−6〜501−10の測定タイミングを決定する。なお、このとき、基準パターン501aを検出してから基準パターン501bを検出するまでの実測値として、前回のS24で測定した時間T2を使用する。したがって、各測定タイミングは以下の式(3)の通りとなる。
t1k=t0k×(T2/T0) (k=6〜10) (3)
以後、同様に、総てのテストパターンを測定するまでS22からS24の処理を繰り返すが、2回目以降の繰り返しにおいては、前回のS24で測定した基準パターン501a及び501b間の検出時間を使用して、S22における測定タイミングを決定する。そして、総てのテストパターンの測定が完了すると、エンジン制御CPU102は、S26で測定結果に基づき色補正を行う。
以上、本実施形態では、各シート110に形成したテストパターンの測定タイミングを、1つ前に搬送されたシート110に形成した基準パターン間の間隔により決定する。この構成により、複数のシート110にテストパターンを形成する場合においても、テストパターンの測定タイミングをより正確に判定でき、よって、テストパターンのサイズを小さくできる。
[その他の実施形態]
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。

Claims (9)

  1. シートに基準パターン及びテストパターンを形成する画像形成手段と、
    前記シートに形成された前記基準パターンを検出し、前記シートに形成された前記テストパターンを測定する測定手段と、
    前記測定手段による前記テストパターンの測定結果により色の補正又は濃度の補正を行う補正手段と、
    を備えており、
    前記補正手段は、前記測定手段が検出した2つの基準パターンの検出間隔により、前記テストパターンの測定タイミングを決定することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記補正手段は、前記測定手段が検出した2つの基準パターンの検出間隔と、前記2つの基準パターンの基準間隔に基づき、前記2つの基準パターンのうちの1つと前記テストパターンとの基準間隔を補正することで、前記テストパターンの測定タイミングを決定することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記補正手段は、前記測定手段が検出する第1のシートに形成した2つの基準パターンの検出間隔により、前記第1のシートの次に搬送される第2のシートに形成したテストパターンの測定タイミングを決定することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記第2のシートには、複数の種類のテストパターンが形成されることを特徴とする請求項3に記載の画像形成装置。
  5. 前記補正手段は、前記第1のシートに形成した2つの基準パターンのうちの1つと、前記テストパターンを前記2のシートに形成することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  6. 前記テストパターンは、前記シートの搬送方向において、前記第2のシートに形成される基準パターンよりも後側に形成されることを特徴とする請求項5に記載の画像形成装置。
  7. 前記補正手段は、前記第2のシートに2つの基準パターンと、前記テストパターンを形成することを特徴とする請求項3又は4に記載の画像形成装置。
  8. 前記テストパターンは、前記シートの搬送方向において、前記2のシートに形成した2つの基準パターンの間に形成されることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  9. 前記シートを搬送する搬送手段をさらに備えており、
    前記測定手段は、搬送される前記シートに形成された前記基準パターンを検出して前記テストパターンを測定することを特徴とする請求項1から8のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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