JP2014164917A - 圧着端子の製造方法および製造装置 - Google Patents

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伸弥 児嶋
Masaya Sato
雅也 佐藤
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Saburo Yagi
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Abstract

【課題】圧着端子の製造にあたり、製造速度の低下を抑制することができる圧着端子の製造方法および製造装置を提供する。
【解決手段】レーザ溶接機3は、レーザ加工ヘッド61を移動させるレーザ加工ヘッド移動機構62および溶接前圧着端子Tbを移動させる送り位置決め機構63を備えている。溶接前圧着端子Tbにおける幅方向Yに対する溶接を行う際には、送り位置決め機構63によって溶接間加工端子Tbを移動させながら溶接を行う。また、溶接端子Tbにおける長手方向Xに対する溶接を行う際には、レーザ加工ヘッド移動機構62によってレーザ加工ヘッド61を移動させながら溶接を行う。
【選択図】図8

Description

本発明は、自動車用ワイヤハーネスの接続を担う圧着端子の製造方法および製造装置に関するものである。
自動車の車内配線にはワイヤハーネスが多用されている。ワイヤハーネスは、車内配線の仕様に合わせて複数の被覆電線を集合部品化したものである。各被覆電線の端末には、たとえば圧着端子が圧着されている。圧着端子をワイヤハーネスの電線端末に接続する場合、電線端末の絶縁被覆層を皮剥ぎして芯線を露出させ、芯線露出部に圧着端子の芯線バレルを加締め圧着することにより、電線端末と圧着端子との電気的接続がなされる。そして、圧着端子との接続部から電線内への水分の浸入による芯線の腐食を防止するべく、圧着端子と電線端末との接続部が樹脂封止される(特許文献1、特許文献2参照)。
特開2001−167821号公報 特開2012−069449号公報
しかし、圧着端子と電線端末との接続部を樹脂封止することがワイヤハーネスの製造単価を増加させる要因となっている。これは使用される樹脂そのものが高価であることに加え、樹脂モールド処理あるいはコーティング処理の工程で、樹脂の流し込みや硬化に時間を要することによる。
そこで、圧着端子の電線接続部(圧着部)をプレス成型により筒状に曲げ加工し、その筒状に曲げ加工した部分にできる板材両端の突き合わせ界面全体をレーザ溶接により接合し、さらには、筒状に曲げ加工した部分の一端側をレーザ溶接により接合して封止することによって電線接続部を密閉構造にする試みがなされている。また、レーザ溶接を行う際には、シールドガスの吹き付けを行うことにより、溶接品質を向上させる。このため、レーザ加工ヘッドを用いることにより、レーザ溶接は、レーザ加工ヘッドをレーザ加工ヘッド移動装置で移動させることによって行うことができる。
しかし、密閉構造を形成する際には、レーザ加工ヘッドを板材両端の突き合わせ界面に直交する方向に移動させてレーザ溶接を行い、続いて筒状部分の一端側に移動させてから一端側の側辺に沿って移動させてレーザ溶接を行うこととなる。このようにレーザ加工ヘッドを多軸方向に移動させると、圧着端子を製造する際の製造速度の低下を招くおそれがあった。
そこで、本発明の課題は、圧着端子の製造にあたり、製造速度の低下を抑制することができる圧着端子の製造方法および製造装置を提供することにある。
上記課題を解決した本発明に係る圧着端子の製造方法は、被覆電線の導体部分に対する圧着接続を許容する圧着部を備える圧着端子の製造方法であって、金属製の板材における側辺同士を互いに並置して形成された筒体における長手方向の一端側の開口部を閉塞して閉塞部を形成したバレル部材を設け、バレル部材の長手方向に交差する方向に沿った搬送方向に搬送手段によって搬送し、レーザ照射手段から照射されるレーザ光をバレル部材の長手方向に移動させながら、レーザ照射手段から並置位置に対してレーザ照射してバレル部材の側辺を溶接し、搬送手段によってバレル部材を搬送方向に移動させながらバレル部材の閉塞部に対してレーザ照射して閉塞部を溶接することによって、圧着部を形成することを特徴とすることを特徴とする。
また、上記課題を解決した本発明に係る圧着端子の製造方法は、被覆電線の導体部分に対する圧着接続を許容する圧着部を備える圧着端子の製造方法であって、金属製の板材における側辺同士を互いに並置して形成された筒体における長手方向の一端側の開口部を閉塞して閉塞部を形成したバレル部材を設け、バレル部材の長手方向に交差する方向に沿った搬送方向にバレル部材を搬送手段によって搬送し、搬送手段によってバレル部材を搬送方向に移動させながらレーザ照射手段からバレル部材の閉塞部に対してレーザ照射して閉塞部を溶接し、レーザ照射手段をバレル部材の長手方向に移動させながら、レーザ照射手段から並置位置に対してレーザ照射してバレル部材の側辺を溶接することによって、圧着部を形成することを特徴とする。
また、上記課題を解決した本発明に係る圧着端子の製造装置は、圧着端子の製造方法に用いられる圧着端子の製造装置であって、レーザ照射手段と、レーザ照射手段から照射されるレーザ光をバレル部材の長手方向に移動させるレーザ照射位置移動手段と、バレル部材を搬送方向に搬送する搬送手段と、を備えるものである。
本発明に係る圧着端子の製造方法および製造装置においては、バレル部材を搬送方向に移動させながらバレル部材の閉塞部に対してレーザ照射して閉塞部を溶接するにあたり、搬送手段によってバレル部材を移動させている。このため、バレル部材の搬送と同時にバレル部材の閉塞部に対するレーザ照射を行うことができるので、圧着端子の製造にあたり、製造速度の低下を抑制することができる。
ここで、帯状の保持部材に対して板材が連続的に保持されており、保持部材を搬送手段で搬送することにより、板材の搬送がなされるものであり、搬送手段は、レーザ照射が行われる位置の上流側および下流側にそれぞれ配置された搬送ローラを備えるようにすることができる。
このように、搬送手段は、レーザ照射が行われる位置の上流側および下流側にそれぞれ配置された搬送ローラを備えることにより、バレル部材をレーザ照射が行われる位置に確実に配置することができる。
また、レーザ照射位置移動手段は、レーザ照射手段を前記バレル部材の長手方向に移動させるボールねじを備えるようにすることができる。
このように、レーザ照射位置移動手段は、レーザ照射手段をバレル部材の長手方向に移動させるボールねじを備えることにより、レーザ照射手段をバレル部材の長手方向に確実に移動させることができる。
本発明に係る圧着端子の製造方法および製造装置によれば、圧着端子の製造にあたり、製造速度の低下を抑制することができる。
圧着端子にワイヤケーブルを接続する状態を示す斜視図である。 圧着端子の平面図である。 圧着端子の製造装置の構成を示す構成図である。 (a)は、銅条を示す平面図、(b)は、一次プレス後の連鎖端子を示す平面図、(c)は、二次プレス後の連鎖端子を示す平面図である。 レーザ溶接機の概略を示す正面図である。 レーザ溶接機の概略を示す側面図である。 圧着端子の製造工程の要部を説明する工程図である。 図7に続く工程を示す工程図である。 図8に続く工程を示す工程図である。 図9の間における工程を示す工程図である。
以下、本発明の好適な実施形態について説明する。図1は、圧着端子にワイヤケーブルを接続する状態を示す斜視図、図2は、圧着端子の平面図である。
図1に示すように、本実施形態に係る製造方法で製造された圧着端子10は、雌方圧着端子であり、ボックス部20および圧着部30を備えている。圧着端子10の圧着部30は、被覆電線50の導体部分であるアルミニウム芯線51に対する圧着接続を許容しており、圧着部30には、被覆電線50が圧着される。
圧着端子10における圧着部30には被覆電線50が接続されている。 被覆電線50は、アルミニウム芯線51を備えており、アルミニウム芯線51が絶縁被覆52で被覆されて構成されている。アルミニウム芯線51は、アルミニウム素線を束ねて構成されている。さらに、被覆電線50の被覆先端50aよりも前方は、絶縁被覆52からアルミニウム芯線51が露出した電線露出部51aとされている。アルミニウム芯線51は、断面が0.75mmとなるように、アルミニウム合金線を撚って構成されている。
圧着端子10におけるボックス部20は、倒位の中空四角柱体の箱状に構成されている。ボックス部20の内部には、弾性接触片21が設けられている。弾性接触片21は、長手方向Xの後方に向かって折り曲げられ、ボックス部20に挿入される図示しない雄型端子の挿入タブに接触する。また、ボックス部20は、底面部22の長手方向Xと直交する幅方向Yの両側部に連設された側面部23を重なり合うように折り曲げて、長手方向Xの先端側から見て略矩形状に構成している。
なお、本実施形態において、長手方向Xとは、図1に示すように、圧着部30を圧着して接続する被覆電線50の長手方向と一致する方向であり、幅方向Yは長手方向Xに対して略水平な平面上で交差する方向である。また、圧着部30に対するボックス部20の側を前方とし、逆に、ボックス部20に対する圧着部30の側を後方としている。さらに、ボックス部20と圧着部30とを連結する連結部40には、後方に行くにしたがって上昇する傾斜からなる裏面側傾斜部41が形成されている。
また、圧着端子10における圧着前の圧着部30は、圧着面31および圧着面31の幅方向Yの両側に延出したバレル構成片32を丸めた端部32a同士を突き合せし、図2に示すように、端部32a同士を溶接して筒体として形成されている。また、圧着部30の後方視形状は略O型とされている。なお、バレル構成片32の長手方向Xの長さは、絶縁被覆50の長手方向X前方側の先端である被覆先端52aから、長手方向Xの前方で露出する電線露出部51aの長手方向Xの露出長さより長く形成されている。
さらに、圧着部30は、図1に示す絶縁被覆50を圧着する被覆圧着筒状部30aと、その前方に配置されたアルミニウム芯線51の電線露出部51aを圧着する電線圧着筒状部30bとを備えている。また、電線圧着筒状部30bのさらに前方には、封止部30cが形成されている。封止部30cは、前方端部を略平板状に押しつぶすように変形され、図2に示すように、その幅方向Yに溶接されて形成されている。さらに、電線圧着筒状封止部30bと封止部30cとの間には、前方に行くにしたがって低くなる傾斜部30dが形成されている。圧着端子10は、中空四角柱体のボックス部20と後方視略O型の圧着部30とを備えるクローズバレル形式の端子とされている。
圧着部30における被覆圧着筒状部30aの内面には、幅方向Yの溝である被覆用係止溝33aが形成されている。被覆用係止溝33aは圧着面31の全周にわたって連続する環状の溝を形成している。被覆用係止溝33aは、このような形状で形成されることにより、圧着状態において、絶縁被覆50が食い込むようにされている。
また、電線圧着筒状部30bの内面には、幅方向Yの溝である電線用係止溝33bが、長手方向Xに所定間隔を隔てて3本形成されている。電線用係止溝33bは、断面矩形凹に構成されているとともに、圧着面31の周方向途中位置まで連続する環状の溝を形成している。電線用係止溝33bがこのような形状とされることにより、圧着状態において、電線用係止溝33bにアルミニウム芯線51が食い込むこととなる。こうして、圧着部30とアルミニウム芯線51との導通性を向上している。
次に、本実施形態に係る圧着端子の製造装置および製造方法について説明する。図3は、本実施形態に係る圧着端子の製造装置の構成を示す構成図である。
図3に示すように、本実施形態に係る圧着端子の製造装置Mは、図中左側の送り方向上流側から順に配設された、巻出しローラ1と、プレス機2と、レーザ溶接機3と、レーザ加工性検査機4と、巻取りローラ5と、を備えている。さらには、これらの動作を制御する制御系6を備えている。
なお、以上のことから、本実施形態において、レーザ加工性検査機4は、必須の構成ではない。また、本実施形態では、プレス機2とレーザ溶接機3とを別体として設けた例を示しているが、本発明においては、これらが一体、すなわち、プレス機2にレーザ溶接機3が組み込まれている実施態様も包含する。
本実施形態に係る圧着端子の製造方法の概要を説明すると、図4(a)に示す銅条Cについて、プレス機2によってプレス加工を施すプレス工程、およびレーザ溶接機3によってレーザ溶接を施す溶接工程を経て、図1および図2に示す圧着端子10を製造する。銅条Cは、表面が錫メッキ(Snメッキ)された黄銅等の銅合金条からなる金属製の加工前板材である。なお、金属製の加工前板材としては、銅条Cに代えて、鋼板やアルミニウム板など銅以外の金属を用いた板材や板条材を用いることもできる。
プレス工程では、図4(b)に示すように、銅条Cに対して打ち抜き加工を施して最終プレス加工前連鎖端子T1を形成する。最終プレス加工前連鎖端子T1は、加工後に圧着端子10となる複数の曲げ加工前圧着端子Ta、並びに複数の曲げ加工前圧着端子Taを接続し搬送時に支持される上キャリア部C1および下キャリア部C2によって構成されている。上キャリア部C1は、曲げ加工前圧着端子Taの上部に配置された帯状の保持部材となる。また、下キャリア部C2は、板材となる曲げ加工前圧着端子Taの下部に配置される。
さらに、プレス工程では、最終プレス加工前連鎖端子T1における曲げ加工前圧着端子Taについて、曲げ加工を施し、図4(c)に示すように、バレル部材となるバレル部Tvとコネクタ部Tcとを備える溶接前圧着端子Tbを形成する。バレル部Tvは、バレル部Tvの側辺同士が互いに並置されて形成された筒体、具体的には側辺同士が付き合わされた筒体となる。それから、バレル部Tvにおける長手方向の一端側であるコネクタ部Tc側の端部を押圧して押し潰し、バレル部Tvにおけるコネクタ部Tc側の開口部を閉塞して閉塞部とする。さらに、バレル部Tvの端部を押し潰すことにより、コネクタ部Tc側に傾斜部Tsを形成し、押し潰されずに残った筒状の部分を筒体部Tpとする。また、傾斜部Tsの先端部が封止部Tfとなる。続いて、溶接工程において、レーザ溶接機3によって、筒体部Tpの突き合わせ部や封止部Tfを溶接する。こうして、図1および図2に示す圧着端子10を製造する。
製造装置Mにおける巻出しローラ1は、ロール状に巻回された被加工対象物である銅条Cを所定の速度で巻き出して供給する機構である。巻出しローラ1は、プレス機2によって成型される図4(b)に示す曲げ加工前圧着端子Taの間隔Lに相当する一定のピッチと、主としてプレス機2におけるプレス加工タイミングを加味して、銅条Cを連続的に送り出す。ただし、後述のように、プレス機2において、銅条Cはプレス加工のタイミングに合わせて間欠的に搬送される。そのため、図3で示すように、巻出しローラ1とプレス機2との間では、銅条Cに一定のたるみを持たせている。
プレス機2は、巻出しローラ1から送られる銅条Cを、図示しない送り機構により間欠的に搬送しながら、打ち抜きや曲げ加工等のプレス成型を施して連鎖端子T2を形成する装置である。
具体的には、ロール状から巻き出された図4(a)に示す銅条Cに対して、一次プレスとして、打ち抜き加工を施すことによって、図4(b)に示す最終プレス加工前連鎖端子T1が形成される。最終プレス加工前連鎖端子T1における上下キャリア部C1,C2には、搬送時に位置決めを行うため図示しないピンを挿入する送り穴Hが所定ピッチで複数(ここでは連鎖端子T2の位置に合わせて一つずつ)設けられている。
続いて、二次プレスとして、曲げ加工を施すことによって、図4(c)に示す連鎖端子T2が形成される。この連鎖端子T2では、下キャリア部C2は溶接前圧着端子Tbから切断除去されており、上キャリア部C1のみを有する状態となる。また、バレル部Tvとコネクタ部Tcとは、曲げ加工により、図1に示すように、それぞれ筒状と箱状に形成された状態となる。この状態において、バレル部Tvには、筒状の曲げ加工した部分にできる突き合わせ界面Tdが形成される。
レーザ溶接機3は、連鎖端子T2における曲げ加工によって形成された突き合わせ界面Tdと封止部Tfとを、レーザ溶接により接合して図1および図2に示す圧着部30を密閉構造にする装置である。レーザ溶接機3の構成およびレーザ溶接機3によるレーザ溶接の方法については、後に詳しく説明する。
レーザ加工性検査機4は、レーザ溶接された圧着端子10の加工性の検査を行う装置である。具体的には、レーザ溶接機3においてレーザ溶接された突き合わせ界面Tdにおける溶接具合について、CCDカメラ等の撮像手段により、溶接位置の軸方向での位置ずれ量やビード幅が許容範囲内かを判定するものである。
巻取りローラ5は、巻出しローラ1と同様の速度で、連鎖端子T2の巻き取りを行う機構である。なお、巻取りローラ5においても、巻出しローラ1と同様に、前工程のレーザ溶接機3またはレーザ加工性検査機4において、連鎖端子T2がレーザ加工または検査処理のタイミングに合わせて間欠的に搬送されるため、図3で示すように、巻取りローラ5とレーザ加工性検査機4との間では、連鎖端子Tに一定のたるみを持たせて、間欠搬送と連続搬送との搬送タイミングの相違を吸収するようにしている。
なお、上述のように、説明の便宜上、レーザ溶接装置3とレーザ加工性検査機4とを別の装置として分けて構成する例を示しているが、レーザ溶接機3の中にレーザ加工性検査機4の機能を組み込むことも可能である。
制御系6は、プレス機2におけるプレス成型と、レーザ溶接機3におけるレーザ加工とを一連の工程として実施するために、主としてレーザ溶接機3の動作を制御するための構成である。
続いて、レーザ溶接機3の構成について説明する。図5は、レーザ溶接機の概略を示す正面図、図6は、レーザ溶接機の概略を示す側面図である。図5および図6に示すように,レーザ溶接機3は、レーザ光源から供給されたレーザ光を照射するレーザ加工ヘッド61、レーザ加工ヘッド61を移動させるレーザ照射位置移動手段であるレーザ加工ヘッド移動機構62、および連鎖端子T2を送り移動させるとともに、レーザ溶接の際の位置決めを行う送り位置決め機構63を備えている。レーザ加工ヘッド61は、約1.08μmの波長のファイバーレーザ光を照射する。ファイバーレーザは、ビーム品質に優れ、集光性が高いため、従来のレーザよりも加工領域におけるエネルギー密度の高いレーザ溶接を実現することができる。このため、高速で材料を加工することが可能で有り、熱影響が少なく、アスペクト比の高い深溶け込み溶接が可能であるから圧着部30の強度低下や変形を抑制しつつ、突き合わせ界面Tdの間を適切に封止することができる。ファイバーレーザは、連続発振、パルス発振、QCW発振、またはパルス制御された連続発振によって照射されてもよい。ファイバーレーザは、シングルモードまたはマルチモードファイバーレーザでも構わない。
なお、本発明では、ファイバーレーザ溶接に代えて、YAGレーザ、半導体レーザ、ディスクレーザ等のレーザビーム、および電子ビームを用いてもよい。
また、レーザ加工ヘッド移動機構62は、バレル部Tvの突き合わせ界面Tdに沿った長手方向Xに延在するねじ軸62aと、ねじ軸62aを回転させることによって長手方向Xに移動するステージ62bを備えている。さらに、ねじ軸62aには、図6に示すモータ62cが接続されており、モータ62を回転駆動させることによって、ステージ62bがねじ軸62aの延在方向に移動可能とされている。レーザ加工ヘッド61は、レーザ加工ヘッド移動機構62におけるステージ62bに固定されており、レーザ加工ヘッド移動機構62のねじ軸62aを回転させることによって、レーザ加工ヘッド61を移動させることができる。ここで、レーザ加工ヘッド61が溶接前圧着端子Tbのコネクタ部Tc側(前方)に移動する際の送りモータ62cの回転方向を正回転方向といい、レーザ加工ヘッド61が溶接前圧着端子Tbの筒体部Tp側(後方)に移動する際のモータ62の回転方向を逆回転方向という。
送り位置決め機構63は、レーザ加工ヘッド61から照射されるレーザ光の照射位置よりも上流側に配置された上流側ローラ64を備えている。上流側ローラ64の下流側には、レーザ光を照射する際に連鎖端子T2の溶接前圧着端子Tbにおける筒体部Tpをクランプするクランプ65が配設されており、クランプ65のさらに下流位置には、連鎖端子T2を引張する下流側ローラ66が設けられている。
上流側ローラ64は、連鎖端子T2における上キャリア部C1の下面に接する送りローラ64aと、上面に接する押さえローラ64bとからなる。また、下流側ローラ66は、連鎖端子T2における上キャリア部C1の下面に接する引張ローラ66aと、上面に接する押さえローラ66bとからなる。このうち、送りローラ64aおよび引張ローラ66aは、図示しない回転駆動機構により所定の速度で回転駆動される。送りローラ64aおよび引張ローラ66aの外周面には、周方向に等間隔に送り爪64c,66cが突設されている。
送り爪64c,66cは、上キャリア部C1の送り孔Hに係合する。送りローラ64aおよび引張ローラ66aが同一の方向に一定角度回転する毎に、上キャリア部C1の送り孔Hに係合している送り爪64c,66cが連鎖端子T2を溶接前圧着端子Tbの並んでいる間隔L分だけ移動させる。ここで、連鎖端子T2が下流側に移動する際の送りローラ64aおよび引張ローラ66aの回転方向を正回転方向といい、連鎖端子T2が上流側に移動する際の送りローラ64aおよび引張ローラ66aの回転方向を逆回転方向という。送りローラ64aおよび引張ローラ66aを備える送り位置決め機構は送り装置となり、溶接前圧着端子Tbにおけるバレル部Tvの長手方向に交差、ここでは直交する方向に連鎖端子T2、溶接前圧着端子Tb、および溶接後圧着端子Tb−0を搬送する。
クランプ65は、溶接加工位置に供給された溶接前圧着端子Tbの突き合わせ界面Tdの隙間を解消する装置である。クランプ装置65は、上クランプ治具65Aと下クランプ治具65Bとを有しており、レーザ溶接を行う際に両クランプ治具65A,65Bで溶接前圧着端子Tbのバレル部Tvを上下から挟み込んで固定するものである。
クランプ65の下方位置には、レーザ光照射位置に配置された溶接前圧着端子Tbのバレル部Tvを昇降させる昇降装置67が設けられている。昇降装置67は、溶接前圧着端子Tbのバレル部Tvが載置されるステージと、ステージを上下動させる上下動装置が設けられており、上下動装置によってステージを上下動させることにより、溶接前圧着端子Tbのバレル部Tvを昇降させる。
他方、レーザ加工ヘッド61には、シールドガス噴射ノズルが取り付けられている。シールドガス噴射ノズルは、アルゴン、ヘリウム、窒素などの不活性ガスからなるシールドガスを噴射可能とされており、その噴射方向は、レーザ加工ヘッド61から照射されるレーザ光と同軸方向とされている。レーザ加工ヘッド61からレーザ光を照射してレーザ溶接する際には、シールドガス噴射ノズルから溶接位置にシールドガスが噴射される。
次に、本実施形態に係る圧着端子の製造手順について説明する。図7〜図10は、圧着端子の製造工程の要部を説明する工程図である。
圧着端子を製造する際には、まず、図3に示すプレス機2によって、図4(c)に示す連鎖端子T2をプレス加工によって製造する。続いて、レーザ溶接機3によってレーザ溶接を行う。レーザ溶接を行う際には、連鎖端子T2における加工対象となる溶接前圧着端子Tb−1をレーザ加工位置まで搬送する。このとき、図7(b)に示すように、溶接加工位置の下流側に位置する溶接後圧着端子Tb−0については、レーザ溶接が済んだ状態となっている。
加工対象となる溶接前圧着端子Tb−1では、図1に示すように、溶接前圧着端子Tb−1の長手方向Xに対する溶接と、幅方向Yに対する溶接とを行う。いま、送り位置決め機構63では、溶接前圧着端子Tb−1の幅方向Yに溶接前圧着端子Tb−1を搬送している。本実施形態では、送り位置決め機構63を用いて幅方向Yに対する溶接を行う。
このため、図7(b)に示すように、溶接前圧着端子Tb−1が加工位置に到達するまで送り位置決め機構63によって連鎖端子T2を搬送する。この段階では、図7(a)にも示すように、レーザ加工ヘッド61の溶接位置Lpは溶接前圧着端子Tb−1よりも下流側に位置している。続いて、図8(b)に示すように、送り位置決め機構63における上下流側ローラ64,66を駆動し、連鎖端子T2を下流側に移動させる。すると、溶接前圧着端子Tb−1における下流側端部がレーザ加工ヘッド61から照射されるレーザの照射位置に到達する。
その後も引き続き、送り位置決め機構63における上下流側ローラ64,66を正回転方向に回転駆動し、連鎖端子T2を下流側に移動させる。このとき、溶接前圧着端子Tb−1における封止部Tfは幅方向Yに沿って形成されていることから、連鎖端子T2を下流側に移動させながらレーザ加工ヘッド61からレーザ光を照射することにより、封止部Tfを溶接して封止することができる。
それから、図8(a)に示すように、溶接前圧着端子Tb−1における上流側端部までレーザ光による溶接が済んだら、図9(b)に示すように、送り位置決め機構63における上下流側ローラ64,66を逆回転方向に回転駆動し、図9(a)に示すように、レーザ加工ヘッド61を溶接前圧着端子Tb−1における幅方向中央位置であり、突き合わせ界面Tdの真上に位置させる。このとき同時にレーザ加工ヘッド61を移動させて、バレル部Tvにおける突き合わせ界面Tdの端部に配置する。
続いて、クランプ65によって溶接前圧着端子Tb−1におけるバレル部Tvをクランプし、バレル部Tvにおける傾斜部Tsおよび筒体部Tpの溶接を行う。突き合わせ界面Tdは、傾斜部Tsおよび筒体部Tpに形成されており、傾斜部Tsと筒体部Tpとによって突き合わせ界面Tdの溶接態様が異なる。傾斜部Tsの溶接を行う際には、図5および図6に示すモータ62cを逆回転方向に回転させてステージ62bに固定されたレーザ加工ヘッド61を、図10(a)に示すように、長手方向Xの後方に移動させつつ、図10(b)に示すように、昇降装置67を下降させて、溶接前圧着端子Tb−1を上下方向Zに移動させながら傾斜部Tsの突き合わせ界面Tdに対してレーザ照射して溶接を施す。
ステージ62bおよびレーザ加工ヘッド61を移動させながら、昇降装置67によって溶接前圧着端子Tb−1を上下方向Zに下降させることにより、傾斜部Tsとレーザ加工ヘッド61との相対距離をほぼ一定としたまま溶接を行うことができる。また、加工位置に設けられた昇降装置67によって溶接前圧着端子Tb−1を下降させることにより、連鎖端子T2の全体を下降させる必要はない。
さらに、昇降装置67によって溶接前圧着端子Tb−1を上昇させる際、送り位置決め機構63における上流側ローラ64を正回転方向に回転駆動し、下流側ローラ66を逆回転方向に回転駆動する。このように上下流側ローラ64,66を回転駆動することにより、昇降装置67によって下降させられる溶接前圧着端子Tb−1を保持する上キャリア部C1の長手方向にかかる張力を緩和している。
ここで、傾斜部Tsの溶接を行うにあたり、傾斜部Tsには傾斜が付与されていることから、筒体部Tpを水平に置いた場合、レーザ加工ヘッド61を水平に移動させると、レーザ加工ヘッド61と傾斜部Tsとの距離が変動してしまい、精度のよい溶接の妨げとなり、溶接不良等の原因となることがある。溶接不良等の原因となる事態を避けるために、傾斜部Tsの溶接を行う際にも、レーザ加工ヘッド61と傾斜部Tsとの距離を極力一定に保つことが望まれる。
そこで、筒体部Tpの溶接を行うにあたり、傾斜部Tsの溶接を行う際には、図10(b)に示すように、レーザ加工ヘッド移動機構62によってレーザ加工ヘッド61を長手方向Xに移動させるとともに、昇降装置67によって溶接前圧着端子Tb−1を上下方向Zに移動させる。こうして、レーザ加工ヘッド61と溶接位置との距離の変動を抑制し、精度よい溶接に寄与することができる。
こうして傾斜部Tsにおける突き合わせ界面Tdの溶接が済んだら、昇降装置67による下降を終了させて溶接前圧着端子Tb−1の上下方向Zの高さを一定としたまま、図9(a)に示すように、ステージ62bおよびレーザ加工ヘッド61を移動させて筒体部Tpの突き合わせ界面Tdを溶接する。筒体部Tpは、水平方向に配置され、レーザ加工ヘッド61の移動方向とほぼ平行に配置されているので、レーザ加工ヘッド61は、筒体部Tpの突き合わせ界面Tdに沿って移動する。こうして、レーザ加工ヘッド61から照射されるレーザ光により、筒体部Tpの突き合わせ界面Tdが溶接される。
そして、クランプ65による溶接前圧着端子Tb−1のクランプを解放し、昇降装置67のステージを上昇させて、続く溶接前圧着端子Tb−2の溶接を行う。このとき、溶接前圧着端子Tb−2とレーザ加工ヘッド61とが、図7(a)に示す位置関係となる。以後、同様の手順によって、連鎖端子T2における溶接前圧着端子Tbを順次レーザ溶接加工していき、圧着端子10を形成する。こうして、圧着端子10の製造が終了する。
このように、本実施形態に係る圧着端子の製造方法では、連鎖端子T2における溶接前圧着端子Tbの筒体部Tpを搬送方向に移動させながら封止部Tfに対してレーザ加工ヘッド61からレーザ光を照射して封止部Tfを溶接するにあたり、送り位置決め機構63によって筒体部Tpを移動させている。このため、筒体部Tpの搬送と同時に筒体部Tpの封止部Tfに対するレーザ照射を行うことができるので、圧着端子10の製造にあたり、製造速度の低下を抑制することができる。
また、レーザ加工ヘッド61を用いることにより、レーザ加工ヘッド61にシールドガス噴射ノズルを取り付け、シールドガスをレーザ光と同時に噴射させることができる。その結果、レーザ溶接の際の熱影響により圧着端子のメッキが酸化し変色する不具合などを防止することができる。
さらに、本実施形態に係る圧着端子の製造装置では、帯状の上キャリア部C1に対して溶接前圧着端子Tbが連続的に保持されており、上キャリア部C1を送り位置決め機構63で搬送することにより、溶接前圧着端子Tbの搬送がなされている。このとき、送り位置決め機構63は、レーザ加工位置の上流側および下流側にそれぞれ配設された上流側ローラ64および下流側ローラ66を備えることにより、溶接前圧着端子Tbの筒体部Tpをレーザ照射が行われる位置に確実に配置することができる。
また、レーザ加工ヘッド61は、ボールねじ62aを備えるレーザ加工ヘッド移動機構62によって移動可能とされている。このため、レーザ光源を筒体部Tpの長手方向に確実に移動させることができる。
以上、本発明の好適な実施形態について説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものではない。たとえば、上記実施形態においては、溶接前圧着端子Tbの封止部Tfの溶接を行った後に傾斜部Tsおよび筒体部Tpの溶接を行っている。これに対して、傾斜部Tsおよび筒体部Tpの溶接を行った後に封止部Tfの溶接を行うこともできる。要は、長手方向Xおよび幅方向Yへの溶接を行うにあたり、長手方向Xの溶接を先に行って後に幅方向Yの溶接を行ってもよく、逆に幅方向Yの溶接を先に行って後に長手方向Xの溶接を行ってもよい。
また、上記実施形態では、上述したように、ボックス部20と圧着部30で構成する圧着端子10で構成したが、圧着部30を有する圧着端子であれば、上述の圧着端子10におけるボックス部20に挿入接続する挿入タブと圧着部30とで構成する雄型圧着端子でもよく、また、圧着部30のみで構成し、複数本のアルミニウム芯線51を束ねて接続するための圧着端子であってもよい。
さらに、上記実施形態では、傾斜部Tsの溶接を行うにあたり、レーザ加工ヘッド61を突き合わせ界面Tdの長手方向Xに対して移動させるとともに、上下方向Zに対して移動させていたが、レーザ加工ヘッド61を長手方向Xおよび上下方向Zの両方向に移動させるようにしてもよい。また、上記実施形態では、側辺同士を互いに並置する態様を突き合わせとしているが、突き合わせに限らず、たとえば重ね合わせなどとすることもできる。この場合、突き合わせ溶接ではなく、重ね合わせ溶接が施される。
他方、上記実施形態においては、レーザ照射手段としてレーザ光源から供給されたレーザ光を照射するレーザ加工ヘッドを用いているが、他のレーザ照射手段とすることもできる。たとえば、ミラーの反射等を利用して、レーザ光源から供給されたレーザ光の照射位置を調節するいわゆるガルバノスキャナなどを用いることもできる。この場合、ガルバノスキャナがレーザ照射位置移動手段も兼ねるものとなる。
さらに、本発明は、防水や止水処理が必要な銅電線などのアルミニウム以外の金属製の電線にも適用することができる。また、電線径は0.75mmに限定されることなく、それ以上それ以下の電線径にも対応可能である。さらに、材料の表面メッキはSn以外の金属メッキでもよく、また下地メッキを施していてもよい。さらに、係止溝はなくてもよく、あるいは複数本あってもよい。この係止溝は、凹(溝)状であるが、凹状の係止溝に代えて凸状の突起を形成することもできる。これらの係止溝や突起の断面形状は菱形や平行四辺形、三角形、丸型などとすることもできる。
1…巻出しローラ
2…プレス機
3…レーザ溶接機
4…レーザ加工性検査機
5…巻取りローラ
6…制御系
10…圧着端子
20…ボックス部
21…弾性接触片
22…底面部
23…側面部
30…圧着部
30a…被覆圧着筒状部
30b…電線圧着筒状部
30c…封止部
30d…傾斜部
31…圧着面
32…バレル構成片
32a…端部
33a…被覆用係止溝
33b…電線用係止溝
40…連結部
41…裏面側傾斜部
50…被覆電線50a…被覆先端
51…アルミニウム芯線
51a…電線露出部
52…絶縁被覆
61…レーザ加工ヘッド
62…レーザ加工ヘッド移動機構
62a…ねじ軸
62b…ステージ
62c…モータ
63…送り位置決め機構
64…上流側ローラ
64a…送りローラ
64b…押さえローラ
64c…送り爪
65…クランプ
65A…上クランプ治具
65B…下クランプ治具
66…下流側ローラ
66a…引張ローラ
66b…押さえローラ
66c…送り爪
67…昇降装置
C…銅条
C1…上キャリア部
C2…下キャリア部
T1…最終プレス加工前連鎖端子
T2…連鎖端子
Ta…曲げ加工前圧着端子
Tb…溶接前圧着端子
Tb−0…溶接後圧着端子
Tb−1,Tb−2…溶接前圧着端子
Tv…バレル部
Tc…コネクタ部
Ts…傾斜部
Tp…筒体部
Tf…封止部
M…製造装置
H…送り穴
X…長手方向
Y…幅方向
Z…上下方向

Claims (5)

  1. 被覆電線の導体部分に対する圧着接続を許容する圧着部を備える圧着端子の製造方法であって、
    金属製の板材における側辺同士を互いに並置して形成された筒体における長手方向の一端側の開口部を閉塞して閉塞部を形成したバレル部材を設け、
    前記バレル部材の長手方向に交差する方向に沿った搬送方向に搬送手段によって搬送し、
    レーザ照射手段から照射されるレーザ光を前記バレル部材の長手方向に移動させながら、前記レーザ照射手段から前記並置位置に対してレーザ照射して前記バレル部材の側辺を溶接し、
    前記搬送手段によって前記バレル部材を前記搬送方向に移動させながら前記バレル部材の閉塞部に対してレーザ照射して前記閉塞部を溶接することによって、前記圧着部を形成することを特徴とする圧着端子の製造方法。
  2. 被覆電線の導体部分に対する圧着接続を許容する圧着部を備える圧着端子の製造方法であって、
    金属製の板材における側辺同士を互いに並置して形成された筒体における長手方向の一端側の開口部を閉塞して閉塞部を形成したバレル部材を設け、
    前記バレル部材の長手方向に交差する方向に沿った搬送方向に前記バレル部材を搬送手段によって搬送し、
    前記搬送手段によって前記バレル部材を前記搬送方向に移動させながら前記レーザ照射手段から前記バレル部材の閉塞部に対してレーザ照射して前記閉塞部を溶接し、
    レーザ照射手段を前記バレル部材の長手方向に移動させながら前記並置位置に対してレーザ照射して前記バレル部材の側辺を溶接することによって、前記圧着部を形成することを特徴とする圧着端子の製造方法。
  3. 請求項1または請求項2に記載の圧着端子の製造方法に用いられる圧着端子の製造装置であって、
    前記レーザ照射手段と、
    前記レーザ照射手段から照射されるレーザ光を前記バレル部材の長手方向に移動させるレーザ照射位置移動手段と、
    前記バレル部材を前記搬送方向に搬送する搬送手段と、
    を備える圧着端子の製造装置。
  4. 帯状の保持部材に対して前記板材が連続的に保持されており、前記保持部材を前記搬送手段で搬送することにより、前記板材の搬送がなされるものであり、
    前記搬送手段は、前記レーザ照射が行われる位置の上流側および下流側にそれぞれ配置された搬送ローラを備える請求項3に記載の圧着端子の製造装置。
  5. 前記レーザ照射位置移動手段は、前記レーザ照射手段を前記バレル部材の長手方向に移動させるボールねじを備える請求項3または請求項4に記載の圧着端子の製造装置。
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