JP2014164822A - 燃料電池 - Google Patents

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Abstract

【課題】簡単な構成で、燃料電池を確実に組み付けるとともに、コンパクト化を図ることを可能にする。
【解決手段】燃料電池10を構成する発電ユニット12は、第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20の外周縁部に、樹脂部材110a、110b及び110cを設ける。樹脂部材110aには、積層方向に突出して連結ピン部112が一体成形される一方、樹脂部材110b及び樹脂部材110cには、前記連結ピン部112が挿入される第1挿入孔部124a及び第2挿入孔部124bが形成される。
【選択図】図1

Description

本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池に関する。
例えば、固体高分子型燃料電池は、高分子イオン交換膜からなる電解質膜の一方にアノード電極が、前記電解質膜の他方にカソード電極が、それぞれ配設された電解質膜・電極構造体(MEA)を、セパレータによって挟持している。燃料電池は、通常、所定の数だけ積層されることにより、例えば、車載用燃料電池スタックとして使用されている。
この燃料電池では、通常、数十〜数百の燃料電池を積層して燃料電池スタックを構成している。その際、燃料電池自体及び前記燃料電池同士を正確に位置決めする必要があり、例えば、特許文献1に開示された燃料電池が知られている。
この燃料電池は、図10に示すように、固体高分子電解質膜の両側に一対の電極が設けられた膜電極構造体1を、アノード側セパレータ2anとカソード側セパレータ2caで挟んで構成されている。アノード側セパレータ2anとカソード側セパレータ2caの外周部の複数箇所には、ピン挿入孔3an、3caが設けられ、前記ピン挿入孔3an、3caに亘って樹脂製セル締結ピン4の複数の脚部4aが一体に挿入されている。
脚部4aの一端に形成されたフランジ部4bは、カソード側セパレータ2caに係止し、脚部4aの他端に形成されたフック部4cは、アノード側セパレータ2anに係止して燃料電池が締結されている。
セル締結ピン4は、射出成形によりピン成形体5に一体成形されている。そして、セル締結ピン4がピン挿入孔3an、3caに挿入された後、ゲート部5aが破断され、スタンプ部5bが前記セル締結ピン4から分離されている。
また、特許文献2に開示された燃料電池では、図11に示すように、第1セパレータ6a、第2セパレータ6b及び第3セパレータ6cが、図示しない電解質膜・電極構造体を介装して積層されている。第1セパレータ6aには、樹脂部材7aが設けられるとともに、前記樹脂部材7aには、積層方向に突出して連結ピン部8が一体成形されている。第2セパレータ6bと第3セパレータ6cとには、樹脂部材7bと樹脂部材7cとが設けられている。樹脂部材7bと樹脂部材7cとには、連結ピン部8が一体に挿入される孔部9aと孔部9bとが形成されている。
特開2006−147460号公報 特開2010−272313号公報
上記の特許文献1では、セル締結ピン4がピン挿入孔3an、3caに挿入された後、ゲート部5aを破断する作業が必要になっている。この破断時には、熱等が用いられており、加熱及び冷却してスタンプ部5bを離脱させる設備が必要とされている。
また、上記の特許文献2では、連結ピン部8が孔部9a、9bに一体に挿入された後、溶接チップwtを介して前記連結ピン部8の先端を熱により溶融させている。このため、溶接チップwtによる溶接作業が必要になっている。
本発明はこの種の技術に関連してなされたものであり、簡単な構成で、燃料電池を確実に組み付けるとともに、コンパクト化を図ることが可能な燃料電池を提供することを目的とする。
本発明は、電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池に関するものである。
この燃料電池は、複数のセパレータの外周縁部又は複数の電解質膜・電極構造体の外周縁部には、第1の樹脂部材と第2の樹脂部材が個別に設けられるとともに、前記第1の樹脂部材には、積層方向に突出して拡縮自在な樹脂製係止部が一体に設けられている。一方、第1の樹脂部材に積層方向に隣接して配列される第2の樹脂部材には、樹脂製係止部が着脱自在に挿入される係止部挿入孔が形成されている。
また、この燃料電池では、樹脂製係止部は、積層方向に延在する2本以上のスリットを設けることにより分割された複数個の係止片を有し、各係止片の拡縮する先端部には、互いに対向する内面に、先端に向かって外方に傾斜する傾斜面が設けられることが好ましい。
さらに、この燃料電池では、スリットは、係止片の先端部から第1の樹脂部材の基準面と同一位置まで延在することが好ましい。
本発明によれば、樹脂製係止部を縮径させて係止部挿入孔に挿入するだけで、電解質膜・電極構造体とセパレータとの組み付けが行われている。このため、燃料電池の組み付け作業が簡単且つ迅速に遂行されるとともに、着脱作業が簡素化される。
しかも、樹脂製係止部は、第1の樹脂部材に一体に設けられている。従って、燃料電池全体の薄肉化を図ることができるとともに、組み付け設備が有効に簡素化され、経済的である。
本発明の第1の実施形態に係る燃料電池を構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記発電ユニットの、図1中、II−II線断面図である。 前記発電ユニットを構成する第1セパレータの一方の面側の説明図である。 前記第1セパレータを構成する連結ピン部の斜視説明図である。 前記発電ユニットを組み付ける組み付け作業の説明図である。 前記発電ユニットを組み付ける組み付け作業の説明図である。 本発明の第2の実施形態に係る燃料電池を構成する発電ユニットの要部分解斜視説明図である。 前記発電ユニットの、図7中、VIII−VIII線断面図である。 他の連結ピンの斜視説明図である。 特許文献1に開示された燃料電池の断面説明図である。 特許文献2に開示された燃料電池の断面説明図である。
図1及び図2に示すように、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池10は、複数の発電ユニット12を水平方向(矢印A方向)又は重力方向(矢印C方向)に積層して構成される。発電ユニット12は、第1セパレータ14、第1電解質膜・電極構造体(MEA)16a、第2セパレータ18、第2電解質膜・電極構造体(MEA)16b及び第3セパレータ20を設ける。
第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20は、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した金属板により構成される。第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20は、金属製薄板を波形状にプレス加工することにより、断面凹凸形状を有する。なお、第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20は、金属セパレータに換えて、カーボンセパレータ等を使用してもよい。
第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bは、それぞれ、例えば、パーフルオロスルホン酸の薄膜に水が含浸された固体高分子電解質膜22と、前記固体高分子電解質膜22を挟持するアノード電極24及びカソード電極26とを備える。
アノード電極24は、カソード電極26よりも小さな表面寸法(平面寸法)を有する、所謂、段差型MEAを構成している。なお、アノード電極24は、カソード電極26よりも大きな表面寸法に設定されてもよく、また、前記アノード電極24と前記カソード電極26とは、同一の表面寸法に設定されてもよい。固体高分子電解質膜22、アノード電極24及びカソード電極26は、それぞれ矢印B方向両端部上下に切り欠きが設けられて表面寸法が縮小されているが、前記切り欠きを設けない構成を採用してもよい。
アノード電極24及びカソード電極26は、カーボンペーパ等からなるガス拡散層(図示せず)と、白金合金が表面に担持された多孔質カーボン粒子が前記ガス拡散層の表面に一様に塗布されて形成される電極触媒層(図示せず)とを有する。電極触媒層は、固体高分子電解質膜22の両面に形成される。
図1に示すように、発電ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の上端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス、例えば、酸素含有ガスを供給するための酸化剤ガス入口連通孔30a、及び燃料ガス、例えば、水素含有ガスを供給するための燃料ガス入口連通孔32aが設けられる。
発電ユニット12の長辺方向(矢印C方向)の下端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガスを排出するための燃料ガス出口連通孔32b、及び酸化剤ガスを排出するための酸化剤ガス出口連通孔30bが設けられる。
発電ユニット12の短辺方向(矢印B方向)の一端縁部には、矢印A方向に互いに連通して、冷却媒体を供給するための冷却媒体入口連通孔34aが設けられる。発電ユニット12の短辺方向の他端縁部には、冷却媒体を排出するための冷却媒体出口連通孔34bが設けられる。
図3に示すように、第1セパレータ14の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面14aには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第1燃料ガス流路36が形成される。第1燃料ガス流路36は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝(又は直線状流路溝)を有するとともに、前記第1燃料ガス流路36の入口(上端部)及び出口(下端部)近傍には、それぞれ複数のエンボスを有する入口バッファ部38a及び出口バッファ部38bが設けられる。
燃料ガス入口連通孔32aと入口バッファ部38aとは、複数本の入口連結通路40aにより連通するとともに、前記入口連結通路40aは、ブリッジ部である蓋体41aにより覆われている。燃料ガス出口連通孔32bと出口バッファ部38bとは、複数本の出口連結通路40bにより連通するとともに、前記出口連結通路40bは、ブリッジ部である蓋体41bにより覆われている。
図1及び図3に示すように、第1セパレータ14の面14bには、冷却媒体入口連通孔34aと冷却媒体出口連通孔34bとを連通する冷却媒体流路44が形成される。冷却媒体流路44は、第1燃料ガス流路36の裏面形状である。
図1に示すように、第2セパレータ18の第1電解質膜・電極構造体16aに向かう面18aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第1酸化剤ガス流路50が形成される。第1酸化剤ガス流路50は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝(又は直線状流路溝)を有する。第1酸化剤ガス流路50の入口(上端部)及び出口(下端部)近傍には、入口バッファ部52a及び出口バッファ部52bが設けられる。
第2セパレータ18の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面18bには、燃料ガス入口連通孔32aと燃料ガス出口連通孔32bとを連通する第2燃料ガス流路58が形成される。第2燃料ガス流路58は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝(又は直線状流路溝)を有するとともに、前記第2燃料ガス流路58の入口(上端部)及び出口(下端部)近傍には、入口バッファ部60a及び出口バッファ部60bが設けられる。
燃料ガス入口連通孔32aと入口バッファ部60aとは、複数本の入口連結通路62aにより連通するとともに、前記入口連結通路62aは、ブリッジ部である蓋体64aにより覆われている。燃料ガス出口連通孔32bと出口バッファ部60bとは、複数本の出口連結通路62bにより連通するとともに、前記出口連結通路62bは、ブリッジ部である蓋体64bにより覆われている。
第3セパレータ20の第2電解質膜・電極構造体16bに向かう面20aには、酸化剤ガス入口連通孔30aと酸化剤ガス出口連通孔30bとを連通する第2酸化剤ガス流路66が形成される。
第2酸化剤ガス流路66は、矢印C方向に延在する複数の波状流路溝(又は直線状流路溝)を有する。第2酸化剤ガス流路66の入口(上端部)及び出口(下端部)近傍には、入口バッファ部68a及び出口バッファ部68bが設けられる。
第3セパレータ20の面20bには、冷却媒体入口連通孔34aと冷却媒体出口連通孔34bとを連通する冷却媒体流路44が形成される。冷却媒体流路44は、第1燃料ガス流路36及び第2酸化剤ガス流路66の裏面形状の重ね合わせにより形成される。
第1セパレータ14の面14a、14bには、この第1セパレータ14の外周端縁部を周回して第1シール部材74が一体成形される。第2セパレータ18の面18a、18bには、この第2セパレータ18の外周端縁部を周回して第2シール部材76が一体成形される。第3セパレータ20の面20a、20bには、この第3セパレータ20の外周端縁部を周回して第3シール部材78が一体成形される。
第1シール部材74、第2シール部材76及び第3シール部材78としては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20の外周縁部には、樹脂部材110a、110b及び110cがそれぞれ複数設けられる。樹脂部材110a、110b及び110cは、PPS(ポリフェニレンサルファイド)、POM(ポリアセタール)、PBT(ポリブチレンテレフタレート)、PEEK(ポリエーテルエーテルケトン)、LCP(液晶ポリマー)、ポリイミド又はABS樹脂や、スーパーエンジニアリングプラスチック、ガラス入り強化繊維等で構成される。
樹脂部材110a、110b及び110cは、予め、絶縁樹脂で成形した成形品を、かしめや接着等によって第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20を構成する金属プレートに設けられた切り欠き部に固定し、あるいは、前記金属プレートの前記切り欠き部に絶縁樹脂を一体で射出成形してもよい。
第1セパレータ14、第2セパレータ18及び第3セパレータ20は、樹脂部材110a、110b及び110cが設けられた後、第1シール部材74、第2シール部材76及び第3シール部材78を射出成形等により一体成形することが好ましい。
図1〜図3に示すように、第1セパレータ14に設けられる樹脂部材(第1の樹脂部材)110aは、面14a側に突出して拡縮自在な連結ピン部(樹脂製係止部)112を一体形成する。連結ピン部112は、図2に示すように、基底板部116を有する。基底板部116は、樹脂部材110aの面14b側に凹部114を設けることにより形成される。基底板部116から4本の脚部(係止片)118が膨出するとともに、各脚部118の先端には、係止部(フック部)120が拡径形成される(図2及び図4参照)。
各脚部118の基端部は、基底板部116と同一面上、すなわち、樹脂部材110aの平垣面である基準面110asと同一面上に位置する底面118aを有する(図2参照)。基底板部116を構成する凹部114の深さは、発電ユニット12が組み付けられた際、前記発電ユニット12に隣接する他の発電ユニット12に設けられた連結ピン部112の先端部が干渉しない寸法に設定される。
係止部120は、先端に湾曲面(又はテーパ面)120aが設けられる。係止部120の内面側、すなわち、脚部118の内面先端側には、先端に向かって外方に傾斜する傾斜面120bが形成される。
図4に示すように、連結ピン部112は、直径方向を通過し且つ互いに直交する2つのスリット122a、122bにより周方向に4分割される。スリット122a、122bは、連結ピン部112の先端部(脚部118の先端部)から樹脂部材110aの基準面110asと同一位置まで延在する。スリット122a、122bの端部は、半球状に形成されることにより、先端側が内方に傾斜する際の割れを抑制する。
図1及び図2に示すように、樹脂部材(第2の樹脂部材)110b及び110cには、連結ピン部112が挿入される第1挿入孔部(係止部挿入孔)124a及び第2挿入孔部(係止部挿入孔)124bが形成される。図2に示すように、第2挿入孔部124bは、第1挿入孔部124aよりも開口径が小径に構成される。第1挿入孔部124aの内径は、係止部120の外径寸法と同等に設定される一方、第2挿入孔部124bの内径は、前記係止部120の外径寸法よりも小径に且つ脚部118の外径寸法よりも大径に設定される。
このように構成される発電ユニット12を組み付ける際には、先ず、図5に示すように、第1セパレータ14が容易される。この第1セパレータ14には、第1電解質膜・電極構造体16aが配置された後、第2セパレータ18が配置される。その際、第1セパレータ14の樹脂部材110aに設けられた各連結ピン部112は、第2セパレータ18の樹脂部材110bに設けられた各第1挿入孔部124aに挿入される。
次いで、第2セパレータ18に第2電解質膜・電極構造体16bが配置された後、図6に示すように、第3セパレータ20が配置される。第3セパレータ20の樹脂部材110cには、各第1挿入孔部124aよりも小径な各第2挿入孔部124bが設けられており、各連結ピン部112は、各第2挿入孔部124bに圧入される。
この場合、第1の実施形態では、連結ピン部112が2つのスリット122a、122bにより周方向に4分割されるとともに、前記スリット122a、122bは、前記連結ピン部112の先端部から樹脂部材110aの基準面110asと同一位置まで延在している。さらに、連結ピン部112を構成する脚部118の内面先端側には、先端に向かって外方に傾斜する傾斜面120bが形成されている。
従って、各係止部120は、互いに内方に、すなわち、縮径する方向に容易に傾倒し、第2挿入孔部124bに確実に挿入される。しかも、各係止部120の先端は、傾斜面120bを介して一層内方に縮径することができ、連結ピン部112の挿入作業が円滑に遂行される。特に、連結ピン部112は、スーパーエンジニアリングプラスチックやガラス入り強化繊維等の固い樹脂で構成される際にも、確実な挿入作業が遂行されるという効果が得られる。
さらに、連結ピン部112は、樹脂部材110aに一体に設けられている。これにより、燃料電池10全体の薄肉化を図ることができるとともに、専用の組み付け設備が有効に簡素化され、経済的であるという利点がある。
なお、発電ユニット12の組み付け作業では、例えば、第1セパレータ14、第1電解質膜・電極構造体16a、第2セパレータ18、第2電解質膜・電極構造体16b及び第3セパレータ20の順に積層された積層体に、荷重を付与して前記積層体を一体に組み付けることも可能である。
次に、燃料電池10の動作について、以下に説明する。
先ず、図1に示すように、酸化剤ガス入口連通孔30aに酸素含有ガス等の酸化剤ガスが供給されるとともに、燃料ガス入口連通孔32aに水素含有ガス等の燃料ガスが供給される。さらに、冷却媒体入口連通孔34aに純水やエチレングリコール、オイル等の冷却媒体が供給される。
このため、酸化剤ガスは、酸化剤ガス入口連通孔30aから第2セパレータ18の第1酸化剤ガス流路50及び第3セパレータ20の第2酸化剤ガス流路66に導入される。この酸化剤ガスは、第1酸化剤ガス流路50に沿って矢印C方向(重力方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのカソード電極26に供給されるとともに、第2酸化剤ガス流路66に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのカソード電極26に供給される。
一方、燃料ガスは、燃料ガス入口連通孔32aから第1セパレータ14の第1燃料ガス流路36及び第2セパレータ18の第2燃料ガス流路58に導入される。この燃料ガスは、第1燃料ガス流路36に沿って重力方向(矢印C方向)に移動し、第1電解質膜・電極構造体16aのアノード電極24に供給されるとともに、第2燃料ガス流路58に沿って矢印C方向に移動し、第2電解質膜・電極構造体16bのアノード電極24に供給される。
従って、第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bでは、カソード電極26に供給される酸化剤ガスと、アノード電極24に供給される燃料ガスとが、電極触媒層内で電気化学反応により消費されて発電が行われる。
次いで、第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bの各カソード電極26に供給されて消費された酸化剤ガスは、酸化剤ガス出口連通孔30bに沿って矢印A方向に排出される。
第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bの各アノード電極24に供給されて消費された燃料ガスは、燃料ガス出口連通孔32bに沿って矢印A方向に排出される。
一方、冷却媒体入口連通孔34aに供給された冷却媒体は、第1セパレータ14と第3セパレータ20との間に形成された冷却媒体流路44に導入された後、矢印B方向に流通する。この冷却媒体は、第1電解質膜・電極構造体16a及び第2電解質膜・電極構造体16bを冷却した後、冷却媒体出口連通孔34bに排出される。
図7は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池140を構成する発電ユニット142の要部分解斜視説明図である。なお、第1の実施形態に係る燃料電池10と同一の構成要素には、同一の参照符号を付して、その詳細な説明は省略する。
発電ユニット142は、第1電解質膜・電極構造体144a、第1金属セパレータ146a、第2電解質膜・電極構造体144b及び第2金属セパレータ146bを矢印A方向に積層して構成される。
図8に示すように、第1電解質膜・電極構造体144a及び第2電解質膜・電極構造体144bを構成する固体高分子電解質膜22は、アノード電極24及びカソード電極26と同一の表面寸法、又はこれらよりも大きな表面寸法に設定される。第1電解質膜・電極構造体144aは、固体高分子電解質膜22の外周端縁部に樹脂製の第1額縁部(第1の樹脂部材)148aが、例えば、射出成形により一体成形される。第2電解質膜・電極構造体144bは、固体高分子電解質膜22の外周端縁部に樹脂製の第2額縁部(第2の樹脂部材)148bが、例えば、射出成形により一体成形される。樹脂材としては、例えば、汎用プラスチックの他、エンジニアリングプラスチックやスーパーエンジニアリングプラスチック、強化繊維等が採用される。
図7に示すように、第1額縁部148a及び第2額縁部148bの矢印C方向の一端縁部(上端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体入口連通孔34a及び燃料ガス入口連通孔32aが、矢印B方向(水平方向)に配列して設けられる。
第1額縁部148a及び第2額縁部148bの矢印C方向の他端縁部(下端縁部)には、矢印A方向に互いに連通して、燃料ガス出口連通孔32b、冷却媒体出口連通孔34b及び酸化剤ガス出口連通孔30bが、矢印B方向に配列して設けられる。
第1金属セパレータ146a及び第2金属セパレータ146bの外周部は、酸化剤ガス入口連通孔30a、冷却媒体入口連通孔34a、燃料ガス入口連通孔32a、燃料ガス出口連通孔32b、冷却媒体出口連通孔34b及び酸化剤ガス出口連通孔30bの内側に配置される。
第1金属セパレータ146a及び第2金属セパレータ146bは、同一に構成されており、例えば、鋼板、ステンレス鋼板、アルミニウム板、めっき処理鋼板、あるいはその金属表面に防食用の表面処理を施した薄板状の金属板を折り返して構成される。
第1金属セパレータ146a及び第2金属セパレータ146bのアノード電極24に対向する面には、波形状にプレス加工して断面凹凸形状を有する燃料ガス流路150が形成される。第1金属セパレータ146a及び第2金属セパレータ146bのカソード電極26に対向する面には、波形状にプレス加工して断面凹凸形状を有する酸化剤ガス流路152が形成される。第1金属セパレータ146a及び第2金属セパレータ146bには、酸化剤ガス流路152の上下両側に、それぞれ複数の冷却媒体供給孔部154aと冷却媒体排出孔部154bとが形成される。
第1金属セパレータ146a及び第2金属セパレータ146bの内部には、冷却媒体供給孔部154a及び冷却媒体排出孔部154bに連通して冷却媒体を矢印C方向に流通させる冷却媒体流路156が形成される。冷却媒体流路156は、燃料ガス流路150の裏面形状と酸化剤ガス流路152の裏面形状との重なり形状により構成される。
第1額縁部148aには、第1シール部材158aが一体成形されるとともに、第2額縁部148bには、第2シール部材158bが一体成形される。第1シール部材158a及び第2シール部材158bとしては、例えば、EPDM、NBR、フッ素ゴム、シリコーンゴム、フロロシリコーンゴム、ブチルゴム、天然ゴム、スチレンゴム、クロロプレーン又はアクリルゴム等のシール材、クッション材、あるいはパッキン材等の弾性を有するシール部材が用いられる。
図7及び図8に示すように、第1額縁部148aには、複数の連結ピン部112が一体形成される。第2額縁部148bには、各連結ピン部112が挿入される複数の挿入孔部(係止部挿入孔)124が形成される。
連結ピン部112は、第1電解質膜・電極構造体144aと第2電解質膜・電極構造体144bとの間に、第1金属セパレータ146aが介装された状態で、前記第2電解質膜・電極構造体144bの挿入孔部124に挿入される。このため、第1電解質膜・電極構造体144a、第1金属セパレータ146a及び第2電解質膜・電極構造体144bは、一体に保持される。
この第2の実施形態では、燃料電池140全体の薄肉化を図ることができるとともに、専用の組み付け設備が有効に簡素化され、経済的である等、上記の第1の実施形態と同様の効果が得られる。
なお、第1及び第2の実施形態では、連結ピン部112が2本のスリット122a、122bにより周方向に4分割されているが、これに限定されるものではない。例えば、図9に示すように、連結ピン部160を採用してもよい。連結ピン部160は、中心から径方向外方に3本のスリット162a、162b及び162cが等角度間隔ずつ離間して形成されることにより、3本の脚部(分割部位)164a、164b及び164cを有する。
連結ピン部160は、3本のスリット162a、162b及び162cにより3つの分割面を有する。図示しないセパレータには、複数個の連結ピン部160が設けられるとともに、各連結ピン部160の任意の分割面同士が、前記セパレータの面方向中心Oに対して対称形状に構成される。これにより、連結ピン部160は、上記の連結ピン部112と同様の効果が得られる。
10、140…燃料電池 12、142…発電ユニット
14、18、20…セパレータ
16a、16b、144a、144b…電解質膜・電極構造体
22…固体高分子電解質膜 24…アノード電極
26…カソード電極 30a…酸化剤ガス入口連通孔
30b…酸化剤ガス出口連通孔 32a…燃料ガス入口連通孔
32b…燃料ガス出口連通孔 34a…冷却媒体入口連通孔
34b…冷却媒体出口連通孔 36、58、150…燃料ガス流路
44、156…冷却媒体流路 50、66、152…酸化剤ガス流路
74、76、78、158a、158b…シール部材
110a〜110c…樹脂部材 112、160…連結ピン部
114…凹部 116…基底板部
118、164a〜164c…脚部 118a…底面
120…係止部 120a…湾曲面
120b…傾斜面
122a、122b、162a〜162c…スリット
124、124a、124b…挿入孔部
146a、146b…金属セパレータ
148a、148b…額縁部

Claims (3)

  1. 電解質膜の両側に一対の電極を設けた電解質膜・電極構造体とセパレータとが積層される燃料電池であって、
    複数の前記セパレータの外周縁部又は複数の前記電解質膜・電極構造体の外周縁部には、第1の樹脂部材と第2の樹脂部材が個別に設けられるとともに、
    前記第1の樹脂部材には、積層方向に突出して拡縮自在な樹脂製係止部が一体に設けられる一方、前記第1の樹脂部材に前記積層方向に隣接して配列される前記第2の樹脂部材には、前記樹脂製係止部が着脱自在に挿入される係止部挿入孔が形成されることを特徴とする燃料電池。
  2. 請求項1記載の燃料電池において、前記樹脂製係止部は、前記積層方向に延在する2本以上のスリットを設けることにより分割された複数個の係止片を有し、
    各係止片の拡縮する先端部には、互いに対向する内面に、先端に向かって外方に傾斜する傾斜面が設けられることを特徴とする燃料電池。
  3. 請求項1又は2記載の燃料電池において、前記スリットは、前記係止片の前記先端部から前記第1の樹脂部材の基準面と同一位置まで延在することを特徴とする燃料電池。
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