JP2014163313A - エンジンの動弁装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 弁を開閉させるカムの切り換えが可能とされたエンジンの動弁装置において、部品点数の削減及びエンジンの大型化の回避を図ることを課題とする。
【解決手段】 カムシャフト2を、軸部10と、該軸部10上に軸方向に移動可能にスプライン嵌合され、1つの弁についてノーズ部の形状が異なる2つのカム部22、22を隣接させて設けてなるカム要素部20〜20とで構成し、これらのカム要素部20〜20を軸方向に移動させて弁を開閉させるカム部を切り換える操作装置30〜30を、気筒列の前端部及び後端部と、各気筒間位置とに配置する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、車両用等のエンジンの動弁装置、特に弁を開閉させるカムの切り換えが可能な動弁装置に関し、エンジンの動弁装置の技術分野に属する。
エンジンの動弁装置として、1つの弁についてノーズ部の形状が異なる複数のカムを備え、これらのカムのうちから弁を開閉させるカムを選択することにより、吸排気弁の開弁量や開閉弁時期等をエンジンの運転状態に応じて切り換え可能としたものが知られている。
例えば、特許文献1には、カムシャフトを、軸部と、該軸部上に軸方向に摺動可能にスプライン嵌合された筒状のカム要素部とで構成し、このカム要素部の外周に1つの弁についてノーズ部の形状が異なる複数のカムを隣接させて設けると共に、このカム要素部を軸方向に摺動させることにより、弁を開閉させるカムを切り換えるようにしたものが開示されている。
その場合に、この特許文献1の動弁装置においては、前記カム要素部の端面に端面カムを設けると共に、該端面カムの対面位置に対して突入退避可能に設けられて、突入時に端面カムに係合することによりカム要素部を軸方向に押動させる操作部材を備え、これをアクチュエータで作動させることにより、カムの切り換え動作を行うように構成されている。
米国特許公開公報2011/0226205A1
ところで、前記特許文献1に開示された動弁装置では、カム要素部を軸部上で軸方向の両側に移動させるために、該カム要素部の両端面に端面カムを設けると共に、両側の端面カムのそれぞれについて操作部材を備えており、したがって、1つのカム要素部に対して操作部材が2つ必要となり、部品点数が多くなる。
特に、多気筒エンジンにおいては、1本のカムシャフトの軸部に各気筒ごとにカム要素部を設ける場合、カムシャフトの気筒間位置に一方の気筒のカム要素部と他方の気筒のカム要素部をそれぞれ軸方向に移動させる2つの操作部材を配設しなければならず、そのスペースを確保するために気筒間距離が増大し、ひいてはエンジンが大型化することになる。
また、多気筒エンジンにおいて、吸気弁や排気弁が1気筒について2個備えられる4弁式DOHCエンジンの場合は、カムシャフトの気筒間位置に2個の操作部材を配設するスペースを確保する必要上、各気筒における2個の吸気弁または2個の排気弁の弁間寸法を詰めざるを得なくなり、吸排気ポートの燃焼室への開口面積が制限されることになる。
さらに、単気筒エンジン、多気筒エンジンに拘わらず、1本のカムシャフトに、1気筒について吸排気弁用等の2つのカム要素部が設けられる場合は、気筒中央部に2個の操作部材が配設されることになり、この場合、2つの弁の弁間距離が長くなり、前記の場合と同様、吸排気ポートの燃焼室への開口面積が制限されることになる。
前記課題を解決するため、本発明は次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、カムシャフトが、軸部と、該軸部に該軸部と一体回転しかつ軸方向に移動可能に嵌合されたカム要素部とでなり、該カム要素部に、1つの弁について共通のベースサークルを有し、かつノーズ部の形状が異なる複数のカム部が隣接して設けられ、該カム要素部を前記軸部上で軸方向に移動させることにより弁を開閉させるカム部を切り換え可能としたエンジンの動弁装置であって、前記カム要素部は1つの軸部に少なくとも2つ備えられ、隣接する2つのカム要素部の互いに対向する一端側の端面に、両カム要素部の近接時にリフト部が軸方向に重なるように位相をずらせて端面カムがそれぞれ設けられていると共に、前記両カム要素部の近接時に前記端面カムの対向面間に突入してこれらの端面カムに係合することにより、両カム要素部を互いに他端側に離間させる作動位置と、両カム要素部の端面カムの対向面間から退避した不作動位置とに移動する操作部材が設けられていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記2つのカム要素部の前記他端側の端面に、それぞれ第2の端面カムが設けられていると共に、前記カム要素部が前記他端側に位置する状態で、前記第2の端面カムの対面位置に突入して係合することにより、該カム要素部を前記一端側に移動させる作動位置と、前記第2の端面カムの対面位置から退避した不作動位置とに移動する第2の操作部材が、2つのカム要素部のそれぞれに備えられていることを特徴とする。
ここで、請求項1における「カム部」には、ノーズ部の形状がベースサークルと一致するもの(リフト量が0のもの)を含む。また、請求項1、2における「隣接する2つのカム要素部」には、多気筒エンジンの各気筒ごとに1つづつ設けられて隣接する2つのカム要素部と、単気筒エンジンまたは多気筒エンジンにおける1つの気筒の2つの弁にそれぞれ設けられた2つのカム要素部とを含む。
さらに、1つのカムシャフトに3つ以上のカム要素部が備えられる場合、「隣接する2つのカム要素部」は複数組存在し、それぞれの組について前記請求項1、2の構成が適用されることになる。その場合、1つの組における第2の端面カムおよび第2の操作部材が、他の組における隣接する2つのカム要素部の互いに対向する端面の端面カム及びこれらの端面カムに係合する操作部材となる。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、前記エンジンは複数の気筒が直列に並ぶ多気筒エンジンであり、前記2つのカム要素部は隣接する2つの気筒にそれぞれ備えられたものであり、前記操作部材は、前記2つの気筒間において、前記2つのカム要素部の対向する端面カムに係合可能に配置されていることを特徴とする。
ここで、3気筒以上のエンジンの場合、請求項3における「隣接する2つの気筒」は複数組存在することになり、それぞれの組について請求項3の構成が適用される。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の発明において、気筒列の両端に位置する気筒に備えられた2つの端部配置のカム要素部の前記他端側の端面に、それぞれ第2の端面カムが設けらていると共に、前記端部配置のカム要素部が前記他端側に位置する状態で、前記第2の端面カムの対面位置に突入して係合することにより、該カム要素部を前記一端側に移動させる作動位置と、前記第2の端面カムの対面位置から退避した不作動位置とに移動する第2の操作部材が、2つの端部配置のカム要素部のそれぞれに備えられていることを特徴とする。
前記の構成により、本願各請求項の発明によれば、次の効果が得られる。
まず、請求項1に記載の発明によれば、カムシャフトの軸部に嵌合された2つのカム要素部の互いに対向する一端側の端面にそれぞれ端面カムを設けた構成において、両端面カムの対向面間に突入退避する1つの操作部材を備え、この1つの操作部材により前記2つのカム要素部を互いに離間する方向に移動させるようにしたから、2つのカム要素部の対向面間にそれぞれの端面カムに係合する2つの操作部材を設けた従来の動弁装置に比べて、部品点数が削減されると共に、操作部材を配設するためのスペースを縮小することが可能となる。
また、両端面カムは、両カム要素部の近接時にリフト部が軸方向に重なるように位相をずらしてそれぞれ設けられているので、両端面カムに係合する1つの操作部材を大きくすることなく、両カム要素部を近づけて配置することができ、カムシャフトの軸方向のコンパクト化をより進めることが可能となる。
したがって、例えば多気筒エンジンにおいて気筒間距離を縮小してエンジンの大型化を抑制したり、吸気弁や排気弁が1気筒について2個備えられる4弁式DOHCエンジンにおいて吸排気ポートの燃焼室への開口面積を十分に確保することが可能となる。
また、単気筒エンジン、多気筒エンジンに拘わらず、1本のカムシャフトに、1気筒について2つのカム要素部が設けられる場合に、従来の動弁装置に比べて気筒中央部における操作部材の配設スペースを縮小することができ、この場合も、吸排気ポートの燃焼室への開口面積を十分に確保することが可能となる。
また、請求項2に記載の発明にれば、前記2つのカム要素部の他端側の端面にそれぞれ第2の端面カムを設け、この第2の端面カムに係合してカム要素部を一端側に移動させる第2の操作部材を設けたから、請求項1に記載の操作部材により互いに離間する方向に移動した2つのカム要素部を、第2の操作部材により互いに近接するように移動させることが可能となる。
その場合に、第2の端面カムと、その対面位置に対して突入退避する第2の操作部材を用いたことにより、例えば軸方向に作動してカム要素部を他端側の位置から一端側へ押動する操作部材を備える場合に比べて、操作部材を配設するための軸方向のスペースが縮小され、エンジンの全長の増大が抑制されることになる。
そして、請求項3、4に記載の発明によれば、前記請求項1、2に記載の発明の効果が多気筒エンジンにおいて実現される。
本発明の第1実施形態に係る排気側動弁装置の概略の構成を示す側面図である。 図1のx方向矢視による同動弁装置の正面図である。 図1のy−y線による拡大断面図である。 図1の状態から弁を開閉させるカム部が切り換った状態を示す側面図である。 カム要素部の単体斜視図である。 同、側面図である。 同、正面図である。 弁を開閉させるカム部を第1カム部から第2カム部に切り換えるときの動作を示す図1のx−x、x−x線で切断した要部正面図である。 同じく第2カム部から第1カム部に切り換えるときの動作を示す図1のx−x、x−x、x−x線で切断した要部正面図である。 第1実施形態の変形例を示すカム要素部の単体斜視図である。 第2実施形態の図1と同様の側面図である。 第3実施形態の図1と同様の側面図である。
以下、4気筒、4弁式DOHCエンジンの動弁装置を例にとって、本発明の実施形態を説明する。
図1は、本実施の形態に係る動弁装置の排気側の構成を示すもので、図示しないシリンダヘッドに、第1〜第4気筒1〜1のそれぞれについて2つづつ、合計8つの排気弁A…Aと、これらの排気弁A…Aを閉方向に付勢するリターンスプリングB…Bとが備えられていると共に、シリンダヘッドの上部には、ロッカアームC…Cを介して前記リターンスプリングB…Bの付勢力に抗して各排気弁A…Aを開動させるカムシャフト2が備えられている。
このカムシャフト2は、シリンダヘッドにおける各気筒1〜1の中心位置に設けられた縦壁部D…Dと各縦壁部D…Dの上部に取り付けられたキャップ部材E…Eとで構成される軸受部F…Fに回転自在に支持されており、図示しないクランクシャフトによりチェーンを介して回転駆動される。
また、カムシャフト2は、軸部10と、該軸部10にスプライン嵌合され、該軸部10と一体回転しかつ軸方向に移動可能とされた第1〜第4カム要素部20〜20とで構成されており、これらのカム要素部20〜20は、各気筒1〜1に対応させて、前記軸部10上で列状に配置されている。
そして、各カム要素部20〜20を前記軸部10上でそれぞれ所定ストローク移動させる電磁式の5つの操作装置30〜30が備えられており、気筒列の第1気筒1側を前方として、該気筒列の前端位置に第1操作装置30が、第1、第2気筒間位置に第2操作装置30が、第2、第3気筒間位置に第3操作装置30が、第3、第4気筒間位置に第4操作装置30が、気筒列の後端位置に第5操作装置30がそれぞれ配置されている。
これらの操作装置30〜30は、本体31と、通電時に該本体31内に後退した不作動位置から該本体31から突出した作動位置へ移動する操作部材としてのピン部32とを有し、図2に示すように、カムシャフト2を挟んで前記ロッカアームCにおけるカムフォロアC’の反対側より所定角度(例えば約30°)、回転方向Xの手前側において、前記ピン部32がカムシャフト2の軸心を指向するように配置されており、この実施形態の場合、前記軸受部F…Fを構成するキャップ部材E…Eに一体的に形成された台座部G…Gにそれぞれ取り付けられている。
また、前記操作装置30〜30による各カム要素部20〜20の軸方向の移動を所定の2か所で位置決めするため、図3に第1、第2カム要素部20、20を例として示すように、軸部10と各カム要素部20〜20との嵌合部にディテント機構40がそれぞれ設けられている。
このディテント機構40は、軸部10の外周面から径方向に穿設された孔41と、該孔41内に収納されたスプリング42と、孔41の開口部に配置され、前記スプリング42により軸部10の外周面から径方向の外側へ飛び出すように付勢されたディテントボール43と、カム要素部20〜20の内周面に軸方向に隣接させて設けられた2か所の周溝44、44とで構成され、前記ディテントボール43が一方の周溝44に係合したときに、カム要素部20〜20が図1に示す第1位置に、前記ディテントボール43が他方の周溝44に係合したときに、カム要素部20〜20が図4に示す第2位置に、それぞれ位置決めされるようになっている。
ここで、図1に示すように、第1〜第4カム要素部20〜20が全て第1位置に位置するとき、第1カム要素部20は後方に、第2カム要素部20は前方に、第3カム要素部20は後方に、第4カム要素部20は前方に位置し、したがって、第1、第2カム要素部20、20の対向端面は互いに近接し、第2、第3カム要素部20、20の対向端面は互いに離間し、第3、第4カム要素部20、20の対向端面は互いに近接した状態となる。
また、図4に示すように、第1〜第4カム要素部20〜20が全て第2位置に位置したときは、第1カム要素部20は前方に、第2カム要素部20は後方に、第3カム要素部20は前方に、第4カム要素部20は後方に位置し、したがって、第1、第2カム要素部20、20の対向端面は互いに離間し、第2、第3カム要素部20、20の対向端面は互いに近接し、第3、第4カム要素部20、20の対向端面は互いに離間した状態となる。
次に、図5〜図7により、前記カム要素部20〜20の構成を、第1カム要素部20を例として、さらに詳しく説明する。
このカム要素部20(20〜20)は筒状とされ、その中間部の外周面は前記軸受部Fに支持されるジャーナル部21とされていると共に、その前後両側に当該気筒の2つの排気弁A、A用の作動部22、22が設けられており、各作動部22、22には、例えば低エンジン回転時用のリフト量が小さな第1カム部22と、例えば高エンジン回転時用のリフト量が大きな第2カム部22とが隣接させて設けられている。
前記第1カム部22と第2カム部22とは、図7に示すように、ベースサークルaが共通で、リフト量が異なるノーズ部b、bが該ベースサークルa上に位相を揃えて設けられている。そして、この第1カム部22と第2カム部22とが、2か所の作動部22、22において、前後方向に並ぶ順序及びノーズ部b、bの位相を一致させてそれぞれ設けられている。
その場合に、図1、図4に示すように、第1カム要素部20及び第3カム要素部20においては、第1カム部22が前方、第2カム部22が後方に配置され、第2カム要素部20及び第4カム要素部20においては、第2カム部22が前方、第1カム部22が後方に配置されている。
そして、カム要素部20〜20が前記ディテント機構40により軸部10上の第1位置に位置決めされたときは、いずれのカム要素部20〜20においても、2つの第1カム部22、22が対応する気筒の2つのロッカアームC、CのカムフォロワC’、C’に対応位置し(図1参照)、軸部10上の第2位置に位置決めされたときは、第2カム部22、22が前記カムフォロワC’、C’に対応位置する(図4参照)ように設定されている。
ここで、この実施形態に係るエンジンは、各気筒の爆発順序が、第1気筒1→第3気筒1→第4気筒1→第2気筒1とされており、各カム要素部20〜20の第1カム部22または第2カム部22のノーズ部b、bが、カムシャフト2の90°回転ごとに、この順序でカムフォロワC’、C’に対応位置するように、第1〜第4カム要素部20〜20が位相差を設けて前記軸部10にスプライン嵌合されている。
さらに、前記各カム要素部20〜20には、前後両端に端面カム23、23がそれぞれ設けられている。
この前後両端の端面カム23、23は、図5〜図7に示すように、カム要素部20(20〜20)の軸方向の中心を通る断面に関して基準面cから軸方向の前方または後方に対称的に突出するリフト部dを有し、図7に示すように、リフト開始位置eからリフト終了位置fに至る所定角度範囲α(例えば約120°)の間で、回転方向Xに対して前記基準面cから軸方向のリフト量が次第に増加し、リフト終了位置fで基準面cに戻るようになっている。
また、前記のように、各カム要素部20〜20が各気筒1〜1の爆発順序に応じてそれぞれ所定の位相差を設けて軸部10にスプライン嵌合されていることに伴い、各カム要素部20〜20の互いに対向する端面カム23、23もそれぞれ位相差をもって対向し、これにより、図1の符号ア、イ、図4の符号ウで示すように、隣接するカム要素部が近接したときに、対向する端面カム23、23のリフト部d、dが軸方向にオーバラップするようになっている。
そして、前記第2〜第4操作装置30〜30のピン部32…32は、対応する2つのカム要素部の互いに対向する端面カム23、23のリフト部d、dがオーバラップしている状態で作動位置に突出し、これらの端面カム23、23に係合することにより、カム軸2の回転に従って、近接していた2つのカム要素部を互いに離間させる方向にスライドさせるようになっている。
このとき、図1に示す状態では、近接していた第1、第2カム要素部20、20、及び、第3、第4カム要素部20、20は、互いに離間することによりいずれも第1位置から図4に示す第2位置へ移動し、また、図4に示す状態では、近接していた第2、第3カム要素部20、20は、互いに離間することにより第2位置から図1に示す第1位置へ移動する。
一方、第1操作装置30のピン部32は、図4に示すように、第1カム要素部20が前方の第2位置にある状態で、該第1カム要素部20の前方の端面カム23に対面する作動位置へ突出することにより該端面カム23に係合し、カム軸2の回転に従って、第1カム要素部20を後方の第1位置へ移動させる。同様に、第5操作装置30のピン部32は、第4カム要素部20が後方の第2位置にある状態で、該第4カム要素部20の後方の端面カム23に対面する作動位置へ突出することにより該端面カム23に係合し、これを前方の第1位置へ移動させる。
ここで、各操作装置30〜30のピン部32の作動位置への突出は、第1、第5操作装置30、30にあっては、ピン部32、32の指向位置に、第1カム要素部20の前方の端面カム23または第4カム要素部20の後方の端面カム23の基準面cが位置するタイミングで行われ、第2〜第4操作装置30〜30にあっては、ピン部32…32の指向位置に、互いに対向する2つの端面カム23、23の両方の基準面c、cが位置するタイミングで行われなければならない。
また、このピン部32の作動位置への突出による各カム要素部20〜20の移動は、ロッカアームCのカムフォロアC’が第1カム部22または第2カム部22のベースサークルaに対応位置しているタイミング、即ち、当該気筒が排気行程以外の行程にあるときに行われなければならない。
そこで、これらの作動タイミングの条件を満足するために、この実施形態では、図7に示すように、第1、第2カム部22、22のノーズ部b、bの頂部に対し、回転方向Xの前方側の所定角度の位置に端面カム23のリフト開始位置eを、回転方向Xの後方側の所定角度の位置に端面カム23のリフト終了位置fを設定し、第1、第2カム部22、22のノーズ部b、bと端面カム23のリフト部dとが重なるような位置関係で設けられている。この場合、図2に示すロッカアームCのカムフォロアC’と操作装置30〜30のピン部32の位置関係において、各カム要素部20〜20は、排気行程の終了直後に移動することになる。
次に、この実施形態の動作を説明する。
まず、図1に示すように、例えばエンジンの低回転時であって、第1〜第4カム要素部20〜20が第1位置に位置するとき、これらのカム要素部20〜20においては、いずれも、両端の作動部22、22におけるリフト量の小さな第1カム部22、22がロッカアームC、CのカムフォロワC’、C’に対応位置し、カムシャフト2の回転により、前述の順序で、排気行程時に各気筒1〜1の排気弁A…Aが相対的に小さな開弁量で開弁する。
この状態から、エンジン回転数の上昇等に伴い、排気弁A…Aの開弁量を多くするように切り換える場合、この動作は、第2、第4操作装置30、30を通電してピン部32、32を不作動位置から作動位置へ突出させることにより行われる。
即ち、まず、第2操作装置30のピン部32が、第1位置にあって互いに近接した状態にある第1、第2カム要素部20、20の対向する端面カム23、23の間に突入し、リフト部d、dがオーバラップしているこれらの端面カム23、23に係合する。その場合、図8(a)に示すように、前記ピン部32は、第1、第2カム要素部20、20の対向する端面カム23、23のリフト量がいずれも0の基準面c、cを指向する期間に突入される。
そして、まず、第2気筒1の排気行程が終了した後、第2操作装置30のピン部32の位置に実線で示す第2カム要素部20の前方の端面カム23のリフト開始位置eが到達し、その後、カムシャフト2の回転に従い、前記ピン部32が該端面カム23のリフト部dに摺接しながら第2カム要素部20を後方へ押し、これを第2位置へスライドさせる。
また、ピン部32の位置に前記第2カム要素部20の端面カム23のリフト開始位置が到達した後、カムシャフト2が90°回転し、第1気筒1の排気行程が終了すると、次に、ピン部32の位置に鎖線で示す第1カム要素部20の後方の端面カム23のリフト開始位置eが到達し、その後、カムシャフト2の回転に従い、前記ピン部32が該端面カム23のリフト部dに摺接しながら第1カム要素部20を前方へ押し、これを第2位置へスライドさせる。
次に、図8(b)に示すように、第4操作装置30のピン部32が、第1位置にあって互いに近接した状態にある第3、第4カム要素部20、20の対向する端面カム23、23の間に突入し、リフト部d、dがオーバラップしているこれらの端面カム23、23に係合する。その場合、ピン部32は、第3、第4カム要素部20、20の対向する端面カム23、23のリフト量がいずれも0の基準面c、cを指向する期間に突入される。
そして、第3気筒1の排気行程が終了した後、第4操作装置30のピン部32の位置に鎖線で示す第3カム要素部20の後方の端面カム23のリフト開始位置eが到達し、その後、カムシャフト2の回転に従い、前記ピン部32が該端面カム23のリフト部dに摺接しながら第3カム要素部20を前方へ押し、これを第2位置へスライドさせる。
また、ピン部32の位置に前記第3カム要素部20の端面カム23のリフト開始位置eが到達した後、カムシャフト2が90°回転し、第4気筒1の排気行程が終了すると、ピン部32の位置に実線で示す第4カム要素部20の前方の端面カム23のリフト開始位置eが到達し、その後、カムシャフト2の回転に従い、前記ピン部32が該端面カム23のリフト部dに摺接しながら第4カム要素部20を後方へ押し、これを第2位置へスライドさせる。
以上により、第1〜第4カム要素部20〜20は全て第1位置から第2位置へ移動し、図4に示すように、第1〜第4カム要素部20〜20のいずれにおいても、両端の作動部22、22における第2カム部22、22がロッカアームC、CのカムフォロワC’、C’に対応位置し、排気行程時に各気筒1〜1の排気弁A…Aが相対的に大きな開弁量で開弁することになる。
一方、図4に示す各カム要素部20〜20のリフト量が大きな第2カム部22…22がロッカアームC…CのカムフォロワC’…C’に対応位置する状態から、例えばエンジン回転数の低下に伴い、図1に示すリフト量が小さな第1カム部22…22がカムフォロワC’…C’に対応位置する状態に切り換える動作は、第1、第3、第5操作装置30、30、30を通電し、これらの操作装置30、30、30のピン部32…32を不作動位置から作動位置へ突出させることにより行われる。
即ち、まず、図9(a)に示すように、第1操作装置30のピン部32が、第2位置にある第1カム要素部20の前方の端面カム23の基準面cを指向する期間に該端面カム23の対面位置に突出し、該端面カム23に係合する。
そして、第1気筒1の排気行程が終了した後、前記第1操作装置30のピン部32の位置に第1カム要素部20の前方の端面カム23のリフト開始位置eが到達し、その後、カムシャフト2の回転に従い、前記ピン部32が該端面カム23のリフト部dに摺接しながら第1カム要素部20を後方へ押し、これを第1位置へスライドさせる。
また、前記第1操作装置30のピン部32の位置に第1カム要素部20の端面カム23のリフト開始位置eが到達した後、カムシャフト2が90°回転し、第3気筒1の排気行程が終了すると、図9(b)に示すように、第3操作装置30のピン部32が第2位置において互いに近接した状態にある第2、第3カム要素部20、20の対向する端面カム23、23の間に突入し、リフト部d、dがオーバラップしているこれらの端面カム23、23に係合する。
その場合、第3操作装置30のピン部32は、第2、第3カム要素部20、20の対向する端面カム23、23のリフト量がいずれも0の基準面c、cを指向する期間に突入されるが、対向する第2、第3カム要素部20、20の端面カム23、23の位相差は180°であるから、図9(b)に符号エ、オで示すように、ピン部32の指向位置において両端面カム23、23とも基準面c、cにある期間は2分され、ピン部32を突入可能な期間が短くなる。
そして、符号エで示す期間に両端面カム23、23の間に突入された第3操作装置30のピン部32の位置に、まず実線で示す第3カム要素部20の前方の端面カム23のリフト開始位置eが到達し、その後、カムシャフト2の回転に従い、前記ピン部32が該端面カム23のリフト部dに摺接しながら第3カム要素部20を後方へ押し、これを第1位置へスライドさせる。
また、この第3カム要素部20のスライドとほぼ並行して、図9(c)に示すように、第5操作装置30のピン部32が、第2位置にある第4カム要素部20の後方の端面カム23の基準面cを指向する期間に、該端面カム23の対面位置に突出し、該端面カム23に係合する。
そして、第4気筒1の排気行程が終了した後、前記第5操作装置30のピン部32の位置に第4カム要素部20の後方の端面カム23のリフト開始位置eが到達し、その後、カムシャフト2の回転に従い、前記ピン部32が該端面カム23のリフト部dに摺接しながら該第4カム要素部20を前方へ押し、これを第1位置へスライドさせる。
さらに、図9(b)に示す状態において、前記第3操作装置30のピン部32の位置に前記第3カム要素部20の端面カム23のリフト開始位置eが到達した後、カムシャフト2が180°回転し、第2気筒1の排気行程が終了すると、図9(d)に示すように、該第3操作装置30のピン部32の位置に第2カム要素部20の後方の端面カム23のリフト開始位置eが到達する。
このとき、前記ピン部32は既に第2、第3カム要素部20、20の対向する端面カム23、23の間に突入されているから、カムシャフト2の回転に従い、該ピン部32は第2カム要素部20の後方の端面カム23のリフト部dに摺接しながら該第2カム要素部20を前方へ押し、これを第1位置へスライドさせる。
これにより、第1〜第4カム要素部20〜20は全て第2位置から第1位置へ移動し、図1に示すように、第1〜第4カム要素部20〜20の両端の作動部22、22における第1カム部22、22がロッカアームC、CのカムフォロワC’、C’に対応位置する状態に戻ることになる。
以上のように、この実施形態によれば、4つの気筒1〜1にそれぞれ備えられた4つのカム要素部20〜20が5つの操作装置30〜30により操作され、排気弁A…Aを開閉させるカム部が、リフト量の小さな第1カム部22…22とリフト量の大きな第2カム部22…22との間で切り換えられる。
したがって、カムのリフト量を切り換えるために、各カム要素部ごとに2つずつ操作装置を備える場合に比べて、操作装置の個数が削減されると共に、気筒間寸法の増大ひいてはエンジンの大型化が抑制され、また、各気筒における2個の排気弁の弁間寸法に余裕が生じ、排気ポートの燃焼室への開口面積を大きくすることが可能となる。
また、前述のとおり、図1の符ア、イ図4の符号ウで示すように、隣接するカム要素部が近接したときに、対向する端面カム23、23のリフト部d、dが軸方向にオーバラップするようになっているから、これらの端面カム23,23に係合する前記第2〜第4操作装置30〜30のピン部32…32は、その径を大きくすることなく、近接していた2つのカム要素部を互いに離間させる方向にスライドさせることができ、該ピン部32…32の小型化が図れると共に、動作の応答性が向上することになる。さらに、第1、第2カム要素部20、20、及び、第3、第4カム要素部20、20は、近接したときに近づくようにレイアウトされることになり、カムシャフト2の軸方向のコンパクト化が一層促進されることになる。
また、以上の説明は、排気側のカムシャフトについてのものであるが、吸気側のカムシャフトにつても全く同様に構成することができ、前記の作用効果が吸気側についても得られる。
また、以上の実施形態では、カム要素部20〜20において、第1カム部22のリフト量を小さく、第2カム部22のリフト量を大きくしたが、これを逆にしてもよく、さらに、図10に示すカム要素部20’のように、一方のカム部22’には通常のノーズ部を設けると共に、他方のカム部22’はノーズ部をなくして全体をベースサークルのみで形成し(ノーズ部のリフト量を0とし)、このカム部22’を用いた場合に弁が開閉しないようにしてもよい。これによれば、エンジンの低負荷運転時等における減筒運転が可能となる。
さらに、前記の実施形態では、カム要素部20〜20において、リフト量の小さい第1カム部22とリフト量の大きな第2カム部22の2つを備えたが、本発明はこれに限らず、前記第1カム部22と第2カム部22とに加え、前記のように、ノーズ部をなくして全体をベースサークルのみで形成してリフト量を0とした第3カム部を追加すると共に、操作装置のピン部を小径部と大径部とをテーパ部を介して接続した形状として、各カム要素部を2段階にスライド可能とし、両端面カムの間に、まずピン部の小径部を突入させて1段階スライドさせ、さらにピン部の大径部を突入させて2段階スライドさせて各カム部の切り換え制御を行うようにした複数のカム部を備えるカム要素部にも適応できる。
さらに、本発明は、前記実施形態(以下、「第1実施形態」という)に示す4気筒、4弁式DOHCエンジンに限らず、直列6気筒エンジン、V型多気筒エンジンなどを含め、気筒数及び動弁形式が異なる各種のエンジンに適用可能であり、次に、本発明の他の実施形態について説明する。なお、以下の説明では、第1実施形態の構成と対応する構成については同一の符号を用いる。また、排気側を例として説明するが、吸気側についても同様である。
図11に示す第2実施形態は、本発明を4気筒2弁式DOHCエンジンに適用したもので、この実施形態では、1気筒に排気弁Aが1つだけ設けられていることに対応させ、カムシャフト2における各カム要素部20〜20に、第1カム部22と第2カム部22とを隣接させてもうけたカム部22が1つだけ設けられており、この点を除いて、その他の構成は第1実施形態と同様である。
したがって、この実施形態においても、4つのカム要素部20〜20が5つの操作装置30〜30によりスライドされ、排気弁Aを開閉させるカム部が第1カム部22と第2カム部22との間で切り換えられることになる。
また、図12に示す第3実施形態は、単気筒SOHCエンジンに適用したもので、この実施形態においては、カムシャフト2を構成する軸部10に、排気弁Ae用のカム要素部20eと吸気弁Ai用のカム要素部20iとが嵌合されており、これのカム要素部20e,20iには、第1、第2カム部22、22を隣接させて設けた単一のカム部22と、両端面の端面カム23、23とがそれぞれ設けられている。
また、排気弁用カム要素部20eの前方、排気弁用及び吸気弁用カム要素部20e、20iの間、吸気弁用カム要素部20iの後方に、第1〜第3操作装置30〜30がそれぞれ配置されている。
そして、図示の状態から第2操作装置30のピン部32を排気弁用及び吸気弁用カム要素部20e、20iの対向する端面カム23、23の間に突入させれば、これらのカム要素部20e、20iが互いに離間して排気弁Ae及び吸気弁Aiをそれぞれ開閉させるカム部が第1カム部22から第2カム部22に切り換わる。
また、排気弁用及び吸気弁用カム要素部20e、20iが互いに離間した状態で、第1、第3操作装置30、30のピン部32、32を突出させれば、これらのピン部32、32が排気弁用カム要素部20eの前方の端面カム32及び吸気弁用カム要素部20iの後方の端面カム32にそれぞれ係合し、これらのカム要素部20e、20iを互いに近接させて、排気弁Ae及び吸気弁Aiをそれぞれ開閉させるカム部が第2カム部22から第1カム部22に切り換わる。
なお、この第3実施形態は、操作装置を第1、第2実施形態と同様に配置することにより、多気筒SOHCエンジンにも適用できる。
以上のように、本発明によれば、車両用等のエンジンの動弁装置において、部品点数の削減及びエンジンの小型化が達成されるので、この種のエンジンの製造技術分野において好適に利用される可能性がある。
2 カムシャフト
10 軸部
20〜20 カム要素部
22、22 第1、第2カム部
23 端面カム
32 操作部材(ピン部)

Claims (4)

  1. カムシャフトが、軸部と、該軸部に該軸部と一体回転しかつ軸方向に移動可能に嵌合されたカム要素部とでなり、
    該カム要素部に、1つの弁について共通のベースサークルを有し、かつノーズ部の形状が異なる複数のカム部が隣接して設けられ、
    該カム要素部を前記軸部上で軸方向に移動させることにより弁を開閉させるカム部を切り換え可能としたエンジンの動弁装置であって、
    前記カム要素部は1つの軸部に少なくとも2つ備えられ、
    隣接する2つのカム要素部の互いに対向する一端側の端面に、両カム要素部の近接時にリフト部が軸方向に重なるように位相をずらせて端面カムがそれぞれ設けられていると共に、
    前記両カム要素部の近接時に前記端面カムの対向面間に突入してこれらの端面カムに係合することにより、両カム要素部を互いに他端側に離間させる作動位置と、両カム要素部の端面カムの対向面間から退避した不作動位置とに移動する操作部材が設けられていることを特徴とするエンジンの動弁装置。
  2. 前記請求項1に記載の発明において、
    前記2つのカム要素部の前記他端側の端面に、それぞれ第2の端面カムが設けられていると共に、
    前記カム要素部が前記他端側に位置する状態で、前記第2の端面カムの対面位置に突入して係合することにより、該カム要素部を前記一端側に移動させる作動位置と、前記第2の端面カムの対面位置から退避した不作動位置とに移動する第2の操作部材が、2つのカム要素部のそれぞれに備えられていることを特徴とするエンジンの動弁装置。
  3. 前記請求項1に記載の発明において、
    前記エンジンは複数の気筒が直列に並ぶ多気筒エンジンであり、前記2つのカム要素部は隣接する2つの気筒にそれぞれ備えられたものであり、前記操作部材は、前記2つの気筒間において、前記2つのカム要素部の対向する端面カムに係合可能に配置されていることを特徴とするエンジンの動弁装置。
  4. 前記請求項3に記載の発明において、
    気筒列の両端に位置する気筒に備えられた2つの端部配置のカム要素部の前記他端側の端面に、それぞれ第2の端面カムが設けらていると共に、
    前記端部配置のカム要素部が前記他端側に位置する状態で、前記第2の端面カムの対面位置に突入して係合することにより、該カム要素部を前記一端側に移動させる作動位置と、前記第2の端面カムの対面位置から退避した不作動位置とに移動する第2の操作部材が、2つの端部配置のカム要素部のそれぞれに備えられていることを特徴とするエンジンの動弁装置。
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