JP2014162444A - 舶用機器の防振材及びそれを備える船舶 - Google Patents

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Hiroshi Uehara
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Abstract

【課題】振動発生装置となる舶用機器の起振力に応じて細かな調整が可能であるとともに、防振材の全高を小さくしてクリープ性を向上できる技術を提供する。
【解決手段】舶用機器1の防振材3は、舶用機器の船体2への取付部に設けられ、該舶用機器を防振する防振材であって、前記船体への取付部の形状に応じて予め成形された合成ゴムによって構成されるとともに、前記舶用機器との接触面の面積によって、該舶用機器の起振力に応じた所定の固有振動数を有する。
【選択図】図1

Description

本発明は、船舶における舶用機器の防振技術に関する。
特許文献1には、船体と船体上に設置される原動機との間に設けられて、原動機から船体への振動の伝達を抑制する防振装置が開示される。この防振装置は、コイルばねによって鉛直方向の振動を吸収するとともに、メッシュばねによって水平方向の振動を吸収する防振構造を有する。
特開2011−196441号公報
上記のような防振装置では、その構造が複雑であることから、振動発生装置(原動機)に対する細かな調整及び設置後の修正が困難である。さらに、振動発生装置が異なれば防振装置の構造も変更する必要があり、汎用性に乏しい。また、防振装置の全高が高くなり、クリープによる高さ変動が大きくなってしまう。
以上のことから、本発明は、振動発生装置となる舶用機器の起振力に応じて細かな調整が可能であるとともに、防振材の全高を小さくしてクリープ性を向上できる技術を提供する。
本発明の舶用機器の防振材は、舶用機器の船体への取付部に設けられ、該舶用機器を防振する防振材であって、前記船体への取付部の形状に応じて予め成形された合成ゴムによって構成されるとともに、前記舶用機器との接触面の面積によって、該舶用機器の起振力に応じた所定の固有振動数を有する。
前記所定の固有振動数が前記舶用機器により生じる音響域振動と共振しない値となるように、前記舶用機器との接触面の面積が設定される。
本発明の船舶は、上述の舶用機器の防振材を備える船舶であって、前記舶用機器は、前記船体への取付部に対して、前記防振材を介して直接的に締結固定される。
前記舶用機器は、前記船体のフレームから離した位置に取り付けられる。
本発明によれば、振動発生装置となる舶用機器の起振力に応じて細かな調整が可能になり、防振材の全高を小さくしてクリープ性を向上できる。
舶用機器の船体への取付部を示す図であり、共通台床に支持される主機関と発電機を船体に設置した実施形態を示す。 取付部の拡大断面図である。 取付部に防振材を設置する様子を示す斜視図である。 防振材の斜視図である。 主機関の配管を示す図である。 主機関(又は主発電機関)と船舶の船体フレームとの位置関係を示す図である。 舶用機器の別形態を示す図であり、主発電機関と主発電機(又は主機関と減速逆転機)が胴体直結される機種に防振材を設置した実施形態を示す。 舶用機器の別形態を示す図であり、機関(主機関又は主発電機関)の排気管固定部に防振材を設置した実施形態を示す。 舶用機器の別形態を示す図であり、機関室の換気ファンの支持部に防振材を設置した実施形態を示す。 舶用機器の別形態を示す図であり、ポンプの配管固定部に防振材を設置した実施形態を示す。 取付部の別形態を示す拡大断面図である。
舶用機器は、船舶に備えられる機器であり、機器特有の起振力によって振動発生源となる装置のことを指す。つまり、舶用機器は、船舶内において船体への振動の伝達を抑制する防振構造を備えることが求められる機器である。
本実施形態の舶用機器は、減速逆転機を介してプロペラを駆動する主機関、主発電機を駆動する主発電機関、又は、電動機駆動用の補機関などの原動機、原動機(主機関、主発電機関又は補機関)の排気管、機関室の換気ファン、ポンプ類に接続される配管、若しくは、空調機器である。
図1に示すように、舶用機器1は、船体2に対して防振材3を介して設置される。防振材3は、合成ゴムを材料として構成される。合成ゴムの種類としては、舶用機器に用いることが可能なものであれば良い。
図1及び図2に示すように、ここでの舶用機器1は、共通台床10上に設置された主機関11及び発電機12である。舶用機器1側の取付面である共通台床10の下面と船体2側の取付面である据付台20の上面との間に設けられる隙間に、防振材3が挟み込まれることで、舶用機器1と船体2との間に防振構造が備えられる。
そして、防振材3を配置した状態で、据付ボルト4及びナット5・5を用いて、共通台床10を据付台20に締結固定し、舶用機器1を船体2に直締めする。このように、舶用機器1は、船体2に直接的に取り付けられている。
図3に示すように、防振材3は、据付ボルト4(締結具)を設置した状態で、据付ボルト4を避けて、舶用機器1と船体2との間に挿入可能な形状に成形されている。
防振材3は所定の厚みを有する平板部材であり、正方形の一辺の中央部から中心部にかけて切欠きが設けられる。この切欠きは、据付ボルト4の外周形状(断面形状)に対応する円が中央部に位置するように、当該円に向かって直線状にくり抜かれた形状を有しており、切欠きに据付ボルト4を通すことによって、据付ボルト4が防振材3の中央部に位置するように設けられる。
つまり、防振材3は、舶用機器1を船体2に取り付ける取付部の形状に応じて予め成形された状態で設置される。
図4に示すように、防振材3における共通台床10及び据付台20との接触面積によって、防振材3の固有振動数が決定される。この固有振動数は、舶用機器1の起振力に応じた値に設定されている。より具体的には、舶用機器1により生じる音響域振動と共振しない値に設定され、音響域の振動を減衰させることで防音性を確保するように設定される。
以上のように、防振材3を成形する際に、表面の形状を変更して接触面の面積を細かく調整することが可能であり、固有振動数を連続した任意の値に設定することができる。これにより、舶用機器1により発生する振動を防止するために最適な防振材3を提供することが可能である。
特に、騒音に繋がる音響域の振動を低減することで、居室空間の騒音を効果的に低減することができる。
防振材3を設置する際は、舶用機器1を船体2から離した状態で、その隙間に挿入することで行われる。この際、防振材3の形状を上述のように据付ボルト4の外周形状に沿った形状とすることで、防振材3の位置決めが容易となり作業性が向上する。このように、防振材3を所望形状に成形した後に設置することで、組立性を向上することができる。防振材3が設置される取付面に仕上げ加工等を施す必要もないので、作業工程を減らすことも可能である。
設置前に防振材3を成形することで、防振材3の厚みも任意に調整することができる。このため、舶用機器1の重量配分等を考慮して、防振材3の配置に応じて部分的に厚みを増す又は減らす、若しくは、部分的に硬さを変更することで、最適な取付構造を実現することができる。さらに、設置後に防振材3を追加する又は取り外すことで、微調整も簡単に行うことができ、舶用機器1とのマッチングを容易に改善することができる。
また、防振材3を合成ゴムにより構成することで、耐候性及び耐油性を確保できる。そして、舶用機器1と船体2との間に防振材3を配置する簡単な構成で防振性を確保できるため、防振構造に必要な部品点数を削減できる。さらに、防振能力の高い合成ゴムにより防振材3を成形することで、防振材3の厚みを小さくすることができるため、厚みに比例するクリープ量を小さくすることができる。
なお、防振材3を設置する際に舶用機器1と船体2との間の隙間が大きくなっている場合は、金属製のスペーサを防振材3と舶用機器1との間に配置することで、防振材3の厚みを小さく保つことが可能である。
図5に示すように、防振材3のクリープ量を少なくでき、かつ、防振材3による防振効果を十分に見込めることから、主機関11の配管に固定配管11aを採用することができる。これにより、フレキシブル配管を用いた場合と比べてコストを低減できる。
図6に示すように、船舶の機関室内における舶用機器1は、船体2のフレーム21・22・23から離した位置に設けられる据付ボルトを介して取り付けられる。フレーム21・22・23は、船体2の幅方向に渡されるメインフレームであり、船体2の全体に亘って設けられる骨格構造である。据付台20はフレーム21・22・23間に亘って設けられる。
フレーム21・22・23から離した位置に舶用機器1を配置することで、フレーム21・22・23への直接的な振動の伝達を避けるとともに、フレーム21・22・23での減衰効果によって居室空間に振動が伝わり難くしている。このように、舶用機器1をフレーム21・22・23から離して配置することで防振効果を高めることができる。
図7は、主発電機関と主発電機を胴体直結した舶用機器1を、船体2に対して防振材3を介して設置した実施形態を示す。この実施形態では、主発電機関と主発電機が胴体直結されることにより、これらの高さ方向の位置関係が変わらない。この場合も、共通台床10を含む上述の実施形態と同様の効果を奏する。
なお、主機関11と減速逆転機を胴体直結した舶用機器1においても、同様に共通台床10を含む上述の実施形態と同様の効果を奏する。
図8は、主機関11(又は主発電機関)の排気管40を船体2に対して防振材3を介して設置した実施形態を示す。ここにおける舶用機器は、主機関11(又は主発電機関)に固定される排気管40であり、主機関11(又は主発電機関)が振動することによって振動する。そして、排気管40の船体2への取付部に防振材3を配置することで、排気管40の振動が船体2に伝達することを抑制できる。
さらに、この時の防振材3の固有振動数(排気管40との接触面積)は、排気管40の固有振動数と共振しない値に設定される。これにより、排気管40の振動に起因する音響域振動を抑えて防音性を向上できる。
なお、主発電機関及び補機関等の他の原動機の排気管についても同様の構成を適用可能である。
図9は、機関室の換気ファン50を船体2に対して防振材3を介して設置した実施形態を示す。ここでの舶用機器は、機関室内の空気を排気するための換気ファン50である。
この時の防振材3の形状は、換気ファン50を支持するフランジの形状に応じて、円環状に成形されるとともに、防振材3の固有振動数(換気ファン50を支持するフランジとの接触面積)は、換気ファン50の固有振動数と共振しない値に設定される。これにより、換気ファン50の振動に起因する音響域振動を抑えて防音性を向上できる。
図10は、冷却水又は潤滑油等を循環するためのポンプ60の配管61を船体2(例えば機関室の天井面)の取付部に、防振材3を介して設置した実施形態を示す。ここでの舶用機器は、ポンプ60の配管61である。配管61は、ポンプ60の側方から上方に向けて延出され、さらにタンク62の上方側から下方に向けて延出され、タンク62の上面に接続される。
この時の防振材3の固有振動数(配管61との接触面積)は、配管61の固有振動数と共振しない値に設定される。これにより、配管61の振動に起因する音響域振動を抑えて防音性を向上できる。
以上説明したような舶用機器に加えて、電動機駆動用の補機関、空調機器の吹き出し口等の振動発生装置に防振材3を設置することも可能であり、その他機器特有の起振力によって振動発生源となり得る舶用機器全般に対して防振材3を備えた防振構造を適用することができる。
また、図11に示すように、舶用機器1と船体2の間に防振材3を配置することに加えて、船体2側の取付部、つまり据付ボルト4へのナット5締結部分に防振材3を配置しても良い。この場合は、舶用機器1から船体2への振動をこれらの間に配置された防振材3で防振するとともに、据付ボルト4を介して船体2側に伝達される振動を船体2とナット5の間に配置された防振材3で防振することができ、船体2側への振動の伝達防止効果を高めることができる。
1:舶用機器、2:船体、3:防振材、4:据付ボルト、10:共通台床、20:据付台

Claims (4)

  1. 舶用機器の船体への取付部に設けられ、該舶用機器を防振する防振材であって、
    前記船体への取付部の形状に応じて予め成形された合成ゴムによって構成されるとともに、
    前記舶用機器との接触面の面積によって、該舶用機器の起振力に応じた所定の固有振動数を有することを特徴とする舶用機器の防振材。
  2. 前記所定の固有振動数が前記舶用機器により生じる音響域振動と共振しない値となるように、前記舶用機器との接触面の面積が設定される請求項1に記載の舶用機器の防振材。
  3. 請求項1又は2に記載の舶用機器の防振材を備える船舶であって、
    前記舶用機器は、前記船体への取付部に対して、前記防振材を介して直接的に締結固定されることを特徴とする船舶。
  4. 前記舶用機器は、前記船体のフレームから離した位置に取り付けられる請求項3に記載の船舶。
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