JP2014162429A - 空気入りタイヤ - Google Patents

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Abstract

【課題】排水性能を確保しつつ耐摩耗性および耐偏摩耗性を向上させた空気入りタイヤを提供する。
【解決手段】トレッド部踏面に、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる一対の周方向太溝と、一対の周方向太溝の間に位置し、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる少なくとも一対の周方向細溝と、一対の周方向太溝を挟んで位置し、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる少なくとも一対の周方向溝と、周方向太溝と周方向細溝との間、および、周方向細溝同士の間でタイヤ幅方向に延びる複数本の幅方向細溝とを配設してなり、周方向溝の溝幅が、周方向細溝および幅方向細溝の溝幅よりも広く、且つ、周方向太溝の溝幅よりも狭く、周方向溝の振幅が、周方向太溝の振幅および周方向細溝の振幅よりも小さく、周方向太溝の間に区画形成されたブロック陸部の踏面は、平面視六角形状で、タイヤ周方向両端縁の間にタイヤ幅方向の長さが最大となる部分が位置する空気入りタイヤである。
【選択図】図1

Description

本発明は、空気入りタイヤに関し、特に、排水性能を確保しつつ耐摩耗性および耐偏摩耗性を向上させた空気入りタイヤに関するものである。
一般に、トレッド部踏面に複数個のブロック陸部を形成してなる空気入りタイヤでは、タイヤの負荷転動時に、ベルトとトレッド部踏面との間に生じる変位差や、ブロック陸部の圧縮変形に起因して、路面に対するブロック陸部のすべり現象が発生する。そして、このようなブロック陸部のすべり現象が発生する空気入りタイヤでは、路面に対するブロック陸部のすべり量とブロック陸部に作用するせん断力との積である摩耗エネルギーと、ブロック陸部の摩耗量との間に相関関係が成り立つ。
そのため、トレッド部踏面にブロック陸部を形成した空気入りタイヤでは、タイヤの負荷転動時に発生する摩耗エネルギーがブロック陸部内で不均一になると、ヒールアンドトウ摩耗などのブロック陸部の偏摩耗が生じることがある。
そこで、ブロック陸部内における摩耗エネルギーの不均一を低減し、ヒールアンドトウ摩耗等の偏摩耗の発生を抑制し得る空気入りタイヤとして、平面視六角形状のブロック陸部をトレッド部踏面に形成した空気入りタイヤが提案されている。
具体的には、例えば特許文献1では、トレッド部踏面に、タイヤ周方向へジグザグ状に延びる複数本の周方向溝と、タイヤ幅方向に延びる幅方向溝と、周方向溝間に位置してタイヤ周方向へジグザグ状に延びる周方向分割溝とを配設して、平面視六角形状のブロック陸部を区画形成した空気入りタイヤが提案されている。そして、この特許文献1に記載の空気入りタイヤによれば、大きなせん断力が発生するブロック陸部の蹴出端側のすべり量を、蹴出端側よりも小さいせん断力が発生するブロック陸部の踏込端側のすべり量よりも小さくして、ブロック陸部内の摩耗エネルギーの不均一を低減することができる。即ち、この空気入りタイヤによれば、ブロック陸部の偏摩耗の発生を抑制することができる。
特開2009−234362号公報
しかし、平面視六角形状のブロック陸部をトレッド部踏面に形成した上記従来の空気入りタイヤでは、排水性能を確保する観点から溝幅が比較的広い幅方向溝や周方向溝を用いていたため、ブロック陸部の剛性が十分に得られなかった。そのため、上記従来の空気入りタイヤでは、タイヤの耐偏摩耗性や耐摩耗性を十分に向上させることができなかった。
そこで、本発明は、排水性能を確保しつつ耐摩耗性および耐偏摩耗性を向上させた空気入りタイヤを提供することを目的とする。
この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明の空気入りタイヤは、トレッド部踏面に、タイヤ赤道を挟んで位置し、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる一対の周方向太溝と、タイヤ赤道を挟んで前記一対の周方向太溝の間に位置し、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる少なくとも一対の周方向細溝と、前記一対の周方向太溝を挟んで位置し、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる少なくとも一対の周方向溝と、タイヤ幅方向に隣接する前記周方向太溝と前記周方向細溝との間、および、タイヤ幅方向に隣接する前記周方向細溝同士の間でタイヤ幅方向に延びる複数本の幅方向細溝とを配設してなり、前記周方向溝の溝幅が、前記周方向細溝の溝幅および前記幅方向細溝の溝幅よりも広く、且つ、前記周方向太溝の溝幅よりも狭く、前記周方向溝の振幅が、前記周方向太溝の振幅および前記周方向細溝の振幅よりも小さく、前記周方向細溝および前記幅方向細溝の配設により前記周方向太溝の間に区画形成されたブロック陸部の踏面は、平面視六角形状で、タイヤ周方向両端縁の間にタイヤ幅方向の長さが最大となる部分が位置することを特徴とする。
このように、周方向細溝および幅方向細溝により平面視六角形状のブロック陸部を区画形成すれば、タイヤの負荷転動時に、隣接する平面視六角形状のブロック陸部同士が接触して互いに支え合うことができるので、ブロック陸部の剛性を高めることができる。従って、タイヤの耐摩耗性を向上することができる。また、従来の空気入りタイヤにおける平面視六角形状のブロック陸部と同様にして、偏摩耗の発生を抑制することができる。また、周方向太溝および周方向溝を配設すれば、溝幅の狭い周方向細溝および幅方向細溝を用いて平面視六角形状のブロック陸部を区画形成しても、タイヤの排水性能を確保することができる。更に、周方向太溝よりもタイヤ幅方向外側に位置する周方向溝の振幅を小さくすると共に周方向溝の溝幅を周方向太溝よりも狭くすれば、トレッド部のタイヤ幅方向側部、特にトレッドショルダー部の剛性を確保して、耐偏摩耗性を向上することができる。
なお、本発明において、「溝幅」とは、溝の開口幅を指し、「溝の振幅」とは、溝の溝幅方向中央位置を通る仮想線の振幅を指す。また、「六角形状」とは、数学的な意味で厳密に六角形状である必要は無く、「六角形状」には、角が丸まった形状なども含まれる。
本発明の空気入りタイヤによれば、排水性能を確保しつつ耐摩耗性および耐偏摩耗性を向上させることができる。
本発明に従う代表的な空気入りタイヤのトレッド部の一部の展開図である。 図1のI−I線に沿う断面図である。 図1のII−II線に沿う断面図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態を説明する。図1は、本発明の空気入りタイヤの一例のトレッド部の一部の展開図である。そして、この一例の空気入りタイヤは、トラックやバス等の重荷重車両に好適に用いることができる。
ここで、図1に示すように、この一例の空気入りタイヤには、両トレッド端TEの間に位置するトレッド部踏面10に、タイヤ赤道CLを挟んでタイヤ周方向にジグザグ状に延びる一対(2本)の周方向太溝1,1が配設されている。また、トレッド部踏面10の中央部、具体的には一対の周方向太溝1,1の間には、タイヤ赤道CLを挟んでタイヤ周方向にジグザグ状に延びる一対(2本)の周方向細溝2,2が配設されている。更に、トレッド部踏面10の両側部、具体的には各周方向太溝1よりもタイヤ幅方向外側かつトレッド端TEよりもタイヤ幅方向内側には、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる1本の周方向溝3がそれぞれ配設されている。即ち、一対の周方向溝3,3は、2本(一対)の周方向太溝1,1の両方を挟み込むように配設されている。
なお、周方向太溝1、周方向細溝2および周方向溝3は互いに溝幅が異なっており、周方向溝3の溝幅Wは、周方向太溝1の溝幅Wよりも狭く、周方向細溝2の溝幅Wよりも広い(W<W<W)。また、タイヤ周方向にジグザグ状に延びている周方向太溝1、周方向細溝2および周方向溝3の振幅は、周方向溝3の振幅が最小となるようにされている。
また、トレッド部踏面10には、周方向細溝2と、該周方向細溝2のタイヤ幅方向外側に隣接して位置する周方向太溝1との間でタイヤ幅方向に延びる複数本の第1幅方向細溝41と、タイヤ幅方向に互いに隣接する周方向細溝2,2の間でタイヤ幅方向に延びる複数本の第2幅方向細溝42とが配設されている。なお、第2幅方向細溝42のタイヤ幅方向に対する配設角度θは、第1幅方向細溝41のタイヤ幅方向に対する配設角度θよりも大きい。
因みに、各幅方向細溝41,42の溝幅W41、W42は、互いに等しく、且つ、周方向溝3の溝幅Wよりも狭い(W41=W42<W)。
即ち、一対の周方向太溝1,1間には、周方向細溝2,2および第2幅方向細溝42により区画形成された複数個の第1ブロック陸部60よりなる第1ブロック陸部列6と、該第1ブロック陸部列6のタイヤ幅方向両外側に位置し、周方向太溝1、周方向細溝2および第1幅方向細溝41により区画形成された複数個の第2ブロック陸部70よりなる合計2列の第2ブロック陸部列7,7とが形成されている。
ここで、第1ブロック陸部60の踏面は、平面視六角形状であり、タイヤ周方向両端縁62,62間にタイヤ幅方向の長さが最大となる部分が位置している。また、第2ブロック陸部70の踏面も、平面視六角形状であり、タイヤ周方向両端縁72,72間にタイヤ幅方向の長さが最大となる部分が位置している。即ち、第1ブロック陸部60および第2ブロック陸部70の踏面は、タイヤ周方向中央側に位置する2つの頂点のそれぞれが、タイヤ周方向両端側に位置する頂点よりもタイヤ幅方向外方に突出して位置する六角形状をしている。
そして、第1ブロック陸部60のタイヤ周方向中央部には、タイヤ幅方向に延びるサイプ61が配設されており、また、第2ブロック陸部70のタイヤ周方向中央部にも、タイヤ幅方向に延びるサイプ71が配設されている。具体的には、各ブロック陸部60,70のタイヤ周方向中央部には、各ブロック陸部60,70の踏面のタイヤ周方向中央側に位置する2つの頂点間でタイヤ幅方向に屈曲して延びるサイプ61、71が設けられている。
また、この一例の空気入りタイヤのトレッド部踏面10には、周方向太溝1と、該周方向太溝1のタイヤ幅方向外側に隣接して位置する周方向溝3との間でタイヤ幅方向に対して傾斜して延びる複数本の幅方向浅溝82が配設されている。即ち、周方向太溝1と周方向溝3との間には、周方向太溝1、周方向溝3および幅方向浅溝82により区画形成された複数個の第3ブロック陸部80よりなる第3ブロック陸部列8が形成されている。
なお、幅方向浅溝82の溝深さD82(溝の開口端縁から溝底までのタイヤ径方向に沿う距離)は、周方向太溝1の溝深さDおよび周方向溝3の溝深さDよりも浅い(D82<D,D)。
ここで、第3ブロック陸部80の踏面は、平面視六角形状であり、タイヤ周方向両端縁間にタイヤ幅方向の長さが最大となる部分が位置している。即ち、第3ブロック陸部80の踏面は、タイヤ周方向中央側に位置する2つの頂点のそれぞれが、タイヤ周方向両端側に位置する頂点よりもタイヤ幅方向外方に突出して位置する六角形状をしている。更に、第3ブロック陸部80のタイヤ周方向中央部には、第3ブロック陸部80の踏面のタイヤ周方向中央側に位置する2つの頂点間でタイヤ幅方向に屈曲して延びるサイプ81が設けられている。
また、図1のII−II線に沿う断面を図3に示すように、第3ブロック陸部80のタイヤ周方向両側に配設された幅方向浅溝82の溝底のタイヤ周方向中央には、深さD83のサイプ83が設けられている。
更に、この一例の空気入りタイヤのトレッド部踏面10のタイヤ幅方向両外側部分には、周方向溝3と、該周方向溝3のタイヤ幅方向外側に位置するトレッド端TEとの間でタイヤ幅方向に延びる複数本の幅方向溝5が配設されている。即ち、周方向溝3とトレッド端TEとの間には、周方向溝3、トレッド端TEおよび幅方向溝5により区画形成された複数個のショルダーブロック陸部90よりなるショルダーブロック陸部列9が形成されている。
ここで、ショルダーブロック陸部90の踏面は、平面視略矩形状であり、タイヤ幅方向内側に位置する側壁が、周方向溝3に対応したジグザグ状をしている。また、ショルダーブロック陸部90には、タイヤ幅方向に屈曲して延び、一端が周方向溝3に開口すると共に他端がショルダーブロック陸部90内で終端するサイプ91が設けられている。
また、図1のI−I線に沿う断面を図2に示すように、ショルダーブロック陸部90のタイヤ周方向一方側に位置する側壁92と、ショルダーブロック陸部90の踏面とが成す角度αは、該ショルダーブロック陸部90のタイヤ周方向他方側に位置する側壁93とショルダーブロック陸部90の踏面とが成す角度βよりも大きい(β<α)。即ち、ショルダーブロック陸部90のタイヤ周方向一方側に位置する側壁92は、タイヤ周方向に傾斜した傾斜面となっており、ショルダーブロック陸部90のタイヤ周方向寸法は、踏面側からタイヤ径方向内方に向かうに従って漸増している。
そして、この一例の空気入りタイヤは、例えば矢印のマーキング等の既知の方法を用いて回転方向が指定されたタイヤであり、例えば、ショルダーブロック陸部90の側壁92(傾斜面)側がタイヤ正転時に踏込側となるように車両に装着される。ショルダーブロック陸部90の側壁92(傾斜面)側が踏込側となるようにすれば、ショルダーブロック陸部90の蹴出側の側壁角度が踏込側の側壁角度よりも小さくなるので、タイヤの負荷転動時に、ショルダーブロック陸部90の蹴出側の端縁全体を路面から同時に離間させて、偏摩耗の発生を抑制することができるからである。即ち、ショルダーブロック陸部90の蹴出側(側壁93側)の変形をブロック幅方向に均一に分散させて、ヒールアンドトウ摩耗が特に発生し易いショルダーブロック陸部における早期のヒールアンドトウ摩耗の発生を抑制することができるからである。
ここで、上述したような構成のトレッド部踏面10を有する空気入りタイヤでは、周方向細溝2の溝幅W、第1幅方向細溝41の溝幅W41および第2幅方向細溝42の溝幅W42が狭いので、一対の周方向太溝1,1の間に平面視六角形状のブロック陸部60,70が密接に配置されている。そのため、タイヤの負荷転動時に、隣接する平面視六角形状のブロック陸部同士がタイヤ周方向およびタイヤ幅方向の双方に接触して互いに支え合うことができる。
一方、特許文献1に記載されているような従来の空気入りタイヤでは、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる広幅の周方向溝や広幅の幅方向溝を用いているため、平面視六角形状のブロック陸部同士が良好に支え合うことができない。
従って、このトレッド部踏面10を有する空気入りタイヤによれば、従来の空気入りタイヤと比較して、ブロック陸部の剛性、特にトレッド部踏面10の中央部に位置する第1ブロック陸部60および第2ブロック陸部70の剛性をタイヤ周方向およびタイヤ幅方向の双方において高めることができるので、タイヤの耐摩耗性を向上することができる。
また、この空気入りタイヤでは、トレッド部踏面10に周方向太溝1および周方向溝3を配設しているので、狭幅の周方向細溝2および幅方向細溝41,42を用いたことによるタイヤの排水性能の低下を補償して、排水性能を確保することができる。
更に、この空気入りタイヤでは、周方向太溝1よりもタイヤ幅方向外側に位置する周方向溝3の振幅が、周方向太溝1の振幅および周方向細溝2の振幅よりも小さく、且つ、周方向溝3の溝幅Wが周方向太溝1の溝幅Wよりも狭い。従って、この空気入りタイヤでは、周方向溝3を挟んで位置する第3ブロック陸部80やショルダーブロック陸部90の角部の角度を小さくして、陸部の角部部分の剛性を大きくすることができるので、トレッド部のタイヤ幅方向側部、特にトレッドショルダー部の剛性を確保して、耐偏摩耗性を向上することができる。
更に、第1幅方向細溝41の溝幅W41および第2幅方向細溝の溝幅W42は、2〜5mmであることが好ましい。各幅方向細溝の溝幅W41、W42を2mm以上とすれば、タイヤ幅方向の排水性能が大幅に低下するのを抑制することができるからである。また、各幅方向細溝の溝幅W41、W42を5mm以下とすれば、各幅方向細溝41、42を挟んでタイヤ周方向に隣接する平面視六角形状のブロック陸部60、70同士がタイヤの負荷転動時に確実に接触して互いに支え合うことができるので、ブロック陸部60、70のタイヤ周方向の剛性を十分に高めることができるからである。
また、周方向細溝2の溝幅Wは、2〜4mmであることが好ましい。周方向細溝2の溝幅Wを2mm以上とすれば、タイヤ周方向の排水性能が大幅に低下するのを抑制することができるからである。また、周方向細溝2の溝幅Wを4mm以下とすれば、周方向細溝2を挟んでタイヤ幅方向に隣接する平面視六角形状のブロック陸部60、70同士がタイヤの負荷転動時に確実に接触して互いに支え合うことができるので、ブロック陸部60、70のタイヤ幅方向の剛性を十分に高めることができるからである。
また、この一例の空気入りタイヤでは、周方向太溝1の溝幅Wは、5〜7mmであることが好ましい。周方向太溝1の溝幅Wを5mm以上とすれば、タイヤ周方向の排水性能を十分に確保することができるからである。また、周方向太溝1の溝幅Wを7mm以下とすれば、トレッド部の剛性を確保して、耐偏摩耗性および耐摩耗性を十分に向上することができるからである。更に、周方向溝3の溝幅Wは、3〜5mmであることが好ましい。周方向溝3の溝幅Wを3mm以上とすれば、タイヤ周方向の排水性能を十分に確保することができるからである。また、周方向溝3の溝幅Wを5mm以下とすれば、トレッド部のタイヤ幅方向の剛性を確保して、耐偏摩耗性および耐摩耗性を十分に向上することができるからである。
更に、周方向溝3の振幅は、2〜4mmとすることが好ましい。周方向溝3の振幅を2mm以上とすれば、タイヤ周方向の排水性能を十分確保することができ、4mm以下とすれば、トレッド部のタイヤ幅方向側部、特にトレッドショルダー部の剛性を十分に確保して、耐偏摩耗性を十分に向上することができるからである。なお、周方向太溝1の振幅は例えば9〜11mmとすることができ、周方向細溝2の振幅は例えば9〜11mmとすることができる。
以上、図面を参照して本発明の実施形態を説明したが、本発明の空気入りタイヤは上述した一例に限定されることは無く、本発明の空気入りタイヤには適宜変更を加えることができる。具体的には、例えば、本発明の空気入りタイヤでは、周方向溝や周方向細溝を二対以上設けても良い。
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明するが、本発明は下記の実施例に何ら限定されるものではない。
(実施例1)
表1に示す諸元で、図1に示すようなトレッド部踏面を有する空気入りタイヤ(サイズ:295/80R22.5)を試作した。そして、下記の方法で性能評価を行った。結果を表1に示す。
(従来例1)
周方向太溝および周方向細溝の代わりに周方向溝を配設し、幅方向細溝の溝幅を広くし、諸元を表1に示すように変更した以外は、実施例1と同様にして空気入りタイヤを作製し、実施例1と同様の方法で性能評価を行った。結果を表1に示す。
<耐摩耗性>
作製したタイヤを、サイズ9.00×22.5のリムに装着し、空気圧850kPa、荷重3550kgの条件でドラム走行試験を行い、トレッド部の摩耗量を測定して、耐摩耗性を評価した。具体的には、従来例1のタイヤの耐摩耗性を100として指数評価した。表中、指数が大きいほど耐摩耗性が高いことを示す。
<耐偏摩耗性>
作製したタイヤを、サイズ9.00×22.5のリムに装着し、空気圧850kPa、荷重3550kgの条件でドラム走行試験を行い、摩耗エネルギーを測定して、耐偏摩耗性を評価した。具体的には、従来例1のタイヤの耐偏摩耗性を100として指数評価した。表中、指数が大きいほど耐摩耗性が高いことを示す。
<WET操縦安定性>
作製したタイヤを、サイズ9.00×22.5のリムに装着し、空気圧850kPaとして重荷重車両に装着した。そして、湿潤路面を走行し、WET操縦安定性をドライバーがフィーリング評価した。具体的には、従来例1のWET操縦安定性を100として指数評価した。表中、指数が大きいほどWET操縦安定性が良好であり、排水性能に優れていることを示す。
Figure 2014162429
表1より、実施例1のタイヤでは、耐摩耗性、耐偏摩耗性およびWET操縦安定性が大幅に向上していることが分かる。
本発明によれば、排水性能を確保しつつ耐摩耗性および耐偏摩耗性を向上させた空気入りタイヤを提供することができる。
1 周方向太溝、2 周方向細溝、3 周方向溝、5 幅方向溝
6 第1ブロック陸部列、7 第2ブロック陸部列、8 第3ブロック陸部列
9 ショルダーブロック陸部列、10 トレッド部踏面、41 第1幅方向細溝
42 第2幅方向細溝、60 第1ブロック陸部、61 サイプ、62 端縁
70 第2ブロック陸部、71 サイプ、72 端縁、80 第3ブロック陸部
81 サイプ、82 幅方向浅溝、83 サイプ
90 ショルダーブロック陸部、91 サイプ、92 側壁、93 側壁

Claims (1)

  1. トレッド部踏面に、
    タイヤ赤道を挟んで位置し、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる一対の周方向太溝と、
    タイヤ赤道を挟んで前記一対の周方向太溝の間に位置し、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる少なくとも一対の周方向細溝と、
    前記一対の周方向太溝を挟んで位置し、タイヤ周方向にジグザグ状に延びる少なくとも一対の周方向溝と、
    タイヤ幅方向に隣接する前記周方向太溝と前記周方向細溝との間、および、タイヤ幅方向に隣接する前記周方向細溝同士の間でタイヤ幅方向に延びる複数本の幅方向細溝と、
    を配設してなり、
    前記周方向溝の溝幅が、前記周方向細溝の溝幅および前記幅方向細溝の溝幅よりも広く、且つ、前記周方向太溝の溝幅よりも狭く、
    前記周方向溝の振幅が、前記周方向太溝の振幅および前記周方向細溝の振幅よりも小さく、
    前記周方向細溝および前記幅方向細溝の配設により前記周方向太溝の間に区画形成されたブロック陸部の踏面は、平面視六角形状で、タイヤ周方向両端縁の間にタイヤ幅方向の長さが最大となる部分が位置する、空気入りタイヤ。
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