JP2014162234A - ハイブリッド車の制御装置 - Google Patents

ハイブリッド車の制御装置 Download PDF

Info

Publication number
JP2014162234A
JP2014162234A JP2013031690A JP2013031690A JP2014162234A JP 2014162234 A JP2014162234 A JP 2014162234A JP 2013031690 A JP2013031690 A JP 2013031690A JP 2013031690 A JP2013031690 A JP 2013031690A JP 2014162234 A JP2014162234 A JP 2014162234A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
engine
speed
target engine
power
rotational speed
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013031690A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6119298B2 (ja
Inventor
Yohei Morimoto
洋平 森本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Denso Corp filed Critical Denso Corp
Priority to JP2013031690A priority Critical patent/JP6119298B2/ja
Publication of JP2014162234A publication Critical patent/JP2014162234A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6119298B2 publication Critical patent/JP6119298B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/60Other road transportation technologies with climate change mitigation effect
    • Y02T10/62Hybrid vehicles

Abstract

【課題】車両の動力源としてエンジンとMG(モータジェネレータ)とを搭載したハイブリッド車の動力伝達系の損失を効果的に低減できるようにする。
【解決手段】駆動軸トルクTp (駆動軸14のトルク)と駆動軸回転速度Np (駆動軸14の回転速度)と充放電電力Pbat (バッテリ20の充放電電力)と目標エンジン回転速度Ne (エンジン11、MG12、変速機13、インバータ19等を含む動力伝達系の総損失が最小になるエンジン回転速度)との関係を規定するマップを予め記憶しておき、このマップを用いて要求駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と要求充放電電力Pbat とに応じた目標エンジン回転速度Ne を算出する。その際、動力伝達系に関する温度情報(例えば、エンジン11の温度、MG12の温度、インバータ19の温度、変速機13の温度等)に応じて目標エンジン回転速度Ne のマップを切り替える。
【選択図】図1

Description

本発明は、車両の動力源としてエンジンとモータジェネレータとを搭載したハイブリッド車の制御装置に関する発明である。
近年、低燃費、低排気エミッションの社会的要請から車両の動力源としてエンジンとモータジェネレータとを搭載したハイブリッド車が注目されている。このようなハイブリッド車においては、例えば、特許文献1(特許第3997633号公報)に記載されているように、エンジンの目標駆動力に基づいて最適燃費となるエンジン回転速度をマップにより算出するようにしたものがある。更に、モータジェネレータや変速機で発生する損失を低減するために、最適燃費となるエンジン回転速度に補正量を加算して最終的な目標エンジン回転速度を求めるようにしたものもある。
特許第3997633号公報
しかし、モータジェネレータと電力を授受するバッテリの充放電電力(充電電力や放電電力)が変化すると、エンジン、モータジェネレータ、変速機等を含む動力伝達系の損失も変化するため、単に最適燃費となるエンジン回転速度に補正量を加算して目標エンジン回転速度を求めるだけでは、動力伝達系の損失を十分に低減できない可能性がある。
そこで、本発明が解決しようとする課題は、動力伝達系の損失を効果的に低減することができるハイブリッド車の制御装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、請求項1に係る発明は、車両の動力源として搭載されたエンジン(11)及びモータジェネレータ(12,12A,12B)と、このモータジェネレータ(12,12A,12B)と電力を授受するバッテリ(20)とを備えたハイブリッド車の制御装置において、車両の駆動軸(14)のトルクと駆動軸(14)の回転速度とバッテリ(20)の充放電電力とを入力パラメータとしてエンジン(11)及びモータジェネレータ(12,12A,12B)を含む動力伝達系の総損失が最小になる目標エンジン回転速度を算出する目標エンジン回転速度算出手段(25)を備えた構成としたものである。
駆動軸のトルクと駆動軸の回転速度とバッテリの充放電電力とエンジン回転速度等によって動力伝達系の総損失が変化する(つまり駆動軸のトルクと駆動軸の回転速度とバッテリの充放電電力とエンジン回転速度と動力伝達系の総損失との間には相関関係がある)ため、駆動軸のトルクと駆動軸の回転速度とバッテリの充放電電力を用いれば、動力伝達系の総損失が最小になる目標エンジン回転速度を算出することができる。この目標エンジン回転速度を実現するようにエンジンを制御することで、動力伝達系の総損失を最小にすることができる。
図1は本発明の実施例1におけるハイブリッド車の駆動システムの概略構成を示す図である。 図2は目標エンジン回転速度Ne を算出する機能を示すブロック図である。 図3は目標エンジン回転速度Ne のマップの設定方法を説明する図である。 図4は目標エンジン回転速度Ne のマップの一例を概念的に示す図である。 図5は目標エンジン回転速度算出ルーチンの処理の流れを示すフローチャートである。 図6は実施例1の効果を説明する図である。 図7は従来技術を説明する図である。 図8は実施例2のハイブリッド車の駆動システムの概略構成を示す図である。
以下、本発明を実施するための形態を具体化した幾つかの実施例を説明する。
本発明の実施例1を図1乃至図6に基づいて説明する。
まず、図1に基づいてハイブリッド車の駆動システムの概略構成を説明する。
車両の動力源として内燃機関であるエンジン11とモータジェネレータ(以下「MG」と表記する)12とが搭載されている。エンジン11の出力軸(クランク軸)の動力がMG12を介して変速機13に伝達され、この変速機13の出力軸の動力が駆動軸14、デファレンシャルギヤ機構15、車軸16等を介して車輪17に伝達される。変速機13は、複数段の変速段の中から変速段を段階的に切り換える有段変速機であっても良いし、無段階に変速するCVT(無段変速機)であっても良い。エンジン11の動力を変速機13に伝達する機械接続軸18の途中に、MG12の回転軸が動力伝達可能に連結されている。また、MG12を駆動するインバータ19がバッテリ20に接続され、MG12がインバータ19を介してバッテリ20と電力を授受するようになっている。
アクセルセンサ21によってアクセル開度(アクセルペダルの操作量)が検出され、シフトスイッチ22によってシフトレバーの操作位置が検出される。更に、ブレーキスイッチ23によってブレーキ操作(又はブレーキセンサによってブレーキ操作量)が検出され、車速センサ24により車速が検出される。
ハイブリッドECU25は、車両全体を総合的に制御するコンピュータであり、上述した各種のセンサやスイッチの出力信号を読み込んで、車両の運転状態を検出する。このハイブリッドECU25は、エンジン11の運転を制御するエンジンECU26やインバータ19を制御してMG12を制御するMG−ECU27との間で制御信号やデータ信号を送受信し、各ECU26,27によって車両の運転状態に応じて、エンジン11やMG12等を制御する。
その際、MG12は、バッテリ20から供給される電力を動力に変換して機械接続軸18に出力するか又は機械接続軸18から入力される動力を電力に変化してバッテリ20に充電する。変速機13は、機械接続軸18から入力される動力(エンジン11の動力とMG12の動力を合算した動力又はエンジン11の動力からMG12で電力に変換された動力を差し引いた動力)を増速又は減速して駆動軸14に出力する。
ところで、図7に示すように、従来のシステムでは、要求エンジンパワーに対応した等パワーラインとエンジン11の最適燃費動作線とが交わるエンジン回転速度を基準回転速度として算出し、エンジン11以外のMG12や変速機13等で発生する損失を低減するために、基準回転速度に補正量を加算して目標エンジン回転速度を求めるようにしたものがある。
しかし、バッテリ20の充放電電力(充電電力や放電電力)が変化すると、エンジン11、MG12、変速機13等を含む動力伝達系の損失も変化するため、単に基準回転速度(最適燃費となるエンジン回転速度)に補正量を加算して目標エンジン回転速度を求めるだけでは、動力伝達系の損失を十分に低減できない可能性がある。
そこで、本実施例1では、ハイブリッドECU25(目標エンジン回転速度算出手段)により後述する図5の目標エンジン回転速度算出ルーチンを実行することで、駆動軸トルクTp (駆動軸14のトルク)と駆動軸回転速度Np (駆動軸14の回転速度)と充放電電力Pbat (バッテリ20の充放電電力)とを入力パラメータとして、エンジン11、MG12、変速機13、インバータ19等を含む動力伝達系の総損失が最小になる目標エンジン回転速度Ne を算出するようにしている。
駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と充放電電力Pbat とエンジン回転速度Ne 等によって動力伝達系の総損失が変化する(つまり駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と充放電電力Pbat とエンジン回転速度Ne と動力伝達系の総損失との間には相関関係がある)ため、駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と充放電電力Pbat を用いれば、動力伝達系の総損失が最小になる目標エンジン回転速度Ne を算出することができる。
具体的には、図2に示すように、入力パラメータ(駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と充放電電力Pbat )と目標エンジン回転速度Ne との関係を規定するマップを“目標エンジン回転速度Ne のマップ”として予め記憶しておき、この目標エンジン回転速度Ne のマップを参照して、要求駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と要求充放電電力Pbat とに応じた目標エンジン回転速度Ne を算出する。
目標エンジン回転速度Ne のマップは、要求駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np とをパラメータとして目標エンジン回転速度Ne を算出する二次元マップが要求充放電電力Pbat 毎に設定されている。更に、目標エンジン回転速度Ne のマップは、動力伝達系に関する温度情報(例えば、エンジン11の温度、MG12の温度、インバータ19の温度、変速機13の温度等のうちの少なくとも一つ)毎に設定され、動力伝達系に関する温度情報に応じて目標エンジン回転速度Ne のマップを切り替えるようにしている。尚、目標エンジン回転速度Ne のマップは、予め車両設計時等にオフラインで設定され、ハイブリッドECU25のROMに記憶されている。
このようにして目標エンジン回転速度Ne を算出した後、要求エンジンパワーPe を目標エンジン回転速度Ne で除算して目標エンジントルクTe を求め、目標エンジン回転速度Ne と目標エンジントルクTe を実現するようにエンジン11を制御することで、要求エンジンパワーPe を実現しながら動力伝達系の総損失を最小にするようにしている。
次に、目標エンジン回転速度Ne のマップを予めオフラインで適合装置等により設定(作成)する方法について説明する。
(1) 運転条件(駆動軸トルクTp 、駆動軸回転速度Np )及び充放電電力Pbat を、それぞれ変動範囲内の所定値に設定すると共に、仮のエンジン回転速度Ne を変動範囲内の所定値に設定する。
(2) 動力伝達系の制約条件式(動力伝達系の構成によって決まる条件式)として、下記のトルク釣り合い式と回転速度拘束式とパワー収支式とを用いて、仮のエンジン回転速度Ne と運転条件(駆動軸トルクTp 、駆動軸回転速度Np )及び充放電電力Pbat とから、エンジントルクTe とMG12の回転速度Nmg及びトルクTmgと変速機13の回転速度Nta及びトルクTtaを算出する。
トルク釣り合い式:f(Te,Tmg, Tta, Tp )=0
回転速度拘束式 :g(Ne,Nmg, Nta, Np )=0
パワー収支式 :h(Pbat,Te,Ne,Tmg, Nmg, Tta, Nta, Tp,Np )=0
(3) 動力伝達系の総損失を次のようにして算出する。
仮のエンジン回転速度Ne とエンジントルクTe とに基づいてエンジン11の損失をマップ又は数式により算出する。エンジン11の損失のマップ又は数式は、試験データや設計データ等に基づいて作成しておく。
MG12の回転速度NmgとMG12のトルクTmgとに基づいてMG12及びインバータ19の損失をマップ又は数式により算出する。MG12及びインバータ19の損失のマップ又は数式は、試験データや設計データ等に基づいて作成しておく。
変速機13の回転速度Ntaと変速機13のトルクTtaとに基づいて変速機13の損失をマップ又は数式により算出する。変速機13の損失のマップ又は数式は、試験データや設計データ等に基づいて作成しておく。
この後、エンジン11の損失とMG12及びインバータ19の損失と変速機13の損失とを合算して、動力伝達系の総損失を求める。
(4) 上記(1) 〜(3) の処理をエンジン回転速度Ne の変動範囲内の所定値毎に実施して、動力伝達系の総損失が最小になるエンジン回転速度Ne を探索し、そのエンジン回転速度を今回の運転条件(駆動軸トルクTp 、駆動軸回転速度Np )及び充放電電力Pbat における目標エンジン回転速度Ne とする(図3参照)。
(5) 上記(4) の処理を運転条件(駆動軸トルクTp 、駆動軸回転速度Np )及び充放電電力Pbat の変動範囲内の所定値毎に実施して、運転条件(駆動軸トルクTp 、駆動軸回転速度Np )及び充放電電力Pbat と目標エンジン回転速度Ne との関係をマップ化することで、目標エンジン回転速度Ne のマップを作成する(図4参照)。
(6) 上記(5) の処理を動力伝達系に関する温度情報(例えば、エンジン11の温度、MG12の温度、インバータ19の温度、変速機13の温度等のうちの少なくとも一つ)の変動範囲内の所定値毎に実施して、温度情報毎に目標エンジン回転速度Ne のマップを作成する。
以上の処理により、目標エンジン回転速度Ne のマップを予めオフラインで設定(作成)しておくことができる。目標エンジン回転速度Ne のマップは、ハイブリッドECU25のROMに記憶(格納)する。
以下、本実施例1でハイブリッドECU25が実行する図5の目標エンジン回転速度算出ルーチンの処理内容を説明する。
図5に示す目標エンジン回転速度算出ルーチンは、ハイブリッドECU25の電源オン期間中に所定周期で繰り返し実行され、特許請求の範囲でいう目標エンジン回転速度算出手段としての役割を果たす。
本ルーチンが起動されると、まず、ステップ101で、アクセル開度や車速等に基づいて要求駆動軸トルクTp をマップ又は数式により算出する。この後、ステップ102に進み、車速センサ24の出力に基づいて駆動軸回転速度Np を算出した後、ステップ103に進み、バッテリ20の充電状態を表すSOC(State Of Charge) 等に基づいて要求充放電電力Pbat をマップ又は数式により算出する。
この後、ステップ104に進み、動力伝達系に関する温度情報として、例えば、エンジン11の温度、MG12の温度、インバータ19の温度、変速機13の温度等のうちの少なくとも一つを検出する。この場合、例えば、エンジン11の温度の代用情報として冷却水温を検出するようにしても良い。また、変速機13の温度の代用情報として作動油(ATF等)の温度を検出するようにしても良い。或は、エンジン11の温度、MG12の温度、インバータ19の温度、変速機13の温度等のうちの少なくとも一つを推定(算出)するようにしても良い。
この後、ステップ105に進み、図4に示す目標エンジン回転速度Ne のマップを参照して、要求駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と要求充放電電力Pbat とに応じた目標エンジン回転速度Ne を算出する。この際、動力伝達系に関する温度情報に応じて目標エンジン回転速度Ne のマップを切り替えて、動力伝達系に関する温度情報に応じた目標エンジン回転速度Ne のマップを選択する。
図6に示すように、従来は、単に基準回転速度(最適燃費となるエンジン回転速度)に補正量を加算して目標エンジン回転速度を求めるだけであるため、バッテリ20の充放電電力が変化した場合に、動力伝達系の損失を十分に低減できない可能性がある。
これに対して、本実施例1では、駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と充放電電力Pbat とを入力パラメータとして、動力伝達系の総損失が最小になる目標エンジン回転速度Ne を算出するようにしたので、充放電電力Pbat が変化した場合でも、動力伝達系の総損失が最小になる目標エンジン回転速度Ne を算出することができ、動力伝達系の損失を効果的に低減することができる。
また、本実施例1では、入力パラメータ(駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と充放電電力Pbat )と目標エンジン回転速度Ne との関係を規定するマップを“目標エンジン回転速度Ne のマップ”として予め記憶しておき、この目標エンジン回転速度Ne のマップを参照して、要求駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と要求充放電電力Pbat とに応じた目標エンジン回転速度Ne を算出するようにしたので、複雑な演算処理を行うことなく、予め記憶した目標エンジン回転速度Ne のマップを用いて目標エンジン回転速度Ne を算出することができ、制御装置(例えばハイブリッドECU25)の演算負荷を軽減することができる。
動力伝達系に関する温度情報(例えば、エンジン11の温度、MG12の温度、インバータ19の温度、変速機13の温度等)が変化すると、各部の損失が変化して動力伝達系の総損失が変化するため、入力パラメータと目標エンジン回転速度Ne (動力伝達系の総損失が最小になるエンジン回転速度)との関係も変化する。
このような事情を考慮して、本実施例1では、動力伝達系に関する温度情報(例えば、エンジン11の温度、MG12の温度、インバータ19の温度、変速機13の温度等のうちの少なくとも一つ)に応じて目標エンジン回転速度Ne のマップを切り替えるようにしたので、動力伝達系に関する温度情報によって、入力パラメータと目標エンジン回転速度Ne との関係が変化するのに対応して、目標エンジン回転速度Ne のマップを切り替えることができ、目標エンジン回転速度Ne を精度良く算出することができる。
尚、上記実施例1では、エンジン11から変速機13までの動力伝達経路にクラッチを設けない構成としたが、これに限定されず、例えば、エンジン11とMG12との間にクラッチを設けたり、MG12と変速機13との間にクラッチを設けた構成としても良い。或は、変速機13にクラッチを内蔵した構成としても良い。また、変速機13を省略した構成としても良い。
次に、図8を用いて本発明の実施例2を説明する。但し、前記実施例1と実質的に同一部分には同一符号を付して説明を省略又は簡略化し、主として前記実施例1と異なる部分について説明する。
本実施例2では、図8に示すように、車両の動力源としてエンジン11と二つのMG(第1のMG12A及び第2のMG12B)とが搭載されている。エンジン11の出力軸(クランク軸)と第1のMG12Aの回転軸と第2のMG12Bの回転軸とが動力分割機構である遊星ギヤ機構28を介して連結され、第2のMG12Bの回転軸が駆動軸14に連結されている。
第1のMG12Aと第2のMG12Bは、それぞれインバータ19A,19Bを介してバッテリ20と電力を授受するようになっている。MG−ECU27は、第1のインバータ19Aを制御して第1のMG12Aを制御すると共に、第2のインバータ19Bを制御して第2のMG12Bを制御する
本実施例2においても、入力パラメータ(駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と充放電電力Pbat )と目標エンジン回転速度Ne との関係を規定するマップを“目標エンジン回転速度Ne のマップ”として予め記憶しておき、この目標エンジン回転速度Ne のマップを参照して、要求駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と要求充放電電力Pbat とに応じた目標エンジン回転速度Ne を算出する。
尚、本実施例2では、目標エンジン回転速度Ne のマップを予めオフラインで設定(作成)する際に、前記実施例1で説明した(1) 〜(6) の処理のうちの(2) と(3) の処理が前記実施例1と異なるため、(2) と(3) の処理のみ説明する。
(2) 動力伝達系の制約条件式として、下記のトルク釣り合い式と回転速度拘束式とパワー収支式とを用いて、仮のエンジン回転速度Ne と運転条件(駆動軸トルクTp 、駆動軸回転速度Np )及び充放電電力Pbat とから、エンジントルクTe と第1のMG12Aの回転速度Nmg1 及びトルクTmg1 と第2のMG12Bの回転速度Nmg2 及びトルクTmg2 を算出する。ここで、ρは遊星ギヤ機構28のプラネタリ比(サンギヤの歯数とリングギヤの歯数との比)である。
トルク釣り合い式:ρ×Te +(ρ+1)×Tmg1 =0
ρ×Tp +ρ×Tmg2 +Tmg1 =0
回転速度拘束式 :(ρ+1)×Ne −Np −ρ×Nmg1 =0
Np −Nmg2 =0
パワー収支式 :Pbat −Tmg2 ×Nmg2 −Tmg1 ×Nmg1 =0
(3) 動力伝達系の総損失を次のようにして算出する。
仮のエンジン回転速度Ne とエンジントルクTe とに基づいてエンジン11の損失をマップ又は数式により算出する。
第1のMG12Aの回転速度Nmg1 と第1のMG12AのトルクTmg1 とに基づいて第1のMG12A及びインバータ19Aの損失をマップ又は数式により算出する。
第2のMG12Bの回転速度Nmg2 と第1のMG12BのトルクTmg2 とに基づいて第2のMG12B及びインバータ19Bの損失をマップ又は数式により算出する。
この後、エンジン11の損失と第1のMG12A及びインバータ19Aの損失と第2のMG12B及びインバータ19Bの損失とを合算して、動力伝達系の総損失を求める。
以上説明した本実施例2においても、前記実施例1とほぼ同じ効果を得ることができる。
尚、上記各実施例1,2では、目標エンジン回転速度Ne のマップを用いて目標エンジン回転速度Ne を算出するようにしたが、これに限定されず、例えば、入力パラメータ(駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と充放電電力Pbat )と目標エンジン回転速度Ne との関係を規定する1つ又は複数の数式(例えば近似式)を予め記憶しておき、その数式を用いて、要求駆動軸トルクTp と駆動軸回転速度Np と要求充放電電力Pbat とに応じた目標エンジン回転速度Ne を算出するようにしても良い。
その他、本発明は、図1及び図8に示す構成のハイブリッド車に限定されず、車両の動力源としてエンジンとMGとを搭載した種々の構成のハイブリッド車に適用して実施できる。
11…エンジン、12…MG(モータジェネレータ)、13…変速機、14…駆動軸、19…インバータ、20…バッテリ、25…ハイブリッドECU(目標エンジン回転速度算出手段)

Claims (4)

  1. 車両の動力源として搭載されたエンジン(11)及びモータジェネレータ(12,12A,12B)と、前記モータジェネレータ(12,12A,12B)と電力を授受するバッテリ(20)とを備えたハイブリッド車の制御装置において、
    前記車両の駆動軸(14)のトルクと前記駆動軸(14)の回転速度と前記バッテリ(20)の充放電電力とを入力パラメータとして前記エンジン(11)及び前記モータジェネレータ(12,12A,12B)を含む動力伝達系の総損失が最小になる目標エンジン回転速度を算出する目標エンジン回転速度算出手段(25)を備えていることを特徴とするハイブリッド車の制御装置。
  2. 前記目標エンジン回転速度算出手段(25)は、前記入力パラメータと前記目標エンジン回転速度との関係を規定するマップ又は数式を予め記憶しておき、前記マップ又は前記数式を用いて前記目標エンジン回転速度を算出することを特徴とする請求項1に記載のハイブリッド車の制御装置。
  3. 前記目標エンジン回転速度算出手段(25)は、前記動力伝達系に関する温度情報に応じて前記マップ又は前記数式を切り替えることを特徴とする請求項2に記載のハイブリッド車の制御装置。
  4. 予め、前記動力伝達系のトルク釣り合い式と回転速度拘束式とパワー収支式とを用いて前記エンジン(11)の回転速度と前記入力パラメータとから少なくとも前記エンジン(11)のトルクと前記モータジェネレータ(12,12A,12B)の回転速度及びトルクを算出し、少なくとも前記エンジン(11)の回転速度及びトルクと前記モータジェネレータ(12,12A,12B)の回転速度及びトルクとから算出される前記動力伝達系の総損失が最小になるエンジン回転速度を探索して前記目標エンジン回転速度とする処理を前記入力パラメータの変動範囲内の所定値毎に実施して、前記入力パラメータと前記目標エンジン回転速度との関係をマップ化又は数式化することで、前記マップ又は前記数式が設定されていることを特徴とする請求項2又は3に記載のハイブリッド車の制御装置。
JP2013031690A 2013-02-21 2013-02-21 ハイブリッド車の制御装置 Expired - Fee Related JP6119298B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013031690A JP6119298B2 (ja) 2013-02-21 2013-02-21 ハイブリッド車の制御装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013031690A JP6119298B2 (ja) 2013-02-21 2013-02-21 ハイブリッド車の制御装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014162234A true JP2014162234A (ja) 2014-09-08
JP6119298B2 JP6119298B2 (ja) 2017-04-26

Family

ID=51613290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013031690A Expired - Fee Related JP6119298B2 (ja) 2013-02-21 2013-02-21 ハイブリッド車の制御装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6119298B2 (ja)

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2000236601A (ja) * 1999-02-17 2000-08-29 Nissan Motor Co Ltd 車両の駆動力制御装置
JP2004132421A (ja) * 2002-10-09 2004-04-30 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド変速機の制御方法
JP3997633B2 (ja) * 1998-12-15 2007-10-24 日産自動車株式会社 車両の駆動力制御装置
WO2012104960A1 (ja) * 2011-01-31 2012-08-09 スズキ株式会社 ハイブリッド車両の駆動制御装置

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3997633B2 (ja) * 1998-12-15 2007-10-24 日産自動車株式会社 車両の駆動力制御装置
JP2000236601A (ja) * 1999-02-17 2000-08-29 Nissan Motor Co Ltd 車両の駆動力制御装置
JP2004132421A (ja) * 2002-10-09 2004-04-30 Nissan Motor Co Ltd ハイブリッド変速機の制御方法
WO2012104960A1 (ja) * 2011-01-31 2012-08-09 スズキ株式会社 ハイブリッド車両の駆動制御装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6119298B2 (ja) 2017-04-26

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6018082B2 (ja) 車両の制御装置
JP4127142B2 (ja) ハイブリッド車輌の制御装置
US20150006000A1 (en) Control system and control method for hybrid vehicle
US20140288757A1 (en) Hybrid vehicle
JP5212756B2 (ja) 車両の動力出力装置及び車両
CN104002814A (zh) 一种基于amt并联式混合动力车系统的换档方法、装置及车辆
JP2011063089A (ja) ハイブリッド電気自動車の制御装置
JP5626662B2 (ja) 車両の動力出力装置
JP5277198B2 (ja) ハイブリッド車両制御装置
JP2013169852A (ja) 車両の制御装置
JP2014122033A (ja) ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
JP2004364432A (ja) ハイブリッド車の制御装置
US20140180441A1 (en) Control device of vehicle and control method therefor
JP6232718B2 (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP2013141918A (ja) 車両の動力出力装置
US8574120B2 (en) Vehicle driving system control apparatus
JP6365295B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP2006304389A (ja) 車両およびその制御方法
JP2013052798A (ja) ハイブリッド車両の制御装置および制御方法
JP5733116B2 (ja) ハイブリッド車両の制御装置
JP6119298B2 (ja) ハイブリッド車の制御装置
JP2009280010A (ja) 車両およびその制御方法並びに駆動装置
JP2014172558A (ja) ハイブリッド車の制御装置
JPWO2012104963A1 (ja) ハイブリッド車両
JP5716642B2 (ja) ハイブリッド自動車

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151105

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20160307

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160309

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160725

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160809

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161003

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170228

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170313

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6119298

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees