JP6365295B2 - ハイブリッド車両の制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、走行用駆動源として内燃機関と電動機とが設けられたハイブリッド車両に適用される制御装置に関する。
駆動輪にトルクを伝達するための出力軸に対して内燃機関のトルクが伝達されるとともに出力軸に対してギアを介して電動機が連結されたハイブリッド車両が周知である。このようなハイブリッド車両は、電動機に対する要求モータトルクが0に近い場合に出力軸と電動機との間に介在するギアの噛み合いが緩くなる結果、内燃機関のトルク変動が出力軸に伝達することによってギア噛み合い部のバックラッシ間で互いに衝突して歯打ち音やこもり音等の異音が発生する。
そこで、このようなハイブリッド車両に適用される制御装置として、電動機に対する要求モータトルクが0に近い場合に、電動機が出力するモータトルクを正の所定値以上に維持するか又は負の所定値未満に維持することにより異音を抑制するものが提案されている(特許文献1)。その他、本発明に関連する先行技術文献として特許文献2及び3が存在する。
特開2005−318721号公報 特開2014−113869号公報 特開2013−169953号公報
特許文献1の制御装置では、ギアの噛み合いを強くして異音を確実に抑制するためにモータトルクの制限範囲である正の所定値から負の所定値までのトルク幅を広げると、電動機の要求モータトルクの符号が反転した際のトルク段差が大きくなる。そのため、要求モータトルクの符号反転時におけるショックが増加する可能性がある。
そこで、本発明は、モータトルクの制限範囲を広げずに異音を抑えることができるハイブリッド車両の制御装置を提供することを目的とする。
本発明の制御装置は、駆動輪にトルクを伝達するための出力部を備え、前記出力部に対して内燃機関のトルクが伝達されるとともに、前記出力部に対してギアを介して電動機が連結され、前記電動機の回転方向が正転方向の場合に前進し、逆転方向の場合に後退するように構成されたハイブリッド車両に適用される制御装置において、前記電動機に対する要求モータトルクが0に近い場合に、前記電動機が出力するモータトルクを、所定値を中心として正方向及び負方向のそれぞれに同一のトルク幅が設定された制限範囲内を回避するように制限するトルク制限手段と、前記制限範囲の前記トルク幅が維持された状態で、前記電動機の前記回転方向が前記正転方向の場合には前記所定値を前記正方向に、前記電動機の前記回転方向が前記逆転方向の場合には前記所定値を前記負方向にそれぞれオフセットする制限範囲変更手段と、を備えるものである。
この制御装置によれば、モータトルクの制限範囲の中心である所定値が電動機の回転方向に応じて正方向又は負方向にオフセットされるため制限範囲のトルク幅は維持される。したがって、制限範囲のトルク幅を広げずに異音を抑制できる。なお、制限範囲内を回避することには、この制限範囲の上限値又は下限値にモータトルクを制限することも含まれる。
本発明の一形態に係る出力制御装置が適用されたハイブリッド車両の全体構成を示した図。 内燃機関の動作点及び騒音発生領域を示した図。 正転方向の場合における制御内容を示した図。 逆転方向の場合における制御内容を示した図。 第1の形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャート。 トルク幅の決定方法の一例を説明する説明図。 オフセット量を決定するために使用するマップの一例を示した図。 トルク制限値の決定方法の他の例を示した図。 第2の形態に係る制御内容を示した図。 第2の形態に係る制御ルーチンの一例を示したフローチャート。
(第1の形態)
図1に示すように、車両1は複数の動力源を組み合わせたハイブリッド車両として構成されている。車両1は、内燃機関3と、2つのモータ・ジェネレータ4、5とを走行用の動力源として備えている。内燃機関3は3つの気筒10を備えた直列3気筒型の火花内燃機関である。
内燃機関3と第1モータ・ジェネレータ4とは動力分割機構6に連結されている。第1モータ・ジェネレータ4は動力分割機構6にて分割された内燃機関3の動力を受けて発電する発電機として機能するとともに、交流電力にて駆動される電動機としても機能する。同様に、第2モータ・ジェネレータ5は電動機及び発電機としてそれぞれ機能する。各モータ・ジェネレータ4、5はモータ用制御装置15を介してバッテリ16に接続される。モータ用制御装置15は各モータ・ジェネレータ4、5が発電した電力を直流変換してバッテリ16に充電するとともにバッテリ16の電力を交流変換して各モータ・ジェネレータ4、5に供給する。第2モータ・ジェネレータ5は本発明に係る電動機に相当する。
動力分割機構6はシングルピニオン型の遊星歯車機構として構成されている。動力分割機構6は、外歯歯車のサンギアSと、サンギアSと同軸に配置された内歯歯車のリングギアRと、これらのギアS、Rに噛み合うピニオンPを自転及び公転可能に保持するプラネタリキャリアCとを有している。内燃機関3が出力するエンジントルクは動力分割機構6のプラネタリキャリアCに伝達される。内燃機関3のクランク軸7とプラネタリキャリアCとの間にはダンパ8が介在し、そのダンパ8は内燃機関3のトルク変動を緩和する。第1モータ・ジェネレータ4は動力分割機構6のサンギアSに連結されている。動力分割機構6からリングギアRを介して出力されたトルクは出力ギア列20に伝達される。出力ギア列20は駆動輪18にトルクを伝達するための出力部として機能する。出力ギア列20は動力分割機構6のリングギアRと一体回転する出力ドライブギア21と、出力ドライブギア21に噛み合う出力ドリブンギア22とを含む。出力ドライブギア21には、第2モータ・ジェネレータ5がギア23を介して連結されている。ギア23は第2モータ・ジェネレータ5と一体回転する。出力ドリブンギア22から出力されたトルクは差動装置24を介して左右の駆動輪18に分配される。
車両1の制御は電子制御装置(ECU)40にて制御される。ECU40は内燃機関3及び各モータ・ジェネレータ4、5に対して各種の制御を行う。以下、本発明に関連してECU40が行う主要な制御について説明する。ECU40には、多数のセンサの信号が入力されるが、本発明に関連するものとしては、不図示のアクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)に応じた信号を出力するアクセル開度センサ41、車両1の速度(車速)に応じた信号を出力する車速センサ42、バッテリ16の蓄電率に応じた信号を出力するSOCセンサ43、内燃機関3のエンジン回転数に応じた信号を出力するクランク角センサ44、及び動力分割機構6やギア列20等の駆動要素を潤滑する潤滑油(不図示)の潤滑油温に応じた信号を出力する温度センサ45の各信号がECU40に入力される。
ECU40は、アクセル開度センサ41の出力信号と車速センサ42の出力信号とを参照して運転者が車両1に対して要求する要求出力を計算し、その要求出力に対するシステム効率が最適となるように各種のモードを切り替えながら車両1を制御する。例えば、内燃機関3の熱効率が低下する低負荷領域では内燃機関3の燃焼を停止して第2モータ・ジェネレータ5を駆動するEVモードが選択される。また、内燃機関3だけではトルクが不足する場合は、内燃機関3とともに第2モータ・ジェネレータ5を走行用駆動源とするハイブリッドモードが選択される。
ハイブリッドモードが選択された場合、車両1の全体に対する要求出力は内燃機関3のエンジン要求出力と第2モータ・ジェネレータ5のモータ要求出力との合計に等しい。つまり、車両1の全体に対する要求出力を内燃機関3の出力だけで賄えない場合には第2モータ・ジェネレータ5の出力でその不足分が補われる。要求出力に対するエンジン要求出力とモータ要求出力との配分はエンジン回転数とエンジントルクとで定義された内燃機関3の動作点の変化に応じて変化する。エンジン要求出力が特定されると、そのエンジン要求出力を実現できる内燃機関3の動作点が定められる。特別な条件が成立しない限り内燃機関3の動作点はあらかじめ設定された最適燃費線L(図2参照)上を移動するように制御される。最適燃費線Lは内燃機関3の熱効率が最適となるように、実機又はシミュレーション等を用いた適合によって定められる。
図2に示すように、内燃機関3の運転領域には、駆動系、特に第2モータ・ジェネレータ5のギア23と出力ドライブギア21とのバックラッシに起因するギアの歯打ち音やこもり音等の騒音が発生し易い騒音領域Aが存在する。最適燃費線Lはこの騒音領域Aを通るので、内燃機関3の動作点が騒音領域Aに属する場合には、駆動系に所定条件が成立すると騒音が発生する可能性がある。本形態は内燃機関3の動作点が騒音発生領域Aに属する場合に実施する制御に特徴がある。以下、本形態に係る制御の詳細を説明する。
上述したように車両1の全体に対する要求出力はエンジン要求出力と第2モータ・ジェネレータ5のモータ要求出力との合計として出力されるため、状況によっては要求出力の大部分を内燃機関3の出力で賄うことも可能である。しかし、内燃機関3のトルク変動が出力ギア列20に伝達されるため、第2モータ・ジェネレータ5のモータトルクの大きさが小さいと、出力ギア列20の出力ドライブギア21とギア23との間のバックラッシ間で、これらのギア21、23の歯部が互いに衝突して歯打ち音が発生する。そこで、この歯打ち音を抑制するため、ECU40は第2モータ・ジェネレータ5の要求モータトルクが0に近い場合、第2モータ・ジェネレータ5が出力するモータトルクを図3及び図4に示した制限範囲R内を回避するように制限する。
制限範囲Rは、図3及び図4に示したように第2モータ・ジェネレータ5の回転方向に応じて正方向に又は負方向にオフセットされる。制限範囲Rは、所定値Taを中心として正方向及び負方向のそれぞれに同一のトルク幅Twが設定されている。制限範囲Rのオフセット量Fは後述するように内燃機関3の状態に応じて設定される。なお、第2モータ・ジェネレータ5の回転方向が正転方向の場合は車両1が前進し、逆転方向の場合は車両1が後退する。また、第2モータ・ジェネレータ5が出力するモータトルクが負の場合は、第2モータ・ジェネレータ5にトルクが入力されて発電機として機能する回生時であり、第2モータ・ジェネレータ5が出力するモータトルクが正の場合は、第2モータ・ジェネレータ5が電動機として機能する力行時である。
第2モータ・ジェネレータ5の回転方向が正転方向の場合は、図3に示したように制限範囲Rの中心値である所定値Taが、0を基準としたオフセット量Fだけ正方向にオフセットされて制限範囲Rは正方向にシフトする。第2モータ・ジェネレータ5のモータトルクは実線の矢印で示すように変化し制限範囲R内を回避するように制限される。一方、第2モータ・ジェネレータ5の回転方向が逆転方向の場合は、図4に示したように、所定値Taが、0を基準としたオフセット量Fだけ負方向にオフセットされて制限範囲Rは負方向にシフトする。第2モータ・ジェネレータ5のモータトルクは実線の矢印で示すように変化し制限範囲R内を回避するように制限される。図3及び図4の制限範囲R内に破線で示された部分は本形態の制御を実施しない場合に出力されるモータトルクである。これらの破線の場合はギア23の押し付けが弱くなるため、歯打ち音等の異音が発生するおそれがある。
本形態では、第2モータ・ジェネレータ5の回転方向が正転方向の場合に制限範囲Rの中心値である所定値Taが正方向に、逆転方向の場合に所定値Taが負方向にそれぞれオフセットされている。第2モータ・ジェネレータ5の回転方向が正転方向の場合には負方向に、その回転方向が逆転方向の場合には正方向にフリクショントルクが発生する。第2モータ・ジェネレータ5が連結されたギア23と出力ドライブギア21との噛み合い部、換言すればバックラッシ部には第2モータ・ジェネレータ5のモータトルクと上記のフリクショントルクとの合力がかかる。つまり、第2モータ・ジェネレータ5が正転方向に回転してモータトルクが正の場合にはバックラッシ部のギアの押し付け力が弱まり、逆に、第2モータ・ジェネレータ5が逆転方向に回転してモータトルクが負の場合にはその押し付け力が強まる。したがって、押し付けトルクの幅(つまり、トルク幅Tw×2)を変えずに好適にバックラッシ部におけるギアの浮きを抑制するためには、本形態のように第2モータ・ジェネレータ5の回転方向が正転方向の場合に所定値Taを正方向に、逆転方向の場合に所定値Taを負方向にそれぞれオフセットすることが望ましい。
以上の制御を実現するため、ECU40は図5の制御ルーチンを実施する。図5の制御ルーチンのプログラムはECU40に記憶されており、適時に読み出されて所定間隔で繰り返し実行される。
ステップS1において、ECU40は、内燃機関3の動作点が騒音領域A(図2参照)に属するか否かを判定する。動作点が騒音領域Aに属する場合はステップS2に進み、そうでない場合は以後の処理をスキップして今回のルーチンを終了する。
ステップS2において、ECU40は、第2モータ・ジェネレータ5に対する要求モータトルクが0に近いか否かを判定する。要求モータトルクはアクセル開度や車速等の車両1の運転状態に基づいて周知の方法で計算される。要求モータトルクが0に近いか否かは0を含む所定範囲に基づいて判定される。要求モータトルクが0に近い場合はステップS3に進み、そうでない場合は以後の処理をスキップして今回のルーチンを終了する。
ステップS3において、ECU40は、モータトルクの制限範囲Rのトルク幅Tw(図3、図4参照)を決定する。トルク幅Twの決定は、例えば、図6に示したように、内燃機関3が出力するエンジントルクTeの時間変化を計算し、そのエンジントルクTeの時間変化に基づいて、動力分割機構6を経由して出力ドライブギア21に伝達される伝達トルクTtの時間変化を特定する。そして、伝達トルクTtの変動幅Wをトルク幅Twとして決定することができる。
トルク幅Twは要求モータトルクの符号が反転した際のトルク段差が車両1に及ぼす加速度変化にも制約される。逆にいうと、車両1の加速度変化が許容され得るトルク幅が最大のトルク幅Twとなる。したがって、例えば、車両1の挙動によって制約されるトルク幅と、上記図6に示した方法で得たトルク幅とを比較し、いずれか小さいほうのトルク幅をステップS3で決定するトルク幅Twとすることもできる。
ステップS4において、ECU40は所定値Taのオフセット量Fを決定する。オフセット量Fは、例えば、上述した潤滑油温及び第2モータ・ジェネレータ5のモータ回転数を変数としてオフセット量Fを与える算出マップ(図7)に基づいて決定する。図7の算出マップから明らかなように、オフセット量Fは潤滑油温が低いほど、モータ回転数が大きいほど、大きい値として決定される。
ステップS5において、ECU40はステップS4で決定したオフセット量Fだけ所定値Taを正方向又は負方向にオフセットして制限範囲Rをシフトする。オフセットの方向は、第2モータ・ジェネレータ5の回転方向が正転方向の場合は正方向に、その回転方向が反転方向の場合は負方向にそれぞれ設定される。
ステップS6において、ECU40は第2モータ・ジェネレータ5が出力するモータトルクの制限値である制限トルクを決定する。この場合、要求モータトルクが正の場合は制限範囲Rの上限値を、要求モータトルクが負の場合は制限範囲の下限値を、制限トルクとして決定する。
もっとも、図8に示すように、制限トルクの正負が適時に反転するように制限トルクを決定してもよい。反転の時期t1、t2、t3は、バッテリ16の蓄電率やそれに準ずる情報、例えば電流積算値や、後述するステップS7で実施するトルク制限制御の実施後の経過時間等に基づいて実施することができる。なお、図8は第2モータ・ジェネレータ5の回転方向が正転方向の場合が示されている。図8のように制限トルクを決定した場合には、同図に示すように、バッテリ16に対する充電と放電とが制限トルクの正負によって入れ替わりバッテリ16の蓄電率の偏りが解消し、蓄電率の適正値Sの付近に維持される。これにより、蓄電率の偏りを原因としてトルク制限制御が禁止されることを防止できるとともに、内燃機関3の動作点が最適点から外れて燃費悪化することを防止できる。
ステップS7において、ECU40はステップS6で決定した制限トルクが第2モータ・ジェネレータ5から出力されるように第2モータ・ジェネレータ5を操作することにより、トルク制限制御を実施する。
以上の制御ルーチンによれば、モータトルクの制限範囲Rの中心である所定値Taが第2モータ・ジェネレータ5の回転方向に応じて正方向又は負方向にオフセットされるため制限範囲Rのトルク幅は維持される。したがって、制限範囲Rのトルク幅を広げずに異音を抑制できる。ECU40は、図5の制御ルーチンのステップS4及びステップS5を実行することにより本発明に係る制限範囲変更手段として機能し、ステップS6及びステップS7を実行することにより本発明に係るトルク制限手段として機能する。
(第2の形態)
次に、図9及び図10を参照しながら本発明の第2の形態について説明する。第2の形態は、制御内容の一部を除いて第1の形態と共通する。第2の形態の物理的構成については図1が参照され、以下に説明する第2の形態の制御は、図5の制御ルーチンとともに実施される。
図9に示すように、第2の形態の制御は上述したトルク制限値を決定する際に、トルク制限値の符号を定期的に反転させる。そして、トルク制限値のうち絶対値が小さい側の符号を選択する時間が、絶対値が大きい側の符号を選択する時間よりも長くなるようにトルク制限値を決定する。換言すれば、トルク制限値のうち絶対値が小さい側の符号を選択する頻度が、絶対値が大きい側の符号を選択する頻度よりも多くなるようにトルク制限値を決定する。
図9の例では、第2モータ・ジェネレータ5の回転方向が正転方向であるため、所定値Taが正方向にオフセットされている。したがって、トルク制限値の絶対値が小さい側の符号は負であり、トルク制限値の絶対値が大きい側の符号は正である。そのため、本形態の制御を実施することによって、トルク制限値の符号として負が選択される時間t1が、トルク制限値の符号として正が選択される時間t2よりも長くなっている。
上述したトルク制限制御は、制限範囲Rのトルク幅を維持しながら所定値Taを正方向又は負方向にオフセットするため、所定値Taを0としてオフセットせずに正負均等に制限範囲Rが設定される場合と比べて、バッテリ16の蓄電率の偏りを生じさせやすい。制限範囲Rが正方向又は負方向にシフトすることによって、トルク制限値の絶対値がアンバランスになって放電又は充電のいずれかに偏るためである。図9に示したように、本形態の制御によって蓄電率の変化率に差が生じ、バッテリ16の放電量と充電量とが均衡するようになるので、バッテリ16の蓄電率の偏りを低減できる。これにより、バッテリ16の蓄電率及び内燃機関3の動作点のそれぞれの安定性を向上させることができ、ドライバビリティの向上及び燃費悪化の防止が期待できる。
以上の制御を実現するため、ECU40は図10の制御ルーチンを実施する。図10の制御ルーチンのプログラムはECU40に記憶されており、適時に読み出されて所定間隔で繰り返し実行される。
ステップS21において、ECU40は、制限トルクの符号選択を円滑に実施するため内燃機関3のエンジンパワーに基づいて第2モータ・ジェネレータ5のモータトルクをフィードバック制御するエンジンパワーフィードバック制御を禁止する。ステップS22において、ECU40はSOCセンサ43(図1)の出力信号を参照して、バッテリ16の蓄電率を取得し、その蓄電率が適正値である所定値S以上であるか否かを判定する。蓄電率が所定値S以上である場合はステップS23に進み、そうでない場合はステップS24に進む。
ステップS23において、ECU40はトルク制限値を決定する際に放電側の符号(正)を選択する。ステップS24において、ECU40は蓄電率が所定値S以下か否かを判定し、蓄電率が所定値S以下の場合はステップS25に進み、そうでない場合はルーチンを抜ける。ステップS25において、ECU40はトルク制限値を決定する際に充電側の符号(負)を選択する。
以上の制御ルーチンによれば、バッテリ16の放電量と充電量とが均衡するようになるので、バッテリ16の蓄電率の偏りを低減できる。これにより、バッテリ16の蓄電率及び内燃機関3の動作点のそれぞれの安定性を向上させることができ、ドライバビリティの向上及び燃費悪化の防止が期待できる。
本発明は上記各形態に限定されずに種々の形態にて実施できる。上記各形態の車両は2つのモータ・ジェネレータを備えたいわゆるシリーズパラレル型のハイブリッド車両であるが、本発明の制御装置の適用対象となり得る車両は上記各形態の車両に限定されない。内燃機関のトルクが伝達される出力部にギアを介して電動機が接続される形態である限り、例えば、単一の電動機を備えたパラレル型のハイブリッド車両に本発明の制御装置を適用することも可能である。
オフセットの対象となる制限範囲の中心値である所定値は任意であり、0でもその他の値でも構わない。
1 車両
3 エンジン(内燃機関)
5 第2モータ・ジェネレータ(電動機)
40 ECU(トルク制限手段、制限範囲変更手段)

Claims (1)

  1. 駆動輪にトルクを伝達するための出力部を備え、前記出力部に対して内燃機関のトルクが伝達されるとともに、前記出力部に対してギアを介して電動機が連結され、前記電動機の回転方向が正転方向の場合に前進し、逆転方向の場合に後退するように構成されたハイブリッド車両に適用される制御装置において、
    前記電動機に対する要求モータトルクが0に近い場合に、前記電動機が出力するモータトルクを、所定値を中心として正方向及び負方向のそれぞれに同一のトルク幅が設定された制限範囲内を回避するように制限するトルク制限手段と、
    前記制限範囲の前記トルク幅が維持された状態で、前記電動機の前記回転方向が前記正転方向の場合には前記所定値を前記正方向に、前記電動機の前記回転方向が前記逆転方向の場合には前記所定値を前記負方向にそれぞれオフセットする制限範囲変更手段と、
    を備えることを特徴とするハイブリッド車両の制御装置。
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