JP2014161987A - シート材の耳端排出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 シート材の耳端を搬送方向の側方に安定して排出することができる、シート材の耳端排出装置を提供する。
【解決手段】 排出ローラー11は、対をなす排出ローラー12とともに、搬出テーブル2cの終端で、幅方向2Yでは製品部分4cが搬出される範囲よりも外側となる位置に設けられ、搬送方向2Xから幅方向2Yの外方にずれる排出方向10a,10bに、耳端4a,4bを挟んで排出する。搬出テーブル2cの幅方向2Yの側端部には、耳端4a,4bを、排出ローラー11と対の排出ローラー12とで挟む前に、搬送方向2Xから排出方向10a,10bに案内する案内機構16がそれぞれ設けられる。排出ローラー11,12間は、開閉機構14によって回転に伴い変化させられるので、耳端4a,4bに折れや皺や偏りが発生しても、搬送方向2Xから排出方向10a,10bへの角度変化を円滑に行わせることができる。
【選択図】図1

Description

本発明は、帯状のシート材から耳端を除く部分を切離した後で、耳端を分離して排出する、シート材の耳端排出装置に関する。
従来から、裁断機では、裁断テーブル上に帯状のシート材である被裁断材を載置し、裁断テーブルの表面に沿って移動する裁断刃で裁断パーツを裁断している。外周を裁断された裁断パーツは、周囲を囲む被裁断材の残材と切離されているけれども、裁断テーブル上には非分離の状態で残るので、残材から分離する必要がある(たとえば、特許文献1、2参照)。特許文献1には、上流側で原反ロールから布地を繰出し、布地を裁断した後、残りの裁断屑を下流側に引張って回収し、裁断パーツは途中で落下させて分離する、裁断機における裁断屑処理装置が開示されている。特許文献2には、パターンピースと隣接する廃棄材料とを分離ステーションで分離する際に、廃棄材料を一旦上昇させて、高い位置で下流側に移動させた後、下降させて回収する、パターンピースを廃棄材料から分離する装置が開示されている。
なお、帯状のシート材をスリッターで分割する際に、中間部分を製品部分とするために、耳端部分を分離して、中間部分の側方で破砕処理するシートの耳端の処理方法も開示されている(たとえば、特許文献3参照)。
実開平04−013295号公報 特許第2594701号公報 特開昭63−068394号公報
特許文献1、2に開示されているような装置では、裁断パーツを、残材を回収する途中で分離するけれども、分離後の裁断パーツは重力で下方に落下して回収される。しかしながら、裁断パーツは、縫製工程の部品などであり、落下させると、複数種類の裁断パーツが混在してしまい、種類毎に分ける手間がかかるおそれがある。下流側には残材の回収装置が設けられるので、裁断パーツを種類毎にまとめる処理を行うような作業テーブルを設けることができない。また、回収装置では、被裁断材の幅全体をまとめて処理するので、装置の規模や製造コストも大きくなってしまう。
裁断でも残材が耳端のみに生じるような場合、特許文献3に開示されているような処理方法を採用することができれば、回収装置の規模や製造コストを小さくすることができると期待される。この処理方法では、幅方向の中間の製品部分を下流側で巻取り、耳端部分を途中の側方で、ローラー間に挟んで下方に分離して排出する。製品部分を巻取るローラーと、排出するローラーとは、軸線が平行で、ともに水平な横置きの状態となっている。
しかしながら、裁断機のように、コンベアとして機能する裁断テーブル上にシート材を載置して、製品部分を搬出する範囲の途中に、耳端排出用の横置きのローラーを配置すると、製品部分と機械的に干渉するおそれがある。横置きのローラーを、製品部分が搬送される範囲から裁断テーブルの側方に離せば、干渉を避けられるけれども、耳端は裁断テーブル上での搬送方向から側方に角度をずらして排出ローラーまで移動させなければならない。裁断テーブル上から搬出される方向と、排出ローラーで排出される方向とが異なると、方向を変える際に皺や折れが生じたり、偏りが生じたりして、安定に排出することが困難となる場合がある。
本発明の目的は、シート材の耳端を搬送方向の側方に安定して排出することができる、シート材の耳端排出装置を提供することである。
本発明は、搬送テーブルからシート材が幅方向に関して中間の製品部分と両側の耳端とに切り分けられて連続的に搬出される際に、耳端を製品部分から分離して排出する、シート材の耳端排出装置であって、
搬送テーブルの搬送方向に関しては搬出側で終端から間隔をあけて、幅方向に関してはシート材の製品部分が搬出される範囲よりも外側となる位置に設けられ、耳端を挟んで、搬送方向から幅方向の外側に傾斜する排出方向に耳端を挟んで排出する二本の排出ローラーと、
二本の排出ローラーのうち、少なくとも一方を回転駆動する駆動源と、
二本の排出ローラー間の間隔を変化させて開閉する開閉機構とを含む、
ことを特徴とするシート材の耳端排出装置である。
また本発明で、前記開閉機構は、
前記二つの排出ローラーの少なくとも一方で、軸の少なくとも一方の端部に設けられ、回転に応じて径が変化する外周を有し、外周のうち少なくとも径が大きい部分が他方の排出ローラー側に当接可能である回転カムと、
二つのローラー間を、前記間隔が接近する方向に押圧するばねと、
を含み、
回転カムの径の変化で間隔を変化させる、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記回転カムは、前記少なくとも一方の排出ローラーの軸の両端部に設けられ、前記径が大きい部分と排出ローラーの回転角との対応関係は、軸の一端部と他端部とで異なる、
ことを特徴とする。
また本発明は、前記搬送方向に関して、前記搬送テーブルの前記終端と前記二つの排出ローラーとの間に設けられ、前記耳端を二つの排出ローラー間に案内する案内機構(16)をさらに含む、
ことを特徴とする。
また本発明で、前記二つの排出ローラーの軸線の方向は、前記搬送テーブルの平面と非平行で交差し、
前記耳端は、前記搬送テーブルの搬送方向の終端から二つの排出ローラーの間までの移動中に、耳端が排出ローラー間に挟まれる向きまで捻られる、
ことを特徴とする。
本発明によれば、耳端をシート材の搬送方向から幅方向の外方にずれる排出方向に、二本の排出ローラー間に挟んで排出することができる。二本の排出ローラーは、搬送テーブルの終端から搬出側に間隔をあけた位置で、側方にも間隔をあけて配置すればよいので、搬送テーブルから排出される製品部分との干渉を生じないで、容易に配置することができる。二本の排出ローラーのうちの少なくとも一方は、駆動源によって回転駆動され、排出ローラー間の間隔は、開閉機構によって変化させられるので、耳端に折れや皺や偏りなどが発生しやすくても、ローラー間の間隔の変化で吸収して、耳端の搬送方向から側方の排出方向への角度変化を円滑に行わせることができる。
また本発明によれば、開閉機構では、二本の排出ローラー間で耳端を挟む際の間隔を、少なくとも一方の排出ローラーで、軸の少なくとも一方の端部に設けられる回転カムの径の変化で回転に伴って変化させ、折れや皺や偏りが発生しやすい耳端でも、排出ローラー間が開いて安定に排出することができる。
また本発明によれば、少なくとも一方の排出ローラーの軸の両端部にそれぞれ設ける回転カムを、径が大きい部分と排出ローラーの回転角との対応関係が、一端部と他端部とで異なるようにする。排出ローラー間の間隔は、軸線方向に沿って変化して、一端部側と他端部側とが交互に開くように間隔の変化を繰り返す。片側が大きく開くので、折れや皺や偏りの発生を軽減し、他方である程度耳端を挟んで保持しながら、耳端を安定に排出することができる。
また本発明によれば、耳端は、搬送方向から排出方向への角度変化が行われる部分を案内機構で案内され、二本の排出ローラー間で挟まれる。案内機構による案内で、耳端を搬送テーブルの搬出側の終端での搬送方向から、確実に曲げることができる。
また本発明によれば、搬送テーブルの終端から二本の排出ローラー間に挟まれるまで、耳端は捻られるので、耳端は緊張状態を保ち、折れや皺や偏りを減少させることができる。
図1は、本発明の実施例1としてのシート材の耳端排出装置10の概略的な配置を示す平面図である。 図2は、図1の排出ローラー11に関連する構成を示す部分的な平面図である。 図3は、図2の排出ローラー11,12に関連する構成の正面図である。 図4は、図2の開閉機構14の左側面図である。 図5は、図1の案内機構16の構成を示す平面図である。 図6は、図5の案内機構16を、ストレートローラー17の軸線17aとテーパーローラー18の軸線18aとが平行な状態として示す正面断面図である。 図7は、図1のシート材の耳端排出装置10で耳端4aを排出する状態を簡略化して示す部分的な斜視図である。 図8は、本発明の実施例2としてのシート材の耳端排出装置20の概略的な配置を示す平面図である。
以下、図1〜図7で、本発明の実施例1として、裁断機1に設けるシート材の耳端排出装置10の配置、構成および動作を示す。図8で、本発明の実施例2として、裁断機1に設けるシート材の耳端排出装置20の配置を示す。実施例2で実施例1に対応する部分には、同一の参照符を付して、重複する説明を省略する。また、各図についての説明で、説明対象の図には記載されていない部分について、他の図に記載される参照符を付して言及する場合がある。シート材の耳端排出装置10,20は、裁断テーブル2の幅方向2Yについては、両側部に設けているけれども、一側部のみに設けるようにしてもよく、裁断機1に設けるだけではく、スリッターなどに設けることもできる。
図1は、本発明の一実施例として、裁断機1に設けるシート材の耳端排出装置10の概略的な配置を示す。裁断機1は、裁断テーブル2および裁断ヘッド3を備える。裁断テーブル2は、裁断ヘッド3に設ける裁断刃による裁断時に、表面に載置されるシート材4を静止状態で保持する機能を有する。裁断テーブル2で、裁断刃によって裁断されるシート材4を載置して保持する部分は、裁断時の前後に、ベルトコンベアとして、載置されているシート材4を搬送する機能も有する搬送テーブル2aとなる。裁断ヘッド3は、裁断テーブル2の表面に沿って、少なくとも搬送テーブル2aの範囲について、XおよびY方向に移動可能である。X方向は、搬送テーブル2aによる搬送方向2Xであり、Y方向は、搬送方向2Xに垂直な裁断テーブル2の幅方向2Yである。シート材4の保持のために下方への吸引も可能にする場合、搬送テーブル2aの表面は剛毛ブロックを並べて形成され、シート材4を搬出する搬送方向2Xの終端にはコーム2bが設けられ、表面が搬送テーブル2aよりも高くなる搬出テーブル2cへ移行する。搬送テーブル2aは、不織布やゴムなどの無端ベルトで形成することもでき、この場合には、コーム2bは設けられず、搬出テーブル2cの表面の高さも搬送テーブル2aの表面と同等となる。
裁断テーブル2の上流側から連続的に搬入される帯状のシート材4は、搬送テーブル2a上で幅方向の両端の耳端4a,4bが切離されて、中間の製品部分4cは搬出テーブル2cからピックアップテーブル5に移行する。シート材の耳端排出装置10は、搬出テーブル2cの終端で、排出される製品部分4cが通る範囲から範囲幅方向2Yの両側に離れた位置にそれぞれ設けられ、耳端4a,4bを、挟んで排出する二本の排出ローラー11,12を含む。二本の排出ローラー11,12は、搬送テーブル2aの搬送方向2Xに関しては搬出側で終端となるコーム2bから間隔をあけて設けられ、耳端4a,4bを搬送方向2Xから、幅方向2Yの外側に傾斜する排出方向10a,10b、すなわち搬送方向2Xの側方に排出する。ただし、二本の排出ローラー11,12は上下に配置され、図1では下方の排出ローラー12は見えない状態である。シート材の耳端排出装置10は、二つの排出ローラー11,12を回転駆動する駆動源と、二本の排出ローラー11,12間を開閉させる開閉機構とを含むけれども、図1での図示は省略する。
排出ローラー11は、横置きであり、その軸線11a,11bの方向は、搬送方向2Xおよび幅方向2Yが属する搬送テーブル2aの表面と平行である。ただし、軸線11a,11bは、搬送テーブル2aの表面から上方に浮いており、また方向は、幅方向2Yに対して傾斜している。搬出テーブル2cには、搬送方向2Xについてコーム2bと搬出テーブル2cの終端との中間で、幅方向2Yについて製品部分4cが通過する範囲の両側端部には、耳端4a,4bを搬送方向2Xから排出方向10a,10bに案内する案内機構16がそれぞれ設けられる。
図2は、図1の排出ローラー11に関連する構成を示す。排出ローラー11は、下側に配置される排出ローラー12とともに、耳端4a,4bを上下から挟んで排出する。上下二つの排出ローラー11,12は、駆動源13から回転駆動される。排出ローラー11,12および駆動源13は、ケース10cに収容されるけれども、図1ではケース10cの図示を省略している。ケース10c内の排出ローラー11,12の両側方には、排出ローラー11,12間の間隔を変化させて開閉する開閉機構14が設けられる。排出ローラー11,12間を閉じる押圧力を調整可能にするため、押圧ねじ10dが設けられている。上側の排出ローラー11は、昇降軸受10eで回転可能な状態で支持される。下側の排出ローラー12、駆動源13および開閉機構14を含むシート材の耳端排出装置10の全体は、ベース板10fによって支持される。排出ローラー11の軸線11aの方向は、ベース板10fを設置する際に用いる角度調整板10gで調整可能である。なお、下側の排出ローラー12の軸線12aの方向も軸線11aと平行であり、同時に角度が調整される。下側の排出ローラー12の外周面には、ゴムやポリウレタン樹脂など、弾性を有する素材による丸ベルト12bが巻付けられている。丸ベルト12bを巻付ける方向は、下側の排出ローラー12の回転で、耳端4a,4bが幅方向2Yの外方に排出しやすくなる方向にしてあるけれども、丸ベルト12bは巻付けないでもよい。丸ベルト12bを巻付けると、耳端4a,4bを挟む際のグリップを良くすることもできる。
図3は、図2の排出ローラー11,12に関連する構成を正面から示す。下側の排出ローラー12は、固定軸受10hによって回転可能な状態で支持される。開閉機構14は、上側の排出ローラー11を昇降させて、下側の排出ローラー12との間の間隔を変化させて開閉するために、昇降軸受10e、固定軸受10h、回転カム14a、円板14c、およびばね10iを含む。昇降軸受10eは、ベース板10fに対して昇降可能に支持され、上側の排出ローラー11を回転可能に支持し、ばね10iによる付勢で下方に押圧される。本実施例では、ばね10iの押圧力を、押圧ねじ10dで調整することができる。下側の排出ローラー12の軸の両端には、外周面に部分的に径が大きい突出部が設けられる回転カム14aが取付けられ、さらに左端にはプーリ14bが取付けられている。本実施例では、回転カム14aの径が大きい部分と排出ローラー12の回転角との対応関係は、軸の一端部と他端部とで異なる。下側の排出ローラー12は、プーリ14bおよび両側の回転カム14aとともに同一の軸線12a上で、同時に回転する。上側の排出ローラー11の軸の両端には、外周面の径が一定の円板14cが取付けられ、軸の一端部または他端部で、円板14cの外周面は回転カム14aの少なくとも径が大きい部分と当接する。ただし、回転カム14aの径が大きい部分以外では、上側の排出ローラー11の外周面と、下側の排出ローラー12に巻付けられている丸ベルト12bとが当接する。上側の排出ローラー11の軸の左端には、プーリ14dが取付けられている。上側の排出ローラー11は、プーリ14dおよび両側の円板14cとともに、同一の軸線11a上で、同時に回転する。したがって、本実施例では、排出ローラー11の外周面と排出ローラー12に巻付けられた丸ベルト12bとが当接する状態と、排出ローラー11の一端部または他端部のいずれか一方が上昇して、排出ローラー11,12の間隔が片側で開く状態とが、排出ローラー11,12の回転とともに繰返される。
ベース板10fには、耳挿入口10jが設けられ、耳挿入口10jを介して、耳端4a,4bが上下の排出ローラー11,12間に挿入される。なお、回転カム14aを、径が大きい部分を軸線12aの両側の一端部と他端部と排出ローラー12の回転角との対応関係が同一の同位相となるように取付けることもできる。同位相では、回転カム14aで径が大きい部分が円板14cの外周と、軸線12aの両側で同時に当接し、排出ローラー11,12間が軸線11a,12a方向に沿って一定となる間隔で開閉する。回転カム14aを上側の排出ローラー11の両側に取付け、円板14cを下側の排出ローラー12の両側に取付けても、以上と同等の動作を行わせることができる。上下の各排出ローラー11,12に、回転カム14aおよび円板14cをそれぞれ取付けることもできる。また、両方の排出ローラー11,12に全て回転カム14aを取付けることもできる。いずれにしても、少なくとも一つの排出ローラー11,12で、軸の少なくとも一方の端部に、回転カム14aが取付けられていれば、回転に応じて排出ローラー11,12間の間隔を変化さて開閉させることができる。二本の排出ローラー11,12間が開閉することによって、耳端に折れや皺や偏りなどが発生しやすくても、ローラー間の間隔の変化で吸収して、耳端の搬送方向から側方の排出方向への角度変化を円滑に行わせることができる。回転カム14aの位相や円板14cとの組合せは、排出する耳端4a,4bに生じる折れや皺の性状に応じて選択すればよい。
プーリ14b,14dには、丸ベルト14e,14fの上側がそれぞれ巻き掛けられている。丸ベルト14e,14fの下側は、プーリ14g,14hにそれぞれ巻き掛けられている。プーリ14dは、排出ローラー12の昇降に伴い上下動するけれども、丸ベルト14fが排出ローラー11,12間が開く際に延びるので、回転駆動力の円滑な伝達が可能になる。プーリ14g,14hは、歯車14i,14jとそれぞれ共通の軸に取付けられている。歯車14iは、駆動源13で回転駆動され、歯車14jは歯車14iと噛合して、歯車14iとは逆方向に回転駆動される。歯車14i,14jは、プーリ14g,14h、丸ベルト14e,14fおよびプーリ14b,14dを介して、二本の排出ローラー12,11をそれぞれ逆方向に回転駆動する。駆動源13には、電動のモーターを使用するけれども、流体圧で駆動する回転アクチュエーターを使用することもできる。
図4は、図2の開閉機構14の構成および動作を示す。図4(a)に示すように、開閉機構14では、下側の排出ローラー12の軸に取付ける回転カム14aで径が大きい部分と上側の排出ローラー11の軸に取付ける円板14cとが、ばね10iの付勢で当接する状態となる。図4(b)に示すように、回転カム14aで径が大きい部分が円板14cの外周面に当接していると、排出ローラー11,12の軸線11a,12a間の間隔が最大値D1となる。図4(c)に示すように、回転カム14aが回転して径が大きい部分が円板14cとの当接からはずれると、ΔDの段差で間隔の最小値D2に移行する。この場合、回転カム14aと円板14cとは当接しないで、上側の排出ローラー11の外周面と、下側の排出ローラー12の外周面に巻付けられた丸ベルト12bとが当接する。
回転カム14aは、回転に応じて径が変化する外周を有していれば、必要に応じて種々の外形とすることができ、径の変化で排出ローラー11,12間の間隔を変化させることができる。複数の回転カム14aを用いる場合、個々の回転カム14aの形状を変えるようにしてもよい。
本実施例では、二本の排出ローラー11,12の両方を回転駆動しているけれども、一方のみを回転駆動し、他方は従動するようにしてもよい。すなわち、二本の排出ローラー11,12のうちの少なくとも一方は、駆動源13によって回転駆動されればよい。排出ローラー11,12間の間隔は、開閉機構14によって回転に伴い変化させられるので、耳端4a,4bに折れや皺や偏りが発生しても、間隔の変化で折れや皺や偏りによる厚みの増大部分を挟み直すことができ、通過の際の抵抗を回避して、耳端4a,4bの搬送方向2Xから排出方向10a,10bへの角度変化を円滑に行わせることができる。
なお、本実施例の開閉機構14は、回転カム14aを用いて排出ローラー11,12間の間隔を変化させて開閉しているけれども、排出ローラー11,12の軸間に、シリンダーなどのアクチュエーターやボールねじを直接挿入して、開閉させるようにしてもよい。
図5は、図1の案内機構16の構成を示す。案内機構16は、下方にストレートローラー17、上方にテーパーローラー18を有する。ストレートローラー17の軸線17aとテーパーローラー18の軸線18aとは、搬送テーブル2aの表面に対しては平行であるけれども、軸線17a,18a同士は非平行である。ストレートローラー17は、軸線17aの一端側で、支持板16aを介して搬出テーブル2cからの支持を受ける。テーパーローラー18は、軸線18aの一端側で、取付板16bを介して支持板16aに取付けられる。
図6は、図5の案内機構16を、ストレートローラー17の軸線17aとテーパーローラー18の軸線18aとが平行な状態として、正面断面視で示す。ストレートローラー17およびテーパーローラー18は、内部に軸受が含まれ、自由に回転する。なお、ストレートローラー17とテーパーローラー18との組合せばかりではなく、ストレートローラー同士、またはテーパーローラー同士を組合せることもできる。テーパーローラー18を使用することによって、耳端4a,4bを引出す角度を、搬送方向2Xから容易に傾斜させることができる。
図7は、図1のシート材の耳端排出装置10で耳端4aを排出する状態を簡略化して示す。耳端4aは、搬送テーブル2aの側端部で搬送され、ストレートローラー17の下側を通って上方に引上げられる。上方に引上げられた耳端4aは、テーパーローラー18の上側に巻付けられ、排出ローラー11,12間で挟まれて排出される。耳端4bに対しても、同様に排出することができる。
本実施例によれば、耳端4a,4bをシート材4の搬送方向2Xから幅方向2Yの外方にずれる排出方向10a,10bに、二つの排出ローラー11,12間に挟んで排出することができる。二つの排出ローラー11,12は、本実施例の搬出テーブル2cの終端のように、搬送テーブル2aの終端であるコーム2bから搬送方向2Xの搬出側に間隔をあけて配置する。幅方向2Yでは製品部分4が搬出される範囲よりも外側となる位置に配置すればよいので、搬出される製品部分4cとの干渉を生じさせないようにすることができる。
図8は、本発明の実施例2としてのシート材の耳端排出装置20の概略的な構成を示す。本実施例では、二つの排出ローラー21,22は、縦置きの状態で、搬出テーブル2cの終端で、幅方向2Yの両側方に設けられる。排出ローラー21,22の軸線21a,22aの方向は、紙面に垂直、すなわち、搬送方向2Xおよび幅方向2Yが属する搬送テーブル2aの表面と垂直となる。排出ローラー21,22間に挟まれる耳端4a,4bは、搬送テーブル2aの搬出方向2Xの終端となるコーム2bから、二つの排出ローラー21,22までの移動中に、排出ローラー21,22間に挟まれる向きまで捻られる。排出方向20a,20bは、実施例1の排出方向10a,10bと同様に、搬送方向2Xから幅方向2Yの外方に傾斜する方向である。
なお、シート材の耳端排出装置20にも、実施例1と同様に、駆動源13や開閉機構14を設ける。また、軸線21a,22aの方向は、搬送テーブル2aの表面と直交しなくても、非平行で交差すればよい。耳端4a,4bは捻れる状態で移動するので、耳端4a,4bには捻る応力がかかって緊張し、折れや皺や偏りが発生し難くなって、安定に排出することができる。耳端4a,4bが捻れる位置付近に、耳端4a,4bを受ける案内機構を設ければ、より確実に捻ることができる。
1 裁断機
2 裁断テーブル
2a 搬送テーブル
2b コーム
2c 搬出テーブル
2X 搬送方向
2Y 幅方向
3 裁断ヘッド
4 シート材
4a,4b 耳端
4c 製品部分
10,20 シート材の耳端排出装置
10a,10b,;20a,20b 排出方向
10d 押圧ねじ
10e 昇降軸受
10h 固定軸受
10i ばね
11,12;21,22 排出ローラー
11a,11b,12a,17a,18a;21a,22a 軸線
13 駆動源
14 開閉機構
14a 回転カム
16 案内機構
17 ストレートローラー
18 テーパーローラー

Claims (5)

  1. 搬送テーブルからシート材が幅方向に関して中間の製品部分と両側の耳端とに切り分けられて連続的に搬出される際に、耳端を製品部分から分離して排出する、シート材の耳端排出装置であって、
    搬送テーブルの搬送方向に関しては搬出側で終端から間隔をあけて、幅方向に関してはシート材の製品部分が搬出される範囲よりも外側となる位置に設けられ、耳端を挟んで、搬送方向から幅方向の外側に傾斜する排出方向に排出する二本の排出ローラーと、
    二本の排出ローラーのうち、少なくとも一方を回転駆動する駆動源と、
    二本の排出ローラー間の間隔を変化させて開閉する開閉機構とを含む、
    ことを特徴とするシート材の耳端排出装置。
  2. 前記開閉機構は、
    前記二つの排出ローラーの少なくとも一方で、軸の少なくとも一方の端部に設けられ、回転に応じて径が変化する外周を有し、外周のうち少なくとも径が大きい部分が他方の排出ローラー側に当接可能である回転カムと、
    二つのローラー間を、前記間隔が接近する方向に押圧するばねと、
    を含み、
    回転カムの径の変化で間隔を変化させる、
    ことを特徴とする請求項1記載のシート材の耳端排出装置。
  3. 前記回転カムは、前記少なくとも一方の排出ローラーの軸の両端部に設けられ、前記径が大きい部分と排出ローラーの回転角との対応関係は、軸の一端部と他端部とで異なる、
    ことを特徴とする請求項2記載のシート材の耳端排出装置。
  4. 前記搬送方向に関して、前記搬送テーブルの前記終端と前記二つの排出ローラーとの間に設けられ、前記耳端を二つの排出ローラー間に案内する案内機構をさらに含む、
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載のシート材の耳端排出装置。
  5. 前記二つの排出ローラーの軸線の方向は、前記搬送テーブルの平面と非平行で交差し、
    前記耳端は、前記搬送テーブルの搬送方向の終端から二つの排出ローラーの間までの移動中に、耳端が排出ローラー間に挟まれる向きまで捻られる、
    ことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載のシート材の耳端排出装置。
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