JP2014161613A - 皮膚保護具 - Google Patents

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直彦 酒井
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Abstract

【課題】脂肪を吸引するときの操作性を向上させることが皮膚保護具を提供する。
【解決手段】皮膚保護具は、切開部から生体内に挿入される円筒状の小径部11と、前記小径部11に連結され前記切開部の皮膚表面に当接される当接部21と、前記当接部21に連結され前記小径部11の内部と連通する円筒状の大径部31と、を有する。
【選択図】図6

Description

本発明は、治療や検査のためにカニューレなどを生体内に挿入する場合に用いられる皮膚保護具に関するものである。
従来から高度の肥満や脂肪過多症に対する治療として脂肪吸引法による治療方法が知られている。脂肪吸引法は、皮膚を小さく切開し、脂肪吸引管をその切開部から体内の脂肪層に挿入し、真空吸引装置により、脂肪吸引管の先端近傍にある吸引孔を介して体外に脂肪を取り出す方法である。このような脂肪吸引法では、脂肪吸引管を単に一定の位置に固定したまま脂肪吸引を行うのではなく、脂肪吸引管を往復動することにより脂肪吸引を行う。したがって、切開部の縁における皮膚に圧挫、挫滅、擦過傷などが生じてしまったり、切開部の大きさが当初よりも伸展してしまったりする場合がある。
特許文献1には、上述したような問題点を解決するために皮膚の挫滅を防止する皮膚挫滅防止具が開示されている。特許文献1の皮膚挫滅防止具は、生体内に挿入されるパイプ部と、上記パイプ部が生体内に挿入されたときに生体の皮膚に当接するフランジ部とを有している。この皮膚挫滅防止具を用いて、脂肪を吸引する場合には、まず生体の皮膚を切開して、挿入補助具を用いて皮膚挫滅防止具のフランジ部が皮膚に当接するまでパイプ部を生体内に挿入した後、糸によってフランジ部と皮膚とを固定する。この後、皮膚挫滅防止具のパイプ部を通して脂肪吸引管を生体内に往復動することで脂肪の吸引を行う。このとき、脂肪吸引管はパイプ部にのみ接触し、皮膚には直接に接触しないために、脂肪吸引管を繰り返し往復動したとしても皮膚の挫滅が生じることがないものである。
特公平6−7832号公報
しかしながら、上述した特許文献1に開示された皮膚挫滅防止具では、脂肪を吸引するときの操作が容易ではないという問題がある。例えば、使用者が特許文献1の皮膚挫滅防止具を用いて、皮膚挫滅防止具の直下から離れた周囲の脂肪を吸引する場合、脂肪吸引管を傾けながらパイプ部に挿入する必要がある。しかしながら、特許文献1の皮膚挫滅防止具では、パイプ部と略矩形状のフランジ面とが直角になるように連結されていると共にフランジ部と皮膚の表面とが広く当接しているので皮膚挫滅防止具自体を傾けることが困難である。特に、傾斜させたい方向がフランジ部の矩形状の角部に相当する方向である場合には、更に皮膚挫滅防止具を傾けることが困難になる。仮に、使用者が強引に脂肪吸引管も傾けながらパイプ部に挿入した場合には、皮膚挫滅防止具のフランジ部のエッジと皮膚の表面とが接触して、患者の皮膚を傷つけてしまう虞がある。
なお、特許文献1には、他の皮膚挫滅防止具として、フランジ面に対して傾斜しているパイプ部を有する皮膚挫滅防止具が開示されている。このような皮膚挫滅防止具を用いれば、皮膚挫滅防止具の直下から離れた周囲の脂肪を吸引することができるものの、使用者が皮膚挫滅防止具を取り換えるのは手間が掛かり、脂肪吸引の効率が低下してしまう。
本発明は、上述したような問題点に鑑みてなされたものであり、被吸引物を吸引するときの操作性を向上させた皮膚保護具を提供することを目的とする。
本発明の皮膚保護具は、切開部から生体内に挿入される円筒状の小径部と、前記小径部に連結され前記切開部の皮膚表面に当接される当接部と、前記当接部に連結され前記小径部の内部と連通する円筒状の大径部と、を有することを特徴とする。
本発明によれば、被吸引物を吸引するときの操作性を向上させることができる。
皮膚保護具の斜視図である。 皮膚保護具の上面図および側面図である。 皮膚保護具の断面図である。 皮膚保護具を固定した状態を示す断面図および斜視図である。 脂肪吸引管を挿入した状態を示す断面図である。 脂肪吸引管を挿入した状態を示す断面図である。 脂肪吸引システムの構成を示す図である。
まず、脂肪を吸引するときに用いられる脂肪吸引システム100の構成について図7を参照して説明する。図7は、脂肪吸引システム100の一例を示す図である。
脂肪吸引システム100は、皮膚保護具10を介して生体内に挿入される脂肪吸引管101、生体内から吸引された脂肪を貯留する貯留容器104、負圧を発生させる脂肪吸引装置105、これらを互いに連結させるチューブ106、107を有している。脂肪吸引管101には、生体内に挿入される先端近傍に、脂肪を吸引するための吸引孔102が形成されている。また、脂肪吸引管101は、使用者が脂肪吸引管101を保持するためのグリップ部103を有している。
脂肪吸引システム100では、脂肪吸引装置105を駆動させることでチューブ107を介して貯留容器104内が負圧となる。更に、チューブ106および脂肪吸引管101を介して吸引孔102が負圧となるために、吸引孔102の近傍の脂肪が吸引孔102を通して吸引され、脂肪吸引管101およびチューブ106を通って貯留容器104に貯留される。
次に、本実施形態に係る皮膚保護具10の構成について図1から図3を参照して説明する。図1は皮膚保護具10の斜視図である。図2(a)は皮膚保護具10の上面図である。図2(b)は皮膚保護具10の側面図である。図3(a)は図2(a)のI−I線を切断した断面図である。図3(b)は図2(b)のII−II線を切断した断面図である。
本実施形態の皮膚保護具10は例えば射出成形により形成される樹脂製であって、小径部11と、当接部21と、大径部31とを有している。
小径部11は、切開部から生体内に挿入される部位である。図3(b)に示すように、小径部11は、皮膚保護具10の軸線Lに沿って平行な円筒状に形成されている。小径部11の外径Ds1は、切開部を通して生体内に挿入できる寸法に形成される。また、小径部11内の空間12には脂肪吸引管101が挿入される。すなわち、小径部11の内径Ds2は、脂肪吸引管101を挿入できる寸法に形成される。
大径部31は、小径部11が生体内に挿入されたときに生体外に露出する部位である。大径部31は、当接部21を介して小径部11と連結され、内部の空間32が小径部11の内部の空間12と連通している。大径部31は、当接部21から軸線Lに沿って離間するにしたがって、すなわち開口34に向かうにしたがって外径Db1および内径Db2が拡開するような円筒状に形成されている。このように拡開させることにより使用者が脂肪吸引管101を開口34内に容易に挿入することができる。また、換言すると、大径部31は、小径部11に向かうにしたがって外径Db1および内径Db2が縮小するように形成されている。このように縮小させることにより、開口34から挿入した脂肪吸引管101を小径部11の空間12にガイドすることができる。したがって、使用者が脂肪吸引管101を皮膚保護具10に挿入するときの操作性を向上させることができる。
また、大径部31は、軸線L方向のいずれの位置であっても、外径Db1が小径部11の外径Ds1よりも大きく形成され、内径Db2が小径部11の内径Ds2よりも大きく形成されている。本実施形態の皮膚保護具10では、小径部11の外形Ds1と、当接部21に近接した大径部31の外形Db1との比率は、Ds1:Db1=1:略1.2〜1.5程度である。また、小径部11の外形Ds1と、開口34に近接した大径部31の外形Db1との比率は、Ds1:Db1=1:略1.5〜2.0程度である。
また、大径部31の側面には、大径部31と皮膚とを糸で結合するために、糸を挿通させるための複数の挿通孔33が形成されている。挿通孔33は、大径部31の開口34よりも小径部11側、すなわち当接部21に近接して形成されている。本実施形態では、図3(a)に示すように、第1の挿通孔33a、第2の挿通孔33b、第3の挿通孔33cおよび第4の挿通孔33dの4つ挿通孔33が形成されている。第1の挿通孔33a、第2の挿通孔33b、第3の挿通孔33cおよび第4の挿通孔33dはそれぞれ同一の孔径であり、それぞれ小径部11の端部(下端)から同一距離に位置している。
また、図3(a)に示すように、本実施形態の挿通孔33は、第1の挿通孔33aから第2の挿通孔33cまでの間隔(点Oを中心とした角度α)と、第2の挿通孔33bから第4の挿通孔33dまでの間隔(点Oを中心とした角度β)とが異なっている。すなわち、一つの挿通孔33に注目したときに隣り合う挿通孔33との間の間隔が異なるように形成されている。
具体的には、第1の挿通孔33aから第2の挿通孔33cまでの間隔よりも、第2の挿通孔33bから第4の挿通孔33dまでの間隔のほうが大きくなるように形成されている。なお、第1の挿通孔33aから第2の挿通孔33cまでの間隔は、第3の挿通孔33cから第4の挿通孔33dまでの間隔と同一である。また、第2の挿通孔33bから第4の挿通孔33dまでの間隔は、第1の挿通孔33aから第3の挿通孔33cまでの間隔と同一である。
したがって、後述するように使用者が糸を大径部31の外側から一つの挿通孔33に挿通させて、大径部31の空間32を通って隣り合う他の一つ挿通孔33から大径部31の外側に導く場合、間隔が小さい挿通孔33同士を選択することで、短い針を用いた場合であっても糸を挿通させやすい。具体的には、第1の挿通孔33aと第2の挿通孔33bとの間および第3の挿通孔33cと第4の挿通孔33dとの間で糸を挿通させることで、使用者は糸を挿通させやすく、大径部31を皮膚に結合するときの操作性を向上させることができる。
なお、この場合に限られず、間隔が大きい挿通孔33同士を選択してもよい。ここで、図3(a)に示すように、第1の挿通孔33aと第3の挿通孔33cとが挿通孔33の軸線Ch1を一致させて形成され、第2の挿通孔33bと第4の挿通孔33dとが挿通孔の軸線Ch2を一致させて形成されている。すなわち、図3(a)に示す矢印B方向から見たときに、第1の挿通孔33aと第3の挿通孔33cとが重なり合うように連通し、第2の挿通孔33bと第4の挿通孔33dとが重なり合うように連通している。したがって、使用者は、長い針を用いた場合には、第1の挿通孔33aと第3の挿通孔33cとの間および第2の挿通孔33bと第4の挿通孔33dとの間で糸を挿通させることで、糸を挿通させやすく、大径部31を皮膚に結合するときの操作性を向上させることができる。
このように、使用者は、糸を挿通させる挿通孔33を適宜選択することにより大径部31を皮膚に結合するときの効率を向上させることができる。
また、図3(a)に示すように、皮膚保護具10を矢印A方向から見たときに、第1の挿通孔33aの外側と第3の挿通孔33cの外側との間の距離W1は、小径部11の内径Ds2よりも大きい。また、図3(a)に示すように、皮膚保護具10を矢印A方向から見たときに、第1の挿通孔33aの内側と第3の挿通孔33cの内側との間の距離W2は、小径部11の内径Ds2よりも大きい。また、第2の挿通孔33bと第4の挿通孔33dでも同様である。
このように、挿通孔33を配置することで、第1の挿通孔33aと第2の挿通孔33bとの間で糸を挿通させ皮膚に結合したときに、第1の挿通孔33aと第2の挿通孔33bとの間に位置する糸を、挿入された脂肪吸引管101から離間させることができる。同様に、第3の挿通孔33cと第4の挿通孔33dとの間で糸を挿通させ皮膚に結合したときに、第3の挿通孔33cと第4の挿通孔33dとの間に位置する糸を、挿入された脂肪吸引管101から離間させることができる。したがって、脂肪吸引管101を挿入するときや、脂肪吸引管101を往復動させるときに、脂肪吸引管101が糸と干渉することを回避することができる。なお、ここでの挿通孔33の外側とは、図3(a)に示すように挿通孔33と大径部31の内周側面とで形成されるエッジ部E1をいい、挿通孔33の内側とは図3(a)に示すように挿通孔33と大径部31の外周側面とで形成されるエッジ部E2をいうものとする。
また、図3(a)に示すように、皮膚保護具10を矢印B方向から見たときに、第3の挿通孔33cの外側と第4の挿通孔33dの外側との間の距離X1は、小径部11の内径Ds2よりも大きい。また、第1の挿通孔33aと第2の挿通孔33bでも同様である。
このように、挿通孔33を配置することで、第1の挿通孔33aと第3の挿通孔33cとの間で糸を挿通させ皮膚に結合したときに、第1の挿通孔33aと第3の挿通孔33cとの間に位置する糸を、挿入された脂肪吸引管101から離間させることができる。同様に、第2の挿通孔33bと第4の挿通孔33dとの間で糸を挿通させ皮膚に結合したときに、第2の挿通孔33bと第4の挿通孔33dとの間に位置する糸を、挿入された脂肪吸引管101から離間させることができる。したがって、脂肪吸引管101を挿入するときや、脂肪吸引管101を往復動させるときに、脂肪吸引管101が糸と干渉することを回避することができる。
また、図3(a)に示すように、皮膚保護具10を矢印B方向から見たときに、第3の挿通孔33cの内側と第4の挿通孔33dの内側との間の距離X2は、小径部11の内径Ds2よりも小さい。また、第1の挿通孔33aと第2の挿通孔33bも同様の構成である。このように、挿通孔33を形成することで、各挿通孔33自体の孔径を大きく形成することができる。したがって、使用者が第1の挿通孔33aと第3の挿通孔33cとの間、第2の挿通孔33bと第4の挿通孔33dとの間に糸を容易に挿通させることができる。
次に、当接部21は、小径部11が生体内に挿入されたときに皮膚の表面に当接する部位である。当接部21は、小径部11と大径部31とに連結されて形成されている。具体的に、当接部21は、小径部11から連結された後、中心線Lを中心として中心線Lに対して直交する方向に広がることで大径部31と連結されている。したがって、当接部21は中心線Lを中心とした、中空円板状(ワッシャー状)に形成される。ここで、図3(b)に示すように、小径部11と当接部21とが連結される連結部22の外周が、断面視で角度90度の角状に形成されている。一方、当接部21と大径部31とが連結される連結部23の外周は、断面視で円弧状に形成されている。なお、連結部23の外周は、円弧状に限られず、角度90度の角を削って面取りされた略円弧状であってもよい。連結部23の外周を略円弧状に形成することで、皮膚保護具10を皮膚に結合している状態でも容易に傾斜させることができる。また、連結部23の外周を略円弧状に形成することで、皮膚保護具10を傾斜させたときに、皮膚保護具10が皮膚に刺さることがないために、皮膚の傷を防止することができる。
次に、本実施形態に係る皮膚保護具10を、糸を用いて皮膚に結合するまでの方法について図4(a)、図4(b)を参照して説明する。図4(a)は、皮膚を通過させた糸を結束した状態を示す斜視図である。図4(b)は、皮膚を通過させた糸を結束した状態を示す断面図である。
まず、使用者は皮膚保護具10の小径部11が挿入できる程度に、比較的小さく皮膚を切開する。次に、使用者は図4(a)に示すように、皮膚保護具10の小径部11を切開部を通して生体内に挿入する。このとき、使用者は、当接部21が皮膚の表面に当接するまで挿入する。
次に、使用者は第1の糸41を隣り合う挿通孔33の間に挿通させ、第2の糸42を隣り合う異なる挿通孔33の間に挿通させる。図4(b)では、使用者は第1の糸41を第1の挿通孔33a、大径部31の空間32、第3の挿通孔33cに挿通させ、第2の糸42を第2の挿通孔33b、大径部31の空間32、第4の挿通孔33dに挿通させている。また、上述したように、使用者は、第1の糸41を第1の挿通孔33a、大径部31の空間32、第2の挿通孔33bに挿通させ、第2の糸42を第3の挿通孔33c、大径部31の空間32、第4の挿通孔33dに挿通させてもよい。すなわち、使用者は糸を挿通させる挿通孔33を状況に合わせて適宜選択することができる。
次に、使用者は、図4(a)に示すように、第1の糸41を切開部に隣接する皮膚Sの下方で通過させた後、結束する。同様に、第2の糸42を切開部に隣接する皮膚Sの下方を通過させた後、結束する。挿通孔33は皮膚と接触していないために、使用者が容易に糸を挿通孔33に挿通させることができる。このようにして、大径部31と皮膚Sとを第1の糸41および第2の糸42で結束することで皮膚保護具10を皮膚に結合することができる。このとき、皮膚の下方を通過させた第1の糸41および第2の糸42は、それぞれ張力によって、第1の挿通孔33aの外側および第2の挿通孔33bの外側に位置する。
次に、脂肪吸引管101により脂肪を吸引する方法について図5を参照して説明する。
まず、使用者は、脂肪吸引管101を皮膚保護具10の大径部31の開口34から挿入する。このとき、大径部31は開口34に向かうにしたがって内径Db2が拡開するような円筒状に形成されているので、使用者は脂肪吸引管101を開口34内に容易に挿入することができる。
使用者は、更に脂肪吸引管101を挿入することで、脂肪吸引管101が大径部31の空間32から小径部11の空間12を通って生体内に挿入される。大径部31は小径部11に向かうにしたがって内径Db2が縮小しているために、脂肪吸引管101が小径部11内にガイドされながら挿入される。このとき、第1の糸41および第2の糸42は、それぞれ張力によって、第1の挿通孔33aの外側および第2の挿通孔33bの外側に位置しており、更に、第1の挿通孔33aの外側と第2の挿通孔33bの外側との間の距離X1は、小径部11の内径Ds2よりも大きいために、挿入される脂肪吸引管101と糸との干渉が防止される。
次に、使用者は、脂肪吸引装置105を駆動させた上で、脂肪吸引管101を往復動させることで、皮膚Sの下方に位置する脂肪を脂肪吸引管101の吸引孔102から吸引する。このとき、脂肪吸引管101を往復動させるときに、脂肪吸引管101は皮膚保護具10と接触するのみであり、皮膚と直接接触することがないために、切開部の縁に挫滅を生じることがない。切開部の吸引孔102から吸引された脂肪は、チューブ106を通って貯留容器104に貯留される。
次に、使用者が広い範囲の脂肪を吸引する方法について図6を参照して説明する。
使用者は、広い範囲で脂肪を吸引するには、脂肪吸引管101を傾斜させる必要がある。本実施形態の皮膚保護具10は、使用者が脂肪吸引管101を任意の方向に傾斜させたときに脂肪吸引管101に沿って傾斜できるように構成されている。
具体的には、皮膚保護具10は、皮膚の表面に接触する当接部21は、円筒状の小径部11と円筒状の大径部31とに連結されていることから、上面視で環状(あるいは中空円板状)に形成されている。したがって、皮膚保護具10は脂肪吸引管101に沿って任意の方向、すなわち上面視で見て360°任意の方向に傾斜させることができるので、脂肪を吸引するときの操作性を向上させることができる。
また、当接部21と大径部31とが連結する連結部22の外周は、断面視で略円弧状に形成されている。したがって、図6に示すように、皮膚保護具10が脂肪吸引管101に沿って傾斜するときに、連結部23の外周が皮膚の表面と干渉するのを防止することができる。すなわち、連結部23の外周と皮膚の表面との間で接触したとしても、連結部23の外周が円弧状であるために、皮膚保護具10の傾斜を妨げることなく、脂肪吸引管101に沿って容易に傾斜させることができる。したがって、使用者は、脂肪吸引管101を傾斜させた状態で往復動させることにより、皮膚保護具10の直下から離れた位置の脂肪を吸引することができる。
したがって、使用者は、皮膚保護具10を異なる部分に結合し直さなくても、皮膚保護具10の直下に限られず、広い範囲で脂肪を吸引することができるので、脂肪吸引の効率を向上させることができる。
また、皮膚の表面に接触している当接部21と大径部31とが連結する連結部23の外周は、断面視で略円弧状に形成されているために、皮膚保護具10が脂肪吸引管101に沿って傾斜したときに、連結部23の外周が皮膚の表面に刺さることがなく、患者の皮膚を傷つけてしまうことを防止することができる。
以上、本発明を上述した実施形態により説明したが、本発明は上述した実施形態にのみ限定されるものではなく、本発明の範囲内で変更等が可能である。
例えば、上述した実施形態では、脂肪を吸引する場合について説明したが、この場合に限られず、被吸引物を吸引する場合にも用いることができる。
100:脂肪吸引システム 101:脂肪吸引管 104:貯留容器 105:脂肪吸引装置 10:皮膚保護具 11:小径部 12:空間 21:当接部 22:外周 23:外周 31:大径部 32:空間 33:挿通孔 34:開口 41:第1の糸 42:第2の糸

Claims (6)

  1. 切開部から生体内に挿入される円筒状の小径部と、
    前記小径部に連結され前記切開部の皮膚表面に当接される当接部と、
    前記当接部に連結され前記小径部の内部と連通する円筒状の大径部と、を有することを特徴とする皮膚保護具。
  2. 前記当接部と前記大径部とが連結される連結部の外周が、断面視で略円弧状に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の皮膚保護具。
  3. 前記大径部は、前記当接部から離間するにしたがって拡開して形成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の皮膚保護具。
  4. 前記大径部の側面には、前記大径部と皮膚とを結合する糸を挿通するための複数の挿通孔が形成され、
    前記複数の挿通孔は、前記小径部の端部から同一距離であって、前記大径部の開口よりも、前記当接部に近接して形成されていることを特徴とする請求項1ないし3の何れか1項に記載の皮膚保護具。
  5. 前記複数の挿通孔は、一つの挿通孔に注目したときに隣り合う挿通孔との間の間隔が異なることを特徴とする請求項4に記載の皮膚保護具。
  6. 前記複数の挿通孔は、第1の挿通孔、前記第1の挿通孔と隣り合う第2の挿通孔、前記第1の挿通孔と隣り合う第3の挿通孔、前記第2の挿通孔および第3の挿通孔と隣り合う第4の挿通孔であって、
    該皮膚保護具を側面から見た場合に、
    前記第1の挿通孔の外側と前記第3の挿通孔の外側との間の距離および前記第2の挿通孔の外側と前記第4の挿通孔の外側との間の距離が、前記小径部の内径よりも大きく形成され、
    前記第1の挿通孔の外側と前記第2の挿通孔の外側との間の距離および前記第3の挿通孔の外側と前記第4の挿通孔の外側との間の距離が、前記小径部の内径よりも大きく形成されていることを特徴とする請求項4または5に記載の皮膚保護具。
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