以下に、本発明の第1の実施形態に係るシステムの構成について図面を参照してさらに詳細に説明するとともに、本発明の代表的な処理の流れについても例示して概要を説明する。
図1は、第1の実施形態の全体構成を示す図である。100は新聞ポータルサイトのサーバ装置であり、新聞ポータルサイトを保持するとともに、1つ以上の新聞紙面のデジタルデータとユーザの購読ライセンスに係るユーザ管理データベースを保持し、利用者装置(ユーザ端末)200に対し、新聞紙面のデジタルデータの配信などのサービスを提供する装置である。新聞ポータルサイトのサーバ装置100は、ネットワーク500を介して1つ以上の利用者装置(ユーザ端末)200と1つ以上の新聞社サーバ装置300および1つ以上の新聞販売店端末400との間でおよび相互の装置間で情報の送受信を行う。また、新聞社サーバ装置300も新聞ポータルサイトのサーバ装置100と同様に、新聞社サイトと購読者データベースを保持し、新聞の購読申込などに関するサービスを提供する。
ネットワーク500は簡略化されて表示しているが、例えばインターネットのようなゲートウェイを介した複数のネットワークの組合せであり、LAN(Local Area Network)、電話回線、移動体通信網等から構成され、利用者装置(ユーザ端末)200と新聞ポータルサイトのサーバ装置100および上述の装置や端末間で情報の送受信を可能とするためのものである。
第1の実施形態では、新聞ポータルサイトのサーバ装置100および新聞社サーバ装置300はHTTP(HyperText Transfer Protocol)サーバとして構成するものとする。従って、利用者装置(ユーザ端末)200および新聞販売店端末400は、HTML文書の表示や入力フォームを通じたリクエスト(HTTPリクエスト)の発信が行えるウェブブラウザを備えており、インターネットなどのネットワークを介し、新聞ポータルサイトのサーバ装置100や新聞社サーバ装置300との間でWWW(World Wide Web)を用いて、新聞ポータルサイト上や新聞社サイト上に存在するウェブページの閲覧やリクエストの発信を行うことができる。ここでリクエストとは、利用者装置(ユーザ端末)200や新聞販売店端末400またはサーバ装置が別のサーバ装置に対して、何らかの処理を依頼するデータ列であり、依頼の内容によって幾つかの種類のリクエストが存在する。
図2は、第1の実施形態のうち、購読までの流れの概要を説明するブロック図である。ここではサーバ装置100、利用者装置(ユーザ端末)200、新聞社サーバ装置300および新聞販売店端末400の機能を理解するために、典型的な例である紙媒体の新聞購読を含む購読の流れを挙げて説明する。以下で新聞ポータルサイトまたは新聞社サイトと利用者装置(ユーザ端末)または販売店端末との通信は、上述のようにユーザまたは販売員が新聞ポータルサイトまたは新聞社サイトにアクセスし、WWWを用いて、それぞれのサイト上に存在するウェブページを閲覧し、相互にリクエストを受信または発信することによって処理を実現するものである。
先ず、ユーザ(購読者)は新聞の購読を希望する場合、利用者装置(ユーザ端末)200を用いて新聞ポータルサイトにアクセスして新聞ポータルが扱っている取扱商品の呈示を受け(P02)、購読商品を決定し、新聞社サイトに向けて購読申込を行う(P01)。
新聞社サイトは、購読契約の締結を図るためユーザ(購読者)に個人情報記入のためのフォームを送る。ユーザは新聞社サイトからの要求に応えて個人情報を通知すると(P04)、新聞社サイトは販売店に個人情報を通知するとともに、顧客情報を購読者データベースに登録する(P03)。
販売店の販売員は、通知された個人情報を元に、購読契約の締結のためユーザを訪問し、ユーザは新聞の購読契約を締結する(P06、ユーザと販売店間のやり取りは人を介した対話によって行われる)、契約の締結に伴い販売店の販売員は新聞販売店端末400を用いて新聞社サイトに締結した契約内容を通知する(P05)。
新聞社サイトは、新聞販売店端末400から通知された契約内容を購読者データベースに追記するとともに、商品種と契約内容(契約期間)を新聞ポータルに通知する(P07)。この動作のトリガーは、上述の「新聞販売店端末による契約内容の通知」であってもよい。
新聞ポータルは、新聞社サイトからの「商品種と契約内容の通知」を受けて、購読ライセンスを当該ユーザに付与するとともに、ユーザからの電子新聞閲覧の要請(P09)に対し、ライセンスを確認した上で閲覧データの提供を行う(P08)。
上述のように、新聞ポータルサイトのサーバ装置100、利用者装置(ユーザ端末)200、新聞社サーバ装置300、および新聞販売店端末400が相互に情報を交換しあうことにより、ユーザ(購読者)は新聞の購読が可能になる。尚、これらの処理の詳細な説明については後述する。
以下に、本実施形態のデータベースについて図3を参照して説明する。また、本実施形態における各種のデータベースについて、説明の上で必要最低限の項目しか例示していないが、実際の運用においては、これらに派生する様々な項目が付加され保存されている。
新聞ポータルサイトのサーバ装置100は、詳細は後述するが、新聞ポータルサイトを保持するとともに、新聞の紙面のデータを格納した新聞紙面データベース180とユーザの購読ライセンスに係るユーザ管理データベース190を保持している。新聞紙面データベース180は例えば図3の(a)のようなレコードで構成されており、新聞名と発行年月日と号数(朝夕刊、号外の分類を含む) および複数のジャンルによる分類が付されていて、全ての記事は必ず1つ以上のジャンルに分類されている。例えばジャンル1は新聞紙面におけるページと段を表しており、ジャンル2は記事の内容やキーワードを表しているといった要領で分類される。また記事の内容は紙面のデジタルデータ(テキストデータ)と紙面のデジタルデータ(画像データ)で保存されている。
ユーザ管理データベース190は例えば図3の(b)のようなレコード構成となっており、1つのライセンス毎に1つのレコードが登録される。会員識別子(ID)と該会員のパスワード、対象商品IDと購読開始、終了日、ライセンス番号で構成される。尚、ライセンス番号は申込IDで代替してもよい。また、レコードを会員識別子でソートしておくと商品ID単位の管理(例えば継続購読のときの購読期間管理など)などの際に便利である。
新聞社サーバ装置300は、詳細は後述するが、新聞社サイトと顧客情報を格納した購読者データベース380を保持している。購読者データベースは例えば図3の(c)のようなレコードで構成されており、顧客IDを始め氏名、住所や電話番号などの顧客の個人情報と購入商品の識別子と契約状況のステータス、購読開始、終了日といった情報が格納される。
ここで、第1の実施形態の主要な装置について説明する。先ず、図4は新聞ポータルサイトのサーバ装置100を説明する図である。新聞ポータルサイトのサーバ装置100は、利用者装置(ユーザ端末)200に新聞紙面のデジタルデータを配信するサービスを提供するサーバであり、先に述べたように、新聞紙面のデジタルデータを蓄積した新聞紙面データベース180と、ユーザの購読ライセンス情報を保持するユーザ管理データベース190のそれぞれのデータベースを備える(詳細は後述する)。また利用者装置(ユーザ端末)200に提供可能な商品を呈示する商品呈示手段130、利用者装置(ユーザ端末)200から購読申込を受付ける申込受付手段140、新聞社サーバ装置300からの購読ライセンス付与リクエストに従って購読ライセンスを付与する購読ライセンス付与手段150、利用者装置(ユーザ端末)200からの記事閲覧リクエストを受けてライセンスの確認を行う閲覧制御手段160、ネットワークを通じたリクエストを受付け、リクエストに対するレスポンスを返信する送受信手段110、およびこれらの各手段を統合制御する制御手段120が備えられている。
図5は、複数の新聞社サーバ装置のうち一つの新聞社サーバ装置300を説明する図である。新聞社サーバ装置300は、先に述べたように、顧客の個人情報を蓄積した購読者データベース380を備える(詳細は後述する)、また、利用者装置(ユーザ端末)200からの購読契約申込リクエストに応じてユーザの個人情報を取得する購読者個人情報取得手段330、購読者の個人情報を販売店に通知する販売店通知手段340、取得した個人情報を記憶する個人情報記憶手段350、購読契約の継続を行う契約継続手段360、新聞ポータルサイトのサーバ装置100に対しユーザの購読ライセンスを付与する旨のリクエストを発信する新聞ポータルサイト通知手段370、ネットワークを通じたリクエストを受付け、リクエストに対するレスポンスを返信する送受信手段310、これらの各手段を統合制御する制御手段320が備えられている。
図6は、新聞ポータルサイトのサーバ装置100のハードウェア構成を示す図である。新聞ポータルサイトのサーバ装置100はハードウェアとしては一つのコンピュータシステムである。図3で示すように新聞ポータルサイトのサーバ装置100は、制御部101、記憶部102、周辺機器I/F部103、入力部104、表示部105、通信部106を備え、それらがバス109を介して接続される。尚、図3のハードウェア構成は一例であり、別途、目的に応じて様々な構成を採ることが可能である。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等で構成される。CPUは、記憶部102、ROM、記録媒体等に格納されるプログラムをRAM上のワークメモリ領域に呼び出して実行し、バス109を介して接続された各装置を駆動制御し、コンピュータが行う処理を実現する。ROMは、不揮発性メモリであり、新聞ポータルサイトのサーバ装置100のブートプログラムやBIOS等のプログラム、データ等を恒久的に保持している。RAMは、揮発性メモリであり、記憶部102、ROM、記録媒体等からロードしたプログラム、データ等を一時的に保持するとともに、制御部101が各種処理を行う為に使用するワークエリアを備える。
記憶部102は、HDD(ハードディスクドライブ)であり、制御部101が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラムや、商品呈示手段130として機能するプログラムコード、申込受付け手段140として機能するプログラムコード、購読ライセンス付与手段150として機能するプログラムコード、閲覧制御手段160として機能するプログラムコードおよび記憶手段175として機能するプログラムコードが格納されている。これらのプログラムコードは、制御部101により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて実行されることにより各種の手段として機能する。
周辺機器I/F(インタフェース)部103は、新聞ポータルサイトのサーバ装置100に周辺機器を接続させるためのポートであり、周辺機器I/F部103を介してコンピュータは周辺機器とのデータの送受信を行う。
入力部104は、データの入力を行い、例えば、キーボード等の入力装置を有する。入力部104を介して、新聞ポータルサイトのサーバ装置100に対して、操作指示、動作指示、データ入力等を行うことができる。表示部105は、液晶パネル等のディスプレイ装置である。
通信部106は、通信制御装置、通信ポート等を有し、新聞ポータルサイトのサーバ装置100とネットワーク500間の通信を媒介する有線または無線の通信インタフェースであり、ネットワーク500を介して、他のコンピュータ間との通信制御を行う。バス109は、各装置間の制御信号、データ信号等の授受を媒介する経路である。
また、特に図示はしないが、利用者装置(ユーザ端末)200と新聞社サーバ装置300および新聞販売店端末400のそれぞれの装置についても新聞ポータルサイトのサーバ装置100に準じたハードウェアの構成をしており、表示部と記憶部とマウスなどの入力部を備える。特にサーバ装置300の記憶部は、新聞ポータルサイトのサーバ装置100の記憶部102と同様にHDD(ハードディスクドライブ)であり、サーバ装置300の制御部が実行するプログラム、プログラム実行に必要なデータ、OS(オペレーティングシステム)等が格納される。プログラムに関しては、OS(オペレーティングシステム)に相当する制御プログラムや、購読者個人情報取得手段330として機能するプログラムコード、販売店通知手段340として機能するプログラムコード、個人情報記憶手段350として機能するプログラムコード、契約継続手段360として機能するプログラムコードおよび新聞ポータル通知手段370として機能するプログラムコードが格納されている。これらのプログラムコードは、制御部により必要に応じて読み出されてRAMに移され、CPUに読み出されて実行されることにより各種の手段として機能する。また、それぞれの装置の通信部は、通信制御装置、通信ポート等を有し、それぞれの装置とネットワーク500間の通信を媒介する通信インタフェースであり、ネットワーク500を介して、他のコンピュータとの通信制御を行う通信手段を備える。
次に、先に概要を説明した第1の実施形態の代表的な処理の流れについて、それぞれの装置の機能を含めて図を用いて詳細に説明する。先に述べたように、基本的に本システムは、利用者装置(ユーザ端末)200および新聞販売店端末400といったHTML文書の表示や入力フォームを通じたリクエストの発信が行えるウェブブラウザを備えたコンピュータが、インターネットなどのネットワークを介し、HTTPサーバである新聞ポータルサイトのサーバ装置100や新聞社サーバ装置300との間で、WWWを用いた新聞ポータルサイト上や新聞社サイト上に存在するウェブページの閲覧やリクエストの発信を行うことにより、何らかの処理を作動させるものである。尚、リクエストの発信はサーバ同士の間でも行われることがある。
先ず、第1の実施形態における代表的な処理である、新聞の購読を希望する場合について説明する。図7は、紙媒体の新聞購読を含む、購読契約の流れを説明するブロック図である。最初に、ユーザは新聞ポータルサイトのサービスを受けたいとき、利用者装置(ユーザ端末)200を用いてネットワーク500を介して新聞ポータルサイトのサーバ装置100の新聞ポータルサイトにアクセスする(S01)、新聞ポータルはこのアクセスに対してウェブページである初期画面を送信する。図8は、利用者装置(ユーザ端末)に表示された新聞ポータルサイトの初期画面の一例であり、初期メニューとも称する。ユーザが新聞ポータルサイトのサービスを受けたい場合、この初期メニューから希望する手続に係るボタン(D01〜D04)を選択すればよい。
ここでは新聞の購読の申込を行うので、新聞ポータルサイトの初期メニューにおいて「購読申込」(図8のD03)を選択する。このとき利用者が会員ログイン手続を行っていない場合は会員ログイン手続または新規会員登録を促す画面(図示せず)を返す。ユーザは会員ログインまたは新規会員登録した後、再度「購読申込」(図8のD03)を選択可能な画面を受取るものとする。この選択により、図6に戻り、購読要望リクエストが利用者装置(ユーザ端末)200から新聞ポータルサイトに向けて発信される(S03)。新聞ポータルサイトのサーバ装置100の制御手段120ではこの購読要望リクエストを受信すると、ユーザに購読する新聞の種類を選択させるために商品呈示手段130を作動して取扱商品の呈示を行う(S04)。取扱商品の呈示は、新聞ポータルサイトのサーバ装置100を通じ、利用者装置(ユーザ端末)200に向けて取扱商品を選択する画面のデータを送信することにより行われる。
ユーザは利用者装置(ユーザ端末)200に表示された取扱商品を選択する画面から購読したい商品を選択し、関連商品購読申込として新聞ポータルサイトに返信する(S05)。
図9は、前記取扱商品を選択する画面のうち、購読したい新聞を選択する取扱新聞画面の一例である。取扱新聞画面には新聞ポータルサイトで取り扱っている全ての新聞名が呈示される。ユーザはこの中から購読したい新聞を選択し(D11)、決定して(D12)新聞ポータルサイトに返信する。新聞ポータルサイトは、ユーザからの返信を受け、更に商品の特定を選択させるため、当該新聞の商品一覧のデータを送信する。
図10は、前記取扱商品を選択する画面のうち、購読したい商品を選択する取扱商品を提示した購読申込画面の一例である。ユーザはこの中から購読したい商品を選択し(D13)、決定して(D14)、関連商品購読申込として新聞ポータルサイトに返信する(図6のS05)。購読したい商品が電子新聞のみの場合で本紙(紙の新聞)を既に販売店を通じて購読している場合は「本紙購読中」(D16)にチェックを入れる。この入力は申込み時の付加情報として使用される。
本例では、商品呈示手段130の取扱商品の呈示に伴う画面が「新聞の選択」と「商品の選択」の2段階に分かれているが、これに特定されるわけではなく、例えば「新聞の選択」と「商品の選択」を1段階で選択できるようにしてもよい。また、これらの手続で選択される商品は、それぞれユニークな商品識別子(ID)が割り当てられている。
図7に戻り、新聞ポータルサイトのサーバ装置100の制御手段120は、利用者装置(ユーザ端末)200から、上述のような商品選択、決定の過程を経て、商品IDを含む関連商品購読申込(S05)を受信すると、申込受付手段140を作動して、ユーザ管理データベース190からユーザのユーザ識別子(ID)を特定し、選択された商品IDと購読を申込んだユーザのユーザID及び新聞ポータルサイトを特定できるユニークな申込識別子(ID)を発生して、該選択された商品に関する契約を行うための新聞社サイトを特定するインターネットアドレスである購読契約手続先情報とともに利用者装置(ユーザ端末)200に向けてこれらの情報を送信し、ユーザ管理データベース190の該当レコードに申込IDを追記する(S06)。
図11は、図10の新聞ポータルサイトの購読申込画面で商品を選択した場合、利用者装置(ユーザ端末)200に表示される画面の例である(図7のS06で利用者装置に送信される画面)。利用者装置(ユーザ端末)の画面に、生成された申込ID(D20)と購読契約手続先情報(ここでは購読契約手続先のアドレスにリンクするボタンD21を例示)が表示される。また、ここで今までの操作を取り消すボタン(D22)を表示してもよい。
上述のように、新聞ポータルサイトにて電子新聞または電子新聞と紙新聞の購読申込を行った場合、ユーザの利用者装置(ユーザ端末)200に購読契約手続先情報で特定された新聞社サイトのインターネットアドレスまたはそのアドレスにリンクするボタンが表示される。これらを利用してユーザは利用者装置(ユーザ端末)200を用いてネットワークを通じて新聞社サイトの指定されたアドレスにアクセスすることにより、申込IDを添付した購読契約申込リクエストを発信する(図6のS07)。この操作は前記購読契約手続先のアドレスにリンクするボタン(図11のD21)の押下によって一括してなされてもよい。
図7に戻り、新聞社サーバ装置300の制御手段320は、前記申込IDを添付した購読契約申込リクエストを受信すると、紙媒体の新聞に係る新規購読申込が含まれると判断した場合は、購読者個人情報取得手段330を作動させ、購読者の個人情報を取得するため、購読契約申込リクエストを発信した利用者装置(ユーザ端末)200に向けて申込IDを記載した個人情報入力を促す申込フォームページを送信する(S08)。
図12は、購読契約申込リクエストを発信した利用者装置(ユーザ端末)200に表示される画面の例である(図7のS08で利用者装置に送信される画面)。ここでは申込ID(D30)とともに、個人情報入力用の申込フォームページを後続して送信するようにしている(D31の「OK」の押下で申込フォームページを送信)。尚、個人情報入力用の申込フォームページを送信する直前に、送信を取り消すことができるようにしてもよい(D32)。
図示はしないが、ユーザは上述の申込IDが記載された個人情報入力用の申込フォームページを受信すると住所、氏名と電話番号を申込フォームページに追記して返信する(図7のS09)。
新聞社サーバ装置300の制御手段320はユーザからの申込IDが記載された個人情報を取得すると、販売店通知手段340を起動する(S10)。販売店通知手段340は、該個人情報を元に1件の契約待ち顧客情報を作成し、販売店データベースを参照して購読者(ユーザ)の居住地域が属する新聞販売店を特定し、該販売店の新聞販売店端末400に前記契約待ち顧客情報を通知して契約のための訪問依頼をするとともに、個人情報記憶手段350に購読契約を受付けた購読者の個人情報(契約待ち顧客情報)を提供する。この情報を受けた個人情報記憶手段350は、該個人情報と該顧客が契約待ちである旨の契約状況(図4の(c)参照)を購読者データベース380に格納する(S11)。ここで図示はしないが、サーバ装置300は販売店データベースを記憶部に保持しており、このデータベースには各販売店ごとの担当地域、連絡先のアドレス等が記憶されている。
新聞販売店の販売員は前記訪問依頼を受け、顧客情報を元に、ユーザ宅を訪問し(S12)、ユーザと新聞購読の契約を行う(S13)。新聞販売店の販売員は新聞購読の契約が締結されたら、新聞販売店端末400を用い、ネットワークを通じて新聞社サイトに向けて契約締結された内容(購読契約内容情報とも称する、商品、購読期間、支払い方法など)を契約完了の通知として送信する(S14)。新聞販売店は該契約で請け負った例えば紙新聞のポスティングや購読料金の回収等を行う。ここで、契約に伴い紙媒体の新聞の購読期間と電子新聞の購読期間(購読終了日)が決定する。
新聞社サーバ装置300の制御手段320では、新聞販売店端末400から受信した申込IDと購読期間と支払手段および契約完了の通知を受けて新聞ポータル通知手段370を作動させ、新聞社サーバ装置300からネットワークを通じて新聞ポータルに向けて、該申込IDと購読期間を添付した購読ライセンス付与リクエストを発信するとともに、新聞販売店端末400から受信した購読期間と支払手段および契約完了の情報を蓄積するため購読者データベース380を更新する(S15)。
新聞ポータルサイトのサーバ装置100の制御手段120では、新聞社サーバ装置300から購読ライセンス付与リクエストを受信すると、購読ライセンス付与手段150を作動させ、受信した申込IDと購読期間の内容を元にユーザ管理データベース190を更新するとともに、利用者装置(ユーザ端末)200に向けて申込IDを添えて閲覧可能になった旨通知する(S16)。具体的には、ユーザ管理データベース190の当該会員の当該商品のレコードに申込ID(ライセンス番号)と購読開始日が記録される。また、新聞ポータルサイトでは例えば図13のような、購読者データベース380と連携した管理画面が用意されており、購読ライセンス付与リクエストの受信により、購読ライセンス付与手段150が自動的に契約済みのユーザに購読ライセンスを付与する。
ユーザは契約した電子新聞を閲覧するときは、利用者装置(ユーザ端末)200を用いてネットワーク500を介して新聞ポータルサイトのサーバ装置100の新聞ポータルサイトにアクセスし、初期メニューから「会員ログイン」(図8のD01)を選択し、ログインした後、「試読・閲覧ページ」(図8のD04)を選択し、閲覧したい新聞記事を選択して、該記事の閲覧の許可を申請する記事閲覧リクエストをネットワーク500を介して新聞ポータルサイトのサーバ装置100の新聞ポータルサイトに向けて発信する(S17)。
新聞ポータルサイトのサーバ装置100の制御手段120では、利用者装置(ユーザ端末)200からのから記事閲覧リクエストを受信すると、閲覧制御手段160を作動させ(S18)、ユーザ管理データベース190を参照し、当該会員のライセンスに沿ったサービス(記事の配信)を提供する。
図14は、第1の実施形態における、電子新聞の購読のみの購読契約の流れを説明するブロック図である。ここでS01からS06までの手順は図7と同じである。ユーザは購読する商品を決定すると利用者装置(ユーザ端末)200を用いてネットワークを通じて新聞社サイトの特定されたウェブページをアクセスし、申込IDを添付した購読契約申込リクエストを発信する(S07)。この操作は前記購読契約手続先のアドレスにリンクするボタン(図11のD21)の押下によって一括してなされてもよい。ここで、新聞社サーバ装置の購読者個人情報取得手段330は、この利用者装置(ユーザ端末)200から受けた購読契約申込リクエストの中に紙媒体の新聞に係る新規購読申込が含まれていないと判断した場合は、購読契約申込リクエストの発信元である利用者装置(ユーザ端末)200に対し個人情報入力を促す申込フォームを含む購読契約ページを送付する(S20)。ユーザは申込IDが記載された個人情報入力用の申込フォームを含む購読契約ページ受信すると、住所、氏名、電話番号および購読終了日と支払手段を追記して返信する(S21)。ここで購読終了日とは電子新聞に関する購読期間に相当するものである。また、同時に返信される購読契約ページにより該ユーザの電子新聞の購読に係る契約は完了する。
新聞社サーバ装置の個人情報記憶手段350は、ユーザから返信された情報のうち、申込IDと住所、氏名、電話番号および購読終了日と支払手段の情報を受けて、該個人情報と契約が完了した旨の契約状態を購読者データベース380に格納する(S22)。また、新聞ポータル通知手段370は、新聞社サーバ装置300からネットワークを通じて新聞ポータルに向けて、該申込IDと購読終了日を添付した購読ライセンス付与リクエストを発信する(S23)。以降の処理は、先に説明した紙媒体の新聞購読を含む、購読契約の流れと同様である。こうすることで、電子新聞の購読のみで紙新聞の新規購読がない場合には、販売店を介さずに(販売員がユーザの居宅を訪問して契約をするなどの煩雑な手続をせずに)、短期間で電子新聞の購読ができるようになる。
図15は、第1の実施形態において、電子新聞のみの購読契約であってユーザが既に紙媒体の新聞を購読しているかどうか確認する必要がある場合の契約の流れを説明する図である。図7、図14のS01からS06までの手順は省略しているが、前記と同じく、ユーザは新聞社サイトの特定されたウェブページをアクセスし、申込IDを添付した購読契約申込リクエストを発信する(S40)。この操作は前記購読契約手続先のアドレスにリンクするボタン(図11のD21)の押下によって一括してなされてもよい。新聞社サーバ装置の購読者個人情報取得手段330は、この利用者装置(ユーザ端末)から購読契約申込リクエストを受けるが、この中に付加情報が含まれており、その付加情報により紙媒体の新聞に係る購読確認が必要な申込が含まれると判断した場合は、購読契約申込リクエストの発信元である利用者装置(ユーザ端末)に対して申込IDが記載された申込フォームページを送付する(S41)。ユーザは申込IDが記載された申込フォームページを受信すると住所、氏名と電話番号を追記して返信する(S42)。購読確認が必要な申込とは、例えば、「ユーザが既に購読している紙媒体の新聞と同じ電子新聞の購読申込を新規に行う」といった場合などが挙げられる。このとき、紙と電子新聞のセット料金にする(2種類を単独で申込むより安くなる場合が多い) ためには紙媒体の新聞の購読確認が必要になる。
ここで、新聞社サーバ装置300の制御手段320はユーザの個人情報を取得した後、販売店通知手段340を起動して、該個人情報を元に1件の契約待ち顧客情報を作成し、購読者(ユーザ)の居住地域が属する新聞販売店を特定し、該販売店の新聞販売店端末400に前記契約待ち顧客情報を通知して紙媒体新聞の購読の確認を依頼するとともに、個人情報記憶手段350に購読契約を受付けた購読者の個人情報(契約待ち顧客情報)を提供する(S43)、この情報を受けた個人情報記憶手段350は、該個人情報と該顧客が契約待ちである旨の契約状態(図3の(c)参照)を購読者データベース380に格納する(S45)。
新聞社サーバ装置300の制御手段320は、新聞販売店端末400からの確認結果の返信を受けると(S44)、新聞ポータル通知手段370を起動して、購読契約申込リクエストの発信元である利用者装置(ユーザ端末)に対して、確認結果に応じた(購読の確認が取れた場合は値引きして、確認が取れなかった場合はその旨を記して正規価格の)購読契約ページを送付する(S46)。ユーザは申込IDが記載された購読契約ページを受信すると契約期間と支払手段を追記して新聞社サイトに返信することにより契約を締結し契約手続を完了する(S47)。新聞社サーバ装置の新聞ポータル通知手段370はユーザから返信された、申込IDと購読期間と支払手段および契約完了を受けて、新聞ポータルに向けて、該申込IDと購読期間を添付した購読ライセンス付与リクエストを発信するとともに、購読者データベース380について購読期間と支払手段および契約が完了した旨契約状態の内容を更新する(S48)。このように販売店が持つ情報を利用することで、ユーザの紙媒体の新聞の購読確認ができる。
図16は、第1の実施形態において、紙媒体の新聞の購読継続がある購読継続申込みを行う場合の契約の流れを説明する図である。ここで購読継続申込みには購読中止の申込みも含まれていてもよい。前記新聞ポータルサイトへの購読申込のときと同様に、新聞ポータルサイトのトップページから新聞の購読申込ページへアクセスし、表示された商品の中から購読の継続を選択し(図10の例では「購読の継続」D15を選択)、決定ボタン(図10のD14)を押下し購読継続の申込を行う。こうすることで購読契約の申込と同様に、利用者装置(ユーザ端末)の画面に、生成された申込ID(図11のD20)と購読契約手続先情報(ここでは購読契約手続先のアドレスにリンクするボタンD21を例示)が表示される。ユーザは利用者装置(ユーザ端末)200を用いてネットワークを通じて新聞社サイトの指定されたアドレスにアクセスすることにより、申込IDを添付した継続契約申込リクエストを発信する(S50)。この操作は前記購読契約手続先のアドレスにリンクするボタン(図11のD21)の押下によって一括してなされてもよい。
新聞社サーバ装置300の制御手段320は、利用者装置(ユーザ端末)200からの継続契約申込リクエストを受信すると、契約継続手段360を起動する。契約継続手段360は、購読者データベース380を確認し、継続契約待ち顧客情報を作成し、該顧客が継続契約待ちである旨の契約状況を購読者データベース380に格納する。続いて、この利用者装置(ユーザ端末)から受信した継続契約申込リクエストの対象商品の中に紙媒体の新聞に係る購読継続が含まれると判断した場合は、ユーザを担当する新聞販売店端末400に継続契約待ち顧客情報と併せて継続契約依頼通知を発信する(S51)。新聞社サイトからこの依頼通知を受信した販売店では、ユーザの居宅に契約の継続を行うために訪問する(S52)。ここで販売員が顧客であるユーザと購読継続の契約を締結または契約の中止をした場合(S53)、販売員は契約書をユーザに渡すとともに、新聞販売店端末400から新聞社サイトに向けて該申込IDと購読期間と支払手段を契約完了の通知とともに送信し(S54)紙媒体の新聞の配送を継続または中止する。また、新聞社サーバ装置300の制御手段320は、新聞販売店端末400からの申込IDと購読期間と支払手段および契約完了の通知を受けて新聞ポータル通知手段370を作動し新聞ポータルに向けて、該申込IDと購読期間を添付した購読ライセンス付与リクエストを発信するとともに、購読者データベース380の購読期間と支払手段の内容を更新する(S55)。こうして、ユーザは電子新聞についても購読を継続または中止することができる。
図17は、第1の実施形態において、電子新聞の購読継続のみの購読継続申込みを行う場合の契約の流れを説明する図である。ここで購読継続申込みは実質的な購読中止の申込みとなる場合もある。上述したように、申込IDを添付した継続契約申込リクエストを発信する(S50)までの流れは同じである。
新聞社サーバ装置の契約継続手段360は購読者データベースを確認し、この利用者装置(ユーザ端末)200から受けた継続契約申込リクエストの対象商品が電子新聞の購読継続のみの購読継続であると判断した場合は、継続契約待ち顧客情報を作成し、該顧客が継続契約待ちである旨の契約状況を購読者データベース380に格納して、継続契約申込リクエストの発信元である利用者装置(ユーザ端末)200に対して申込IDが記載された契約継続用の継続フォームページを送付する(S61)。ユーザは契約継続用の継続フォームページに購読終了日と支払手段を記入するとともに、利用者装置(ユーザ端末)200から新聞社サイトに向けて該継続フォームページを返信する(S62)。購読の中止を申し入れる場合は、それに応じた購読終了日を記入する。この継続フォームページの返信により該ユーザの電子新聞の継続に係る契約は完了する。新聞社サーバ装置300の制御手段320は、利用者装置(ユーザ端末)200からの継続フォームページと契約完了の通知を受けて新聞ポータル通知手段370を作動し新聞ポータルに向けて、該申込IDと購読終了日を添付した購読ライセンス付与リクエストを発信するとともに、購読者データベース380を継続フォームページに記載された購読終了日および支払い方法などの内容を更新する(S63)。こうして、ユーザは電子新聞の購読を新たに設定した購読終了日まで継続(または新たに設定した購読終了日で終了)することができる。
図18は、新聞ポータル会員登録を説明するブロック図である。ユーザ(購読者)は新聞ポータルサイトのサービスの利用を希望する場合、該新聞ポータルサイトにおいてポータル会員登録の操作を行う。このとき、ユーザは自身の持つ利用者装置(ユーザ端末)200の通信手段を用いてネットワーク500を介して新聞ポータルサイトと接続し、新聞ポータルサイトに向けて希望のログインIDとパスワードとともに会員登録の要求を通知する(S31)、このやり取りでユニークなログインIDとパスワードが決まった時点で新聞ポータルサイトは会員登録を受付け(S32)、新聞ポータルサイトのサーバ装置のユーザ管理データベース190に決定されたログインIDとパスワードとユーザ識別子(ID)を登録するとともに、送受信手段110を用いてネットワーク500を介し、ユーザの利用者装置(ユーザ端末)200に向けて登録完了の通知を行う。ユーザはこれ以降利用者装置(ユーザ端末)200からこのログインIDとパスワードを以って新聞ポータルサイトの会員ページにログインすることができるようになる。会員になると後述するサービスを新聞ポータルから受けることができる。
第1の実施形態の具体的な実施例として、今迄に説明したいくつかの手段についてフローチャートを呈示する。図20は新聞社サーバ装置300の購読者個人情報取得手段330のフローチャートである。購読者個人情報取得手段330は、新聞社サーバ装置300が利用者装置(ユーザ端末)200からの購読契約申込リクエストを受信すると、制御手段320により起動される。購読契約申込みの商品の内容に応じ(S331)、紙と電子新聞の申込みまたは紙新聞の購読中に電子新聞を申込む場合は個人情報入力用の申込フォームを(S332)、紙新聞電子新聞のみの契約の場合は個人情報を含む契約フォームを(S333)返信する。尚、第2の実施形態においては個人情報を含む契約フォームの返信は行われない。
図20は、新聞社サーバ装置300の販売店通知手段340のフローチャートである。販売店通知手段340は利用者装置(ユーザ端末)200からの個人情報が入った申込フォームを受信して1件の契約待ち顧客情報を作成し(S341)、ユーザの居住地域が属する新聞販売店を特定し(S342)、個人情報記憶手段350に購読契約を受付けた購読者の個人情報(契約待ち顧客情報)を提供して個人情報記憶手段350を起動させるよう制御手段320に促す、個人情報記憶手段350は該個人情報と該顧客が契約待ちである旨の契約状況を購読者データベース380に格納する(S343)。次に、申込み商品が紙と電子新聞の申込みか、紙新聞の購読中に電子新聞を申込んだものかを判断し(S344)、申込み商品が紙と電子新聞の場合は該販売店の新聞販売店端末400に前記契約待ち顧客情報を通知して契約のための訪問依頼をするとともに(S345)、紙新聞の購読中に電子新聞を申込んだ場合は該販売店の新聞販売店端末400に前記契約待ち顧客情報を通知して該顧客が紙新聞の購読をしているかどうかの確認を依頼する(S346)。尚、この購読確認依頼は第2の実施形態においては行われない。
図21は、新聞社サーバ装置300の新聞ポータル通知手段370のフローチャートである。新聞ポータル通知手段370は利用者装置(ユーザ端末)200または新聞販売店端末400からの申込ID、購読期間、支払手段および契約完了の通知、または確認結果通知を受信して、契約完了に係る通知か確認結果の通知かを判断し(S371)、契約完了に係る通知であれば、契約が完了した旨購読者データベース380を更新し(S372)新聞ポータルサイトに購読ライセンス付与リクエストを送信する(S373)。また、第1の実施形態における、確認結果の通知であれば、係るユーザの利用者装置(ユーザ端末)200に確認結果に応じた契約フォームを送信する(S374)。
図22は、新聞社サーバ装置300の契約継続手段360のフローチャートである。契約継続手段360は利用者装置(ユーザ端末)200からの継続契約申込リクエストを受信して、例えばリクエスト中の継続申込対象のライセンス番号をキーに購読者データベース380を参照し顧客情報を確認する(S361)。さらに、購読者データベース380の情報を元に継続契約待ち顧客情報を作成し、顧客が継続契約待ちである旨の契約状況を購読者データベース380に格納する(S362)。次に継続契約に係る商品について紙新聞が含まれているか、電子版のみかを判断し(S363)、紙新聞が含まれていれば、販売店に直接契約更新依頼を通知する(S364)。また、電子版のみの継続であれば、係るユーザの利用者装置(ユーザ端末)200に継続契約フォームを送信する(S365)。
図23は、新聞ポータルサイトのサーバ装置100の購読ライセンス付与手段150のフローチャートである。サーバ装置100の制御手段120は、送受信手段110を介して新聞社サーバ装置300から購読ライセンス付与リクエストを受信すると、購読ライセンス付与手段150を起動する。購読ライセンス付与手段150は新聞社サーバ装置300からの購読ライセンス付与リクエストを受信してユーザ管理データベースを書き換える(S151)。
図24は新聞ポータルサイトのサーバ装置100の閲覧制御手段160のフローチャートである。サーバ装置100の制御手段120は、送受信手段110を介して記事閲覧リクエストを受信すると、閲覧制御手段160を起動する。閲覧制御手段160は利用者装置(ユーザ端末)200からの記事閲覧リクエストを受信してユーザ管理データベースの内容を参照して(S161)、記事閲覧リクエストの対象となる電子新聞に係るライセンスが有効かどうか判断し(S162)、有効ならば閲覧サービスの提供を行い(S163)、無効ならばエラー処理(閲覧不可の表示)を行う(S164)。
上述の電子新聞の購読に係る購読終了日(購読期間)については、購読契約日を定めないで契約するシステムとして構成してもよい。その場合には任意のタイミングでユーザが明示的に購読中止を新聞ポータルサイトのサーバ装置100に伝えて、それにより新聞社サーバ装置300にライセンス削除リクエストとして伝わるように構成し、新聞ポータルサイトのサーバ装置300は該購読中止リクエストに指定されるライセンス番号で特定されるライセンスを削除または無効化する機能を備え、新聞ポータルサイトのサーバ装置100は、ライセンス削除リクエストにより指定される購読者データベース380の当該購読者のレコードを購読中止にするような機能を備えておけばよい。
図25は、前記電子新聞の購読に係る購読契約日を定めないで契約するシステムにおける新聞ポータルサイトのサーバ装置100Aを説明する図である。先に説明した新聞ポータルサイトのサーバ装置100の機能に加え、利用者装置(ユーザ端末)200からの電子新聞の購読中止リクエストを受付けて、新聞社サーバ装置300Aにライセンス削除リクエストを送信し、また、新聞社サーバ装置300Aからの更新完了通知を受信して、利用者装置(ユーザ端末)200に処理完了通知を送信する中止リクエスト受付手段145が更に備えられている。
図26は、前記電子新聞の購読に係る購読契約日を定めないで契約するシステムにおける新聞社サーバ装置300Aを説明する図である。先に説明した新聞社サーバ装置300の機能に加え、前記新聞ポータルサイトのサーバ装置100Aからのライセンス削除リクエストを受信して購読者データベース380の当該購読者のレコードを変更し、新聞ポータルサイトのサーバ装置100Aに更新完了通知を送信するライセンス削除リクエスト処理手段365が更に備えられている。
図27は、前記電子新聞の購読に係る購読契約日を定めないで契約するシステムにおける電子新聞の購読中止の申込みを行う場合の流れを説明する図である。先ず、ユーザは前記新聞ポータルサイトへの購読申込のときと同様に、新聞ポータルサイトのトップページから新聞の購読申込ページへアクセスする。ここで図示しないが、表示された商品の中から電子新聞の購読中止を選択し、決定ボタンを押下し購読中止の申込を行う(S65)。これにより、利用者装置(ユーザ端末)200から新聞ポータルサイトのサーバ装置100Aに向けて、購読中止リクエストが送信される。
新聞ポータルサイトのサーバ装置100Aの中止リクエスト受付手段145は、ユーザ管理データベース190を参照し、ユーザの該当するライセンス番号とともに、新聞社サーバ装置300Aに向けてのライセンス削除リクエストを送信する(S66)。新聞社サーバ装置300Aのライセンス削除リクエスト処理手段365は、このライセンス削除リクエストを受信すると購読者データベース380の当該購読者のレコードを変更し、新聞ポータルサイトのサーバ装置100Aに更新が完了した旨、更新完了通知を送信する(S67)。
新聞ポータルサイトのサーバ装置100Aの中止リクエスト受付手段145は、サーバ装置100Aからの更新完了通知を受信すると、ユーザ管理データベース190を購読中止リクエストの内容に即して更新し、利用者装置(ユーザ端末)200に向けて処理完了通知を送信する(S68)。
第1の実施形態によれば、ユーザは複数種の電子新聞を購読する場合でも、一つの新聞ポータルサイト上で複数種の電子新聞を購読することが可能になる。更に、ユーザは新聞ポータルサイト上から紙媒体の新聞の購読の申込みや購読継続の申し込みをすることができるとともに、購読中の紙媒体の新聞と同一電子新聞の購読申し込みをすることができる。
続いて、先の第1の実施形態とは異なる第2の実施形態における新聞購読の流れについて説明する。
図28は、第2の実施形態のうち、購読までの流れの概要を説明するブロック図である。ここでは、第1の実施形態の説明と同様に典型的な例である紙媒体の新聞購読を含む購読の流れを挙げて説明する。第1の実施形態と同様、新聞ポータルサイトまたは新聞社サイトと利用者装置(ユーザ端末)または販売店端末との通信は、ユーザまたは販売員が新聞ポータルサイトまたは新聞社サイトにアクセスし、WWWを用いて、それぞれのサイト上に存在するウェブページを閲覧し、相互にリクエストを受信または発信することによって処理を実現する。
先ず、ユーザは新聞の購読を希望する場合、利用者装置(ユーザ端末)200を用いて新聞ポータルサイトにアクセスして新聞ポータルが扱っている取扱商品の呈示を受け(P12)、購読商品を選択決定し、新聞ポータルサイトに向けて購読申込を行う(P11)。
新聞ポータルサイトは、ユーザからの購読申込を受け、購読申込の対象となった購読商品の決済についての情報を得るために、ユーザに向けて決済情報登録のフォームを送る(P13)。ユーザは新聞ポータルサイトからの決済情報登録のフォームに記入し通知すると(P14)、新聞ポータルサイトは例えばクレジット会社との間で与信や決済に係る処理を行って、購読の契約が正常に遂行できた場合、購読ライセンスをユーザに付与するとともに、ユーザが紙新聞の購読申込を新規に行った場合、新聞社サイトに向けて紙新聞購読手続を取るようユーザに促す。また、新聞社サイトに対して購読ライセンスを付与した旨通知する(P15)。
ユーザは、決済処理が完了して購読ライセンスの付与された時点で電子新聞の閲覧が可能になる。また、紙新聞をポスティング(配達)してもらうため、新聞社サイトに向けて紙新聞購読手続を要請する(P16)。
新聞社サイトは、紙新聞のポスティング(配達)に必要な個人情報取得のため、ユーザに個人情報を記入するフォームを送る。ユーザは新聞社サイトからの要求に応えて個人情報を通知する(P18)。新聞社サイトはユーザから個人情報の通知を受取ると、新聞販売店端末400に向けて個人情報を通知するとともに、顧客情報を購読者データベースに登録する(P17)。
新聞販売店の販売員は、通知された個人情報を元に、購読契約の確認のためユーザを訪問して必要であれば新聞の購読契約書を取り交わし、紙新聞のポスティングを開始するとともに、契約の確認の完了を新聞販売店端末400を通じて新聞社サイトに通知する(P19、ユーザと販売店間のやり取りは人を介した対話によって行われる)。また、ユーザは紙新聞のポスティングを受ける(P20)。
新聞社サイトは、新聞販売店から確認を通知された契約内容を購読者データベースに追記するとともに、紙新聞の配送を開始した旨新聞ポータルサイトに通知する(P21)。また、新聞ポータルは、新聞社サイトからの「紙新聞の配送開始の通知」を受付ける(P22)。
上述のように、第2の実施形態においても第1の実施形態と同様に、新聞ポータルサイトのサーバ装置100B、利用者装置(ユーザ端末)200、新聞社サーバ装置300B、および新聞販売店端末400が相互に情報を交換しあうことにより、ユーザは新聞の購読が可能になる。尚、これらの処理の詳細な説明については後述する。
ここで、第2の実施形態における主要な装置の構成について説明する。先ず、図29は第2の実施形態における新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bを説明する図である。本装置は基本的に第1の実施形態における新聞ポータルサイトのサーバ装置100と同様な働きをする。具体的には、利用者装置(ユーザ端末)200に新聞紙面のデジタルデータを配信するサービスを提供するサーバであり、新聞紙面のデジタルデータを蓄積した新聞紙面データベース180と、ユーザの購読ライセンス情報を保持するユーザ管理データベース190Bのそれぞれのデータベースを備える(詳細は後述する)。また利用者装置(ユーザ端末)200に提供可能な商品を呈示する商品呈示手段130、利用者装置(ユーザ端末)200から購読申込を受付ける第2の申込受付手段140B、利用者装置(ユーザ端末)200からの決済情報を受けてクレジット会社等との間で与信や決済に係る処理を行う決済手段170、決済手段170の処理結果に従って購読ライセンスを付与する第2の購読ライセンス付与手段150B、利用者装置(ユーザ端末)200からの記事閲覧リクエストを受けてライセンスの確認を行う閲覧制御手段160、ネットワークを通じたリクエストを受付け、リクエストに対するレスポンスを返信する送受信手段110、およびこれらの各手段を統合制御する制御手段120が備えられている。
図30は、第2の実施形態における複数の新聞社サーバ装置のうち一つの新聞社サーバ装置300Bを説明する図である。本装置は基本的に第1の実施形態における新聞社サーバ装置300と同様な働きをする。新聞社サーバ装置300Bは、顧客の個人情報を蓄積した購読者データベース380を備える(詳細は後述する)、また、利用者装置(ユーザ端末)200からの紙新聞購読手続の要請に応じて購読者へ新聞を配達するための情報を取得する購読者配達情報取得手段330B、購読者の新聞配達に係る情報を販売店に通知する販売店配達通知手段340B、取得した配達先情報を記憶する配達先情報記憶手段350B、購読契約の継続を行う第2の契約継続手段360B、新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bに対しユーザの購読ライセンスを付与する旨のリクエストを発信する第2の新聞ポータルサイト通知手段370B、ネットワークを通じたリクエストを受付け、リクエストに対するレスポンスを返信する送受信手段310、これらの各手段を統合制御する制御手段320が備えられている。
ここで、特に図示はしないが、新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bと新聞社サーバ装置300Bのそれぞれの装置について、第1の実施形態における新聞ポータルサイトのサーバ装置100に準じたハードウェアの構成をしており、表示部と記憶部とキーボードやマウスなどの入力部および周辺機器I/F部、通信部、制御部を備える。
以下に、第2の実施形態におけるデータベースについて図31を参照して説明する。また、これらのデータベースについて、説明の上で必要最低限の項目しか例示していないが、実際の運用においては、これらに派生する様々な項目が付加され保存されている。
新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bは、詳細は後述するが、新聞ポータルサイトを保持するとともに、新聞の紙面のデータを格納した新聞紙面データベース180とユーザの購読ライセンスに係るユーザ管理データベース190Bを保持している。新聞紙面データベース180は、図31の(a)のようなレコードで構成されており、第1の実施形態における新聞紙面データベース(図3の(a)参照)と同様な構成となっている。
ユーザ管理データベース190Bは例えば図31の(b)のようなレコード構成となっており、1つのライセンス毎に1つのレコードが登録され、会員識別子(ID)と該会員のパスワード、決済の処理状況を示す決済完了情報とクレジットカード番号、対象商品IDと購読開始、終了日、ライセンス番号で構成される。尚、ライセンス番号は申込IDで代替してもよい。また、レコードを会員識別子でソートしておくと商品ID単位の管理(例えば継続購読のときの購読期間管理など)などの際に便利である。
新聞社サーバ装置300Bは、詳細は後述するが、新聞社サイトと顧客情報を格納した購読者データベース380を保持している。購読者データベースは例えば図31の(c)のようなレコードで構成されており、第1の実施形態における購読者データベース(図3の(c)参照)と同様な構成となっている。
続いて、第2の実施形態における新聞購読の流れについて説明する。図32は、紙媒体の新聞購読を含む、第2の実施形態における購読までの流れを説明するブロック図である。ここでS01からS05までの手順は先の第1の実施形態の流れと同じであるので、説明の記載は省略する。
新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bの制御手段120は、利用者装置(ユーザ端末)200から、ユーザが選定した、商品IDを含む関連商品購読申込(S05)を受信すると、第2の申込受付手段140Bを作動して、ユーザ管理データベース190Bからユーザのユーザ識別子(ID)を特定し、選択された商品IDと購読を申込んだユーザのユーザIDからユニークな申込識別子(ID)を発生して、該選択された商品に関する金銭的な決済を行うための決済情報登録フォームとともに利用者装置(ユーザ端末)200に向けてこれらの情報を送信し、ユーザ管理データベース190Bの該当レコードに申込IDを追記する(S71)。
ユーザは、利用者装置(ユーザ端末)200が受信した決済情報登録フォームに氏名とクレジットカード番号および支払額(購読期間)などの決済情報を記入して、申込IDとともに新聞ポータルサイトに返信する(S72)。
新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bの制御手段120は、利用者装置(ユーザ端末)200から、決済情報と申込IDを受信すると、決済手段170を作動させて、クレジット会社との間で与信や購読料金の決済に係る処理を行い、金銭の決済が正常に処理できたかどうか確認する(S73)。ここで、金銭の決済が正常に処理できた場合、制御手段120は、第2の購読ライセンス付与手段150Bを作動させる。第2の購読ライセンス付与手段150Bは、受信した申込IDと決済確認の結果を元にユーザ管理データベース190Bを更新する。具体的には、ユーザ管理データベース190Bの当該会員の当該商品のレコードに申込IDと購読開始日、購読終了日および決済が正常に完了したかどうかの情報を記録する。これと同時にユーザに購読ライセンスを付与する(この時点で申込IDはライセンス番号ともなる)とともに、新聞社サイトに向けて申込ID(ライセンス番号)と決済完了通知およびライセンス追加の通知をする。また、利用者装置(ユーザ端末)200に対し、ライセンスIDと閲覧可能になった旨の通知、および該申込IDに紙媒体の新聞購読が含まれている場合には、配達依頼手続先情報を送信する(S74)。ここで、図示はしないが、先の第1の実施形態における購読までの流れで説明したように、配達依頼手続先情報として、配達依頼手続先のアドレスにリンクするボタンを表示し、選択させるようにしてもよい。
ユーザは、ライセンスIDの受信に伴い当該電子新聞の閲覧が可能になる。また、配達依頼手続先情報を受信した場合、紙媒体の新聞をポスティングしてもらうために、ユーザの利用者装置(ユーザ端末)200を用いて、配達依頼手続先情報で特定された新聞社サイトのインターネットアドレスを指定して、ネットワークを通じて新聞社サイトにアクセスすることにより、申込IDを添付した配達申込リクエストを発信する(S75)。この操作は先に述べたような方法により、配達依頼手続先のアドレスにリンクするボタンの押下によって一括してなされてもよい。
新聞社サーバ装置300Bの制御手段320は、前記申込ID(ライセンス番号)と決済情報およびライセンス追加の通知を受信すると、購読者配達情報取得手段330Bを作動させ、購読者データベース380にこれらの情報を蓄積する。また、申込IDを添付した配達申込リクエストを受信すると、購読者の配達先の情報を取得するため、配達申込リクエストを発信した利用者装置(ユーザ端末)200に向けて申込IDを記載した配達先情報入力を促す配達先情報入力フォームページを送信する(S76)。尚、紙媒体の新聞に係る新規購読申込が含まれていない場合は、S75から以降に説明するS82までの処理は行わない。
図示はしないが、ユーザはユーザの利用者装置(ユーザ端末)200において、申込IDが記載された配達先情報入力用の申込フォームページを受信すると住所、氏名と電話番号などの新聞の配達に必要な情報を申込フォームページに追記して新聞社サイトに返信する(S77)。
新聞社サーバ装置300Bの制御手段320はユーザの個人情報を取得した後、販売店配達通知手段340Bを起動する。販売店配達通知手段340Bは、該配達先情報を元に1件の配達待ち顧客情報を作成し、販売店データベースを参照して購読者(ユーザ)の居住地域が属する新聞販売店を特定し、該販売店の新聞販売店端末400に前記配達待ち顧客情報を通知して契約確認(新聞の配達および必要であれば新聞の購読契約書の取り交わし)のための訪問依頼をするとともに、配達先情報記憶手段350Bに配達依頼を受付けた購読者の配達先情報(配達待ち顧客情報)を提供する。この情報を受けた配達先情報記憶手段350Bは、該配達先情報と該顧客が配達待ちである旨の契約状況を購読者データベース380(図31の(c)参照)に格納する(S79)。ここで図示はしないが、新聞社サーバ装置300は販売店データベースを記憶部に保持しており、このデータベースには各販売店ごとの担当地域、連絡先のアドレス等が記憶されている。
新聞販売店の販売員は前記訪問依頼を受け、顧客情報を元に、ユーザ宅を訪問し(S80)、ユーザと新聞購読契約の確認や必要ならば新聞の購読契約書の取り交わしを行う(S81)。新聞販売店の販売員は新聞購読の契約完了を確認したら、新聞販売店端末400を用い、ネットワークを通じて新聞社サイトに向けて申込IDと購読期間および契約完了の通知を送信する(S82)。
新聞社サーバ装置300Bの制御手段320では、新聞販売店端末400から受信した申込IDと購読期間および契約完了の通知を受けて第2の新聞ポータル通知手段370Bを作動させ、新聞社サーバ装置300Bからネットワークを通じて新聞ポータルに向けて、該申込IDと紙新聞配布通知を発信するとともに、新聞販売店端末400から受信した申込IDと購読期間および契約完了の情報を蓄積するため購読者データベース380を更新する。また、新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bの制御手段120は、新聞社サイトからの「紙新聞の配送開始の通知」を受付ける(S83)。
ユーザは契約した電子新聞を閲覧するときは、利用者装置(ユーザ端末)200を用いてネットワーク500を介して新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bの新聞ポータルサイトにアクセスし、先の第1の実施形態の場合と同様に、「会員ログイン」から閲覧メニューを選択し、閲覧したい新聞記事を選択して、該記事の閲覧の許可を申請する記事閲覧リクエストをネットワーク500を介して新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bの新聞ポータルサイトに向けて発信する(S17)。
新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bの制御手段120では、利用者装置(ユーザ端末)200からのから記事閲覧リクエストを受信すると、閲覧制御手段160を作動させ(S18)、ユーザ管理データベース190Bを参照し、当該会員のライセンスに沿ったサービス(記事の配信)を提供する。
図33は、第2の実施形態において、新聞の購読継続申込みを行う場合の流れを説明する図である。ここで購読継続申込みには購読中止の申込みも含まれていてもよい。ここで購読商品の選択と決定(購読継続という商品の選定)までの手順は先の第2の実施形態における購読までの流れのS01からS05までの手順と同じであるので、説明の記載は省略する。
新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bの制御手段120は、利用者装置(ユーザ端末)200から、商品IDを含む関連商品購読申込(購読継続申込み)を受信すると(S05)、第2の申込受付手段140Bを作動して、ユーザ管理データベース190Bからユーザのユーザ識別子(ID)を特定し、選択された商品IDと購読を申込んだユーザのユーザIDからユニークな申込識別子(ID)を発生して、購読継続に関する金銭的な決済を行うための決済情報登録フォームとともに利用者装置(ユーザ端末)200に向けてこれらの情報を送信し、ユーザ管理データベース190Bの該当レコードに申込IDを追記する(S90)。
ユーザは、利用者装置(ユーザ端末)200が受信した決済情報登録フォームに例えばクレジットカード番号と支払額(購読期間)などの決済情報を記入して、申込IDとともに新聞ポータルサイトに返信する(S91)。
新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bの制御手段120は、利用者装置(ユーザ端末)200から、決済情報と申込IDを受信すると、決済手段170を作動させて、クレジット会社との間で与信や購読料金の決済に係る処理を行い、金銭の決済が正常に処理できたかどうか確認する(S92)。ここで、金銭の決済が正常に処理できた場合、制御手段120は、第2の購読ライセンス付与手段150Bを作動させる。第2の購読ライセンス付与手段150Bは、受信した申込IDと決済確認の結果を元にユーザ管理データベース190Bを更新する。具体的には、ユーザ管理データベース190Bの当該会員の当該商品のレコードの購読終了日を変更して決済が正常に完了したかどうかの情報を記録する。これと同時にユーザに購読継続のライセンスを付与する(この時点で申込IDはライセンス番号ともなる)とともに、新聞社サイトに向けて申込ID(ライセンス番号)と決済完了通知およびライセンス追加の通知をする。また、利用者装置(ユーザ端末)200に対し、ライセンスIDと閲覧可能になった旨の通知、および該申込IDに紙媒体の新聞購読が含まれている場合には購読継続手続先情報を併せて送信する(S93)。ここで、図示はしないが、先の第1の実施形態における購読までの流れで説明したように、配達依頼手続先情報として、配達依頼手続先のアドレスにリンクするボタンを表示し、選択させるようにしてもよい。
利用者装置(ユーザ端末)200の画面には、購読ライセンス継続の通知と購読継続手続先情報が表示される。ユーザは、ユーザの利用者装置(ユーザ端末)200を用いて、購読契約手続先情報で特定された新聞社サイトのインターネットアドレスを入力する、または先の第1の実施形態における購読継続申込みを行う場合の契約の流れで説明したように、購読継続手続先のアドレスにリンクするボタンを利用して、ネットワークを通じて新聞社サイトの指定されたアドレスにアクセスすることにより、申込IDを添付した購読継続申込リクエストを発信する(S94)。
新聞社サーバ装置300Bの制御手段320は、利用者装置(ユーザ端末)200からの購読継続申込リクエストを受信すると、第2の契約継続手段360Bを起動する。第2の契約継続手段360Bは、購読者データベース380を確認し、継続契約待ち顧客情報を作成し、該顧客が継続契約待ちである旨の契約状況を購読者データベース380に格納する。続いてこのユーザを担当する新聞販売店端末400に継続契約待ち顧客情報と併せて継続契約依頼通知を発信する(S95)。新聞社サイトからこの依頼通知を受信した販売店では、ユーザの居宅に契約の継続確認や新聞の購読契約書の取り交わしを行うために訪問する(S96)。ここで販売員が顧客であるユーザと購読継続の契約の締結確認または契約の中止の確認をした場合(S97)、販売員は契約書をユーザに渡すとともに、新聞販売店端末400から新聞社サイトに向けて該申込IDと購読終了日の情報を契約確認完了の通知とともに送信し(S98)紙媒体の新聞の配送を継続または中止する。尚、新聞販売店において、ユーザとの新聞の購読契約書の取り交わしが不要である場合、販売員がユーザを訪問する必要はなく、S96とS97を行うことなく、販売店は新聞社サイトに向けて該申込IDと新たな購読終了日の情報と契約確認完了通知を併せて送信してよい。この場合、販売店は新たな購読終了日まで新聞の配達を継続する。
また、新聞社サーバ装置300Bの制御手段320は、新聞販売店端末400からの申込IDと購読期間と契約完了の通知を受けて新聞ポータル通知手段370を作動し新聞ポータルに向けて、該申込IDと購読期間を含んだ紙新聞継続通知を送信するとともに、購読者データベース380の購読期間の内容を更新する。こうして、ユーザは紙媒体の新聞についても購読を継続または中止することができる。
新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bの制御手段120は、新聞社サーバ装置300Bから申込IDと紙新聞継続通知を受信すると、新聞社サイトからの「紙新聞の継続通知」を受付ける(S99)。
購読の申込みについては、新聞ポータルの会員登録をしてからでないと受付けないシステムとして説明したが、新規会員登録はライセンスを得た後、最初に新聞ポータル上で購読商品を閲覧するときに行えばよいシステムであってもよい。この場合新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bの第2の申込受付手段140Bは、関連商品購読申込(図6のS05)に有効なユーザ識別子が指定されていないときは、仮のユーザ識別子を含むものと擬制可能な当該1件の申込みを特定するユニークな申込識別子を発行して、以降の処理を行ない、ポータルサイトのサーバ装置はログイン手続をせずに有料商品閲覧リクエストを発した利用者装置(ユーザ端末)200に対してはログインまたは申込識別子の入力を促し、申込識別子が正当と認証された場合は閲覧を許可するとともに新規会員登録を行わせる画面を返すよう構成すればよい。
前記、これまで説明した実施形態においては、利用者装置200には、電子新聞の記事ごとに記事閲覧リクエストをHTTPリクエストとして発信し、新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bから返信された記事データをその都度表示するブラウザ型のプログラムが搭載され使用されるものとして説明してきた。この方式では、電子新聞の閲覧中は利用者装置200はネットワーク500を通じてサーバ装置100と接続している必要がある。しかし、本発明の実現はこのような形態に限定されるものではない。利用者装置200から電子新聞(全ページ)のダウンロードリクエストをサーバ装置100に送信し、電子新聞の全体をダウンロード後は、利用者装置200に搭載された電子新聞を閲覧するための専用アプリケーションプログラムにより新聞記事を閲覧させるようにシステムを構成してもよい。この形態では、ネットワーク500に接続していなくても電子新聞を閲覧できる。
ユーザは契約した電子新聞の紙面データを一部ごと(全ページ分)ダウンロードして閲覧する場合は、利用者装置(ユーザ端末)200を用いてネットワーク500を介して新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bの新聞ポータルサイトにアクセスし、初期メニューから「会員ログイン」(図8のD01)を選択しログインした後、「試読・閲覧ページ」(図8のD04)を選択し、ダウンロードしたい新聞を選択して、全紙面ダウンロードリクエストをネットワーク500を介して新聞ポータルサイトのサーバ装置100Bに向けて発信する。閲覧制御手段160は利用者装置(ユーザ端末)200からの全紙面ダウンロードリクエストを受信してユーザ管理データベース190Bの内容を参照して、対象となる電子新聞に係るライセンスが有効かどうか判断し、有効ならば利用者装置(ユーザ端末)200に向けて新聞紙面データベース180から該当する新聞の(当日、または指定された日付の)全紙面データを返信するように構成すればよい。
第2の実施形態によれば、複数の新聞社の新聞を扱う電子新聞の新聞ポータルサイトが、ユーザに複数の電子新聞(デジタルデータ)を配信することができるとともに、ユーザが新たに電子新聞と一緒に同一のあるいは異なった紙媒体の新聞を申込むことができる。また、購読中の電子新聞と同一のあるいは異なった紙媒体の新聞に対する購読を申込むことができる。これにより、新聞社側による「同一紙の紙と電子新聞のセット販売」によるサービスだけでなく、新聞ポータル側で新聞社をまたがるセット販売が可能となる。例えば「異なった新聞の紙と電子版のセット購読」による購読料の値引きなどの付加サービスを独自に設定することができ、新聞ポータル側にとっても販促面でのメリットがある。また、紙媒体の新聞に対する購読に関する新聞販売店の役割は従来どおりであり、本システムの導入による新聞販売店の不利益は発生しない。さらに、ユーザは紙媒体の新聞と電子新聞のセット購読による付加サービスを獲得できるとともに、ユーザの居住地に関する個人情報は電子新聞店ではなく新聞社側が持つことにより新聞社にもメリットがある電子新聞提供システムを提供できる。
本発明は、上述の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲内で種々変更、応用が可能である。例えば、新聞購読申込の画面において、各新聞のサービス情報を列挙したり、クーポン券を付与したりするような運用をすることが可能である。また、利用者装置(ユーザ端末)としてタブレット型のパソコン等の携帯端末であっても同様に本発明の実施をすることが可能である。