JP2014160100A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像担持体に偏心回転と軸方向移動とが同時に作用している場合でも、出力画像における周期的な主走査方向の位置ずれを十分に抑制できる画像形成装置を提供する。
【解決手段】露光装置3Y及び現像装置4Yを制御して感光ドラム1Yの両端部と中央部とに位置ずれ検知用トナー像を形成して中間転写ベルト9に転写する。そして、位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3により位置ずれ量を検出して、感光ドラム1Yが走査露光された位相位置ごとの主走査方向の位置情報を取得する。位置ずれ検出センサIS2の検出結果に基づいて、感光ドラム1Yの回転周期の軸方向移動量を除くように位置ずれ検出センサIS1、IS3の検出結果を補正する。
【選択図】図1

Description

本発明は、像担持体を走査露光して像担持体に形成したトナー像をベルト部材に転写可能な画像形成装置、詳しくはベルト部材に転写された画像が含む主走査方向の周期的な位置変動を露光装置を制御して予測的に相殺する制御に関する。
像担持体を走査露光して像担持体に形成されたトナー像を、ベルト部材(中間転写ベルト又は記録材搬送ベルト)を用いて記録材に転写し、トナー像が転写された記録材を加熱加圧して画像を記録材に定着させる画像形成装置が広く用いられている。走査露光を行う画像形成装置では、像担持体が偏心回転(平行偏心及び斜め偏心)をしていると、像担持体上の走査露光される範囲が主走査方向に変動して主走査方向における画像の位置ずれと画像の歪みが形成される(特許文献1)。
特許文献1では、像担持体の一方の端部と他方の端部とに連続直線状の位置ずれ検知用トナー像を形成してベルト部材に転写し、ベルト部材上で位置ずれ検知用トナー像の主走査方向の位置変動を検出する測定モードを実行可能である。そして、位置ずれ検知用トナー像の主走査方向の位置変動から像担持体の周期的な位置変動を抽出する。画像形成時には、抽出結果に基づいて、前記像担持体の回転方向の各位置における画像の主走査方向の伸縮比率と画像の主走査方向の位置とを調整することにより、像担持体の周期的な位置変動を相殺している。
特許文献2では、像担持体に形成されたトナー像を中間転写ドラムに転写する中間転写方式の画像形成装置が示される。ここでは、像担持体とベルト部材との間に所定の周速差が設定されていわゆるスリップトランスファー制御が実行されている。特許文献3では、像担持体に書き込む画像の主走査方向の倍率の制御、すなわち、像担持体の回転位相位置に応じた走査線の伸縮倍率の制御が示される。
特開平10−153896号公報 特開2001−265081号公報 特開2009−17396号公報
像担持体に形成されてベルト部材(又はベルト部材に担持された記録材)に転写される画像の主走査方向の位置ずれ及び歪みは、特許文献1に記載されている像担持体の偏心回転以外の要因でも発生していることが判明した。像担持体の駆動系や支持系から像担持体に作用するスラスト力の変動(例えば駆動ギア面の面圧変動)によって、像担持体が周期的に軸方向移動(スラスト移動)して、像担持体に形成された画像に位置ずれが発生する。
像担持体の周期的な軸方向移動は、特許文献1に示される連続直線状の位置ずれ検知用トナー像を用いて変動量を検出可能である。しかし、像担持体の周期的な軸方向移動は、偏心回転のような画像の主走査方向の倍率変化を伴わないため、特許文献1に示される主走査方向の画像倍率を変化させる方法では、画像に不必要な補正を施して画像に歪みを発生させてしまう。特に、像担持体に偏心回転と軸方向移動とが同時に発生している場合、補正後に出力された画像に、主走査方向の位置ずれと主走査方向の画像の伸縮変形が大きく残ってしまう。
本発明は、像担持体に偏心回転と軸方向移動とが同時に作用している場合でも、出力画像における周期的な主走査方向の位置ずれを十分に抑制できる画像形成装置を提供することを目的としている。
本発明の画像形成装置は、像担持体と、前記像担持体にレーザービームを走査露光して静電像を形成する露光装置と、静電像を現像して前記像担持体にトナー像を形成する現像装置と、複数の支持回転体に張架されて前記像担持体に当接し、前記像担持体からトナー像を転写可能なベルト部材と、前記ベルト部材の移動方向に直角な方向における前記ベルト部材の一方の端部に転写されたトナー像の位置を検出可能な第一検出手段と、前記ベルト部材の移動方向に直角な方向における前記ベルト部材の他方の端部に転写されたトナー像の位置を検出可能な第二検出手段と、前記ベルト部材の移動方向に直角な方向における前記ベルト部材の中央部に転写されたトナー像の位置を検出可能な第三検出手段と、前記露光装置及び前記現像装置を制御して、前記像担持体の両端部と中央部とに位置ずれ検知用トナー像を形成して前記ベルト部材に転写して前記第一検出手段、前記第二検出手段、及び前記第三検出手段により検出して、前記像担持体が走査露光された位相位置ごとの主走査方向の位置情報を取得する測定モードを実行可能な実行部と、前記第三検出手段の検出結果に基づいて、前記像担持体の回転周期の軸方向移動量を除くように前記第一検出手段及び前記第二検出手段の検出結果を補正して、前記像担持体の副走査方向の位相位置に対応付けた露光制御情報を作成する情報作成部とを備えるものである。
ベルト部材の移動方向に直角な方向におけるベルト部材の中央部に転写されたトナー像には像担持体の偏心回転の影響が及ばないため、第三検出手段の検出結果からは像担持体の軸方向変動を単独で抽出できる。そのため、第三検出手段の検出結果を加味することで、第一検出手段及び第二検出手段の検出結果から像担持体の軸方向変動の影響を除くことができる。したがって、像担持体に偏心回転と軸方向移動とが同時に作用している場合でも、出力画像における周期的な主走査方向の位置ずれを十分に抑制できる。
画像形成装置の構成の説明図である。 画像形成部の構成の説明図である。 露光装置の構成の説明図である。 位置ずれ検出センサの配置の説明図である。 比較例の色ずれ修正制御の説明図である。 軸方向変動の説明図である。 実施例1の振れ回転に起因する周期的な移動量の検出方法の説明図である。 主走査方向の各位置における軸方向変動の影響の説明図である。 中間転写ベルトに転写された色ずれ検知用パターンの説明図である。 実施例1の画像形成装置における制御系のブロック図である。 実施例1における補正テーブル更新制御のフローチャートである。 各色の色ずれ検知用パターンの検出制御のフローチャートである。 エンコーダ出力の説明図である。 主走査方向の周期的な位置変動の画像データの説明図である。 偏心回転量とレーザービーム入射角の関係の説明図である。 実施例2における色ずれ検知用パターンの配置の説明図である。 色ずれ検知用パターンの拡大図である。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
<画像形成装置>
図1は画像形成装置の構成の説明図である。図2は画像形成部の構成の説明図である。
図1に示すように、露光装置3Yは、像担持体の一例である感光ドラム1Yにレーザービームを走査露光して静電像を形成する。現像装置4Yは、静電像を現像して感光ドラム1Yにトナー像を形成する。ベルト部材の一例である中間転写ベルト9は、複数の支持回転体の一例である駆動ローラ10等に張架されて感光ドラム1Yからトナー像を転写可能である。
第一検出手段の一例である位置ずれ検出センサIS1は、中間転写ベルト9の移動方向に直角な方向における一方の端部に転写されたトナー像の位置を検出可能である。第二検出手段の一例である位置ずれ検出センサIS3は、中間転写ベルト9の移動方向に直角な方向における他方の端部に転写されたトナー像の位置を検出可能である。第三検出手段の一例である位置ずれ検出センサIS2は、中間転写ベルト9の移動方向に直角な方向における中央部に転写されたトナー像の位置を検出可能である。
図1に示すように、画像形成装置100は、中間転写ベルト9に沿ってイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの画像形成部PY、PM、PC、PKを配置したフルカラーレーザービームプリンタである。
画像形成部PYでは、感光ドラム1Y上にイエロートナー像が形成されて中間転写ベルト9に転写される。画像形成部PM、PC、PKでは、感光ドラム1M、1C、1Kにマゼンタトナー像、シアントナー像、ブラックトナー像が形成され、順次中間転写ベルト9に転写される。
中間転写ベルト9に転写されたトナー像は、二次転写部T2へ搬送されて記録材Pへ二次転写される。記録材Pは、給紙カセット20から給紙ローラ14によって引き出され、分離装置15によって1枚ずつに分離されてレジストローラ16へ送り出される。レジストローラ16は、中間転写ベルト9に担持されたトナー像に先頭を一致させて、記録材Pを二次転写部T2へ給送する。
トナー像を二次転写された記録材Pは、定着装置17へ受け渡されて加熱加圧を受けることにより、フルカラー画像を表面に定着される。ベルトクリーニング装置18は、二次転写部T2を通過して中間転写ベルト9に残った転写残トナーを回収する。
画像形成部PY、PM、PC、PKは、付設された現像装置4Y、4M、4C、4Kで用いるトナーがイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックと異なる以外は同様に構成される。従って、以下では、イエローの画像形成部PYについて説明し、画像形成部PM、PC、PKについては、図中の構成に付した記号末尾のYをC、M、Kに読み替えて説明されるものとする。
図2に示すように、画像形成部PYは、感光ドラム1Yの周囲に、帯電装置2Y、露光装置(レーザーユニット)3Y、現像装置4Y、一次転写ローラ5Y、ドラムクリーニング装置6Yを配置する。感光ドラム1Yは、アルミニウム製シリンダの外周面に有機光導電体層(OPC)を塗布して形成される。帯電装置2Yは、感光ドラム1Yの表面を一様な負極性の電位に帯電する。露光装置3Yは、帯電した感光ドラム1Yの表面を走査露光して、イエロー画像データに対応した静電像を感光ドラム1Yに形成する。
現像装置4Yは、トナーに磁性キャリアを混合した二成分現像剤を攪拌してトナーを負極性に帯電させる。帯電したトナーは、固定磁極4jの周囲で感光ドラム1Yとカウンタ方向に回転する現像スリーブ4sに穂立ち状態で担持されて、感光ドラム1Yを摺擦する。電源D4は、負極性の直流電圧に交流電圧を重畳した振動電圧を現像スリーブ4sに印加して、現像スリーブ4sよりも相対的に正極性となった感光ドラム1Yの静電像へトナーを付着させて、静電像を反転現像する。
一次転写ローラ5Yは、中間転写ベルト9の内側面を押圧して、感光ドラム1Yと中間転写ベルト9の間に一次転写部TYを形成する。電源DYは、一次転写部TYに転写電圧を印加して、感光ドラム1Yのトナー像を中間転写ベルト9へ電気的に移転させる。ドラムクリーニング装置6Yは、一次転写部TYを通過して感光ドラム1Yに残留した転写残トナーを回収する。
二次転写ローラ11は、バックアップローラ10に支持された中間転写ベルト9に圧接して、中間転写ベルト9との間に二次転写部T2を形成する。電源D2は、二次転写部T2に転写電圧を印加して、中間転写ベルト9に重ねて二次転写部T2を搬送される記録材へ中間転写ベルト9のトナー像を電気的に移転させる。
図1に示すように、中間転写ベルト9は、駆動ローラを兼ねたバックアップローラ10、テンションローラ12、及びステアリングローラ13に掛け渡して支持される。バックアップローラ10は、不図示の駆動モータに駆動されて中間転写ベルト9を矢印B方向に回転させる。
寄り位置センサYSは、中間転写ベルト9の奥側のベルトエッジに当接して配置され、中間転写ベルト9の寄り位置を検出する。ステアリング制御部SSは、寄り位置センサYSの出力に応じてステアリングローラ13を傾動させて、中間転写ベルト9の寄り位置を中央に向かって移動させて寄り移動を収束させる。したがって、非画像形成時の中間転写ベルト9は、ステアリングローラ13を傾動させることなく、ステアリングローラ13の回転軸線方向の中央に位置決められて安定的に走行する。
<スリップトランスファー>
図1に示すように、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト9との間に所定の周速差が設定されている。制御部110は、エンコーダEY、EM、EC、EKの出力に基づいて感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの駆動モータを制御して、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kを可変の速度で等角速度制御している。感光ドラム1Y、1M、1C、1Kは、エンコーダEY、EM、EC、EKのパルス信号に同期して回転し、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの刻々の位相関係が常に一定に保たれている。
感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの周速度に対して中間転写ベルト9の周速度は0.5%高く設定されている。特許文献2に示されるように、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kと中間転写ベルト9の間に、0.5%程度の速度差を持たせることで、中間転写ベルト9のたるみが防止される。また、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kが、中間転写ベルト9に対していわゆるスリップトランスファーの関係を保持することで、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの回転軸線方向の移動に対して中間転写ベルト9の幅方向の移動が影響しにくくなる。そのため、スリップトランスファーの関係を保持することは、中間転写ベルト9を介した感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの主走査方向の位置変動の外乱が少なくなる。外乱が少なくなることは、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの周期的変動を個別に調整する本実施例の制御において好ましい。
<露光装置>
図3は露光装置の構成の説明図である。図3に示すように、露光装置3Yの半導体レーザー41は、イエローの分解色画像を展開した走査線画像データに従ってON−OFF変調されたレーザービームLBを出力する。レーザービームLBは、回転多面鏡43で走査されて感光ドラム1Yを露光して、像担持体上の一例である感光ドラム1Y上に走査線画像データに対応した走査線の静電像を形成する。レーザービームLBは、回転多面鏡43の回転に同期させて、記録材上に形成すべき画素のイエロー濃度に応じたデューティ比に変調される。
半導体レーザー41から射出したレーザービームLBは、シリンドリカルレンズ42を通って回転多面鏡43に到達する。回転多面鏡43は、隣接配置した不図示のモータによって直接回転駆動される。レーザービームLBは、回転多面鏡43によって偏向され、fθレンズ44を透過して、感光ドラム1Yの表面を走査線に沿ってビームスポットを矢印C方向へ等速度で移動させるように走査露光する。
fθレンズ44を通ったレーザービームLBの一部は、感光ドラム1Yの画像領域の外側に対応させて設けたBD反射ミラー45で反射されてBDセンサ46に入射する。BDセンサ46は、フォトダイオードで形成され、露光装置3Yの主走査方向における画像書き込み開始タイミングの生成、および回転多面鏡43の回転状態の検出に使用される出力信号を発生させる。
感光ドラム1Yの画像領域では、レーザービームLBが感光ドラム1Yを主走査方向に走査露光して、走査線の静電像を形成する。感光ドラム1Yは、副走査方向に回転して、感光ドラム1Yの回転方向に静電像の走査線を等間隔に配列させる。これにより、帯電した感光ドラム1Yの表面に600dpi(ドット/インチ)の解像度で静電像を書き込む。
図1に示すように、エンコーダEYは、原点指標とインクリメンタルパターンを形成したエンコーダ板を一対のフォトインタラプタで検出する光学式ロータリエンコーダである。エンコーダEYは、原点指標に対応するZ相信号、インクリメンタルパターンに対応するA相信号、B相信号を出力して、感光ドラム1Yの位相位置を特定する。
制御部110は、エンコーダEYの出力に同期して露光装置3Yを制御して、感光ドラム1Yの回転方向の各位置における画像の伸縮比率と画像先頭位置とを設定する。
<位置ずれ検出センサ>
図4は位置ずれ検出センサの配置の説明図である。図4に示すように、中間転写ベルト9に沿って感光ドラム1Y、1M、1C、1Kが並んでいる。感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに形成されたトナー像は、スリップトランスファー方式で中間転写ベルト9に転写される。中間転写ベルト9の前、中(像高0の位置)、奥の表面にそれぞれ対向させて位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3が配置される。像高とは、図3に示す走査露光の中心から画素までの主走査方向の座標距離である。感光ドラム1Yの回転軸線方向の中央位置が像高0である。感光ドラム1Yの回転軸線方向の中央位置からレーザービームの走査方向の下流側へ向かう方向を像高の+方向とする。上流側へ向かう方向を像高の−方向とする。
位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3は、中間転写ベルト9の回転方向に直角な方向に受光素子を配列した解像度10μmのイメージセンサあるいはラインセンサである。位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3は、上述した露光、現像、転写のプロセスを経て中間転写ベルトに9上に転写された色ずれ検知用パターンの主走査方向の位置を読み取る。
<比較例>
図5は比較例の色ずれ修正制御の説明図である。図6は軸方向変動の説明図である。図4に示すように、画像形成装置100は、各色のトナー像を重ね合わせてフルカラー画像を形成するので、各色のトナー像が主走査方向に位置ずれした状態で重なると、出力画像に主走査方向の色ずれが発生する。主走査方向の色ずれは、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの周期的な位置変動に伴う周期的成分と、これを平均した一定レベルの位置変動である定常的成分とに大別される。
主走査方向の色ずれの定常的成分に関しては、色ずれ検知用パターンを感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの両端部に形成して、中間転写ベルト9に転写して、位置ずれ検出センサIS1、IS2により検出する手法が確立している。検出センサIS1、IS2による色ずれ検知用パターンの検出結果に基づいて、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kにおける露光画像の像高さが0となる平均位置を一致させることで、主走査方向の定常的な色ずれ成分が解消されて、画像品質が改善される。
しかし、さらに高品質な画像を形成するには、色ずれの定常的成分に加えて周期的成分の低減が必要がある。色ずれの周期的成分は、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの偏心や振れによって生じる。色ずれの周期的成分は、ノイズ成分の分離が必要なため、正確な検知が難しい。
図5の(a)に示すように、感光ドラム1Yにレーザービームが入射する状態と、中間転写ベルト9に色ずれ検知用パターンIPf、IPrが転写された状態とを模式的に示す。比較例では、平行直線状の色ずれ検知用パターンIPf、IPrを感光ドラム1Yの複数回転分(例えば10回転分)形成して、中間転写ベルト9に転写する。色ずれ検知用パターンIPf、IPrを中間転写ベルト9に転写し、位置ずれ検出センサIS1、IS2を用いて、所定のタイミングで位置ずれ量を繰り返しサンプリングする。
主走査方向の移動量のサンプルタイミングのそれぞれにおいて、色ずれ検知用パターンIPf、IPrの主走査方向の位置が規定の位置からどの程度ずれているか、主走査方向の移動量を測定する。感光ドラム1Yの回転周期における色ずれ検知用パターンIPf、IPrの位置変動の振幅及び位相を検出する。色ずれ検知用パターンIPf、IPrの基準位置からの変動量を感光ドラム1Yのそれぞれの位相位置ごとに平均して、主走査方向の色ずれの周期的成分を抽出して、感光ドラム1Yの回転周期以外の周波数成分を相殺する。このようにして、感光ドラム1Yの1回転の各位相位置における走査線の先頭位置と走査線の伸縮率の補正情報を取得する。補正情報を用いて、画像形成時の露光装置(3Y)が予測的に制御される。
図5の(a)に示すように、色ずれの周期的成分がない場合、感光ドラム1Yの両端部にRだけ離れた直線状の色ずれ検知用パターンIPf、IPrを描画すると、中間転写ベルト9には、直線状の色ずれ検知用パターンIPf、IPrが転写される。
図5の(b)に示すように、感光ドラム1Yの回転軸が中心を通っていない場合、感光ドラム1Yの周面は、偏心回転、みそすり運動等の振れ回転を発生する。感光ドラム1Yの振れ回転が存在すると、走査露光の中心から感光ドラム1Yの表面までの距離が変動するため、感光ドラム1Yに描画される画像に周期的変動が発生して、中間転写ベルト9に歪んだトナー像が転写される。
感光ドラム1Yの軸が中心を外れている場合、レーザービームが感光ドラム1Yに対して角度をもって入射し、感光ドラム1Yの表面位置が上下するため、色ずれの周期的変動が生じる。感光ドラム1Yの表面が上にきた場合の長さPAはRより短くなり、感光ドラム1Yの表面が下にきた場合の長さQはRより長くなる。その結果、中間転写ベルト9に色ずれ検知用パターンIPf、IPrが歪んだ曲線状に転写される。
色ずれ検知用パターンIPf、IPrの周期的変動は、特許文献1に示されるように解消することができる。画像形成前に補正テーブルを作成しておき、画像形成時は、感光ドラム1Yの回転に同期して補正テーブルを適用して露光装置(3Y)を制御する。感光ドラム1Yの回転に同期して、色ずれ検知用パターンIPf、IPrの周期的変動量を相殺するように画像の先頭位置をシフトさせて、色ずれ検知用パターンIPfの位置を主走査方向にシフトさせる。同時に、色ずれ検知用パターンIPfの周期的移動量を相殺するように、画像倍率(走査線長さの伸縮倍率)を調整する。感光ドラム1Yの回転に同期して、検知用パターンIPf、IPrの主走査方向の距離の周期的変動量の逆数を乗じて、走査線長さを伸縮する。
しかし、感光ドラム1Yが回転軸線方向に周期的に位置変動するいわゆる軸方向変動を伴っている場合、色ずれ検知用パターンIPf、IPrのみでは、主走査方向の色ずれの周期的変動の影響を除去できない。
図6の(a)に示すように、感光ドラム1Yに振幅Aの軸方向変動が発生している場合、感光ドラム1Yの両端部にRだけ離れた直線状の色ずれ検知用パターンIPf、IPrを描画すると、振幅Aを持って中間転写ベルト9に転写される。この場合、予め測定した色ずれ検知用パターンIPfの周期的移動量を相殺するように、色ずれ検知用パターンIPrの位置を主走査方向にシフトさせることで、中間転写ベルト9上に平行直線状の色ずれ検知用パターンIPf、IPrを転写できる。
図6の(b)に示すように、感光ドラム1Yに振れ回転と軸方向変動とが同時に発生している場合、振れ回転による主走査方向の周期的変動に軸方向変動による主走査方向の周期的変動が重畳される。この場合、検知用パターンIPf、IPrの主走査方向の距離の周期的変動量の逆数で走査線長さを伸縮したのでは、中間転写ベルト9上に平行直線状の色ずれ検知用パターンIPf、IPrを転写できない。感光ドラム1Yに周期的な軸方向変動があるときには、振れ回転の周期的変動の周波数と軸方向変動の周波数とが同じなので、振れ回転に起因する周期的変動量を分離して抽出することができない。そのため、走査線の伸縮について大きな誤差を生じて、画像の歪みを正しく補正できない。
そこで、以下の実施例では、感光ドラム1Yの回転軸線方向の中央に色ずれ検知用パターン(IPc)を形成して、位置ずれ検出センサ(IS2)により検出する。そして、色ずれ検知用パターン(IPc)を用いて軸方向変動の移動量を直接測定して、色ずれ検知用パターンIPf、IPrの主走査方向の変動量から差し引いている。これにより、軸方向変動の影響を取り除いた振れ回転による主走査方向の変動量(特に走査線の伸縮補正量)を正確に求めている。
<実施例1>
図1に示すように、実行部の一例である制御部110は、露光装置3Y及び現像装置4Yを制御して測定モードを実行可能である。測定モードでは、感光ドラム1Yの両端部と中央部とに位置ずれ検知用トナー像を形成して中間転写ベルト9に転写する。そして、位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3により位置ずれ量を検出して、感光ドラム1Yが走査露光された位相位置ごとの主走査方向の位置情報を取得する。
位置ずれ検知用トナー像は、感光ドラム1Yの複数回転にわたって露光装置3Yの主走査の所定座標位置に形成された静電像を現像した副走査方向に連続した直線状のトナー像である。位置ずれ検出センサIS2に検出される位置ずれ検知用トナー像は、露光装置3Yの露光面の主走査線に対するレーザービームの入射角度が90度となる走査角度に形成される。位置ずれ検出センサIS1、IS3に検出される位置ずれ検知用トナー像は、露光装置3Yの露光面における最大画像幅となる位置に形成される。
情報作成部の一例である制御部110は、位置ずれ検出センサIS2の検出結果に基づいて、感光ドラム1Yの回転周期の軸方向移動量を除くように位置ずれ検出センサIS1、IS3の検出結果を補正する。制御部110は、感光ドラム1Yの副走査方向の位相位置に対応付けた露光制御情報を作成する。露光制御情報は、感光ドラム1Yが走査露光される位相位置ごとに、画像の主走査方向の伸縮比率と画像の主走査方向の位置とのうち少なくとも一方を規定するテーブルである。
制御部110は、感光ドラム1Yの回転周期の軸方向移動量を除くために、感光ドラム1Yの副走査方向の位相位置ごとに、位置ずれ検出センサIS1、IS3の検出結果からそれぞれ位置ずれ検出センサIS2の検出結果を差し引く。
(検出原理)
図7は実施例1の振れ回転に起因する周期的な移動量の検出方法の説明図である。図8は主走査方向の各位置における軸方向変動の影響の説明図である。図9は中間転写ベルトに転写された色ずれ検知用パターンの説明図である。
図7に示すように、走査線画像の特定画素の走査線中心画素からの画素番号を像高xとする。レーザービームは、感光ドラム1Yの周面に対してLB1からLB3の間で走査される。像高xに応じて入射角θxが変化し、像高xにおける感光ドラム1Yの振れ量がΔDで、レーザービームの入射角がθxであるとする。感光ドラム1Yの振れ量ΔD=0のとき、LB2の入射角は0°であり正接は0である。像高xにおけるレーザービームの描画位置変動Δxは、感光ドラム1Yの振れ量ΔDとレーザービームの入射角θxとで決まる。
Figure 2014160100
これに対して、図8に示すように、感光ドラム1Yの軸方向変動は、どの像高xにおいても同じだけ現れる。図7に示すように、像高x=0の位置では、感光ドラム1Yの振れ回転に起因するレーザービームの描画位置変動Δxは0である。このため、像高x=0のとき、色ずれ検知用パターンIPcの読み取りデータには、感光ドラム1Yの振れ回転に起因する変動量は含まれず、感光ドラム1Yの軸方向変動に起因する変動量のみが含まれる。
図9の(a)に示すように、中間転写ベルト9に対向させて位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3が配置される。感光ドラム1Yには、位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3に対応させて、前、中、奥に色ずれ検知用パターンIPf、IPc、IPrが形成される。位置ずれ検出センサIS1、IS3は、画像形成可能な最大記録材サイズの両端部の像高に形成される色ずれ検知用パターンIPf、IPrに対向する。位置ずれ検出センサIS2は、像高0に形成された色ずれ検知用パターンIPcに対向する。感光ドラム1Yに振れ回転も軸方向変動も無い場合、ドラムの軸方向変動がないと色ずれ検知用パターンIPf、IPc、IPrは、中間転写ベルト9上に歪みなく直線状に転写される。
図9の(b)に示すように、位置ずれ検出センサIS1、IS3による色ずれ検知用パターンIPf、IPrの読み取りデータには、感光ドラム1Yの振れ回転に起因する周期的な移動量に軸方向変動に起因する周期的な移動量が重畳している。このため、色ずれ検知用パターンIPf、IPrの読み取りデータからそれぞれ色ずれ検知用パターンIPcの読み取りデータを減算すれば、感光ドラム1Yの軸方向変動の影響を排除して、振れ回転に起因する周期的な移動量を抽出できる。
(制御系)
図10は実施例1の画像形成装置における制御系のブロック図である。図10に示すように、書き込み制御部102は、レーザービームの書き込み位置を制御する。画像記憶部103は、位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3が読み込んだ画像データを記憶する。表1に示すように、補正テーブル104は、書き込み制御部102に描画位置の補正値をフィードフォワードする。表1の各数値の求め方は後で詳しく説明する。
Figure 2014160100
表1に示すように、書き込み制御部102は、通常の画像形成時には、補正テーブル104の値を参照して、露光装置(レーザーユニット)3Yにおけるレーザービームの描画の書出しタイミングの変更により書出し位置の補正を行う。また、書き込み制御部102は、通常の画像形成時には、補正テーブル104の値を参照して、表1に示すように、露光装置3Yにおける走査線の部分倍率を補正する。特許文献3に記載されるように、走査線に沿った6つの走査角度範囲−L〜+Lの領域毎に画素片挿入削除を行って、主走査線に沿った画像の部分的な倍率を設定する。走査線を増減すべき長さに応じて適宜画素片を挿入削除して、感光ドラム1Yの振れ回転に伴う画像の歪みを修正する。
書き込み制御部102が露光装置3Yに対して補正値を送る制御は、サンプリング制御部105の信号に従って行われる。サンプリング制御部105は、位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3の検出タイミングと補正値書き込みのためのタイミングを生成する。サンプリング制御部105は、エンコーダの出力信号(Z相、A相、B相)を受けて、画像記憶部103及び書き込み制御部102にタイミング信号を送る。
制御部110は、非画像形成時に、露光装置3Yを作動させて、感光ドラム1Yに色ずれ検知用パターンIPf、IPc、IPrを形成して、感光ドラム1Yの主走査方向の周期的変動量を測定する。制御部110は、測定結果に基づいて、補正テーブル104の補正値を更新する。画像記憶部103は、サンプリング信号を受けて、位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3の出力をサンプリングして記憶する。
(エンコーダ出力)
図13はエンコーダ出力の説明図である。図1に示すように、感光ドラム1YにはエンコーダEYが付設され、制御部110は、エンコーダEYの出力に基づいて感光ドラム1Yの位相位置を判別可能である。
図13に示すように、Z相は、感光ドラム1Yの位相の基準信号である。補正テーブル104の各補正値は、Z相に同期して作成されている。表1に示すように、補正テーブル104は、感光ドラム1Yの一周を36分割してそれぞれ補正値を割り当てている。補正テーブル104の書き換えと、補正テーブル104の読み出しは、同じクロック間隔で切り替える。
書き込み制御部102は、Z相を認識すると、1番目の補正値を選択する。表1の0度のアドレスに格納されている補正値が読みだされる。感光ドラム1Yの回転が進むと順に36番目まで補正テーブル104の出力する補正値が切り替わり、感光ドラム1Yが一周してZ相を認識するとまた1番目に戻る。他色の感光ドラム1M、1C、1Kに関しても同様の動作を行うことにより、レーザービーム描画位置の変動を補正することができる。
(補正テーブルの作成手順)
図11は実施例1における補正テーブル更新制御のフローチャートである。図12は各色の色ずれ検知用パターンの検出制御のフローチャートである。各色の色ずれ検知用パターンの検出手順は同一に実行され、前、中、奥における色ずれ検知用パターンの検出手順も同一に実行される。このため、以下では、イエローの前の色ずれ検知用パターンの検出手順について説明し、他の色と、中及び奥の色ずれ検知用パターンの検出手順に関する重複した説明を省略する。
図10を参照して図11に示すように、制御部110は、補正テーブル104を作成するシーケンスを開始するトリガが入力されると(S21のYES)、感光ドラム1Yの主走査方向の周期的変動量を測定する(S22)。制御部110は、色ずれ検知用パターンIPf、IPc、IPrを形成して位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3で検出する(S22)。感光ドラム1Yの主走査方向の周期的変動の経時変化は少ないので、画像形成装置100の設置時と、一定枚数のプリント出力毎と、操作パネルを通じたユーザ操作とのいずれかによりトリガが入力される(S21)。
制御部110は、感光ドラム1Yの主走査方向の周期的変動の計測が終了すると(S23のNO)、感光ドラム1Mの主走査方向の周期的変動の計測を開始する(S22)。このようにして、感光ドラム1Kまで主走査方向の周期的変動の計測が終了すると(S23のYES)、制御部110は、測定データを処理して、補正テーブル104を更新する(S24)。
図10を参照して図12に示すように、制御部110は、画像生成部PYが色ずれ検知用パターンの形成を開始すると、サンプリング制御部105に指令を出して、感光ドラム1YのエンコーダEYがZ相(一周の基準パルス)を検知するまで待つ(S1)。
制御部110は、Z相を見つけると(S1のYES)、位置ずれ検出センサIS1に色ずれ検知用パターンが到達するまでのディレイ時間を待つ(S2)。ディレイ時間は、感光ドラム1Yへの露光開始から一次転写部にトナー像が到達するまでの時間と、一次転写部から位置ずれ検出センサIS1までの中間転写ベルト9の移動時間の和である。プロセス速度を300mm/sec、感光ドラム1Yの直径を80mmとすると、感光ドラム1Yへの露光開始から一次転写部にトナー像が到達するまでの時間は、感光ドラム1Yの約半周として0.42秒である。一次転写部から位置ずれ検出センサIS1までの距離は、感光ドラム間の距離を250mmとし、位置ずれ検出センサIS1とブラックの感光ドラム1Kも同じ250mmとすると合計で1000mmである。一次転写部から位置ずれ検出センサIS1までの時間は、プロセス速度を300mm/secとすると、1000mm÷300mm/sec=約3.33秒である。よって、ディレイ時間は合計で3.75秒となる。
ディレイ時間が経過すると(S2)、色ずれ検知用パターンが位置ずれ検出センサIS1に到達するので、感光ドラム1Yの一周分のサンプリングタイミング信号を生成する(S3)。
感光ドラム1Yの回転周波数は、上記条件で約1.2Hzである。感光ドラム1Yの回転周波数の数倍の逓倍波成分まで検出するためには、感光ドラム1Yの一周で数十個の位置ずれデータをサンプリングする必要がある。ここでは、感光ドラム1Yの1回転について10度間隔で36個の位置ずれデータをサンプリングする(S3)。
サンプリングしたデータを加算して平均を取り、感光ドラム1Yの回転周期と無関係なノイズ成分を取り除くためには、感光ドラム1Yの複数回転分のサンプリングが必要である。ここでは、加算個数n=10として、10回転分の位置ずれデータをサンプリングする。一周分のサンプリング信号を発生したら(S3)、感光ドラム1Yがn=10周したか否かをチェックする(S4)。10周に達していなければサンプリングを続行し(S3)、10周に達したら位置ずれデータのサンプリングを終了する(S4のYES)。
(データ処理)
図14は主走査方向の周期的な位置変動の画像データの説明図である。図15は偏心回転量とレーザービーム入射角の関係の説明図である。
図14に示すように、感光ドラム1Yに付設されたエンコーダEYの出力に同期して前の位置ずれ検出センサIS1の出力がサンプリングされる。エンコーダEYのZ相が認識されて、上述のディレイ時間を経た後、感光ドラム1Yの1周目から10周目まで、位置ずれ検出センサIS1の値が36個ずつ、合計360個サンプリングされて画像記憶部103に記憶される。360個のサンプリングデータは、位置ずれ検出センサIS1の信号から位置に換算した数値であって、周期的変動成分の他に定常的変動成分を含む。このため、周期的変動成分の演算を行う前に、画像記憶部103に記憶された画像データから定常的変動成分を除去する必要がある。
描画位置解析部106は、画像記憶部103に記憶された画像データから感光ドラム1Yに起因する変動を抽出する。画像データのサンプリングは、Z相の検知から適切なディレイ時間の後に行われているので、画像記憶部103に記憶された画像データは、Z相と同期がとれている。
描画位置解析部106は、サンプリングした全データの平均値をとって、各データから平均値を減算することにより定常的変動成分を除去する。
IS1(前):IDF1、IDF2、・・IDFn・・IDF360
IS2(中):IDC1、IDC2、・・IDCn・・IDC360
IS3(奥):IDR1、IDR2、・・IDRn・・IDR360
描画位置解析部106は、定常的変動成分を除去した後、感光ドラム1Yの回転周期毎の平均をとることにより感光ドラム1Yに同期した逓倍波以外の外乱成分を除去する。すなわち、前、中、奥のデータについて、それぞれ次式に示すように、感光ドラム1Yの1周期である36個置きに加算して10で割る演算を行う。次式中のmは、感光ドラム1Yの1周を36分割した1から36までの序数である。
Figure 2014160100
このようにして計算したIDFAm、IDCAm、IDRAmは、それぞれ前、中、奥の描画位置の周期的変動量を表わしている。
図9の(b)に示すように、中央の周期的変動量IDCAmは、感光ドラム1Yの軸方向変動量である。このため、前の周期的変動量IDFAmから中央の周期的変動量IDCAmを差し引けば、感光ドラム1Yの振れ回転に起因する前の描画位置変動量(IDFAm−IDCAm)が求められる。同様に、奥側の周期的変動量IDRAmから中央の周期的変動量IDCAmを差し引けば、感光ドラム1Yの振れ回転に起因する奥側の描画位置変動量(IDRAm−IDCAm)が求められる。
図15に示すように、位置ずれ検出センサIS2の設置位置を像高さ0とし、位置ずれ検出センサIS1の設置位置を像高−Sとし、位置ずれ検出センサIS3の設置位置を像高さ+Sとする。位置ずれ検出センサIS1側がレーザービーム走査露光の開始側である。位置ずれ検出センサIS1の設置された像高−Sにおけるレーザービーム入射角をθsとする。偏心回転量の符号を合わせるために、レーザービーム入射角θsの符号を図15に示すように定義している。このとき、イエローの前の偏心回転量DFYFmは、描画位置変動量をtanθsで割った値となる。同様にして、イエローの奥側の偏心回転量DFYRmも求められる。
Figure 2014160100
このようにして、それぞれの感光ドラムについて、前と奥の偏心回転量の偏心回転量を求める。以下において、mは上述したようにドラム一周を36分割した1から36までの数であり、1から36を順次算出してドラム1周分の偏心回転起因の周期的変動成分が得られる。
感光ドラム1Yの偏心回転量: DFYFm、DFYRm
感光ドラム1Mの偏心回転量: DFMFm、DFMRm
感光ドラム1Cの偏心回転量: DFCFm、DFCRm
感光ドラム1Kの偏心回転量: DFKFm、DFKRm
このようにして求められた感光ドラム1周分の偏心回転量は演算部101に伝達される。演算部101は、図15に示すように、伝達された偏心回転量に基づいて、各像高xにおける描画位置変動量Δxを算出する。
像高−S、+Sの偏心回転量をDF1、DF2とする。偏心回転量は周期的変動であり、先に定常的成分を除去しているので、フレの平均位置を0として、上下に振れる。像高xのレーザー入射角をθxとする。θxの符号は図示の如くである。
演算部101は、像高xにおける偏心回転による描画位置変動量Δxを次式により計算する。
Figure 2014160100
演算部101は、式中のD1に前の偏心回転量DFYFmを代入し、D2に奥の偏心回転量DFYRmを代入し、像高Xとレーザービーム入射角θxを代入して、像高xにおける偏心回転による描画位置変動量Δxを算出する。
演算部101は、上記の偏心回転量とレーザービームの画像書出し位置の像高を、上記の描画位置変動量Δxを求める式に代入して、画像書出し位置の偏心回転による描画位置変動量を算出する。中央の周期的変動量IDCAmは、感光ドラム1Yのスラストずれ量であるため、今求めた偏心回転による描画位置変動量Δxと加算すると、画像書出し位置の周期的変動量IDFAm、IDRAmとなる。周期的変動量の符号を反転して補正テーブル104の書出し位置の補正データとする。
次に、補正テーブル104における走査線上の部分倍率を調整するためのデータを作成する。
本実施例では走査線の1ラインを6分割してそれぞれの部分で倍率を補正する。印刷の幅が像高−L〜+Lとすると各分割長はL/3となる。偏心回転による描画位置変動量は(4)式で求める。演算部101は、(4)式を用いてドラム回転位相のホームポジションから10度置きに0、10、・・・M・・・340、350度のテーブルを作成する。(4)式において、D1、D2は、感光ドラム1Yであれば、上記の偏心回転量DFYFm、DFYRmを参照する。
表2(表1と同一である)は、このようにして算出した、感光ドラム1Yにおける書出し位置と、各像高における走査線の伸縮量の補正テーブルの一例である。各領域の走査線の伸縮の補正量は、L/3、2L/3、Lの各像高に対応して保存されている。補正テーブルは、補正すべき値がμm単位で格納されている。
Figure 2014160100
実施例1の画像形成装置では、感光ドラムに軸方向変動があっても、感光ドラム毎に偏心回転による描画位置の周期的変動成分を分離するので、感光ドラムの軸方向変動と偏心回転とによる色ずれの周期的変動を正確に補正できる。感光ドラム1Yに軸方向変動があっても、偏心回転による描画位置の相対的な色ずれを精度高く分離できるので、偏心回転に応じた感光ドラムの各位相位置における色ずれを正確に補正できる。実施例1の画像形成装置では、像高0に形成された色ずれ検知用パターンの検出結果から感光ドラムの軸方向変動を直接求めるので、感光ドラムの偏心回転による描画位置の周期的変動を正確に分離して抽出できる。抽出した周期的変動に基づいて感光ドラムの各位相位置における書出し位置と各像高領域における走査線の伸縮量とを算出するので、色ずれの補正が正確にできて出力画像の品位向上に大きく貢献する。よって、各色の色ずれの低減に大いに寄与する。
<実施例2>
図16は実施例2における色ずれ検知用パターンの配置の説明図である。図17は色ずれ検知用パターンの拡大図である。実施例1では、感光ドラム毎に描画位置変動を求めて補正する方式を説明した。これに対して、実施例2では、一つの感光ドラムを基準として、他の感光ドラムとの色ずれ量を求めて、相対的な色ずれを補正する。実施例2では、感光ドラムに色ずれ検知用パターンを形成して中間転写ベルトに転写して位置ずれ検出センサで検出する構成、制御、周期的変動量の検出原理、補正テーブルの作成方法は実施例1と同一であるので、実施例1との違いに重点を置いて説明する。
図4に示すように、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kは、ベルト部材上の一例である中間転写ベルト9上で画像を重ね合わせるように、中間転写ベルト9の回転方向に沿って複数が配置される。位置ずれ検出用トナー像は、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kごとに主走査の座標位置をずらせて形成されて中間転写ベルト9上に並列に転写される。
実施例2では、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kにて並列に色ずれ検知用パターンを形成して中間転写ベルト9に転写する。感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの同一の位相位置の色ずれ検知用パターンが中間転写ベルト9上で並ぶように、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kにおける色ずれ検知用パターンの形成タイミングが調整されている。
図16に示すように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの相対的な色ずれを検知するために、4色の色ずれ検知用パターンを近接させて中間転写ベルト9上に転写する。そして、位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3は、それぞれ4色の色ずれ検知用パターンを同時に読み取る。図17に示すように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの色ずれ検知用パターンP1、P2、P3、P4は、距離PPを置いて感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに形成される。
仮に、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに軸方向移動も偏心回転も存在しなければ、中間転写ベルト9上に等しい間隔PPを置いて4本の直線状の色ずれ検知用パターンP1、P2、P3、P4が配列する。しかし、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kに軸方向移動と偏心回転とが存在すると、4本の色ずれ検知用パターンP1、P2、P3、P4が曲線状になって相互の間隔は感光ドラムの回転周期で周期的に変動する。
実施例2では、感光ドラムの一周360度の10度刻み36個の位相位置で10回転分、イエローの色ずれ検知用パターンP1を基準として、他色の色ずれ検知用パターンP2、P3、P4との距離を測定する。
図10に示すように、制御部110は、補正テーブル104の作成が指令されると、色ずれ検知用パターンP1、P2、P3、P4を、中間転写ベルト9上で位相位置を揃えて並列に形成して、位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3により検出する。位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3の検出データの処理は同一であるため、以下では、位置ずれ検出センサIS1のデータ処理を説明する。
感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの1周目から10周目まで、1周360度を10度づつの刻みに同期させて位置ずれ検出センサIS1の値が36個ずつ、合計360個サンプリングされて画像記憶部103に記憶される。360個のサンプリングデータは、周期的変動成分(AC成分)と定常的変動成分(DC成分)とを含むため、周期的変動成分の演算を行う前に、定常的変動成分(DC成分)を除去される。色ずれ検知用パターンの読み取りは、実施例1と同様に図8のフローに従って読み取られが、4色同時に読み取りがなされる違いがある。描画位置解析部106は、サンプリングした全データの平均値をとって、各データ(n:1〜360)から平均値を減算することにより定常的変動成分を除去する。
色ずれ検知用パターンP1:YD1、YD2、・・・YDn・・・YD360
色ずれ検知用パターンP2:MD1、MD2、・・・MDn・・・MD360
色ずれ検知用パターンP3:CD1、CD2、・・・CDn・・・CD360
色ずれ検知用パターンP4:KD1、KD2、・・・KDn・・・KD360
図17に示すように、パターンピッチはPPであるため、イエローパターンに対する各色パターンの色ずれは、n(1〜360)をデータの順とすると、次式のように求まる。
色ずれIS1:IDFn=MDn−YDn−PP
色ずれIS2:IDFn=CDn−YDn−PP×2
色ずれIS3:IDFn=KDn−YDn−PP×3
これにより、位置ずれ検出センサIS1に関して1番目から360番目まですべてを算出して、IDF1〜IDF360を求める。位置ずれ検出センサIS2に関して1番目から360番目まですべてを算出して、IDC1〜IDC360を求める。位置ずれ検出センサIS3に関して1番目から360番目まですべてを算出して、IDR1〜IDR360を求める。
各色の色ずれを検知した後の処理は実施例1と全く同じであり、例えばマゼンタの色ずれについては、上述した(2)式と同様に36個の各位置における平均化処理を行って、感光ドラム1Y、1Mの回転周期の周期的な移動量を抽出する。式中、mは、感光ドラム1Y、1Mの一周を36分割した1から36までの数である。
Figure 2014160100
このようにして求めたIDSFAm、IDSCAm、IDSRAmは、それぞれ前、中、奥のマゼンタとイエローの描画位置ずれに起因する相対的な色ずれ量を表わしている。そして、IDSCAmは、イエローとマゼンタの感光ドラムの軸方向変動に起因する相対的な色ずれ量である。このため、実施例1と同様に、IDSFAm、IDSRAmからIDSCAmをそれぞれ差し引くことで、イエローとマゼンタの感光ドラムの軸方向変動の影響を取り除いた、偏心回転に起因する相対的な色ずれ量を抽出できる。すなわち、上述した(3)式と同様の処理を行って、前側の相対偏心回転量DFMSFmと、奥側の相対偏心回転量DFMSRmとをm=1〜36の各位相位置について求める。これは、イエローとマゼンタとにおける偏心回転に起因する主走査方向の周期的な移動量である。
Figure 2014160100
同様にして、シアンとイエローとにおける前側の相対偏心回転量DFCSFmと、奥側の相対偏心回転量DFCSRmとを求める。さらに、ブラックとイエローとにおける前側の相対偏心回転量DFKSFmと、奥側の相対偏心回転量DFCKRmとを求める。
これらの三種類の相対偏心回転量は、演算部101に伝達される。実施例2では、イエローを基準としたので、イエローの補正値は0である。三種類の相対偏心回転量が求まれば、上述した(4)式を用いて、各像高における相対変動量を算出できる。
DF1、DF2は、マゼンタの感光ドラム1Mならば、それぞれ、DFMSFm、DFMSRmを代入し、像高Xとその入射角θxを代入して計算すると各像高の相対偏心回転による色ずれ量が算出できる。実施例1と同様Sはセンサの像高である。
書出し位置の周期的変動成分量も、実施例1と同様に(4)式を用いて、偏心回転による相対的な色ずれ量を算出した値と、IDSCAmから求められる。
補正テーブルも同様に、上記得られた値の符号を反転して、補正テーブル104の書出し位置の補正データになる。
さらに、部分倍率をフィードフォワードする補正テーブル104も実施例1と同様に作成する。シアン、ブラックも、同様にして、補正テーブル104を作成する。
画像形成時は、基準となるイエローの感光ドラム1Yでは、補正値が0である。マゼンタ、シアン、ブラックの感光ドラム1M、1C、1Kは、実施例1のごとく、エンコーダEYのZ相を認識して、36個の位相位置に応じて補正テーブル104を参照して書出し位置の補正と領域毎の倍率補正がなされる。
感光ドラム1Y、1M、1C、1Kは、画像形成時、エンコーダEY、EM、EC、EKの出力に基づいて、等角速度駆動されることで、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの位相を一致させている。電源OFF、ONなどで位相が経時変化した場合、画像形成前に、エンコーダEY、EM、EC、EKの出力に基づいて、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの位相関係を補正テーブル104を作成した時の状態に戻している。実施例2では、補正テーブル104は、相対色ずれを補正するので、感光ドラム1Y、1M、1C、1Kの位相関係は補正テーブル104を作成した時の状態と同じに保たれる。複数の感光ドラムの位相を合わせる制御は、従来から各種提案されているため、詳しい説明を省略する。
実施例2では、イエローの色ずれ検知用パターンを基準としたが、他色の色ずれ検知用パターンを基準としてもよい。
実施例1においても、実施例2で示した複数色の色ずれ検知用パターンを位相を揃えて中間転写ベルト上に並列に配置して、位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3により同時に検出してもよい。色ずれ検知用パターンを1色ずつ形成して測定する場合よりも検出時間を短縮できるからである。
複数色の色ずれ検知用パターンを同時に検出する場合、位置ずれ検出センサIS1、IS2、IS3は、複数色の色ずれ検知用パターンを同時に読み取って各色毎に実施例1で示した算出方法で描画位置ずれを計算することになる。
感光ドラム1Yの走査線の書出し側の位置ずれ検出センサIS1は、設置高さをレーザービームの描画開始位置と概略同じにしておくことが好ましい。上述したIDFAmは偏心回転による描画位置変動量+軸方向変動を示し、符号を変えるだけで書出し位置の補正値となりそのまま補正テーブルとすることができるからである。
<実施例3>
本発明は、感光ドラムの中央部と両端部とに色ずれ検知用パターンを形成する測定モードを有する限りにおいて、実施形態の構成の一部または全部を、その代替的な構成で置き換えた別の実施形態でも実施できる。
したがって、ベルト部材は中間転写ベルトには限らない。記録材搬送体に担持された記録材へトナー像を転写する画像形成装置でも実施できる。ベルト部材は、転写ベルトであってもよい。
像担持体は、上流側からイエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの順に配置することには限らない。4色のカラー画像形成装置にも限らない。像担持体毎に補正ができる点で、モノクロプリンタの場合でも有効なのは明らかである。さらに多くの色が追加された場合においても、任意の順序で像担持体を配置して、実施例1又は2と同様の動作で色ずれを調整できる。色ずれ検知用パターンは、連続直線状のトナー像には限らない。点線状、シェブロンパターンなど、従来提案されているものを適宜使用できる。
像担持体の1周の各位相位置は一定の位相角度間隔が望ましい。しかし、分割数は、36には限らない。分割数は、多ければ精密な設定が可能である点で好ましいが、演算負荷が増す点では好ましくない。色ずれ検知用パターンのサンプリング時間間隔と印字時の補正の切り替え時間間隔は同じにする必要は無い。少ないサンプリングデータを補間演算して、補正切り替えタイミングを増やしてもよい。逆に、減らしてもよい。
書出し位置及び画像倍率の補正値は、数値テーブルには限らない。関数を作成してその都度計算してもよい。画像倍率の補正は、画素片挿入削除には限らない。画像クロックの周波数を変更して画像倍率を修正してもよい。
画像形成装置は、モノクロ/フルカラー、枚葉型/記録材搬送型/中間転写型、トナー像形成方式、転写方式の区別無く実施できる。本発明は、必要な機器、装備、筐体構造を加えて、プリンタ、各種印刷機、複写機、FAX、複合機等、種々の用途の画像形成装置で実施できる。
1Y、1M、1C、1K 感光ドラム
2Y、2M、2C、2K 帯電ローラ
3Y、3M、3C、3K 露光装置
4Y、4M、4C、4K 現像装置
5Y、5M、5C、5K 転写ローラ
9 中間転写ベルト、10 対向ローラ
12 テンションローラ、13 駆動ローラ
41 半導体レーザー、43 回転多面鏡
100 画像形成装置、101 演算部
102 書き込み制御部、103 画像記憶部
104 補正テーブル、105 サンプリング制御部
106 描画位置解析部、110 制御部
IS1、IS2、IS3 位置ずれ検出センサ、EY エンコーダ

Claims (8)

  1. 像担持体と、
    前記像担持体にレーザービームを走査露光して静電像を形成する露光装置と、
    静電像を現像して前記像担持体にトナー像を形成する現像装置と、
    複数の支持回転体に張架されて前記像担持体に当接し、前記像担持体からトナー像を転写可能なベルト部材と、
    前記ベルト部材の移動方向に直角な方向における前記ベルト部材の一方の端部に転写されたトナー像の位置を検出可能な第一検出手段と、
    前記ベルト部材の移動方向に直角な方向における前記ベルト部材の他方の端部に転写されたトナー像の位置を検出可能な第二検出手段と、
    前記ベルト部材の移動方向に直角な方向における前記ベルト部材の中央部に転写されたトナー像の位置を検出可能な第三検出手段と、
    前記露光装置及び前記現像装置を制御して、前記像担持体の両端部と中央部とに位置ずれ検知用トナー像を形成して前記ベルト部材に転写して前記第一検出手段、前記第二検出手段、及び前記第三検出手段により検出して、前記像担持体が走査露光された位相位置ごとの主走査方向の位置情報を取得する測定モードを実行可能な実行部と、
    前記第三検出手段の検出結果に基づいて、前記像担持体の回転周期の軸方向移動量を除くように前記第一検出手段及び前記第二検出手段の検出結果を補正して、前記像担持体の副走査方向の位相位置に対応付けた露光制御情報を作成する情報作成部と、を備えることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記情報作成部は、前記像担持体の回転周期の軸方向移動量を除くために、前記像担持体の副走査方向の位相位置ごとに、前記第一検出手段及び前記第二検出手段の検出結果からそれぞれ第三検出手段の検出結果を差し引くことを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記露光制御情報は、前記像担持体が走査露光される位相位置ごとに、画像の主走査方向の伸縮比率と画像の主走査方向の位置とを規定するテーブルであることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  4. 前記位置ずれ検知用トナー像は、前記像担持体の複数回転にわたって前記露光装置の主走査の所定座標位置に形成された静電像を現像した副走査方向に連続した直線状のトナー像であることを特徴とする請求項2記載の画像形成装置。
  5. 前記第三検出手段に検出される位置ずれ検知用トナー像は、前記露光装置の露光面の主走査線に対するレーザービームの入射角度が90度となる前記像担持体上の位置に形成されることを特徴とする請求項4記載の画像形成装置。
  6. 前記第一検出手段及び前記第二検出手段に検出される位置ずれ検知用トナー像は、前記露光装置の露光面の最大画像幅となる前記像担持体上の位置に形成されることを特徴とする請求項5記載の画像形成装置。
  7. 前記ベルト部材上で画像を重ね合わせるように、前記ベルト部材の回転方向に沿って複数の前記像担持体が配置され、
    前記位置ずれ検出用トナー像は、前記像担持体ごとに前記露光装置の主走査の座標位置をずらせて形成されて前記ベルト部材上に並列に転写されることを特徴とする請求項1記載の画像形成装置。
  8. 前記像担持体と前記ベルト部材との間に所定の周速差が設定されていることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の画像形成装置。
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