JP2014159144A - 画像形成装置及びプログラム - Google Patents

画像形成装置及びプログラム Download PDF

Info

Publication number
JP2014159144A
JP2014159144A JP2013031482A JP2013031482A JP2014159144A JP 2014159144 A JP2014159144 A JP 2014159144A JP 2013031482 A JP2013031482 A JP 2013031482A JP 2013031482 A JP2013031482 A JP 2013031482A JP 2014159144 A JP2014159144 A JP 2014159144A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
nozzles
ejection
nozzle
image
mask
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013031482A
Other languages
English (en)
Other versions
JP5974925B2 (ja
Inventor
Satonobu Hamazaki
聡信 浜崎
Shinji Seto
信二 瀬戸
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fujifilm Business Innovation Corp
Original Assignee
Fuji Xerox Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Xerox Co Ltd filed Critical Fuji Xerox Co Ltd
Priority to JP2013031482A priority Critical patent/JP5974925B2/ja
Priority to US14/025,029 priority patent/US9073343B2/en
Publication of JP2014159144A publication Critical patent/JP2014159144A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5974925B2 publication Critical patent/JP5974925B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J2/00Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed
    • B41J2/005Typewriters or selective printing mechanisms characterised by the printing or marking process for which they are designed characterised by bringing liquid or particles selectively into contact with a printing material
    • B41J2/01Ink jet
    • B41J2/21Ink jet for multi-colour printing
    • B41J2/2132Print quality control characterised by dot disposition, e.g. for reducing white stripes or banding
    • B41J2/2139Compensation for malfunctioning nozzles creating dot place or dot size errors

Abstract

【課題】形成される画像の品質低下を抑えつつ、吐出を停止させる不良ノズルの数を抑制することができる画像形成装置、及びプログラムを提供する。
【解決手段】液滴吐出が正常な正常ノズル及び液滴吐出が異常な異常ノズルを含む複数のノズルと、異なる複数の条件の各々に対応させて画像形成時に液滴を不吐出とする不吐出ノズルを定めることが可能なノズル情報を記憶した記憶手段と、を備え、画像形成に関連する少なくとも1つの条件に対応するノズル情報に基づいて定めた不吐出ノズルから液滴が吐出されないように制御すると共に、画像情報に基づいて複数のノズルより不吐出ノズルを除外した吐出ノズルから液滴が吐出されるように制御する。
【選択図】図4

Description

本発明は、画像形成装置、及びプログラムに関する。
特許文献1には、所定方向に配列された複数の記録素子を有する記録ヘッドを記録媒体に対して相対的に移動させて記録を行う記録装置の画像処理装置であって、入力された画素データが、正常な記録が行えない記録素子によって記録される画素のデータであるか否かを判定する判定手段と、入力された各画素の多階調のデータを、入力階調数よりも少ない階調数のデータに変換する量子化手段と、着目画素の入力データと前記量子化手段によって量子化されたデータとの差を、該着目画素周辺の画素に拡散する誤差拡散手段と、を備えており、前記判定手段によって前記正常な記録が行えない記録素子によって記録されると判定された画素のデータを、非記録を表わすデータに変換することを特徴とする画像処理装置が開示されている。
一方、特許文献2には、インクを吐出する複数のノズルを配列した記録ヘッドを用い、
記録媒体上にインクを吐出して画像を記録するインクジェット記録装置における画像補正方法において、記録ヘッドの記録特性を測定するための少なくとも2種類の一様なパターンを出力する出力工程と、出力した前記パターンの濃度分布を測定する測定工程と、前記測定工程による測定結果に基づいて、前記複数のノズルそれぞれに対応させて補正を行うためのデータを、前記パターンの種類毎に算出する算出工程と、前記少なくとも2種類のパターンそれぞれに対応した前記データを比較し、前記複数のノズルそれぞれの状態を複数の種類に分類し、前記複数のノズルそれぞれに対応する画像を補正する工程と、からなり、前記出力工程により出力する前記少なくとも2種類のパターンは、それぞれ記録デューティが異なるパターンであり、前記画像を補正する工程は、前記分類された状態種類に応じて異なる補正処理を行うことを特徴とする画像補正方法が開示されている。
特許第4743817号公報 特開2003−136701号公報
本発明は、形成される画像の品質低下を抑えつつ、吐出を停止させる不良ノズルの数を抑制することができる画像形成装置、及びプログラムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の画像形成装置は、液滴吐出が正常な正常ノズル及び液滴吐出が異常な異常ノズルを含む複数のノズルと、異なる複数の条件の各々に対応させて画像形成時に液滴を不吐出とする不吐出ノズルを定めることが可能なノズル情報を記憶した記憶手段と、画像形成に関連する少なくとも1つの前記条件に対応するノズル情報に基づいて定めた不吐出ノズルから液滴が吐出されないように制御すると共に、
画像情報に基づいて前記複数のノズルより前記不吐出ノズルを除外した吐出ノズルから液滴が吐出されるように制御する制御手段と、を含むものである。
また、請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の発明において、前記制御手段は、画像形成に関連する前記条件が複数存在する場合には、存在する複数の条件の各々に対応するノズル情報で示される不吐出ノズルを組み合わせて定めた不吐出ノズルから液滴が吐出されないように制御するものである。
また、請求項3に記載の発明は、請求項1又は請求項2に記載の発明において、画像形成に関連する少なくとも1つの前記条件が経過時間に応じて変化する場合には、当該少なくとも1つの前記条件を経過時間に応じて変更し、変更した条件に対応するノズル情報に基づいて定めた不吐出ノズルから液滴が吐出されないように制御するものである。
また、請求項4に記載の発明は、請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の発明において、前記条件は、複数の記録媒体に連続して画像を形成する場合の連続形成枚数、
記録媒体に対する画像形成密度、記録媒体の種類、及び環境条件の少なくとも1つであるものである。
また、請求項5に記載の発明は、請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の発明において、記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段をさらに備え、前記ノズル情報は、前記異なる複数の条件毎に画像形成時に液滴を不吐出とする不吐出ノズルを定めることが可能なノズル情報を検知するための試験画像を前記読取手段が読み取った結果に基づいて前記記憶手段に記憶されるものである。
また、請求項6に記載の発明は、請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の発明において、前記制御手段は、前記画像情報を補正し、記録媒体における不吐出ノズルに対応する領域が、前記吐出ノズルから吐出された液滴により画像形成されるように制御するものである。
さらに、請求項7に記載の発明は、請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の発明において、前記制御手段は、記録媒体の搬送方向と交差する方向における画像形成を1度にまとめて行うようにして画像情報に基づいて前記吐出ノズルから液滴が吐出されるように制御するものである。
一方、上記目的を達成するために、請求項8に記載のプログラムは、液滴吐出が正常な正常ノズル及び液滴吐出が異常な異常ノズルを含む複数のノズルと、異なる複数の条件の各々に対応させて画像形成時に液滴を不吐出とする不吐出ノズルを定めることが可能なノズル情報を記憶した記憶手段と、を備えた画像形成装置を制御するためのプログラムであって、コンピュータを、画像形成に関連する少なくとも1つの前記条件に対応するノズル情報に基づいて定めた不吐出ノズルから液滴が吐出されないように制御すると共に、画像情報に基づいて前記複数のノズルより前記不吐出ノズルを除外した吐出ノズルから液滴が吐出されるように制御する制御手段として機能させるためのものである。
請求項1、及び請求項8に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、
形成される画像の品質低下を抑えつつ、吐出を停止させる不良ノズルの数を抑制することができる、という効果を得ることができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、より的確に、形成される画像の品質低下を抑えつつ、吐出を停止させる不良ノズルの数を抑制することができる、という効果を得ることができる。
また、請求項3に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、よりきめ細かく、形成される画像の品質低下を抑えつつ、吐出を停止させる不良ノズルの数を抑制することができる、という効果を得ることができる。
また、請求項4に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、適用された条件に応じて好適に、形成される画像の品質低下を抑えつつ、吐出を停止させる不良ノズルの数を抑制することができる、という効果を得ることができる。
また、請求項5に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、さらに確実に、形成される画像の品質低下を抑えつつ、吐出を停止させる不良ノズルの数を抑制することができる、という効果を得ることができる。
また、請求項6に記載の発明によれば、本発明を適用しない場合に比較して、形成した画像の品質を向上させることができる、という効果を得ることができる。
また、請求項7に記載の発明によれば、1パスで画像の形成を行う画像形成装置について、形成される画像の品質低下を抑えつつ、吐出を停止させる不良ノズルの数を抑制することができる、という効果を得ることができる。
実施の形態に係る画像形成装置の構成を示す側面断面図である。 実施の形態に係る画像形成装置の電気系の要部構成を示すブロック図である。 実施の形態に係るインクジェット記録ヘッドの構成を示す底面図である。 第1の実施の形態に係るマスク作成プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係るマスク特定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第1の実施の形態に係る不良検知用チャートを示す模式図である。 実施の形態に係るノズル不良の類型の一例を示す模式図である。 第1の実施の形態に係るマスクファイル作成時のマスクファイルの記憶部への記憶状態を示す概念図である。 第1の実施の形態に係るマスクファイル特定時のマスクファイルの記憶部における記憶状態を示す概念図である。 実施の形態に係る補正処理を説明するための説明図である。 第2の実施の形態に係るマスク作成プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るマスク特定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。 第2の実施の形態に係るマスクファイル作成時のマスクファイルの記憶部への記憶状態を示す概念図である。 第2の実施の形態に係るマスクファイル特定時のマスクファイルの記憶部における記憶状態を示す概念図である。
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について詳細に説明する。
[第1の実施の形態]
図1は、本実施の形態に係る画像形成装置10の構成を示す側面断面図である。同図に示すように、画像形成装置10には、記録媒体としての記録用紙Pを給紙搬送する給紙搬送部12が設けられている。この給紙搬送部12の搬送方向下流側には記録用紙Pの搬送方向に沿って、記録用紙Pの記録面(表面)にインクと反応して色材(顔料)を凝集し、
色材と溶媒との分離を促進するための処理液を塗布する処理液塗布部14、記録用紙Pの記録面に画像を形成する画像形成部16、記録面に形成された画像を乾燥させる乾燥部18、乾燥した画像を記録用紙Pに定着させる画像定着部20、及び画像が定着された記録用紙Pを排出部22へ搬送する排出搬送部24が順に設けられている。
給紙搬送部12は、記録用紙Pを収容した収容部26を備えている。また、収容部26にはモータ30が設けられている。更に、収容部26には給紙装置(図示省略)が設けられており、給紙装置によって記録用紙Pは収容部26から処理液塗布部14へ送り出される。
処理液塗布部14は、中間搬送ドラム28A及び処理液塗布ドラム36を備えている。
中間搬送ドラム28Aは、収容部26と処理液塗布ドラム36とで挟まれる領域に回転自在に配設されており、中間搬送ドラム28Aの回転軸とモータ30の回転軸とにベルト32が張架されている。従って、モータ30の回転駆動力がベルト32を介して中間搬送ドラム28Aに伝達されることにより、中間搬送ドラム28Aは矢印A方向に回転する。
また、中間搬送ドラム28Aには、記録用紙Pの先端部を挟んで記録用紙Pを保持する保持部材34が設けられている。従って、収容部26から処理液塗布部14へ送り出された記録用紙Pは、保持部材34を介して中間搬送ドラム28Aの外周面に保持され、中間搬送ドラム28Aの回転によって処理液塗布ドラム36へ搬送される。
なお、後述する中間搬送ドラム28B〜28E、処理液塗布ドラム36、画像形成ドラム44、インク乾燥ドラム56、画像定着ドラム62及び排出搬送ドラム68についても、中間搬送ドラム28Aと同様に保持部材34が設けられている。そして、この保持部材34によって、上流側のドラムから下流側のドラムへ記録用紙Pの受け渡しが行われる。
処理液塗布ドラム36の回転軸は、ギア(図示省略)により中間搬送ドラム28Aの回転軸に連結されており、中間搬送ドラム28Aの回転力を受けて回転する。
中間搬送ドラム28Aによって搬送された記録用紙Pは、処理液塗布ドラム36の保持部材34を介して処理液塗布ドラム36に受け渡され、処理液塗布ドラム36の外周面に保持された状態で搬送される。
処理液塗布ドラム36の上部には、処理液塗布ローラ38が処理液塗布ドラム36の外周面に接触した状態で配設されており、処理液塗布ローラ38によって、処理液塗布ドラム36の外周面上の記録用紙Pの記録面に処理液が塗布される。
処理液塗布部14により処理液が塗布された記録用紙Pは、処理液塗布ドラム36の回転によって画像形成部16へ搬送される。
画像形成部16は、中間搬送ドラム28B及び画像形成ドラム44を備えている。中間搬送ドラム28Bの回転軸は、ギア(図示省略)を介して処理液塗布ドラム36の回転軸に連結されており、処理液塗布ドラム36の回転力を受けて回転する。
処理液塗布ドラム36によって搬送された記録用紙Pは、画像形成部16の中間搬送ドラム28Bの保持部材34を介して中間搬送ドラム28Bに受け渡され、中間搬送ドラム28Bの外周面に保持された状態で搬送される。
画像形成ドラム44の回転軸は、ギア(図示省略)を介して中間搬送ドラム28Bの回転軸に連結されており、中間搬送ドラム28Bの回転力を受けて回転する。
中間搬送ドラム28Bによって搬送された記録用紙Pは、画像形成ドラム44の保持部材34を介して画像形成ドラム44に受け渡され、画像形成ドラム44の外周面に保持された状態で搬送される。
画像形成ドラム44の上方には、画像形成ドラム44の外周面に近接して、ヘッドユニット46が配設されている。このヘッドユニット46は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の4色の各々に対応した4つのインクジェット記録ヘッド48を備えており、これらのインクジェット記録ヘッド48は、画像形成ドラム44の周方向に沿って配列され、処理液塗布部14で記録用紙Pの記録面に形成された処理液層に重なるように後述するCPU100のクロック信号に同期して後述するノズル48aからインク滴を吐出することにより画像を形成する。
なお、本実施の形態に係るインクジェット記録ヘッド48のノズルからは処理液が吐出される場合もあるが、本実施の形態では、インク滴が吐出される場合を例示して説明する。
図3は、本実施の形態における各インクジェット記録ヘッド48におけるノズル48aの配置を示している。
本実施の形態において、各インクジェット記録ヘッド48のノズル48aの数、及び配列は特に限定されるものではないが、一例として、N個のノズル48a−1、・・・、48a−Nが1列に並べられ、インクジェット記録ヘッド48が記録用紙Pの幅長に合わせて長尺のヘッドとされた構成を採用している。従って、本実施の形態に係るインクジェット記録ヘッド48は、連続して搬送される記録用紙P上に1パスで印刷を行う紙幅印刷タイプ(いわゆるFull Width Array(FWA))のヘッドである。むろん、紙幅内においてインクジェット記録ヘッド48を複数回通過させるいわゆるマルチパスによる画像印刷を行う画像形成装置にも適用される。
なお、本実施の形態に係るノズル48aは、N個のノズル48a−1、・・・、48a−Nの各々に対応させて、1ないしNの番号が付与されており、以下この番号を「ノズル番号」と称することにする。
ここで、インクジェット記録ヘッド48におけるノズル48aの配列は上記に限られるものではなく、ノズル48aを複数列配置してもよいし、さらに複数列のノズル48aを千鳥状に交互に二次元配置してもよい。また、インクジェット記録ヘッド48も1個で単体構成されているものに限られず、複数に分割して構成してもよいし、さらにその複数のインクジェット記録ヘッド48を千鳥状に配置してもよい。
また、画像形成部16には、環境条件を検知するセンサとして温度センサ82及び湿度センサ84が配設されている。
画像形成部16により記録面に画像が形成された記録用紙Pは、画像形成ドラム44の回転によって乾燥部18へ搬送される。
乾燥部18は、中間搬送ドラム28C及びインク乾燥ドラム56を備えている。中間搬送ドラム28Cの回転軸は、ギア(図示省略)を介して画像形成ドラム44の回転軸に連結されており、画像形成ドラム44の回転力を受けて回転する。
画像形成ドラム44によって搬送された記録用紙Pは、中間搬送ドラム28Cの保持部材34を介して中間搬送ドラム28Cに受け渡され、中間搬送ドラム28Cの外周面に保持された状態で搬送される。
インク乾燥ドラム56の回転軸は、ギア(図示省略)を介して中間搬送ドラム28Cの回転軸に連結されており、中間搬送ドラム28Cの回転力を受けて回転する。
中間搬送ドラム28Cによって搬送された記録用紙Pは、インク乾燥ドラム56の保持部材34を介してインク乾燥ドラム56に受け渡され、インク乾燥ドラム56の外周面に保持された状態で搬送される。
インク乾燥ドラム56の上方には、インク乾燥ドラム56の外周面に近接して、温風ヒータ58が配設されている。温風ヒータ58による温風によって、記録用紙Pに形成された画像における余分な溶媒が除去される。乾燥部18により記録面の画像が乾燥された記録用紙Pは、インク乾燥ドラム56の回転によって画像定着部20へ搬送される。
画像定着部20は、中間搬送ドラム28D及び画像定着ドラム62を備えている。中間搬送ドラム28Dの回転軸は、ギア(図示省略)を介してインク乾燥ドラム56の回転軸に連結されており、インク乾燥ドラム56の回転力を受けて回転する。
インク乾燥ドラム56によって搬送された記録用紙Pは、中間搬送ドラム28Dの保持部材34を介して中間搬送ドラム28Dに受け渡され、中間搬送ドラム28Dの外周面に保持された状態で搬送される。
画像定着ドラム62の回転軸は、ギア(図示省略)を介して中間搬送ドラム28Dの回転軸に連結されており、中間搬送ドラム28Dの回転力を受けて回転する。
中間搬送ドラム28Dによって搬送された記録用紙Pは、画像定着ドラム62の保持部材34を介して画像定着ドラム62に受け渡され、画像定着ドラム62の外周面に保持された状態で搬送される。
画像定着ドラム62の上部には、内部にヒータを有する定着ローラ64が画像定着ドラム62の外周面に圧接・離間の選択ができる状態で配設されている。画像定着ドラム62の外周面に保持された記録用紙Pは、画像定着ドラム62の外周面と定着ローラ64の外周面との間に挟持され、定着ローラ64の外周面に圧接した状態で上記ヒータで加熱されることにより、記録用紙Pの記録面に形成された画像の色材が記録用紙Pに融着し、当該記録用紙Pに画像が定着される。画像定着部20により画像が定着された記録用紙Pは、
画像定着ドラム62の回転によって排出搬送部24へ搬送される。
排出搬送部24は、中間搬送ドラム28E及び排出搬送ドラム68を備えている。中間搬送ドラム28Eの回転軸は、ギア(図示省略)を介して画像定着ドラム62の回転軸に連結されており、画像定着ドラム62の回転力を受けて回転する。
画像定着ドラム62によって搬送された記録用紙Pは、中間搬送ドラム28Eの保持部材34を介して中間搬送ドラム28Eに受け渡され、中間搬送ドラム28Eの外周面に保持された状態で搬送される。
排出搬送ドラム68の回転軸は、ギア(図示省略)を介して中間搬送ドラム28Eの回転軸に連結されており、中間搬送ドラム28Eの回転力を受けて回転する。
中間搬送ドラム28Eによって搬送された記録用紙Pは、排出搬送ドラム68の保持部材34を介して排出搬送ドラム68に受け渡され、排出搬送ドラム68の外周面に保持された状態で排出部22へ搬送される。
また本実施の形態に係る画像形成装置10は、排出搬送ドラム68の上方に、後述する各種テストパターン等を読み取るための読取手段としての光学センサ80を備えている。
光学センサ80は、記録用紙Pが排出搬送ドラム68の外周面に保持された状態で排出部22へ搬送される途中において、記録用紙Pに印刷された画像を読み取るように配置されている。
光学センサ80は、図示しない発光部及び受光部を含んで構成されており、発光部から発した光が記録用紙Pで反射され、該反射光を受光部で検出することにより、記録用紙Pの印刷領域の反射光学濃度(いわゆるOD(Optical Density)値、以下、単に「濃度」と称する)が測定される。なお、本光学センサ80としては、反射型光学センサに限らず透過型光学センサを用いてもよい。
次に、図2を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の電気系の要部構成を説明する。
同図に示されるように、画像形成装置10は、CPU(中央処理装置)100、ROM(Read Only Memory)102、RAM(Random Access Memory)104、NVM(Non Volatile Memory)106、UI(ユーザ・インタフェース)パネル108、及び通信インタフェース112を含んで構成されている。
CPU100は、画像形成装置10全体の動作を司るものである。ROM102は、画像形成装置10の作動を制御する制御プログラム、後述するマスク作成プログラム等のプログラムや各種パラメータ等が予め記憶された記憶媒体である。RAM104は、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる記憶媒体である。NVM106は、
装置の電源スイッチが切られても保持しなければならない各種情報を記憶する不揮発性の記憶媒体である。
UIパネル108は、ディスプレイ上に透過型のタッチパネルが重ねられたタッチパネルディスプレイ等から構成され、各種情報がディスプレイの表示面に表示される。また、
ユーザがタッチパネルに触れることにより所望の情報や指示、例えば、後述するマスク作成プログラムの起動等の指示などが入力される。
通信インタフェース112は、パーソナル・コンピュータ等の端末装置114に接続され、端末装置114から各種情報(例えば、記録用紙Pに形成する画像を示す画像情報)を受信すると共に、各種情報(例えば、画像形成装置10の動作状態を示す情報)を端末装置114に送信するためのものである。
CPU100、ROM102、RAM104、NVM106、UIパネル108、及び通信インタフェース112は、システムバス等のバスBUSを介して相互に接続されている。従って、CPU100は、ROM102、RAM104、及びNVM106へのアクセスと、UIパネル108への各種情報の表示と、UIパネル108に対するユーザの操作指示内容の把握と、端末装置114からの通信インタフェース112を介した各種情報の受信と、端末装置114への通信インタフェース112を介した各種情報の送信と、を各々行う。
また、画像形成装置10は、記録ヘッドコントローラ116及びモータコントローラ118を備えている。
記録ヘッドコントローラ116は、CPU100の指示に従ってインクジェット記録ヘッド48の作動を制御するものである。モータコントローラ118は、モータ30の作動を制御するものである。
記録ヘッドコントローラ116及びモータコントローラ118もまた、バスBUSに接続されている。従って、CPU100は、記録ヘッドコントローラ116及びモータコントローラ118の作動の制御を行う。
本実施の形態に係る画像形成装置10では、さらに、後述するマスクファイル等が記憶される記憶部110、原稿等を読み取るスキャナ部120、及び不良ノズル(インク滴の吐出が異常である異常ノズル)に起因する記録用紙Pへの印刷不良を補正するための補正部122を有している。記憶部110、スキャナ部120及び補正部122もバスBUSに接続されており、これらもCPU100によって制御される。
なお、先述した光学センサ80、温度センサ82、及び湿度センサ84もバスBUSに接続されており、CPU100は、これらのセンサによる検出値を把握することができる。
ところで、近年、画質の向上に対する要求が増すにつれ、各インクジェット記録ヘッド48に配設されるノズル48aの個数も急速に増えつつある。例えば、印刷解像度が1200dpi(dots per inch)の場合、A4サイズの紙幅(21cm)で約1万個のノズル48aが並ぶことになる。
このような規模の数だけノズル48aを備えた各インクジェット記録ヘッド48においては、すべてのノズル48aについて正常な吐出が可能なように構成・維持することは困難で、各インクジェット記録ヘッド48は確率的にある程度の個数の不良ノズルを含んでいる場合もある。ノズルの不良態様としては、一例として、インク滴が吐出しなくなる不吐不良、インク滴の吐出量が減少する細線不良、インク滴の飛翔が曲がる着弾位置ずれ不良が挙げられる。
不良ノズルを検知する方法としては、インクジェット記録ヘッド48により予め定められた不良ノズルを検知するためのテストチャートを印刷し、実際にスジを発生させその結果から判定する方法が挙げられる。印刷されたテストチャートを光学センサ等で読み取ることにより得られた画像情報から、例えば、不良ノズルのノズル番号を特定する方法である。
そして、各インクジェット記録ヘッド48の少なくとも1つにおいて不良ノズルが検知された場合には、通常CPU100による制御に基づいて、その不良ノズルについてインク滴の吐出を停止させる(以下、インク滴の吐出を停止させることを「マスクする」と称する場合がある。)。ただし、マスクしただけでは停止した不良ノズルに対応する位置においてインク滴が常に吐出されなくなるので、記録用紙Pへの印刷において白スジを生じてしまう。そのため、不良ノズルの近傍のノズルを使用して、その白スジを埋めるようにインク滴を吐出させる場合もある。以下、このようにして白スジを目立たなくすることを「補正」と呼ぶことにする。なお、補正の詳細については後述する。
一般的には、以上のようにして、不良ノズルに起因する印刷の異常を補完することが可能であるが、マスクする不良ノズルの数(マスク数)が増加するにつれ白スジを補正しきれなくなる場合が生ずる。例えば、不良ノズルの両隣のノズルを用いて補正する場合において不良ノズルが連続して隣接した場合等である。
また、マスク数が増加するにつれて、例えば通常の印刷において使用するインク滴よりも大きなインク滴を用いて補正する場合には、該補正に起因して、記録用紙Pへの印刷結果を視認した場合にインク滴の粒状性が目立つようになり、印刷された画像の品質が低下する場合も生じ得る。
以上の背景に鑑み、本実施の形態の画像形成装置10では、各々異なる印刷条件下において取得された、マスクすべき不良ノズル(画像形成時にインク滴を不吐出とする不吐出ノズル)を示すマスクファイルを複数準備し、実際の印刷条件に応じてマスクファイルを使い分けるようにしている。このようにすることにより、マスクするノズル数が過不足なく必要最小限に抑えられる。
本実施の形態では、上記印刷条件として、一定の印刷単位(ジョブ)において記録用紙Pに連続して印刷する場合の印刷枚数、記録用紙Pに対する印刷密度、記録用紙Pの種類(記録用紙Pの種類の一例として、普通紙、コート紙、光沢紙等が挙げられる。)、及び環境条件(本実施の形態では、温度及び湿度)を想定している。
ここで、印刷密度とは、記録用紙Pに占める印刷領域の比率であり、デューティ(Duty)あるいはカバレッジ・レート(Coverage Rate)などとも称されるものである。本実施の形態に係る画像形成装置10では、印刷密度は、イエロー(Y)、マゼンタ(M)、シアン(C)、及びブラック(K)の各色ごとに、またモノクロ印刷も含んで規定される。
ここで、各印刷条件とノズルの不良との関係について説明する。
まず、印刷枚数については、連続する印刷枚数が増加するにつれて不良ノズルの数が増加する場合がある。ジョブの単位の印刷動作の開始時においては不良ノズルが発生しないが、印刷動作が進み、印刷枚数が増加するにつれて不良ノズルが発生する場合である。これは、連続する印刷枚数が増加するにつれて、インクジェット記録ヘッド48の温度が上昇したり、ノズル面(図3に表されたインクジェット記録ヘッド48の表面)にミスト(飛び散ったインク滴)が付着したり、あるいはノズル48aの内部に気泡が混入したりすることにより、ジョブの途中で不良ノズルが発生する場合があるからである。
このような不良ノズルに対しては、連続する印刷枚数が少ないジョブではマスクする必要はなく、一定の印刷枚数以上のジョブでマスクすればよい。
また、印刷密度については、印刷密度が高いときにだけ不良ノズルが発生する場合がある。これは、インクジェット記録ヘッド48の構造上複数のノズル48aが共通のインク流路に連結されていることにより、あるノズル48aからのインク滴の吐出が他のノズル48aからのインク滴の吐出に影響を及ぼす流体クロストーク、駆動されるノズル48aの数が増加することによるインクジェット記録ヘッド48の温度上昇、あるいはノズル面へのミストの付着の増加等の原因によるものである。
このような不良ノズルに対しては、印刷密度が相対的に低い画像等を含むジョブの印刷を行う場合にはマスクする必要はなく、印刷密度が相対的に高い画像等を含むジョブの印刷を行う場合にマスクすればよい。
一方、用紙種類については、例えば、普通紙、コート紙、光沢紙の順にインク滴の滲みが少なくなり、スジが目立ち易くなる傾向がある。そのため、普通紙、コート紙、光沢紙の順にノズル不良を検知するための判定条件を厳しくし、各用紙についてスジの目立ち具合を均一化することが考えられる。具体的には、細線不良を判定する線幅の閾値を大きくしたり、着弾位置ずれを判定する位置ずれの許容範囲を小さくすることなどが考えられる。
さらに、環境条件については、通常の環境条件下では不良ノズルを発生しないものの、
低温・低湿下あるいは高温・高湿下においてのみ不良ノズルが発生する場合がある。これは、環境の変動に伴うインクの粘度の変化、あるいはインクの乾燥の程度の変化によってインク滴の吐出状態が不安定化すること等によるものである。
このような不良ノズルに対しては、通常の環境条件下ではマスクする必要がなく、低温・低湿下あるいは高温・高湿下においてマスクすればよい。
本実施の形態に係る画像形成装置10では、以上の各印刷条件の特徴を勘案し、各々異なる印刷条件下において取得された、マスクすべき不良ノズル(不吐出ノズル)を示すマスクファイルを複数準備し、実際の印刷条件に応じてマスクファイルを使い分けるようにしている。
次に、図4及び図5を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の作用について説明する。本実施の形態は、上記印刷条件として、印刷枚数及び印刷密度を考慮した場合の形態例である。
ここで、本実施の形態に係る画像形成装置10は、実際の印刷に先立ちマスクファイルを作成する処理、及び、実際の印刷において使用すべきマスクファイルを特定する処理を実行するものとされている。当該処理は、プログラムを実行することによる、コンピュータを利用してのソフトウエア構成により実現してもよい。また、ソフトウエア構成による実現に限らず、例えばASIC(Application Specific Integrated Circuit)を採用したハードウエア構成や、ハードウエア構成とソフトウエア構成の組み合わせによって実現してもよい。
以下では、本実施の形態に係る画像形成装置10のCPU100が、上記プログラムを実行することによってマスク作成処理及びマスク特定処理を実現する場合について説明する。この場合、当該プログラムをROM102に予めインストールしておく形態や、コンピュータにより読み取り可能な記憶媒体に記憶された状態で提供される形態、有線または無線による通信手段を介して配信される形態等を適用してもよい。
ここで、ユーザが本マスク作成プログラム、あるいはマスク特定プログラムを実行させるタイミングとしては、一例として、[1]ユーザによって予め設定された期間(例えば、1週間、あるいは1か月)毎に定期的に行う場合、[2]ユーザが例えば、重要な印刷物を印刷するのに先立ち予防的に行う場合が挙げられる。
図4は、本実施の形態に係るマスク作成プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。本実施の形態では、UIパネル108等を介し、ユーザによって既にマスク作成処理の実行指示がなされているものとする。
図4において、ステップS700では、不良ノズルを特定するための不良検知用チャート(図6参照)を印刷する。
次のステップS702では、不良ノズルが検知されたか否かを判定し、否定判定となった場合には後述するステップS706に移行する一方、肯定判定となった場合には、ステップS704に移行する。なお、不良検知用チャート及び不良ノズルの検知方法については、詳細に後述する。
ステップS704では、上記不良検知用チャートを用いて検知された不良ノズルの番号及び不良の発生した印刷密度を特定する。特定された不良ノズル番号及び印刷密度は、記憶部110あるいはRAM104等に一旦記憶しておく。
次のステップS706では、予め定められた枚数の不良検知用チャートが印刷されたか否かを判定し、否定判定となった場合にはステップS700に戻って不良検知用チャートの印刷を継続する一方、肯定判定となった場合にはステップS708に移行する。なお、
本実施の形態では、上記予め定められた枚数を、後述する不良検知用チャート300のデューティパターン306で設定され印刷密度ごとに1000枚としている。
ステップS708では、記憶部110あるいはRAM104等に記憶した不良ノズル番号及び印刷密度に基づき、マスクファイルを作成し、作成したマスクファイルを記憶部110に記憶させる。その後、本マスク作成プログラムを終了する。
本実施の形態に係る画像形成装置10においては、後述するように、実際の印刷を実行する際の印刷条件を網羅するように、本マスク作成プログラムによって作成したマスクファイルの印刷条件(本実施の形態では、印刷枚数及び印刷密度)を拡張して、次に説明するマスク特定プログラムで特定するマスクファイルを作成する。当該マスク特定プログラムで特定するマスクファイルの作成は、本マスク作成プログラムのステップS708に引き続き行うようにしてもよいし、別途のプログラムで作成するようにしてもよい。
その場合、本マスク作成プログラムで作成したマスクファイルは、取得時データとして残しておいてもよいし、あるいは、本マスク作成プログラムで作成したマスクファイルを変更して、マスク特定プログラムで特定するマスクファイルを作成してもよい。
一方、図5は、本実施の形態に係るマスク特定プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。本実施の形態では、UIパネル108等を介し、ユーザによって既に本ジョブに係る原稿がスキャナ部120に設定された後、印刷部数等を含めた印刷関連情報の設定及び印刷開始の指示がなされているものとする。
図5において、ステップS750では、スキャナ部120によって原稿を読み込み画像情報に変換する。
次のステップS752では、ユーザにより設定された印刷関連情報及び読み込まれた原稿の画像情報に基づき、印刷枚数及び印刷密度が特定される。
印刷枚数は、例えばスキャナ部120に設けられた図示しないカウンタによる計数及び設定された印刷部数から特定される。また、印刷密度は、例えば読み込まれた原稿の画像情報に基づき平均的な値として特定される。
次に、ステップS754では、ステップS752で特定した印刷枚数及び印刷密度に基づき、記憶部110を参照してマスクファイルを特定し、該特定したマスクファイルを記憶部110から読み出して、例えばRAM104等に記憶させる。その後、本マスク特定プログラムを終了する。
本マスク特定プログラムに引き続き実際の印刷処理が実行されるが、その際には、上記マスク特定プログラムの実行により特定されたマスクファイルに基づいて不良ノズルがマスクされて不吐出ノズルとされ、さらに必要に応じ上記補正がなされる。
次に、図6を参照して、本実施の形態に係る不良検知用チャート300について説明する。不良検知用チャート300を示す画像情報は、予め記憶部110等に記憶されており、必要に応じCPU100に読み出されて使用される。
図6(a)において、不良検知用チャート300は、マゼンタ(M)及びブラック(K)の不良検知用チャート(以下、「MK不良検知用チャート」)であり、マゼンタ(M)の不良ノズル特定用パターン(以下、「M不良ノズル特定用パターン」)302と、ブラック(K)の不良ノズル特定用パターン(以下、「K不良ノズル特定用パターン」)304と、マゼンタ(M)及びブラック(K)の予め定められた印刷密度のパターン(以下、
「MKデューティパターン」)306と、を含んで構成されている。
M不良ノズル特定用パターン302あるいはK不良ノズル特定用パターン304(以下、単に「不良ノズル特定用パターン」)は不良ノズルの位置及び不良の態様を検知するパターンであり、図6(b)に示すように、いわゆるラダーパターンを含んで構成されている。
本実施の形態における不良ノズル特定用パターン302、304は、図3に示すインクジェット記録ヘッド48の各ノズル48a−1ないし48a−Nについて5個おきに繰り返し一定の長さの線分を印刷するパターンである。すなわち、図6(b)に示す位置番号1ないし5に従ってノズル48a−1ないし48a−5で印刷し、次は元に戻って、位置番号1ないし5の位置にノズル48a−6ないし48a−10で印刷していく。残りのノズル48aについても同様に、ノズル48a−Nまで印刷したものである。
一方、MKデューティパターン306(以下、単に「デューティパターン」と称する場合がある。)は実際に不良を発生させて、不良の発生する印刷密度とともに不良の状態を確認するためのパターンであり、マゼンタ(M)及びブラック(K)の各々について予め定められた印刷密度のベタ画像を同時に印刷するパターンである。従って、図4のステップS704で印刷密度を特定する場合には、異なる印刷密度の複数の不良検知用チャート300を印刷する。
図7(a)ないし(d)は、各ノズル不良の態様に応じた不良ノズル特定用パターン302、304の印刷結果の部分拡大図を示している。
図7(a)は、ノズル48aの吐出が正常である場合を示している。ノズルに何らかの異常が生じ正常な印刷ができない状態になると、ノズルの異常状態に応じて印刷された各々の線分がこの正常な印刷パターンからのずれを生ずる。
図7(b)は、何らかの原因によってノズル48aからのインク滴の吐出ができなくなっている場合(不吐不良)の一例であり、当該不良の発生したノズル48aに対応する位置において線分の印刷が欠落している。
図7(c)は、何らかの原因によってノズル48aからのインク滴の吐出量が減少している場合(細線不良)の例であり、当該不良の発生したノズル48aに対応する位置において印刷した線分が細くなっている。
図7(d)は、何らかの原因によってノズル48aから吐出したインク滴の飛翔曲りが生じている場合(着弾位置ずれ不良)の例であり、当該不良の発生したノズル48aに対応する位置において線分が曲がっている。
本実施の形態に係る画像形成装置10では、排出搬送部24に備えられた光学センサ80によって、記録用紙Pに印刷された不良検知用チャート300の不良ノズル特定用パターン302、304を読み取った画像情報に基づいて不良ノズルの番号及び不良態様を検知している。
また、本実施の形態に係る画像形成装置10では、記録用紙Pに印刷された不良検知用チャート300のデューティパターン306を光学センサ80によって読み取ることにより、不良の発生したデューティを検知している。
以上、本実施の形態における不良ノズルの検知方法としてMK不良検知用チャートを用いた形態を例示して説明したが、シアン(C)、及びイエロー(Y)についてもMK不良検知用チャート同様にして作成したCY不良検知用チャートを用いて不良ノズルを検知する。
なお、MK不良検知用チャートとCY不良検知用チャートを別にするのは、特に、デューティパターンの数が増えるとインク滴の量が多すぎ、画像定着部20における定着が困難となることを回避するためである。しかしながら、本発明はこれに限定されることはなく、デューティパターンに配置するパターンの印刷密度によっては、M、Y、C、Kについて1枚の不良検知用チャートとしてまとめてもよいし、あるいは、それぞれ個別にして4枚の不良検知用チャートとしてもよい。
また、本実施の形態においては、目的とする印刷密度のデューティパターン306を含む不良検知用チャート300を印刷密度ごとに印刷して印刷不良が発生する印刷密度を特定する形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されない。例えば、目的に応じて、1つの不良検知用チャート300に、複数の異なる印刷密度のデューティパターン306を配置しておいて印刷不良が発生する印刷密度を特定するようにしてもよい。印刷密度ごとに個別に不良検知用チャート300を印刷した方が不良の検知精度が向上する一方、
複数の印刷密度のデューティパターンを1つの不良検知用チャート300に配置した場合には不良検知の工程が簡略化される。
次に、図4のマスク作成プログラムで作成したマスクファイル、および、図5のマスク特定プログラムで特定すべきマスクファイルの記憶部110への記憶形態について説明する。
図8は、マスク作成プログラムで作成したマスクファイルを記憶部110へ記憶する場合の構成を模式的に示す概念図である。
マスク作成プログラムによって作成されたマスクファイルは、作成時の記録用紙Pの印刷枚数及び印刷密度と関連付けられて記憶部110に記憶される。図8(a)では、一例として印刷枚数及び印刷密度によってマトリクス状に記憶させる場合を例示して示しており、以下、この記憶形態を「マスクファイルマトリクス」400と称することにする。
同図に示すマスクファイルマトリクス400では、印刷枚数は10枚目まで、100枚目まで、500枚目まで及び1000枚目までの4区分、印刷密度は20%、60%及び100%の3区分としている。そして、印刷枚数及び印刷密度の組み合わせの各々に、予め個別の番号が付されたマスクファイルが対応付けられて記憶されている。マスクファイルには、主として、マスク作成プログラムによって特定された不良ノズルのノズル番号が記憶されている。
例えば、印刷枚数10枚目までと印刷密度20%との組み合わせの欄にはマスクファイル1が記憶されている。
図8(b)は、マスクファイル1の記憶内容の一例を示している。同図に示すように、
マスクファイルには、「マスクファイル番号」、「不良ノズル番号」、「印刷密度」、「印刷枚数」、「用紙種類」、及び「環境条件」(温度、湿度)が記憶されている。「不良ノズル番号」は、何らかの原因によって吐出不良となっているノズルに対応するノズル番号であり、同図では、33、158、及び3628である。
次の「印刷密度」、「印刷枚数」、「用紙種類」、及び「環境条件」(温度、湿度)は、マスクファイル1を作成した時の印刷条件を示す付帯データである。
印刷密度はマスクファイル1を作成した時の印刷密度であり、同図では20%である。
上記印刷密度は、マスクファイル作成時に記録用紙Pに印刷された不良検知用チャート300を光学センサ80で読み取って特定された不良が発生する印刷密度を示している。
また、印刷枚数は、「何枚目まで」で示される枚数だけ記録用紙Pに印刷した場合に、
何枚目の記録用紙Pで実際に不良が発生したかを示すデータであり、同図では5〜10枚目である。印刷枚数は、マスクファイル作成時に不良検知用チャート300を印刷した記録用紙Pの枚数を示しており、当該枚数は、例えば、画像形成装置10に備えられた図示しないカウンタによって計数される。
用紙種類はマスクファイル1を作成する際に用いた用紙の種類であり、同図では普通紙である。用紙種類は、マスクファイル作成時にユーザによって設定された用紙種類を示している。あるいは、光学センサ80で不良検知用チャート300が印刷された記録用紙Pの用紙種類を検知し、特定してもよい。なお、本実施の形態における用紙の種類は、他にコート紙、光沢紙がある。
環境条件のうち温度は、マスクファイル1を作成した時の温度であり、同図では20℃である。環境条件のうち湿度は、マスクファイル1を作成した時の湿度であり、同図では50%である。温度および湿度は、画像形成装置10に備えられた温度センサ82および湿度センサ84からの検知信号を読み取って検知する。
マスクファイル2〜12にもマスクファイル1と同様の構成で各データが記憶されている。
図9は、マスク作成プログラムによって作成され、上記のように記憶部110に記憶したマスクファイルマトリクス400を、実際の印刷に適用する場合の記憶部110への記憶形態の一例を示したものである。先述したように、マスク作成プログラムによって作成されたマスクファイルマトリクス400の印刷条件は、実際の印刷条件を網羅するように拡張され、マスクファイルマトリクス402として記憶されている。
すなわち、図9(a)に示すように、マスクファイルマトリクス402の印刷枚数は、
1〜10枚、11〜100枚、101〜500枚、および501〜1000枚のように拡張され、印刷密度は、<0%以上、20%以下>、<20%より大きく、60%以下>、
<60%より大きく、100%以下>のように拡張されている。
そして、記録用紙Pへの印刷枚数が1から10枚までの範囲で、記録用紙Pへの印刷密度が0%以上かつ20%以下であれば、マスクファイル1Aを用いる。マスクファイル1Aは、図8(b)のマスクファイル1を元に作成されている。
図9(b)は、マスクファイル1Aの記憶内容を示している。
不良ノズル番号は、図8(b)のマスクファイル1と同様、33、158、3628である。付帯データとしての印刷密度は、0%以上、20%以下であり、印刷枚数は1〜10枚、用紙種類は普通紙、温度は15℃〜25℃、湿度は30%〜70%である。
マスクファイル2A〜12Aも同様にマスクファイル2〜12が拡張され記憶されている。
そして、実際の印刷に先立ち、マスク特定プログラムによって特定された印刷条件(本実施の形態では、印刷枚数及び印刷密度の各条件)に合致するマスクファイルがマスクファイルマトリクス402の中から特定され、当該マスクファイルで指定された不良ノズルがマスクされて不吐出ノズルとされる。
印刷枚数は、実際に印刷する原稿を読み取って得た値にUIパネル108等から入力された印刷部数を乗算して得る。また、印刷密度は、実際に印刷する原稿をスキャナ部120で読み取った画像情報から平均的な印刷密度を算出して得る。あるいは、ユーザがUIパネル108等を介して予め印刷密度を入力する形態としてもよい。
本実施の形態に係る画像形成装置10では、特定された不良ノズルがマスクされて不吐出ノズルとされるとともに、必要に応じ当該不良ノズルに対する補正が実行される。図10は、その補正について説明する説明図である。なお、本実施の形態に係る補正は、CPU100が補正部122を制御して実行される。
図10(a)は、不良ノズルをマスクした上で記録用紙Pに印刷したベタ画像を、同図(b)は、当該ベタ画像を印刷した時に不良ノズルの両側各2列のノズルから吐出したインク滴500が記録用紙Pに着弾した状態を示している。これらの図に示すように、不良ノズルがマスクされただけでは白スジSが発生する場合が多い。
図10(c)は、不良ノズルの両側のノズルを用いて補正した場合に記録用紙Pに印刷されるベタ画像を、同図(d)は、当該ベタ画像を印刷した時に不良ノズルの両側各2列のノズルから吐出したインク滴が記録用紙Pに着弾した状態を示している。本実施の形態では、補正を実行するノズルからのインク滴は通常の印刷を行う場合に比較して大きなインク滴である大滴502とされている。
図10(c)に示すように、本補正を行うことで、図10(a)に示す白スジはほとんど目立たないようになる。
ここで、本実施の形態では、補正を行う場合にはノズルから大滴502が吐出される形態としたが、必ずしもこれに限定されず通常の吐出量のインク滴500で補正を行ってもよい。この場合、例えば、吐出するインク滴500の数を増やして補正すればよい。
また、補正を実行させるノズルは、必ずしも不良ノズルに隣接する両側のノズルを使用する必要はなく、いずれか一方でもよいし、また、必ずしも隣接しているノズルでなくともよい。
以上の説明で明らかなように、本実施の形態に係る画像形成装置10によれば、形成される画像の品質低下を抑えつつ、吐出を停止させる不良ノズル(不吐出ノズル)の数が抑制される。
[第2の実施の形態]
本実施の形態は、第1の実施の形態において、印刷条件としてさらに用紙種類及び環境条件を考慮した場合の形態である。すなわち本実施の形態では、印刷条件として印刷枚数、印刷密度、用紙種類、及び環境条件を考慮してマスク作成プログラムにより複数のマスクファイルを作成し、マスク特定プログラムによって、実際の印刷に先立ち該複数のマスクファイルから印刷条件に合致するマスクファイルを選択する。
図11及び図12を参照して、本実施の形態に係る画像形成装置10の作用について説明する。
図11は、本実施の形態に係るマスク作成プログラムの処理の流れを示すフローチャートである。本フローチャートは、図4に示すマスク作成プログラムのフローチャートにステップS800とステップS810を追加したものである。本実施の形態では、UIパネル108等を介し、ユーザによって既にマスク作成処理の指示がなされているものとする。また、画像形成装置10の周囲の環境条件(温度、湿度)がユーザによって既に設定されているものとする。
図11において、ステップS800で環境条件、すなわち温度及び湿度をそれぞれ温度センサ82及び湿度センサ82で検知して取得する。
図11において、ステップS802ないしS808は、図4のステップS700ないしS706と同様であるのでその説明を省略する。
次のステップS810で用紙種類を取得する。用紙種類は、光学センサ80で不良検知用チャートを読み取って得られた画像情報に基づいて判断する。
ここで、先述したように、用紙種類について、不良ノズルを検知するための判定条件を変更する場合には、ユーザが本マスク作成プログラムの実行を指示する際に当該用紙種類をUIパネル108等から入力するようにしてもよい。この場合には、ステップS810の位置を、ステップS800の前後いずれかの位置としてもよく、また、入力された用紙種類に応じて、ステップS804における不良ノズルを検知するための判定条件が変更される。
次のステップS812で、マスクファイルを作成し、記憶部110に記憶した後、本マスク作成プログラムを終了する。本実施の形態に係るマスクファイル作成処理においては、本マスク作成プログラムを必要となる環境条件及び用紙種類ごとに実行する。このようにして、本マスク作成プログラムでは、印刷条件としての印刷枚数、印刷密度、用紙種類、及び環境条件が不良ノズル番号と関連付けられて記憶部110に記憶される。
図12は、本実施の形態に係るマスク特定プログラムの処理の流れを示すフローチャートであり、図5のフローチャートにステップS850とステップS854が追加されている。本実施の形態では、UIパネル108等を介し、ユーザによって既に本ジョブに係る原稿がスキャナ部120に設定された後、印刷部数等も含めた印刷関連情報の設定及び印刷開始の指示がなされているものとする。
図12では、まずステップS850で環境条件である温度及び湿度を、それぞれ温度センサ82及び湿度センサ84で検知したデータに基づき取得する。
次のステップS852で、スキャナ部120により原稿を読み込んだ後、次のステップS854で用紙種類を取得する。本実施の形態では、用紙種類をスキャナ部120で読み込んだ画像情報に基づいて判断しているが、これに限られず、ユーザが印刷開始時にUIパネル108等から入力してもよい。後者の場合には、ステップS854の位置をステップS850の前後いずれかの位置としてもよい。
次のステップ856で、スキャナ部120により読み込んだ原稿に基づき、印刷枚数及び印刷密度を特定する。印刷密度は、読み込んだ原稿の画像情報に基づき平均的な印刷密度を算出してもよい。
次に、上記マスク作成プログラムの実行の結果得られるマスクファイルの記憶部110への記憶形態、及び上記マスク特定プログラム実行時のマスクファイルの記憶部110における記憶形態について説明する。
図13は、用紙種類である普通紙、コート紙、光沢紙ごとに記憶部110に記憶されているマスクファイルの記憶形態を示した概念図である。
同図(a)は、用紙種類が普通紙である場合の条件付きマスクファイル510(マスクファイル1〜マスクファイル12から構成されたマスクファイルマトリクス410を含む。)、同図(b)は、用紙種類がコート紙である場合の条件付きマスクファイル512(マスクファイル13〜マスクファイル24から構成されたマスクファイルマトリクス412を含む。)、同図(c)は、用紙種類が光沢紙である場合の条件付きマスクファイル514(マスクファイル25〜マスクファイル36から構成されたマスクファイルマトリクス414を含む。)を示している。図13(a)ないし(c)の条件付きマスクファイル510、512、及び514の環境条件は20℃、50%であり、これらマスクファイルがこの環境条件で取得したものであることを示している。つまり、環境条件の欄には、実際にマスクファイルを作成した時の温度、及び湿度の値を記憶する。以下、条件付きマスクファイル510、512及び514で構成される一群のマスクファイルを「マスクファイル群」1と称する。
本実施の形態では、条件付きマスクファイル510ないし514と同様の条件付きマスクファイルから構成され、低温・低湿、及び高温・高湿の環境条件下で取得されたマスクファイル群(図示省略)をさらに有している。以下、それぞれマスクファイル群2及びマスクファイル群3と称する。つまり、本実施の形態に係るマスクファイルはマスクファイル群1ないしマスクファイル群3の3個のマスクファイル群を含んで構成されている。
マスクファイル群2は、低温・低湿に対応する条件付きマスクファイル516、518、及び520を含んで構成されており、条件付きマスクファイル516は、マスクファイル群1と同様各々12個のマスクファイルを含むマスクファイルマトリクス416(マスクファイル37〜48)を含んで構成されている。同様に、条件付きマスクファイル518は、マスクファイルマトリクス418(マスクファイル49〜60)を、条件付きマスクファイル520は、マスクファイルマトリクス420(マスクファイル61〜72)を含んで構成されている。
また、マスクファイル群3は、高温・高湿に対応する条件付きマスクファイル522、
524、及び526を含んで構成されており、条件付きマスクファイル522は、マスクファイル群1と同様各々12個のマスクファイルを含むマスクファイルマトリクス422(マスクファイル73〜84)を含んで構成されている。同様に、条件付きマスクファイル524は、マスクファイルマトリクス424(マスクファイル85〜96)を、条件付きマスクファイル526は、マスクファイルマトリクス426(マスクファイル97〜108)を含んで構成されている。従って、本実施の形態に含まれるマスクファイルの総数は36×3=108個となる。個々のマスクファイル(マスクファイル1〜マスクファイル108)へのデータの記憶形式は、図8(b)と同様である。
ここで、本実施の形態に係る環境条件は、一例として以下のように区分されている。
温度
通常:15℃〜25℃、低温:15℃未満、高温:25℃より大
湿度
通常:30%〜70%、低湿:30%未満、高湿:70%より大
従って、低温・低湿、及び高温・高湿の条件は、マスクファイル作成時に、上記範囲のいずれかの数値の条件で取得したマスクファイルである。例えば、温度14℃、湿度25%で取得したマスクファイルは低温・低湿条件下なのでマスクファイル群2に属し、温度29℃、湿度80%で取得したマスクファイルは高温・高湿条件下なのでマスクファイル群3に属することになる。
図14は、実際の印刷実行時にマスク特定プログラムによって特定されるマスクファイル群1Aないしマスクファイル群3Aのうちのマスクファイル群1Aの記憶部110への記憶形態を概念的に示している。マスクファイル群1Aないしマスクファイル群3Aは各々上述したマスクファイル群1ないしマスクファイル群3に基づき作成されたマスクファイル群であり、図9と同様に印刷条件が実際の印刷条件に拡張されている。従って、マスクファイル群1Aは通常の環境条件下で、マスクファイル群2Aは低温・低湿の環境条件下で、マスクファイル群3Aは高温・高湿の環境条件下での実際の印刷実行時に特定され、使用されるマスクファイル群である。
同図に示すように、マスクファイル群1Aは、条件付きマスクファイル510Aないし514Aを含んで構成されている。図13と同様に、条件付きマスクファイル510Aないし514Aは、各々普通紙、コート紙、光沢紙に対応する条件付きマスクファイルである。条件付きマスクファイル510Aないし514Aでは、環境条件の欄が通常の条件、
すなわち、温度15℃〜25℃、湿度30%〜70%に拡張されている。条件付きマスクファイル510Aないし514Aのそれぞれに属するマスクファイルマトリクス410Aないしマスクファイルマトリクス414Aも図9(b)と同様にして、印刷枚数および印刷密度について拡張されている(図示省略)。
同様にして、マスクファイル群2A(条件付きマスクファイル516A、518A,及び520Aを含む)では、各条件付きマスクファイルの環境条件の欄に低温・低湿の条件、すなわち、温度15℃未満、湿度30%未満が記憶され、マスクファイル群3A(条件付きマスクファイル522A、524A,及び526Aを含む)では、各条件付きマスクファイルの環境条件の欄に高温・高湿の条件、すなわち、温度25℃より大、湿度70%より大が記憶されている(図示省略)。
以上のようにして、マスクファイル群1ないしマスクファイル群3から拡張して記憶部110に記憶されたマスクファイル群1Aないしマスクファイル群3Aに基づき、実際の印刷処理に先立ち、図12のフローチャートに示すマスク特定プログラムが実行される。
そして、実際の印刷が開始される際には、本プログラムで特定されたマスクファイルに基づき不良ノズルがマスクされて不吐出ノズルとされ、必要に応じ、当該不良ノズルに対する補正がなされる。
ここで、上記実施の形態では、4つの印刷条件について、印刷枚数および印刷密度に基づくマスクファイルマトリクスを用紙種類および環境条件のそれぞれ毎に作成する形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されない。ユーザが特に考慮したい印刷条件を選択して、該印刷条件についてのマスクファイルマトリクスを作成してもよく、例えば、
用紙種類又は環境条件のいずれか一方のみについてマスクファイルマトリクスを作成してもよい。この場合、用紙種類については、例えば通常の環境条件下であれば、図13に示す条件付きマスクファイル510ないし514のみ作成し、条件付きマスクファイル510Aないし514Aのみ使用すればよい。また、環境条件については、例えば普通紙の条件であれば、条件付きマスクファイル510、516、及び522のみ作成し、条件付きマスクファイル510A、516A、及び522Aのみ使用すればよい。
また、環境条件については、必ずしも上記実施の形態で例示した通常、低温・低湿、高温・高湿の条件において条件付きマスクファイルを作成する必要もなく、ユーザが設定可能な範囲(例えば、空調設備で設定可能な範囲)の環境条件で条件付きマスクファイルを作成してもよい。
また、4つの印刷条件に基づいて4次元のマスクファイルを作成してもよいし、あるいは、4つの印刷条件で個別にマスクファイルを作成してもよい。後者の場合には、各印刷条件におけるマスクファイルにおいて重複した不良ノズルが存在する場合には、想定する印刷条件のマスクファイル同士で論理積を取って得られる不良ノズルをマスクして不吐出ノズルとしてもよい。また、各印刷条件のマスクファイルの論理和を取って得られる不良ノズルをマスクして不吐出ノズルとしてもよいし、多数決、つまり4つの印刷条件のうち、例えば3つの印刷条件で不良ノズルとされている不良ノズルをマスクして不吐出ノズルとしてもよい。
また、上記各実施の形態では、マスクファイルを作成する場合において、そのつど新しく作成する形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されるものではなく、過去に実行された印刷も考慮した形態としてもよい。例えば、記憶部110に同じマスクファイルを常時記憶させておき、マスクファイルを作成した場合には、当該マスクファイルを更新する形態としてもよい。この場合、図4のステップS708、あるいは、図12のステップ812を「マスクファイル作成・更新」とすればよい。
また、上記各実施の形態では、ユーザが本発明に係る画像形成装置を使用する場合にユーザがマスクファイルを作成する形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、画像形成装置の出荷前にマスクファイルを作成し、出荷時のデータとして記憶部110等に記憶しておく形態としてもよい。
また、上記各実施の形態では、ジョブに先立ちマスクファイルを特定して該特定したマスクファイルに基づきジョブを実行する形態を例示して説明したが、本発明はこれに限定されず、ジョブの途中でマスクファイルを変更する形態としてもよい。例えば、1つのジョブの中で平均的な印刷密度が変わる場合には、異なる印刷密度のマスクファイルを相互に変更してもよい。この場合、図5のフローチャートのステップS754で、当該異なる印刷密度のマスクファイルが複数決定され、読み出される。また、1つのジョブの中で温度センサ82で検知した環境温度が変わる場合には、異なる環境温度のマスクファイルを相互に変更してもよい。この場合、図12のフローチャートのステップS858で、当該異なる環境温度のマスクファイルが複数決定され、読み出される。
さらに、上記各実施の形態では、不良ノズルをマスクするマスクファイルを作成する形態を例示して説明したが、当然ながら逆に吐出が正常な正常ノズルのノズル番号を記憶したファイルを作成し、実際の印刷を実行する際に当該ファイルを特定するようにしてもよい。この場合、図4のステップS704で、全体のノズル番号から不良ノズル番号を除外したノズル番号を特定し、ステップS708で該特定したノズル番号に基づいてファイルを作成すればよい。図11のステップS806及びS812についても同様である。
1、1A、2、2A、3、3A マスクファイル群
10 画像形成装置
12 給紙搬送部
14 処理液塗布部
16 画像形成部
18 乾燥部
20 画像定着部
22 搬出部
24 排出搬送部
26 収容部
28Aないし28E 中間搬送ドラム
30 モータ
32 ベルト
34 保持部材
36 処理液塗布ドラム
38 処理液塗布ローラ
44 画像形成ドラム
46 ヘッドユニット
48 インクジェット記録ヘッド
48a ノズル
56 インク乾燥ドラム
58 温風ヒータ
62 画像定着ドラム
64 定着ローラ
68 排出搬送ドラム
80 光学センサ
82 温度センサ
84 湿度センサ
100 CPU
102 ROM
104 RAM
106 NVM
108 UIパネル
110 記憶部
112 通信インタフェース
114 端末装置
116 記録ヘッドコントローラ
118 モータコントローラ
120 スキャナ部
122 補正部
300 不良検知用チャート
302、304 不良ノズル特定用パターン
306 デューティパターン
400、402、410、412、414、410A、412A、414A マスクファイルマトリクス
500 インク滴
502 大滴
510、512、514、510A、512A、514A 条件付きマスクファイル
P 記録用紙
S 白スジ





Claims (8)

  1. 液滴吐出が正常な正常ノズル及び液滴吐出が異常な異常ノズルを含む複数のノズルと、
    異なる複数の条件の各々に対応させて画像形成時に液滴を不吐出とする不吐出ノズルを定めることが可能なノズル情報を記憶した記憶手段と、
    画像形成に関連する少なくとも1つの前記条件に対応するノズル情報に基づいて定めた不吐出ノズルから液滴が吐出されないように制御すると共に、画像情報に基づいて前記複数のノズルより前記不吐出ノズルを除外した吐出ノズルから液滴が吐出されるように制御する制御手段と、
    を含む画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、画像形成に関連する前記条件が複数存在する場合には、存在する複数の条件の各々に対応するノズル情報で示される不吐出ノズルを組み合わせて定めた不吐出ノズルから液滴が吐出されないように制御する
    請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 画像形成に関連する少なくとも1つの前記条件が経過時間に応じて変化する場合には、
    当該少なくとも1つの前記条件を経過時間に応じて変更し、変更した条件に対応するノズル情報に基づいて定めた不吐出ノズルから液滴が吐出されないように制御する
    請求項1又は請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 前記条件は、複数の記録媒体に連続して画像を形成する場合の連続形成枚数、記録媒体に対する画像形成密度、記録媒体の種類、及び環境条件の少なくとも1つである
    請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  5. 記録媒体に形成された画像を読み取る読取手段をさらに備え、
    前記ノズル情報は、前記異なる複数の条件毎に画像形成時に液滴を不吐出とする不吐出ノズルを定めることが可能なノズル情報を検知するための試験画像を前記読取手段が読み取った結果に基づいて前記記憶手段に記憶される
    請求項1ないし請求項4のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  6. 前記制御手段は、前記画像情報を補正し、記録媒体における不吐出ノズルに対応する領域が、前記吐出ノズルから吐出された液滴により画像形成されるように制御する
    請求項1ないし請求項5のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  7. 前記制御手段は、記録媒体の搬送方向と交差する方向における画像形成を1度にまとめて行うようにして画像情報に基づいて前記吐出ノズルから液滴が吐出されるように制御する
    請求項1ないし請求項6のいずれか1項に記載の画像形成装置。
  8. 液滴吐出が正常な正常ノズル及び液滴吐出が異常な異常ノズルを含む複数のノズルと、
    異なる複数の条件の各々に対応させて画像形成時に液滴を不吐出とする不吐出ノズルを定めることが可能なノズル情報を記憶した記憶手段と、
    を備えた画像形成装置を制御するためのプログラムであって、
    コンピュータを、
    画像形成に関連する少なくとも1つの前記条件に対応するノズル情報に基づいて定めた不吐出ノズルから液滴が吐出されないように制御すると共に、画像情報に基づいて前記複数のノズルより前記不吐出ノズルを除外した吐出ノズルから液滴が吐出されるように制御する制御手段
    として機能させるためのプログラム。
JP2013031482A 2013-02-20 2013-02-20 画像形成装置及びプログラム Expired - Fee Related JP5974925B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013031482A JP5974925B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 画像形成装置及びプログラム
US14/025,029 US9073343B2 (en) 2013-02-20 2013-09-12 Image forming apparatus, image forming method, and non-transitory computer readable medium

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013031482A JP5974925B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 画像形成装置及びプログラム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014159144A true JP2014159144A (ja) 2014-09-04
JP5974925B2 JP5974925B2 (ja) 2016-08-23

Family

ID=51350852

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013031482A Expired - Fee Related JP5974925B2 (ja) 2013-02-20 2013-02-20 画像形成装置及びプログラム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US9073343B2 (ja)
JP (1) JP5974925B2 (ja)

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016068457A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、制御装置および画像処理方法
JP2016155267A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
JP2016182775A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 株式会社Screenホールディングス 画像記録装置、印字データ補正装置および印字データ補正方法
JP2018184737A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 ハタコー産業株式会社 タイル壁の補修方法
US10252519B2 (en) 2016-02-05 2019-04-09 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and liquid usage amount calculation method for liquid ejecting apparatus

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6213346B2 (ja) * 2014-03-31 2017-10-18 ブラザー工業株式会社 印字装置及び印字装置の吐出不良ノズル検出方法
DE102016224303A1 (de) * 2016-12-07 2018-06-07 Heidelberger Druckmaschinen Ag Verfahren und Testmuster zur Detektion und Kompensation ausgefallener Druckdüsen in einer Inkjet-Druckmaschine
DE102017211988A1 (de) * 2017-07-13 2019-01-17 Heidelberger Druckmaschinen Ag Detektion ausgefallener Druckdüsen am Druckrand
US10832399B2 (en) * 2018-10-23 2020-11-10 International Business Machines Corporation Detection for abnormal connectivity on a product
US11822832B1 (en) * 2022-06-22 2023-11-21 Xerox Corporation Automatic identification of print-prohibited regions and template creation

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001310478A (ja) * 2000-04-27 2001-11-06 Seiko Epson Corp ノズルを選択して行うインク滴吐出検査
JP2007118446A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2011005718A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Seiko Epson Corp 目詰まりノズル特定プログラム、装置および方法

Family Cites Families (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4221543B2 (ja) * 2000-09-29 2009-02-12 リコープリンティングシステムズ株式会社 マルチノズルインクジェット記録装置
US6652059B2 (en) 2001-09-27 2003-11-25 Canon Kabushiki Kaisha Image processing apparatus and image processing method
JP4743817B2 (ja) 2001-09-27 2011-08-10 キヤノン株式会社 画像処理装置及び画像処理方法
JP2003136701A (ja) 2001-11-06 2003-05-14 Canon Inc インクジェット記録装置、および該装置における画像の補正方法
EP1308288B1 (en) 2001-11-06 2006-03-01 Canon Kabushiki Kaisha Ink Jet recording apparatus and correcting method for image
JP5296825B2 (ja) * 2011-03-29 2013-09-25 富士フイルム株式会社 記録位置誤差の測定装置及び方法、画像形成装置及び方法、並びにプログラム

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001310478A (ja) * 2000-04-27 2001-11-06 Seiko Epson Corp ノズルを選択して行うインク滴吐出検査
JP2007118446A (ja) * 2005-10-28 2007-05-17 Canon Inc インクジェット記録装置
JP2011005718A (ja) * 2009-06-25 2011-01-13 Seiko Epson Corp 目詰まりノズル特定プログラム、装置および方法

Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016068457A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 セイコーエプソン株式会社 印刷装置、制御装置および画像処理方法
JP2016155267A (ja) * 2015-02-24 2016-09-01 理想科学工業株式会社 インクジェット印刷装置
JP2016182775A (ja) * 2015-03-26 2016-10-20 株式会社Screenホールディングス 画像記録装置、印字データ補正装置および印字データ補正方法
US10252519B2 (en) 2016-02-05 2019-04-09 Seiko Epson Corporation Liquid ejecting apparatus and liquid usage amount calculation method for liquid ejecting apparatus
JP2018184737A (ja) * 2017-04-25 2018-11-22 ハタコー産業株式会社 タイル壁の補修方法

Also Published As

Publication number Publication date
US20140232773A1 (en) 2014-08-21
US9073343B2 (en) 2015-07-07
JP5974925B2 (ja) 2016-08-23

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5974925B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP5971151B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP4992788B2 (ja) 補正値算出方法、及び、液体吐出方法
US9050795B2 (en) Image recording apparatus, control method thereof, and recording medium
JP6000157B2 (ja) インクジェット式印刷装置において、動作不良のインクジェットを検知し補償するシステム及び方法
JP5729972B2 (ja) インクジェット記録装置及びインクジェット記録方法
JP2010082823A (ja) 液体供給装置、画像形成装置、及びプログラム
JP6763386B2 (ja) 画像形成装置及び良否判定方法
JP2010006000A (ja) 画像出力装置及び画像検査方法
US9688066B2 (en) Method of testing print head, printing method, device for testing print head, and printer
US20110141173A1 (en) Fluid ejecting apparatus and fluid ejecting method
JP5899800B2 (ja) 印刷装置、および補正方法
JP2005074956A (ja) 画像形成装置及び画像形成方法
JP6282912B2 (ja) 検査用チャート及び印刷装置
JP5338547B2 (ja) 流体噴射装置、及び、流体噴射方法
JP2020093399A (ja) インクジェット印刷装置および印字不良検出方法
US20210402760A1 (en) Ink discharge operation adjustment method and inkjet recording device
JP2015196297A (ja) テストパターン
JP6131825B2 (ja) 画像形成装置及びプログラム
JP7027805B2 (ja) 印刷装置、印刷方法および印刷制御装置
JP6838331B2 (ja) インクジェット記録装置及び画質調整方法
US11548292B2 (en) Printing apparatus and printing method
US11679598B2 (en) Printing apparatus and printing method
JP2007196393A (ja) 印刷方法、印刷システム及びプログラム
US11338600B2 (en) Recording device and recording method

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20150306

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20151203

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20151208

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20160126

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20160621

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20160704

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5974925

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees