JP2014158448A - 脱穀装置 - Google Patents

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Yoichi Agawa
陽一 阿川
Masahiro Nishigori
将浩 錦織
Masahiko Matsukawa
雅彦 松川
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Abstract

【課題】 扱胴の回転を停止させるとともにカバー体を開作動させる緊急操作を行う緊急操作手段を備え、上記緊急操作した場合における処理物等の扱室外への飛散が防止される脱穀装置を提供することを課題とする。
【解決手段】 扱胴9が内装された扱室11を開閉するカバー体13と、前記扱胴9の側方に配置されて穂先が扱胴9側を向いた状態の穀稈を搬送するフィードチェーン12と、カバー体13側に設けられ且つカバー体13の閉状態時にフィードチェーン12と共に搬送中の穀稈の株元側を挟持する挟持体14とを備えた脱穀装置において、緊急操作手段31によって緊急操作が行われた場合に扱胴9の回転を停止させる回転停止手段と、該回転停止手段による扱胴9の回転停止作動後にカバー体13を開作動させて挟持体14及びフィードチェーン12による挟持を解除する解除手段とを有する。
【選択図】 図3

Description

この発明は、扱胴の回転を停止させるとともにカバー体を開作動させる緊急操作を行う緊急操作手段を備えた脱穀装置に関する。
扱室内での回転によって穀稈の脱穀処理を行う扱胴と、扱室を開閉するカバー体と、前記扱胴の側方に配置されて穂先が扱胴側を向いた状態の穀稈を搬送するフィードチェーンと、カバー体側に設けられ且つカバー体の閉状態時にフィードチェーンと共に搬送中の穀稈の株元側を挟持する挟持体とを備えた脱穀装置が従来公知である。
このような脱穀装置では、フィードチェーンと挟持体との間に手作業で穀稈を導入して脱穀させる手扱ぎ作業等を行っている最中に、該作業者の衣類や手等がフィードチェーンと挟持体との間に挟まれる虞があり、このような場合には緊急でカバー体を開作動させて上記挟持を解除するとともに、扱胴の回転を停止させる必要がある。
このため、扱胴の回転を停止させるとともにカバー体を開作動させる緊急操作を行う緊急操作手段を設け、該緊急操作が行われた場合には、扱胴の回転を停止させるとともに、カバー体を開作動させて挟持体及びフィードチェーンによる挟持を解除する特許文献1に示す脱穀装置が開発され、公知になっている。
特許第3065906号公報
しかし、上記文献の脱穀装置では、該緊急操作が行われた場合、挟持体及びフィードチェーンによる挟持を解除するカバー体の開作動後に、扱胴の回転停止作動が行われるため、扱胴が回転している状態でカバー体が開作動して扱室が開放され、扱胴側の処理物等が扱室から外側に飛散する虞がある。
本発明は、扱胴の回転を停止させるとともにカバー体を開作動させる緊急操作を行う緊急操作手段を備え、上記緊急操作した場合における処理物等の扱室外への飛散が防止される脱穀装置を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、第1に、扱室11内での回転によって穀稈の脱穀処理を行う扱胴9と、扱室11を開閉するカバー体13と、前記扱胴9の側方に配置されて穂先が扱胴9側を向いた状態の穀稈を搬送するフィードチェーン12と、カバー体13側に設けられ且つカバー体13の閉状態時にフィードチェーン12と共に搬送中の穀稈の株元側を挟持する挟持体14と、扱胴9の回転を停止させるとともにカバー体13を開作動させる緊急操作を行う緊急操作手段31とを備えた脱穀装置において、緊急操作手段31によって緊急操作が行われた場合に扱胴9の回転を停止させる回転停止手段と、該回転停止手段による扱胴9の回転停止作動後にカバー体13を開作動させて挟持体14及びフィードチェーン12による挟持を解除する解除手段とを有することを特徴としている。
第2に、エンジンを停止させるエンジン停止手段34と、扱胴9に制動力を作用させる制動機構26と、カバー体13を開方向に付勢する付勢部材18と、カバー体13を閉状態でロックするロック部材38,39とを備え、前記回転停止手段は、エンジン停止手段34によるエンジン停止と、制動機構26による制動力の作用によって、扱胴9の回転を停止させるように構成され、前記解除手段は、ロック部材38,39のロック解除作動によってカバー体13を付勢部材18の付勢力により開作動させるように構成されたことを特徴としている。
第3に、前記制動機構26の制動作動と、前記ロック部材38,39のロック解除作動との両方を行う単一のアクチュエータ33を設けたことを特徴としている。
第4に、上記エンジン停止手段34及びアクチュエータ33の制御を行う制御部64を設け、緊急操作手段31による緊急操作の信号を制御部64を介さずに直接的にエンジン停止手段34及びアクチュエータ33に出力する緊急出力回路63を設けたことを特徴としている。
緊急操作手段によって緊急操作が行われた場合には、扱胴の回転停止作動後にカバー体が開状態となって挟持が解除されるため、扱胴が回転された状態のままカバー体が開状態になることによる処理物等の扱室外への飛散を確実に防止できる。
また、エンジンを停止させるエンジン停止手段と、扱胴に制動力を作用させる制動機構と、カバー体を開方向に付勢する付勢部材と、カバー体を閉状態でロックするロック部材とを備え、前記回転停止手段は、エンジン停止手段によるエンジン停止と、制動機構による制動力の作用によって、扱胴の回転を停止させるように構成され、前記解除手段は、ロック部材のロック解除作動によってカバー体を付勢部材の付勢力により開作動させるように構成されたものによれば、ロック部材のロック解除のみによって、カバー体が開作動するため、構造が簡略化されるとともに、エンジン停止と制動力の両方によって、扱胴の回転を確実且つ迅速に停止できる。
また、前記制動機構の制動作動と、前記ロック部材のロック解除作動との両方を行う単一のアクチュエータを設けたものによれば、アクチュエータを複数設ける必要がなく、構成がシンプルになり、コストを低く抑えることができる。
また、上記エンジン停止手段及びアクチュエータの制御を行う制御部を設け、緊急操作手段による緊急操作の信号を制御部を介さずに直接的にエンジン停止手段及びアクチュエータに出力する緊急出力回路を設けたものによれば、制御部の故障や、判断遅れが生じる場合には、柔軟に対応可能になる。
本発明を適用した脱穀装置を備えた自脱式のコンバインの側面図である。 脱穀装置の要部側面図である。 脱穀装置の要部正面図である。 脱穀装置の要部背面図である。 緊急作動装置の構成を示す要部正面図である。 緊急作動装置の構成を示すブロック図である。
図1は、本発明を適用した脱穀装置を備えた自脱式のコンバインの側面図である。本自脱式コンバインは、左右一対のクローラ式走行装置(走行部)1,1に支持された走行機体2と、該走行機体2の前部に昇降自在に連結されて圃場の穀稈の刈取作業等を行う刈取部3とを備えている。
走行機体2は、オペレータが乗込んで各種操作を行う操縦席(操縦部)4と、該操縦席4の後方斜め左側に配置され且つ前記刈取部3で刈取られた穀稈の脱穀・選別処理を行う脱穀装置6と、該脱穀装置6の後方に配置されたカッタ部7と、操縦席4の真後ろ側且つ脱穀装置6の右側方に配置されて穀粒を貯留するグレンタンク8とを有している。
図2は、脱穀装置の要部側面図であり、図3は、脱穀装置の要部正面図であり、図4は、脱穀装置の要部背面図である。脱穀装置6は、前後方向に延びる円柱状の扱胴9が自身の軸回りに回転駆動可能に支持された扱室11と、扱室11の外側側方に配置されて穀稈を後方搬送する前後方向のフィードチェーン12と、扱室11の外側側方及び上方を開閉するように走行機体2の枠体(機体フレーム)2a側に回動自在に支持されたシリンダカバー(カバー体)13と、シリンダカバー13の下端部に取付固定されて前後方向に延びる挟持レール(挟持体)14と、扱室11の下方に形成された選別室16と、上記扱胴9の直下近傍に配設されて該扱胴9の外周面に沿った円弧面状に成形された受網17とを備えている。
シリンダカバー13は、扱室11の上方及び側方をカバーするようにアングル状に成形されている。このシリンダカバー13は、自身の上部且つ左右内側端部(図示する例では、右側端部)の前後方向の軸13aを支点として、上下回動自在に枠体2aに支持されている。この回動によって、該シリンダカバー13は、扱室11の外側側方及び上方を開放するように上方位置に回動された開姿勢と、扱室の外側側方及び上方を塞ぐように下方位置に回動された閉姿勢とに切換可能に構成される。
シリンダカバー13が閉姿勢に切換えられた際(シリンダカバー13の閉状態時)、前記フィードチェーン12の直上近傍に挟持レール14が位置し、この状態では、該フィードチェーン12と挟持レール14とによって、穀稈が、後方搬送可能に挟持して保持される状態になる。
また、このシリンダカバー13は、前後一対のガススプリング(付勢部材)18によって、開姿勢(開方向)に付勢されるとともに、該シリンダカバー13は、脱穀装置6内に設置されたロック機構19によって、閉状態でロックされる。
扱胴9は、自身の軸心上に形成された前後方向の回転軸9aを支点として、回転駆動される。具体的には、シリンダカバー13の前部から下方に一体的に延設された前壁部21と、シリンダカバー13の後部から下方に一体的に延設された後壁部22との間に扱胴9が回転駆動可能に支持され、これによって、扱胴9は、上記軸13aを支点として、シリンダカバー13と一体で上下回動される。
また、前後の壁部21,22の一方(図示する例では前壁部)には、エンジン動力を扱胴に伝動して回転駆動させる駆動装置23が設置される。この駆動装置23には、エンジン動力を扱胴9に伝動する伝動機構24の他に、扱胴9に制動力を作用させて(扱胴9にブレーキを掛けて)回転を停止させる制動機構26も設けられている。この制動機構26による制動力は、駆動装置23の外面側に設置された切換レバー27の上下回動によって、制動力の扱胴9への作用・非作用の切換が行われる。
選別室16は、受網17側から漏下してくる処理物を、後方斜め上方に流動する選別風によって、籾等の穀粒と、藁屑等からなる排出物とに選別する。排出物は、走行機体2の後端側から機外に排出される一方で、穀粒は、グレンタンク8内に移送されて一時的に貯留される。
以上のように構成されるコンバインでは、刈取部3を下降させた状態での走行機体2の前進走行させた際、刈取駆動される刈取部3によって刈取られた穀稈が、刈取部3の搬送装置3aによって後方搬送され、フィードチェーン12の前端側に渡される。フィードチェーン12は、穂先が扱胴9側を向くように扱室11内に挿入された状態の穀稈の株元側を、挟持レール14と共に挟持して後方に搬送する。
穀稈は、フィードチェーン12による上記後方搬送過程で、扱胴9により扱降し処理(脱穀処理)されて排藁になる他、扱室11で脱穀処理された処理物は、受網17を漏下して選別室16に供給される。排藁となった穀稈は、排藁チェーン28によって後方搬送され、そのまま機外に排出されるか、或いは、カッタ部7で切断処理された後に機外へ排出される。一方、上記処理物は、上述した通り、選別室16内において、機外に排出される排出物と、グレンタンク8に収容される穀粒とに選別される。
なお、図示しないエンジンから動力は、脱穀クラッチ(図示しない)によって断続され、この断続された動力は、HST30(図6参照)への動力と、扱胴9側への動力への動力とに分岐される。HST30では、脱穀クラッチ側から入力される動力を油圧作動によって無段階に変速させ、この変速された動力を出力する。HST30から出力される上記動力は、フィードチェーン12側にダイレクトに伝動されるとともに、刈取クラッチ(図6参照)を介して、前処理部3側に断続伝動される。
また、該構成のコンバインでは、フィードチェーン12の前端側と、挟持レール14の前端側との間に、手作業で、穀稈を供給して、該穀稈の脱穀・選別処理を行わせる手扱ぎ作業を行うことができる。
この手扱ぎ作業を行うため、脱穀装置6の前部の外側側面(具体的には、シリンダカバー13の前部の外側側面)には、手扱ぎモードへの切換を行う手扱ぎスイッチ(切換操作手段)29が押し操作可能に設けられている。手扱ぎスイッチ29による手扱ぎモードへの切換時、コンバインは、刈取部3を駆動停止させるとともに、フィードチェーン12及び扱胴9を含む脱穀装置6を駆動させる。
ところで、手扱ぎ作業の最中において、作業者の手や衣類等がフィードチェーン12と挟持レール14との間に巻込まれる緊急事態が発生した際には、扱胴9を迅速に回転停止させるとともに、シリンダカバー13を至急で開作動させて挟持レール14及びフィードチェーン12による挟持を解除させることにより、不測の事態を未然に防止できる。さらに、該緊急時には、これらの動作に加えて、フィードチェーン12を駆動停止させることにより、上記不測の事態をさらに効率的に防止できる。
このため、本コンバインには、手扱ぎスイッチ29の近傍に配置された押し操作式の緊急操作スイッチ(緊急操作手段)31と、緊急操作スイッチ31の操作に応じて、上記挟持の解除と、扱胴9及びフィードチェーン12の駆動停止とを行う緊急作動装置32とが設けられている。
緊急操作スイッチ31は、手扱ぎ作業中の作業者が押し操作(緊急操作)可能なように脱穀装置6の外側側面の前部に配置されている。なお、この緊急操作スイッチ31は、モーメンタリ式でもオルタネイト式でもよく、スイッチの種類は限定されず、この任意の緊急操作スイッチ31の緊急操作によって、上記作動(緊急停止作動)が実行される。
次に、図1乃至図6に基づいて、緊急操作スイッチ31及び緊急作動装置32の構成を詳述する。
図5は、緊急作動装置の構成を示す要部正面図であり、図6は、緊急作動装置の構成を示すブロック図である。緊急作動装置32は、扱胴9の回転を停止させる回転停止手段と、シリンダカバー13を開作動させて挟持レール14及びフィードチェーン12による挟持を解除する解除手段とを備えている。
上記解除手段は、シリンダカバー13を開作動させるように構成され、具体的には、この解除手段が上述のロック機構19及びガススプリング18によって構成されている。このロック機構19は、電動式の駆動モータ(アクチュエータ)33からの動力によって、ロック解除作動し、これによってシリンダカバー13の閉状態でのロックが解除されてガススプリング18の付勢力によりシリンダカバー13が開作動し、上述の挟持が解除される。
上記回転停止手段は、エンジンを停止させる燃料カットソレノイド等からなるエンジン停止手段34と、扱胴9に制動力を作用させる上述の制動機構26とを備えている。そして、上述の駆動モータ33からの動力によって、この制動機構26が制動作動される。すなわち、ロック機構19及び制動機構26は、単一の駆動モータ33によって、作動される。
ロック機構19は前後一対で設けられ、それぞれ前ロック機構19F、後ロック機構19Rとなっている。図3及び図4に示す通り、前後のロック機構19F,19Rは、シリンダカバー13の左右外側端部寄りに上下揺動操作可能に支持されたロック解除レバー36,37と、シリンダカバー13側に上下揺動自在に支持されてフック状に成形されたロック部材38,39と、ロック解除レバー36,37をロック部材38,39に連結するリンク機構41,42とを、それぞれ各別に備えている。
前後の各ロック解除レバー36,37の先端部に形成されたグリップ部36a,37aは、上下揺動操作可能な状態で、シリンダカバー13から外側側方に突出している。前後の各ロック部材38,39は、シリンダカバー13の前後の壁部21,22にそれぞれ上下回動自在に支持されている。
ロック部材38,39を下方側(ロック側)に回動させて、枠体2a側に固設された前後方向のロックピン43,44に引掛けて係合させることにより、シリンダカバー13が閉状態でロックされるロック作動が行われる一方で、ロックピン43,44に引掛けられたロック部材38,39を、上方側(解除側)に回動させることにより、該ロックピン43,44との係合が解除され、シリンダカバー13のロックが解除されるロック解除作動が行われる。
前ロック機構19Fを構成するリンク機構41は、図3に示す通り、シリンダカバー13の天井面側の左右方向中央部に左右揺動自在に支持された中間アーム46と、中間アーム46とロック解除レバー36とを連結する左右方向の操作側ロッド47と、中間アーム46とロック部材38とを連結する斜め方向の作動側ロッド48と、作動側ロッド48とロック部材38との間に設置されて該ロック部材38をロック側である下方側に付勢する引張スプリング等の弾性部材49とを有している。
このように構成される前ロック機構19Fは、ロック解除レバー36の上方側(解除側)への揺動によって、操作側ロッド47が外側側方に変位し、これによって作動側ロッド48が上方側に変位し、これによって上述のロック解除作動が行われる。
一方、後ロック機構19Rを構成するリンク機構42は、図4に示す通り、ロック解除レバー37とロック部材39とを連結する左右方向のロッド51と、ロッド51とロック部材39との間に設けられてロック部材39をロック側に付勢する引張スプリング等の弾性部材52とを有している。
このように構成される後ロック機構19Rは、ロック解除レバー37の上方側(解除側)への揺動によって、ロッド51が外側側方に変位し、これによって上述のロック解除作動が行われる。
また、本コンバインでは、この前後のロック機構19,19の一方側(具体的には前ロック機構19F)のロック解除作動に連動して、他方側のロック機構19(具体的には後ロック機構19R)をロック解除作動させる連動機構53が設けられている。
連動機構53は、前後のロック機構19F,19R同士をワイヤ54で連結することにより、構成されている。具体的には、上記一方側のロック機構19である前ロック機構19Fのロック解除作動によって引張作動されるように、該ロック機構19F(具体的には、作動側ロッド48)にワイヤ54の一端側が連結されるとともに、このワイヤ54の他端側は、上記引張作動時に上記他方側のロック機構19である後ロック機構19Rのロック部材39を解除側に回動させるように該後ロック機構19R(具体的にはロック部材39自体)に連結されている。
このため、前後のロック機構19F,19Rが共にシリンダカバー13を閉状態でロックしている状態で、前ロック機構19Fをロック解除作動させると、連動機構53によって、後ロック機構19Rもロック解除作動される。一方、前後のロック機構19F,19Rが共にシリンダカバー13を閉状態でロックしている状態で、後ロック機構19Rをロック解除作動させた場合には、ワイヤ54が緩むのみで引張作動されないため、前ロック機構19Fはロック状態(ロック部材38がロックピン43に係合された状態)で保持される。
このような構成から、図3及び図5に示す通り、上記一方側のロック機構19である前ロック機構19Fに、ロック解除作動の動力源となる上述の駆動モータ33が設置されている。
駆動モータ33は、支持部材56を介して、シリンダカバー13側に支持され、この駆動モータ33の動力は、ギヤ伝動機構57を介して、自身の軸回りに回転可能に支持部材56に支持された上下方向の作動軸58に伝動される。この作動軸58の外周には作動スリーブ(作動体)59がネジ係合された状態で装着され、作動軸58が駆動モータ33からの動力によって回転駆動されると、作動スリーブ59がネジ送りされて軸方向の移動する。この作動スリーブ59の上端部には、上述した前ロック機構19のロック解除レバー36に下側から接当している。
このため、駆動モータ33を駆動させて回転動力を作動軸58に伝動すると、作動スリーブ59が上方側に移動し、ロック解除レバー36が解除側である上方側に揺動され、これによって、前ロック機構19Fがロック解除作動するとともに、連動機構54を介して後ロック機構19Rもロック解除作動され、シリンダカバー13の閉状態でのロックが解除される。ちなみに、ロック解除レバー36は、上述した弾性部材49の付勢力によって、下方揺動方向に常時付勢されているため、ロック解除レバー36と作動スリーブ59との接当状態が安定的に保持される。
また、この作動スリーブ59と、上述した切換レバー27とは、連結機構であるワイヤ61によって連結される。具体的には、作動スリーブ59の外周に一体的に延設された連結片59aにワイヤ61の一端が連結され、このワイヤ61の他端側は弾性部材62を介して、切換レバー27の先端部に連結されている。
このワイヤ62は、シリンダカバー13を開作動させる作動スリーブ59の上方移動によって、引張作動され、制動機構26の制動力を作用させる作用側(図示する例では下方側)に切換レバー27を揺動させ、これによって、制動機構26が制動作用し。扱胴9にブレーキが掛かり、該扱胴9の回転が停止される。ちなみに、この切換レバー27は、任意の付勢手段によって、制動機構26の制動力を作用させない非作動側に常時付勢されている。
なお、作動スリーブ59を、上方側にスライド移動させる過程において、制動機構26を制動作動させるタイミングと、ロック機構19のロック部材をロック解除作動させるタイミングとは、意図的にずらされており、具体的には、ロック解除作動よりも先に制動作動が行われるようにタイミングが設定されている。
すなわち、回転停止手段は、緊急操作スイッチ31によって緊急操作が行われた場合に扱胴9の回転を停止させる。一方、解除手段は、該回転停止手段による扱胴9の回転停止作動の開始後にシリンダカバー13を開作動させて挟持レール14及びフィードチェーン12による挟持を解除するように構成されている。
これを言換えると、作動スリーブ59の上下方向の移動範囲における一端側(図示する例では下端側)には、両ロック機構19をロック解除作動しないでロック状態で保持させる共に作動機構26による制動力を作用させない非作動位置X1が設定され、作動スリーブ59の上下方向の移動範囲における他端(図示する例では上端側)には、両ロック機構19をロック解除作動8させてシリンダカバー13を開作動させることにより上述した挟持を解除する解除位置X3が設定され、上記移動範囲における非作用位置X1と解除位置X3との間には、切換レバー27を作用側に揺動作動させることにより制動機構26を制動作動させて扱胴9にブレーキを掛ける制動位置X2が設定される。
ちなみに、作動スリーブ59の移動範囲は、非作動位置X1及び解除位置X3にそれぞれ設置された図示しないセンサ等によって適切に設置され、この両側のセンサによって、作動スリーブ59の移動範囲を規定し、作動スリーブ59が解除位置X3に達すると、駆動モータ33が停止されるが、この時点で、扱胴9の回転停止作動及びロック解除作動は完了した状態になる。また、非作動位置X1以外の位置(具体的には、解除位置X3)に作動スリーブ59がスライドされている状態で、キースイッチ等によりエンジンが始動された場合、駆動モータ33によって作動軸58を逆方向に回転駆動させることにより、該作動スリーブ59はスライドされて元の位置である非作動位置X1に復帰する。
また、図6に示す通り、この駆動モータ33お呼びエンジン停止手段34は、リレー回路等からなる緊急出力回路63を介して、緊急操作スイッチ31に直接接続されており、緊急操作スイッチ31による緊急操作によって出力される電気的な信号が、この緊急出力回路63によって、駆動モータ33及びエンジン停止手段34に直接入力され、エンジンが停止されるとともに、作動スリーブ59が非作動位置X1から制動位置X2を経て解除位置X3まで移動する。
エンジン停止手段34によって、エンジン動力が停止されると、扱胴9及びフィードチェーン12へのエンジン動力の伝動も停止される。すなわち、エンジン停止手段34は、フィードチェーン停止手段としても機能している。
ちなみに、扱胴9は慣性力によって一定時間は回転状態が保持される。一方、HST30の油圧ポンプの駆動が停止されて該HST30内の作動油の流動が停止され、この流動停止によって、HST30自体に制動力が作用するため、フィードチェーン12はエンジン停止後に直ちに停止される。
このため、緊急操作スイッチ31による緊急操作の信号が緊急出力回路63を介して、エンジン停止手段34と、駆動モータ33(ロック機構19及び制動機構26)とに入力されると、エンジンが停止されるとともに、作動スリーブ59による非作動位置X1から解除位置X3への移動が開始されるが、まず、該エンジン停止によって、フィードチェーン12の駆動が直ちに停止される。続いて、作動スリーブ59の非作動位置X1から制動位置X2への移動によって、扱胴9にブレーキが掛かって扱胴9の回転停止作動が開始される。この作動の開始の後(さらに具体的には、扱胴9の回転停止作動の完了後)、作動スリーブ59の制動位置X2から解除位置X3への移動によって、ロック解除作動が実行され、フィードチェーン12及び挟持レール14による挟持が解除される。
すなわち、フィードチェーン12の駆動停止→扱胴9の回転停止→挟持の解除の順番で作動が開始され随時終了していく。なお、フィードチェーン12の駆動停止と、扱胴9の回転停止の順序は、上記例と逆にしてもよいが、この場合でも、挟持解除は、最後に実行される。すなわち、フィードチェーン12と扱胴9が共に停止作動された後に、シリンダカバー13を開作動させる。
また、図6に示す通り、この駆動モータ33(ロック機構19及び制動機構26)及びエンジン停止手段34は、マイコン等からなる制御部64の出力側にも接続されている。この他、制御部64の出力側には、上述したHST30と、上述した脱穀クラッチ及び刈取クラッチの断続を操作する伝動クラッチ操作機構66とが接続されている。
一方、制御部64の入力側には、フィードチェーン12や排藁チェーン28側に設置されて搬送される穀稈の詰りを検出する詰りセンサ(詰り検出手段)67と、グレンタンク8内の穀粒が所定以上(本例では満タン)になったことを検出する満杯センサ(貯留検出手段)68とが接続されている。
この制御部64によれば、伝動クラッチ操作機構66を介して、上述した脱穀クラッチと刈取クラッチを各別に断続させることが可能であるため、上述した手扱ぎモードへのモード切替も容易に行うことが可能になる。また、詰りセンサ67によって穀稈の詰り状態が検出された場合や、満杯センサ68によってグレンタンク8の満杯状態が検出された場合には、制御部64からの電気的な制御信号をエンジン停止手段34に出力して、エンジンを停止させることも可能になる。
また、緊急操作スイッチ31は、制御部64を介さずに、緊急出力回路63によって、直接的に駆動モータ33及びエンジン停止手段34に接続されているため、制御部64の判断遅れや、制御部64自体の故障に左右されることなく、エンジン停止作動や、駆動モータ33の駆動を速やかに実行することが可能になり、制御部64による緻密な制御と、緊急操作スイッチ31による緊急時の確実且つ迅速な対応とを両立できる。
なお、本例では、緊急操作スイッチ31を緊急出力回路63に接続しているが、これに代えて、該緊急操作スイッチ31を、制御部64の入力側に接続してもよい。これによって、エンジン停止手段34に作動開始の信号を出力するタイミングと、駆動モータ33に作動開始の信号を出力するタイミングを、制御部64側で適宜制御可能となる。例えば、エンジン停止手段34に作動開始の信号を出力した後に、駆動モータ33に作動開始の出力信号を出力してもよし、或いは、両者に同士に信号を出力してもよい。
また、回転停止手段として、エンジン停止手段34の他に制動機構26を設けているが、制動機構26を省略し、エンジン停止手段34のみによって、回転停止手段を構成してもよく、この場合でも、扱胴9の回転停止作動の開始後(さらに具体的には、扱胴9の回転停止後)に、シリンダカバー13を開作動させる。逆に言えば、回転停止手段としては、エンジン停止手段34のみでも十分な機能を発揮するが、これに制動機構26を併用することにより、扱胴9をさらに迅速に回転停止させることができるため、安全性がさらに向上する。
また、解除手段として、ロック機構19及びガススプリング18を設けているが、これに代えて、シリンダカバー13を開閉する開閉アクチュエータを設けてもよい。この開閉アクチュエータは、油圧又は電動のシリンダ等からなる。そして、この開閉アクチュエータを、制御部64の出力側に接続すると共に、緊急出力回路63を介して緊急操作スイッチ31に接続してもよい。開閉アクチュエータの動作開始のタイミングは、上述の場合と同様に回転停止手段による扱胴9の回転停止作動後に設定される。
さらに、扱胴9をカバー体13側に支持し、両者を一体的に開閉作動させているが、扱胴9を枠体2a側に支持して、カバー体13の開閉時にも、扱胴9が扱室11内に軸支されるようにしてもよい。
9 扱胴
11 扱室
12 フィードチェーン
13 シリンダカバー(カバー体)
14 挟持レール(挟持体)
18 ガススプリング(付勢部材)
26 制動機構
31 緊急操作スイッチ(緊急操作手段)
33 駆動モータ(アクチュエータ)
34 エンジン停止手段
38 ロック部材
39 ロック部材
63 緊急出力回路(リレー回路)
64 制御部(マイコン)

Claims (4)

  1. 扱室(11)内での回転によって穀稈の脱穀処理を行う扱胴(9)と、扱室(11)を開閉するカバー体(13)と、前記扱胴(9)の側方に配置されて穂先が扱胴(9)側を向いた状態の穀稈を搬送するフィードチェーン(12)と、カバー体(13)側に設けられ且つカバー体(13)の閉状態時にフィードチェーン(12)と共に搬送中の穀稈の株元側を挟持する挟持体(14)と、扱胴(9)の回転を停止させるとともにカバー体(13)を開作動させる緊急操作を行う緊急操作手段(31)とを備えた脱穀装置において、緊急操作手段(31)によって緊急操作が行われた場合に扱胴(9)の回転を停止させる回転停止手段と、該回転停止手段による扱胴(9)の回転停止作動後にカバー体(13)を開作動させて挟持体(14)及びフィードチェーン(12)による挟持を解除する解除手段とを有する脱穀装置。
  2. エンジンを停止させるエンジン停止手段(34)と、扱胴(9)に制動力を作用させる制動機構(26)と、カバー体(13)を開方向に付勢する付勢部材(18)と、カバー体(13)を閉状態でロックするロック部材(38,39)とを備え、前記回転停止手段は、エンジン停止手段(34)によるエンジン停止と、制動機構(26)による制動力の作用によって、扱胴(9)の回転を停止させるように構成され、前記解除手段は、ロック部材(38,39)のロック解除作動によってカバー体(13)を付勢部材(18)の付勢力により開作動させるように構成された請求項1に記載の脱穀装置。
  3. 前記制動機構(26)の制動作動と、前記ロック部材(38,39)のロック解除作動との両方を行う単一のアクチュエータ(33)を設けた請求項2に記載の脱穀装置。
  4. 上記エンジン停止手段(34)及びアクチュエータ(33)の制御を行う制御部(64)を設け、緊急操作手段(31)による緊急操作の信号を制御部(64)を介さずに直接的にエンジン停止手段(34)及びアクチュエータ(33)に出力する緊急出力回路(63)を設けた請求項3に記載の脱穀装置。
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