JP2014158162A - 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】精度の良い動きベクトルを算出してぶれを補正できるようにする。
【解決手段】デジタルカメラを片手で持つ場合には、画像の左右で動きベクトル長が異なることが多いため、仮に算出した動きベクトルが大きい領域では検出範囲を小さくして探索範囲を大きくし、仮に算出した動きベクトルが小さい領域では検出範囲を大きくして画像周辺まで動きベクトルを検出できるようにし、精度良くぶれを補正できるようにする。
【選択図】図3
【解決手段】デジタルカメラを片手で持つ場合には、画像の左右で動きベクトル長が異なることが多いため、仮に算出した動きベクトルが大きい領域では検出範囲を小さくして探索範囲を大きくし、仮に算出した動きベクトルが小さい領域では検出範囲を大きくして画像周辺まで動きベクトルを検出できるようにし、精度良くぶれを補正できるようにする。
【選択図】図3
Description
本発明は、特に、動きベクトルを検出するために用いて好適な画像処理装置、画像処理方法およびプログラムに関する。
従来、三脚を使用せずにデジタルカメラで撮影する場合、撮影者の手ブレが課題であり、特に、暗所において遅いシャッタースピードで撮影したり、望遠側で撮影したりすると、撮影画像にブレが生じる可能性が高い。また、近年ではデジタルカメラが身近なものになり、手軽に撮影できることから、片手持ちなどしっかり構えないで撮影する頻度も増加している。
手ブレ補正には、主に光学式手ブレ補正と電子式手ブレ補正とがある。光学式手ブレ補正は、ブレ量を検知し、ブレを打ち消す方向に光学あるいは撮像素子を動かすことにより手ブレ補正を行うものである。また、電子式手ブレ補正は、特に動画撮影や露光時間を分割して合成する撮影方法においては有効な方法であり、撮像素子上の撮像領域のうちの一部をブレに応じて位置を変えて切り出すことにより手ブレ補正を行うものである。しかし、光学式手ブレ補正を行うためには、ブレ量を検知するジャイロ等の素子や、光学あるいは撮像素子を駆動するための構造が必要となる。また、電子式手ブレ補正を行うと、画像を切り出すことにより手ブレ補正を行うため、撮影画角が狭くなる。
このように、電子式手ブレ補正では、補正するブレ量を大きくすると、それに応じて撮影画角が狭くなり、逆に撮影画角を広くすると補正可能なブレ量が小さくなる。そのため、画角とブレ量とを両立する方法が特許文献1に開示されている。この方法では、ズーム位置に応じて電子式手ブレ補正の切り出しサイズを可変とし、広角側ではブレ量が小さいためなるべく画角を広くとり、ブレ量が大きくなる望遠側では画角を狭くしている。
ここで、ブレ量を検知する方法の1つとして動きベクトルを求める方法がある。この方法は、着目フレームの画像と、直前のフレームの画像との間の移動量を画面内で複数求め、動きベクトルとして出力するものである。動きベクトルは電子式手ブレ補正だけでなく、認識した被写体の動きベクトルを求めることにより、被写体の動き検知等にも用いられる。
しかしながら、画面内におけるブレ量は一定とは限らず、例えば片手持ち撮影等では左右で動きベクトル長に差が生じやすい。また、ブレ補正を行う場合には上下左右の移動のみでなくロール(回転)も考慮する必要があり、領域ごとにブレ補正や画像合成する場合には周辺の動きベクトルの精度が重要になる。現状では、画面内の最大動きベクトル量により切り出しサイズを決定する場合が多く、画像周辺の動きベクトルを求められないことが多い。逆に、画像周辺まで動きベクトルを求めるためには、求める動きベクトルの最大量を制限する必要がある。
本発明は前述の問題点に鑑み、動きベクトル長に差が生じやすい場合に、精度良く動きベクトルを検出できるようにすることを目的としている。
本発明の画像処理装置は、複数の画像データの差分から動きベクトルを検出する検出手段と、前記検出手段によって検出される動きベクトルの検出範囲を設定する設定手段とを有し、前記設定手段は、前記動きベクトルの大きさに応じて画面内で前記検出範囲が異なるように設定することを特徴とする。
本発明によれば、精度の良い動きベクトルを算出してぶれを補正することができる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本実施形態に係るデジタルカメラ100の内部構成例を示すブロック図である。
図1において、撮影レンズ10は撮影用のレンズであり、機械式シャッター12は絞り機能を備えるシャッターである。撮像素子14は光学像を電気信号に変換する素子であり、A/D変換器16は撮像素子14のアナログ信号出力をデジタル信号に変換する。
図1は、本実施形態に係るデジタルカメラ100の内部構成例を示すブロック図である。
図1において、撮影レンズ10は撮影用のレンズであり、機械式シャッター12は絞り機能を備えるシャッターである。撮像素子14は光学像を電気信号に変換する素子であり、A/D変換器16は撮像素子14のアナログ信号出力をデジタル信号に変換する。
タイミング発生回路18は、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御され、撮像素子14、A/D変換器16にクロック信号や制御信号を供給する。また、機械式シャッター12以外にも、撮像素子14のリセットタイミングの制御によって、電子シャッターとして蓄積時間を制御することが可能であり、動画撮影などに使用可能である。
画像処理回路20は、A/D変換器16からのデータ或いはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。また、画像処理回路20によって画像の切り出し、変倍処理を行うことにより電子ズーム機能が実現される。さらに、画像処理回路20は、撮像して生成された画像データを用いて、TTL方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、EF(フラッシュプリ発光)処理を行うための所定の演算処理を行う。また、画像処理回路20は、撮像して生成された画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいてTTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理も行っている。
メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、メモリ30、及び圧縮・伸長回路32を制御する。A/D変換器16から出力される画像データは、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、或いはメモリ制御回路22を直接介して、メモリ30に書き込まれる。
画像表示部28は、TFT、LCD等からなり、メモリ30に書き込まれた表示用の画像データはメモリ制御回路22を介して画像表示部28に画像として表示される。画像表示部28を用いて撮像画像を逐次表示することにより、電子ファインダー機能を実現することが可能である。また、画像表示部28は、システム制御回路50の指示により任意に表示をON/OFFすることが可能であり、表示をOFFにした場合にはデジタルカメラ100の電力消費を大幅に低減することができる。
メモリ30は撮影した静止画像データや動画像データを格納するためのものであり、所定枚数の静止画像データや所定時間の動画像データを格納するのに十分な記憶量を備えている。これにより、複数枚の静止画像を連続して撮影する連写撮影やパノラマ撮影の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。また、メモリ30はシステム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。
不揮発性メモリ31は、FlashROM等で構成されたメモリである。システム制御回路50が実行するプログラムコードは不揮発性メモリ31に書き込まれ、システム制御回路50は、逐次読み出しながらプログラムコードを実行する。また、不揮発性メモリ31内にはシステム情報を記憶する領域や、ユーザー設定情報を記憶する領域が設けられ、さまざまな情報や設定を次回起動時に読み出して、復元することを実現している。
圧縮・伸長回路32は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する回路であり、メモリ30に格納された画像データを読み出して圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理を終えた画像データをメモリ30に書き込む。
露光制御部40は、絞り機能を備える機械式シャッター12を制御するものであり、フラッシュ48と連動することによりフラッシュ調光機能も有する。測距制御部42は、撮影レンズ10のフォーカシングを制御し、ズーム制御部44は撮影レンズ10のズーミングを制御する。また、フラッシュ48は、AF補助光の投光機能、フラッシュ調光機能を有している。
露光制御部40及び測距制御部42は、TTL方式を用いて制御されており、画像処理回路20によって演算した演算結果に基づき、システム制御回路50が露光制御部40、測距制御部42に対して制御を行う。また、システム制御回路50は、デジタルカメラ100全体を制御する回路である。
また、システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作手段として、スイッチやダイアル、タッチパネル、視線検知によるポインティング、音声認識装置等の単数或いは複数の組み合わせが構成されている。ここで、これらの操作手段の具体的な説明を行う。
モードダイアルスイッチ60は、電源オフ、自動撮影モード、撮影モード、HDR撮影モード、パノラマ撮影モード、動画撮影モード、再生モード、PC接続モード等の各機能モードを切り替え設定することができる。
シャッタースイッチ(SW1)62は、シャッターボタンの操作途中でONとなり、AF処理、AE処理、AWB処理等の動作開始を指示する。
シャッタースイッチ(SW2)64は、シャッターボタンの操作完了でONとなる。フラッシュ撮影の場合は、EF処理を行った後に、AE処理で決定された露光時間分、撮像素子14を露光させ、この露光期間中に発光させて、露光期間終了と同時に露光制御部40により遮光して、撮像素子14への露光を終了させる。そして、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に画像データを書き込む。次に、画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた現像処理、及びメモリ30から画像データを読み出して圧縮・伸長回路32で圧縮を行う。そして、記録媒体120に画像データを書き込む記録処理を行う。シャッタースイッチ(SW2)64は、以上の一連の処理の動作開始を指示する。
表示切替スイッチ66は、画像表示部28の表示を切り替えることができるスイッチである。この機能により、光学ファインダー104を用いて撮影を行う際に、画像表示部28への電流供給を遮断することにより、省電力を図ることが可能となる。
操作部70は、各種ボタン、タッチパネルや回転式ダイアル等からなり、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、フラッシュ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマー切り替えボタン等がある。また、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮影画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタン等もある。
ズームスイッチ72は、ユーザーが撮像画像の倍率変更指示を行うズーム操作手段である。このズームスイッチ72は、撮像画角を望遠側に変更させるテレスイッチと、広角側に変更させるワイドスイッチとからなる。このズームスイッチ72を用いることにより、ズーム制御部44に撮影レンズ10の撮像画角の変更を指示し、光学ズーム操作を行うトリガとなる。また、画像処理回路20による画像の切り出しや、画素補間処理などによる撮像画角の電子的なズーミング変更のトリガともなる。
電源部86は、アルカリ電池の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Liイオン電池等の二次電池、ACアダプター等からなる。インタフェース90はメモリカードやハードディスク等の記録媒体とのインタフェースであり、コネクタ92はメモリカードやハードディスク等の記録媒体と接続を行うコネクタである。光学ファインダー104は、画像表示部28による電子ファインダー機能を使用せずに撮影を行うためのファインダーである。
通信部110は、USB、IEEE1394、LAN、無線通信、等の各種通信機能を有する。アンテナ112は、無線通信を行うためのアンテナである。なお、アンテナ112の代わりに、他の機器と接続するコネクタとしてもよい。メモリカードやハードディスク等の記録媒体120は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部102、デジタルカメラ100とのインタフェース103、デジタルカメラ100と接続を行うコネクタ106を備えている。
図2は、本実施形態の画像処理回路20による動きベクトルの算出方法を説明するための図である。本実施形態では、入力した画像データ(ライブ画像を含む動画像、及び静止画像)を画像処理回路20にて現像処理を施し、メモリ30に所望の枚数だけ格納する。そして連続するフレームの画像データ間の差分を取ることによりそれぞれのフレームにおける動きベクトルを求める。
まず、図2(a)に示す1枚目の画像のデータが画像処理回路20に入力されると、現像処理としてRGB画像からYUV画像に変換し、メモリ30に格納する。さらに、1枚目の画像にHPF(High Pass Filter、高域通過フィルタ)を施すことにより、図2(b)に示すような被写体のエッジを抽出し、図2(c)に示すように、複数のブロックごとにエッジの有無を判定する。ここで、ブロック201は、エッジが存在するブロックを示している。
ここで、着目ブロック(M*N画素)における着目画素の座標(i,j)のHPFを施した結果をH(i,j)としたとき、エッジ積分値Iは以下の式(1)により算出される。
そして、エッジ積分値I>閾値THIである場合にはエッジを含むブロックと判定する。
次に、着目画像(2枚目)以降の動作について説明する。図2(d)に示す2枚目の画像が画像処理回路20に入力されると、現像処理としてRGB画像からYUV画像に変換し、メモリ30に格納する。次に、図2(e)に示すように、1枚目の画像でエッジありと判定したブロックの中から着目ブロック(M*N画素)202を設定する。1枚目の画像をG1、2枚目の画像をG2、残差R、検出する最大ズレ量(A,B)、着目画素の座標を(i,j)としたとき、以下の式(2)を用いて、残差Rが最小となる(a,b)を求める。図2に示す例の場合、図2(f)に示すように、2枚目の画像における1枚目の画像の着目ブロックの座標203と、検出する最大ズレ量を考慮した動きベクトル探索範囲204とを設定する。なお、動きベクトル検出範囲の設定方法については後述する。そして、動きベクトル探索範囲204内で1画素ずつ残差を求める。図2(g)には、残差205の例を示している。
そして、X軸方向のズレ量a<閾値THA、かつ、Y軸方向のズレ量b<閾値THBである場合にはズレ量小であると判定する。但し、閾値THA≦X軸方向の最大ズレ量A、閾値THB≦Y軸方向の最大ズレ量Bとする。以上により、1枚目の画像を基準とし、エッジが存在するブロックごとに動きベクトルを算出する。その結果、図2(h)に示すような結果が得られる。
ここで、求めた複数の動きベクトルから以下の式(3)によりアフィン係数a,b,c,dを求める。
そして、エッジありと判定された各ブロックの動きベクトル(x'i−xi,y'i−yi)のうち、2つ以上のベクトルを用いて誤差Eが最小になるようなアフィン係数を以下の式(4)により求める。
なお、アフィン係数を求めるのに用いる動きベクトルは検出されたもの全てを用いるのではなく、特異なベクトルを排除してもよい。また、ベクトルを検出したブロックを、画像中心からの距離に応じて優先順位付けし、優先順位が上位のベクトルのみ用いることによりアフィン係数の精度を上げてもよい。さらに、ズレ量判定は各ブロックのズレ量を求めた際に判定するよう説明したが、アフィン係数を算出した後に、X軸方向のズレc<閾値THC、Y軸方向のズレd<閾値THD、回転角θ<閾値THTを用いて判定してもよい。
図3は、本実施形態の画像処理回路20による動きベクトルの検出範囲の設定方法を説明するための図である。図3(a)に示すような片手持ちでの撮影では、画像の左側のブレが大きいことにより左側の動きベクトルが大きくなりやすい。この場合、図3(b)に示すように、直前の画像(1枚目)においてブレ検出領域(検出範囲)は、画面内で画像左側の領域を画像中心寄りに小さく設定し、画像右側の領域を大きくとる。
次に、図3(c)に示すように、その画像左側の検出領域について複数の検出ブロックに分割し、動きベクトル探索範囲を網かけした範囲とし、予測した動きベクトル長を検出できるように着目する画像(2枚目)に検出範囲を設定する。ここで、検出する1ブロックの検出領域及び探索範囲は図3(d)に示すものである。これにより、画像左側では大きい動きベクトルを検出することができる。
同様に、図3(e)に示すように、画像右側の検出領域についても複数の検出ブロックに分割し、動きベクトル検出範囲を網かめした範囲とし、予測した動きベクトル長を検出できるように検出範囲を設定する。ここで、検出する1ブロックの検出領域及び探索範囲は図3(f)に示すものある。これにより、画像右側では小さい動きベクトルを検出できるようにするとともに、画像右側における画像周辺の動きベクトルも検出できるようにする。
なお、画像右側のブレ量が小さいと予測できる場合には、全ブロックを動きベクトルの検出の対象とせず、図3(g)に示すように検出ブロックを間引いて探索時間や動きベクトル演算時間を省いて精度よりも処理速度向上を図ってもよい。
図4は、本実施形態において、撮影時に静止画像を合成する動作手順の一例を示すフローチャートである。なお、以下の説明では、電源がONになると、再生モードではなく撮影モードに設定されているものとして説明する。
まず、電源部86によりデジタルカメラ100の電源がONにされると処理を開始する。そして、ライブ画像を画像表示部28に表示する(S400)。具体的には、ライブ画像のデータ(フレーム)が入力されると画像処理回路20は所定の処理を行い、メモリ30に記憶する。そして、画像表示部28はその画像を表示する。
まず、電源部86によりデジタルカメラ100の電源がONにされると処理を開始する。そして、ライブ画像を画像表示部28に表示する(S400)。具体的には、ライブ画像のデータ(フレーム)が入力されると画像処理回路20は所定の処理を行い、メモリ30に記憶する。そして、画像表示部28はその画像を表示する。
次に、システム制御回路50は、設定されている撮影モードが合成モードであるか否かを判定する(S401)。この判定の結果、合成モードでない場合は動きベクトルを算出せず、S408へ進む。
一方、S401の判定の結果、合成モードである場合は、画像処理回路20によりライブ画像として入力された画像データ(フレーム)に対し、図2に示した手順で仮の動きベクトルを算出する(S402)。なお、最初に動きベクトルを算出する際には、どちら側が動きベクトルが大きくなるかが予測できないため、最初は等しい条件または所定の条件で検出範囲を設定するものとする。そして、画像データ(フレーム)が入力されるに従って動きベクトルの傾向が予測でき、図3に示すような方法により動きベクトルの検出範囲を設定することが可能になる。また、ライブ画像で仮の動きベクトルを毎フレームで算出せず、一定時間間隔を空けてもよい。
次に、システム制御回路50は、ユーザーの操作によりシャッタースイッチ(SW2)64がONにされたか否かを判定する(S403)。この判定の結果、シャッタースイッチ(SW2)64がONにされていない場合はS402に戻り、ライブ画像に対する仮の動きベクトルの算出を繰り返す。
一方、S403の判定の結果、シャッタースイッチ(SW2)64がONにされた場合は、画像処理回路20によりS402にて算出した仮の動きベクトルに従って、図3に示した方法により本撮影の画像における動きベクトルの検出範囲を設定する(S404)。そして、画像処理回路20により図2に示した方法で本撮影用の画像データの動きベクトルを算出する(S405)。
次に、必要枚数分の画像データについて撮影が完了したか否かを判定する(S406)。この判定の結果、必要枚数分の画像データについて撮影が完了していない場合はS405に戻る。一方、S406の判定の結果、必要枚数分の画像データについて撮影が完了した場合は、画像処理回路20により、算出した動きベクトルに基づいて撮影画像を合成する(S407)。その後、システム制御回路50は、電源部86による電源OFFを検知したか否かを判定する(S408)。この判定の結果、電源OFFを検知した場合は処理を終了し、電源OFFを検知しなかった場合はS400に戻る。
図5は、本実施形態において、ライブ画像を含む動画像を撮影する動作手順の一例を示すフローチャートである。
まず、電源部86によりデジタルカメラ100の電源がONにされると処理を開始する。そして、画像処理回路20に入力された画像データ(フレーム)が1枚目であるか否かを判定する(S501)。この判定の結果、1枚目である場合は何もせず、次の画像データが入力されるまで待機する。一方、S501の判定の結果、2枚目以上である場合は、画像処理回路20により、設定した動きベクトル検出範囲により仮の動きベクトルを算出する(S502)。そして、算出した動きベクトルの傾向から図3に示した方法で動きベクトル検出範囲を再設定する(S503)。
まず、電源部86によりデジタルカメラ100の電源がONにされると処理を開始する。そして、画像処理回路20に入力された画像データ(フレーム)が1枚目であるか否かを判定する(S501)。この判定の結果、1枚目である場合は何もせず、次の画像データが入力されるまで待機する。一方、S501の判定の結果、2枚目以上である場合は、画像処理回路20により、設定した動きベクトル検出範囲により仮の動きベクトルを算出する(S502)。そして、算出した動きベクトルの傾向から図3に示した方法で動きベクトル検出範囲を再設定する(S503)。
次に、画像処理回路20により、図2に示した方法で動きベクトルを算出する(S504)。そして、動きベクトルを算出した結果、動きベクトル長が収まっていなかったり、動きベクトルが予測より小さかったりし、動きベクトル検出範囲を変更すべきか否かを判定する(S505)。この判定の結果、動きベクトル検出範囲の変更が必要である場合はS502へ戻り、仮の動きベクトルを算出する処理を行う。このように動画像の撮影条件では、検出範囲を可変にしている。
一方、S505の判定の結果、動きベクトル検出範囲の変更が不要である場合は、画像処理回路20により、検出した動きベクトルに従って画像の切り出しを行い、切り出した画像をライブ画像として画像表示部28に表示する。そして、システム制御回路50は、電源部86により電源がOFFにされたことを検知したか否かを判定する(S507)。この判定の結果、電源のOFFを検知していない場合はS504に戻り、動きベクトルの算出を行い。電源のOFFを検知した場合は処理を終了する。
ここで、一連の動作を行うにあたり、処理能力によっては同一フレームに収まらないこともある。そのため、同一フレームを用いて一連の動作を行ってもよく、逆に複数のフレームにまたがって一連の動作を行ってもよい。また、本実施形態の説明では、最終的に電子式手ブレ補正を行ってライブ画像を表示することを前提としたが、動き検知等でライブ画像を表示する必要がない場合はライブ画像の切り出しを行わなくてもよい。
以上のように本実施形態によれば、動きベクトルが大きい領域では検出範囲を小さくして探索範囲を大きくし、動きベクトルが小さい領域では検出範囲を大きくして画像周辺まで動きベクトルを検出できるようにした。これにより、動きベクトルを用いて精度良く手ブレ補正等を行うことができる。
(その他の実施形態)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。
20 画像処理回路
50 システム制御回路
50 システム制御回路
Claims (7)
- 複数の画像データの差分から動きベクトルを検出する検出手段と、
前記検出手段によって検出される動きベクトルの検出範囲を設定する設定手段とを有し、
前記設定手段は、前記動きベクトルの大きさに応じて画面内で前記検出範囲が異なるように設定することを特徴とする画像処理装置。 - 前記設定手段は、前記検出手段によって検出された動きベクトルが大きい領域ほど検出範囲を小さく設定することを特徴とする請求項1に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、撮影条件に応じて画面内で前記検出範囲の設定を可変することを特徴とする請求項1又は2に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記検出手段によって検出された動きベクトルが小さい領域ほど、検出範囲を間引くように設定することを特徴とする請求項1から3のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 前記設定手段は、前記検出手段によって検出された動きベクトルが大きい領域ほど検出範囲を構成するブロックの数を少なく設定することを特徴とする請求項1から4のいずれか1項に記載の画像処理装置。
- 複数の画像データの差分から動きベクトルを検出する検出工程と、
前記検出工程において検出される動きベクトルの検出範囲を設定する設定工程とを有し、
前記設定工程においては、前記動きベクトルの大きさに応じて画面内で前記検出範囲が異なるように設定することを特徴とする画像処理方法。 - 複数の画像データの差分から動きベクトルを検出する検出工程と、
前記検出工程において検出される動きベクトルの検出範囲を設定する設定工程とをコンピュータに実行させ、
前記設定工程においては、前記動きベクトルの大きさに応じて画面内で前記検出範囲が異なるように設定することを特徴とするプログラム。
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Cited By (2)
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