JP6300569B2 - 撮像装置及びその制御方法 - Google Patents

撮像装置及びその制御方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6300569B2
JP6300569B2 JP2014033534A JP2014033534A JP6300569B2 JP 6300569 B2 JP6300569 B2 JP 6300569B2 JP 2014033534 A JP2014033534 A JP 2014033534A JP 2014033534 A JP2014033534 A JP 2014033534A JP 6300569 B2 JP6300569 B2 JP 6300569B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
imaging
shooting
moving
subject
imaging apparatus
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2014033534A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015159447A (ja
Inventor
植山 輝彦
輝彦 植山
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP2014033534A priority Critical patent/JP6300569B2/ja
Publication of JP2015159447A publication Critical patent/JP2015159447A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6300569B2 publication Critical patent/JP6300569B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Studio Devices (AREA)

Description

本発明は、撮像装置およびその制御方法に関する。
手振れ補正機能が搭載され、高倍率での撮影や低輝度被写体であっても容易に手持ちで撮影することができるデジタルカメラが提案されている。しかし、例えば、天体などのように低輝度で小さな被写体は、長い露光時間と相当な高倍率撮影を必要とするので、フレーミングが困難である。したがって、三脚などにカメラを固定して撮影することが一般的である。しかも、シャッタボタンを押した振動によって、撮影画像に振れの影響が写ってしまうので、セルフタイマやケーブルレリーズを用いて撮影することが多い。
天体撮影を行う場合、カメラを向ける方角や仰角、レンズの画角などの条件で撮像面上を天体が移動する速度が異なる。そのため、三脚などにカメラを固定してセルフタイマを使って撮影を行っても、露光時間が長ければ天体が移動してしまい、撮影画像のブレ(画像ブレ)が発生してしまう。
特許文献1は、本撮影前の予備撮影として長時間撮影を行い、撮影画像の光跡から被写体の回転中心と運動様相を算出し、本撮影時にはこの算出結果を用いて撮影中に被写体の動きを打ち消すように手振れ補正を駆動させるカメラを開示している。また、特許文献2は、観測位置や観測日時をGPS受信機で取得し、取得した情報に基づいて天体の位置情報を算出する装置を開示している。
特開2012−89960号公報 特開平7−129083号公報
しかし、特許文献1が開示するカメラでは、本撮影前に長時間の予備撮影が必要になり、画角を変える毎に予備撮影を実行する必要がある。したがって、例えば天体のような一定の速度と方向に動いている被写体を撮影する場合、長時間の予備撮影やセルフタイマを用いてレリーズを行うと、セルフタイマの待ち時間の間に、画面上の意図しない位置に被写体が移動してしまう。そのため、従来、天体の日周運動に合わせて星を追尾する赤道儀などの専用装置を用いて、リモコンやケーブルレリーズにより撮影しなければ、ユーザが所望する構図で撮影することは困難であった。
本発明は、一定の速度と方向に動いている被写体をセルフルフタイマを用いて撮影する場合でも、撮影前に決めた構図で撮影することを可能とする撮像装置の提供を目的とする。
本発明の一実施形態の撮像装置は、撮像面上の結像位置を移動させる移動手段と、撮影開始指示があった時からの所定時間の経過を計時する計時手段と、前記計時手段によって撮影開始前に前記所定時間の経過が計時されている間に連続して撮像される複数の画像に基づいて、被写体の動きベクトルを検出するベクトル検出手段と、前記所定時間の経過後、撮影開始前に、前記検出された動きベクトルに基づいて前記移動手段を制御することで前記被写体の前記撮像面上の結像位置を移動させる制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記検出された動きベクトルに基づいて前記撮影開始から撮影終了までの間、前記移動手段を制御することで前記結像位置を移動させる
本発明の撮像装置によれば、一定の速度と方向に動いている被写体をセルフルフタイマを用いて撮影する場合でも、撮影前に決めた構図で撮影することが可能となる。
本実施形態の撮像装置の構成を示す図である。 撮像範囲とレンズのイメージサークルとの関係を説明する図である。 実施例1の撮像装置による撮影処理を説明する図である。 実施例1における撮影処理を説明するフローチャートである。 実施例2における撮影処理を説明するフローチャートである。 実施例3の撮像装置による撮影処理を説明する図である。 実施例3における撮影処理を説明するフローチャートである。 撮影準備処理の一例を説明するフローチャートである。 実施例4の撮像装置による撮影処理を説明する図である。
図1は、本実施形態の撮像装置の構成を示す図である。
撮像装置100は、光学像を電気信号に変換する撮像素子14を備える。撮像素子14には、レンズユニット150が着脱可能である。レンズユニット150は、変倍レンズ(以下、ズームレンズ)10、焦点レンズ(以下、フォーカスレンズ)12、撮像位置補正レンズ300、絞りシャッタユニット13、これらを制御する電気信号の接点を備えるコネクタ96を有する。レンズユニット150は、撮像装置100に設けられたレンズ制御用の電気接点を備えるコネクタ97で接続される。
また、撮像装置100は、撮像素子14のアナログ信号出力を増幅してカメラの感度を設定するゲインアンプ120、撮像素子14のアナログ信号出力をディジタル信号に変換するA/D変換器16を備える。
また、撮像装置100は、撮像素子14、A/D変換器16、D/A変換器26にクロック信号や制御信号を供給するタイミング発生回路18を備える。タイミング発生回路18は、メモリ制御回路22及びシステム制御回路50により制御される。
また、撮像装置100は、画像処理回路20を備える。画像処理回路20は、A/D変換器16からのデータ或いはメモリ制御回路22からのデータに対して所定の画素補間処理や色変換処理を行う。
また、画像処理回路20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行う。システム制御回路50が、画像処理回路20によって得られた演算結果に基づいて、露出制御回路40、焦点制御回路42に対して制御を行う。これにより、システム制御回路50は、TTL(スルー・ザ・レンズ)方式のAF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理を行う。
また、画像処理回路20は、撮像した画像データを用いて所定の演算処理を行い、得られた演算結果に基づいて、TTL方式のAWB(オートホワイトバランス)処理を行う。また、画像処理回路20は、撮像した画像列の相関関係から画面中の被写体の動く方向と移動距離を検出する動きベクトル検出回路305を備える。
メモリ制御回路22は、A/D変換器16、タイミング発生回路18、画像処理回路20、画像表示メモリ24、D/A変換器26、メモリ30、圧縮伸長回路32を制御する。A/D変換器16のデータが、画像処理回路20、メモリ制御回路22を介して、あるいは直接メモリ制御回路22を介して、画像表示メモリ24またはメモリ30に書き込まれる。
システム制御回路50は、撮像装置100全体を制御する。システム制御部50は、メモリ制御回路22を介してTTLによって測光された輝度レベルを基に、適正露出値を演算して露出制御回路40を制御する。
画像表示メモリ24に書き込まれた表示用の画像データは、D/A変換器26を介してTFT、LCD等からなる画像表示部28により表示される。画像表示部28を用いて撮像した画像データを逐次表示することにより、電子ファインダ機能を実現することが可能である。
メモリ30は、撮像した静止画像や動画像を格納する。メモリ30は、所定枚数の静止画像や所定時間の動画像を格納するのに十分な記憶量を備えている。これにより、連写撮像の場合にも、高速かつ大量の画像書き込みをメモリ30に対して行うことが可能となる。
また、メモリ30は、システム制御回路50の作業領域としても使用することが可能である。メモリ30は、被写体像を変倍する変倍手段としてのズーム制御回路44の動作に対する焦点制御回路42の相対情報を記憶する記憶手段として機能する。また、メモリ30は、撮像された静止画像や動画像から複数枚の画像列を読み出し、動きベクトル検出回路305によって動きベクトルを検出する際の作業領域としての記憶手段としても機能する。また、メモリ65は、システム制御回路50の動作用の定数、変数、プログラム等を記憶する。
圧縮伸長回路32は、適応離散コサイン変換(ADCT)等により画像データを圧縮伸長する。圧縮伸長回路32は、メモリ30に格納された画像を読み込んで圧縮処理或いは伸長処理を行い、処理結果をメモリ30に書き込む。露出制御回路40は、絞り機能とシャッタ機能を備える絞りシャッタユニット13と、撮像感度を設定するゲインアンプ120を制御する。焦点制御回路42は、フォーカスレンズ12のフォーカシングを制御する。ズーム制御回路44は、ズームレンズ10のズーミングを制御する。撮像位置制御回路301は、撮像面上の結像位置を制御する撮像位置補正レンズ300のレンズ位置を制御する。
露出制御回路40、焦点制御回路42は、TTL方式を用いて制御されている。システム制御回路50が、画像処理回路20による画像データに対する処理結果に基づき、露出制御回路40、焦点制御回路42に対して制御を行う。
システム制御回路50に備わる撮像位置移動量演算回路307は、動きベクトル検出回路305から出力される動きベクトルに基づいて、撮像面における被写体の移動量を演算する。そして、撮像位置移動量演算回路307は、撮像位置制御回路301を制御して、演算した被写体の移動量の分だけ撮像位置補正レンズ300を駆動させる。
表示部63は、システム制御回路50でのプログラムの実行に応じて、文字、画像、音声等を用いて動作状態やメッセージ等を表示する液晶表示装置、スピーカー等で構成される。表示部63は、撮像装置100の操作部近辺の視認し易い位置に単数或いは複数個所設置される。
表示部63の表示内容のうち、LCD等に表示するものとしては、シングルショット/連写撮像表示、セルフタイマ表示、圧縮率表示、記録画素数表示、記録枚数表示、残撮像可能枚数表示、シャッタスピード表示、絞り値表示、露出補正表示がある。
また、LCD等に表示するものとしては、赤目緩和表示、マクロ撮像表示、ブザー設定表示、電池残量表示、エラー表示、複数桁の数字による情報表示がある。更に、LCD等に表示するものとしては、記録媒体200の着脱状態表示、日付け・時刻表示がある。電気的に消去・記録可能な不揮発性メモリ66は、例えばフラッシュROM等が用いられる。
システム制御回路50の各種の動作指示を入力するための操作部材60、61及び62は、スイッチやダイアルで構成される。これらの操作部材の具体的な説明を行う。シャッタスイッチSW1(60)は、不図示のシャッタスイッチ部材の操作途中でオンとなり、AF(オートフォーカス)処理、AE(自動露出)処理、AWB(オートホワイトバランス)処理等の撮像準備動作開始を指示する。
シャッタスイッチSW2(61)は、不図示のシャッタスイッチ部材の操作完了でオンとなり、一連の処理の開始を指示する。一連の処理とは、撮像素子14から読み出した信号をA/D変換器16、メモリ制御回路22を介してメモリ30に書き込む露光処理であり、さらに画像処理回路20やメモリ制御回路22での演算を用いた現像処理である。また、一連の処理とは、メモリ30から画像データを読み出し、圧縮伸長回路32で圧縮を行い、記録媒体200に画像データを書き込む記録処理である。
被写体移動方向検出回路306は、システム制御回路50に設けられ、撮像面に対して被写体が移動する方向(移動方向)を検出する。被写体移動方向検出回路306は、撮像装置100の姿勢を検出する加速度センサ302、撮影時の光軸の方角を検出する方位センサ303、撮影時の場所(経緯度)を検出するGPSセンサ304から得られた情報に基づいて、被写体の移動方向を検出する。
撮像位置移動量演算回路307は、被写体移動方向検出回路306によって検出された撮像面に対する被写体の移動方向に基づいて、撮像位置補正レンズ300の移動量を演算する。
また、撮像装置100は、シャッタスイッチSW2(61)を押下してから所定時間経過後に露光開始を行う不図示のセルフタイマ機能を有する。このために、システム制御回路50は、露光開始までの所定時間の経過をカウント(計時)するタイマカウント回路308を備える。
各種ボタンやタッチパネル等からなる操作部62は、メニューボタン、セットボタン、マクロボタン、マルチ画面再生改ページボタン、ストロボ設定ボタン、単写/連写/セルフタイマ切り換えボタンを有する。
また、操作部62は、オートモードやプログラムモード、絞り優先モード、シャッタ速度優先モードのほか、天体撮影モード、夜景モード、子供撮影モード、花火撮影モード、水中撮影モード等、様々な撮影シーンに応じた設定を選択できる。
また、操作部62は、メニュー移動+(プラス)ボタン、メニュー移動−(マイナス)ボタン、再生画像移動+(プラス)ボタン、再生画像−(マイナス)ボタン、撮像画質選択ボタン、露出補正ボタン、日付/時間設定ボタンを有する。
電源制御回路80は、電池検出回路、DC−DCコンバータ、通電するブロックを切り換えるスイッチ回路等を有する。電源制御回路80は、電池の装着の有無、電池の種類、電池残量、電源電圧の検出を行い、検出結果及びシステム制御回路50の指示に基づいてDC−DCコンバータを制御し、必要な電圧を必要な期間、記録媒体を含む各部へ供給する。
電源86は、アルカリ電池やリチウム電池等の一次電池やNiCd電池やNiMH電池、Li電池等の二次電池、ACアダプタ等からなる。電源制御回路80と電源86は、コネクタ82、84を介して接続される。
インタフェース90及びコネクタ92としては、SD(登録商標)カード等の規格に準拠したものを用いて構成してもよい。なお、SDは、Secure Digitalの略称である。
また、インタフェース93は、他の機器と接続して通信を行う。インタフェース93は、コネクタ94を介して直接、または通信ケーブルの接続によって、他の機器と通信を行う。
無線通信部98は、撮像装置100の内部でインタフェース93に接続され、他の機器と無線によって通信を行う。記録媒体200は、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される記録部202、撮像装置100とのインタフェース(I/F)204、撮像装置100と接続を行うコネクタ206を備える。
なお、撮像面上の結像位置の制御は、撮像位置補正レンズ300の位置を制御することで実行されるが、撮像素子14の位置を制御する手段を用いて代用してもよい。また、撮像面上の結像位置を制御する手段として撮像素子14の位置を制御する手段を用いた場合は、回転方向の位置も同時に補正してもよい。また、レンズユニット150は、着脱可能な構成として説明しているが、本発明は、レンズユニット150を着脱出来ない構成に対しても適用可能である。
(実施例1)
以下に、実施例1の撮像装置について説明する。
本実施例の撮像装置は、被写体の動きベクトルに基づいて撮像位置補正レンズ300を制御する。以下では撮像位置補正レンズ300を振れ補正手段として説明する。
図2は、撮像範囲とレンズのイメージサークルとの関係を説明する図である。
撮像素子14の撮影有効画素を撮像範囲とすると、レンズユニット150のイメージサークルは、撮像範囲よりも広いことが一般的である。振れ補正手段は、光軸の中心位置をずらすことが可能であり、振れ補正手段の制御範囲を有効に利用すると、見掛け上のイメージサークルが拡大されるため、撮像範囲を図中の最大撮像範囲内で移動することが可能となる。本実施例は上記の仕組みを前提とするものである。
図3は、実施例1の撮像装置による撮影処理を説明する図である。
図3では、高倍率での天体の撮影を例にとって説明する。一般に、高倍率で拡大撮影を行う場合、わずかな揺れであっても画像ブレが目立ってしまうため、通常は三脚などに撮像装置を固定して、リモコンやセルフタイマなどを用いて非接触で撮影を指示する。しかし、天体などのように一定速度で動く被写体の場合は、図3(A)に示すように、画面中心に被写体をフレーミングしても、セルフタイマで撮影開始を待つ間に画面中央から被写体が移動してしまう(図3(B))。したがって、ユーザが所望する構図で撮影することが困難である。
そこで、本実施例の撮像装置は、セルフタイマのカウント期間中にライブビューなどの撮像データから被写体の動きベクトルを検出し、セルフタイマのカウント期間中に被写体が移動した分だけ動きベクトルに基づいて振れ補正手段を駆動する(図3(C))。これにより、撮影開始前に決めた構図で露光開始することを可能とする。
図4は、実施例1における撮影処理を説明するフローチャートである。
まず、撮影開始指示に従って、タイマカウント回路208が、セルフタイマのタイマカウントを開始する(ステップS100)。タイマカウントが開始されると、動きベクトル検出回路305が、タイマカウント期間中に撮像された画像列から、動きベクトルを算出する(ステップS101)。
次に、システム制御回路50が、タイマカウントが終了したかを判断する(ステップS102)。タイマカウントが終了していない場合は、処理がステップS101に進む。タイマカウントが終了した場合は、処理がステップS103に進む。
次に、撮像位置移動量演算部307が、上記ステップS101において算出された動きベクトルに基づいて、タイマカウント期間中における撮像面での被写体の移動方向と移動距離とを演算する。そして、撮像位置移動量演算回路307は、撮像位置制御回路301を制御して、演算した被写体の移動方向と移動距離に応じて、撮像位置補正レンズ300を駆動させる(ステップS103)。これにより、撮像位置制御回路301は、タイマカウントの経過時の被写体位置まで撮像面上の結像位置を移動させる。
次に、システム制御回路50が、露光を開始する(ステップS104)。そして、露光が終了する(ステップS105)。続いて、システム制御回路50が、撮像位置補正レンズ300を初期位置に移動して撮影を終了する(ステップS106)。この時、ノイズリダクションのために撮影後に遮光した状態での撮影が続く場合には、撮像位置補正レンズ300の初期位置への移動は、遮光画像の撮影に重ねて実行してもよい。
(実施例2)
露光時間が短い場合はセルフタイマのカウント期間中に被写体が移動した分だけ結像位置を移動させればよいが、露光時間が長い場合には、露光中も振れ補正手段を制御して被写体を追尾し続けて、振れ補正手段の可動範囲を有効に使うことが望ましい。実施例2の撮像装置は、セルフタイマカウントの期間中に演算した動きベクトルに基づく結像位置の移動の実行に加え、露光中における被写体の追尾を実行する。
図5は、実施例2における撮影処理を説明するフローチャートである。
図5中のステップS100乃至S103は、図4中のステップS100乃至S103と同様である。また、図5中のステップS104、S105、S106は、図4中のステップS104、S105、S106と同様である。
実施例2では、ステップS110において、システム制御回路50が、ステップS101で算出された動きベクトルに基づいて、露光開始前から振れ補正手段の駆動を開始し、被写体を追尾する(ステップS110)。システム制御回路50は、露光終了(ステップS105)を待って、振れ補正手段による被写体追尾を終了する(ステップS111)。そして、処理がステップS106に進む。
(実施例3)
図6は、実施例3の撮像装置による撮影処理を説明する図である。
実施例3の撮像装置は、撮影開始前に、撮影準備処理を行う。撮影準備処理は、被写体が動く方向を検出して振れ補正手段を予め被写体が動く方向とは逆の方向に動かしておく一連の処理のことである。具体的には、撮像装置は、撮像面上で撮影しようとしている被写体の移動方向を演算によって求め、求めた移動方向と逆方向に振れ補正手段を制御端(撮影開始位置)まで移動させる(図6(A))。撮影者は、図6(A)に示す状態で構図を決める。
撮影開始の指示があると(図6(B))、撮像装置100は、セルフタイマのカウント期間中に天体が移動する動きベクトルを検出する(図6(C))。そして、撮像装置100は、セルフタイマのカウント期間中に天体が移動した分だけ振れ補正手段を駆動して、露光を開始する(図6(C))。撮像装置100は、露光開始後に検出された動きベクトルに基づいて振れ補正手段を駆動することで、撮影終了まで天体を追尾する(図6(E))。これにより、露光中の被写体を追尾するための振れ補正手段の可動範囲を効率よく利用することが可能となるので、長秒時の露光や連続の静止画撮影および動画撮影などにおいて撮影終了までの追尾時間を拡張することができる。
図7は、実施例3における撮影処理を説明するフローチャートである。
まず、撮影開始の指示があると、システム制御回路50が、撮影準備処理を行う(ステップS200)。撮影準備処理は、被写体が動く方向を検出して振れ補正手段を予め被写体が動く方向とは逆の方向に動かしておく一連の処理のことである。システム制御回路50が、撮影準備処理が完了したかを判断する(ステップS201)。撮影準備処理が完了していない場合は、処理がステップS200に戻る。撮影準備処理が完了した場合は、処理がステップS100に進む。以降の処理は、図5と同様である。なお、撮像装置は、撮影準備処理が完了するまでの間は、画面上にスルー画像を表示しないか、もしくは、まだ構図を決めないことを促す情報を画面表示するようにしてもよい。
図8は、図7のステップS200における撮影準備処理の一例を説明するフローチャートである。
撮影準備が開始されると、ステップS202において、被写体移動方向検出回路306が、撮像装置100の光軸方向がどの方位でどの仰角に向けられているのかを方位センサ303と加速度センサ302のデータをもとに検出する。また、被写体移動方向検出回路306は、撮像装置100の光軸を中心とした回転方向の姿勢を、加速度センサ302のデータをもとに検出する。また、被写体移動方向検出回路306は、GPSセンサ304から緯度/経度情報を取得することで、撮影場所を検出する。
次に、システム制御回路50が、前回の検出結果(S202)から変化があるかを判断する(ステップS203)。前回の検出結果から変化がある場合は、処理がステップS202に戻る。前回の検出結果から変化がない場合は、処理がステップS204に進む。
次に、被写体移動方向検出回路306が、上記ステップS202において検出された情報に基づいて、撮像面上における天体の移動方向と移動速度とを演算する(ステップS204)。そして、システム制御回路50が、ステップS204の演算によって求まった天体の移動方向と逆方向に振れ補正手段を撮影開始位置まで駆動する(ステップS205)。これにより露光中の被写体を追尾するための振れ補正手段の可動範囲を効率よく利用することが可能となるため、撮影終了までの追尾時間を実施例1、2における追尾時間よりも長くすることができる。
(実施例4)
図9は、実施例4の撮像装置による撮影処理を説明する図である。
撮像装置は、撮像面上で撮影しようとしている被写体の移動方向と移動速度とを演算によって求め、求めた移動方向と逆方向に振れ補正手段を制御端(撮影開始位置)まで移動させる(図9(A))。撮像装置は、セルフタイマのカウント中に撮像面上を移動する天体の移動分だけ、画面中心からフレーミング枠400をオフセットして表示する(図9(B))。図9(B)に示す状態で、撮影者は構図を決める。
撮影者は、主被写体を画面中央部に入れて撮影を開始したい場合には、オフセットしたフレーミング枠内に主被写体を導入して撮影開始を指示する(図9(C))。セルフタイマのカウント終了時には、被写体の天体が画面中心に移動している(図9(D))。撮像装置は、セルフタイマのカウント中に動きベクトルを検出する。そして、撮像装置は、検出された動きベクトルに基づいて、露光開始から撮影終了まで天体を追尾する(図9(E))。
図9を参照して説明した処理は、図5の処理の手順の中で、ステップS205において、さらに、フレーミング枠を画面内でオフセットすることで実現される。このとき、図7のステップS103の処理の代わりに、撮像装置は、フレーミング枠の表示のみを画面中央に戻すようにする。そして、撮像装置が、露光開始のタイミングから振れ補正手段を被写体が動く方向に合わせて追尾することで、実施例3よりもさらに振れ補正手段の可動範囲を効率良く利用することが可能となる。
さらに、本実施例では、撮影倍率に対して言及していないが、撮影倍率が低く天体の日周運動の回転成分が無視できない場合は、振れ補正手段だけではなく撮像センサを同時に回転させても良い。
また、撮像装置の方位について、天の北極および天の南極方向に撮像装置が向いている場合、天体の日周運動の回転成分が無視できない撮影倍率だった場合は被写体追尾を行わないようにしても良い。また、撮影準備処理において、方位、撮影場所、撮像装置の姿勢の何れか1つでも検出できない場合には、実施例1、2で実行される撮影処理に切り替えるようにしてもよい。また、撮影準備処理において、方位、撮影場所、撮像装置の姿勢検出の情報だけで天体の追尾が可能な場合は、動きベクトルを用いないで被写体を追尾してもよい。
以上、本発明の好ましい実施例について説明したが、本発明はこれらの実施例に限定されず、その要旨の範囲内で種々の変形及び変更が可能である。
(その他の実施例)
また、本発明は、以下の処理を実行することによっても実現される。即ち、上述した実施形態の機能を実現するソフトウェア(プログラム)を、ネットワーク又は各種記憶媒体を介してシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装置のコンピュータ(またはCPUやMPU等)がプログラムを読み出して実行する処理である。この場合、そのプログラム、及び該プログラムを記憶した記憶媒体は本発明を構成することになる。
50 システム制御回路
306 被写体移動方向検出部
307 撮像位置移動量演算部
308 タイマカウント

Claims (5)

  1. 撮像面上の結像位置を移動させる移動手段と、
    撮影開始指示があった時からの所定時間の経過を計時する計時手段と、
    前記計時手段によって撮影開始前に前記所定時間の経過が計時されている間に連続して撮像される複数の画像に基づいて、被写体の動きベクトルを検出するベクトル検出手段と、
    前記所定時間の経過後、撮影開始前に、前記検出された動きベクトルに基づいて前記移動手段を制御することで前記被写体の前記撮像面上の結像位置を移動させる制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記検出された動きベクトルに基づいて前記撮影開始から撮影終了までの間、前記移動手段を制御することで前記結像位置を移動させる
    ことを特徴とする撮像装置。
  2. 前記被写体の前記撮像面上での移動方向を検出する方向検出手段を備え、
    前記制御手段は、前記計時手段による前記所定時間の経過の計時が開始される前に、前記移動手段を制御して、前記結像位置を前記検出された前記被写体の移動方向とは逆方向の位置に移動させる
    ことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  3. 前記方向検出手段は、
    撮影場所と、撮影する方角と、前記撮像装置の姿勢とに基づいて、前記被写体の移動方向を検出する
    ことを特徴とする請求項に記載の撮像装置。
  4. 前記制御手段は、前記結像位置を前記検出された前記被写体の移動方向とは逆方向の位置に移動させるとともに、撮像範囲における、撮影開始指示があった時から前記所定時間の経過までに前記被写体が移動する距離に応じた位置に、当該被写体の位置を合わせるための枠を表示する
    ことを特徴とする請求項または請求項に記載の撮像装置。
  5. 撮像面上の結像位置を移動させる移動手段を備える撮像装置の制御方法であって、
    撮影開始指示があった時からの所定時間の経過を計時する計時工程と、
    前記計時工程によって、撮影開始前に前記所定時間の経過が計時されている間に、連続して撮像される複数の画像に基づいて、被写体の動きベクトルを検出するベクトル検出工程と、
    前記所定時間の経過後、撮影開始前に、前記検出された動きベクトルに基づいて前記移動手段を制御することで前記被写体の前記撮像面上の結像位置を移動させる第1制御工程と
    前記検出された動きベクトルに基づいて前記撮影開始から撮影終了までの間、前記移動手段を制御することで前記結像位置を移動させる第2制御工程と、を有する
    ことを特徴とする制御方法。
JP2014033534A 2014-02-25 2014-02-25 撮像装置及びその制御方法 Expired - Fee Related JP6300569B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014033534A JP6300569B2 (ja) 2014-02-25 2014-02-25 撮像装置及びその制御方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2014033534A JP6300569B2 (ja) 2014-02-25 2014-02-25 撮像装置及びその制御方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015159447A JP2015159447A (ja) 2015-09-03
JP6300569B2 true JP6300569B2 (ja) 2018-03-28

Family

ID=54183145

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2014033534A Expired - Fee Related JP6300569B2 (ja) 2014-02-25 2014-02-25 撮像装置及びその制御方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6300569B2 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6455139B2 (ja) * 2014-12-25 2019-01-23 リコーイメージング株式会社 撮影システム
JP6700826B2 (ja) * 2016-02-09 2020-05-27 キヤノン株式会社 像ブレ補正装置及びその制御方法、プログラム、記憶媒体
JP2019114902A (ja) * 2017-12-22 2019-07-11 ルネサスエレクトロニクス株式会社 半導体装置、撮像システム、及びプログラム

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5141532B2 (ja) * 2008-12-17 2013-02-13 株式会社ニコン 電子カメラ
JP2011097344A (ja) * 2009-10-29 2011-05-12 Sanyo Electric Co Ltd 撮像装置および撮像方法

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015159447A (ja) 2015-09-03

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5061188B2 (ja) デジタル一眼レフカメラ
JP3896505B2 (ja) 電子カメラ
US9641751B2 (en) Imaging apparatus, imaging method thereof, and computer readable recording medium
JP7086571B2 (ja) 撮像装置、レンズ装置およびこれらの制御方法
JP2012034141A (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP2019068117A (ja) 画像処理装置およびその制御方法、撮像装置
JP5432664B2 (ja) 撮像装置
JP5709629B2 (ja) 撮像装置及び制御方法
JP6312460B2 (ja) 撮像装置、撮像装置の制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP2008054062A (ja) 撮像装置
JP6300569B2 (ja) 撮像装置及びその制御方法
JP2012090216A (ja) 撮像装置及び撮像装置の制御方法
JP2006295238A (ja) 撮像装置
JP2006054698A (ja) 手振れ補正機能を有する撮像装置
JP2010147661A (ja) 電子カメラ
JP6758950B2 (ja) 撮像装置、その制御方法とプログラム
JP2006270426A (ja) 撮像装置、その制御方法、及びコンピュータプログラム
JP5414412B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP5414411B2 (ja) 撮像装置およびその制御方法
JP6800642B2 (ja) アクセサリ装置、制御装置、これらの制御方法
JP6786288B2 (ja) 撮像装置、レンズ装置、制御方法、プログラム、および、記憶媒体
JP2014220749A (ja) 撮影機器及び画像補正方法
JP2014158162A (ja) 画像処理装置、画像処理方法およびプログラム
JP2011075831A (ja) 撮像装置、その制御方法及びプログラム
JP2018006888A (ja) 撮像装置、その制御方法、および制御プログラム

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20170220

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20171107

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20171121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20180116

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20180130

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20180227

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6300569

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees