JP2014157934A - 基板処理装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】基板処理装置は、基板Wを水平に保持するスピンチャック5と、スピンチャック5に保持されている基板Wの上面にリン酸水溶液を供給することにより、基板Wの上面全域を覆うリン酸水溶液の液膜を形成するリン酸供給装置と、リン酸水溶液の液膜が基板W上に保持されている状態で基板Wを加熱する加熱装置10と、リン酸水溶液の液膜に純水を供給する純水供給装置36とを含む。
【選択図】図2
Description
この構成によれば、基板への水の供給流量は、リン酸水溶液が基板から排出されない値に設定され、基板上にパドル状のリン酸水溶液の液膜が維持される。そのため、十分な活性を有するリン酸水溶液が基板から排出されることを防止できる。これにより、リン酸水溶液を効率的に使用できる。さらに、基板上のリン酸水溶液に供給される水が少ないので、水の供給に伴うリン酸水溶液の濃度および温度の変化を抑制できる。これにより、エッチング選択比の低下を抑制しながら、水の供給に伴うエッチングレートの変動を抑制できる。
この構成によれば、リン酸水溶液の液膜から蒸発する水の量に相当する量の水が、リン酸水溶液の液膜に供給される。つまり、蒸発した分だけ水がリン酸水溶液の液膜に補充される。したがって、リン酸水溶液中のピロリン酸が減少すると共に、水の供給によるリン酸水溶液の濃度変化が実質的に防止される。さらに、基板上のリン酸水溶液に供給される水が少ないので、リン酸水溶液の濃度および温度の変化を抑制できる。これにより、エッチング選択比の低下を抑制しながら、エッチングレートの変動を抑制できる。
連続的に吐出する場合には微量の水を高い精度で供給することが困難であるが、請求項4の発明のように間欠的に吐出して供給する場合には微量の水を比較的高い精度で供給することができる。微量の水を高い精度で供給できるためリン酸水溶液の濃度および温度の変化をより確実に抑制することができる。これにより、エッチング選択比の低下を抑制しながら、エッチングレートの変動を抑制できる。
この構成によれば、基板上のリン酸水溶液に着液した水滴は、基板の上面に向かってリン酸水溶液中を固まって移動するため、リン酸水溶液中で拡散することが少ない。したがって、基板とリン酸水溶液との界面に到達する水の量が増加し、基板とリン酸水溶液との界面に存在するピロリン酸が減少する。これにより、エッチング選択比の低下が抑制または防止される。
請求項7に記載の発明は、前記基板保持手段を回転させる基板回転手段と、前記基板に対する水供給位置を基板中心部と基板周縁部との間で移動させる水供給位置移動手段と、前記水供給位置移動手段を制御する制御手段とをさらに備え、前記制御手段は、前記基板回転手段により前記基板保持手段に保持された基板が回転されつつ前記水供給手段から前記リン酸水溶液の液膜に水が供給される場合に、当該水供給手段からの水供給位置の移動速度が前記基板の周縁部よりも前記基板の中心部で遅くなるように、前記水供給位置移動手段を制御する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
請求項8に記載の発明は、前記加熱手段は、前記リン酸供給手段がリン酸水溶液を前記基板の上面に供給する前から前記基板を加熱する手段である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
請求項9に記載の発明は、前記加熱手段は、赤外線を前記基板に照射する赤外線ヒータを含み、前記赤外線ヒータの少なくとも一部が前記リン酸水溶液の液膜に接触している状態で前記赤外線ヒータから赤外線を放出させる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の基板処理装置である。
この構成によれば、基板上のリン酸水溶液が、加熱手段によって沸点まで加熱される。これにより、エッチングレートを高めることができる。また、リン酸水溶液が沸点まで加熱されることによりリン酸水溶液からの水の蒸発量が増加するものの、水供給手段が基板上のリン酸水溶液に水を補充するので、リン酸水溶液の濃度変化を抑制できる。さらに、水の補充によってリン酸水溶液中のピロリン酸を減少させることができる。これにより、エッチングレートの変動を抑制しつつ、エッチング選択比の低下を抑制できる。
この構成によれば、リン酸水溶液の沸点以上の温度まで基板が加熱される。したがって、リン酸水溶液に接する基板の上面の温度が、リン酸水溶液の沸点以上の温度まで上昇する。そのため、基板とリン酸水溶液との界面においてリン酸水溶液を沸騰状態に維持できる。これにより、エッチングレートを高めることができる。
この構成によれば、チャンバー内の湿度よりも高湿度の加湿ガスが、チャンバー内に供給される。これにより、チャンバー内の湿度が高まり、チャンバー内の水蒸気圧が飽和水蒸気圧以下の値まで上昇する。したがって、基板上のリン酸水溶液からの水の蒸発が抑制される。そのため、リン酸水溶液中のピロリン酸を減少させることができる。これにより、エッチング選択比の低下を抑制できる。
この構成によれば、チャンバー内の湿度よりも高湿度で、かつ、チャンバー内の雰囲気温度よりも高温の加湿ガスが、チャンバー内に供給される。これにより、チャンバー内の湿度が高まると共に、チャンバー内の気温が高まる。したがって、基板上のリン酸水溶液からの水の蒸発がさらに抑制されると共に、基板上のリン酸水溶液の温度低下を抑制できる。そのため、エッチングレートおよびエッチング選択比の低下を抑制できる。
この構成によれば、加熱流体としての100℃以上の過熱水蒸気が、加熱ノズルから吐出され、基板の下面全域に供給される。これにより、基板が均一に加熱されると共に、リン酸水溶液の液膜が均一に加熱される。さらに、過熱水蒸気が基板に供給されるので、基板周辺の湿度が高まる。したがって、基板上のリン酸水溶液からの水の蒸発が抑制される。そのため、リン酸水溶液中のピロリン酸を減少させることができ、エッチング選択比の低下を抑制できる。
図1は、本発明の第1実施形態に係る基板処理装置1に備えられた処理ユニット2の内部を水平に見た模式図である。図2は、スピンチャック5、赤外線ヒータ31、および純水ノズル38を水平に見た模式図である。図3は、スピンチャック5、赤外線ヒータ31、および純水ノズル38を示す模式的な平面図である。
図2に示すように、赤外線ヒータ31は、赤外線を発する赤外線ランプ34と、赤外線ランプ34を収容するランプハウジング35とを含む。赤外線ランプ34は、ランプハウジング35内に配置されている。図3に示すように、ランプハウジング35は、平面視で基板Wよりも小さい。したがって、このランプハウジング435内に配置されている赤外線ヒータ31は、平面視で基板Wよりも小さくなる。赤外線ランプ34およびランプハウジング35は、ヒータアーム32に取り付けられている。したがって、赤外線ランプ34およびランプハウジング35は、ヒータアーム32と共に移動する。
赤外線ランプ34が発光すると、当該赤外線ランプ34からは赤外線を含む光が放出される。この赤外線を含む光はランプハウジング35を透過してランプハウジング35の外表面から放射され、あるいは、ランプハウジング35を加熱してその外表面から輻射光を放射させる。基板Wおよびその上面に保持されたリン酸水溶液の液膜はランプハウジング35の外表面からの透過光と輻射光とにより加熱される。上記のようにランプハウジング35の外表面からは赤外線を含む光が透過または輻射により放射されているが、以下ではランプハウジング35の外表面を透過する赤外線に着目して赤外線ランプ34に関する説明を行う。
後述する加熱工程及び純水供給工程(図4のステップS4)を実行する際には、制御装置3は純水ノズル38から吐出される純水の着液位置が図3中の矢印で示す範囲内で往復移動するように、ヒータアーム32を基板Wの上面中心部(図3に示す位置)と、基板Wの上面周縁部との間で往復回動させる。これにより、純水ノズル38から吐出される純水は、赤外線ヒータ31の赤外線照射領域よりも基板Wの回転方向Drに関して上流側のリン酸水溶液の領域に着液するようになる。
以下では、シリコン窒化膜の一例であるLP−SiN(Low Pressure -Silicon Nitride)の薄膜と、シリコン酸化膜の一例であるLP−TEOS(Low Pressure -Tetraethyl orthosilicate)の薄膜とが表層に形成された基板W(シリコンウエハ)の表面にリン酸水溶液を供給して、LP−SiNの薄膜を選択的にエッチングする選択エッチングについて説明する。シリコン酸化膜は、TEOSの薄膜に限らず、熱酸化膜であってもよいし、シリケートガラス(silicate glass)系の酸化膜であってもよい。
制御装置3は、ヒータ移動装置33によって純水ノズル38を水平に移動させることにより、基板Wの上面に対する純水の着液位置を移動させる。さらに、制御装置3は、純水流量調整バルブ41の開度を制御することにより、純水ノズル38から吐出される液滴の粒径(体積)を変更し、純水吐出口37からの純水吐出流量を制御する。
これは、前記したメカニズムが基板W上の液膜に作用したためであると考えられる。すなわち、基板Wの回転速度が10rpm程度の場合、基板W上の液膜の厚みは概ね均一であるが、それにもかかわらず、エッチング量に差が生じているのは、多くの純水が基板Wの周縁部に移動し、その結果、基板Wの周縁部でのリン酸水溶液の濃度が低下したためであると考えられる。したがって、基板Wを比較的高速度(たとえば10rpm以上)で回転させながら基板W上のリン酸水溶液の液膜に純水を供給する際には基板Wの上面周縁部よりも基板Wの上面中心部において単位面積当たりの純水供給量を多くすれば、リン酸水溶液の濃度の基板Wの半径方向についてのばらつきを低減でき、その結果、エッチングレートの基板Wの半径方向についてのばらつきを抑制または防止できると考えられる。
図8に示すように、シリコン窒化膜の一例であるLP−SiNのエッチングレートは、リン酸水溶液の温度上昇に伴って加速度的に増加している。これに対して、シリコン酸化膜の一例であるLP−TEOSのエッチングレートは、リン酸水溶液の温度が140℃以下の範囲ではほぼ零である。LP−TEOSのエッチングレートは、リン酸水溶液の温度が140℃から170℃までの範囲ではリン酸水溶液の温度上昇に伴って緩やかに増加しており、リン酸水溶液の温度が170℃以上の範囲ではリン酸水溶液の温度上昇に伴って加速度的に増加している。リン酸水溶液の温度を高めれば、それ伴ってシリコン窒化膜のエッチングレートが増加するものの、リン酸水溶液の温度が140℃以上の範囲ではシリコン酸化膜もエッチングされてしまう。そのため、エッチング選択比が低下してしまう。したがって、リン酸水溶液の温度を120℃〜160℃内の所定温度(好ましくは、140℃)に設定することにより、高いエッチング選択比を維持しつつ、エッチングレートを高めることができる。
また第1実施形態では、ヒータ移動装置33は、純水の着液位置と赤外線の照射位置との位置関係を一定に維持した状態で、赤外線ヒータ31および純水ノズル38を移動させる。このとき、ヒータ移動装置33は、純水の着液位置に隣接する領域が赤外線ヒータ31によって加熱されるように、赤外線ヒータ31を移動させる。したがって、純水の着液位置の近傍が、赤外線ヒータ31によって加熱される。そのため、純水の供給によって基板Wおよびリン酸水溶液の温度が変化したとしても、基板Wおよびリン酸水溶液が元の温度に戻る時間を短縮できる。これにより、エッチングの均一性の低下を抑制できる。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。第2実施形態と第1実施形態との主要な相違点は、処理ユニット2が、加湿装置242をさらに備えていることである。以下の図9および図10において、前述の図1〜図8に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第2実施形態に係る処理ユニット2は、チャンバー4内の湿度よりも高湿度の加湿ガスを基板Wの上方で吐出する加湿装置242をさらに含む。加湿装置242は、加湿ガスを基板Wの上方で吐出する加湿ノズル250を含む。加湿ノズル250は、赤外線ヒータ31と一体のノズルあってもよいし、赤外線ヒータ31とは別のノズルであってもよい。図9および図10は、加湿ノズル250が赤外線ヒータ31と一体である例を示している。
また第2実施形態では、加湿ガスが、環状吐出口254から基板Wの上面と平行な方向に放射状に吐出される。これにより、環状吐出口254から放射状に広がる加湿ガスの気流が、リン酸水溶液の液膜の上方に形成され、リン酸水溶液の液膜が、加湿ガスの気流によって覆われる。したがって、リン酸水溶液の液膜の上方の湿度が確実に高まる。これにより、基板W上のリン酸水溶液からの水の蒸発が抑制される。そのため、リン酸水溶液中のピロリン酸の発生を抑制することができ、エッチング選択比の低下を抑制できる。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。第3実施形態と第1実施形態との主要な相違点は、加熱装置10が、第1実施形態に係る輻射加熱装置に加えて、基板Wの下面に加熱流体を供給して基板Wを加熱する加熱流体供給装置を備えていることである。以下の図11において、前述の図1〜図10に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第3実施形態に係る加熱装置10は、加熱流体を基板Wに吐出することによって基板Wを加熱すると共に、チャンバー4内の湿度を上昇させる加熱流体供給装置をさらに含む。加熱流体供給装置は、基板Wよりも高温の加熱流体を流体吐出口355から基板Wの下面に向けて吐出する流体ノズル356と、加熱流体を流体ノズル356に供給する流体配管357と、流体配管357から流体ノズル356への加熱流体の供給および供給停止を切り替える流体バルブ358とを含む。流体ノズル356は、上向きに加熱流体を吐出する流体吐出口355を含む。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。第4実施形態と第1実施形態との主要な相違点は、純水を吐出する純水吐出口37が、赤外線ヒータ431の下面中央部に設けられていることである。以下の図12において、前述の図1〜図11に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
第4実施形態に係る加熱装置10は、第1実施形態に係る赤外線ヒータ31に代えて、赤外線ヒータ431を含む。赤外線ヒータ431は、赤外線を発する赤外線ランプ234と、赤外線ランプ234を収容するランプハウジング435とを含む。赤外線ランプ234は、ランプハウジング435内に配置されている。ランプハウジング435は、平面視で基板Wよりも小さい。したがって、このランプハウジング435内に配置されている赤外線ヒータ431は、平面視で基板Wよりも小さくなる。赤外線ランプ234およびランプハウジング435は、ヒータアーム32(図1参照)に取り付けられている。したがって、赤外線ランプ234およびランプハウジング435は、ヒータアーム32と共に回動軸線A3(図1参照)まわりに回動する。なお、第1実施形態の加熱及び純水供給工程S4では、純水着液位置が基板Wの上面中心位置と基板Wの一方周縁位置との間(図3中の矢印で示す範囲)だけで移動するようにヒータアーム32を回動させていた。しかし、第4実施形態では基板Wの2つの周縁位置の間で純水着液位置が移動するように、加熱及び純水供給工程S4におけるヒータアーム32の回動範囲を拡大させている。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。第5実施形態と第1実施形態との主要な相違点は、純水供給装置36が、純水ノズル38から吐出される純水の温度を調節する純水温度調節装置559をさらに備えていることである。以下の図13において、前述の図1〜図12に示された各部と同等の構成部分については、図1等と同一の参照符号を付してその説明を省略する。
純水供給装置36は、純水ノズル38、純水配管39、純水バルブ40、および純水流量調整バルブ41に加えて、純水配管39から純水ノズル38に供給される純水の温度を調節する純水温度調節装置559をさらに含む。純水温度調節装置559は、純水配管39内を流れる純水の温度を調節する温度調節器560(ヒータおよびクーラの少なくとも一方)を含む。図13は、ヒータおよびクーラの両方が純水温度調節装置559に設けられている例を示している。純水温度調節装置559は、温度調節器560によって温度調節された純水の温度を検出する温度センサー561をさらに含んでいてもよい。
本発明の第1〜第5実施形態の説明は以上であるが、本発明は、前述の第1〜第5実施形態の内容に限定されるものではなく、請求項記載の範囲内において種々の変更が可能である。
たとえば、第1〜第5実施形態では、赤外線ランプ34を備える赤外線ヒータ31がヒータとして用いられている場合について説明したが、電熱線などの他の発熱体が、基板Wを加熱する加熱手段として赤外線ランプ34の代わりに用いられてもよい。
また第1〜第5実施形態では、赤外線ヒータ31および純水ノズル38が、共通の可動アーム(ヒータアーム32)に取り付けられている場合について説明したが、赤外線ヒータ31および純水ノズル38は、別々の可動アームに取り付けられていてもよい。すなわち、純水供給装置36は、純水ノズルが先端部に取り付けられたノズルアーム(ヒータアーム32とは異なる可動アーム)と、ノズルアームを移動させることにより、純水ノズルを移動させる純水ノズル移動装置とを備えていてもよい。この場合、赤外線の照射位置と純水の着液位置との位置関係は、一定でなくてもよい。また、リン酸ノズル18、赤外線ヒータ31、純水ノズル38が、共通の可動アーム(たとえば、ヒータアーム32)に取り付けられていてもよい。なお、第4実施形態においては純水ノズル38が赤外線ヒータ431内に配置されているため、純水ノズル38と赤外線ヒータ431とは同一の可動アーム(ヒータアーム32)に取り付けられることになる。
また第1〜第5実施形態では、純水供給工程が行われている期間中、基板Wの回転速度が一定に維持される場合について説明したが、純水供給工程が行われている期間中に、基板Wの回転速度が変更されてもよい。
また、第1〜第5実施形態を含む全ての実施形態のうちの2つ以上が組み合わされてもよい。たとえば、第2実施形態に係る加湿工程と、第3実施形態に係る伝導加熱工程とが並行して行われてもよい。
2 :処理ユニット
3 :制御装置(制御手段)
4 :チャンバー
5 :スピンチャック(基板保持手段)
6 :リン酸供給装置(リン酸供給手段)
10 :加熱装置(加熱手段)
17 :スピンモータ(基板回転手段)
31 :赤外線ヒータ
33 :ヒータ移動装置
34 :赤外線ランプ
35 :ランプハウジング
36 :純水供給装置(水供給手段)
37 :純水吐出口
38 :純水ノズル
41 :純水流量調整バルブ
231 :赤外線ヒータ
234 :赤外線ランプ
235 :ランプハウジング
242 :加湿装置(加湿手段)
254 :環状吐出口
356 :流体ノズル(加湿手段)
431 :赤外線ヒータ
435 :ランプハウジング
W :基板
Claims (16)
- 基板を水平に保持する基板保持手段と、
前記基板保持手段に保持されている基板の上面にリン酸水溶液を供給することにより、前記基板の上面全域を覆うリン酸水溶液の液膜を形成するリン酸供給手段と、
前記リン酸水溶液の液膜が前記基板上に保持されている状態で前記基板を加熱する加熱手段と、
前記リン酸水溶液の液膜に水を供給する水供給手段とを含む、基板処理装置。 - 前記水供給手段は、リン酸水溶液が前記基板から排出されない流量で前記リン酸水溶液の液膜に水を供給し、前記基板上にパドル状のリン酸水溶液の液膜を維持する、請求項1に記載の基板処理装置。
- 前記水供給手段は、前記加熱手段による加熱よって前記リン酸水溶液の液膜から蒸発する水の量に相当する量の水を前記リン酸水溶液の液膜に供給する、請求項2に記載の基板処理装置。
- 前記水供給手段は、前記基板保持手段に保持されている基板の上面に向けて水を間欠的に吐出する水吐出口を含む、請求項1〜3のいずれか一項に記載の基板処理装置。
- 前記水供給手段は、前記基板保持手段に保持されている基板の上面に向けて前記水吐出口から水滴を一つずつ吐出する、請求項4に記載の基板処理装置。
- 前記基板処理装置は、
前記基板保持手段を回転させる基板回転手段と、
前記基板に対する水供給位置を基板半径方向に移動させる水供給位置移動手段と、
前記水供給手段、基板回転手段、および水供給位置移動手段を制御する制御手段とをさらに備え、
前記制御手段は、前記基板回転手段により前記基板保持手段に保持された基板が回転されつつ前記水供給手段から前記リン酸水溶液の液膜に水が供給される場合に、当該水供給手段から供給される水供給量が前記基板の周縁部よりも前記基板の中心部で多くなるように、当該水供給手段を制御する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置。 - 前記基板処理装置は、
前記基板保持手段を回転させる基板回転手段と、
前記基板に対する水供給位置を基板中心部と基板周縁部との間で移動させる水供給位置移動手段と、
前記水供給位置移動手段を制御する制御手段とをさらに備え、
前記制御手段は、前記基板回転手段により前記基板保持手段に保持された基板が回転されつつ前記水供給手段から前記リン酸水溶液の液膜に水が供給される場合に、当該水供給手段からの水供給位置の移動速度が前記基板の周縁部よりも前記基板の中心部で遅くなるように、前記水供給位置移動手段を制御する、請求項1〜5のいずれか一項に記載の基板処理装置。 - 前記加熱手段は、前記リン酸供給手段がリン酸水溶液を前記基板の上面に供給する前から前記基板を加熱する手段である、請求項1〜7のいずれか一項に記載の基板処理装置。
- 前記加熱手段は、赤外線を前記基板に照射する赤外線ヒータを含み、前記赤外線ヒータの少なくとも一部が前記リン酸水溶液の液膜に接触している状態で前記赤外線ヒータから赤外線を放出させる、請求項1〜8のいずれか一項に記載の基板処理装置。
- 前記加熱手段は、前記基板を加熱することにより、前記リン酸水溶液の液膜をリン酸水溶液の沸点まで加熱する、請求項1〜9のいずれか一項に記載の基板処理装置。
- 前記加熱手段は、前記基板の温度をリン酸水溶液の沸点以上の温度まで上昇させる、請求項10に記載の基板処理装置。
- 前記基板保持手段を収容するチャンバーと、前記チャンバー内の湿度よりも高湿度の加湿ガスを前記チャンバー内に供給する加湿手段とをさらに含む、請求項1〜11のいずれか一項に記載の基板処理装置。
- 前記加湿手段は、前記チャンバー内の雰囲気温度よりも高温の前記加湿ガスを前記チャンバー内に供給する、請求項12に記載の基板処理装置。
- 前記加湿手段は、前記加湿ガスを前記基板の上面と平行な方向に放射状に吐出する環状吐出口を含み、前記リン酸水溶液の液膜の上方で前記環状吐出口に前記加湿ガスを吐出させることにより、前記環状吐出口から放射状に広がる前記加湿ガスの気流を前記リン酸水溶液の液膜の上方に形成する、請求項12または13に記載の基板処理装置。
- 前記加熱手段は、前記基板の上面に赤外線を照射する赤外線ヒータと、前記基板よりも高温の加熱流体を前記基板の下面全域に供給する流体ノズルとを含む、請求項1〜14のいずれか一項に記載の基板処理装置。
- 前記流体ノズルは、過熱水蒸気を前記基板の下面に向けて吐出する、請求項15に記載の基板処理装置。
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