JP2014156269A - プラスチックボトル - Google Patents

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Abstract

【課題】把持部を容易に把持することができ、かつ薄肉材料であっても剛性を高めることができるプラスチックボトルを提供する。
【解決手段】プラスチックボトル10は、口部11と、肩部12と、胴部20と、底部30とを備えている。胴部20は、4つの側面21と、各側面21間に位置する胴部境界面22とを有する。肩部12は細長状山部16を有する肩部傾斜面12Aと、細長状谷部15を有する肩部境界面12Bとを有する。胴部20と肩部12との間の環状傾斜面13のうち、各肩部境界面12Bに対応する位置に外方へ突出する2本の突出リブ42が設けられている。
【選択図】図6

Description

本発明は、薄肉に形成した場合でもボトル全体の座屈強度を増加させることができるプラスチックボトルに関する。
近時、飲料用等のボトルとして、口部と、四角筒状の胴部と、口部と胴部との間の肩部とを有するプラスチック製のものが一般化してきており、このようなプラスチック製ボトル内に内溶液が収納される。
またプラスチックボトルの四角筒状の胴部は4つの側面をもち、各側面には、容易に把持することができる把持部が設けられている。
ところで近年プラスチックボトルの薄肉化がすすみ、プラスチックボトル全体としての剛性が低下している。この場合、プラスチックボトルのうちとりわけ四隅のコーナ部ではプラスチックボトルの肉厚が大きく低下し、プラスチックボトルの剛性、とりわけ座屈強度が低下する。このようなプラスチックボトルの肉厚の低下は、コーナ部のうち肩部と胴部との間で目立って発生する。
実開昭56−118806号
本発明はこのような点を考慮してなされたものであり、薄肉に形成した場合でも、とりわけコーナ部においてプラスチックボトルの座屈強度を高めることができるプラスチックボトルを提供することを目的とする。
本発明は、プラスチックボトルにおいて、円筒状の口部と、四角筒状の胴部と、口部と胴部との間に配置された肩部と、胴部下方の底部とを備え、胴部は4つの肩部傾斜面を有する切頭四角すい形状を有し、各肩部傾斜面間に内方へ引込む三角形断面をもつ細長状谷部からなる肩部境界面が形成され、胴部と肩部との間に水平方向に延びる環状傾斜面が形成され、環状傾斜面のうち、各肩部境界面に対応する位置に、外方へ突出する突出リブを設けたことを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、各肩部境界面に上下方向に沿って複数のV字状補強リブを設けたことを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、各肩部境界面の下端部に、細長状谷部の谷底から両側へ盛り上がって細長状谷部の稜線に達する補強用の一対の平坦面が形成されていることを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明は、各肩部傾斜面に外方へ突出する三角形断面をもつ複数の細長状山部を設け、細長状谷部と細長状山部は平面からみて放射状に形成されていることを特徴とするプラスチックボトルである。
本発明によれば、プラスチックボトルの四隅のコーナ部において肉厚の低下を防ぐことができ、かつプラスチックボトル全体としての剛性、とりわけ座屈強度を高めることができる。
図1は、本発明の一実施の形態によるプラスチックボトルを示す正面図。 図2は、図1のA−A線断面図。 図3は、本発明の一実施の形態によるプラスチックボトルを示す図であって、図1とは別の角度からみた図。 図4は、プラスチックボトルを示す平面図。 図5は、プラスチックボトルを示す斜視図。 図6(a)は肩部境界面と環状傾斜面を示す拡大図、図6(b)は肩部境界面と環状傾斜面を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。図1乃至図6(a)(b)は本発明の一実施の形態を示す図である。
まず、図1乃至図6(a)(b)により、本実施の形態によるプラスチックボトルの概要について説明する。
プラスチックボトル10は、後述のようにプリフォームを2軸延伸ブロー成形することにより、作製することができる。このようなプラスチックボトル10は、1l以下(1000cc以下)の内容積をもち、口部11と、口部11下方に設けられた肩部12と、肩部12下方に設けられた胴部20と、胴部20下方に設けられた底部30とを備えている。
このうち胴部20は、互いに同一の形状からなる4つの側面21を有しており、全体として四角筒形状からなっている。また隣接する側面21同士の間には、それぞれ平坦な胴部境界面22が形成されている。
また胴部20の4つの側面21は、内側へ(ボトル10の内方へ)引込む側面水平凹状リブ24aを介して上方領域21aと、下方領域21bとに区画されている。また各胴部境界面22も内側へ(ボトル10の内方へ)引込む境界面水平凹状リブ24bを介して上方領域22aと、下方領域22bとに区画されている。
このうち側面水平凹状リブ24aと境界面水平凹状リブ24bとによって水平凹状リブ24が構成されている。
また、胴部20の各側面21の上方領域21aおよび下方領域21bには、各々複数のパネル部23が設けられ、このパネル部23によってプラスチックボトル10内の膨張時および減圧時にプラスチックボトル10に加わる圧力を吸収している。
次に図1乃至図6(a)(b)により、プラスチックボトル10の肩部12の構成を詳述する。
図1に示すように、プラスチックボトル10の肩部12は、口部11と胴部20との間に形成されるとともに、4つの肩部傾斜面12Aを有し、全体として切頭四角すい形状をもっている。
また各肩部傾斜面12A間には肩部境界面12Bが形成されている。このうち各肩部傾斜面12Aは胴部20の側面21に対応して形成され、各肩部境界面12Bは胴部20の胴部境界面22に対応して形成されている。
また各肩部傾斜面12Aには外方へ突出するとともに三角形断面をもつ複数、例えば5本の細長状山部16が設けられ、各肩部境界面12Bには内方へ突出するとともに三角形断面をもつ細長状谷部15が設けられてる。そして各肩部境界面12B内には、上下方向に沿って複数のV字状補強リブ43が設けられ、このV字状補強リブ43により肩部境界面12Bの座屈強度を高めることができる。
ところで各肩部傾斜面12Aに形成された5本の細長状山部16および各肩部境界面12Bに形成された細長状谷部15は、平面上全体として放射状に配置されている(図4参照)。
また肩部12と胴部20との間には、水平方向に延びるとともに外方へ向って下方へ傾斜する環状傾斜面13が形成されており、各肩部傾斜面12Aに設けられた5本の細長状山部16はこの環状傾斜面13と同一平面上にある(面一となっている)。また各肩部境界面12Bに設けられた細長状谷部15は、環状傾斜面13を基準として内方へ引込んでいる。
また環状傾斜面13のうち、肩部境界面12Bに対応する位置に、外方へ突出する突出リブ42が設けられ、この突出リブ42により環状傾斜面13の座屈強度を高めることができる。
上述のように胴部20に各側面21に設けられた側面水平凹状リブ24aと、各胴部境界面22に設けられた境界面水平凹状リブ24bとからなる水平凹状リブ24が形成されており、このうち各側面21の側面水平凹状リブ24a近傍に凹凸形状の水平溝37からなる把持部35が設けられている。
このように、把持部35は側面水平凹状リブ24a近傍に配置されている。この場合、側面水平凹状リブ24aはその左右方向の中央部分が内方へ引込み、左側部分および右側部分が外方へ突出するような湾曲面を形成している(図2参照)。
ここで図2は図1のA−A線断面図である。図2に示すように、各境界面水平凹状リブ24bは外方へ突出する湾曲面を有し、各側面水平凹状リブ24aは隣接する一対の境界面水平凹状リブ24b,24b間において内方へ突出する湾曲面を有する。
ところで使用者がプラスチックボトル10を把持する場合、対向する一対の側面21,21の側面水平凹状リブ24a近傍に設けられた把持部35を把持することになる。この場合、プラスチックボトル10内の内容液の内圧が高まり、把持されていない他の対向する一対の側面21,21側へ内溶液から内圧がかかることになる。
本発明においては、上述のように各側面水平凹状リブ24aが隣接する一対の境界面水平凹状リブ24b,24b間において内方へ突出する湾曲面を有しているため、例えば各側面水平凹状リブ24aが平坦面をもつ場合に比較すると、この側面水平凹状リブ24aにより内溶液からの内圧を保持することができる。
このことにより把持されていない他の対向する一対の側面21,21の側面水平凹状リブ24aが外方へ突出することはなく、プラスチックボトル10全体としての剛性を向上させることができ、プラスチックボトル10を把持した場合に、プラスチックボトル10が変形したり、内容液が口部11から外方へ放出されることはない。
他方、各側面水平凹状リブ24aが平坦面をもつ場合、プラスチックボトル10の対向する一対の側面を把持した際、把持されていない他の対向する一対の側面21,21の側面水平凹状リブ24aが外方へ突出し易くなる。また各側面水平凹状リブ24aが階段状に内方へ引込む階段状の平面をもつ場合も、プラスチックボトル10の対向する一対の側面21,21を把持した際、把持されていない他の対向する一対の側面21,21の側面水平凹状リブ24aが、階段部分から外方へ突出し易くなる。
これに対して本発明によれば、各側面水平凹状リブ24aが隣接する一対の境界面水平凹状リブ24b,24b間において内方へ突出する湾曲面を有しているため、この内方へ突出する湾曲面が、荷重を圧縮応力のみで支える、例えばめがね橋のような「アーチ機構」として機能することになる。
このためプラスチックボトル10の対向する一対の側面21,21を把持した場合に把持されていない他の対向する一対の側面21,21の側面水平凹状リブ24aが「アーチ機構」として機能するため、プラスチックボトル10全体としての剛性を高めることができる。
なお、図2に示すように、各側面水平凹状リブ24aは、幅lおよび内方への突出長lを有している。このとき、側面21の全体幅はlとなっている。
例えばボトルの最大対面寸法lが68〜70mm程度の場合、lは35〜40mm、lは1〜5mm、lは60〜65mmとなっている。
この場合、lとlとの関係は、
a×l ≦ l ≦ b×l
となっていることが好ましい。
ここでa=0.025であり、b=0.15である。
また把持部35は水平方向に延びる一対の水平溝37,37を有し、全体として把持し易いよう凹凸形状を有している。
このように各側面水平凹状リブ24aは、全体として左右方向の中央部分が内方へ引込む湾曲面を形成し、この湾曲面をもつ側面水平凹状リブ24a近傍に凹凸形状をもつ把持部35が設けられている。このため、4つの側面21のうち対向する一対の側面21に設けられた側面水平凹状リブ24a近傍の把持部35を介してプラスチックボトル10を容易に把持することができる。
ところで、プラスチックボトル10の胴部20には、水平凹状リブ24が設けられている。さらにまた、この水平凹状リブ24の上方および下方に、図1、図3および図5に示すように、追加水平凹状リブ24Aおよび24Bが各々設けられている。
各追加水平凹状リブ24A,24Bは、水平凹状リブ24と略同一の構成をもち、各側面21に設けられた側面水平凹状リブ24aと、各胴部境界面22に設けられた境界面水平凹状リブ24bとからなっている。すなわち、追加水平凹状リブ24A,24Bの各境界面水平凹状リブ24bは、図2に示すように、外方へ突出する湾曲面を有し、各側面水平凹状リブ24aは隣接する一対の境界面水平凹状リブ24b,24b間において内方へ突出する湾曲面を有し、これら追加水平凹状リブ24A,24Bによって胴部20の剛性を更に向上させることができる。そして各側面21に設けられた把持部35を構成する一対の水平溝37のうち、上方側の水平溝37は水平凹状リブ24と上方側の追加水平凹状リブ24Aとの間に設置され、下方側の水平溝37は水平凹状リブ24と下方側の追加水平凹状リブ24Bとの間に配置されている。
ところで、環状傾斜面13のうち、4つの肩部境界面12Bに対応する位置に、各々外方へ突出する2本の突出リブ42が設けられている(図6(a)(b)参照)。さらにまた4つの肩部境界面12Bの下端部に、各々細長状谷部15の谷底46から両側へ盛り上がって細長状谷部15の稜線47に達する補強用の一対の平坦面45a、45bが形成されている(図6(a)(b)参照)。
このように、4つの肩部境界面12Bの下端部に、各々一対の平坦面45a、45bが設けられるとともに、環状傾斜面13のうち肩部境界面12Bに対応する位置に、各々外方へ突出する2本の突出リブ42が設けられている。このためプラスチックボトル10において、とりわけ肩部境界面12Bにおける座屈強度を高めることができる。
すなわち、一般にプラスチックボトル10の軽量化に伴なって、コーナ部となる胴部境界面22あるいは肩部境界面12Bは肉厚が薄くなり、このため胴部境界面22および肩部境界面12Bはその強度が低下する。
例えばブロー成形により得られるプラスチックボトル10の場合、側面21および肩部傾斜面12Aに対して、コーナー部となる胴部境界面22および肩部境界面12Bの肉厚は0.71〜0.87程度まで減少する。このうち肩部境界面12Bにおいては、肩部傾斜面12Aに対して肉厚が大きく減少する。
本実施の形態によれば、肉厚が薄くなりこれにより強度が低下し易い肩部境界面12Bの下端部に、各々一対の平坦面45a、45bを形成することにより肩部境界面12Bにおける座屈強度を高めることができる。また環状傾斜面13のうち肩部境界面12Bに対応する位置に、各々2本の突出リブ42を設けることにより、環状傾斜面13のうち肩部境界面12Bに対応する位置における座屈強度を高めることができる。
さらにまた、肩部境界面12Bの下端部に一対の平坦面45a、45bを形成するとともに、環状傾斜面13のうち肩部境界面12Bに対応する位置に2本の突出リブ42を設けることにより、これら一対の平坦面45a、45bおよび突出リブ42がブロー成形時にプリフォームが延伸する際の抵抗となって機能する。このためブロー成形時にプリフォームが単純に延伸して薄肉化することはなく、その分プラスチックボトル10の肉厚を増加させることができる。
ところで上述のように構成されたプラスチックボトル10の胴部20には、文字等が印字されたラベル(図示せず)が貼り付けされることが多い。本実施の形態によれば、ラベルを剥がす際、肩部傾斜面12BのV字状補強リブ43に指をかけてラベルを容易に剥がすことができる。また一対の平坦面45a、45bおよび突出リブ42により、ラベルをプラスチックボトル10の他の部分より上方へ浮かせることができ、このことによりラベルの剥離作業をより確実に行なうことができる。
このようなプラスチックボトル10は、薄肉により形成され、合成樹脂材料を射出成形して製作したプリフォームを二軸延伸ブロー成形することにより作製することができる。
なおプリフォームすなわちプラスチックボトル10の材料としては熱可塑性樹脂、特にPE(ポリエチレン)、PP(ポリプロピレン)、PET(ポリエチレンテレフタレート)、PEN(ポリエチレンナフタレート)を使用する事が好ましい。
また、プラスチックボトル10は、2層以上の多層成形ボトルとして形成することもできる。即ち押し出し成形または射出成形により、例えば、中間層をMXD6、MXD6+脂肪酸塩、PGA(ポリグリコール酸)、EVOH(エチレンビニルアルコール共重合体)又はPEN(ポリエチレンナフタレート)等のガスバリア性及び遮光性を有する樹脂(中間層)として3層以上からなるプリフォームを押出成形後、吹込成形することによりガスバリア性及び遮光性を有する多層ボトルを形成しても良い。なお、このような中間層は、プラスチックボトル10のうち少なくとも胴部20内に設けることが好ましい。また底部30において、底部30の中央部を除く領域に中間層を設けることが好ましい。ケース落下等の衝撃を受けた際この部分がデラミ(層間剥離)を起こすおそれがあるからである。ガスバリア性及び遮光性を有する為に、多層にするだけでなく熱可塑性樹脂同士をブレンドしたブレンドボトルを形成しても良い。
次にこのような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
まずプラスチックボトル10内に、例えば緑茶、コーヒー等の内容液を充填し、その後これを密栓する。
この場合、プラスチックボトル10の底部30の中央部を押し棒(図示せず)により押し上げた状態で、内容液がプラスチックボトル10内に充填される。
次に口部11をキャップ(図示せず)により密栓した後、胴部20周囲にシュリンクフィルム等のラベルを付す。
内容液が充填されたプラスチックボトル10は積み上げられて貯蔵され、あるいは搬送される。このため内容液が充填されたプラスチックボトル10に対して貯蔵中あるいは搬送中に上下方向に大きな荷重が加わることも考えられる。
本実施の形態によれば、肩部12の各肩部傾斜面12Aに5本の細長状山部16を設け、各肩部境界面12Bに細長状谷部15を設け、これら細長状山部16および細長状谷部15が平面上放射状をなすよう形成されているので、肩部12に加わる荷重に対して細長状山部16および細長状谷部15が補強リブとして機能する。このため肩部12に加わる上下方向の荷重をこれら細長状山部16と細長状谷部15とにより確実に受けることができ、肩部12の上下方向に沿う強度を向上させることができる。
使用に際し、プラスチックボトル10を把持し、口部11からキャップを外す。この場合、4つの側面21のうち対向する一対の側面21に設けられた側面水平凹状リブ24a近傍に設けられ、凹凸形状の水平溝37からなる把持部35を介してプラスチックボトル10を容易に把持することができる。
さらにまたプラスチックボトル10の対向する一対の側面21,21を把持した場合に、把持されていない他の対向する一対の側面21,21の側面水平凹状リブ24aが「アーチ機構」として機能するため、当該側面水平凹状リブ24aが外方へ突出することはない。このためプラスチックボトル10を薄肉材料で形成した場合であっても、プラスチックボトル10全体としての剛性を高めることができ、プラスチックボトル10を把持した場合に内溶液が口部11から外方へ吹き出したり放出したりすることはない。
また本実施の形態によれば、肉厚が薄くなりこれにより強度が低下し易い肩部境界面12Bの下端部に、各々一対の平坦面45a、45bを形成することにより肩部境界面12Bにおける座屈強度を高めることができる。また環状傾斜面13のうち肩部境界面12Bに対応する位置に、各々2本の突出リブ42を設けることにより、環状傾斜面13のうち肩部境界面12Bに対応する位置における座屈強度を更に高めることができる。
さらにまた、肩部境界面12Bの下端部に一対の平坦面45a、45bを形成するとともに、環状傾斜面13のうち肩部境界面12Bに対応する位置に2本の突出リブ42を設けることにより、これら一対の平坦面45a、45bおよび突出リブ42がブロー成形時にプリフォームが延伸する際の抵抗となって機能する。このためブロー成形時にプリフォームが単純に延伸して薄肉化することはなく、その分プラスチックボトル10の肉厚を増加させることができる。
さらにまた本実施の形態によれば、ラベルを剥がす際、肩部傾斜面12BのV字状補強リブ43に指をかけてラベルを容易に剥がすことができる。この際、ラベルを一対の平坦面45a、45bおよび突出リブ42により、プラスチックボトル10の他の部分より上方へ浮かせることができ、このことによりラベルの剥離作業をより確実に行なうことができる。
10 プラスチックボトル
11 口部
12 肩部
12A 肩部傾斜面
12B 肩部境界面
13 環状傾斜面
15 細長状谷部
16 細長状山部
20 胴部
21 側面
21a 上方領域
21b 下方領域
22 境界面
23 パネル部
24 水平凹状リブ
24A 追加水平凹状リブ
24B 追加水平凹状リブ
24a 側面水平凹状リブ
24b 境界面水平凹状リブ
30 底部
35 把持部
37 水平溝
42 突出リブ
43 V字状補強リブ
45a、45b 平坦面

Claims (4)

  1. プラスチックボトルにおいて、
    円筒状の口部と、
    四角筒状の胴部と、
    口部と胴部との間に配置された肩部と、
    胴部下方の底部とを備え、
    胴部は4つの肩部傾斜面を有する切頭四角すい形状を有し、
    各肩部傾斜面間に内方へ引込む三角形断面をもつ細長状谷部からなる肩部境界面が形成され、
    胴部と肩部との間に水平方向に延びる環状傾斜面が形成され、
    環状傾斜面のうち、各肩部境界面に対応する位置に、外方へ突出する突出リブを設けたことを特徴とするプラスチックボトル。
  2. 各肩部境界面に上下方向に沿って複数のV字状補強リブを設けたことを特徴とする請求項1記載のプラスチックボトル。
  3. 各肩部境界面の下端部に、細長状谷部の谷底から両側へ盛り上がって細長状谷部の稜線に達する補強用の一対の平坦面が形成されていることを特徴とする請求項1または2記載のプラスチックボトル。
  4. 各肩部傾斜面に外方へ突出する三角形断面をもつ複数の細長状山部を設け、
    細長状谷部と細長状山部は平面からみて放射状に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか記載のプラスチックボトル。
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