JP7005167B2 - プラスチックボトル - Google Patents

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Description

本発明は、飲料が充填されるプラスチックボトルに関し、特に容器の表面に凹凸の加飾を施すことでデザイン性を確保するとともに、膨張変形を抑えることを可能とする技術に関する。
従来、特許文献1に開示されるように、ブロー成形されるプラスチックボトル(樹脂容器)において、内部に負圧が作用しても容器が凹み難くするために、表面に多数の凸部と、これらの各凸部の周囲に設けられ外方に向って突出していない非突出部と、を設ける構成が知られている。
実用新案登録第3088764号明細書
店頭や自動販売機においては、商品の外観のデザイン性を高めることで、より消費者への商品アピールを高めることができ、販売促進の効果が得られる。このため、商品のパッケージングにおいては、常に新しいデザインが求められるものである。
ここで、市販される清涼飲料にて多く使用されるPETボトルなどのプラスチックボトルは、全体が透明であり、その周囲にデザインを施したプラスチックフィルムがラップされる。
このプラスチックフィルムの面積が大きいと、フィルム資材のコストが嵩むことになる。このため、プラスチックフィルムの面積を削減することにより、コスト削減を図ることについて検討を図った。
一方で、プラスチックフィルムの面積を削減すると、デザイン可能な範囲が狭まるため、商品そのものの特徴などをアピールできる力が弱まるとともに、他の商品との外観上の差別化が難しくなってしまう。
そこで、特許文献1のように、プラスチックボトルの表面そのものに凹凸を施すことで、プラスチックボトルに加飾についての検討を図った。
この凹凸による加飾については無数の方策が考えられるが、特に、高ガス圧を呈する炭酸飲料では、凹部の面積が大きい場合には、内圧(ガス圧)を受けて外側に膨らんで凹凸を維持できないことが懸念される。
この点、特許文献1では、凹部の底面が平坦な面で構成されており、この平坦な広い面によりボトルの半径方向(中心軸を基準として広がる半径方向)に作用する内圧(ガス圧)を全て受けてしまうため、膨らみ易くなってしまうことが懸念される。
なお、特許文献1は、「内部に負圧が作用しても、容器が凹みにくくする」ことを課題としており、上述した「内圧を受けて外側に膨む」こととは正反対の内容を課題として設定しているものである。
本願発明は以上の課題に鑑みたものであり、プラスチックボトル表面そのものの加飾により、外観のデザイン性を確保するとともに、膨張変形を抑えることを可能とする新規な技術を提案するものである。
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
即ち、
飲み口部と、肩部と、胴部と、底部と、を順に有してなり、
前記肩部、及び/又は、前記胴部の表面には、
表面の周方向に帯状の加飾部が設けられ、
前記加飾部は、周方向に配列される三角錐形状の凹部を含む、プラスチックボトルとする。
また、好ましくは、
前記加飾部には、三角錐形状の三個の凹部と、三個の凹部で囲まれた部位に形成される三角形区画と、からなる三角形ユニットが形成される、こととする。
また、好ましくは、
前記各凹部の三角錐形状は、前記凹部の側面を構成する三個の傾斜面と、前記凹部の開口部を構成する仮想面と、を有してなり、
前記仮想面は、略正三角形で構成され、
前記傾斜面の三辺のうち、前記仮想面と共有しない二辺の長さは、前記仮想面と共有する一辺の長さ以下とされ、
前記仮想面の形状と、前記三角形区画の形状は、互いに向きを逆側に配置してなる同一形状であり、
前記三角形区画の形状と、三角形ユニットの形状は、相似関係である、こととする。
また、好ましくは、
帯状の前記加飾部は、前記プラスチックボトルの軸方向において隣接して複数列構成され、
前記各加飾部において、前記三角形ユニットは複数個が隣接して配置され、
前記各三角形ユニットで囲まれる部位により、前記三角形ユニットと逆向きの大逆三角形区画が構成される、こととする。
また、好ましくは、
前記仮想面の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の上方に配置する上向きの三角形であり、
前記三角形区画の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の下方に配置する下向きの三角形であり、
前記三角形ユニットの三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の上方に配置する上向きの三角形であり、
前記大逆三角形区画の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の下方に配置する下向きの三角形である、こととする。
また、好ましくは、
前記仮想面の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の下方に配置する下向きの三角形であり、
前記三角形区画の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の上方に配置する上向きの三角形であり、
前記三角形ユニットの三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の下方に配置する下向きの三角形であり、
前記大逆三角形区画の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の上方に配置する上向きの三角形である、こととする。
また、好ましくは、
前記プラスチックボトルは、円筒形状である、こととする。
また、好ましくは、
前記凹部の前記仮想面を構成する略正三角形の一辺の寸法は、3mm以上10mm以下である、こととする。
本発明の構成によれば、プラスチックボトルの表面に凹凸の加飾を施すことでデザイン性が確保され、さらに、当該加飾箇所の膨張変形が抑えられるプラスチックボトルが実現できる。
本願発明の一実施形態に係るプラスチックボトルの正面図。 本願発明の一実施形態に係るプラスチックボトルの上方斜視図。 加飾部分について説明する拡大図。 加飾部分について説明する拡大図。 (a)は本願発明の三角錐形状の凹部での光の乱反射について説明する図。(b)直方体形状の凹部での光の乱反射について説明する図。
以下図面を参照して本願発明の一実施形態に係るプラスチックボトルの構成について説明する。
図1乃至図3に示すように、筒状容器にて構成されるプラスチックボトル1は、
飲み口部10と、肩部20と、胴部30と、底部40と、を順に有してなり、
肩部20、及び/又は、胴部30の表面には、
表面の周方向に帯状の加飾部Kaが設けられ、
加飾部Kaは、周方向に配列される三角錐形状の凹部2,2(図3)を含む、こととしている。
このプラスチックボトル1には、各種清涼飲料、乳酸菌飲料、乳飲料、茶、コーヒー、水などの各種飲料が充填され得るものである。本願実施例では、円筒形状のボトルに構成されており、特に、内圧の高い炭酸飲料に好適に用いることができる。
プラスチックボトル1は、従来ペットボトル(PETボトル)として周知のものであり、プリフォームを二軸延伸ブロー成形法により加工することで成形されるものである。
また、以下の説明では、飲み口部10側に近い側を上側とし、底部40側に近い側を下側とし、中心軸12から離れる方向を左右方向として説明する。
図1乃至図4に示すように、本実施例では、肩部20と胴部30にそれぞれ加飾部Kaが形成される。図3及び図4は胴部30の加飾部Kaの拡大図であるが、加飾部Kaを構成するための各部の構成は、肩部20と胴部30で共通するものである。
図3及び図4に示すように、加飾部Kaには、三角錐形状の三個の凹部2,2と、三個の凹部2,2で囲まれた部位に形成される小逆三角形区画4と、からなる三角形ユニットUが形成される。
凹部2を構成する三角錐の形状は、面の数が立体を構成するものにおいて最小の「4」であり、その内の三個の傾斜面2a,2aがプラスチックボトル1の内側に向けて傾斜して配設され、最も深い箇所において頂点2b(図3)が配置される。
凹部2において三個の傾斜面2a,2a以外の残りの1つの仮想面2c(図3では抽出して点線で示される)は、プラスチックボトル1の表面に配置されるものであり、凹部2の開口部を構成するものである。仮想面2cも三角形状をなすものであり、3辺のうち1辺を水平として下側に配置し、その上側に一個の頂点を配置することで、上向きの三角形状(△)を形成する。
なお、ここでいう「プラスチックボトル1の表面」とは、本実施例では、凹部2以外の部位の表面であって、小逆三角形区画4を含む仮想的な連続表面のことをいうものであり、いうなれば、凹んでいない箇所を構成する表面のことをいうものである。ただし、小逆三角形区画4を窪ませることとしてもよい。
本実施例の凹部2は、図3に示すように、仮想面2cの三本の各辺2mの長さが同一の略正三角形とする。一方で、傾斜面2aは、三辺のうち、仮想面2cと共有しない二本の辺2nの長さは、仮想面2cと共有する一本の辺2mの長さ以下となるように構成される。すなわち、凹部2を略正四面体とする場合と比較して、頂点2bまでの深さが浅い四面体で構成される。
なお、傾斜面2aにおいて、辺2nの長さを辺2mと同一とし、凹部2を略正四面体とすることとしてもよいが、頂点2bが深すぎるとブロー成形時の成形性が悪化するため、辺2nを最も長く設定する場合でも辺2mの長さと同一とするまでとし、頂点2bが最も深く設定される場合において、凹部2が略正四面体として構成されることとすることが好ましい。他方、浅すぎると反射が弱くなり充分なキラキラ感が得られなくなることから、例えば、辺2nの長さを辺2mの半分以上とするなど、求められるキラキラ感に応じて、最低限の下限値を設定することとしてもよい。
図3及び図4に示すように、小逆三角形区画4は、プラスチックボトル1の表面を形成する位置に配置されるものである。ここで、小逆三角形区画4において、「逆」三角形と表現するのは、3辺のうち1辺を水平として上側に配置し、下側に一個の頂点を配置することで、下向きの三角形状(▽)を形成する。
小逆三角形区画4は、三個の凹部2の仮想面2cの内側に囲まれるように配置され、これら三個の凹部2(仮想面2c)と小逆三角形区画4を一個の組として、三角形ユニットUが形成される。
この三角形ユニットUの外形線は、三個の仮想面2cの外形線を結んで構成されるものであり、三角形ユニットUの外形線により、上向きの三角形状(△)が形成される。
三角形ユニットUは、ボトルの周方向に互いに重ならないように複数配置される。本実施例では、ボトルの周方向に隣り合う三角形ユニットU,Uの頂点同士(三角形ユニットUの底辺側の頂点)が接することで、三角形ユニットU,Uの間に、下向きの三角形状(▽)をなす大逆三角形区画6が形成される。
大逆三角形区画6は、三角形ユニットUの外形線を上下反転させた形状に対応するものであり、下向きの正三角形をなすものである。なお、大逆三角形区画6は、窪ませずにプラスチックボトル1の表面を構成することとする他、窪ませることとしてもよい。
そして、周方向において、三角形ユニットUと大逆三角形区画6が交互に配置され、帯状の加飾部Kaが構成される。
肩部20において、帯状の加飾部Kaは、プラスチックボトル1の中心軸12の軸方向において二列配設されている。つまり、上下二段となるように帯状の加飾部Ka,Kaが配設されている。
また、胴部30において、帯状の加飾部Kaは、プラスチックボトル1の中心軸12の軸方向において五列配設されている。つまり、上下五段となるように帯状の加飾部Ka,Kaが配設されている。
また、胴部30において、下半分に五列の帯状の加飾部Kaが配置される一方で、上半分は平坦な面で構成し、当該平坦部分をフィルム包装部30mとして、図示せぬプラスチックフィルムを巻きつけることができるようになっている。なお、フィルム包装部30mの割合については、特に限定するものではないが、胴部30の全長に対して約20%~60%とすることが考えられる。
以上のように、それぞれ、複数段(少なくとも二段)の加飾部Ka,Kaが配設されることで、図4の例に示されるように、三個の三角形ユニットU,Uと、その内側の大逆三角形区画6によって、大型の三角形ユニットUa(破線で囲まれる部分)が構成される。
以上の構成により、以下のような作用効果を得ることができる。
まず、三角錐形状の窪みで構成する凹部2を用いてプラスチックボトル1の表面を加飾することで、図5(a)に示すように、凹部2を構成する三個の傾斜面2aの面角度を互いに相違させることができ、外部の光H1を乱反射させ、キラキラと輝く光H2を発生させることができる。
なお、図5(b)は、直方体形状の凹部9を設けた場合の光の反射について示すものであり、このような図5(b)に示される凹部9の構成では、底面9a、側面9bの面角度は、XYZ座標で見た場合に互いに垂直関係になるため、各面から反射した光H2の反射方向も特定の方向(XYZ軸方向)の成分が多くなる。
これに対し、図5(a)に示す本願発明の構成によれば、凹部2の傾斜面2aの面角度は、XYZ座標で見た場合に互いに交差する関係になって、各面の光の反射方向もさまざまであり、また、ある傾斜面2aで反射した光が別の傾斜面2aでさらに反射するなど、乱反射する確率も高くなる。つまり、図5(b)と比較して、より光の乱反射が生じ易い。
このように、いわゆる「キラキラ感」(キラキラと輝く光)を強く発生させることで、透明感、爽快感、冷涼感、エッジ感、シャープ感などといった感覚を与えることができる。ここで、より多くの光を乱反射させることによれば、より強く視覚に訴えることが可能になる。このことを考慮して、より数多くの凹部2を配置するために、凹部2の三角錐形状は、仮想面2cの1辺を3mm以上10mm以下とし、仮想面2cから頂点2bまでの深さを0.5mm以上2mm以下とすることが好ましい。
凹部2について、以上のような寸法設定とすることで、例えば、図1の500ミリリットルのプラスチックボトル1において、肩部20の上段の加飾部Kaには、12個の三角形ユニットUを配置することが可能となり、肩部20の下段の加飾部Kaには、12個の三角形ユニットUを配置することが可能となる。
そして、胴部30の各加飾部Kaの一個の帯については、14個の三角形ユニットUを配置する。このようにして、図1のプラスチックボトル1の例では、肩部20においては合計72個の凹部2(三角錐)、胴部30においては合計210個の凹部2(三角錐)、がそれぞれ配置され、全体として、合計282個の凹部2(三角錐)を配置することができ、これにより、プラスチックボトル全体としての「キラキラ感」を確保することができる。
また、以上のようにして、他の商品との外観上の差別化を図ることができ、「キラキラ感」と関連付けた商品のアピールをすることができる。例えば、棚に商品を陳列した際の当該プラスチックボトルを利用した商品の視認性を向上することや、外観品質(デザイン性)を向上させることができる(視認性向上や外観品質向上)。特に、充填される飲料が炭酸飲料である場合においては、「キラキラ感」により、透明感、爽快感、冷涼感といった商品イメージの訴求に好適なデザインとなる。
さらに、凹部2を含む加飾部Kaによって外観上の差別化を図ることが可能となるため、図1、図2に示すように、フィルム包装部30mの長さを短くし、商品ロゴや各種表示が印字などされるプラスチックフィルムの面積を減らしたとしても(例えば、上下寸法を短くするなどの方法がある)、容器のパッケージ全体としての魅力(訴求力のあるデザイン)の低下を抑えることができる。或いは、加飾部Kaによってプラスチックフィルムの代わり、或いは、プラスチックフィルムとの相乗効果によって、新たな魅力を付加することができるともいえる。このように、フィルム面積を小さくしても(ラベル丈を短くしても)パッケージ全体としての魅力度が低下しないため、コストダウンが図られるとともに、環境負荷低減にも貢献できる。
また、凹部2が三角錐形状の窪みで構成することで、図5(a)に示すように、三個の傾斜面2aは、それぞれ、ボトルの半径方向Y(中心軸を基準として広がる半径方向)に対し垂直な関係ではなく、これにより、各傾斜面2aに作用する内圧(ガス圧)のベクトルBが交差して、傾斜面2aを外側に押出そうとする力の成分が弱められる。つまり、三角錐形状の凹部2が、内圧(ガス圧)によって外に押出され難くなるといった耐圧性能(形状保持性能)を確保することができ、これにより、三角錐形状の形状をより確実に長期間維持できることになる。
これは、特に、高ガス圧の炭酸飲料が充填された場合において、凹部2の三角錐形状を維持する上では重要である。例えば、0.35~0.40MPaの高ガス圧の炭酸飲料が充填される場合では、凹部2の三角錐形状は、仮想面2cの1辺を3mm以上10mm以下とし、仮想面2cから頂点2bまでの深さを0.5mm以上2mm以下とすることが好ましい。
なお、図5(b)の例のように、直方体形状の凹部9を設けた場合には、面積の広い底面9aがボトルの半径方向Y(中心軸を基準として広がる半径方向)と直交するため、面積の広い底面9aに内圧(ガス圧)が作用して外側に膨らみ易いこととなる。このため、直方体形状よりなる多面体構造が消失してしまう可能性が高いといえる。
以上のように、凹部2の三角錐形状を維持可能な耐圧性能(形状保持性能)が確保されることで、上述した「キラキラ感」を長期間確保することができる。つまり、プラスチックフィルムに形成した凹部2の耐圧性能(形状保持性能)と、デザイン性(加飾部Kaによるデザイン効果(キラキラ感))を両立することが可能となる。
以上のようにして本発明を実現することができる。
即ち、図1乃至図3に示すように、
飲み口部10と、肩部20と、胴部30と、底部40と、を順に有してなり、
肩部20、及び/又は、胴部30の表面には、
表面の周方向に帯状の加飾部Kaが設けられ、
加飾部Kaは、周方向に配列される三角錐形状の凹部2,2を含む、こととしている。
この構成により、加飾部Kaの三角錐形状の凹部2において、耐圧性能(形状保持性能)と、デザイン性(加飾部Kaによるデザイン効果(キラキラ感))を両立することが可能となる。そして、これにより、容器の表面に凹凸の加飾を施すことでデザイン性が確保され、さらに、当該加飾箇所の膨張変形が抑えられるプラスチックボトルが実現できる。また、プラスチックボトルを掴んだ際に、凹部2の凹凸を感じさせることができ、加飾部Kaの形状を手の触覚に訴えることができるとともに、滑り止めの効果を奏することができる。
また、加飾部Kaには、三角錐形状の三個の凹部2,2と、三個の凹部2,2で囲まれた部位に形成される三角形区画(小逆三角形区画4)と、からなる三角形ユニットUが形成される。
このような三角形ユニットUにより、三個の凹部と、それに囲まれる三角形区画により、特徴的な加飾を構成することができる。本実施例によれば、三角形ユニットUにより、矢羽根の印象を構成することもできる。なお、明細書中に記載した小逆三角形区画4の「小」は、大逆三角形区画6との面積の比較において小さいことを意味するだけであり、具体的な大きさを限定するものではない。
また、各凹部2の三角錐形状は、凹部2の側面を構成する三個の傾斜面2a,2aと、凹部2の開口部を構成する仮想面2cと、を有してなり、
前記仮想面2cは、略正三角形で構成され、
前記傾斜面2aの三辺のうち、前記仮想面2cと共有しない二本の辺2nの長さは、前記仮想面2cと共有する一本の辺2mの長さ以下とされ、
仮想面2cの形状と、三角形区画(小逆三角形区画4)の形状は、互いに向きを逆側に配置してなる同一形状であり、
三角形区画(小逆三角形区画4)の形状と、三角形ユニットUの形状は、相似関係である、こととする。
これにより、相似関係からなる三角形よりなる特徴的な加飾を構成することができる。
また、帯状の加飾部Kaは、プラスチックボトル1の軸方向において隣接して複数列構成され、
各加飾部Kaにおいて、三角形ユニットUは複数個が隣接して配置され、
各三角形ユニットUで囲まれる部位により、三角形ユニットUと逆向きの大逆三角形区画6が構成される、こととする。
これにより、三角形ユニットUと大逆三角形区画6を交互に配置してなる特徴的な加飾部Kaが構成される。
また、仮想面2cの三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の上方に配置する上向きの三角形であり、
三角形区画(小逆三角形区画4)の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の下方に配置する下向きの三角形であり、
三角形ユニットUの三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の上方に配置する上向きの三角形であり、
大逆三角形区画6の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の下方に配置する下向きの三角形である、
こととする。
これにより、三角形ユニットUを上向き、大逆三角形区画6を下向きとして、交互に配置してなる特徴的な加飾部Kaが構成される。
また、仮想面2cの三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の下方に配置する下向きの三角形であり、
三角形区画(小逆三角形区画4)の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の上方に配置する上向きの三角形であり、
三角形ユニットUの三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の下方に配置する下向きの三角形であり、
大逆三角形区画6の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の上方に配置する上向きの三角形である、
こととする。
つまり、図4の加飾の模様を上下に反転したものである。
これにより、三角形ユニットUを下向き、大逆三角形区画6を上向きとして、交互に配置してなる特徴的な加飾部Kaが構成される。
また、図1及び図2に示すように、プラスチックボトル1は、円筒形状とするものである。
これにより、内圧の高い炭酸飲料を充填する場合において、本願発明を好適に用いることができる。
なお、以上の実施例においては、図3、図4に示すように、三角形ユニットUを隣接して配置したが、間隔を空けて配置してもよい。この場合、大逆三角形区画6の部位に他の形状が構成される。また、仮想面2cと小逆三角形区画4の大きさが相違することとしてもよい。また、小逆三角形区画4や大逆三角形区画6の部位も窪ませることとしてもよい。また、明細書中において凹部2の形状に関する「略正三角形」などの「略」は、ブロー成形時の誤差を考慮しての表現である。
さらに、図3に示すように、三角形ユニットUを構成する3個の各凹部2の頂点2bの深さは、それぞれ異なることとして、各凹部2の形状が違うこととすることや、帯状の加飾部Kaの各列単位で凹部2の深さが異なることとしてもよい。
このような構成によれば、凹部2単位、または、加飾部Ka単位ごとに反射具合が異なることとなし、ボトルのキラキラ感に変化を与えることができる。
1 プラスチックボトル
2 凹部
2a 傾斜面
2c 仮想面
4 小逆三角形区画
6 大逆三角形区画
10 口部
12 中心軸
20 肩部
30 胴部
40 底部
Ka 加飾部
U 三角形ユニット

Claims (6)

  1. 飲み口部と、肩部と、胴部と、底部と、を順に有してなり、
    前記肩部、及び/又は、前記胴部の表面には、
    表面の周方向に帯状の加飾部が設けられ、
    前記加飾部は、周方向に配列される三角錐形状の凹部を含み、
    前記加飾部には、三角錐形状の三個の凹部と、三個の凹部で囲まれた部位に形成される凹んでいない小逆三角形区画と、からなる三角形ユニットが形成され、
    帯状の前記加飾部は、プラスチックボトルの軸方向において隣接して複数列構成され、
    前記各加飾部において、前記三角形ユニットは複数個が隣接して配置され、
    前記各三角形ユニットで囲まれる部位により、前記三角形ユニットと逆向きの凹んでいない大逆三角形区画が構成される、
    プラスチックボトル。
  2. 前記各凹部の三角錐形状は、前記凹部の側面を構成する三個の傾斜面と、前記凹部の開口部を構成する仮想面と、を有してなり、
    前記仮想面は、略正三角形で構成され、
    前記傾斜面の三辺のうち、前記仮想面と共有しない二本の辺の長さは、前記仮想面と共有する一本の辺の長さ以下とされ、
    前記仮想面の形状と、前記小逆三角形区画の形状は、互いに向きを逆側に配置してなる同一形状であり、
    前記小逆三角形区画の形状と、三角形ユニットの形状は、相似関係である、
    ことを特徴とする請求項1に記載のプラスチックボトル。
  3. 前記仮想面の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の上方に配置する上向きの三角形であり、
    前記小逆三角形区画の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の下方に配置する下向きの三角形であり、
    前記三角形ユニットの三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の上方に配置する上向きの三角形であり、
    前記大逆三角形区画の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の下方に配置する下向きの三角形である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のプラスチックボトル。
  4. 前記仮想面の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の下方に配置する下向きの三角形であり、
    前記小逆三角形区画の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の上方に配置する上向きの三角形であり、
    前記三角形ユニットの三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の下方に配置する下向きの三角形であり、
    前記大逆三角形区画の三角形の形状は、一辺を水平として一の頂点を一辺の上方に配置する上向きの三角形である、
    ことを特徴とする請求項2に記載のプラスチックボトル。
  5. 前記凹部の前記仮想面を構成する略正三角形の一辺の寸法は、3mm以上10mm以下である、
    ことを特徴とする請求項2乃至請求項のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
  6. 前記プラスチックボトルは、円筒形状である、
    ことを特徴とする請求項1乃至請求項のいずれか一項に記載のプラスチックボトル。
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