JP2014155166A - リモコン収納構造 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】機器筐体5に回動自在に取り付けられ、回動に応じて先端部6aが収納部5dに出没するレバー6Aと、機器筐体5に回動自在に取り付けられ、レバー6Aと対称に回動して先端部6aが収納部5dに出没するレバー6Bと、レバー6A,6Bにそれぞれ設けられ、先端部6aが収納部5dに突出する回動方向にレバー6A,6Bを付勢する捻回バネ7aと、機器筐体5に取り付けられ、押下操作に応じて、捻回バネ7aからの付勢力に抗して先端部6aが収納部5dから埋没する回動方向にレバー6A,6Bを回動させて、収納部5dに対するリモコン2のロックを解除するリリース釦4とを備える。
【選択図】図3
Description
このように、従来では、上記レバーを筐体側に組み付けるための専用のレバーホルダが必須であるので、レバーホルダへのレバーの保持とレバーホルダの筐体への組み付け作業とが必要であり、組み立て工程が繁雑化するという課題があった。
特に、レバーホルダのねじ止めは、電動ドライバなどを使用する設備が必要となる。
このため、製造上のばらつき、または、収納されたリモコン側にレバーを付勢するコイルバネの弾性力の劣化などによって2つの突起部分の突出量が互いに異なる状態になった場合、リリースボタンを押してもリモコンが外れなくなる可能性がある。
図1は、この発明に係るリモコン収納構造を適用した電子機器を示す図であり、例えば車室内の天井部に取り付けられる開閉式ディスプレイを示している。図1において、開閉式ディスプレイ1は、リモコン2、ディスプレイ部3、リリース釦4および機器筐体5を備える。リモコン2は、開閉式ディスプレイ1に対して所定の動作を指示するリモートコントローラである。ディスプレイ部3は、機器筐体5に対して開閉自在に設けたディスプレイである。
また、機器筐体5は、化粧パネル5aに覆われており、化粧パネル5aの開口した部分に、リモコン2を収納するための収納部が形成されている。
この収納部に収納された状態でロックされたリモコン2は、リリース釦4を押下することにより、ロックが解除されて収納部から取り出すことができる。
機器筐体5の取り付け面5bには、図2(a)に示すようなレバー6A(および6B)が設けられる。また、インナーパネル5cには、リモコン2を収納する収納部5dが形成されている。この収納部5bにレバー6A,6Bの先端部が出没する。
その構造として、図3(b)に示すように、リリース釦4、レバー6A,6B、レバーの捻回バネ7aおよびリリース釦の捻回バネ7bを備えて構成される。レバー6A,6Bは、取り付け面5bに直接取り付けられて、互いが対称に回動する。
図4(a)に示すように、従来のリモコン収納構造においても、インナーパネル101に収納部100が形成されており、この収納部100に収納したリモコンをレバー103の先端部でロックする。また、この状態でリリース釦102を押下することで、ロックを解除することができる。
従って、レバー103およびコイルバネ104をレバーホルダ105に保持する作業とレバーホルダ105をインナーパネル101に組み付ける作業とが必要であり、組み立て工程が繁雑化していた。特に、レバーホルダ105のねじ止めは電動ドライバなどを使用する設備が必要となる。
しかし、図4(b)に示すように、捻回バネ107は、レバー103に取り付けるコイルバネ104とは仕様が異なるバネ部材であるため、取り付け構造が異なり、構造が複雑になる。
また、従来のようなレバーホルダをねじ止めするための設備が不要であるため、組み立て工程を格段に簡略化することができる。
さらに、捻回バネ7aおよびリリース釦4を元の位置に復帰させる捻回バネ7bが同一仕様のバネ部材であるので、全てのバネ部材が同様な構造で取り付け可能であり、構造を簡略化することができる。
図5は、リリース釦を外した状態のリモコン収納構造を示す斜視図である。また、図6は、レバーの組み付け手順を示す図である。図7は、レバーおよびその周辺構成を示す図である。図5に示すように、実施の形態1に係るリモコン収納構造においては、レバー6Aが機器筐体5の取り付け面5bに回動自在に取り付けられ、レバー6Bがレバー6Aと対称に回動するように取り付け面5bに取り付けられている。
なお、レバー6A,6Bの回動軸から先端部6aまでをつなぐアーム部分は、レバー6A,6Bの回動に応じてリブ5h上を摺動する。リリース釦4は、取り付け面5bに形成した取り付けリブ5fに軸支される。
すなわち、レバー6A,6Bのバネ挿入軸6cに挿入した捻回バネ7aの一端を、レバー6A,6Bに形成されたバネ当て部6dに掛け、捻回バネ7aのもう一端を、取り付け面5bに設けられたバネ当て部5gに掛ける。
これにより、レバー6A,6Bの先端部6aが収納部5dに突出する回動方向にレバー6A,6Bを付勢することができる。
なお、捻回バネ7aに付勢された状態で、レバー6A,6Bのもう一方の端部6bは、図9を用いて後述するリリース釦4の当て面部4cに当接する。
次いで、手順(2)として、破線の矢印方向にレバー6A,6Bを回動させて、先端部6aが収納部5dに突出する回動位置とする。
この後、捻回バネ7aをバネ挿入軸6cに挿入して、上述したように各端部をバネ当て部5g,6dに掛ける。これにより、図5に示したような状態となる。
まず、図8に示すように、捻回バネ7bをリリース釦4のバネ挿入軸4aに取り付け、バネ挿入軸4aと同軸に形成された回動軸4bを、取り付けリブ5fの軸受け部5f−1に軸支することにより、リリース釦4は、機器筐体5に取り付けられる。
この後、捻回バネ7bの一端をリリース釦4の裏面側に当接させ、もう一端を取り付け面5b側に当接させることで、リリース釦4は、所定の初期位置が維持されるように付勢される。
この当たり面部4cは、図9(a)に示すように、基部から徐々に窄まった略三角形の形状を有している。
リリース釦4が所定の初期位置にあるとき、レバー6A,6Bの端部6bは、捻回バネ7aから付勢され、図9(a)に示すように、突起部6b−1が当たり面部4cに当接している。このとき、突起部6b−1は、図10(a)に示すように、当たり面部4cの頂点部付近に当接している。
このとき、突起部6b−1が収納部5d側に近付いていくため、レバー6A,6Bは、互いの先端部6aが離間する方向(図9(b)の矢印方向)、すなわち先端部6aが収納部5dから埋没する方向に回動する。
特に、従来では必須であったねじ止めが不要であるため、組み立て工程を格段に簡略化することができる。
図11は、この発明の実施の形態2に係るリモコン収納構造を示す斜視図である。図12は、実施の形態2に係るリモコン収納構造で収納部にリモコンをロックした状態を示す斜視図である。なお、図11および図12では、2つのレバー6A−1,6B−1のうち、レバー6B−1のみを示したが、取り付け面5bのレバー6B−1と対称な位置に同様の構造を有したレバー6A−1が配置されている。従って、以降では、レバー6A−1があるものとして説明する。
また、ガタ止め用片部6fがU字形状の片部である場合を示したが、リブ5hに沿った方向に延設された形状であれば、これ以外の形状であってもよい。
図13は、リリース釦を外した状態の実施の形態3に係るリモコン収納構造を示す斜視図である。また、図14は、実施の形態3におけるリリース釦とレバーを示す斜視図である。図13に示すように、実施の形態3に係るリモコン収納構造においては、レバー6A−2が機器筐体5の取り付け面5bに回動自在に取り付けられ、レバー6B−2がレバー6A−2と対称に回動するように取り付け面5bに取り付けられている。
なお、レバー6A−2,6B−2の回動軸から先端部6aまでをつなぐアーム部分は、レバー6A−2,6B−2の回動に応じてリブ5h,5h−1上を摺動する。リリース釦4は、取り付け面5bに形成した取り付けリブ5fに軸支される。
すなわち、取り付け面5bに形成したバネ挿入軸5lに挿入した捻回バネ7aの一端を、レバー6A−2,6B−2に形成されたバネ当て部6dに掛け、捻回バネ7aのもう一端を、取り付け面5bに設けられたバネ当て部5gに掛ける。
これにより、レバー6A−2,6B−2の先端部6aが収納部5dに突出する回動方向にレバー6A−2,6B−2を付勢することができる。
なお、捻回バネ7aに付勢された状態で、レバー6A−2,6B−2の突起部6b−1は、図14を用いて後述するリリース釦4の当て面部4cに当接する。
レバー6A−2,6B−2のアーム中間部には、図13に示すように、突起部6b−1が形成されており、リリース釦4には、図14に示すようにその裏面から突出した当たり面部4cが形成されている。この当たり面部4cは、実施の形態1と同様に基部から徐々に窄まった略三角形の形状を有している。
リリース釦4の押下に応じて、リリース釦4は、回動軸4bを中心に回動する。これに伴い、レバー6A−2,6B−2の突起部6b−1は、当たり面部4cの頂点部から基部に向けて摺動する。このとき、突起部6b−1が収納部5d側に近付いていくため、レバー6A−2,6B−2は、互いの先端部6aが離間する方向、すなわち先端部6aが収納部5dから埋没する方向に回動する。
リリース釦4が所定の位置まで押下されると、レバー6A−2,6B−2の先端部6aが、収納部5dから完全に引っ込んだ状態となる。これにより、リモコン2のロックが解除される。このように構成することでも、上記実施の形態1,2と同様の効果を得ることができる。
Claims (4)
- 機器筐体に設けた収納部にリモートコントローラ(以下、リモコンと記載する)を収納するリモコン収納構造において、
前記機器筐体に回動自在に取り付けられ、回動に応じて先端部が前記収納部に出没する第1のレバーと、
前記機器筐体に回動自在に取り付けられ、前記第1のレバーと対称に回動して先端部が前記収納部に出没する第2のレバーと、
前記第1および前記第2のレバーにそれぞれ設けられ、前記先端部が前記収納部に突出する回動方向に前記第1および前記第2のレバーを付勢するバネ部材と、
前記機器筐体に取り付けられ、押下操作に応じて、前記バネ部材からの付勢力に抗して前記先端部が前記収納部から埋没する回動方向に前記第1および前記第2のレバーを回動させて、前記収納部に対する前記リモコンのロックを解除するリリース釦とを備えたことを特徴とするリモコン収納構造。 - 前記第1および前記第2のレバーは、回動軸にスナップフィットを備えており、
前記機器筐体に形成した取り付け用孔部に前記スナップフィットを嵌合させて取り付けられることを特徴とする請求項1記載のリモコン収納構造。 - 前記バネ部材と、前記リリース釦を元の位置に復帰させるバネ部材は、同一仕様のバネ部材であることを特徴とする請求項1または請求項2記載のリモコン収納構造。
- 前記機器筐体の前記収納部との境界部における互いに対称な位置に設けられ、開口部が形成された立ち壁部と、
前記第1および前記第2のレバーからそれぞれ延設されて、前記第1および前記第2のレバーの回動に応じて、前記機器筐体に形成したリブ上を摺動するガタ止め用片部と、
前記開口部の縁部にそれぞれ設けられたガタ止め用リブとを備え、
前記第1および前記第2のレバーは、前記ガタ止め用リブと前記ガタ止め用片部に当接する前記リブとによって回動軸に沿った方向の動きが規制されることを特徴とする請求項1から請求項3のうちのいずれか1項記載のリモコン収納構造。
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