JP2014153609A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】透磁率センサーを用いて二成分現像剤中のトナー濃度変化を簡便且つ低コストで精度良く検出可能な画像形成装置を提供する。
【解決手段】画像形成装置は、現像装置と、現像装置にトナーを補給するトナー補給手段と、透磁率センサーによるトナー濃度の検出結果に基づいてトナー補給手段から現像装置へのトナー補給を実行する制御手段と、を備える。現像装置は、二成分現像剤を収容する現像容器と、現像容器に回転可能に支持される現像剤担持体と、現像容器に収容された二成分現像剤中のトナー濃度を検出する透磁率センサーと、を備える。制御手段は、透磁率センサーの出力値のピーク値Vpを目標値Vtと比較してトナー補給の要否を判断するとともに、Vp>Vtであるときは直近の出力値の振幅値Vppの変化量に基づいてトナー補給量を補正し、補正されたトナー補給量でトナー補給を行う。
【選択図】図7

Description

本発明は、電子写真プロセスを用いた複写機、プリンター、ファクシミリ等の画像形成装置に関し、特に二成分現像剤を用いる現像装置のトナー濃度制御に関するものである。
磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤(以下、単に現像剤とも言う)を用いる現像装置においては、現像容器内にキャリアとトナーとからなる現像剤を収容し、像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体を配設するとともに、現像容器内部の現像剤を搬送攪拌しながら現像剤担持体へと供給する攪拌部材を配設している。このような現像装置においては、現像剤中のトナーは現像動作によって消費されていく一方、キャリアは消費されずに現像装置内に残る。そこで、現像容器内にトナーを補給するとともに、現像容器内のトナー濃度を一定に維持する必要が生じる。
従来、二成分現像剤の透磁率を検出する透磁率センサーや現像剤の光学濃度を検出する光学センサー等を用いて二成分現像剤中のトナー濃度を検知し、検知結果に基づいてトナー濃度を制御する方法が知られている。このうち、光学センサーを用いる方法では現像剤によるセンサー部の汚れによって検出感度が変化するため、定期的なメンテナンスが必要となる。そのため、透磁率センサーを用いて磁性キャリアの存在量を測定する方法が広く用いられている。
しかし、トナー濃度制御に透磁率センサーを用いたとしても、温湿度の変化やキャリアの劣化等による荷電特性の変化によって、同一のトナー濃度であっても透磁率センサーの出力値が変化することがある。その結果、検出されたトナー濃度も実際の濃度からずれてしまい、トナー濃度の変化に応じた適切なトナー補給が行えないというという問題点があった。
そこで、透磁率センサーの出力値を補正して実際のトナー濃度とのずれを小さくする方法が種々提案されており、例えば特許文献1には、透磁率センサーの出力値をFFT処理することで透磁率と他の二つ以上の情報に分離し、この複数の情報により制御を行うトナー濃度制御方法が開示されている。また、特許文献2には、透磁率センサーと圧電体振動子を現像器内に配置し、圧電体振動子の共振振動の尖鋭度により流動性を検出して、透磁率センサーの値を補正する現像装置が開示されている。
さらに特許文献3には、透磁率センサーとパターン濃度センサーの2つのセンサーを備え、パターン濃度センサーの検出値が目標値に一致するようにトナー補給動作を制御する画像形成装置において、トナー補給をしたにも係わらずパターン濃度センサーで検出されたトナーパターンの濃度が低下したときは、パターン濃度センサーの検出値に基づく補正処理の実行間隔を通常時よりも短くする方法が開示されている。
特開平9−22181号公報 特開2006−220909号公報 特開2005−134796号公報
しかしながら、特許文献1の方法では、透磁率センサーの出力値をFFT処理して得られたパワースペクトル上の2点の差と予め記憶されたデータとからトナー濃度制御電圧の補正電圧を決定するため、制御が複雑なものとなり制御部の負荷が大きかった。
また、特許文献2、3の方法では、透磁率センサーに加えて圧電体振動子やパターン濃度センサーが必要となり、画像形成装置のコストアップに繋がるという問題点があった。
本発明は、上記問題点に鑑み、透磁率センサーを用いて二成分現像剤中のトナー濃度変化を簡便且つ低コストで精度良く検出可能な画像形成装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明の第1の構成は、現像装置と、トナー補給手段と、制御手段と、を備えた画像形成装置である。現像装置は、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を収容する現像容器と、現像容器に回転可能に支持され表面に現像剤を担持する現像剤担持体と、現像容器に収容された二成分現像剤中のトナー濃度を検出する透磁率センサーと、を備える。トナー補給手段は、現像装置にトナーを補給する。制御手段は、透磁率センサーによるトナー濃度の検出結果に基づいてトナー補給手段から現像装置へのトナー補給を実行する。制御手段は、透磁率センサーの出力値のピーク値Vpを目標値Vtと比較してトナー補給の要否を判断するとともに、Vp>Vtであるときは直近の出力値の振幅値Vppの変化量に基づいてトナー補給量を補正し、補正されたトナー補給量でトナー補給を行う。
本発明の第1の構成によれば、直近の透磁率センサーのVppの変化量に基づいてトナー濃度の推移を予測し、Vpに基づいて算出されたトナー補給量を適切な量に補正することができる。従って、現像装置へのトナーの補給過剰や補給不足を回避することができ、精密なトナー濃度制御が可能な画像形成装置となる。
本発明のカラープリンター100の全体構成を示す概略断面図 本発明のカラープリンター100に用いられる現像装置3aの一構成例を示す側面断面図 現像装置3aにおける攪拌部の一構成例を示す平面断面図 現像ローラー33及び磁気ローラー32に印加されるバイアス波形の一例を示す図 トナーコンテナ4aを概略的に示す側面断面図 本発明のカラープリンター100の制御経路の一例を示すブロック図 トナー濃度センサー41の出力波形を示すグラフ トナー濃度センサー41の出力値のピーク値、移動平均値、及び出力値の振幅値の推移を示すグラフ カラープリンター100において実行されるトナー濃度制御例を示すフローチャート 実施例における、トナー濃度センサー41の出力値のピーク値Vpの直近5回の平均値Vp5、出力値の振幅値Vppの直近5回の平均値Vpp5、及びトナー補給状況(トナー補給量)の推移を示すグラフ
以下、図面を参照しながら本発明の実施形態について説明する。図1は、本発明の画像形成装置の概略断面図であり、ここではタンデム方式のカラープリンターについて示している。カラープリンター100本体内には4つの画像形成部Pa、Pb、Pc及びPdが、搬送方向上流側(図1では右側)から順に配設されている。これらの画像形成部Pa〜Pdは、異なる4色(シアン、マゼンタ、イエロー及びブラック)の画像に対応して設けられており、それぞれ帯電、露光、現像及び転写の各工程によりシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの画像を順次形成する。
これらの画像形成部Pa〜Pdには、各色の可視像(トナー像)を担持する感光体ドラム1a、1b、1c及び1dが配設されており、さらに駆動手段(図示せず)により図1において時計回り方向に回転する中間転写ベルト8が各画像形成部Pa〜Pdに隣接して設けられている。これらの感光体ドラム1a〜1d上に形成されたトナー像が、各感光体ドラム1a〜1dに当接しながら移動する中間転写ベルト8上に順次転写された後、二次転写ローラー9において転写紙P上に一度に転写され、さらに、定着部7において転写紙P上に定着された後、装置本体より排出される。感光体ドラム1a〜1dを図1において反時計回り方向に回転させながら、各感光体ドラム1a〜1dに対する画像形成プロセスが実行される。
トナー像が転写される転写紙Pは、カラープリンター100本体下部の用紙カセット16内に収容されており、給紙ローラー12a及びレジストローラー対12bを介して二次転写ローラー9へと搬送される。中間転写ベルト8には誘電体樹脂製のシートが用いられ、継ぎ目を有しない(シームレス)ベルトが主に用いられる。また、二次転写ローラー9の下流側には中間転写ベルト8表面に残存するトナーを除去するためのブレード状のベルトクリーナー19が配置されている。
次に、画像形成部Pa〜Pdについて説明する。回転自在に配設された感光体ドラム1a〜1dの周囲及び下方には、感光体ドラム1a〜1dを帯電させる帯電器2a、2b、2c及び2dと、各感光体ドラム1a〜1dに画像情報を露光する露光装置5と、感光体ドラム1a〜1d上にトナー像を形成する現像装置3a、3b、3c及び3dと、感光体ドラム1a〜1d上に残留した現像剤(トナー)を除去するクリーニング部7a、7b、7c及び7dが設けられている。
パソコン等の上位装置から画像データが入力されると、先ず、帯電器2a〜2dによって感光体ドラム1a〜1dの表面を一様に帯電させ、次いで露光装置5によって光照射し、各感光体ドラム1a〜1d上に画像信号に応じた静電潜像を形成する。現像装置3a〜3dには、それぞれシアン、マゼンタ、イエロー及びブラックの各色のトナーが所定量充填されている。なお、後述のトナー像の形成によって各現像装置3a〜3d内に充填された二成分現像剤中のトナーの割合が規定値を下回った場合にはトナーコンテナ(トナー補給手段)4a〜4dから各現像装置3a〜3dにトナーが補給される。この現像剤中のトナーは、現像装置3a〜3dにより感光体ドラム1a〜1d上に供給され、静電的に付着することにより、露光装置5からの露光により形成された静電潜像に応じたトナー像が形成される。
そして、中間転写ベルト8に所定の転写電圧で電界が付与された後、一次転写ローラー6a〜6dにより感光体ドラム1a〜1d上のシアン、マゼンタ、イエロー、及びブラックのトナー像が中間転写ベルト8上に転写される。これらの4色の画像は、所定のフルカラー画像形成のために予め定められた所定の位置関係をもって形成される。その後、引き続き行われる新たな静電潜像の形成に備え、感光体ドラム1a〜1dの表面に残留したトナーがクリーニング部7a〜7dにより除去される。
中間転写ベルト8は、上流側の搬送ローラー10と、下流側の駆動ローラー11とを含む複数の張架ローラーに掛け渡されており、駆動モーター(図示せず)による駆動ローラー11の回転に伴い中間転写ベルト8が時計回り方向に回転を開始すると、転写紙Pがレジストローラー対12bから所定のタイミングで中間転写ベルト8に隣接して設けられた二次転写ローラー9へ搬送され、フルカラー画像が転写される。トナー像が転写された転写紙Pは定着部13へと搬送される。
定着部13に搬送された転写紙Pは、定着ローラー対13aにより加熱及び加圧されてトナー像が転写紙Pの表面に定着され、所定のフルカラー画像が形成される。フルカラー画像が形成された転写紙Pは、複数方向に分岐した分岐部14によって搬送方向が振り分けられる。転写紙Pの片面のみに画像を形成する場合は、そのまま排出ローラー対15によって排出トレイ17に排出される。
一方、転写紙Pの両面に画像を形成する場合は、定着部7を通過した転写紙Pの一部を一旦排出ローラー対15から装置外部にまで突出させる。その後、転写紙Pは排出ローラー対15を逆回転させることにより分岐部14で用紙搬送路18に振り分けられ、画像面を反転させた状態でレジストローラー対12bに再搬送される。そして、中間転写ベルト8上に形成された次の画像が二次転写ローラー9により転写紙Pの画像が形成されていない面に転写され、定着部7に搬送されてトナー像が定着された後、排出ローラー対15を介して排出トレイ17に排出される。
図2は、カラープリンター100に搭載される現像装置3aの側面断面図であり、図3は、現像装置3aの平面断面図(図2におけるXX′矢視断面図)である。なお、ここでは図1の画像形成部Paに配置される現像装置3aについて説明するが、画像形成部Pb〜Pdに配置される現像装置3b〜3dの構成についても基本的に同様であるため説明を省略する。
図2及び図3に示すように、現像装置3aは、トナーと磁性キャリア(以下、単にキャリアとも言う)とを含む二成分現像剤が収納される現像容器30を備えており、現像容器30は仕切壁30aによって第1及び第2攪拌室30b、30cに区画されている。第1及び第2攪拌室30b、30cにはトナーコンテナ4a(図1参照)から供給されるトナー(正帯電トナー)をキャリアと混合して攪拌し、帯電させるための第1攪拌スクリュー31a及び第2攪拌スクリュー31bが回転可能に配設されている。
そして、第1攪拌スクリュー31a及び第2攪拌スクリュー31bによって現像剤が攪拌されつつ軸方向(図3の矢印B、C方向)に搬送され、仕切壁30aの両端部に形成された現像剤通過路40a、40bを介して第1及び第2攪拌室30b、30c間を循環する。即ち、第1及び第2攪拌室30b、30c、現像剤通過路40a、40bによって現像容器30内に現像剤の循環経路が形成されている。
現像容器30は図2の左斜め上方に延在しており、現像容器30内において第1攪拌スクリュー31aの上方には磁気ローラー32(現像剤担持体)が配置され、磁気ローラー32の左斜め上方には現像ローラー33(トナー担持体)が対向配置されている。そして、現像ローラー33は現像容器30の開口側(図2の左側)において感光体ドラム1aに対向しており、磁気ローラー32及び現像ローラー33はそれぞれの回転軸を中心として図2の時計回り方向に回転する。
第2攪拌室30cには第2攪拌スクリュー31bと対面してトナー濃度センサー41が配置されており、トナー補給口30dにはトナーコンテナ4a〜4dの供給口61a(図5参照)が連結されている。図3に示すように、トナー補給口30dは平面的に見て第2攪拌室30cの端部に配置されている。
トナー濃度センサー41としては、現像容器30内における二成分現像剤の透磁率を検出する透磁率センサーが用いられる。ここで、トナー濃度とは現像剤中の磁性キャリアに対するトナーの比率(T/C)のことであり、本実施形態においては、トナー濃度センサー41により現像剤の透磁率を検出し、その検出結果に相当する電圧値を後述する制御部90(図6参照)に出力するよう構成されており、制御部90によってトナー濃度センサー41の出力値からトナー濃度が決定されるようになっている。制御部90は、決定されたトナー濃度に応じてトナー補給モーター27(図5参照)に制御信号を送信し、トナー補給口30dから現像容器30内に所定量のトナーを補給する。
センサー出力値はトナー濃度に応じて変化し、トナー濃度が高くなるほど磁性キャリアに対するトナーの比率が高くなり、磁気を通さないトナーの割合が増加するため出力値が低くなる。一方、トナー濃度が低くなるほど磁性キャリアに対するトナーの比率が低くなり、磁気を通す磁性キャリアの割合が増加するため出力値が高くなる。
また、第2攪拌スクリュー31bには、トナー濃度センサー41に対向する部分にスクレーパー42が設けられている。スクレーパー42は、例えば基材となる可撓性のフィルムに不織布を積層したものが用いられ、第2攪拌スクリュー31bの回転軸に形成されたスクレーパー支持部(図示せず)に回転軸に対し平行に貼り付けられている。第2攪拌スクリュー31bの回転に伴いスクレーパー42が回転することで、トナー濃度検知センサー41の検知面が摺擦されて清掃されるとともに、トナー濃度検知センサー41周辺における現像剤の入れ替えが促進される。
磁気ローラー32は、非磁性の回転スリーブ32aと、回転スリーブに内包される複数の磁極(ここでは5極)を有する固定マグネット体32bで構成されている。本実施形態では、固定マグネット体32bの磁極は、主極45、規制極(穂切り用磁極)46、搬送極47、剥離極48、及び汲上極49の5極構成である。
現像ローラー33は、円筒状の現像スリーブ33aと、現像スリーブ33a内に固定された現像ローラー側磁極33bで構成されており、磁気ローラー32と現像ローラー33とはその対面位置(対向位置)において所定のギャップをもって対向している。現像ローラー側磁極33bは、固定マグネット体32bの対向する磁極(主極)45と異極性である。
また、現像容器30には穂切りブレード35が磁気ローラー32の長手方向(図2の紙面と垂直な方向)に沿って取り付けられており、穂切りブレード35は、磁気ローラー32の回転方向(図2の時計回り方向)において、現像ローラー33と磁気ローラー32との対向位置よりも上流側に位置付けられている。そして、穂切りブレード35の先端部と磁気ローラー32表面との間には僅かな隙間(ギャップ)が形成されている。
現像ローラー33には、直流電圧(以下、Vslv(DC)という)及び交流電圧(以下、Vslv(AC)という)が印加され、磁気ローラー32には、直流電圧(以下、Vmag(DC)という)及び交流電圧(以下、Vmag(AC)という)が印加されている。これらの直流電圧及び交流電圧は、現像バイアス電源53からバイアス制御回路51(いずれも図6参照)を経由して現像ローラー33及び磁気ローラー32に印加される。制御部90は、バイアス制御回路51に制御信号を送信して現像バイアス電源53から印加されるVslv(DC)、Vslv(AC)及びVmag(DC)、Vmag(AC)を制御する。
前述のように、第1攪拌スクリュー31a及び第2攪拌スクリュー31bによって、現像剤が攪拌されつつ現像容器30内を循環してトナーを帯電させ、第1攪拌スクリュー31aによって現像剤が磁気ローラー32に搬送される。そして、磁気ローラー32上に磁気ブラシ(図示せず)を形成し、磁気ローラー32上の磁気ブラシは穂切りブレード35によって層厚規制された後、磁気ローラー32と現像ローラー33との対向部分に搬送され、磁気ローラー32に印加されるVmag(DC)と現像ローラー33に印加されるVslv(DC)との電位差ΔV、及び磁界によって現像ローラー33上にトナー薄層を形成する。
現像装置3a内の第1及び第2攪拌スクリュー31a、31bは、ギヤ列を介して現像剤攪拌モーター(図示せず)に連結されており、制御部90からの制御信号に基づいて第1及び第2攪拌スクリュー31a、31bを駆動させる。なお、ギヤ列を介して現像剤攪拌モーターを磁気ローラー32及び現像ローラー33にも連結しておくことで、磁気ローラー32及び現像ローラー33の駆動源と兼用することもできる。
現像ローラー33上のトナー層厚は現像剤の抵抗や磁気ローラー32と現像ローラー33との回転速度差等によっても変化するが、ΔVによって制御することができる。ΔVを大きくすると現像ローラー33上のトナー層は厚くなり、ΔVを小さくすると薄くなる。現像時におけるΔVの範囲は一般的に100V〜350V程度が適切である。
図4は、現像ローラー33及び磁気ローラー32に印加されるバイアス波形の一例を示す図である。図4(a)に示すように、現像ローラー33には、Vslv(DC)にピークツーピーク値がVpp1である矩形波のVslv(AC)を重畳した合成波形Vslv(実線)が印加される。また、磁気ローラー32には、Vmag(DC)にピークツーピーク値がVpp2であり、且つVslv(AC)と位相の異なる矩形波のVmag(AC)を重畳した合成波形Vmag(破線)が印加される。
従って、磁気ローラー32及び現像ローラー33間に印加される電圧は、図4(b)に示すようなVpp(max)とVpp(min)を有する合成波形Vmag−Vslvとなる。なお、Vmag(AC)はVslv(AC)よりもDuty比が大きくなるように設定される。実際には図4で示すような完全な矩形波ではなく、一部が歪んだ形状の交流電圧が印加される。
磁気ブラシによって現像ローラー33上に形成されたトナー薄層は、現像ローラー33の回転によって感光体ドラム1aと現像ローラー33との対向部分に搬送される。現像ローラー33にはVslv(DC)及びVslv(AC)が印加されているため、感光体ドラム1aとの電位差によって現像ローラー33から感光体ドラム1aへトナーが飛翔し、感光体ドラム1a上の静電潜像が現像される。
現像に用いられずに残ったトナーは、現像ローラー33の回転によって再度現像ローラー33と磁気ローラー32との対向部分に搬送され、磁気ローラー32上の磁気ブラシによって回収される。そして、磁気ブラシは固定マグネット体32bの同極部分(剥離極48、汲上極49)で磁気ローラー32から引き剥がされた後、第1及び第2攪拌室30b、30c間を循環する二成分現像剤中に戻される。そして、再び適正なトナー濃度で均一に帯電された二成分現像剤として磁気ローラー32上に磁気ブラシを形成し、穂切りブレード35へ搬送される。
図5は、トナーコンテナ4aを概略的に示す側面断面図である。なお、ここでは現像装置3aにトナーを補給するトナーコンテナ4aについて説明するが、現像装置3b〜3dにトナーを補給するトナーコンテナ4b〜4dの構成についても基本的に同様であるため説明を省略する。トナーコンテナ4aは、未使用のトナーを貯留するコンテナ容器61、搬送スクリュー62、攪拌パドル63、トナー補給モーター27、攪拌モーター28を備える。
コンテナ容器61の底部の長手方向(図5の紙面と垂直な方向)の一端部には、現像容器30のトナー補給口30d(図2参照)に連結される供給口61aが形成されている。攪拌パドル63は、その軸部から径方向の片側に延び、且つコンテナ容器61の長手方向に展開されるフィルム状の攪拌羽根63aを有する。攪拌羽根63aの回転によって、コンテナ容器61内のトナーが攪拌され、攪拌されたトナーが搬送スクリュー62側に移送される。
搬送スクリュー62は、その軸部の周りに長手方向に一定の位相(ピッチ)で螺旋状に形成される螺旋羽62aを有し、コンテナ容器61内の底部に供給口61aに対向して配置されている。搬送スクリュー62が回転すると、攪拌パドル63によって攪拌されたトナーが螺旋羽62aの位相の進行により供給口61aに向かって搬送され、供給口61aを介して現像容器30に補給される。
トナー補給モーター27、攪拌モーター28は、それぞれ搬送スクリュー62、攪拌パドル63を回転させるDCモーターからなり、例えば、ブリッジ回路にパルス電圧を印加してパルス電圧のオンとオフを繰り返すことによって回転駆動させられる。攪拌パドル63の攪拌羽根63aは、その軸部から半径方向に搬送スクリュー62の外縁まで延び、螺旋羽62aに接触可能である。
コンテナ容器61内にトナーが十分に貯留されている場合には、攪拌パドル63はトナーを攪拌して搬送スクリュー62に供給する。そして、トナー補給モーター27が定速で回転駆動すると、搬送スクリュー62はその回転数に応じた一定量のトナーを供給口61aから現像容器30内に補給する。これにより、現像容器30内の現像剤のトナー濃度は一定に保持される。また、トナーが補給されたにも係わらず、トナー濃度センサー41により検知された現像容器30内の現像剤中のトナー濃度が上昇しない場合は、制御部90はトナーコンテナ4a内のトナーが空であると判断して液晶表示部71(図6参照)にトナーコンテナ4a内のトナー残量が空(以下、トナーエンドという)である表示を行い、ユーザーにトナーコンテナ4aの交換を促す。
次に、本発明の画像形成装置の制御経路について説明する。図6は、カラープリンター100に用いられる制御経路の一例を示すブロック図である。なお、カラープリンター100を使用する上で装置各部の様々な制御がなされるため、カラープリンター100全体の制御経路は複雑なものとなる。そこで、ここでは制御経路のうち、本発明の実施に必要となる部分を重点的に説明する。
バイアス制御回路51は、帯電バイアス電源52、現像バイアス電源53、及び転写バイアス電源54と接続され、制御部90からの出力信号によりこれらの各電源52〜54を作動させるものであり、各電源52〜54はバイアス制御回路51からの制御信号によって、帯電バイアス電源52は帯電器2a〜2dに、現像バイアス電源53は現像装置3a〜3d内の磁気ローラー32、現像ローラー33に、転写バイアス電源54は一次転写ローラー6a〜6d、二次転写ローラー9に、それぞれ所定のバイアスを印加する。
操作部70には、液晶表示部71、LED72が設けられており、ユーザーは操作部70を操作して指示を入力することで、カラープリンター100の各種の設定をし、画像形成等の各種機能を実行させる。液晶表示部71は、カラープリンター100の状態を示したり、画像形成状況や印字部数を表示したり、タッチパネルとして、両面印字や白黒反転等の機能や倍率設定、濃度設定など各種設定を行えるようになっている。LED72は、カラープリンター100の状態を示したり、画像形成状況や印字部数を表示したりするようになっている。
その他、操作部70には、画像形成を中止する際等に使用するストップ/クリアボタン、カラープリンター100の各種設定をデフォルト状態にする際に使用するリセットボタン等が設けられている。
制御部90は、中央演算処理装置としてのCPU(Central Processing Unit)91、読み出し専用の記憶部であるROM(Read Only Memory)92、読み書き自在の記憶部であるRAM(Random Access Memory)93、一時的に画像データ等を記憶する一時記憶部94、カウンター95、カラープリンター100内の各装置に制御信号を送信したり操作部50からの入力信号を受信したりする複数(ここでは2つ)のI/F(インターフェイス)96、制御に必要な数値の演算処理を行う演算部97を少なくとも備えている。また、制御部90は、装置本体内部の任意の場所に配置可能である。
また、制御部90は、カラープリンター100における各部分、装置に対し、CPU91からI/F96を通じて制御信号を送信する。また、各部分、装置からその状態を示す信号や入力信号がI/F96を通じてCPU91に送信される。制御部90が制御する各部分、装置としては、例えば、露光装置5、定着部13、画像形成部8、転写ローラー9、画像入力部20、トナー補給モーター27、攪拌モーター28、バイアス制御回路51、操作部70等が挙げられる。
ROM92には、カラープリンター100の制御用プログラムや、制御上の必要な数値等、カラープリンター100の使用中に変更されることがないようなデータ等が収められている。RAM93には、カラープリンター100の制御途中で発生した必要なデータや、カラープリンター100の制御に一時的に必要となるデータ等が記憶される。カウンター95は、印字枚数を積算してカウントする。なお、カウンター95を別途設けなくても、例えばRAM93で印字枚数を記憶するようにしてもよい。
演算部97は、トナー濃度センサー41の出力値から現像装置3a〜3dへのトナー補給量(トナー補給モータ27の駆動時間)を決定する補給指標S、先行指標値F(いずれも後述)を算出する。補給指標S、先行指標値Fに基づいて決定されたトナー補給量はCPU91に送信され、CPU91はトナー補給モーター27に制御信号を送信して所定時間(或いは所定回転数)だけ駆動させる。
次に、本発明のカラープリンター100の現像装置3a〜3dにおけるトナー濃度制御について詳細に説明する。透磁率センサーであるトナー濃度センサー41の出力値でトナー濃度を制御する方法においては、トナーの大量消費、大量補給による現像器内のトナー濃度ムラなど、トナー濃度制御の不安定さを補正する必要がある。
特に、図1に示したようなカラープリンター100では、全面ベタ画像等の、モノクロプリンターでは想定されないようなトナーの大量消費、大量補給があり得る。また、現像装置3a〜3d内に充填する現像剤は、資源節約上、できるだけ少量であることが望ましい。その結果、どうしても現像容器30内のトナー濃度(T/C)の変動が大きくなってしまう。
従来、トナー濃度の変動を抑え、トナー濃度をできるだけ正確に且つ一定に制御するために、透磁率センサーの出力値でトナー濃度を制御する場合、現像剤の撹拌部材の近傍に透磁率センサーを設置していた。そして、その出力値を一定の規則に基づいて選択、平均化し、その値に基づいて、トナー補給量を決定していた。しかし、キャリアの存在量は、T/C(キャリア:トナー比率)で変動するだけではなく、現像剤のAD値(嵩密度)でも変動してしまう。そして、現像剤のAD値は、トナー帯電量に左右される。トナー帯電量は、雰囲気の温湿度や現像容器30内での撹拌時間によっても変動するものが多い。
図7は、トナー濃度センサー41の出力波形を示すグラフである。トナー濃度センサー41は、10msec毎にトナー濃度の検出を行っており、図7では2秒間の検出値の変化を拡大して示している。図7において、センサー出力値のピーク(波形の山部)出現時は、現像剤が最も密にトナー濃度センサー41付近に集められた状態である。具体的には、第2攪拌スクリュー31bに取り付けられたスクレーパー42(図3参照)が、センサー検知面の掻き取りを開始する直前になる。スクレーパー42がセンサー検知面の掻き取りを開始すると、現像剤は密の状態から急激に疎の状態に移行する。そして、センサー出力値のボトム(波形の谷部)に到達すると、次のピークへ向かって出力は再上昇を開始する。この例では約270msec毎にピークが出現している。
このセンサー出力値が再上昇する際の応答速度が、現像剤の流動性を示している。即ち、センサー出力値がピークに達した後、スクレーパー42によりセンサー検知面の現像剤が掻き取られるが、流動性の良好な現像剤は現像剤自体が動きやすいため、ボトムの値は大きく低下しやすく、また、ボトムからの復帰も迅速に行われる。逆に、流動性の低下した現像剤は現像剤自体が動きにくいため、ボトムの値はそれほど低下しない。また、ボトムからの復帰も遅くなる。
図8は、トナー濃度センサー41の出力値のピーク値、移動平均値、及び出力値の振幅値(ピーク値とボトム値との差:ピークピーク値)の推移を示すグラフである。なお、図8の左側の縦軸は出力値のピーク値及び移動平均値の目盛りを表示しており、右側の縦軸は出力値の振幅値の目盛りを表示している。図8において、グラフの左端はトナー補給時を示している。また、近似曲線Aは出力値のピーク値の推移を示しており、近似曲線Bは出力値の移動平均値の推移を示している。どちらもトナー濃度の変動を表現しており、従来、トナー補給制御に使用されている値である。
これに対し、近似曲線Cで示される出力値の振幅値は、図中の矢印で示すように、出力値のピーク値、移動平均値よりも時間的に早く(図8では5〜7秒程度)トナー濃度の変動を捉えている。
そこで、本発明では、トナー濃度センサー41の出力値の振幅値(ピークピーク値)を「先行指標値」としてセンサー出力値によるトナー濃度制御を補正し、トナー濃度制御の精密化を図ることにより、実際のトナー濃度変化に対して遅延の少ないトナー濃度制御を可能とした。
図9は、カラープリンター100において実行されるトナー濃度制御例を示すフローチャートである。必要に応じて図1〜図8を参照しながら、図9のステップに沿ってトナー濃度制御の実行手順について説明する。以下、トナー濃度センサー41の出力値のピーク値をVp[V]、ボトム値をVb[V]、振幅値(ピークピーク値)をVpp[V](=Vp−Vt)、Vppの直近5回の平均値をVpp5[V]とする。また、Vpの目標値をVt[V]とする。Vppは、出力値の周期T[msec]毎にVp[V]及びVb[V]を読み取ることで算出可能である。
現像装置3a〜3d内のトナー濃度(T/C)は、トナー濃度センサー41により継続的に検出されている。(ステップS1)。画像形成が行われると、現像装置3a〜3d内のトナーが消費され、トナー濃度が減少する。その結果、現像剤中のキャリアの割合が増加するため、トナー濃度センサー41の出力値も徐々に上昇する。
次に、制御部90は、トナー濃度センサー41の出力値のピーク値Vp[V]が目標値Vt[V]を超えているか否かを判断する(ステップS2)。Vp[V]が目標値Vt[V]以下であるときは現像剤中のトナー濃度が適正範囲以上であるため、ステップS1に戻ってトナー濃度の検出を継続する。
一方、ステップS2でVp>Vtであるときは、現像剤中のトナー濃度が適正範囲を下回っているため、トナー補給動作を実行する。先ず、演算部97において補給指標Sを算出する(ステップS3)。補給指標Sは、トナー濃度に応じたトナー補給モーター27の駆動時間(トナー補給量)を決定するための指標値であり、S=−(Vt−Vp)で定義される。
次に、演算部97において先行指標値Fを算出する(ステップS4)。先行指標値Fは、補給指標Sに基づいて決定されたトナー補給モーター27の駆動時間を、トナー補給直前のVppの変化量、即ち、トナー補給直前のトナー濃度の変動に基づいて補正するための値であり、F=1+(Vpp−Vpp5)/Vppで定義される。
そして、算出された補給指標S及び先行指標値Fを用いてトナー補給モーター27の駆動時間を算出する(ステップS5)。例えば、駆動時間をTm[msec]とすると、Tm=S×1000×Fで表される。制御部90は、トナー補給モーター27を算出された駆動時間Tmだけ駆動させることにより、トナーコンテナ4a〜4dから現像装置3a〜3d内にトナーを補給する(ステップS6)。補給されたトナーは第1攪拌スクリュー31a及び第2攪拌スクリュー31bによって現像装置3a〜3d内のキャリアと混合され、トナー濃度が所定範囲である二成分現像剤となる。以後、ステップS1に戻り、同様の手順でトナー濃度制御を繰り返す。
以上のような制御によれば、直近のトナー濃度センサー41のVppの変化量に基づいてトナー濃度の推移を予測し、Vpに基づいて算出されたトナー補給量を適切な量に補正することができる。例えば、Vpは上昇傾向(トナー濃度が減少)であるが、Vppは下降傾向(トナー濃度が増加)である場合や、Vpは下降傾向(トナー濃度が増加)であるが、Vppは上昇傾向(トナー濃度が減少)である場合に、補給指標Sに基づいて算出されたトナー補給量に、補正係数として先行指標値Fを乗じて補正することで、トナーの補給過剰や補給不足を回避することができる。
なお、図9で説明した制御例は、Vppの変化量に基づく先行指標値Fの活用方法の一例を示すものであり、活用方法はこれに限定されない。例えば、他の補給指標Sを用いてトナー補給モーター27の駆動時間を算出しても良いし、他の算出式で定義された先行指標値Fを用いてトナー補給モーター27の駆動時間を補正しても良い。
その他本発明は、上記実施形態に限定されず、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、本発明は上記実施形態に示したような磁気ローラー32と現像ローラー33を備えた現像装置に限定されるものではなく、例えば磁気ローラー32(現像剤担持体)上に形成された磁気ブラシを用いて感光体ドラム1a〜1d上に直接トナーを供給する現像装置等、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を用いた種々の現像装置のトナー濃度制御に適用可能である。
また、本発明は図1に示したカラープリンター100に限らず、モノクロプリンターやモノクロ複写機、デジタル複合機、カラー複写機、ファクシミリ等、二成分現像式の現像装置を備えた種々の画像形成装置に適用できるのはもちろんである。以下、実施例により本発明の効果について更に具体的に説明する。
図1に示したようなカラープリンター100の現像装置3a〜3dへのトナー補給において、補給指標S及び先行指標値Fを用いてトナー濃度制御を行った場合(本発明)と、先行指標値Fを用いずに補給指標Sのみでトナー濃度制御を行った場合(比較例)とで、トナー補給状況を調査した。なお、比較例の補給指標Sとして、VtとVpの直近5回の平均値Vp5との差−(Vt−Vp5)を用いた。
試験方法としては、京セラドキュメントソリューションズ製カラー複合機(TASKalfa2550ci)を試験機として用い、トナー濃度センサー41の出力値をモニターした。センサー出力値のモニターは10msecごとに行うこととし、現像装置3a〜3d内の第1攪拌スクリュー31a、第2攪拌スクリュー31bは270msec周期で回転させる。その結果、センサー出力値には270msec間隔でピークVpとボトムVbが現れる。
また、この試験機では、現像剤が現像容器30内を1周するのに約30秒が必要であった。従って、トナーが補給された履歴は1周ごとに拡散して平均化されるが、30秒周期でトナー濃度センサー41に検知される。トナー濃度制御は、センサー出力値Vpをモニターし、Vpが初期出力値(目標値)Vt(=1.85V)を超えたらトナー補給モーター27を駆動する、というものになっている。
図10は、トナー濃度センサー41の出力値のピーク値Vpの直近5回の平均値Vp5、先行指標値Fの決定に用いる出力値の振幅値Vppの直近5回の平均値Vpp5、及びトナー補給状況(トナー補給量)の推移を示すグラフである。なお、図10の左側の縦軸はVp5の目盛りを表示しており、右側の縦軸はVpp5の目盛りを表示している。119.17sec時点でのトナー濃度センサー41の出力値をみると、Vp=1.93V、Vpp=0.52Vとなっていた。このとき、Vp、Vppの直近5回の平均値Vp5、Vpp5を算出すると、図10に示すように、Vp5=1.93V、Vpp5=0.59Vであった。
即ち、119.17sec時点では、Vp5(図10の□のデータ系列で表示)は上昇傾向であり、トナー濃度が不足であることを示しているが、約5sec後を先取りしているVpp5(図10の×のデータ系列で表示)は既に下降傾向となっており、トナー濃度は上昇に向かっていることがわかる。そのため、このままトナーを補給し続けると補給過剰(オーバーフロー)となる。
補給指標S及び先行指標値Fを用いてトナー濃度制御を行う本発明では、補給指標S=−(1.85−1.93)=0.08、先行指標値F=1+(0.52−0.59)/0.52=0.865となる。従って、トナー補給モーター27の駆動時間T[msec]=(S×1000×F)=0.08×1000×0.865=69となり、トナー補給モーター27を69msec駆動、200msec停止させることとなる。このように先行指標値Fを用いてトナー補給モーター27の駆動時間を補正することにより、図10の下部の実線で示すように、補給過剰を起こすことなく適正量のトナーを補給することができ、トナー濃度制御の精密化が実現できた。
一方、先行指標値Fを用いずに補給指標Sのみでトナー濃度制御を行う比較例では、トナー補給モーター27の駆動時間T[msec]=(S×1000)=−(1.85−1.93)×1000=0.08×1000=80となり、トナー補給モーター27を80msec駆動、200msec停止させることとなる。この場合、図10の下部の破線で示すように、Vppが下降傾向を示す115〜125secにおいてトナーの補給過剰が生じた。
本発明は、磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を用いる現像装置を備えた画像形成装置に利用可能である。本発明の利用により、直近のトナー濃度センサーのVppの変化量に基づいてトナー濃度の推移を予測し、Vpに基づいて算出されたトナー補給量を適切な量に補正することができるため、現像剤の流動性の変化や使用環境によらず、現像装置内のトナー濃度を常に一定に維持可能な画像形成装置となる。
Pa〜Pd 画像形成部
1a〜1d 感光体ドラム(像担持体)
2a〜2d 帯電器
3a〜3d 現像装置
4a〜4d トナーコンテナ(トナー補給手段)
5 露光装置
7a〜7d クリーニング部
13 定着部
27 トナー補給モーター(トナー補給手段)
32 磁気ローラー(現像剤担持体)
33 現像ローラー
41 トナー濃度センサー(透磁率センサー)
90 制御部(制御手段)
91 CPU
92 ROM
93 RAM
94 一時記憶部
95 カウンター
100 画像形成装置

Claims (4)

  1. 磁性キャリアとトナーとを含む二成分現像剤を収容する現像容器と、
    該現像容器に回転可能に支持され表面に現像剤を担持する現像剤担持体と、
    前記現像容器に収容された二成分現像剤中のトナー濃度を検出する透磁率センサーと、
    を備えた現像装置と、
    該現像装置にトナーを補給するトナー補給手段と、
    前記透磁率センサーによるトナー濃度の検出結果に基づいて前記トナー補給手段から前記現像装置へのトナー補給を実行する制御手段と、
    を備えた画像形成装置において、
    前記制御手段は、前記透磁率センサーの出力値のピーク値Vpを目標値Vtと比較してトナー補給の要否を判断するとともに、Vp>Vtであるときは直近の出力値の振幅値Vppの変化量に基づいてトナー補給量を補正し、補正されたトナー補給量でトナー補給を行うことを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記ピーク値Vpと前記目標値Vtとの差−(Vt−Vp)で定義される補給指標Sにより算出されるトナー補給量を、前記振幅値Vppの変化量を示す先行指標値Fを用いて補正することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記先行指標値Fは、以下の式(1)により決定されることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
    F=1+(Vpp−Vppn)/Vpp・・・(1)
    ただし、
    Vppn=Vppの直近n回の平均値
    である。
  4. 前記トナー補給手段は、前記現像装置に補給するトナーを貯留するトナーコンテナと、該トナーコンテナ内のトナーを前記現像装置に補給するためのトナー補給モーターとで構成されており、
    前記制御手段は、前記補給指標S及び前記先行指標値Fを用いて前記トナー補給モーターの駆動時間を決定することを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の画像形成装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021021837A (ja) * 2019-07-26 2021-02-18 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置

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