JP2014152369A - 導電性酸化物および半導体酸化物膜 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】導電性酸化物は、InAlZnO4と同じ結晶構造である基本構造からなる結晶相を有する導電性酸化物である。上記導電性酸化物は、インジウムと、アルミニウムと、2価の金属との複合酸化物からなっている。上記結晶相におけるインジウムに対するアルミニウムの原子濃度比は0.8以上1未満となっている。また、上記結晶相におけるインジウムに対する上記2価の金属の原子濃度比は0.8以上1未満となっている。
【選択図】なし
Description
まず、本発明の一の実施の形態である実施の形態1に係る導電性酸化物および半導体酸化物膜について説明する。本実施の形態に係る導電性酸化物は、結晶質InAlZnO4と同じ結晶構造である基本構造からなる結晶相を有している。上記導電性酸化物は、インジウム(In)と、アルミニウム(Al)と、2価の金属である亜鉛(Zn)との複合酸化物(InAlZnO4)からなっている。このように上記導電性酸化物は、In、ガリウム(Ga)およびZnの複合酸化物(IGZO)からなる従来の導電性酸化物のGaに代えてAlを含むものである。そのため、上記導電性酸化物では、従来の導電性酸化物に比べてレアメタルであるIn、GaおよびZnの合計濃度がより小さくなっている。
次に、本発明の他の実施の形態である実施の形態2に係る導電性酸化物および半導体酸化物膜について説明する。本実施の形態に係る導電性酸化物は、上記実施の形態1と同様に、結晶質InAlZnO4と同じ結晶構造である基本構造からなる結晶相を有している。そして、本実施の形態に係る導電性酸化物は、Inと、Alおよび3価の金属であるガリウム(Ga)と、複数種の2価の金属であるZnおよびマグネシウム(Mg)との複合酸化物からなっている。
まず、原料粉末としてIn2O3粉末(純度:99.99%、平均粒径:1μm)と、Al2O3粉末(純度:99.99%、平均粒径:1μm)と、ZnO粉末(純度:99.99%、平均粒径:1μm)とをそれぞれ所定量準備した。そして、準備した粉末をボールミル装置に入れ、水を分散溶媒として用いて6時間粉砕混合した。その後、スプレードライヤを用いて水を揮発させることによりIn2O3−Al2O3−ZnO混合物を得た。このとき、In2O3−Al2O3−ZnO混合物におけるInに対するAlの原子濃度比が0.8以上1未満となり、かつInに対するZnの原子濃度比が0.8以上1未満となるように原料粉末を準備し、これらを混合した。
上記実施例1〜4のZnO粉末に代えてMgO粉末を準備し、準備した原料粉末を混合することによりIn2O3−Al2O3−MgO混合物を得た。このとき、In2O3−Al2O3−MgO混合物におけるInに対するAlの原子濃度比が0.8以上1未満となり、かつInに対するMgの原子濃度比が0.8以上1未満となるように原料粉末を準備し、これらを混合した。その他の条件は上記実施例1〜4と同様とした。
上記実施例1〜4のIn2O3粉末、Al2O3粉末およびZnO粉末に加えて、Ga2O3粉末とMgO粉末とをさらに準備した。そして、準備した粉末を上記実施例1〜4と同様に混合した。このとき、上記混合物におけるInに対するAlおよびGaの合計の原子濃度比が0.8以上1未満となり、かつInに対するZnおよびMgの合計の原子濃度比が0.8以上1未満となるように原料粉末を準備し、これらを混合した。その他の条件は上記実施例1〜4と同様とした。
上記実施例1〜4のIn2O3粉末、Al2O3粉末およびZnO粉末に加えて窒化アルミニウム(AlN)粉末をさらに準備し、これらの原料粉末を混合した。その他の条件は上記実施例1〜4と同様とした。
上記実施例1〜4のIn2O3粉末、Al2O3粉末およびZnO粉末に加えて、SiO2、TiO2、V2O5、Cr2O3、ZrO2、Nb2O3、MoO2、HfO2、Ta2O3、WO3、SnO2およびBi2O3の粉末をさらに準備し、これらの原料粉末を混合した。その他の条件は上記実施例1〜4と同様とした。
上記実施例1〜4において、In2O3−Al2O3−ZnO混合物におけるInに対するAlおよびZnのそれぞれの原子濃度比が1となるように原料粉末を準備し、これらを混合した。その他の条件は上記実施例1〜4と同様とした。
上記実施例5〜8において、In2O3−Al2O3−MgO混合物におけるInに対するAlおよびMgのそれぞれの原子濃度比が1となるように原料粉末を準備し、これらを混合した。その他の条件は上記実施例5〜8と同様とした。
<ICP発光分析>
各実施例および比較例の導電性酸化物におけるIn、Al、Ga、ZnおよびMgの原子濃度(atom%)をICP発光分析により測定した。そして、測定した原子濃度の値よりInに対するAl、Ga、ZnおよびMgの原子濃度比をそれぞれ算出した。
<SIMS分析>
実施例10〜22の導電性酸化物についてSIMS分析を行った。これにより、実施例10〜22の導電性酸化物に含まれるN、Si、Ti、V、Cr、Zr、Nb、Mo、Hf、Ta、W、SnおよびBiの1cm3当りの原子数(個/cm3)を調査した。
<エネルギー分散型X線分析>
各実施例および比較例の導電性酸化物を任意の面において切断し、当該切断面を分析型走査電子顕微鏡によりエネルギー分散型X線分析した。これにより、当該切断面において、結晶質InAlZnO4と同じ結晶構造である基本構造からなる結晶相が当該切断面全体に対して占有する割合を調査した。
<オン電流値>
各実施例および比較例の導電性酸化物をターゲットとして用いて、直流(DC:Direct Current)マグネトロンスパッタ法によりTFTのチャネル層となる半導体酸化物膜を形成した。そして、作製したTFTのオン電流の測定を行った。以下、TFTの作製手順およびオン電流の測定について説明する。
Claims (8)
- InAlZnO4と同じ結晶構造である基本構造からなる結晶相を有する導電性酸化物であって、
インジウムと、アルミニウムと、2価の金属との複合酸化物からなり、
前記結晶相における前記インジウムに対する前記アルミニウムの原子濃度比は0.8以上1未満であり、
前記結晶相における前記インジウムに対する前記2価の金属の原子濃度比は0.8以上1未満である、導電性酸化物。 - 前記2価の金属は、亜鉛である、請求項1に記載の導電性酸化物。
- 前記2価の金属は、マグネシウムである、請求項1に記載の導電性酸化物。
- InAlZnO4と同じ結晶構造である基本構造からなる結晶相を有する導電性酸化物であって、
インジウムと、アルミニウムおよび3価の金属と、一種または複数種の2価の金属との複合酸化物からなり、
前記結晶相における前記インジウムに対する前記アルミニウムおよび前記3価の金属の合計の原子濃度比は0.8以上1未満であり、
前記結晶相における前記インジウムに対する前記2価の金属の合計の原子濃度比は0.8以上1未満である、導電性酸化物。 - 前記3価の金属は、ガリウムであり、
前記2価の金属は、亜鉛およびマグネシウムである、請求項4に記載の導電性酸化物。 - 前記結晶相の面積の割合は、95%以上100%以下である、請求項1〜5のいずれか1項に記載の導電性酸化物。
- 窒素、シリコン、チタン、バナジウム、クロム、ジルコニウム、ニオブ、モリブデン、ハフニウム、タンタル、タングステン、錫およびビスマスからなる群より選択される少なくとも一の元素を含む、請求項1〜6のいずれか1項に記載の導電性酸化物。
- 請求項1〜7のいずれか1項に記載の導電性酸化物を用いて形成される、半導体酸化物膜。
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JP2010116628A (ja) * | 2010-01-08 | 2010-05-27 | Nippon Mining & Metals Co Ltd | スパッタリングターゲット並びに光情報記録媒体及びその製造方法 |
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