JP2014151831A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【課題】雪上性能を向上させること。
【解決手段】タイヤ10(空気入りタイヤの一例)は、トレッド12にタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられ、タイヤ赤道面CL近傍から接地端12Eまで延びると共にタイヤ周方向に対する角度θ1が次第に大きくなる第1溝14と、トレッド12に設けられ、タイヤ赤道面CL側から接地端12E側へ向かって延びると共にタイヤ周方向に対する角度θ2が次第に小さくなり、両端部16Aが第1溝14にそれぞれ連結される第2溝16と、を有している。
【選択図】図1
【解決手段】タイヤ10(空気入りタイヤの一例)は、トレッド12にタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられ、タイヤ赤道面CL近傍から接地端12Eまで延びると共にタイヤ周方向に対する角度θ1が次第に大きくなる第1溝14と、トレッド12に設けられ、タイヤ赤道面CL側から接地端12E側へ向かって延びると共にタイヤ周方向に対する角度θ2が次第に小さくなり、両端部16Aが第1溝14にそれぞれ連結される第2溝16と、を有している。
【選択図】図1
Description
本発明は、空気入りタイヤに関する。
タイヤ赤道面近傍からトレッド接地端までタイヤ周方向に対して斜めに延びる第1の溝と、タイヤ周方向に対して斜めに延びて第1の溝を横切る第2の溝を、トレッドに形成したタイヤがある(例えば、特許文献1)。
上記タイヤでは、第1の溝及び第2の溝によって雪上性能を確保できるが、雪上性能については未だ改良の余地がある。
本発明は、雪上性能を向上させることを課題とする。
本発明は、雪上性能を向上させることを課題とする。
本発明の請求項1に記載の空気入りタイヤは、トレッドにタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられ、タイヤ赤道面近傍からトレッド接地端まで延びると共にタイヤ周方向に対する角度が次第に大きくなる第1の溝と、前記トレッドに設けられ、タイヤ赤道面側からトレッド接地端側へ向かって延びると共にタイヤ周方向に対する角度が次第に小さくなり、両端部が前記第1の溝にそれぞれ連結される第2の溝と、を有している。
本発明の請求項2に記載の空気入りタイヤは、請求項1に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第2の溝は、タイヤ周方向に互いに隣り合う前記第1の溝間に配置され、前記両端部が一方の前記第1の溝にそれぞれ連結されると共に、長手方向の中間部が他方の前記第1の溝に連結されている。
本発明の請求項3に記載の空気入りタイヤは、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第2の溝の両端部は、前記第1の溝の長手方向の中間部に連結されている。
本発明の請求項4に記載の空気入りタイヤは、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の溝の溝幅は、タイヤ赤道面側よりもトレッド接地端側で広い。
本発明の請求項5に記載の空気入りタイヤは、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤにおいて、前記第1の溝は、タイヤ周方向に対する角度が次第に大きくなるように湾曲し、前記第2の溝は、タイヤ周方向に対する角度が次第に小さくなるように湾曲している。
以上説明したように、本発明の空気入りタイヤは、雪上性能を向上させることができる。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤについて説明する。
第1実施形態に係る空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」と記載する。)10は、主に乗用車用に用いられるタイヤである。なお、本発明は、乗用車用の空気入りタイヤに限定されるものではなく、その他の用途の空気入りタイヤに用いてもよい。例えば、ライトトラック用、航空機用、及び、建築車両用などの空気入りタイヤなどに用いてもよい。
以下、本発明の第1実施形態に係る空気入りタイヤについて説明する。
第1実施形態に係る空気入りタイヤ(以下、単に「タイヤ」と記載する。)10は、主に乗用車用に用いられるタイヤである。なお、本発明は、乗用車用の空気入りタイヤに限定されるものではなく、その他の用途の空気入りタイヤに用いてもよい。例えば、ライトトラック用、航空機用、及び、建築車両用などの空気入りタイヤなどに用いてもよい。
図1には、タイヤ10のトレッド12の展開図が示されている。なお、図1中の矢印Sはタイヤ10の周方向(以下、適宜「タイヤ周方向」と記載する。)を示し、矢印Wはタイヤ10の軸(回転軸)と平行な方向(以下、適宜「タイヤ軸方向」と記載する。)を示している。なお、タイヤ軸方向についてはタイヤ幅方向と読み替えてもよい。
また、符号CLはタイヤ10のタイヤ軸方向の中心を通りタイヤ軸方向に直角な面である赤道面(以下、適宜「タイヤ赤道面」と記載する。)を示している。
また、符号CLはタイヤ10のタイヤ軸方向の中心を通りタイヤ軸方向に直角な面である赤道面(以下、適宜「タイヤ赤道面」と記載する。)を示している。
なお、本実施形態では、タイヤ軸方向に沿ってタイヤ赤道面CLに近い側を「タイヤ軸方向内側」、タイヤ軸方向に沿ってタイヤ赤道面CLから遠い側を「タイヤ軸方向外側」と記載する。
また、図1中の符号12Eは、トレッド12の接地端(本発明のトレッド接地端)を示している。なお、ここでいう「接地端」とは、タイヤ10をJATMA YEAR BOOK(日本自動車タイヤ協会規格、2012年度版)に規定されている標準リムに装着し、JATMA YEAR BOOKでの適用サイズ・プライレーティングにおける最大負荷能力(内圧−負荷能力対応表の太字荷重)に対応する空気圧(最大空気圧)の100%の内圧を充填し、最大負荷能力を負荷したときの接地面のタイヤ軸方向外側端を指している。また、タイヤ10の使用地又は製造地においては、JATMA規格に代わりTRA規格またはETRTO規格が適用される。
本実施形態のタイヤ10は、内部構造として従来公知の空気入りタイヤの内部構造と同様のものを用いることができる。このため、タイヤ10の内部構造に関しては、説明を省略する。
本実施形態のタイヤ10は、内部構造として従来公知の空気入りタイヤの内部構造と同様のものを用いることができる。このため、タイヤ10の内部構造に関しては、説明を省略する。
図1に示すように、タイヤ10の路面との接地部位を構成するトレッド12には、タイヤ周方向に間隔(本実施形態では一定間隔)をあけて複数の第1溝14が設けられている。この第1溝14は、タイヤ赤道面CL近傍から接地端12Eまでタイヤ周方向に対する角度θ1が次第に大きくなるように湾曲しながら延びている。具体的には、図2に示すように、第1溝14の溝幅の中心を通る線(以下、適宜「溝中心線」と記載する。)14CLがタイヤ赤道面CL近傍から接地端12Eまでタイヤ周方向に対する角度θ1が次第に大きくなるように湾曲している。なお、本実施形態の第1溝14は、本発明の第1の溝の一例である。
また、ここでいう「タイヤ赤道面近傍」とは、タイヤ赤道面CLから接地端12Eまでのタイヤ軸方向に沿った距離をW0としたとき、タイヤ赤道面CLからタイヤ軸方向に沿ってW0×1/3の範囲までを指す。
図1に示すように、第1溝14は、タイヤ赤道面CL近傍でのタイヤ周方向に対する角度が0度、接地端12Eでのタイヤ周方向に対する角度が90度となるように、湾曲させることが好ましい。このように構成することで、第1溝14の一対の開口縁部(エッジ)14Cは、広い範囲でエッジ効果を発揮できるようになる。
第1溝14の溝幅は、タイヤ赤道面CL側よりも接地端12E側で広くなっている。具体的には、第1溝14の溝幅は、接地端12E側がタイヤ赤道面近傍の端部14A側よりも広く、さらに、後述する第2溝16の長手方向の中間部16Dが連結された部分よりも広くなっている。
また、第1溝14の接地端12E上での溝幅は、後述する第2溝16の溝幅(具体的には、両端部16A、16Bの溝幅)よりも広くなっている。
また、第1溝14の接地端12E上での溝幅は、後述する第2溝16の溝幅(具体的には、両端部16A、16Bの溝幅)よりも広くなっている。
図1に示すように、トレッド12には、タイヤ周方向に互いに隣り合う第1溝14の間に第2溝16が設けられている。この第2溝16は、長手方向(溝長手方向)の両端部16A、16Bが第1溝14にそれぞれ連結されている。より具体的には、第2溝16の両端部16A、16Bが第1溝14の長手方向の中間部14Dにそれぞれ連結されている。
また、第2溝16は、タイヤ赤道面CL側の端部16Aから接地端12E側の端部16Bまでタイヤ周方向に対する角度が次第に小さくなるように湾曲しながら延びている。具体的には、図2に示すように、第2溝16の溝幅の中心を通る線(以下、適宜「溝中心線」と記載する。)16CLが端部16Aから端部16Bまでタイヤ周方向に対する角度が次第に小さくなるように湾曲している。なお、本実施形態の第2溝16は、本発明の第2の溝の一例である。
第2溝16は、端部16A側でのタイヤ周方向に対する角度が90度近く、端部16B側でのタイヤ周方向に対する角度が0度近くとなるように、湾曲させることが好ましい。このように構成することで、第2溝16の一対の開口縁部(エッジ)16Cは、広い範囲でエッジ効果を発揮できるようになる。
また、第1溝14と、この第1溝14に両端部16A、16Bが連結された第2溝16は、互いに逆向きに凸となるように湾曲している。言い換えると、第1溝14の曲率半径中心と第2溝16の曲率半径中心とが互いに逆側に位置している。
図1及び図2に示すように、第2溝16は、タイヤ周方向に互いに隣り合う第1溝14間に配置され、両端部16A、16Bが一方の第1溝14(図1、図2では、上の第1溝14)の中間部14Dにそれぞれ連結されると共に、長手方向の中間部16Dが他方の第1溝14(図1、図2では、下の第1溝14)の中間部14Dに連結されている。
また、第2溝16は、中間部16Dの(他方の)第1溝14に連結された部分よりもタイヤ赤道面CL側の部分(端部16A側の部分)と、接地端12E側の部分(端部16B側の部分)とが略同じ溝幅とされている。しかし、本発明はこの構成に限定されず、第2溝16は、中間部16Dの第1溝14に連結された部分よりも接地端12E側の部分(端部16B側の部分)がタイヤ赤道面CL側の部分(端部16A側の部分)よりも広い構成としてもよい。このように構成することで、接地端12E側の排水性を高めることができる。
図1に示すように、第1溝14及び第2溝16は、タイヤ赤道面CLを挟んで左右両側にそれぞれ配設されている。また、本実施形態では、タイヤ赤道面CLを挟んで一方側の第1溝14の端部14Aと、他方側の第1溝14の端部14Aとがタイヤ周方向にずれている。具体的には、第1溝14の配置間隔をPとしたとき、タイヤ赤道面CLを挟んで一方側の第1溝14の端部14Aと、他方側の第1溝14の端部14Aとがタイヤ周方向に1/2Pずれて配設されている。
また、本実施形態のタイヤ10のトレッド12には、第1溝14及び第2溝16のみが形成されている。なお、本発明は上記構成に限定されず、トレッド12には、第1溝14及び第2溝16以外に別の溝が形成されてもよい。
図1に示すように、トレッド12には、両側の第1溝14及び第2溝16の間にリブ状のセンター陸部18が形成されている。このセンター陸部18には、タイヤ周方向に対して交差する方向(本実施形態では、タイヤ軸方向)に延びるセンターサイプ20がタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられている。
なお、ここでいう「サイプ」は、接地時に壁面同士が接触して閉じる程度の溝幅に設定された細溝を指している。また、サイプ以外の溝は、接地時に壁面同士が接触しない溝幅に設定されている。
なお、ここでいう「サイプ」は、接地時に壁面同士が接触して閉じる程度の溝幅に設定された細溝を指している。また、サイプ以外の溝は、接地時に壁面同士が接触しない溝幅に設定されている。
また、トレッド12には、第1溝14と、この第1溝14に両端部16A、16Bが連結された第2溝16との間にブロック状の中間陸部22が形成されている。この中間陸部22は、センター陸部18のタイヤ軸方向外側に隣接している。
中間陸部22には、タイヤ周方向に対して交差する方向(本実施形態では、タイヤ周方向に対して斜め方向)に延びる中間サイプ24が該斜め方向と直交する方向に間隔をあけて複数設けられている。
なお、ここでいう「リブ状の陸部」は、サイプのみが設けられ、トレッド接地時に擬似的にタイヤ周方向に連続する陸部を指し、「ブロック状の陸部」は、溝によってタイヤ周方向に分断された陸部を指している。
またさらに、トレッド12には、第2溝16のタイヤ軸方向外側で且つタイヤ周方向に互いに隣り合う第1溝14の間にブロック状のショルダー陸部26が形成されている。このショルダー陸部26は、中間陸部22のタイヤ軸方向外側に隣接している。
なお、ここでいう「リブ状の陸部」は、サイプのみが設けられ、トレッド接地時に擬似的にタイヤ周方向に連続する陸部を指し、「ブロック状の陸部」は、溝によってタイヤ周方向に分断された陸部を指している。
またさらに、トレッド12には、第2溝16のタイヤ軸方向外側で且つタイヤ周方向に互いに隣り合う第1溝14の間にブロック状のショルダー陸部26が形成されている。このショルダー陸部26は、中間陸部22のタイヤ軸方向外側に隣接している。
ショルダー陸部26には、第1溝14と同じ方向(本実施形態では、平行)に延びるショルダーサイプ28が形成されている。
図2に示すように、センター陸部18は、第1溝14と第2溝16との間に形成される角部18Aが切り欠かれて鈍角部となっている。このため、角部18Aは、剛性が高く、異常摩耗や、ゴム欠けなどの不具合が生じにくくなっている。
一方、ショルダー陸部26は、第2溝16と第1溝14との間に形成される角部26Aが切り欠かれて鈍角部となっている。このため、角部26Aは、剛性が高く、異常摩耗や、ゴム欠けなどの不具合が生じにくくなっている。
なお、本実施形態では、図1に示すように、センター陸部18の角部18Aを切り欠いて鈍角部としているが、本発明はこの構成に限定されず、トレッド12の接地形状において角部18Aが鈍角部となるのであれば、どのような構成を採用してもよく、例えば、センター陸部18の角部18Aの踏面側を丸めたり、スロープを形成したりしてもよい。
一方、ショルダー陸部26は、第2溝16と第1溝14との間に形成される角部26Aが切り欠かれて鈍角部となっている。このため、角部26Aは、剛性が高く、異常摩耗や、ゴム欠けなどの不具合が生じにくくなっている。
なお、本実施形態では、図1に示すように、センター陸部18の角部18Aを切り欠いて鈍角部としているが、本発明はこの構成に限定されず、トレッド12の接地形状において角部18Aが鈍角部となるのであれば、どのような構成を採用してもよく、例えば、センター陸部18の角部18Aの踏面側を丸めたり、スロープを形成したりしてもよい。
本実施形態のタイヤ10は、図1に示すように、回転方向(矢印R方向)が指定されたタイヤであり、第1溝14は、回転方向Rの下流側(図1では下側)で且つタイヤ赤道面CL近傍の端部14Aから回転方向Rの上流側(図1では上側)で且つ接地端12Eへ向けてタイヤ周方向に対する角度θ1が大きくなるように湾曲しながら延びている。
一方、第2溝16は、回転方向Rの下流側(図1では下側)で且つタイヤ赤道面CL側の端部16Aから回転方向Rの上流側(図1では上側)で且つ接地端12E側の端部16Bへ向けてタイヤ周方向に対する角度θ2が小さくなるように湾曲しながら延びている。
なお、本発明は、回転方向が指定されないタイヤであってもよい。例えば、第1溝14及び第2溝16がタイヤ赤道面CL上の任意の点に対して点対称に配置されてもよい。
一方、第2溝16は、回転方向Rの下流側(図1では下側)で且つタイヤ赤道面CL側の端部16Aから回転方向Rの上流側(図1では上側)で且つ接地端12E側の端部16Bへ向けてタイヤ周方向に対する角度θ2が小さくなるように湾曲しながら延びている。
なお、本発明は、回転方向が指定されないタイヤであってもよい。例えば、第1溝14及び第2溝16がタイヤ赤道面CL上の任意の点に対して点対称に配置されてもよい。
次に、タイヤ10の作用効果について説明する。
タイヤ10では、第2溝16の両端部16A、16Bを第1溝14にそれぞれ連結していることから、第1溝14に第2溝16が合流する部分(2箇所)では、雪上路面走行時に、第1溝14と第2溝16に跨る雪柱が形成される。この雪柱は、第1溝14及び第2溝16に跨るため、タイヤ周方向及びタイヤ軸方向のせん断力(雪柱せん断力)が大きく、タイヤ10の雪上性能(雪上トラクション性能、雪上ブレーキ性能、及び雪上ハンドリング性能)を向上させることができる。
タイヤ10では、第2溝16の両端部16A、16Bを第1溝14にそれぞれ連結していることから、第1溝14に第2溝16が合流する部分(2箇所)では、雪上路面走行時に、第1溝14と第2溝16に跨る雪柱が形成される。この雪柱は、第1溝14及び第2溝16に跨るため、タイヤ周方向及びタイヤ軸方向のせん断力(雪柱せん断力)が大きく、タイヤ10の雪上性能(雪上トラクション性能、雪上ブレーキ性能、及び雪上ハンドリング性能)を向上させることができる。
また、タイヤ10では、第1溝14をタイヤ赤道面CL近傍から接地端12Eまでタイヤ周方向に対する角度θ1が次第に大きくなるように延ばし、さらに、第2溝16をタイヤ赤道面CL側から接地端12E側へ向かってタイヤ周方向に対する角度θ2が次第に小さくなるように延ばしていることから、雪上路面走行時に第1溝14の開口縁部(エッジ)14Cによるエッジ効果と第2溝16の開口縁部(エッジ)16Cによるエッジ効果によって、雪上性能(主に雪上トラクション性能及び雪上ブレーキ性能)を向上させることができる。
以上のことから、タイヤ10によれば、雪上性能を向上させることができる。
以上のことから、タイヤ10によれば、雪上性能を向上させることができる。
また、タイヤ周方向に互いに隣り合う第1溝14間に配置された第2溝16の両端部16A、16Bを一方の第1溝14にそれぞれ連結し、当該第2溝16の中間部16Dを他方の第1溝14に連結していることから、一方の第1溝14に第2溝16が合流する部分(2箇所)に加えて、他方の第1溝14に第2溝16が合流する部分(1箇所)でも、雪上路面走行時に第1溝14及び第2溝16に跨る雪柱が形成される。これにより、タイヤ10の雪上性能(雪上トラクション性能、雪上ブレーキ性能、及び雪上ハンドリング性能)をより向上させることができる。
タイヤ10では、第2溝16の両端部16A、16Bを第1溝14の中間部14Dに連結していることから、例えば、第2溝16の両端部16A、16Bを第1溝14の両端部16A、16Bに連結したものと比べて、トレッド12のタイヤ赤道面CL近傍のネガティブ率を低下させることができるため、タイヤ赤道面CL近傍の接地面積を確保することができる。
また、タイヤ10では、第1溝14の溝幅をタイヤ赤道面CL側よりも接地端12E側で広くしていることから、雪上路面走行時に、第1溝14の接地端12E側で大きな雪柱を形成することができるため、雪柱せん断力を向上させることができる。
そして、タイヤ10では、第1溝14をタイヤ周方向に対する角度θ1が次第に大きくなるように湾曲させ、第2溝16をタイヤ周方向に対する角度θ2が次第に小さくなるように湾曲させていることから、ウエット路面走行時の第1溝14及び第2溝16内の水の流れをスムーズにすることができる。
さらに、タイヤ10では、センター陸部18にタイヤ周方向に対して交差する方向(本実施形態では、タイヤ軸方向)に延びるセンターサイプ20を設けていることから、このセンターサイプ20の開口縁部(エッジ)のエッジ効果により、ウエット路面走行性能及び氷雪路面走行性能を向上させることができる。
またさらに、タイヤ10では、タイヤ赤道面CLを挟んで一方側の第1溝14の端部14Aと、他方側の第1溝14の端部14Aとをタイヤ周方向にずらしていることから、センター陸部18に局所的に陸部幅が狭い部分ができるのを抑制することができる。特に本実施形態では、一方側の第1溝14の端部14Aと、他方側の第1溝14の端部14Aとをタイヤ周方向にP/2ずらしていることから、タイヤ赤道面CLを挟んで両側の第1溝14及び第2溝16によるエッジ効果をバランスよく発生させることができる。
また、本実施形態のタイヤ10は、回転方向(矢印R方向)が指定されたトレッドパターンを有するタイヤである。このため、タイヤ10は、適正な回転方向となるように車両に取り付けることで、図3に示すように、旋回時において、適正な方向の横力を得ることができる。なお、図3で示す、矢印Nは、走行時にショルダー陸部26に入力される外力(タイヤ10の回転力)であり、矢印Fは、外力Nによって生じるショルダー陸部26の応力である。矢印Xは、応力Fのタイヤ軸方向成分(横力)であり、矢印Yは応力Fのタイヤ周方向成分(ここでは駆動力(条件によっては制動力))である。また、矢印Mは、車両の進行方向である。
また、適正な回転方向で回転するタイヤ10では、ウエット路面走行時に第1溝14のタイヤ赤道面CL近傍の端部14Aから接地端12Eに向かってスムーズに水が流れるため、排水性能が向上する。さらに、第1溝14には、第2溝16の両端部16A、16Bが連結されていることから、第2溝16内の水を両端部16A、16Bを介してスムーズに第1溝14に流すことができる。一方、第1溝14は、接地端12E側の溝幅が広くなっているため、第2溝16から合流した水を効率よくトレッド接地面の外に排水することができる。
第1実施形態では、図1に示すように、タイヤ赤道面CLを挟んで一方側の第1溝14及び第2溝16と、他方側の第1溝14及び第2溝16は、タイヤ周方向にP/2の間隔をあけて配置されているが、本発明はこの構成に限定されず、例えば、一方側の第1溝14及び第2溝16と、他方側の第1溝14及び第2溝16は、タイヤ赤道面CLを挟んで左右対称に配置されてもよい。
また、第1実施形態では、図1に示すように、第1溝14の端部14Aがタイヤ赤道面CLを横切らない構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、第1溝14の端部14Aがタイヤ赤道面CLを横切る構成としてもよい。この構成により、第1溝14の排水性能をさらに向上させることができる。
また、第1実施形態では、第1溝14及び第2溝16をそれぞれ湾曲させる構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、第1溝14及び第2溝16をそれぞれ連続して折れ曲がる直線状の溝としてもよい。
さらに、第1実施形態では、第2溝16の中間部16Dをタイヤ周方向に互いに隣り合う第1溝14に連結する構成としているが、本発明はこの構成に限定されず、第2溝16の中間部16Dをタイヤ周方向に互いに隣り合う第1溝14に連結しない、すなわち、離間させる構成としてもよい。
以上、実施形態を挙げて本発明の実施の形態を説明したが、これらの実施形態は一例であり、要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施できる。また、本発明の権利範囲がこれらの実施形態に限定されないことは言うまでもない。
10 タイヤ(空気入りタイヤ)
12 トレッド
12E 接地端(トレッド接地端)
14 第1溝(第1の溝)
16 第2溝(第2の溝)
16A 端部
16B 端部
16D 中間部
18 センター陸部(陸部)
20 センターサイプ(サイプ)
CL タイヤ赤道面
S タイヤ周方向
W タイヤ軸方向
12 トレッド
12E 接地端(トレッド接地端)
14 第1溝(第1の溝)
16 第2溝(第2の溝)
16A 端部
16B 端部
16D 中間部
18 センター陸部(陸部)
20 センターサイプ(サイプ)
CL タイヤ赤道面
S タイヤ周方向
W タイヤ軸方向
Claims (5)
- トレッドにタイヤ周方向に間隔をあけて複数設けられ、タイヤ赤道面近傍からトレッド接地端まで延びると共にタイヤ周方向に対する角度が次第に大きくなる第1の溝と、
前記トレッドに設けられ、タイヤ赤道面側からトレッド接地端側へ向かって延びると共にタイヤ周方向に対する角度が次第に小さくなり、両端部が前記第1の溝にそれぞれ連結される第2の溝と、
を有する空気入りタイヤ。 - 前記第2の溝は、タイヤ周方向に互いに隣り合う前記第1の溝間に配置され、前記両端部が一方の前記第1の溝にそれぞれ連結されると共に、長手方向の中間部が他方の前記第1の溝に連結されている、請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第2の溝の両端部は、前記第1の溝の長手方向の中間部に連結されている、請求項1または請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1の溝の溝幅は、タイヤ赤道面側よりもトレッド接地端側で広い、請求項1〜3のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1の溝は、タイヤ周方向に対する角度が次第に大きくなるように湾曲し、
前記第2の溝は、タイヤ周方向に対する角度が次第に小さくなるように湾曲している、請求項1〜4のいずれか1項に記載の空気入りタイヤ。
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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-
2013
- 2013-02-12 JP JP2013024717A patent/JP2014151831A/ja active Pending
Cited By (2)
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CN108859613A (zh) * | 2017-05-16 | 2018-11-23 | 住友橡胶工业株式会社 | 轮胎 |
CN108859613B (zh) * | 2017-05-16 | 2021-09-24 | 住友橡胶工业株式会社 | 轮胎 |
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