JP2014151738A - 車両 - Google Patents

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Abstract

【課題】電動オイルポンプを備え複数の走行モードのいずれかで走行可能な車両において、ノイズ性能を満足しつつ各走行モードでの冷却性能と電費性能との両立を図る。
【解決手段】エンジンの作動頻度が異なる2つの走行モード(CDモード、CSモード)のうちいずれかで走行可能なプラグインハイブリッド車両は、エンジンの動力で作動される機械オイルポンプと、電動オイルポンプ(EOP)と、EOPの駆動デューティDを制御するECUとを備える。ECUは、エンジンが停止中である場合、第1マップを参照してノイズ性能を考慮したノイズ要件デューティDnvを算出するとともに、第2マップまたは第3マップを参照して各走行モードでの冷却性能と電費性能とを考慮したモード要件デューティDmodeを算出し、算出された2つの駆動デューティのうちの大きい方でEOPを作動させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、駆動源としてエンジンとモータとを備えた車両に関する。
特開平5−122903号公報(特許文献1)には、機械的にも電気的にも作動可能なオイルポンプによって駆動モータの冷却オイルを循環させる電気自動車において、駆動モータの発熱に応じてオイル循環量を変更する構成が開示されている。
特開平5−122903号公報 特開2009−292319号公報 特開2008−172927号公報 特開2007−309240号公報
しかしながら、特許文献1に開示された電気自動車において、オイルポンプを電気的に作動させる際に、車両の状態(車速や走行モードなど)を考慮することなく駆動モータの冷却を優先し過ぎると、ノイズ性能や電費性能が不必要に悪化するおそれがある。
本発明は、上述の課題を解決するためになされたものであって、その目的は、電動オイルポンプを備え複数の走行モードのいずれかで走行可能な車両において、ノイズ性能と各走行モードでの電費性能との両立を図ることである。
この発明に係る車両は、駆動源としてエンジンとモータとを備え、複数の走行モードのうちのいずれかで走行可能である。この車両は、エンジンの動力を用いてオイルを吐出する機械ポンプと、電力を用いてオイルを吐出する電動ポンプと、電動ポンプの駆動デューティを制御する制御装置とを備える。モータは、機械ポンプおよび電動ポンプの少なくとも一方から吐出されたオイルによって冷却される。制御装置は、エンジンが停止されている場合、ノイズを考慮したノイズ要件デューティと走行モードを考慮したモード要件デューティとを算出し、モード要件デューティの上限値がノイズ要件デューティを超えないようにモード要件デューティを制限した値を電動ポンプの駆動デューティに設定する。
好ましくは、複数の走行モードは、第1モードと、第1モードよりもエンジンの作動頻度が高い第2モードとを含む。制御装置は、第2モード中のモード要件デューティである第2モード要件デューティを、第1モード中のモード要件デューティである第1モード要件デューティ以下にする。
好ましくは、車両は、モータを駆動するための電力を蓄える蓄電装置と、蓄電装置を充電するための電力をエンジンの動力を用いて発電可能なジェネレータとをさらに備える。第1モードは、蓄電装置の蓄電量を所定範囲に維持するためにはエンジンの駆動は許容されない充電消費モードである。第2モードは、蓄電装置の蓄電量を所定範囲に維持するためにエンジンの駆動が許容される充電維持モードである。
好ましくは、車両は、車速およびモータトルクとノイズ要件デューティとの対応関係を予め設定したノイズ要件マップと、モータ温度およびモータトルクと第1モード要件デューティとの対応関係を予め設定した第1モード要件マップと、モータ温度およびモータトルクと第2モード要件デューティとの対応関係を予め設定した第2モード要件マップとを記憶する記憶部をさらに備える。制御装置は、エンジンが停止されている場合でかつ第1モード中である場合、ノイズ要件マップを参照して車両の速度およびモータのトルクに対応するノイズ要件デューティを算出するとともに、第1モード要件マップを参照してモータの温度およびトルクに対応する第1モード要件デューティを算出し、第1モード要件デューティの上限値がノイズ要件デューティを超えないように第1モード要件デューティを制限した値を電動ポンプの駆動デューティに設定する。制御装置は、エンジンが停止されている場合でかつ第2モード中である場合、ノイズ要件マップを参照して車両の速度およびモータのトルクに対応するノイズ要件デューティを算出するとともに、第2モード要件マップを参照してモータの温度およびトルクに対応する第2モード要件デューティを算出し、第2モード要件デューティの上限値がノイズ要件デューティを超えないように第2モード要件デューティを制限した値を電動ポンプの駆動デューティに設定する。
本発明によれば、電動オイルポンプを備え複数の走行モードのいずれかで走行可能な車両において、ノイズ性能と各走行モードでの電費性能との両立を図ることができる。
車両の全体ブロック図である。 ECUの処理手順を示すフローチャートである。 ノイズ要件デューティDnvの算出に用いられる第1マップを例示した図である。 車速Vとノイズ要件デューティDnvとの対応関係を模式的に示す図である。 CDモード要件デューティDcdの算出に用いられる第2マップを例示した図である。 CSモード要件デューティDcsの算出に用いられる第3マップを例示した図である。 モータ温度THmとCDモード要件デューティDcdとCSモード要件デューティDcsとの対応関係を模式的に示す図である。 モータトルクTmとCDモード要件デューティDcdとCSモード要件デューティDcsとの対応関係を模式的に示す図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態について説明する。以下の説明では、同一の部品には同一の符号を付してある。それらの名称および機能も同じである。したがって、それらについての詳細な説明は繰り返さない。
図1は、本実施の形態による車両1の全体ブロック図である。車両1は、駆動輪82を回転させて走行する。車両1は、エンジン100と、第1MG(Motor Generator)200と、動力分割機構300と、第2MG400と、出力軸560と、PCU(Power Control Unit)600と、バッテリ700と、ECU(Electronic Control Unit)800とを備える。
車両1は、駆動源としてエンジン100および第2MG400とを備えるハイブリッド車両である。
エンジン100は、燃料を燃焼させて動力を出力する内燃機関である。エンジン100の動力は動力分割機構300に入力される。
動力分割機構300は、エンジン100から入力された動力を、出力軸560への動力と第1MG200への動力とに分割する。
動力分割機構300は、サンギヤ310と、リングギヤ320と、サンギヤ310とリングギヤ320とに噛合するピニオンギヤ340と、ピニオンギヤ340を自転かつ公転自在に保持しているキャリア330とを有する遊星歯車機構である。キャリア330はエンジン100のクランクシャフトに連結される。サンギヤ310は第1MG200のロータに連結される。リングギヤ320は出力軸560に連結される。
第1MG200および第2MG400は、交流の回転電機であって、電動機としても発電機としても機能する。第1MG200は、バッテリ700を充電するための電力を動力分割機構300から入力されるエンジン100の動力を用いて発電可能である。第2MG400のロータは、出力軸560に連結される。
出力軸560は、動力分割機構300を介して伝達されるエンジン100の動力、および第2MG400の動力の少なくともいずれかの動力によって回転する。出力軸560の回転力は減速機81を介して左右の駆動輪82に伝達される。これにより、車両1が走行される。
バッテリ700は、第1MG200および/または第2MG400を駆動するための高電圧(たとえば200V程度)の直流電力を蓄える蓄電装置である。バッテリ700は、代表的にはニッケル水素やリチウムイオンを含んで構成される。なお、バッテリ700に代えて、大容量のキャパシタも採用可能である。
PCU600は、バッテリ700から供給される高電圧の直流電力を交流電力に変換して第1MG200および/または第2MG400に出力する。これにより、第1MG200および/または第2MG400が駆動される。また、PCU600は、第1MG200および/または第2MG400によって発電される交流電力を直流電力に変換してバッテリ700へ出力する。これにより、バッテリ700が充電される。
さらに、車両1には、車両外部に設けられた交流電源1000からの電力を用いてバッテリ700を充電するための充電ポート710および充電器720を備える。すなわち、車両1は、いわゆるプラグインハイブリッド車両である。充電ポート710は、交流電源1000からの電力を受けるためのインターフェースである。交流電源1000からの電力でバッテリ700を充電する際、充電ポート710には、交流電源1000に接続されたコネクタが接続される。充電器720は、ECU800からの制御信号に基づいて、交流電源1000から供給される交流電力をバッテリ700を充電可能な直流電力に変換し、バッテリ700を充電する。
さらに、車両1には、車速センサ15、温度センサ16、モード切替スイッチ18が備えられる。車速センサ15は、出力軸560の回転速度Npを車速Vとして検出する。温度センサ16は、第2MG400の温度(以下「モータ温度THm」という)を検出する。モード切替スイッチ18はユーザが走行モードの切替を要求する操作を行なったか否かを検出する。これらの各センサは検出結果をECU800に出力する。
さらに、車両1には、第1MG200、動力分割機構300、第2MG400の各部に潤滑油および冷却油として作用するオイルを供給する機械オイルポンプ(以下「MOP」という)11および電動オイルポンプ(以下「EOP」という)12が並列に設けられる。
MOP11は、エンジン100の動力を用いて機械的に作動される。MOP11は、エンジン100が作動されると、オイルパン(図示せず)に貯留されたオイルを吸い込み、吸い込んだオイルを各部に供給する。エンジン100が停止されると、MOP11も停止される。
一方、EOP12は、電力を用いて電気的に作動される。具体的には、EOP12は、低圧バッテリ(図示せず)からの電力で作動するモータ(図示せず)を内蔵し、この内蔵モータが作動されるとオイルパンに貯留されたオイルを吸い込み、吸い込んだオイルを各部に供給する。そのため、エンジン100が停止されても、EOP12は作動可能である。
EOP12の作動中、EOP12はECU800によってデューティ制御される。すなわち、EOP12の作動中は、EOP12の内蔵モータの通電期間(オン期間)と非通電期間(オフ期間)とがECU800によって周期的に切り替えられる。EOP12の駆動デューティD(オンオフ1周期に対するオン期間の割合)は、ECU800によって調整される。駆動デューティDが大きいほど、EOP12のオイル吐出量が増加し冷却性能は良くなるが、その分EOP12の消費電力が増加し、EOP12のノイズ(作動音)も増加する。したがって、駆動デューティDを不必要に高い値にすると、電費(電力消費)性能およびノイズ性能が悪化することになる。
ECU800は、図示しないCPU(Central Processing Unit)とメモリ810とを内蔵し、メモリ810に記憶された情報や各センサからの情報に基づいて所定の演算処理を実行し、演算結果に基づいて車両1に搭載される各機器を制御する。なお、メモリ810をECU800の外部に設けるようにしてもよい。
ECU800は、充電消費モード(Charge Depleting mode、以下「CDモード」という)と、充電維持モード(Charge Sustain mode、以下「CSモード」という)とのうちから1つの走行モードを選択し、選択された走行モードで車両1を走行させる。なお、走行モードは、これらの2つに限定されず、3つ以上であってもよい。
CDモードは、バッテリ700に蓄えられている電力を維持するよりも消費することを優先するモードである。そのため、CDモード中は、バッテリ700の蓄電量(以下「SOC」という)を所定範囲に維持するためにはエンジン100の駆動は許容されない。したがって、CDモード中は、原則として、エンジン100を停止して第2MG400の動力を用いる走行(以下「EV走行」という)が行なわれる。ただし、高負荷時(たとえばユーザ要求トルクが所定値を超える時)には、CDモード中であっても一時的にエンジン100を始動させて第2MGおよびエンジン100の双方の動力を用いる走行(以下「HV走行」という)が行なわれる。
ECU800は、CDモード中にSOCがしきい値未満に低下した場合またはCDモード中にユーザがモード切替スイッチ18を操作した場合、走行モードをCDモードからCSモードに切り替える。
CSモードは、バッテリ700に蓄えられている電力を消費することよりも維持することを優先するモードである。そのため、CSモード中は、高負荷時に加えて、SOCを所定範囲に維持するためにもエンジン100の駆動が許容される。すなわち、CSモード中は、高負荷時に加えて、SOCを所定範囲に維持するためにエンジン100の動力を用いて第1MG200で発電する必要がある時にも、HV走行が行なわれる。このように、CDモードおよびCSモードのいずれのモードにおいてもEV走行およびHV走行が選択的に行なわれるが、CSモード中はCDモード中に比べてHV走行が行なわれる頻度(すなわちエンジン100の作動頻度)が高い。
上述のように、本実施の形態による車両1は、エンジン100の動力を用いて機械的に作動されるMOP11に加えて、電力を用いて電気的に作動されるEOP12を搭載している。したがって、MOP11が停止されるEV走行中には、EOP12を作動させることで第2MG400にオイルを供給して第2MG400を冷却することができる。
エンジン100の動力を用いることができないEV走行中においては、エンジン100の動力を用いることができるHV走行中よりも、第2MG400の熱負荷が高くなる。そのため、EV走行中にEOP12を作動させる際には、EOP12の駆動デューティDを比較的高い値にして第2MG400の冷却能力を高くすることが望ましい。その一方で、冷却能力を優先して駆動デューティDを高くし過ぎると、車両1の状態によってはノイズ性能や電費性能が不必要に悪化することが懸念される。
特に、車両1のようなプラグインハイブリッド車両においては、EV走行中に第2MG400の熱負荷が高くなる一方で、EV走行距離をより長くしたいとの要請もあり、冷却性能と電費性能との両立を図ることが重要となる。ところが、従来においては、駆動デューティDが固定されており、そのような両立を図ることが難しかった。
また、CDモードとCSモードとでは、エンジン100の作動頻度すなわちMOP11の作動頻度が異なる。そのため、同じEV走行中であっても、CDモード中であるのかCSモード中であるのかによって、EOP12が吐出すべきオイル流量は異なる。ところが、従来においては、走行モードに応じて駆動デューティDを切り替えるような構成は採用されていなかった。
そこで、本実施の形態によるECU800は、エンジン100の停止中(EV走行中)にEOP12を作動させる際に、駆動デューティDが各種の車両性能(冷却性能、電費性能、ノイズ性能)を満足する最適な値になるように車両1の状態に応じて駆動デューティDを可変制御する。より具体的には、ECU800は、エンジン100の停止中(EV走行中)に、ノイズ性能を考慮した駆動デューティD(以下「ノイズ要件デューティDnv」ともいう)と各走行モードでの冷却性能および電費性能を考慮した駆動デューティD(以下「モード要件デューティDmode」ともいう)とを車両1の状態に応じてそれぞれ算出し、モード要件デューティDmodeの上限値がノイズ要件デューティDnvを超えないようにモード要件デューティDmodeを制限した値を最終的な駆動デューティDに設定する。
図2は、ECU800が駆動デューティDを可変制御する際の処理手順を示すフローチャートである。このフローチャートは、EOP12が正常に作動すること(たとえば結線不良がないこと)が確認された場合に所定周期で繰り返し実行される。
S10にて、ECU800は、エンジン100が停止中であるか否かを判定する。たとえば、ECU800は、EV走行中である場合にエンジン100が停止中であると判定する。
エンジン100が作動中である場合(S10にてNO)、ECU800は、S11にてEOP12を停止する。
一方、エンジン100が停止中である場合(S10にてYES)、ECU800は、S12にて、ノイズ要件デューティDnvを算出する。ノイズ要件デューティDnvは、ノイズ性能を満足する駆動デューティDである。ECU800は、車速Vおよび第2MG400のトルク(以下「モータトルクTm」という)とノイズ要件デューティDnvとの対応関係を予め設定した第1マップ(後述の図3)を参照して、実際の車速VおよびモータトルクTmに対応するノイズ要件デューティDnvを算出する。
なお、実際のモータトルクTmとしては、ECU800によるトルク指令値を用いてもよいしトルク推定値を用いてもよい。以下についても同様である。
図3は、ノイズ要件デューティDnvの算出に用いられる第1マップを例示した図である。図3に例示された第1マップにおいては、車速V(V1<V2<V3<V4)およびモータトルクTm(T1<T2<T3<T4)をパラメータとして、ノイズ要件デューティDnvがLo,Mid,Hi(Lo<Mid<Hi)のいずれかに設定されている。第1マップは、予め実験等によって求められてメモリ810に記憶されている。図3に示すように、第1マップにおいては、車速Vが高いほどおよびモータトルクTmが高いほど、ノイズ要件デューティDnvが大きい値に設定される。ECU800は、このような第1マップを参照してノイズ要件デューティDnvを算出する。
図4は、モータトルクTmを一定とした場合の車速Vとノイズ要件デューティDnvとの対応関係を模式的に示す図である。車速Vが高い場合はいわゆるロードノイズが大きくユーザに聞こえるEOP12のノイズは相対的に小さくなる。一方、車速Vが低い場合はロードノイズが小さくユーザに聞こえるEOP12のノイズは相対的に大きくなる。この点を考慮し、ノイズ要件デューティDnvは、車速Vが低いほど小さくなるように設定されている。
図2に戻って、ノイズ要件デューティDnvを設定した後、ECU800は、S13〜S15にて、モード要件デューティDmodeを設定する。モード要件デューティDmodeは、各走行モード(CDモードまたはCSモード)での冷却性能および電費性能を満足する駆動デューティDである。
ECU800は、S13にて、CDモード中であるか否かを判定する。
CDモード中である場合(S13にてYES)、ECU800は、S14にて、CDモード中において冷却性能と電費性能とを満足する駆動デューティD(以下「CDモード要件デューティDcd」という)を算出し、算出されたCDモード要件デューティDcdをモード要件デューティDmodeに設定する。
ECU800は、モータ温度THmおよびモータトルクTmとCDモード要件デューティDcdとの対応関係を予め設定した第2マップ(後述の図5)を参照して、実際のモータ温度THmおよびモータトルクTmに対応するCDモード要件デューティDcdを算出する。
図5は、CDモード要件デューティDcdの算出に用いられる第2マップを例示した図である。図5に例示された第2マップにおいては、モータ温度THm(TH1<TH2<TH3<TH4)およびモータトルクTm(T1<T2<T3<T4)をパラメータとして、CDモード要件デューティDcdがLo,Mid,Hi(Lo<Mid<Hi)のいずれかに設定されている。第2マップは、予め実験等によって求められて、メモリ810に記憶されている。図5に示すように、第2マップにおいては、モータ温度THmが高いほどおよびモータトルクTmが高いほど、CDモード要件デューティDcdが大きい値に設定される。ECU800は、このような第2マップを参照してCDモード要件デューティDcdを算出し、算出されたCDモード要件デューティDcdをモード要件デューティDmodeに設定する。
一方、CSモード中である場合(S13にてNO)、ECU800は、S16にて、CSモード中において冷却性能と電費性能とを満足する駆動デューティD(以下「CSモード要件デューティDcs」という)を算出し、算出されたCSモード要件デューティDcsをモード要件デューティDmodeに設定する。
ECU800は、モータ温度THmおよびモータトルクTmとCSモード要件デューティDcsとの対応関係を予め設定した第3マップ(後述の図6)を参照して、実際のモータ温度THmおよびモータトルクTmに対応するCSモード要件デューティDcsを算出する。
図6は、CSモード要件デューティDcsの算出に用いられる第3マップを例示した図である。図6に例示された第3マップにおいては、モータ温度THm(TH1<TH2<TH3<TH4)およびモータトルクTm(T1<T2<T3<T4)をパラメータとして、CSモード要件デューティDcsがLo,Mid,Hi(Lo<Mid<Hi)のいずれかに設定されている。第3マップは、予め実験等によって求められてメモリ810に記憶されている。
図6に示すように、CSモード要件デューティDcsは、上述のCDモード要件デューティDcdと同様、モータ温度THmが高いほどおよびモータトルクTmが高いほど、大きい値に設定される。
図5に示す第2マップと図6に示す第3マップとは、パラメータ(モータ温度THmおよびモータトルクTm)が同じ値である場合にはCSモード要件デューティDcsがCDモード要件デューティDcd以下になるように、調整されている。
図7は、モータトルクTmを一定とした場合のモータ温度THmとCDモード要件デューティDcdとCSモード要件デューティDcsとの対応関係を模式的に示す図である。図7に示すように、CDモード要件デューティDcdとCSモード要件デューティDcsとはどちらもモータ温度THmが高いほど大きくなるが、同じモータ温度THmに対してはCSモード要件デューティDcsがCDモード要件デューティDcd以下となる。
図8は、モータ温度THmを一定とした場合のモータトルクTmとCDモード要件デューティDcdとCSモード要件デューティDcsとの対応関係を模式的に示す図である。図8に示すように、CDモード要件デューティDcdとCSモード要件デューティDcsとはどちらもモータトルクTmが高いほど大きくなるが、同じモータトルクTmに対してはCSモード要件デューティDcsがCDモード要件デューティDcd以下となる。
ECU800は、このような第3マップを参照してCSモード要件デューティDscを算出し、算出されたCDモード要件デューティDcdをモード要件デューティDmodeに設定する。そのため、CDモードよりもMOP11の作動頻度が高いCSモード中においては、モード要件デューティDmodeをCDモード中よりも低下させてEOP12の電力消費を抑制することができる。これにより、冷却性能を満足しつつ電費性能を向上させることができる。
図2に戻って、ECU800は、S16にて、駆動デューティDの調停を行なう。具体的には、ECU800は、S14またはS15で設定されたモード要件デューティDmodeの上限値がS12で設定されたノイズ要件デューティDnvを超えないようにS14またはS15で設定されたモード要件デューティDmodeを制限した値を最終的な駆動デューティDに設定する。より具体的には、ECU800は、モード要件Dmodeがノイズ要件デューティDnv未満である場合には、モード要件Dmodeを制限することなくそのまま最終的な駆動デューティDに設定する。逆にモード要件Dmodeがノイズ要件デューティDnvを超えている場合には、ECU800は、モード要件デューティDmodeをノイズ要件デューティDnvに制限した値(すなわちノイズ要件デューティDnvの値そのもの)を最終的な駆動デューティDに設定する。これにより、EOP12の駆動デューティDが、車両1の状態(具体的には車速V、モータ温度THm、モータトルクTm、走行モード)に応じて、車両性能(ノイズ性能、冷却性能、電費性能)を考慮した最適な値に可変制御されることになる。
ECU800は、S17にて、S16で調停された最終的な駆動デューティDでEOP12を作動させる。
以上のように、本実施の形態に係るECU800は、エンジン100の停止中に、ノイズ性能を考慮したノイズ要件デューティDnvと、各走行モードでの冷却性能および電費性能を考慮したモード要件デューティDmode(CDモード要件デューティDcdまたはCSモード要件デューティDcs)とを車両1の状態に応じて算出し、モード要件デューティDmodeの上限値がノイズ要件デューティDnvを超えないようにモード要件デューティDmodeを制限した値を最終的な駆動デューティDに設定する。そのため、ノイズ性能と各走行モードでの電費性能との両立を図ることができる。
なお、本実施の形態においては、ノイズ要件デューティDnvおよびモード要件デューティDmodeという2つの駆動デューティを算出したが、算出する駆動デューティは2つに限定されず3つ以上であってもよい。すなわち、ノイズ要件デューティDnvおよびモード要件デューティDmodeに加えて他の性能を満足する駆動デューティを算出し、これら3つ以上の駆動デューティを考慮してEOP12を作動させるようにしてもよい。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1 車両、11 MOP、EOP12、15 車速センサ、16 温度センサ、18 モード切替スイッチ、81 減速機、82 駆動輪、100 エンジン、200 第1MG、300 動力分割機構、310 サンギヤ、320 リングギヤ、330 キャリア、340 ピニオンギヤ、400 第2MG、560 出力軸、700 バッテリ、710 充電ポート、720 充電器、800 ECU、810 メモリ、1000 交流電源。

Claims (4)

  1. 駆動源としてエンジンとモータとを備え、複数の走行モードのうちのいずれかで走行可能な車両であって、
    前記エンジンの動力を用いてオイルを吐出する機械ポンプと、
    電力を用いてオイルを吐出する電動ポンプと、
    前記電動ポンプの駆動デューティを制御する制御装置とを備え、
    前記モータは、前記機械ポンプおよび前記電動ポンプの少なくとも一方から吐出されたオイルによって冷却され、
    前記制御装置は、前記エンジンが停止されている場合、ノイズを考慮したノイズ要件デューティと前記走行モードを考慮したモード要件デューティとを算出し、前記モード要件デューティの上限値が前記ノイズ要件デューティを超えないように前記モード要件デューティを制限した値を前記電動ポンプの駆動デューティに設定する、車両。
  2. 前記複数の走行モードは、第1モードと、前記第1モードよりも前記エンジンの作動頻度が高い第2モードとを含み、
    前記制御装置は、前記第2モード中の前記モード要件デューティである第2モード要件デューティを、前記第1モード中の前記モード要件デューティである第1モード要件デューティ以下にする、請求項1に記載の車両。
  3. 前記車両は、
    前記モータを駆動するための電力を蓄える蓄電装置と、
    前記蓄電装置を充電するための電力を前記エンジンの動力を用いて発電可能なジェネレータとをさらに備え、
    前記第1モードは、前記蓄電装置の蓄電量を所定範囲に維持するためには前記エンジンの駆動は許容されない充電消費モードであり、
    前記第2モードは、前記蓄電装置の蓄電量を所定範囲に維持するために前記エンジンの駆動が許容される充電維持モードである、請求項2に記載の車両。
  4. 前記車両は、車速およびモータトルクと前記ノイズ要件デューティとの対応関係を設定した第1マップと、モータ温度およびモータトルクと前記第1モード要件デューティとの対応関係を設定した第2マップと、モータ温度およびモータトルクと前記第2モード要件デューティとの対応関係を設定した第3マップとを予め記憶する記憶部をさらに備え、
    前記制御装置は、前記エンジンが停止されている場合でかつ前記第1モード中である場合、前記第1マップを参照して実際の車速およびモータトルクに対応する前記ノイズ要件デューティを算出するとともに、前記第2マップを参照して実際のモータ温度およびモータトルクに対応する前記第1モード要件デューティを算出し、前記第1モード要件デューティの上限値が前記ノイズ要件デューティを超えないように前記第1モード要件デューティを制限した値を前記電動ポンプの駆動デューティに設定し、
    前記制御装置は、前記エンジンが停止されている場合でかつ前記第2モード中である場合、前記第1マップを参照して実際の車速およびモータトルクに対応する前記ノイズ要件デューティを算出するとともに、前記第3マップを参照して実際のモータ温度およびモータトルクに対応する前記第2モード要件デューティを算出し、前記第2モード要件デューティの上限値が前記ノイズ要件デューティを超えないように前記第2モード要件デューティを制限した値を前記電動ポンプの駆動デューティに設定する、請求項2に記載の車両。
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