JP2014151403A

JP2014151403A - トラス構造四角形状パネル部材

Info

Publication number: JP2014151403A
Application number: JP2013024121A
Authority: JP
Inventors: Yasunobu Shimatani; 康信島谷
Original assignee: Okamoto Machine Tool Works Ltd
Current assignee: Okamoto Machine Tool Works Ltd
Priority date: 2013-02-12
Filing date: 2013-02-12
Publication date: 2014-08-25

Abstract

【課題】暴風雨の風圧や地震の揺れ、水圧に変形しない四角形状パネル材の提供。
【解決手段】直角三角形を形成する表面側より裏面側に向かって３辺の起立片を設け、この３辺の起立片のうち直角を形成する２片に隣接するパネル部材と接合する係止孔を設けた直角三角形状パネル部材１の２枚と、二等辺三角形を形成する表面側より裏面側に向かって３辺の起立片を設け、この３辺の起立片のうち底辺を形成する起立片に隣接するパネル部材と接合する係止孔を設けた二等辺三角形状パネル部材１０の１枚を１組として予め製造し、直角三角形状パネル部材１の斜辺起立片と前記二等辺三角形状パネル部材１０の斜辺起立片同士を接合した四角形状パネル部材１００。斜辺起立片同士の接合部１００Ｓ_ｃがトラフ構造機能を与える。
【選択図】図１

Description

本発明は、工作機械の密閉カバー装置の側壁形成用パネル部材、屋外物置の壁材、天井、床等形成用パネル部材、建設土木工事現場の囲い込み壁材、制御電装箱形成用パネル部材等として利用されるトラス構造四角形状パネル部材に関する。

従来、前記用途の四角形状パネル部材としては、素材である板金の左右両側辺をヒンジ折り曲げして隣接するパネル部材またはパネル支持枠と結合する結合起立辺を設けたパネル部材、あるいは、板金の左右両側辺および上下辺の両方または片方をヒンジ折り曲げして隣接するパネル部材またはパネル支持枠および梁または四角枠体と結合する結合起立辺を設けたパネル部材が使用されている。

例えば、特開２００６−６２０３０号公報（特許文献１）は、作業テーブルおよび工作ツールをフレーム上に搭載した工作機械の安全扉であって、この安全扉は、工作機械の前記フレームを壁パネル板で囲繞するように設けられ、かつ、作業者が工作ツールに向かい合う工作機械の正面側の前記壁パネル部分に透明樹脂窓板が開閉自在に設けられていることを特徴とする工作機械の安全扉を開示する。また、前記安全扉を構成する部材を、工作機械のフレームの少なくとも前側、側面側および後側の一部を囲む据付基礎部材と、左右側面工作機械のフレームの左右側面に取り付けられる右枠体と左枠体、これらの右枠体と左枠体間に設置される扉部材、右枠体と左枠体間に設置される補強連結部材および右枠体と左枠体に嵌挿する壁パネル板とにプレファブリックしておき、このプレファブリック材を工作機械のフレーム近傍に次ぎの工程を経て安全扉に組み立てることを特徴とする、工作機械に安全扉を設置する方法を提示する。
（１）工作機械のフレーム下部に据付基礎部材を敷設し、フレームに対する位置合わせを行った後、据付基礎部材を床に固定する。
（２）昇降テーブルを備えた台車の上に前記右枠体または左枠体を載せる。
（３）前記枠体を載せた台車を工作機械のフレーム側面に近づける。
（４）前記枠体の底部面の位置が前記据付基礎部材の上面に面一に来るように台車の昇降テーブルを上昇させる。
（５）前記枠体を前記据付基礎部材の上面に移動させ、前記枠体に螺合した位置決めボルトが工作機械の位置確認部に当たる位置まで移動させる。
（６）台車の昇降テーブル上に他方の枠体を載せる。
（７）前記枠体の底部面の位置が前記据付基礎部材の上面に面一に来るように台車の昇降テーブルを上昇させる。
（８）前記枠体を前記据付基礎部材の上面に移動させ、前記枠体に螺合した位置決めボルトが工作機械の位置確認部に当たる位置まで移動させる。
（９）右枠体の底部と左枠体の底枠を補強連結部材で連結した後、右枠体と左枠体の位置微調整を行い、右枠体の底枠と左枠体の底枠を固定ボルトで前記据付基礎部材に固定する。
（１０）右枠体と左枠体に壁パネル板を固定する。
（１１）右枠体と左枠体間に扉部材を取り付けて安全扉を工作機械の前面側に設ける。

一方、プレハブ建屋の屋外パネル壁を暴風圧や地震の揺れから守りパネル壁の変形や脱落を防ぐために屋外パネル壁形成パネル部材を取り付ける柱またはＨ鋼柱間にトラス鉄索またはトラス木柱を斜め状にまたはＸ字状に設けることが実施されている。

また、特開２００９−２８７３３６号公報（特許文献２）は、ピン接合により直列に接
合された複数の上弦材と、該複数の上弦材の下方に配置されるとともに、ピン接合により直列に接合された複数の下弦材と、前記各上弦材のピン接合部と前記各下弦材のピン接合部との間を斜めに接合するブレースとを備えた可変トラス構造体が並列に複数配置され、各可変トラス構造体の両端の上弦材が躯体側に支持された可変トラス構造物により構成された構造であって、
隣接する一方の可変トラス構造体の上弦材の上部と隣接する他方の可変トラス構造体の上弦材の上部との間に架設される複数のパネル部材と、
該各パネル部材を、前記一方の可変トラス構造体の上弦材の上部及び前記他方の可変トラス構造体の上弦材の上部に、両可変トラス構造体の各上弦材の移動に追従して移動可能に支持する支持手段とを備えてなることを特徴とする可変トラス構造物により構成された構造を提案する。

また、特開２００３−３４８７１４号公報（特許文献３）は、板状部材（パネル板金）を折り成して形成された４つの枠部材を相互に溶接組付けして一体構造化された四角形状の前枠と、板状部材の左右の端縁を各々折り成して柱構造とした縦枠部を左右に一体的に備えた背面板を形成すると共に、別の板状部材を折り成して形成された２つの横枠部材を各々前記左右の縦枠部の上端間と下端間とに架け渡すように固定して、前記背面板を一体的に備えて一体構造化された四角形状の後枠と、更に別の板状部材を折り成して形成された４つの連結枠部材を、前後に配置された前記前枠の四隅と前記後枠の四隅との間に架け渡すように固定して制御盤枠体を設け、前記制御盤枠体の天井側を塞ぐ天井板と、床側を塞ぐ底板と、左右側面側を塞ぐ側面板とを、当該制御盤枠体に固定したことを特徴とする制御盤用電装箱を提案する。

一方、本願特許出願人は、特願２０１３−５８８４号明細書（特許文献４）にて、図５に示す直角三角形を形成する表面側より裏面側に向かって３辺の起立片を設け、この３辺の起立片のうち直角を形成する２片に隣接するパネル部材と接合する係止孔を設けた直角三角形状パネル部材１の二枚を１組として予め製造し、この直角三角形状パネル部材の残った斜辺起立片同士１をボルトナッと４を用いて接合したトラス構造四角形状パネル部材２を提案した。

特開２００６−６２０３０号公報特開２００９−２８７３３６号公報特開２００３−３４８７１４号公報特願２０１３−５８８４号明細書（未公開）

２０１１年３月１１日の東北大地震の暴風圧、つなみ水圧、破壊され押し流された建築部材の衝突等に起因して、従来の四角形状パネル部材が変形してパネル壁にへこみや折れ曲がりを生じ、ひどい事態においては、支持枠、固定枠（柱も含む）よりパネル壁が脱落する事態が生じた。

特許文献４記載のトラス構造四角形状パネル部材は、トラス構造を備えているので風圧や水圧、衝突圧への耐久力も向上したものである。

しかし、工作機械の密閉カバー装置、制御盤用電装箱を特許文献４記載のトラス構造四角形状パネル部材の複数を組み立てていた際、同一寸法の四角形状パネル部材のみでなく、異なった寸法の四角形状パネル部材を併用すれば、使用する四角形状パネル部材の枚数
を減らすことができ、その組み立て時間を短縮できることに気づいた。

請求項１の発明は、直角三角形を形成する表面側より裏面側に向かって３辺の起立片を設け、この３辺の起立片のうち直角を形成する２片に隣接するパネル部材と接合する係止孔を設けた直角三角形状パネル部材（１）の２枚と、二等辺三角形を形成する表面側より裏面側に向かって３辺の起立片を設け、この３辺の起立片のうち底辺を形成する起立片に隣接するパネル部材と接合する係止孔を設けた二等辺三角形状パネル部材（１０）の１枚を１組として予め製造し、前記直角三角形状パネル部材（１）の斜辺起立片と前記二等辺三角形状パネル部材（１０）の斜辺起立片同士を接合（１００Ｓ_ｃ）したトラス構造四角形状パネル部材（１００）を提供するものである。

斜辺起立片同士を接合した斜め接合部分（１００Ｓ_ｃ）が四角形状パネル部材のトラス構造を示すので、大地震に対する横揺れ防止、暴風の風圧対策効果を発揮する。また、係止孔を設けた起立片は、この係止孔を利用して隣接する四角形状パネル部材や支持枠にボルト締め、または、リベット締め、熔接等により接合でき、大きなサイズの四角形状パネル壁材へと作製することができる。

図１は本発明のトラス構造四角形状パネル部材を裏面側から見た斜視図である。図２は工作機械の密閉カバー装置の正面図である。図３は制御盤用電装箱の裏面壁側から見た斜視図である。図４は特願２０１３−５８８４号明細書に記載の四角形状パネル部材を裏面側から見た斜視図である。

図１に示す本発明のトラス構造四角形状パネル部材（１００）の直角三角形パネル部材（１）は、直角、６０度、３０度の三つの角度を有する直角三角形を形成する表面側より裏面側に向かって３辺の起立片を設け、この３辺の起立片のうち斜辺を除く直角を形成する２片の起立片に隣接するパネル部材と接合する係止孔（１ｖ，１ｖ）を設けた直角三角形状パネル部材である。

二等辺三角形状パネル部材（１０）は、正三角形を形成する表面側より裏面側に向かって３辺の起立片を設け、この３辺の起立片に隣接するパネル部材と接合する係止孔（１０ｖ，１０ｖ）を設けた二等辺三角形状パネル部材（１０）である。二等辺三角形の斜辺の長さは、上記直角三角形パネル部材（１）の斜辺の長さと同一である。なお、隣接するパネル部材（１．１）との接合を熔接で行うなら底辺起立片のみに係止孔（１０ｖ，１０ｖ）を設けても良い。

前記直角三角形状パネル部材（１）二枚と上記二等辺三角形状パネル部材（１０）の一枚とを一組として予め製造し、前記直角三角形状パネル部材（１）の斜辺起立片と前記二等辺三角形状パネル部材（１０）の斜辺起立片同士をボルト締め、熔接、リベット締め等の手段で接合してトラス構造四角形状パネル部材（１００）を製造する。前記斜辺起立片同士の接合部（１００Ｓ_ｃ）は、筋交い（トラス構造）機能をトラス構造四角形状パネル部材（１００）に与え、四角形状パネル部材の表面壁を地震や暴風雨による変形から守る機能を為す。

トラス構造四角形状パネル部材（１００）の表面側に呈現する斜め線の接合部（１００Ｓ_ｃ）を隠蔽することを希望するときは、黒ベタグラビア印刷、写真画像スクリーン印刷したラップ用化粧紙をトラス構造四角形状パネル部材（１００）の表面側に貼着させる。紙素材としては、不透明の樹脂フィルム、ユポコーポレーション株式会社が製造販売する合成紙“ＹＵＰＯ”（商品名）が好ましい。

図２に、寸法を変えた四角形状パネル部材２，１００の複数を工作機械ｍの密閉カバー装置形成用のパネル壁材として配置した施工例を示す。

図３に、寸法を変えた四角形状パネル部材２，１００を使用した制御盤用電装箱の施工例を示す。

本発明の四角形状パネル部材１００の斜辺起立片同士を接合した接合部分は、筋交い（トラス構造）として機能し、四角形状パネル壁材を地震や暴風雨による変形や脱落から守る機能を与える。本発明の四角形状パネル部材１００は、密閉カバー装置の側壁、天井、背面壁、正面壁を形成するパネル部材として利用できる外、屋外物置の壁材、天井、床等形成用パネル部材、制御盤用電装箱形成用パネル部材等として利用することができる。

１００トラス構造四角形状パネル部材
１００Ｓ_ｃトラス構造（接合部）
１直角三角形状パネル部材
１Ｓ_ａ，１Ｓ_ｂ，１Ｓ_ｃ起立片
１ｖ係止孔
２四角形状パネル部材
４ボルトナット
ｍ工作機械

Claims

直角三角形を形成する表面側より裏面側に向かって３辺の起立片を設け、この３辺の起立片のうち直角を形成する２片に隣接するパネル部材と接合する係止孔を設けた直角三角形状パネル部材（１）の２枚と、二等辺三角形を形成する表面側より裏面側に向かって３辺の起立片を設け、この３辺の起立片のうち底辺を形成する起立片に隣接するパネル部材と接合する係止孔を設けた二等辺三角形状パネル部材（１０）の１枚を１組として予め製造し、前記直角三角形状パネル部材（１）の斜辺起立片と前記二等辺三角形状パネル部材（１０）の斜辺起立片同士を接合（１００Ｓ_ｃ）したトラス構造四角形状パネル部材（１００）。