JP2014148790A - 河川内の土砂等堆積防止方法及びこれに用いる土砂等排出システム - Google Patents

河川内の土砂等堆積防止方法及びこれに用いる土砂等排出システム Download PDF

Info

Publication number
JP2014148790A
JP2014148790A JP2013016668A JP2013016668A JP2014148790A JP 2014148790 A JP2014148790 A JP 2014148790A JP 2013016668 A JP2013016668 A JP 2013016668A JP 2013016668 A JP2013016668 A JP 2013016668A JP 2014148790 A JP2014148790 A JP 2014148790A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sand
earth
sediment
special
discharge
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013016668A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6147010B2 (ja
Inventor
Toshiyuki Tenmyo
敏行 天明
Yuji Nakamura
雄二 中村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hazama Ando Corp
Original Assignee
Hazama Ando Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hazama Ando Corp filed Critical Hazama Ando Corp
Priority to JP2013016668A priority Critical patent/JP6147010B2/ja
Publication of JP2014148790A publication Critical patent/JP2014148790A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6147010B2 publication Critical patent/JP6147010B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Landscapes

  • Barrages (AREA)

Abstract

【課題】ダムの貯水池、河川などの水底に土砂等の堆積を防止する。
【解決手段】この方法では、河川内で土砂等を取り込もうとする土砂等取り込み地点P1に、特殊エジェクター2を設置し、特殊エジェクター2に動力水供給管3と排砂管4を接続しておき、河川内で土砂等を取り込もうとするときに、河川外の超高圧ポンプ設置位置P2に超高圧ポンプ1を設置して、駆動水供給管3と接続し、超高圧ポンプ1を作動することにより特殊エジェクター2を駆動して、この特殊エジェクター2で、河川内の土砂等を吸引し、排砂管4を通して土砂等の排出先P3へ排送する。
【選択図】図4

Description

本発明は、ダムの貯水池、河川などの水底に土砂、礫等の堆積を防止するのに用いる河川内の土砂等堆積防止方法及びこれに用いる土砂等排出システムに関する。
水力発電所のダムの堤には、水力発電に利用する水を取り込むための取水口と、水を河川に排出するための放水口が設けられている。洪水時には、この取水口、放水口に多くの土砂等が流れ込むため、設備保全のため、発電が止められ、その結果、取水口側のダム底と放水口側の河床に多くの土砂等が堆積される。洪水後はこの土砂等を除去するまで発電できないため、その影響は大きい。
現在、長年に亘る土砂等の堆積により、河床全体に土砂等が堆積されている状況の水力発電所が多い。このような発電所では、発電による放水によって放水口側の河床に形成されたポケットに土砂等が堆積するのを防止しているのが現状で、洪水時に発電を停止し放水を止めてしまうと、河床のポケットが土砂等で埋まり、その除去に多くの手間と時間を要し、大きな事業損失となる。
このようにダムの取水口側のダム底や放水口側の河床が土砂で埋まってしまう事例が全国の多くのダム貯水池で問題となっている。
従来、河川内に堆積した土砂等の除去は、河川内に浚渫船を浮かべ、バックホウやグラブによる浚渫、あるいはポンプによる浚渫によって行われる。なお、これらの浚渫工法はいずれも周知であり、バックホウ、グラブによる浚渫工法は例えば特許文献1などに開示され、ポンプによる浚渫工法は例えば特許文献2などに開示されている。
特開2000− 64338公報 特開2008−223433公報
しかしながら、ダムの取水口側のダム底や放水口側の河床などに洪水毎に堆積される土砂等を、その都度、バックホウやグラブによる浚渫、あるいはポンプによる浚渫で除去する方法では、工事が大掛かりとなり、コストが増大する、という問題がある。
また、水力発電所のダムは河川の上流から流れてくる土砂や礫を堰き止めているため、ダムから下流への土砂や礫の供給量が低下し、海岸線の減少などの問題が発生しており、かかる問題の対策としては、ダムで堰き止められた土砂や礫をダムの下流へ供給することが望ましい。
そこで、このようなダムで堰き止められた河川では、洪水時に、水力発電所などの施設の機能が影響を受けないように、また、上流から流れてくる土砂や礫が自然な状態で下流へ還元されるように、河川内に土砂等を堆積させないことが求められる。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、ダムの貯水池、河川などの水底に土砂等の堆積を防止することのできる河川内の土砂等堆積防止方法及びこれに用いる土砂等排出システムを提供することを目的とする。
(1)上記目的を達成するために、本発明は、河川の水底に土砂等の堆積を防止するのに用いる河川内の土砂等堆積防止方法であって、河川内で土砂等を取り込もうとする土砂等取り込み地点に、噴射口、吸引口、及び吐出口を有し、超高圧ポンプから送給される高圧の動力水により駆動され、土砂等を連続的に吸引、圧送する特殊エジェクターを設置し、前記特殊エジェクターの噴射口に動力水を供給するための動力水供給管を接続して、前記動力水供給管を河川外の超高圧ポンプ設置位置まで延ばすとともに、前記特殊エジェクターの吐出口に土砂等を排送するための排砂管を接続して、前記排砂管を土砂等の排出先まで延ばしておき、河川内で土砂等を取り込もうとするときに、前記河川外の超高圧ポンプ設置位置に前記超高圧ポンプを設置し、前記駆動水供給管と接続して、前記超高圧ポンプを作動することにより前記特殊エジェクターを駆動し、前記特殊エジェクターの吸引口から土砂等を吸引して、前記排砂管を通して前記土砂等の排出先へ排送する、ことを要旨とする。
この方法は、土砂等取り込み地点に当該土砂等取り込み地点の大きさに応じて複数台の特殊エジェクターを動力水供給管及び排砂管とともに設置することが好ましい。
この方法は、例えば、水力発電所のダムに適用し、土砂等取り込み地点を、ダムの取水口側のダム底又は放水口側の河床又はその両方とすることが好ましい。
この方法では、特殊エジェクターの吸引口にホッパーを取り付けて、河川内に流れ込む土砂等を前記ホッパーにより前記特殊エジェクターの吸引口に吸引案内するようにすることが好ましい。
この方法では、土砂等取り込み地点にピットを形成し、前記ピットに前記エジェクターを前記動力水供給管及び前記排砂管とともに設置することが好ましい。この場合、ピットの縁部にスクリーンを設置して、前記ピット内に流木、巨礫などの異物が入り込むのを阻止することが好ましい。
(2)また、本発明は、上記河川内の土砂等堆積防止方法に用いる土砂等排出システムであって、高圧の動力水を送給する超高圧ポンプと、噴射口、吸引口、及び吐出口を有し、前記超高圧ポンプから送給される動力水により駆動され、土砂等を吸引、圧送する特殊エジェクターと、前記超高圧ポンプと前記特殊エジェクターの噴射口との間に接続され、前記超高圧ポンプから前記特殊エジェクターに動力水を供給するための動力水供給管と、前記特殊エジェクターの吐出口に接続されて土砂等の排出先まで延ばされ、前記特殊エジェクターで吸引、圧送される土砂等を排送するための排砂管と、を備え、前記超高圧ポンプの作動により前記特殊エジェクターを駆動し、土砂等を前記特殊エジェクターの吸引口から吸引して、前記特殊エジェクターの吐出口、前記排砂管を通して排送する、ことを要旨とする。
このシステムでは、特殊エジェクターの吸引口に土砂等を前記吸引口に吸引案内するためのホッパーを備えることが好ましい。
このシステムでは、1セットの超高圧ポンプと複数台の特殊エジェクターを構成単位とし、前記超高圧ポンプと前記各特殊エジェクターの噴射口との間にそれぞれ各別の動力水供給管が接続され、前記各特殊エジェクターの吐出口にそれぞれ土砂の排出方向と逆方向の流れを阻止する逆止弁を配設された共通の排砂管が連結されることが好ましい。
また、このシステムは、1セットの超高圧ポンプと複数台の特殊エジェクターを構成単位とし、前記超高圧ポンプと前記各特殊エジェクターの噴射口との間にそれぞれ各別の動力水供給管が接続され、前記各特殊エジェクターの吐出口にそれぞれ各別の排砂管が接続されるようにしてもよい。
(1)本発明の河川内の土砂等堆積防止方法によれば、ダムの貯水池、河川など河川内で土砂等を取り込もうとする土砂等取り込み地点に、特殊エジェクターを設置し、特殊エジェクターの噴射口に動力水供給管を接続するとともに、特殊エジェクターの吐出口に排砂管を接続して、河川内で土砂等を取り込もうとするときに、河川外の超高圧ポンプ設置位置に超高圧ポンプを設置して、駆動水供給管と接続し、超高圧ポンプを作動することにより特殊エジェクターを駆動して、この特殊エジェクターで、河川内の土砂等を吸引し、排砂管を通して土砂等の排出先へ排送するようにしたので、ダムの貯水池、河川などの水底に土砂等の堆積を防止することができる、という格別な効果を奏する。
(2)本発明の土砂等排出システムによれば、既述のとおり、超高圧ポンプ、特殊エジェクター、動力水供給管及び排砂管を備え、超高圧ポンプにより特殊エジェクターを駆動し、この特殊エジェクターで土砂等を吸引し、排砂管へ圧送するようにしたので、上記河川内の土砂等堆積防止方法を実現し、ダムの貯水池、河川などの水底に土砂等の堆積を防止することができる、という格別な効果を奏する。
本発明の一実施の形態における土砂等堆積防止方法及びこれに用いる土砂等排出システムの構成を示す正面図 同方法及びシステムの構成を示す平面図 同システムに用いる特殊エジェクターの構成を示す図 同方法及びシステムの水力発電所のダムでの適用例を示す平面図 同適用例の正面図 同適用例の側面断面図
次に、この発明を実施するための形態について図を用いて説明する。図1、図2にダムの貯水池、河川などの水底に土砂、礫等の堆積を防止するのに用いる河川内の土砂等堆積防止方法を示している。
図1、図2に示すように、この土砂等堆積防止方法では、河川内で土砂等を取り込もうとする土砂等取り込み地点P1に、噴射口22、吸引口213、及び吐出口23を有し、超高圧ポンプ1から送給される高圧の動力水により駆動され、土砂等を連続的に吸引、圧送する特殊エジェクター2を設置し、この特殊エジェクター2の噴射口22に動力水を供給するための動力水供給管3を接続して、動力水供給管3を河川外の超高圧ポンプ設置位置P2まで延ばすとともに、この特殊エジェクター2の吐出口23に土砂等を排送するための排砂管4を接続して、排砂管4を土砂等の排出先P3まで延ばしておく。そして、河川内で土砂等を取り込もうとするときに、河川外の超高圧ポンプ設置位置P2に超高圧ポンプ1を設置し、駆動水供給管3と接続して、超高圧ポンプ1を作動することにより特殊エジェクター2を駆動して、この特殊エジェクター2の吸引口213から土砂等を吸引し、排砂管4を通して土砂等の排出先P3へ排送する。
図1、図2にこの方法で用いる土砂等排出システムの構成を示している。また、図3にこのシステムの特に特殊エジェクターの構成を示している。
図1、図2に示すように、このシステムSは、高圧の動力水を送給する超高圧ポンプ1と、噴射口22、吸引口213、及び吐出口23を有し、超高圧ポンプ1から送給される高圧の動力水により駆動され、土砂等を吸引、圧送する特殊エジェクター2と、超高圧ポンプ1と特殊エジェクター2の噴射口22との間に接続され、超高圧ポンプ1から特殊エジェクター2に動力水を供給するための動力水供給管3と、特殊エジェクター2の吐出口23に接続されて土砂等の排出先P3まで延ばされ、特殊エジェクター2で吸引、圧送される土砂等を排送するための排砂管4とを備えて構成される。
この場合、超高圧ポンプ1は、特殊エジェクター2で最大粒径150mm程度の石などを含む砂礫土砂を吸引、圧送するのに必要な高い圧力で大容量の動力水を特殊エジェクター2に供給可能に、ポンプ性能として1800回転/分で揚程1.5MPa以上、流量5m3/分程度の送水が可能な大型の両吸込渦巻ポンプが2台使用され、これらのポンプが並列に連結されて、揚程1.5MPa以上、流量10m3/分程度の能力を有する。この場合、両吸込渦巻ポンプの動力はモーターでもよいが、エンジンが採用され、200〜400kw相当のエンジンが取り付けられる。なお、エンジン式の超高圧ポンプにしたことで全体がコンパクトになる利点がある。
この場合、特殊エジェクター2は、図3に示すように、一端にノズル接続口211、他端に内管接続口212をそれぞれ有し、周面(この場合、上面)に吸引口213を有するエジェクター本体をなす外管21と、外管21のノズル接続口211に嵌め込み固定されて、高圧水(ジェット水)を発生させるため噴射口をなすノズル22と、外管21の内管接続口212に嵌め込み固定されて、高圧水を受ける吐出口をなす内管23とからなり、この特殊エジェクター2内に最大粒径150mm程度の礫などを含む砂礫土砂を吸引、圧送可能に、ノズル22の直径を60mm以上、内管23の直径を200mm以上(例えば、300mm)とし、ノズル22から内管23までの距離を150mm〜450mmの範囲、内管23の長さを500mm〜2000mmの範囲とする。なお、この特殊エジェクター2は大型の超高圧ポンプ1に対応する大型のもので、自動制御された最適空気を外部から導入する点、絞りのない内管23を用いて真空を発生させる点で通常のエジェクターと異なり、その他流体通過経路にインペラーなどの回転部を持たないシンプルな構造で、管の磨耗に強い、管の閉塞や詰まりに強い、高濃度で吸引できる、吸引部の汚濁発生がない、管理が容易などの利点がある。
また、この特殊エジェクター2の吸引口213には、土砂等をこの吸引口213に吸引案内するためのホッパー24が併せて設けられる(図1参照)。
この場合、動力水供給管3は、鋼管が使用され、動力水の送給に必要な所定の直径と、超高圧ポンプ1と特殊エジェクター2との接続に必要な所定の長さを有する。この動力水供給管3は一端が超高圧ポンプ1に連結固定され、他端が特殊エジェクター2の外管21のノズル接続口211に連結固定される。
この場合、排砂管4は、鋼管が使用され、この排砂管4内に最大粒径150mm程度の礫などを含む砂礫土砂を排送可能に、1本の鋼管の直径を400mm又はそれ以上、長さを6mとし、複数の鋼管をそれぞれ、ゴムジョイントを介して、各鋼管のフランジをボルト止めすることにより連結して、延長を200m〜400mとする。
なお、この排砂管で距離400m以上の砂礫土砂の輸送を行う場合は、排砂管に流体を挿入すればよい。この場合、流体は空気とし、空気注入装置により空気を注入する。空気注入装置は空気を供給するコンプレッサーと、コンプレッサーと排砂管との間に接続される注入管とからなり、注入管が特殊エジェクターの吐出口の先0〜20mの位置で排砂管の一部に配管された空気挿入管に接続され、排砂管内に空気を供給する。空気量は1気圧換算で20m3/分以下とする。このようにすると、特殊エジェクターの内管の先0〜20mの位置で排砂管の一部に配管された空気挿入管に空気注入装置により空気が供給され、排砂管内に排送される土砂に空気が混合されるので、排砂管内の土砂濃度が低くなり、排砂管内が土砂により閉塞されるのを防ぎ、所定の排出先まで確実に排送されることになる。また、この排砂管を水に浮かせて配管する必要がある場合は、鋼管1本につき2個のフロートを設置して貯水池に配管すればよい。
また、このシステムSは、1セットの超高圧ポンプ1と複数台の特殊エジェクター2を構成単位とする。この場合、超高圧ポンプ1と各特殊エジェクター2の噴射口22との間にそれぞれ各別の動力水供給管3が接続され、各特殊エジェクター2の吐出口23にそれぞれ土砂の排出方向と逆方向の流れを阻止する逆止弁を配設された共通の1本の排砂管4が連結されるようにしてもよく、また、特に図示していないが、超高圧ポンプ1と各特殊エジェクター2の噴射口22との間にそれぞれ各別の動力水供給管3が接続され、各特殊エジェクター3の吐出口23にそれぞれ各別の排砂管4が接続されるようにしてもよい。
この土砂等排出システムSは、かかる超高圧ポンプ1、特殊エジェクター2、動力水供給管3、及び排砂管4を備え、特殊エジェクター2の噴出口であるノズル22に超高圧ポンプ1を接続され、吸引口213にホッパー24を取り付けられ、吐出口の内管23に排砂管4を接続されて、超高圧ポンプ1の作動により特殊エジェクター2を駆動し、土砂等取り込み地点P1に流入される土砂を、当該土砂に含まれる吸引、圧送対象とする所定の大きさまでの礫、枝葉、ごみとともに、特殊エジェクター2のホッパー24、吸引口213から吸引して、特殊エジェクター2の吐出口23、排砂管4を通して排送するようになっている。
図4乃至図6にこの土砂等堆積防止方法及び土砂等排出システムの水力発電所のダムでの適用例を示している。なお、この場合、土砂等取り込み地点P1を、ダムの取水口側のダム底又は放水口側の河床又はその両方とすることが好ましく、ここでは、放水口側の河床とした場合を例示する。また、この場合、土砂等の排出先P3は、河川の下流としてある。
この方法では、既述のとおり、まず、河川内で土砂等を取り込もうとする土砂等取り込み地点P1、この場合、ダムの放水口側の河床に、特殊エジェクター2を動力水供給管3、排砂管4とともに設置する。この場合、放水口側の河床にピット5を作り、このピット5(土砂等取り込み地点P1)にピット5(土砂等取り込み地点P1)の大きさに応じて複数台の特殊エジェクター2を設置し、動力水供給管3及び排砂管4を各特殊エジェクター2に接続して各特殊エジェクター2の近傍に配管設置する。ピット5は、ダムの放水口前の河床をダム側から見て奥行方向所定の範囲まで断面凹状に掘削し、その周壁及び底板を現場打ちのコンクリート又はプレキャスト製のコンクリートにより形成して構築する。そして、このピット5内に複数の特殊エジェクター2をダムの放水口の幅方向に所定の間隔で設置し、各特殊エジェクター2の噴射口22に各別に動力水供給管3を接続して、各動力水供給管3を各特殊エジェクター2の一方の側方に配管して河川外の超高圧ポンプ設置位置P2まで延ばし、各特殊エジェクター2の吐出口23にそれぞれ逆止弁付きの共通の1本の排砂管4を連結して(この場合、一端の特殊エジェクター2の吐出口23に排砂管4を直結し、他の各特殊エジェクター2の各吐出口23に排砂用の連結管41を介して排砂管4を連結して)、この共通の排砂管4を各特殊エジェクター2の他の側方に配管して土砂等の排出先P3まで、この場合、河川の下流まで延ばす。また、各特殊エジェクター2には各吸引口213にホッパー24を取り付ける。この場合、各特殊エジェクター2をピット5内にダムの放水口の幅方向に予め設定した所定の間隔で設置することで、各特殊エジェクター2の吸引口213上で各ホッパー24を相互に隣接して配置する。
また、このピット5には、流木や巨礫などの異物がピット5内に入り込まないようにするため、ピット5の開口縁部全周に洪水時の河川の水面よりも高くスクリーン6を設置する。この場合、スクリーン6を複数のH鋼により構成し、H鋼をそれぞれピット5の縁部に鉛直に立てて固定し、ピット5の縁部に沿って配列する。各H鋼の間隔は特殊エジェクター2による吸引圧送が困難な流木や巨礫のピットへの流入を阻止できる程度であればよく、ここでは200mm程度とする。
このようにして、河川内で土砂等を取り込もうとするとき、この場合、河川の洪水時前に、予め、河川外の超高圧ポンプ設置位置P2に超高圧ポンプ1を設置し、駆動水供給管3と接続しておき、洪水時に、超高圧ポンプ1を作動することにより各特殊エジェクター2を駆動して、ダムの放水口側の河床で各特殊エジェクター2の吸引口213から、ダムの放水口前の河川流域に流れ込む土砂等を連続的に吸引し、排砂管4を通して土砂等の排出先P3の河川の下流へ排送する。
この土砂等排出システムSでは、超高圧ポンプ1が作動されると、この超高圧ポンプ1から河川の水を用いた高圧の大容量の動力水が各特殊エジェクター2に送給され、この動力水が各特殊エジェクター2のノズル22で絞られて秒速50mを超える流速で各特殊エジェクター2の内部に内管23に向けて噴射され、これによって各特殊エジェクター2の内部に高い負圧が発生し、各特殊エジェクター2の吸引口213に各特殊エジェクター2の外部から内部に向けて真空吸引力が働く。この真空吸引力により、ダムの放水口前の河川流域に流れ込む土砂等、すなわち従来、河床に堆積される土砂等が各特殊エジェクター2のホッパー24、吸引口213を通して、各特殊エジェクター2内部に連続的に吸引され、内管23を通じて排砂管4へ圧送されて、土砂等の排出先P3である河川の下流へ還元される。
また、この土砂等の吸引、圧送では、超高圧ポンプ1による高い圧力と大容量の動力水の送給能力と、これに対応可能な大口径の内管23を有する大型の特殊エジェクター2とにより、特殊エジェクター2は粒径150mm程度の石を吸引、圧送することができるので、吸引口213から吸引される土砂の中に粒径150程度の大きさの石が含まれていても、この石は土砂とともに、特殊エジェクター2内部に吸引され、内管23を通して排砂管4へ圧送されて、河川の下流へ排送される。
以上説明したように、この土砂等堆積防止方法によれば、ダムの貯水池、河川など河川内で土砂等を取り込もうとする土砂等取り込み地点P1に、特殊エジェクター2を設置し、特殊エジェクター2の噴射口22に動力水供給管3を接続するとともに、特殊エジェクター2の吐出口23に排砂管4を接続しておき、河川内で土砂等を取り込もうとするときに、河川外の超高圧ポンプ設置位置P2に超高圧ポンプ1を設置して、駆動水供給管3と接続し、超高圧ポンプ1を作動することにより特殊エジェクター2を駆動し、この特殊エジェクター2で、河川内の土砂等を吸引して、排砂管4を通して土砂等の排出先P3へ排送するようにしたので、ダムの貯水池、河川などの水底に土砂等の堆積を確実に防止することができる。
また、この土砂等排出システムによれば、既述のとおり、超高圧ポンプ1、特殊エジェクター2、動力水供給管3及び排砂管4を備え、超高圧ポンプ1により特殊エジェクター2を駆動し、この特殊エジェクター2で土砂等を吸引し、排砂管4へ圧送するようにしたので、上記の土砂等堆積防止方法を実現して、ダムの貯水池、河川などの水底に土砂等の堆積を確実に防止することができる。
また、この方法及びシステムでは、洪水後にダム底や河床などの水底に溜まった土砂等を掘削(浚渫)する必要がないので、従来のような大掛かりな浚渫工事及びこれに伴うコストの増大を回避することができる。
さらに、この方法及びシステムでは、河川内で土砂等を取り込む必要があるときに、河川外の超高圧ポンプ設置位置P2に超高圧ポンプ1を設置して、駆動水供給管3と接続し、このポンプ1を作動すればよいので、例えば水中ポンプなどを常時固定設備として設置するような場合と異なり、全体としてコストの大幅な低減を図ることができる。
またさらに、この方法及びシステムでは、内管23の直径と容量の大きな大型の特殊エジェクター2を用いているので、この特殊エジェクター2で、礫などを吸引しても、内管23がこの礫などで閉塞されることがなく、土砂とともに土砂等の排出先P3へ確実に排送することができる。
なお、この方法及びシステムの上記ダムでの適用例では、土砂等取り込み地点P1を、ダムの放水口側の河床として例示したが、この方法及びシステムは、土砂等取り込み地点P1を、ダムの取水口側のダム底としても、また、ダムの取水口側のダム底及び放水口側の河床の両方としても、上記と同様に適用でき、上記と同様の作用効果を得ることができることは勿論である。
また、この方法及びシステムの上記ダムでの適用例では、土砂等の排出先P3を河川の下流として例示したが、予め決められた土捨場などであってもよい。
P1 土砂等取り込み地点
P2 超高圧ポンプ設置位置
P3 土砂等の排出先
S 土砂等排出システム
1 超高圧ポンプ
2 特殊エジェクター
211 ノズル接続口
212 内管接続口
213 吸引口
21 外管
22 ノズル(噴射口)
23 内管(吐出口)
24 ホッパー
3 動力水供給管
4 排砂管
41 排砂用の連結管
5 ピット
6 スクリーン

Claims (10)

  1. 河川の水底に土砂等の堆積を防止するのに用いる河川内の土砂等堆積防止方法であって、
    河川内で土砂等を取り込もうとする土砂等取り込み地点に、噴射口、吸引口、及び吐出口を有し、超高圧ポンプから送給される高圧の動力水により駆動され、土砂等を連続的に吸引、圧送する特殊エジェクターを設置し、前記特殊エジェクターの噴射口に動力水を供給するための動力水供給管を接続して、前記動力水供給管を河川外の超高圧ポンプ設置位置まで延ばすとともに、前記特殊エジェクターの吐出口に土砂等を排送するための排砂管を接続して、前記排砂管を土砂等の排出先まで延ばしておき、
    河川内で土砂等を取り込もうとするときに、前記河川外の超高圧ポンプ設置位置に前記超高圧ポンプを設置し、前記駆動水供給管と接続して、前記超高圧ポンプを作動することにより前記特殊エジェクターを駆動し、前記特殊エジェクターの吸引口から土砂等を吸引して、前記排砂管を通して前記土砂等の排出先へ排送する、
    ことを特徴とする河川内の土砂等堆積防止方法。
  2. 土砂等取り込み地点に当該土砂等取り込み地点の大きさに応じて複数台の特殊エジェクターを動力水供給管及び排砂管とともに設置する請求項1に記載の河川内の土砂等堆積防止方法。
  3. 水力発電所のダムに適用し、土砂等取り込み地点を、ダムの取水口側のダム底又は放水口側の河床又はその両方とする請求項1又は2に記載の河川内の土砂等堆積防止方法。
  4. 特殊エジェクターの吸引口にホッパーを取り付けて、河川内に流れ込む土砂等を前記ホッパーにより前記特殊エジェクターの吸引口に吸引案内する請求項1乃至3のいずれかに記載の河川内の土砂等堆積防止方法。
  5. 土砂等取り込み地点にピットを形成し、前記ピットに前記エジェクターを前記動力水供給管及び前記排砂管とともに設置する請求項1乃至4のいずれかに記載の河川内の土砂等堆積防止方法。
  6. ピットの縁部にスクリーンを設置して、前記ピット内に流木、巨礫などの異物が入り込むのを阻止する請求項5に記載の河川内の土砂等堆積防止方法。
  7. 請求項1に記載の河川内の土砂等堆積防止方法に用いる土砂等排出システムであって、
    高圧の動力水を送給する超高圧ポンプと、
    噴射口、吸引口、及び吐出口を有し、前記超高圧ポンプから送給される動力水により駆動され、土砂等を吸引、圧送する特殊エジェクターと、
    前記超高圧ポンプと前記特殊エジェクターの噴射口との間に接続され、前記超高圧ポンプから前記特殊エジェクターに動力水を供給するための動力水供給管と、
    前記特殊エジェクターの吐出口に接続されて土砂等の排出先まで延ばされ、前記特殊エジェクターで吸引、圧送される土砂等を排送するための排砂管と、
    を備え、
    前記超高圧ポンプの作動により前記特殊エジェクターを駆動し、土砂等を前記特殊エジェクターの吸引口から吸引して、前記特殊エジェクターの吐出口、前記排砂管を通して排送する、
    ことを特徴とする土砂等排出システム。
  8. 特殊エジェクターの吸引口に土砂等を前記吸引口に吸引案内するためのホッパーを備える請求項7に記載の土砂等排出システム。
  9. 1セットの超高圧ポンプと複数台の特殊エジェクターを構成単位とし、前記超高圧ポンプと前記各特殊エジェクターの噴射口との間にそれぞれ各別の動力水供給管が接続され、前記各特殊エジェクターの吐出口にそれぞれ土砂の排出方向と逆方向の流れを阻止する逆止弁を配設された共通の排砂管が連結される請求項7又は8に記載の土砂等排出システム。
  10. 1セットの超高圧ポンプと複数台の特殊エジェクターを構成単位とし、前記超高圧ポンプと前記各特殊エジェクターの噴射口との間にそれぞれ各別の動力水供給管が接続され、前記各特殊エジェクターの吐出口にそれぞれ各別の排砂管が接続される請求項7又は8に記載の土砂等排出システム。
JP2013016668A 2013-01-31 2013-01-31 河川内の土砂等堆積防止方法及びこれに用いる土砂等排出システム Active JP6147010B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013016668A JP6147010B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 河川内の土砂等堆積防止方法及びこれに用いる土砂等排出システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013016668A JP6147010B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 河川内の土砂等堆積防止方法及びこれに用いる土砂等排出システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014148790A true JP2014148790A (ja) 2014-08-21
JP6147010B2 JP6147010B2 (ja) 2017-06-14

Family

ID=51571975

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013016668A Active JP6147010B2 (ja) 2013-01-31 2013-01-31 河川内の土砂等堆積防止方法及びこれに用いる土砂等排出システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6147010B2 (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017040143A (ja) * 2015-08-21 2017-02-23 鹿島建設株式会社 移送方法
JP2019523708A (ja) * 2016-06-12 2019-08-29 ランドール・エル・タッカー リターン及びシルト槽を備えたコレクタ、バブラー、並びに方法
JP2023077188A (ja) * 2021-11-24 2023-06-05 岩夫 松原 浮遊物除去装置

Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6175134A (ja) * 1984-02-27 1986-04-17 Yoshinori Matsuki エダクタ−ポンプによる浚渫方法
JPS63114715A (ja) * 1986-10-30 1988-05-19 Yamasan:Kk 河川表流水の除塵・ろ過取水装置
JPH0642007A (ja) * 1992-07-24 1994-02-15 Ube Ind Ltd 泥土圧送船
JPH10102532A (ja) * 1996-10-02 1998-04-21 Oobayashi Doro Kk 堆積土の処理装置及び方法、水浄化装置及び方法
JP2000257108A (ja) * 1999-03-10 2000-09-19 I M Kogyo Kk ため池や河川等の底に堆積する水中泥土の浚渫装置
JP2004092077A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Kojimagumi:Kk 大容量貯水池の浚渫作業方法及び浚渫作業システム
JP2005226301A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Nishimatsu Constr Co Ltd ダムの排砂設備
JP2006193897A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Penta Ocean Constr Co Ltd 浚渫用ポンプおよび浚渫装置
JP2007330954A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Torao Inoue 濁らせずに長い範囲の沈澱物を回収除去する装置。
JP2008050770A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Hazama Corp ダムの堆積物排出システム
JP2008075384A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Port & Airport Research Institute けん引式水底土砂除去装置および水底土砂除去工法

Patent Citations (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6175134A (ja) * 1984-02-27 1986-04-17 Yoshinori Matsuki エダクタ−ポンプによる浚渫方法
JPS63114715A (ja) * 1986-10-30 1988-05-19 Yamasan:Kk 河川表流水の除塵・ろ過取水装置
JPH0642007A (ja) * 1992-07-24 1994-02-15 Ube Ind Ltd 泥土圧送船
JPH10102532A (ja) * 1996-10-02 1998-04-21 Oobayashi Doro Kk 堆積土の処理装置及び方法、水浄化装置及び方法
JP2000257108A (ja) * 1999-03-10 2000-09-19 I M Kogyo Kk ため池や河川等の底に堆積する水中泥土の浚渫装置
JP2004092077A (ja) * 2002-08-29 2004-03-25 Kojimagumi:Kk 大容量貯水池の浚渫作業方法及び浚渫作業システム
JP2005226301A (ja) * 2004-02-12 2005-08-25 Nishimatsu Constr Co Ltd ダムの排砂設備
JP2006193897A (ja) * 2005-01-11 2006-07-27 Penta Ocean Constr Co Ltd 浚渫用ポンプおよび浚渫装置
JP2007330954A (ja) * 2006-06-13 2007-12-27 Torao Inoue 濁らせずに長い範囲の沈澱物を回収除去する装置。
JP2008050770A (ja) * 2006-08-22 2008-03-06 Hazama Corp ダムの堆積物排出システム
JP2008075384A (ja) * 2006-09-22 2008-04-03 Port & Airport Research Institute けん引式水底土砂除去装置および水底土砂除去工法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017040143A (ja) * 2015-08-21 2017-02-23 鹿島建設株式会社 移送方法
JP2019523708A (ja) * 2016-06-12 2019-08-29 ランドール・エル・タッカー リターン及びシルト槽を備えたコレクタ、バブラー、並びに方法
JP2023077188A (ja) * 2021-11-24 2023-06-05 岩夫 松原 浮遊物除去装置

Also Published As

Publication number Publication date
JP6147010B2 (ja) 2017-06-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3895505B2 (ja) 沈殿物を収集移送する設備
US3638432A (en) Stationary dredging apparatus
CN205116250U (zh) 一种水利工程中水库的清淤装置
JP5867918B2 (ja) ダム湖の深部水を揚水して放流する装置
KR100802917B1 (ko) 원형관로의 보링ㆍ준설장치 및 그 장치를 이용한원형관로의 보링ㆍ준설방법
JP4658880B2 (ja) ダムの堆積物排出システム
JP6147010B2 (ja) 河川内の土砂等堆積防止方法及びこれに用いる土砂等排出システム
JP2017002528A (ja) ダム、河川、取水路の沈砂収集装置
CN106498997A (zh) 一种集开挖收集与搬运一体的清淤装置及清淤方法
JP2015074913A (ja) 流入土砂集排装置及び流入土砂集排装置を用いた排土砂方法
JP2007002437A (ja) 浚渫土砂の輸送システム
JP4663145B2 (ja) 静水圧を利用した水中堆積物の流送方法と開口付きパイプ並びに水中堆積物の流送設備
CN105350593B (zh) 坝体迎水面排沙清淤方法
CN107654416A (zh) 一种带控制的排污泵新型冲洗防堵进水管道
CN109183720B (zh) 一种沟渠防堵塞回灌过滤装置
KR100650111B1 (ko) 준설장치
JP6807788B2 (ja) 揚砂搬送装置
JP4610292B2 (ja) 貯水池内の土砂輸送方法およびその装置
JP4675061B2 (ja) 堆積物の吸引流送設備
JP5860249B2 (ja) 浚渫システム
JP2013151845A (ja) 浚渫ポンプ装置
JP2000120050A (ja) 水底の堆砂排出方法およびその装置
KR100560056B1 (ko) 준설용 진공흡입장치
CN103221612A (zh) 一种用于清除集砂器中沉积物的系统和方法
JP2013019112A (ja) 水中堆積物の吸引搬送装置及び水中堆積物の吸引搬送方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151224

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160913

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160928

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161108

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170418

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170516

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6147010

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250