JP2014148540A - 晶析装置および晶析物除去方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】メタクリル酸を含む液(A)を冷却してメタクリル酸の晶析物を含む液(B)を得る晶析装置であって、冷却面を有する晶析槽12と、晶析槽12の冷却面を熱媒体により冷却する冷却手段14と、熱媒体を冷却する熱媒体冷却手段22と、熱媒体を加熱する熱媒体加熱手段24と、熱媒体冷却手段22で冷却された熱媒体を貯留する冷却用熱媒体貯留槽20と、熱媒体加熱手段24で加熱された熱媒体を貯留する加熱用熱媒体貯留槽26とを具備する晶析装置10;および、熱媒体加熱手段24であらかじめ加熱された熱媒体が貯留された加熱用熱媒体貯留槽26から熱媒体を冷却手段14に供給することによって晶析槽12の冷却面に付着した晶析物を融解させる晶析物除去方法。
【選択図】図1
Description
本発明の晶析物除去方法によれば、晶析槽の冷却面に付着した晶析物を容易に除去できる。
図1は、本発明の晶析装置の一例を示す構成図である。原料を含む液(A)を冷却して原料の晶析物を含む液(B)を得る晶析装置10は、冷却面を有する晶析槽12と;晶析槽12の冷却面を熱媒体により冷却する冷却手段14と;晶析槽12の内部を撹拌する撹拌翼16を有する撹拌機18と;冷却された熱媒体を貯留する冷却用熱媒体貯留槽20と;熱媒体を冷却する熱媒体冷却手段22と;熱媒体を加熱する熱媒体加熱手段24と;加熱された熱媒体を貯留する加熱用熱媒体貯留槽26と;原料を含む液(A)を晶析槽12に供給する原料供給流路28と;原料の晶析物を含む液(B)を、晶析槽12から抜き出す抜出流路30と;冷却手段14から排出された熱媒体を再び冷却手段14に返送する熱媒体循環流路32と;熱媒体循環流路32から分岐し、冷却用熱媒体貯留槽20に熱媒体を回収する冷却用熱媒体回収流路34と;冷却用熱媒体貯留槽20の熱媒体を熱媒体冷却手段22に移送する冷却用熱媒体移送流路36と;熱媒体冷却手段22で冷却された熱媒体を冷却用熱媒体貯留槽20に返送する冷却用熱媒体循環流路38と;熱媒体冷却手段22で冷却された熱媒体を熱媒体循環流路32の途中に供給する冷却用熱媒体供給流路40と;冷却用熱媒体回収流路34が分岐する位置よりも下流側、かつ冷却用熱媒体供給流路40が合流する位置よりも上流側の熱媒体循環流路32から分岐し、熱媒体加熱手段24に熱媒体を回収する加熱用熱媒体回収流路42と;熱媒体加熱手段24で加熱された熱媒体を加熱用熱媒体貯留槽26に移送する加熱用熱媒体移送流路44と;加熱用熱媒体貯留槽26の熱媒体を熱媒体加熱手段24に返送する加熱用熱媒体循環流路46と;加熱用熱媒体循環流路46から分岐し、加熱された熱媒体を熱媒体循環流路32の途中に供給する加熱用熱媒体供給流路48と;原料供給流路28の途中に設けられた原料供給弁50と;抜出流路30の途中に設けられた抜出弁52と;加熱用熱媒体回収流路42が分岐する位置よりも下流側、かつ冷却用熱媒体供給流路40が合流する位置よりも上流側の熱媒体循環流路32の途中に設けられた第1熱媒体循環弁54と;冷却用熱媒体供給流路40が合流する位置よりも下流側、かつ加熱用熱媒体供給流路48が合流する位置よりも上流側の熱媒体循環流路32の途中に設けられた第2熱媒体循環弁56と;冷却用熱媒体循環流路38の途中に設けられた冷却用熱媒体返送弁58と;冷却用熱媒体供給流路40の途中に設けられた冷却用熱媒体供給弁60と;加熱用熱媒体回収流路42の途中に設けられた加熱用熱媒体回収弁62と;加熱用熱媒体循環流路46の途中に設けられた加熱用熱媒体返送弁64と;加熱用熱媒体供給流路48の途中に設けられた加熱用熱媒体供給弁66と;原料供給弁50よりも上流側の原料供給流路28の途中に設けられた原料供給ポンプ68と;冷却用熱媒体供給流路40が合流する位置よりも下流側、第2熱媒体循環弁56よりも上流側の熱媒体循環流路32の途中に設けられた熱媒体循環ポンプ70と;冷却用熱媒体移送流路36の途中に設けられた冷却用熱媒体ポンプ72と;加熱用熱媒体循環流路46の途中に設けられた加熱用熱媒体ポンプ74と;前記各機器の運転、各弁の開閉等を制御する制御手段(図示略)とを具備する。
冷却手段14としては、ジャケット、溶媒の蒸発潜熱を利用する手段等が挙げられる。図示例の冷却手段14は、ジャケットである。
熱媒体冷却手段22としては、蒸気圧縮冷凍機、ターボ式蒸気圧縮冷凍機、吸収式冷凍機、アンモニア吸収式冷凍機等が挙げられる。
熱媒体加熱手段24としては、熱交換器、電気ヒーター等が挙げられる。図示例の熱媒体加熱手段24は、熱交換器である。
各弁としては、電磁弁、電動弁、エアー駆動弁、手動弁等が挙げられる。
インターフェイス部は、前記各機器、各弁等と処理部との間を電気的に接続するものである。
処理部は、記憶部に記憶されたスケジュール、装置内に設けられた各種センサ(図示略)からの情報等に基づいて前記各機器の運転、各弁の開閉を制御するものである。
また、制御手段には、周辺機器として、入力装置、表示装置等が接続されるものとする。ここで、入力装置とは、ディスプレイタッチパネル、スイッチパネル、キーボード等の入力デバイスのことをいい、表示装置とは、CRT、液晶表示装置等のことをいう。
つぎに、晶析装置10を用いた晶析方法について説明する。
晶析装置10の運転開始前には、すべての弁を閉じた状態とする。なお、この説明は晶析装置の運転方法の一例であり、本発明を限定するものではない。
(a)冷却用熱媒体返送弁58を開き、冷却用熱媒体ポンプ72を駆動させて、冷却用熱媒体移送流路36経由で冷却用熱媒体貯留槽20の熱媒体を熱媒体冷却手段22に移送し、かつ冷却用熱媒体循環流路38経由で熱媒体冷却手段22の熱媒体を冷却用熱媒体貯留槽20に返送することにより、冷却用熱媒体貯留槽20と熱媒体冷却手段22との間で熱媒体を循環させ、熱媒体を所定の温度まであらかじめ冷却しておく。
晶析槽12内で、原料を含む液(A)を冷却して原料の晶析物を含む液(B)を得る。
抜出弁52を所定のインターバルで開閉させ、抜出流路30経由で原料の晶析物を含む液(B)を晶析槽12から断続的に抜き出し、固液分離装置(図示略)等に移送する。
以降、前記(c)〜(i)の手順を繰り返す。
熱媒体の冷却温度は、原料によって異なる。原料がメタクリル酸の場合の熱媒体の冷却温度は、−10〜10℃が好ましい。
熱媒体の加熱温度は、原料によって異なる。原料がメタクリル酸の場合の熱媒体の加熱温度は、20〜50℃が好ましく、30〜45℃がより好ましい。
図1に示す晶析装置10を用い、前記(a)〜(i)の手順にて、粗メタクリル酸の精製を行った。
熱媒体としては、40質量%のエチレングリコール水溶液を用いた。
冷却用熱媒体貯留槽20と熱媒体冷却手段22との間で循環する熱媒体の冷却温度は−10〜3℃に調整した。
また、加熱用熱媒体貯留槽26と熱媒体加熱手段24との間で循環する熱媒体の加熱温度は38〜42℃に調整した。
粗メタクリル酸にメタノールを加え、メタノール濃度が5質量%のメタクリル酸溶液を調製した。
冷却手段14への加熱された熱媒体の供給開始から、晶析槽12からの融解した晶析物の抜き出し完了までの時間は、3時間であった。
実施例1と同様にして1000時間連続して粗メタクリル酸の精製を行ったところ、晶析槽12の冷却面にメタクリル酸の結晶が多く付着していた。
晶析槽12の冷却面に付着した晶析物を冷却ジャケットへの冷媒の供給を停止し、外気温25℃で攪拌を続けることで除去したところ、除去開始から除去完了までの時間は、50時間であった。
12 晶析槽
14 冷却手段
20 冷却用熱媒体貯留槽
22 熱媒体冷却手段
24 熱媒体加熱手段
26 加熱用熱媒体貯留槽
Claims (2)
- メタクリル酸を含む液(A)を冷却してメタクリル酸の晶析物を含む液(B)を得る晶析装置であって、
冷却面を有する晶析槽と、
前記晶析槽の冷却面を熱媒体により冷却する冷却手段と、
前記熱媒体を冷却する熱媒体冷却手段と、
前記熱媒体を加熱する熱媒体加熱手段と、
前記熱媒体冷却手段で冷却された熱媒体を貯留する冷却用熱媒体貯留槽と、
前記熱媒体加熱手段で加熱された熱媒体を貯留する加熱用熱媒体貯留槽と
を具備する、晶析装置。 - 請求項1に記載の晶析装置の晶析槽の冷却面に付着したメタクリル酸の晶析物を除去する方法であって、
前記熱媒体冷却手段で−10〜10℃にあらかじめ冷却された熱媒体が貯留された前記冷却用熱媒体貯留槽から熱媒体を前記冷却手段に供給することによってメタクリル酸を含む液(A)を冷却してメタクリル酸の晶析物を含む液(B)を得た後に、前記熱媒体加熱手段で20〜50℃にあらかじめ加熱された熱媒体が貯留された前記加熱用熱媒体貯留槽から熱媒体を前記冷却手段に供給することによって晶析槽の冷却面に付着したメタクリル酸の晶析物を融解させる、晶析物除去方法。
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