JP2014146565A - 非水系二次電池用正極活物質及びその製造方法、並びにその正極活物質を用いた非水系二次電池用正極を有する非水系二次電池 - Google Patents

非水系二次電池用正極活物質及びその製造方法、並びにその正極活物質を用いた非水系二次電池用正極を有する非水系二次電池 Download PDF

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Abstract

【課題】高容量かつ高レート特性な非水系二次電池用正極活物質を提供することを目的とする。また、その正極活物質を用いて非水系二次電池用正極及び非水系二次電池を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明の非水系二次電池用正極活物質は、化学式Li1+AMn1−X(PO)1+B(ここで、A>0、B>0、Mは金属原子を示す)で表わされるオリビン型構造を有するリチウム複合酸化物を含み、該化学式中のMは、Fe、Ni、Co、Ti、Cu、Zn、Mg、V及びZrから選ばれる一種以上の金属原子であり、該化学式中のAおよびBの比が、2<A/B≦7の範囲であり、Xの値が、0.3≦X<1の範囲の範囲であることを特徴とする。
【選択図】図23

Description

本発明は、非水系二次電池用正極活物質及びその製造方法、並びにその正極活物質を用いた非水系二次電池用正極及び非水系二次電池に関する。
非水系二次電池として、非水系電解液を用い、リチウムイオンを充放電反応に用いるリチウムイオン二次電池が実用化されている。リチウムイオン二次電池は、ニッケル水素電池等と比べてエネルギー密度が大きく、例えば、携帯電子機器の電源として用いられている。近年では、さらに、ハイブリッド自動車、電気自動車、定置無停電電源、電力平準化用途等、中・大型用途への適用が進められている。一方、リチウムイオン二次電池の発熱・発火などの観点から、安全性の向上が必要である。
現在、正極活物質には、LiCoO等の層状酸化物系正極活物質が用いられている。層状酸化物系正極活物質は、リチウム(Li)原子自体が結晶構造を支えており、充電によりLi原子が脱離すると構造が不安定となる。また、過充電となりLi層を支えるLi原子が過剰に脱離すると、構造が崩壊して酸素を放出し、発熱・発火に至る恐れがある。
そこで、安全性に優れるオリビン構造を有するLiMPO(Mは金属)で表されるオリビン系正極活物質に高い関心が寄せられている。オリビン系正極活物質は、オリビン構造であるため、充電によりLi原子が脱離しても構造が安定であり、且つ、酸素とリンが共有結合しているため酸素が放出され難く安全性が高い。
オリビン系正極活物質には、鉄を構成元素とするオリビン鉄系正極活物質や、マンガンを構成元素とするオリビンマンガン系正極活物質等が知られている。オリビン鉄系正極活物質は実用化されているが、反応電位が3.4V(vs.Li/Li)と低いためエネルギー密度が低く、導電性・Liイオン拡散性は低い。一方、オリビンマンガン系正極活物質は、反応電位が4.1V(vs.Li/Li)と高く、エネルギー密度が高いため注目を集めている。しかし、オリビンマンガン系正極活物質は、オリビン鉄系正極活物質と比較しても導電性・Liイオン拡散性が低く、そのため低容量や、低レート特性となる。
そこで、特許文献1などに、電解液との反応性を向上させるためオリビン系正極活物質の比表面積を大きくし容量を高くし、Li拡散性を改善する方法が提案されている。
また、特許文献2などに、オリビン系正極活物質の表面を炭素材料で被覆し、炭素層の結晶性を高くし導電性を改善することで高容量とする方法が提案されている。
また、特許文献3には、オリビンマンガン系正極活物質中にLiを過剰に含むものであることで、充電時に生成されるMn3+に起因するヤーン・テラー効果を希釈し、結晶構造の歪みを抑制して、容量の低下を抑制する方法が提案されている。
特開2008−159495号公報 特開2006−302671号公報 特開2002−151072号公報
しかしながら、上記特許文献などで提案されている方法は容量の改善に関するもので、例えば、特許文献2には、レート特性に関する記載がない。さらに、過剰Li(リチウム)量と過剰P(リン)量の比率に関する記載もない。容量と同時にレート特性に関する改善方法は見られない。従って、従来のオリビンマンガン系正極活物質を用いたリチウムイオン二次電池は低容量で放電時の電流密度が低く、低レート特性となる課題があった。
そこで、本発明は上記の点に鑑みてなされたものであり、高容量かつ高レート特性を有する非水系二次電池用正極活物質を提供することを目的とする。また、その正極活物質を用いて非水系二次電池用正極及び非水系二次電池を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明に係る非水系二次電池用正極活物質の主な特徴を以下に示す。
化学式Li1+AMn1−X(PO)1+B(ここで、A>0、B>0、Mは金属原子を示す)で表わされるオリビン型構造を有するリチウム複合酸化物を含む非水系二次電池用正極活物質であって、該化学式中のMは、Fe、Ni、Co、Ti、Cu、Zn、Mg、V及びZrから選ばれる一種以上の金属原子であり、該化学式中のAおよびBの比が、2<A/B≦7の範囲であり、Xの値が、0.3≦X<1の範囲の範囲であることを特徴とする。
本発明によれば、非水系二次電池用正極活物質は、微小かつ高結晶性となり、高容量かつ高レート特性を得ることができる。また、その正極活物質を用いて高容量かつ高レート特性を有する非水系二次電池用正極及び非水系二次電池を得ることができる。
実施例1における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例2における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例3における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例4における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例5における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例6における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例7における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例8における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例9における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例10における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例11における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例12における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例13における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例14における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例15における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 実施例16における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 比較例1における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 比較例2における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 比較例3における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 比較例4における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 比較例5における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 比較例6における正極活物質の走査型電子顕微鏡写真(SEM像)である。 本発明の非水系二次電池の一実施形態の部分断面図である。 本発明の正極活物質の製造工程を示すフロー図である。
以下、実施形態に基づき本発明を詳細に説明する。
<正極活物質>
本発明の非水系二次電池用正極活物質は、化学式Li1+AMn1−X(PO)1+B(式中、A>0、B>0、2<A/B≦7、0.3≦X<1であり、MはFe、Ni、Co、Ti、Cu、Zn、Mg、V及びZrから選ばれる一種以上の金属原子である)で表わされるオリビン型構造を有するリチウム複合酸化物を含む。また、式中のA/Bは、過剰Li量(式中のAで示す)と過剰P量(式中のBで示す)の比率である過剰Li量/過剰P量(A/B)を示し、2<A/B≦7の範囲の値を取る。
ここで、過剰Li量および過剰P量とは、上記化学式が化学量論的(ストイキオメトリ)に決定されるLiおよびPのそれぞれの組成に対して過剰となっている組成量を示すものとする。
A/Bと粒子径との間に相関関係があり、上記範囲内であれば、微小な正極活物質を得ることができ、高容量かつ高レート特性となる。さらに、2.2≦A/B≦5であることが好ましく、当該範囲内であれば、さらに高容量かつ高レート特性となる。
LiおよびPは、Mnとその他の金属原子の合計に対して100モル%より多い。LiおよびPが上記A/Bの範囲であれば、リチウム複合酸化物はオリビン型構造をとることができ、副生成物として金属が生成されるのを防ぐことができる。したがって、負極での金属異物の析出を防止でき、短絡を防ぐことができ安全性が高まる。
Pは、Mnとその他の金属原子の合計に対して115モル%以下であることが好ましい。その理由は、PがMnとその他の金属原子の合計に対して115%を超えるとLiイオンと不活性な成分が多くなり理論容量が低くなり、理論容量に近い実容量が得られたとしても低容量となり好ましくないからである。従って、上記化学式Li1+AMn1−X(PO)1+B中のBは、15%より小さい、すなわちB≦0.15の範囲を採る。
さらに、上記化学式Li1+AMn1−X(PO)1+B中のXは、0.3≦X<1の範囲の値を採る。これは、Xが0.3以上であると高電位となり高エネルギー密度となる。一方、Xが1未満であるとヤーン・テラー効果を希釈できるので、高容量が実現できるからである。
また、MはFe、Ni、Co、Ti、Cu、Zn、Mg、V及びZrから選ばれた一種以上の金属原子である。MがFe、Ni、Co、Ti、Cu、Zn、Mg、V及びZrから選ばれた一種以上の金属原子であるとヤーン・テラー効果を希釈し、結晶構造の歪みを抑制でき高容量となる。Mとしては高い電位を得ることができるNi及びCoが好ましい。また、MとしてFeを用いると、導電性・Liイオン拡散性が向上し、充放電サイクル特性が良好になり好ましい。また、Mとしては、ヤーン・テラー効果希釈効果が高いVが好ましい。さらに高容量となる。金属元素の一種としてVとする場合のMは、その他の金属元素M’を含む二種以上の金属元素であることが好ましい。前記M’は、Fe、Ni、Co、Ti、Cu、Zn、Mg、及びZrから選ばれた一種以上の金属元素である。
また、正極活物質は、X線回折で得られる半値幅から求められる結晶子径(Dと表記する)に対する粒子径(dと表記する)の比(d/D)が、1以上1.35以下であることが好ましい。d/Dが1.35以下であると、Li1+AMn1−X(PO)1+Bの結晶性が良く、欠陥が少ないためLiイオンの拡散性が高まり、結果として高容量が得られる。結晶子径Dは、粒子径dより大きくなることはなく、結晶子径Dが最大の時に粒子径dと一致するため、d/Dの最小値は1である。したがって、d/Dが1に近い値であるほど、結晶性が良くなる。
ここで、上記の粒子径dおよび結晶子径Dの定義を以下に述べる。
まず、粒子径dは、無作為に抽出した正極活物質を、走査型電子顕微鏡(SEM)又は透過型電子顕微鏡(TEM)を用いて観察し、無作為に選んだ3視野以上を観察した結果から求めた平均粒子径である。個々の粒子は完全な球状ではないため、SEM又はTEM像における粒子の長径と短径の平均値を粒子径とする。平均粒子径は、各視野で40個の粒子を、粒子径が中央値に近い順から抽出し、3視野以上で抽出した全ての粒子径から求められる平均値である。
次に、結晶子径Dは、X線回折(XRD)測定結果における半値幅から求められる物性値である。XRD測定は集中法で行い、X線はCuKα線を用い、出力は40kV、40mAとする。ステップ幅が0.03°(度)、1ステップ当たりの測定時間が15秒の条件で測定を行い、測定データをSavitzky−Goley法によりスムージングした後、バックグラウンド及びKα線を除去し、その時の(101)ピーク(空間群をPmnaとする)の半値幅βexpを求める。さらに、同一装置、同一条件で標準Siサンプル(NIST標準試料640d)を測定し、ピークの半値幅βを求め、下記の式
Figure 2014146565
により半値幅βを定義する。この半値幅βを用い、下記のScherrerの式
Figure 2014146565
を用いて結晶子径Dを求める。ここでλはX線源の波長であり、θは反射角であり、KはScherrer定数であり、K=0.9とする。
次に、本発明の正極活物質は、リチウム複合酸化物の表面の一部又は全体が導電性物質で被覆されていることが好ましい。その理由は、リチウム複合酸化物の表面の一部又は全体が導電性物質で被覆されていることにより導電性が高くなるためである。また、導電性物質が炭素材料であることが好ましい。すなわち、リチウム複合酸化物の表面の一部又は全体が炭素材料で被覆されていることにより導電性が高くなり好ましい。
なお、炭素材料による被覆は、全てが炭素材料である必要はなく、一部が炭素材料以外の材料であっても構わない。
また、正極活物質の炭素含有量は、0.5質量%以上30質量%未満であることが好ましい。炭素含有量を0.5質量%以上とすることで、良好な導電性が得られ容量を高めることができる。特に、炭素含有量は1質量%以上であることがより好ましい。炭素含有量が1質量%以上であると、導電性が良くなりレート特性が改善される。逆に、炭素含有量が30質量%より多いと電池容量が低下する。
さらに、炭素含有量は5質量%以下であることがより好ましい。炭素含有量が5質量%以下であると電極容量の低下をより効果的に抑制することができる。
正極活物質の粒子径は、10nm以上500nm以下であることが好ましい。10nm以上とする理由は、粒子径dが10nm未満であると、嵩密度が高く体積当たりの容量が低下するためである。また、500nm以下とする理由は、粒子径dが500nmを超えるとLiイオンの拡散パスが長くなり、高抵抗となって容量が低下するためである。特に、粒子径dは30nm以上200nm以下であることがより好ましい。正極活物質が1次粒子として凝集せず、単分散である場合、30nm以上200nm以下であると高容量となり、且つ高温保存特性が良好となる。なお、正極活物質は、造粒等により二次粒子化していても構わない。
<正極活物質の製造方法>
以上のような非水系二次電池用正極活物質の製造工程を示すフロー図を図24に示す。図24において、リチウム複合酸化物の原料を混合する工程(S100)と、混合した原料を仮焼成する工程(S200)と、仮焼成により得られる仮焼成体に炭素源を混合する工程(S300)と、混合した仮焼成体及び炭素源を本焼成する工程(S400)とを含む方法により製造することができる。
本焼成工程における焼成温度は、リチウム複合酸化物の結晶化温度以上であり、かつその結晶化温度に400℃を加えた温度以下であることが好ましい。結晶化温度に400℃を加えた温度以下で本焼成工程を行うことで、粒成長を抑制することができ、小粒子径の正極活物質を得ることができる。また、低温で焼成するため低コストとなる。
仮焼成体と混合する炭素源としては、スクロース、ラクトース、マルトース、トレハロース、ツラノース、セロビオース、グルコース、グリコーゲン、デンプン、セルロース、デキストリンなどの糖類、ピッチ系炭素材料等から適宜選択することができる。また、混合する量は、上述の炭素含有量を考慮して定めることができる。
<非水系二次電池用正極>
本発明の非水系二次電池用正極活物質を用いることにより、高容量かつ高レート特性な非水系二次電池用正極を作製することができる。正極は、従来知られた方法により作製することができ、具体的には、例えば、上記の正極活物質と、導電材及びバインダーとを混練し、N−メチルピロリドン等の分散溶媒を添加して適宜希釈することにより正極合剤スラリーを調製する。その正極合剤スラリーを、正極集電体として用いるアルミニウム箔等の表面に塗布した後、乾燥し、加圧ローラーでプレス等することにより正極合剤層を集電体上に形成して正極を作製する。
バインダーとしては、特に限定されるものではないが、ポリフッ化ビニリデン、ポリアクリロニトリル、変性ポリアクリロニトリル、スチレン−ブタジエンゴム等が適用可能である。
また、導電材としては、例えば、黒鉛、アセチレンブラック、カーボンブラック、カーボンファイバー、金属炭化物等のカーボン材料が適用可能であり、それぞれ単独で又は2種以上を混合して用いることができる。
<非水系二次電池>
そして、上記正極を用いることにより、高容量かつ高レート特性な非水系二次電池を得ることができる。非水系二次電池の構成としては、従来知られた一般的な構成を採用することができる。
図23に、本発明に係る非水系二次電池の一実施形態の部分断面図を示す。図23の非水系二次電池2は、正極3と負極4との間にセパレータ5が配置される。これら正極3、負極4及びセパレータ5が捲回され、非水電解液(図示せず)と共にステンレス製又はアルミニウム製の電池缶8に封入される。
正極3には正極リード6が設けられ、負極4には負極リード7が設けられており、それぞれ電流が取り出されるように構成されている。正極3と負極リード7との間、負極4と正極リード6との間には、それぞれ絶縁板10が設けられている。また、負極リード7に接触している電池缶8と、正極リード6に接触している密閉蓋部11との間には、電解液の漏れ防止と共にプラス極とマイナス極とを分けるためのパッキン9が設けられている。
次に、実施例及び比較例により、本発明をさらに詳細に説明するが、これらに限定されるものではない。
(実施例1)
クエン酸鉄(FeC・nHO)、酢酸マンガン四水和物(Mn(CHCOO)・4HO)、リン酸二水素リチウム、及び酢酸リチウムをジルコニア製ポットに加え、さらに、アセトンを加え遊星型ボールミル装置を用い、粉砕・混合した。得た溶液を乾燥し、原料粉末を得た。この原料粉末を仮焼成し、仮焼成体を得た。
得られた仮焼成体と炭素源としてスクロースとを混合した。そして、得られた混合粉末を700℃で10時間本焼成し、目的の正極活物質を製造した。なお、本焼成の際の焼成温度は、核材であるリチウム複合酸化物の結晶化温度より300℃高い温度に相当する。
得られた正極活物質は、X線回折で測定したところ、核材が化学式LiMnFePOで表されるオリビン型構造を有するリチウム複合酸化物であり、ラマン測定したところ、表面に炭素材料で被覆されていた。
得られた正極活物質を高周波誘導結合プラズマ発光分光分析(ICP−AES)により元素分析した。遷移金属原子(Mn,Fe)の合計量を1とし、Li,P,Mn,Feのモル比を各々Li量,P量,Mn量,Fe量と表記し表1に示す。さらに、表1の最右欄には、過剰Li量/過剰P量(A/B)の比を示す。なお、表1に示すA/Bの値は、実施例1〜16、比較例1〜7の順に記載されているが、比較例1〜4、実施例1〜16、比較例5〜6の順に並べ替えると、A/Bの小さいものから大きいものへと整序される。
なお、得られた正極活物質の炭素含有量は3.7質量%であった。
さらに、走査型顕微鏡(SEM)観察を行い、その結果(SEM像)を図1に示す。観察された正極活物質を構成する粒子を、図1のSEM像に白抜きの点線で囲んで示している。SEM観察の結果によれば、粒子径dは112nmであった。
(実施例2〜16)
実施例2〜16の各実施例において、リン酸二水素リチウム及び、酢酸リチウムの量を変えた以外は、上記実施例1と同様の方法により正極活物質を作製した。各実施例で得られた正極活物質をICP−AESにより元素分析し、実施例毎の結果を表1に示す。
さらに、図2〜16に、実施例2〜16のそれぞれに対応した正極活物質のSEM像を示す。すなわち、実施例2の正極活物質のSEM像を図2に示し、以下同様に実施例3〜16のそれぞれの正極活物質のSEM像を図3〜16に示した。
なお、これらの実施例で得られた炭素含有量は、3.6質量%〜3.7質量%であった。また、リチウム複合酸化物の表面の一部又は全体が炭素材料で被覆されていると考えられる。
さらに、実施例5で得られた正極活物質は、透過型顕微鏡観察(TEM)及びX線回折の結果によれば、粒子径dは40nm、結晶子径Dは33nmであり、d/Dは1.2であった。
(実施例17〜18)
実施例17では、本発明の非水系二次電池用正極活物質である化学式Li1+AMn1−X(PO)1+Bで表わされるオリビン型構造を有するリチウム複合酸化物において、上記化学式中のMで表記される元素を、表3に示すような組成比となるようにFe以外に、Mg及びVを添加したものであり、Mg及びVの量を変えた以外は、上記実施例1と同様の方法により正極活物質を作製した。実施例18は、Fe以外に、Mgを添加しVは添加していない点を除き、実施例17と同様である。
各実施例で得られた正極活物質をICP−AESにより元素分析し、実施例毎の結果を表3に示す。ここで、遷移金属原子(Mn,Fe,Mg,V)の合計量を1とし、Li,P,Mn,Fe,Mg,Vのモル比を各々Li量,P量,Mn量,Fe量,Mg量,V量と表記している。さらに、表3の最右欄には、過剰Li量/過剰P量(A/B)の比を示す。
Figure 2014146565
(比較例1〜6)
比較例1〜6の各比較例において、リン酸二水素リチウム及び、酢酸リチウムの量を変えた以外は、上記実施例1と同様の方法により正極活物質を作製した。なお、正極活物質の炭素含有量は、3.6質量%〜3.7質量%であった。得られた正極活物質をICP−AESにより元素分析し、比較例毎の結果を表1に示す。また、図17〜22には、比較例1〜6のそれぞれ対応した正極活物質のSEM像を示す。リチウム複合酸化物の表面の一部又は全体が炭素材料で被覆されていると考えられる。
(比較例7)
比較例7において、リン酸二水素リチウム及び、酢酸リチウムの量を変え、仮焼成時の雰囲気をアルゴンとした以外は、上記実施例1と同様の方法により正極活物質を作製した。また、正極活物質の炭素含有量は、6.3質量%だった。
得られた正極活物質をICP−AESにより元素分析し、その結果を表1に示す。得られた正極活物質の粒子径dは35nmであり、結晶子径Dは22nmであり、d/Dは1.6であった。
Figure 2014146565
表1より、A/Bの値に注目すると、比較例1〜4では、A/Bは1〜2の範囲にあり、A/Bが2〜7の範囲にある実施例1〜16に比べて、A/Bの値が小さい範囲にある。一方、正極活物質の粒子径に着目すると、比較例1〜4に対応する図17〜20のSEM像が示す粒子径は、実施例1〜16に対応する図1〜16のSEM像が示す粒子径より明らかに大きいことが判る。
すなわち、A/Bが実施例1〜16に比べて小さい比較例1〜4では、粒子径が大きいことが判る。
また、実施例1〜16に対応する図1〜16が示すように、A/Bの値が2から7に増加するに従って、粒子径は小さくなる傾向が見て取れる(各図中の点線の白丸を参照)。表1に示すように正極活物質の元素分析による過剰Li量の過剰P量に対する比率(A/B)が2<A/B≦7である実施例1〜16は、それぞれの実施例に対応して得られた図1〜16のSEM像が示すように、粒子径が微小かつ高結晶性である。
以上より、図1〜22に示すように正極活物質の粒子径と過剰Li量の過剰P量に対する比率(A/B)との間に相関関係があり、A/Bが小さいほど、粒子径が大きくなることがわかった。つまり、A/Bが小さいほど結晶成長が促進されることがわかった。
ところで、表1より、過剰Li量と粒子径の間の相関関係を見ると、例えば、図1と図12の過剰Li量(A)は、ほぼ同じ量である。しかし、粒子径は前者が後者に比べて十分に大きいことから、過剰Li量と粒子径の間には相関関係は見られないことが判る。
一方、過剰P量と粒子径の間の相関関係を見ると、例えば、図1、15、16の過剰P量(B)は、ほぼ同じ量である。しかし、粒子径は前者が後者に比べて十分に大きいことから、過剰P量と粒子径の間には相関関係は見られないことが判る。
以上から、過剰Li量(A)と粒子径、及び過剰P量(B)と粒子径の間には相関関係は見られない。従って、所望の特性を有する正極活物質を得るには、比率(A/B)の範囲を特定すれば良く、AあるいはBの範囲を特定する必要はない。
<正極作製方法>
実施例1〜16、及び比較例1〜7で作製した正極活物質82.5重量部、導電材としてアセチレンブラック(電気化学工業株式会社製、デンカブラック(登録商標))10重量部、及びバインダーとして変性ポリアクリロニトリル7.5重量部をN−メチルピロリドンに溶解した溶液を混錬し正極合剤スラリーを調製した。得られた正極合剤スラリーを、アルミニウム箔上に塗布機を用いて均一に塗布した。大気中にて80℃で乾燥後、φ15mm(直径)に打抜き加圧して正極を得た。
<電極特性評価>
上記により作製したそれぞれの正極について、電極特性を評価した。電解液として、エチレンカーボネート及びエチルメチルカーボネートの混合溶媒にビニレンカーボネートを添加し、これに1M LiPFを添加したものを用いた。また、負極にはリチウム金属を用いた。
充放電試験は、4.5V(vs.Li/Li)となるまで定電流定電圧充電を行い、2V(vs.Li/Li)となるまで定電流放電を行った。充放電電流値は0.1Cとした。3サイクル目の放電容量を初期放電容量とした。また、初期放電容量を元素分析結果より求めた組成における理論容量で割り100を乗じた値を放電容量率とした。さらに、充電電流値を0.1C、放電電流値を5Cとし測定し、放電容量を5C放電容量とした。5C放電容量を初期放電容量(0.1C放電容量)で割り100を乗じた値が5C容量維持率である。電極特性の測定結果を表2示す。
Figure 2014146565
Figure 2014146565
表2は、初期放電容量(Ah/kg)、放電容量率(%)および5C容量維持率(%)を実施例1〜16および比較例1〜7で得られた正極活物質に対して計測した結果を示す。また、表4は、初期放電容量(Ah/kg)、放電容量率(%)および5C容量維持率(%)を実施例17〜18で得られた正極活物質に対して計測した結果を示す。ここで、評価基準値として、初期放電容量は140(Ah/kg)以上とし、5C容量維持率は、78(%)以上としている。また、放電容量率(%)は、各組成より算出される理論容量に対する放電容量を比率で示したものである。
表2、表4に示すように実施例1〜18は初期放電容量が140Ah/kg以上と高容量であり、理論容量に対する実容量の割合である放電容量率も84%以上と良好である。また、表2、表4に示すように5C容量維持率も78%以上と高く、高レート特性である。また、2<A/B≦5の実施例1〜14は初期放電容量が145Ah/kg以上とより高容量であり、放電容量率も87%以上とより良好である。さらに、2.2≦A/B≦7である実施例2〜16は5C容量維持率が80%以上とさらに高く、高レート特性である。特に、MとしてFe、Mg、Vを用いた実施例17は放電容量維持率が91%と特に良好であった。
一方、A/Bが2以下の比較例1〜4は粒子径が粗大となり5C容量維持率が77%以下と低い。また、A/Bが1.4未満の比較例1及び2は粒子径が特に粗大であり初期放電容量が135Ah/kg以下と低い。また、A/Bが7以上の比較例5及び6は粒子径が微小であるが低結晶性となっていると考えられ、初期放電容量が140Ah/kg以下と低い。
さらに、比較例7はd/Dが1.6と結晶性が低く、初期放電容量が110Ah/kgと低い。
以上の結果から、正極活物質の過剰Li量の過剰P量に対する比率(A/B)が2<A/B≦7であると、高容量でかつ高レート特性であることが明らかとなった。したがって、本発明の正極活物質が高容量でかつ高レート特性であることが示された。
本発明の非水系二次電池用正極は、高容量の大型リチウムイオン二次電池が必要とされる移動体や定置型電力貯蔵用電源への適用が期待される。
1:正極活物質、
2:非水系二次電池、
3:正極、
4:負極、
5:セパレータ、
6:正極リード、
7:負極リード、
8:電池缶、
9:パッキン、
10:絶縁板、
11:密閉蓋部。

Claims (13)

  1. 化学式Li1+AMn1−X(PO)1+B(ここで、A>0、B>0、Mは金属原子を示す)で表わされるオリビン型構造を有するリチウム複合酸化物を含む非水系二次電池用正極活物質であって、
    前記化学式中のMは、Fe、Ni、Co、Ti、Cu、Zn、Mg、V及びZrから選ばれる一種以上の金属原子であり、
    前記化学式中のAおよびBの比が、2<A/B≦7の範囲であり、
    前記Xの値が、0.3≦X<1の範囲であることを特徴とする非水系二次電池用正極活物質。
  2. 前記化学式中のAおよびBの比が、2<A/B≦5の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用正極活物質。
  3. 前記化学式中のAおよびBの比が、2.2≦A/B≦7の範囲であることを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用正極活物質。
  4. 前記化学式中のBが、B≦0.15であることを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用正極活物質。
  5. 前記化学式中のMは、Vと、その他の金属元素M’を含み、前記M’は、Fe、Ni、Co、Ti、Cu、Zn、Mg、及びZrから選ばれた一種以上の金属元素であることを特徴とする請求項1に記載の非水系二次電池用正極活物質。
  6. 前記非水系二次電池用正極活物質の粒子径dとX線回折で得られる半値幅から求められる結晶子径Dとの比(d/D)が、1以上1.35以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の非水系二次電池用正極活物質。
  7. 前記非水系二次電池用正極活物質の粒子径dが、10nm以上500nm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の非水系二次電池用正極活物質。
  8. 前記非水系二次電池用正極活物質の粒子径dが、30nm以上200nm以下であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の非水系二次電池用正極活物質。
  9. 前記リチウム複合酸化物の表面の一部又は全体が炭素材料で被覆されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の非水系二次電池用正極活物質。
  10. 前記非水系二次電池用正極活物質の炭素含有量が、0.5質量%以上30質量%未満であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一つに記載の非水系二次電池用正極活物質。
  11. 化学式Li1+AMn1−X(PO)1+B(式中、A>0、B>0、2<A/B≦7、0.3≦X<1であり、MはFe、Ni、Co、Ti、Cu、Zn、Mg、V及びZrから選ばれる一種以上の金属原子である)で表わされるオリビン型構造を有するリチウム複合酸化物の製造方法であって、
    原料を混合する工程と、
    混合した前記原料を仮焼成する工程と、
    前記仮焼成により得られる仮焼成体に炭素源を混合する工程と、
    混合した前記仮焼成体及び前記炭素源を本焼成する工程とを有し、
    前記本焼成する工程における焼成温度が、前記リチウム複合酸化物の結晶化温度以上であり且つ前記結晶化温度に400℃を加えた温度以下の範囲であることを特徴とする非水系二次電池用正極活物質の製造方法。
  12. 前記非水系二次電池用正極活物質の炭素含有量が、0.5質量%以上30質量%未満であることを特徴とする請求項10に記載の非水系二次電池用正極活物質の製造方法。
  13. 請求項1乃至10のいずれかに記載の非水系二次電池用正極活物質を用いて形成された非水系二次電池用正極を有する非水系二次電池。
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