JP2014145854A - レンズ駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明は、装置の小型化を実現させると共に、可動枠の移動を安定させたレンズ駆動装置を提供する。
【解決手段】レンズ駆動装置は、レンズRを支持すると共にベース部3に対して光軸Cの方向に移動自在に支持された可動枠10と、可動枠10に設けられる駆動部とを備えている。レンズ駆動装置は、上記駆動部に駆動信号を供給する可撓性のFPC7を備え、FPC7は、可動枠10に一端側が固定された可動枠側固定部から光軸Cの直交方向に延在する面10sに沿って延在する第1の延在部7eと、第1の延在部7eの他端側で一端側が連結され、光軸Cの方向に延在して、ベース部3に他端側が固定されたベース側固定部7mを有する第2の延在部7gと、を備えている。
【選択図】図2

Description

本発明は、レンズを可動枠内で移動させることによって、焦点の調節や像振れ補正を行うレンズ駆動装置に関する。
従来、このような分野の技術文献として特開2011−39426号公報がある。この公報には、レンズを保持し固定枠に対して光軸方向に移動する可動枠と、可動枠を光軸方向に移動させる駆動機構とを備えたレンズ駆動装置が記載されている。この駆動機構は、駆動用コイルを構成する導線に電気的に接続されたフレキシブルプリント基板(以下、FPCとする)を備えている。この公報に記載されたFPCは、FPCの一端に設けられ可動枠に固定された可動枠側固定部と、FPCの他端に設けられ上記固定枠に固定された固定枠側固定部と、を有している。そして、このFPCにおいて、可動枠側固定部と固定枠側固定部とは、光軸方向に延在し、略180度で折り返された接続部によって接続されている。このように、光軸方向に延在すると共に180度で折り返された接続部を有することにより、可動枠を固定枠に対して相対移動させやすくしている。
特開2011−39426号公報
しかしながら、前述したような折り返し部を有する接続部を備えたFPCを用いる場合、この接続部は可動枠と固定枠との間で折り返されているので、FPCが装置内部で占めるスペースが大きくなっているという問題がある。また、FPCが上記のような接続部を有する場合は、給電部を装置内部に配置するためのスペースを大きく確保しなければならないので、装置を小型化できないという課題がある。また、前述したようにFPCを可動枠と固定枠に固定する場合、可動枠を固定枠に対して移動させるときに可動枠に対してFPCとの固定部分を中心とした回転方向への力が働きやすくなる。よって、可動枠が本来移動させるべき軌道から逸脱して移動してしまい、可動枠の固定枠に対する移動が不安定になるおそれがある。
そこで、本発明は、装置の小型化を実現させると共に、可動枠の移動を安定させたレンズ駆動装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、レンズを支持すると共にベース部に対して光軸の方向に移動自在に支持された可動枠と、可動枠に設けられる駆動部と、を備えたレンズ駆動装置において、駆動部に駆動信号を供給する可撓性の給電部を備え、給電部は、可動枠に一端側が固定された第1の固定部から、可動枠における光軸の直交方向に延在する面に沿って延在する第1の延在部と、第1の延在部の他端側で一端側が連結され、光軸の方向に延在して、ベース部に他端側が固定された第2の固定部を有する第2の延在部と、を備えたことを特徴とする。
本発明に係るレンズ駆動装置によれば、可撓性の給電部は、可動枠における光軸の直交方向に延在する面に沿って延在する第1の延在部と、第1の延在部における第1の固定部の反対側の端部で連結され光軸の方向に延在する第2の延在部とを有している。そして、光軸の直交方向に延在する第1の延在部は可動枠に固定され、光軸方向に延在する第2の延在部の他端側はベース部に固定されている。よって、第1の延在部と第2の延在部とは直角を成し、第1の延在部と第2の延在部とを可動枠に沿わせるように配置できるので、180度で折り返された従来の給電部と比較して、給電部が装置内部で占めるスペースを低減させることができる。従って、確保しなければならない給電部の配置スペースを低減させることができるので、装置を小型化させることが可能となる。また、可動枠に対する第1の固定部を有する第1の延在部とベース部に対する第2の固定部を有する第2の延在部とが直角を成しており、この直角部分で突っ張り力が働くので、直角部分が無い場合と比較して第1の延在部が光軸に直交する平面上で回転しにくくなっている。このように、第1の延在部と第2の延在部とが直交しているので、光軸に直交する平面上における回転方向への力が可動枠にかかりにくくなっている。よって、可動枠が光軸方向への軌道から逸脱して移動する事態の発生を抑制できるので、可動枠のベース部に対する光軸方向への移動を安定させることができる。
また、第1の固定部は、可動枠における光軸の直交方向に延在する面の第1の隅部に位置しており、第1の延在部の他端側は、上記面の第1の隅部に対向する第2の隅部を越えて延在している。
このように、第1の固定部は、可動枠における光軸の直交方向に延在する面の第1の隅部に位置し、第1の延在部は、第1の隅部から第2の隅部を越えて延在している。よって、第1の延在部を可動枠上で長く配置させることができ、第1の延在部の可動枠に対する第1の固定部と、第2の延在部のベース部に対する第2の固定部との距離を長くすることができる。ここで、仮に二箇所の固定部が近接している場合、可動枠をベース部に対して光軸方向に移動させる際に、上記固定部を中心として回転する回転方向への力が働きやすくなり、可動枠が光軸方向への軌道から逸脱して移動してしまうおそれがある。しかしながら、本発明では、可動枠に対する第1の固定部の位置がベース部に対する第2の固定部の位置から離れているので、可動枠をベース部に対して光軸方向に移動させたときに固定部を中心として回転する回転方向への力が働きにくくなり、可動枠が光軸方向への軌道から逸脱して移動するおそれを回避できる。従って、可動枠のベース部に対する移動を安定させることができる。
また、第1及び第2の延在部は、給電基部から二股に分かれて延在する第1及び第2の枝部からなり、可動枠における光軸の直交方向に延在する面には、駆動部のコイルを装填するコイル装填部が設けられており、コイルは、第1及び第2の枝部の裏面側に固定されており、第1の固定部は、コイルが可動枠のコイル装填部に装填されて成している。
このように、第1及び第2の延在部を給電基部から二股に分かれた第1及び第2の枝部とすると、それぞれの第1及び第2の延在部を互いに独立して撓ませることができる。また、本発明では駆動部のコイルが第1及び第2の枝部のそれぞれの裏面側に固定されているので、コイルのコイル装填部への装填も各枝部で独立して行うことができる。よって、それぞれのコイルをコイル装填部に装填すれば良いので、たとえコイルやコイル装填部に寸法誤差があったとしても、一方のコイルの装填が他方のコイルの装填に影響を与えることはなく、寸法誤差があった方のコイル又はコイル装填部を微調整すればよい。すなわち、コイルをコイル装填部に対して容易に装填できるので、給電部を可動枠に対して容易に固定させることができる。
本発明によれば、装置の小型化を実現させると共に、可動枠の移動を安定させることができる。
本発明に係るレンズ駆動装置の一実施形態を示す斜視図である。 図1のレンズ駆動装置の蓋部を外した状態を示す斜視図である。 図1のレンズ駆動装置を示す分解斜視図である。 図1のレンズ駆動装置を示す分解斜視図である。 可動枠及びFPCを示す斜視図である。 ベース部及び可動枠を示す断面図である。 可動枠及びレンズ保持枠を示す断面図である。 FPCを示す斜視図である。 可動枠及びFPCを示す斜視図である。
以下、図面を参照しつつ本発明に係るレンズ駆動装置の好適な実施形態について詳細に説明する。
図1に示されるレンズ駆動装置は、像振れ補正を行うデジタルカメラ、携帯電話機あるいはスマートフォン等に用いられ、撮像素子であるCCD[Charge Coupled Device]イメージセンサやCMOS[Complementary Metal Oxide Semiconductor]イメージセンサの前方に配置されて利用される。
図1〜図3に示されるように、レンズ駆動装置1は、直方体状の蓋体2と、蓋体2の開口を塞ぐための矩形状のベース部3と、焦点の調節を行う焦点調節用駆動部4と外部回路との間の電気的接続を確保するための焦点調節用のフレキシブルプリント基板(以下、FPCとする)5と、像振れ補正用駆動部(駆動部)6と外部回路との電気的接続を確保するための像振れ補正用のFPC(給電部)7と、少なくとも1枚以上のレンズRを収容する略円柱状のレンズバレル8と、を備えている。なお、以下では、レンズRの光軸Cに対して直交する方向をX軸、光軸C方向及びX軸に直交する方向をY軸として説明する。
蓋体2は、レンズRの光軸Cを中心とする円形の開口部2aを有する箱状の部材であり、ベース部3は、光軸Cを中心とする円形の開口部3aを有する矩形枠状の部材である。レンズバレル8は、レンズRを、蓋体2の開口部2a及びベース部3の開口部3aから露出させた状態で保持している。ベース部3は、ベース部3の周縁部の一辺から光軸Cの方向に突出する突起部3bを有しており、この突起部3bの中央部には矩形状の開口部3cが形成されている。この開口部3cには、FPC5の先端部5aに固定されたH形の樹脂製絶縁板9が入り込み、この樹脂製絶縁板9が開口部3cを塞いでいる。FPC7は、図2に示されるように、給電基部7pと、給電基部7pから分岐する第1及び第2の枝部7a,7bとを有する。FPC7は、蓋体2及びベース部3に近接した位置で第1の枝部7aと第2の枝部7bとに分岐している。各枝部7a,7bの先端は可動枠10に固定され、各枝部7a,7bの先端の上には像振れ補正用駆動部6のマグネット6a,6bの吸着力を増幅させるリターンヨーク11が固定されている。
可動枠10は、ベース部3に対して光軸C方向に移動自在に支持されている。図3〜図5に示されるように、可動枠10は、光軸Cを中心とする円形の開口部10aと、片側の各隅部に形成された長円状のコイル装填部10bと、可動枠10の外周面に形成された球体13が入り込む3個のボール載置凹部10c(図5参照)と、を有している。可動枠10の開口部10aにはレンズバレル8が入り込むようになっており、可動枠10のコイル装填部10bには、像振れ補正用駆動部6の長円状を成すコイル6c,6dが嵌合されて固定される。また、可動枠10は、可動枠10の周縁部の片側で光軸Cの方向に突出するマグネット保持部10eと、可動枠10の隅部であって光軸Cを挟んでマグネット保持部10eの対向側に設けられた2個の突起部10fと、を備えている。
可動枠10のマグネット保持部10eは、光軸C方向から見て三日月状に形成されており、マグネット保持部10eの両端に形成された支柱部10gには、その外側において半円柱状に切り欠かれて光軸C方向に延在する球受け部10hが設けられている。一方の球受け部10hには2個の球体15が入り込み、他方の球受け部10hには1個の球体15が入り込んでいるが、他方の球受け部10hに2個の球体15が入り込み、一方の球受け部10hに1個の球体15が入り込んでいてもよい。
また、図4に示されるように、ベース部3の突起部3bの両端に形成された支柱部3fには、半円柱状に切り欠かれた球受け部3dが3箇所に形成されており、それぞれの球受け部3dは、上記の球受け部10hに対応した位置に形成されている。図6に示されるように、ベース部3には、ベース部3の突起部3bの内側にコイル4a及びヨーク16を嵌合させるための嵌合凹部3eが形成されており、この嵌合凹部3eに焦点調節用駆動部4のコイル4aと2個のヨーク16とが嵌合される。焦点調節用駆動部4のコイル4aは、光軸C方向から見て台形の上底部を成す中央部4bと、中央部4bの両側にそれぞれ位置する端部4cとを有しており、端部4cは中央部4bに対して内側に約45度折り曲げられている。コイル4aの端部4cの外側には、それぞれヨーク16が配置されている。
また、図5に示されるように、可動枠10のマグネット保持部10eの外周には、光軸C方向及びY軸方向に延在する平坦状のマグネット固定部10iと、マグネット固定部10iに対して45度傾いて形成されるマグネット固定部10jと、マグネット固定部10iに対してマグネット固定部10jの逆側に45度傾いて形成されるマグネット固定部10kと、が設けられている。マグネット固定部10i,10j,10kのそれぞれには、焦点調節用駆動部4のマグネット4d,4e,4fが固定される。可動枠10がベース部3に保持された状態では、図6に示されるように、マグネット4dの外側に台形状のコイル4aの中央部4bが対面し、マグネット4e,4fの外側にコイル4aのそれぞれの端部4cが対面している。
また、コイル4aの中央部4bの内側には磁場検出素子であるホール素子17(図3参照)が配置され、ホール素子17はFPC5の先端部5aに固定されている。ホール素子17の両端側には、コイル4aの中央部4bから端部4cにかけて延在する2個の鉄製のリード18が配置されており、リード18におけるコイル4aの端部4c側の端部18aは、図6に示されるように、コイル4aの端部4cの外側に延出された状態で端部4cのコイル線に電気的に接続されている。
上記のコイル4a及びマグネット4d,4e,4fが協働することによって、可動枠10は、ベース部3に対して光軸C方向に移動し、焦点の調節及び焦点距離の変更を行うことが可能となる。また、ヨーク16がコイル4aの端部4cの外側に設けられることにより、ベース部3に嵌合されたヨーク16が可動枠10に固定されたマグネット4e,4fに吸引されて、可動枠10のベース部3に対する光軸Cに直交する方向への磁気吸引力が発生する。また、可動枠10の球受け部10h(図5参照)とベース部3の球受け部3d(図4参照)との間に球体15が介在した状態でベース部3と可動枠10とが吸引されるので、可動枠10が球体15を介してベース部3に摺動自在に支持される。
また、図4及び図5に示されるように、可動枠10の隅部に設けられた2個の突起部10fは、レンズ保持枠20の浮き上がりを防止する押さえ板21を接合するための係合突起10mを有している。可動枠10の突起部10fにおける光軸Cを挟んで対向側に設けられるマグネット保持部10eの支柱部10gには、それぞれ押さえ板21を接合するための係合突起10nが設けられている。可動枠10の係合突起10m,10nは、それぞれ押さえ板21の係合孔21a,21bに係合される。これにより、可動枠10と押さえ板21とがレンズ保持枠20を挟んだ状態で固定される。
図7に示されるように、レンズバレル8を保持するレンズ保持枠20は、可動枠10に対して、光軸Cの直交方向に移動自在に支持されている。レンズ保持枠20は、レンズバレル8を嵌合させる円形の開口部20aと、像振れ補正用駆動部6のマグネット6a,6bを固定させるマグネット嵌合孔20bと、レンズ保持枠20を可動枠10に支持するための第1〜第3の吸引マグネット51,52,53の固定に利用するマグネット嵌合凹部20cと、球体13を受け入れる球受け凹部20d(図4参照)と、を備えている。
レンズ保持枠20のマグネット嵌合孔20bは、可動枠10のコイル装填部10b(図6参照)に対応する位置に2個設けられている。マグネット嵌合孔20bに嵌め込まれたマグネット6a,6bは、光軸C方向に、コイル装填部10bに嵌め込まれたコイル6c,6dと対面する。レンズ保持枠20は、像振れ補正用駆動部6のコイル6c,6dとマグネット6a,6bとの協働によって、可動枠10に対して光軸Cの直交方向に移動して像振れ補正を行うことが可能となる。
レンズ保持枠20のマグネット嵌合凹部20cは3個設けられており、それぞれのマグネット嵌合凹部20cには4極着磁された第1〜第3の吸引マグネット51,52,53が嵌め込まれる。また、図5に示されるように、可動枠10は、フォーク状を成す第1〜第3の鉄片41,42,43を挿入するための孔部である金属片挿入部10dを3箇所に有しており、それぞれの金属片挿入部10dはレンズ保持枠20のマグネット嵌合凹部20cに対応する位置に設けられている。レンズ保持枠20のマグネット嵌合凹部20cに嵌め込まれた第1〜第3の吸引マグネット51,52,53は、可動枠10の金属片挿入部10dに挿入された第1〜第3の鉄片41,42,43と光軸C方向に対面する。よって、レンズ保持枠20が可動枠10に配置された状態では、第1〜第3の吸引マグネット51,52,53と第1〜第3の鉄片41,42,43とによって発生する磁気吸引力により、レンズ保持枠20と可動枠10とが引きつけ合っている。
このような第1の吸引マグネット51と第1の鉄片41によって第1の吸引部31が構成され、第2の吸引マグネット52と第2の鉄片42によって第2の吸引部32が構成され、第3の吸引マグネット53と第3の鉄片43によって第3の吸引部33が構成されている。また、第1〜第3の吸引部31,32,33で発生する磁気吸引力は、像振れ補正用駆動部6のマグネット6a,6bとリターンヨーク11とによって発生する磁気吸引力よりも強くなっている。よって、レンズ保持枠20を可動枠10に対して光軸Cの直交方向に移動させた際に、確実にレンズ保持枠20を可動枠10内の中心位置に移動させることができる。
図4に示されるように、レンズ保持枠20の球受け凹部20dは、可動枠10のボール載置凹部10c(図5参照)に対応する位置に3個設けられている。レンズ保持枠20が可動枠10に配置された状態では、レンズ保持枠20の球受け凹部20dと可動枠10のボール載置凹部10cとにより、球体13が入る程度の大きさの空間が形成される。この球受け凹部20dとボール載置凹部10cとで形成される空間に球体13を入れることにより、球体13でレンズ保持枠20が可動枠10に対して移動自在に支持される。また、光軸Cに直交する平面において、3個の球体13を結ぶと二等辺三角形となり、レンズ保持枠20が可動枠10に三点支持されることとなる。よって、レンズ保持枠20を可動枠10に対して安定した状態で移動させることができる。
また、図3に示されるように、光軸C方向におけるレンズ保持枠20の押さえ板21側には、光軸C方向から見たときの形状が三日月状のバックヨーク25が設けられている。このバックヨーク25は、組み立て時には、レンズ保持枠20のマグネット6a,6b,51,52,53(図7参照)に密着される。
ところで、レンズ保持枠20を光軸Cに直交する平面内で移動させるための駆動信号は、FPC7によって像振れ補正用駆動部6のコイル6c,6dに供給される。図8及び図9に示されるように、FPC7は、板状を成す可撓性部材で構成されているので折り曲げることができる。このFPC7における各枝部7a,7bの裏面側には、磁気検出のためのホール素子12が固定されている。また、FPC7の各枝部7a,7bは、可動枠10における光軸Cの直交方向に延在する面10s上を延在する第1の延在部7eと、光軸C方向に延在する第2の延在部7gと、可動枠10から離れる方向に延在する第3の延在部7k、とを有している。
FPC7の第1の延在部7eの一端には、可動枠10の突起部10f側の第1の隅部10tに固定される可動枠側固定部(第1の固定部)7dを有している。FPC7の各第1の延在部7eの先端には、ホール素子12を囲むように像振れ補正用駆動部6のコイル6c,6dが固定されている。そして、これらのコイル6c,6dが可動枠10のコイル装填部10b(図5参照)に装填されることによりFPC7が可動枠10に固定され、FPC7の可動枠側固定部7dが構成されている。
このように、FPC7では、像振れ補正用駆動部6のコイル6c,6dが枝部7a,7bのそれぞれの裏面側に固定されているので、コイル6c,6dのコイル装填部10bへの装填も各枝部7a,7bで独立して行うことができる。よって、それぞれのコイル6c,6dを可動枠10のコイル装填部10bに装填すれば良いので、たとえコイル6c,6dやコイル装填部10bに寸法誤差があったとしても、コイル6c,6dのうちの一方のコイルの装填が他方のコイルの装填に影響を与えることはなく、寸法誤差があった方のコイル6c,6d又はコイル装填部10bを微調整すればよい。すなわち、コイル6c,6dをコイル装填部10bに対して容易に装填できるので、FPC7を可動枠10に対して容易に固定させることができる。
また、FPC7の第1の延在部7eは、第1の延在部7eの一端に設けられた可動枠側固定部7dから可動枠10に沿って延在し、第1の延在部7eは、可動枠10のコイル装填部10b側の第1の隅部10tから、この第1の隅部10tに対向する第2の隅部10uを越えて延在している。また、FPC7の第1の延在部7eは、光軸Cの直交方向に幅を有する面状となっており、第1の延在部7eの他端には、光軸C方向に直角に折り曲げられた第1の折り曲げ部7fが設けられているので、この第1の折り曲げ部7fでねじれに対抗する突っ張り力が働き、第1の延在部7eは光軸Cの直交方向に回転しにくくなっている。
FPC7の第2の延在部7gは、この一端であるFPC7の第1の折り曲げ部7fから光軸C方向に延在しており、図2に示されるように、第2の延在部7gは、この他端でベース部3に固定されるベース側固定部(第2の固定部)7mを有している。FPC7の各ベース側固定部7mにおいて、FPC7の第2の延在部7gは、ベース部3に形成された左右一対の係止突起3gに挟まれることによって固定されている。
FPC7の第2の延在部7gにおける第1の折り曲げ部7fの反対側の端部には、第2の延在部7gから外方に直角に折り曲げられた第2の折り曲げ部7hが設けられている。各第2の折り曲げ部7hには、蓋体2及びベース部3から外方に延在する第3の延在部7kが設けられている。そして、各第3の延在部7kにおける第2の折り曲げ部7hの反対側の端部は、蓋体2及びベース部3に対して外方に延在する給電基部7pに接続されている。このFPC7の給電基部7pは、外部回路(不図示)に接続されており、外部回路からレンズ保持枠20を動作させるための駆動信号を受けて像振れ補正用駆動部6のコイル6c,6dに供給させる。
次に、レンズ保持枠20の動作について説明する。
レンズ駆動装置1が組み込まれた機器(例えばカメラ)で撮影しているときに手振れが発生すると、光軸Cの位置が変化することがある。この場合、ジャイロセンサ等の手振れ検出センサが手振れを検知し、制御手段(不図示)は、光軸Cの位置が所定位置に維持されるように、レンズ保持枠20の駆動信号をFPC7を介してコイル6c,6dに出力する。
そして、図7に示されるように、像振れ補正用駆動部6のマグネット6a及びコイル6cは、マグネット6aとレンズRの中心Oとを結ぶ直線の方向に働く駆動力F1を発生させ、レンズ保持枠20を可動枠10に対して駆動力F1が働く方向に移動させる。像振れ補正用駆動部6のマグネット6b及びコイル6dは、マグネット6bと中心Oとを結ぶ直線の方向に働く駆動力F2を発生させ、レンズ保持枠20を可動枠10に対して駆動力F2が働く方向に移動させる。この駆動力F1,F2が働く方向へのレンズ保持枠20の移動により、光軸Cの位置が定位置に移動され、手振れが補正される。
以上、レンズ駆動装置1において、可撓性を有するFPC7は、図9に示されるように、可動枠10における光軸Cの直交方向に延在する面10sに沿って延在する第1の延在部7eと、第1の延在部7eにおける可動枠側固定部7dの反対側の端部で連結され光軸Cの方向に延在する第2の延在部7gとを有している。そして、光軸Cの直交方向に延在する第1の延在部7eは可動枠10に固定され、光軸C方向に延在する第2の延在部7gは、図2に示されるようにベース部3に固定されている。よって、第1の延在部7eと第2の延在部7gとは直角を成し、第1の延在部7eと第2の延在部7gとは可動枠10及びベース部3に沿って配置されているので、従来のFPCと比較して、FPC7が装置内部で占めるスペースを低減させることができる。従って、確保しなければならないFPC7の配置スペースを低減させることができるので、装置を小型化させることが可能となる。
また、可動枠側固定部7dを有する第1の延在部7eと、ベース側固定部7mを有する第2の延在部7gとが直角を成しているので、この直角部分で突っ張り力が働くことにより、第1の延在部7eが光軸Cに直交する平面上で回転しにくくなっている。このように、第1の延在部7eと第2の延在部7gとが直交しているので、光軸Cに直交する平面上における回転方向への力が可動枠10にかかりにくくなっている。よって、可動枠10が光軸C方向への軌道から逸脱して移動する事態の発生を抑制できるので、可動枠10のベース部3に対する光軸C方向への移動を安定させることができる。
また、FPC7において、可動枠側固定部7dは、可動枠10における光軸Cの直交方向に延在する面10sの第1の隅部10tに位置し、第1の延在部7eは、コイル装填部10b側の第1の隅部10tから、この第1の隅部10tに対向する第2の隅部10uを越えて延在している。よって、第1の延在部7eを可動枠10上で長く配置させることができ、第1の延在部7eにおける可動枠側固定部7dと、第2の延在部7gにおけるベース側固定部7mとの距離を長くすることができる。このように、可動枠側固定部7dの位置がベース側固定部7mから離れているので、可動枠10をベース部3に対して光軸C方向に移動させたときに固定部を中心として回転する回転方向の力が働きにくくなる。従って、可動枠10が光軸C方向への軌道から逸脱して移動するおそれを回避できるので、可動枠10のベース部3に対する移動を安定させることができる。また、FPC7において、第1及び第2の延在部7e,7gは、給電基部7pから二股に分かれて延在する第1及び第2の枝部7a,7bから成っている。よって、第1及び第2の枝部7a,7bに設けられたそれぞれの延在部7e,7gを互いに独立して撓ませることができる。
本発明は、前述した実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の変形が可能である。
FPC7の可動枠側固定部7dではコイル6c,6dが可動枠10のコイル装填部10bに装填されることによってFPC7が可動枠10に固定され、FPC7のベース側固定部7mでは第2の延在部7gがベース部3の係止突起3gに挟まれることでFPC7がベース部3に固定されていた。しかし、これらの固定方法に限られず、例えば接着や半田等によって固定されていても良い。
また、像振れ補正用駆動部6のコイル6c,6dに駆動信号を供給するFPC7について説明したが、焦点調節用駆動部4のコイル4aに駆動信号を供給するFPC5に本発明を適用することも可能である。また、焦点調節用駆動部4のマグネット4d,4e,4fを可動枠10に配置し、焦点調節用駆動部4のコイル4a及びヨーク16をベース部3に配置したが、マグネット4d,4e,4fと、コイル4a及びヨーク16との配置関係を逆転させて、焦点調節用駆動部4のコイル4aに駆動信号を供給してもよい。
また、板状の可撓性部材であるFPC7について説明したが、板状のFPCでなくても良く、例えば線状を成すワイヤであっても良い。
1…レンズ駆動装置、3…ベース部、6…駆動部、7…FPC(給電部)、7a,7b…枝部、7d…可動枠側固定部(第1の固定部)、7e…第1の延在部、7g…第2の延在部、7k…第3の延在部、7m…ベース側固定部(第2の固定部)、7p…給電基部、10…可動枠、10b…コイル装填部、10s…面、10t,10u…隅部、C…光軸、R…レンズ。

Claims (3)

  1. レンズを支持すると共にベース部に対して光軸の方向に移動自在に支持された可動枠と、前記可動枠に設けられる駆動部と、を備えたレンズ駆動装置において、
    前記駆動部に駆動信号を供給する可撓性の給電部を備え、
    前記給電部は、
    前記可動枠に一端側が固定された第1の固定部から、前記可動枠における前記光軸の直交方向に延在する面に沿って延在する第1の延在部と、
    前記第1の延在部の他端側で一端側が連結され、前記光軸の方向に延在して、前記ベース部に他端側が固定された第2の固定部を有する第2の延在部と、を備えたことを特徴とするレンズ駆動装置。
  2. 前記第1の固定部は、前記可動枠における前記光軸の直交方向に延在する前記面の第1の隅部に位置しており、前記第1の延在部の前記他端側は、前記面の前記第1の隅部に対向する第2の隅部を越えて延在していることを特徴とする請求項1に記載のレンズ駆動装置。
  3. 前記第1及び第2の延在部は、給電基部から二股に分かれて延在する第1及び第2の枝部からなり、
    前記可動枠における前記光軸の直交方向に延在する前記面には、前記駆動部のコイルを装填するコイル装填部が設けられており、
    前記コイルは、前記第1及び第2の枝部の裏面側に固定されており、
    前記第1の固定部は、前記コイルが前記可動枠の前記コイル装填部に装填されて成すことを特徴とする請求項1又は2に記載のレンズ駆動装置。
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