JP2014145439A - ファイナルギア構造 - Google Patents

ファイナルギア構造 Download PDF

Info

Publication number
JP2014145439A
JP2014145439A JP2013015273A JP2013015273A JP2014145439A JP 2014145439 A JP2014145439 A JP 2014145439A JP 2013015273 A JP2013015273 A JP 2013015273A JP 2013015273 A JP2013015273 A JP 2013015273A JP 2014145439 A JP2014145439 A JP 2014145439A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ring gear
gear
ring
shaft
wheel
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP2013015273A
Other languages
English (en)
Other versions
JP6101092B2 (ja
Inventor
Taisuke Nimura
泰介 仁村
Takeshi Tsuda
剛 津田
Kosaku Takahashi
考作 高橋
Yasuhiro Azuma
保寛 東
Katsuhiko Sato
勝彦 佐藤
Atsushi Fukatsu
敦 深津
Kanji Hayashi
寛二 林
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013015273A priority Critical patent/JP6101092B2/ja
Priority to EP14151971.0A priority patent/EP2767466B1/en
Publication of JP2014145439A publication Critical patent/JP2014145439A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6101092B2 publication Critical patent/JP6101092B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62MRIDER PROPULSION OF WHEELED VEHICLES OR SLEDGES; POWERED PROPULSION OF SLEDGES OR SINGLE-TRACK CYCLES; TRANSMISSIONS SPECIALLY ADAPTED FOR SUCH VEHICLES
    • B62M17/00Transmissions characterised by use of rotary shaft, e.g. cardan shaft

Abstract

【課題】軽量化を図ることが可能なファイナルギア構造を提供する。
【解決手段】ベベルギアが形成されたベベルギアシャフト63と、ベベルギアに噛み合うリングギア64とを備え、リングギア64側に後輪42を構成するホイール45が取付けられるファイナルギア構造であって、リングギア64にホイール45を取付けるスタッドボルト55を備え、ホイール45とリングギア64とに挟まれて、ファイナルギアケース61に回転自在に支持されるリングギアシャフト53が設けられ、スタッドボルト55は、リングギアシャフト53を貫通している。
【選択図】図2

Description

本発明は、リングギアを支持する出力軸部材(リングギアシャフト)の軽量化が図られたファイナルギア構造に関する。
エンジンの動力をドライブシャフトを介して駆動輪に伝達する動力伝達機構では、ドライブシャフトと駆動輪との間にファイナルギア構造が設けられる。
このようなファイナルギア構造としては、ドライブシャフトの末端に連結されたべベルギアと、このべベルギアに噛み合うリングギアと、このリングギアにスプライン結合されるとともに駆動輪が取付けられた出力軸部材とを備えるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開2008−241016号公報
特許文献1では、リングギアが出力軸部材にスプライン結合され、動力がリングギアから出力軸部材を介して駆動輪に伝えられるため、出力軸部材には、駆動輪の動力に耐え得る剛性が必要であり、ファイナルギア構造の構成部品の中で大きな重量を占めているが、ファイナルギア構造での軽量化に当たっては、出力軸部材の対応が望まれている。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、軽量化を図ることが可能なファイナルギア構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決するため、本発明は、ベベルギア(63a)が形成されたシャフト(63)と、前記ベベルギア(63a)に噛み合うリングギア(64)とを備え、前記リングギア(64)側にホイール(45)が取付けられるファイナルギア構造であって、前記リングギア(64)に前記ホイール(45)を取付けるスタッドボルト(55)を備え、前記ホイール(45)と前記リングギア(64)とに挟まれて、ギアケース(61)に支持されるリングギアシャフト(53)が設けられ、前記スタッドボルト(55)は、前記リングギアシャフト(53)を貫通していることを特徴とする。この構成によれば、動力がリングギアからスタッドボルトを介してホイールに伝わるため、リングギアシャフトの軽量化を図ることができる。
上記構成において、ブレーキディスク(95)が取付けられるディスク取付部材(96)は、前記ホイール(45)と前記リングギアシャフト(53)との間に設けられ、前記スタッドボルト(55)が貫通していても良い。この構成によれば、ディスク取付部材をスタッドボルトで締め上げることができ、部品点数を削減することができる。
また、上記構成において、前記リングギアシャフト(53)と前記リングギア(64)とは、ノックピン(86)で位置決めされていても良い。この構成によれば、リングギアシャフトとリングギアとの位置決め精度が向上し、また、ノックピンでトルクを受けることができる。
また、上記構成において、前記リングギアシャフト(53)は、階段状に段階的に細くなるように形成されていても良い。この構成によれば、リングギアシャフトのより一層の軽量化を図ることができる。
また、上記構成において、前記ディスク取付部材(96)には、前記ホイール(45)とは反対側のファイナルギアケース(61)側の面(96b)にパルサリング(99)が取付けられていても良い。この構成によれば、ディスク取付部材でパルサリングを保護することができる。
また、上記構成において、前記ディスク取付部材(96)に前記ブレーキディスク(95)を取付ける第1締結部材(97)と、前記ディスク取付部材(96)に前記パルサリング(99)を取付ける第2締結部材(98)とは、それぞれの頭部(97a,98a)が、前記ディスク取付部材(96)の前記パルサリング(99)と同じ側に配置されるようにしても良い。この構成によれば、後輪を取付ける際に、第1・第2締結部材の頭部が邪魔にならない。また、頭部を保護することができる。
また、上記構成において、前記リングギアシャフト(53)は、アルミニウム合金製であっても良い。この構成によれば、軽量化を図ることができる。
本発明は、リングギアにホイールを取付けるスタッドボルトを備え、ホイールとリングギアとに挟まれて、ギアケースに支持されるリングギアシャフトが設けられ、スタッドボルトは、リングギアシャフトを貫通しているので、動力がリングギアからスタッドボルトを介してホイールに伝わるため、リングギアシャフトで大きなトルクを受けなくなるので、リングギアシャフトの軽量化を図ることができる。
また、ブレーキディスクが取付けられるディスク取付部材は、ホイールとリングギアシャフトとの間に設けられ、スタッドボルトが貫通しているので、ディスク取付部材をスタッドボルトで締め上げることができ、部品点数を削減することができる。
また、リングギアシャフトとリングギアとは、ノックピンで位置決めされているので、リングギアシャフトとリングギアとの位置決め精度が向上し、また、ノックピンでトルクを受けることができる。
また、リングギアシャフトは、階段状に段階的に細くなるように形成されているので、リングギアシャフトのより一層の軽量化を図ることができる。
また、ディスク取付部材には、ホイールとは反対側のファイナルギアケース側の面にパルサリングが取付けられているので、ディスク取付部材でパルサリングを保護することができる。
また、ディスク取付部材にブレーキディスクを取付ける第1締結部材と、ディスク取付部材にパルサリングを取付ける第2締結部材とは、それぞれの頭部が、ディスク取付部材のパルサリングと同じ側に配置されるので、後輪を取付ける際に、第1・第2締結部材の頭部が邪魔にならない。また、頭部を保護することができる。
また、リングギアシャフトは、アルミニウム合金製であるので、軽量化を図ることができる。
本発明のファイナルギア構造の一実施形態を適用した自動二輪車を示す左側面図である。 図1のII−II線断面図である。 ファイナルギア装置を示す断面図である。 比較例のファイナルギア装置を示す断面図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。なお、説明中、前後左右および上下といった方向の記載は、特に記載がなければ車体に対する方向と同一とする。また、各図に示す符号FRは車体前方を示し、符号UPは車体上方を示し、符号LEは車体左方を示している。
図1は、本発明のファイナルギア構造の一実施形態を適用した自動二輪車10を示す左側面図である。
自動二輪車10は、骨格となる車体フレーム11と、この車体フレーム11の前端部に操舵可能に取付けられたフロントフォーク12と、車体フレーム11の下部に支持されたパワーユニット13と、車体フレーム11の上部を構成するメインフレーム16の上部に支持された燃料タンク17と、メインフレーム16の上部から後方に延びるシートフレーム(不図示)に支持されたシート21と、車体フレーム11の下部を構成する左右一対のピボットフレーム23,23(手前側のピボットフレーム23のみ図示)にピボット軸24を介して上下スイング可能に支持されたスイングアーム26とを備える。
フロントフォーク12は、上端部にバーハンドル31が取付けられ、下端部に車軸32を介して前輪33が回転可能に取付けられている。パワーユニット13は、駆動源となるエンジン36と、このエンジン36の後部に一体に設けられた変速機37とからなる。スイングアーム26は、その後端部にファイナルギア装置41を介して後輪42が回転可能に支持され、スイングアーム26の内部には、変速機37の出力軸からファイナルギア装置41を介して後輪42に動力を伝達するドライブシャフト43が収納されている。
図2は、図1のII−II線断面図である。
スイングアーム26の後端部には、ファイナルギア装置41を構成するギアケース本体51が取付けられている。このギアケース本体51と、ギアケース本体51に取付けられてギアケース本体51と共にファイナルギアケース61を構成するギアケースカバー52とに出力軸部材であるリングギアシャフト53が回転可能に支持されている。
スイングアーム26内に収納されたドライブシャフト43の後端部とファイナルギア装置41との間には等速ジョイント57が設けられている。
後輪42(詳しくは、後輪42を構成するホイール45)は、リングギアシャフト53を貫通する複数のスタッドボルト55及びホイールナット56により、リングギアシャフト53側に片持ちで取付けられている。なお、図中の符号46はディスクブレーキ装置であり、後輪42側に一体的に設けられたブレーキディスク95と、このブレーキディスク95を制動するブレーキキャリパ47とから構成される。
図3は、ファイナルギア装置41を示す断面図であり、図2の要部拡大図である。
ファイナルギア装置41は、ギアケース本体51及びギアケースカバー52からなるファイナルギアケース61と、ギアケース本体51の前部にベアリング62及びニードルベアリング65を介して回転可能に支持されたベベルギアシャフト63と、このベベルギアシャフト63に噛み合うリングギア64と、このリングギア64に嵌合するとともにギアケース本体51及びギアケースカバー52に両端がベアリング66,67を介して回転可能に支持されたリングギアシャフト53と、一端部がリングギア64にねじ結合されるとともにリングギアシャフト53を軸方向に貫通して後輪42(図2参照)側へ延びる複数のスタッドボルト55と、ブレーキディスク95が取付けられるとともにギアケースカバー52の開口の一部を塞ぐようにしてリングギアシャフト53を保護するディスク取付部材96と、ベアリング66を固定するためにリングギアシャフト53の一端部に臨むギアケース本体51の開口51aの縁にねじ結合されたギアケースキャップ68とを備える。
ギアケース本体51とギアケースカバー52とは、複数のボルト73で締結されている。なお、符号74はナット75(図2参照)と共にスイングアーム26(図2参照)にギアケース本体51を締結するためのスタッドボルト、76はギアケース本体51のメンテナンス用穴を塞ぐキャップ部材である。
ベベルギアシャフト63は、ベベルギア63aと、このべベベルギア63aの両側に一体に設けられた軸本体63b及び突出軸部63cとから構成された部品であり、軸本体63bに、等速ジョイント57(図2参照)の先端部に設けられた雄スプラインと結合される雌スプライン63dが形成され、突出軸部63cがニードルベアリング65に支持されている。ベベルギアシャフト63を支持するベアリング62は、その外輪62aが、ギアケース本体51にロックナット81で固定され、内輪62b,62bが、ロックナット82でベベルギアシャフト63に固定されている。ロックナット81,82は、それぞれ回り止めのために、締めた後に折り曲げることでギアケース本体51側又はベベルギアシャフト63側に設けられた穴部に係止される係止部81a,82aを備える。なお、符号83はシール部材、84はシール部材83がギアケース本体51から抜けるのを防ぐ止め輪である。
リングギア64は、ギア部64aと、このギア部64aの内周部に形成されたディスク部64bとが一体成形されている。ディスク部64bには、スタッドボルト55がねじ結合される複数のめねじ64cと、ノックピン86が嵌合されるノックピン嵌合穴64dと、リングギアシャフト53に嵌合する嵌合穴64eとが形成されている。
リングギアシャフト53は、アルミニウム合金製であり、ベアリング67側の端部から順に外径が小さくなるように、大径部53a、中間大径部53b、中間小径部53c、小径部53dが形成され、大径部53a、中間大径部53b及び中間小径部53cに中空部53gが形成されている。このように、リングギアシャフト53を階段状に段階的に細くなるように形成し、また、リングギアシャフト53の大径部53a側の端部から順に大径穴部53k、中径穴部53m、小径穴部53nを備える中空部53gを形成することで、材質をアルミニウム合金としたことと合わせて、リングギアシャフト53の大幅な軽量化を図ることができる。
大径部53aは、スタッドボルト55が貫通する貫通穴53hと、ノックピン86が嵌合されるノックピン嵌合穴53jとが開けられた部分であり、ベアリング67に支持される被支持部53eと、この被支持部53eに隣接するとともにリングギア64側に設けられたフランジ部53fとを備える。なお、符号87はベアリング67とフランジ部53fとの間に設けられた隙間調整用のシムである。
被支持部53eは、ベアリング67に隣接するように筒状のカラー部材88が嵌合され、このカラー部材88とギアケースカバー52との間にシール部材91が設けられている。なお、符号92は被支持部53eとカラー部材88との間をシールするために被支持部53e側の環状溝に設けられたOリング、93はシール部材91を抜け止めする止め輪である。
中間大径部53bは、リングギア64の嵌合穴64eが圧入され、これによって、リングギアシャフト53にリングギア64が固定されている。中間大径部53bと中間小径部53cとの間で外周面を軸方向に繋ぐ部分には、中間大径部53b側の面取り部53pと、中間小径部53c側の環状円弧部53qとが隣接して形成されている。このように、面取り部53p及び環状円弧部53qを設けることで、リングギア64を中間大径部53bに嵌合しやすくすることができ、作業性を向上させることができる。小径部53dは、鋼製のカラー部材89が圧入され、このカラー部材89を介してベアリング66に支持されている。これにより、耐久性を向上させることができる。なお、符号94はベアリング66とカラー部材89との間に設けられた隙間調整用のシムである。
スタッドボルト55は、リングギア64にねじ結合されるとともにリングギアシャフト53を貫通し、更に、ブレーキディスク95が取付けられるディスク取付部材96に形成された貫通穴96aを貫通している。ディスク取付部材96は、ファイナルギア装置41側の一側面96bに環状突出部96cが一体に形成され、この環状突出部41aがカラー部材88の端面88aに当てられている。このような環状突出部41bを設けることで、ディスク取付部材96の他側面96dに後輪42(図2参照)をスタッドボルト55及びホイールナット56(図2参照)で取付けたときに、スタッドボルト55の軸力を、リングギア64、リングギアシャフト53のフランジ部53f、シム87、ベアリング67の内輪、カラー部材88及び環状突出部96cで支えることができる。従って、アルミニウム合金製のリングギアシャフト53の大径部53aの全体で上記の軸力を支えることがないので、軸力を安定させることができる。また、ディスク取付部材96の内周部によって、アルミニウム合金製のリングギアシャフト53を外部の干渉物等から保護することができる。
ディスク取付部材96には、ファイナルギア装置41側の面に、複数のボルト97でブレーキディスク95が取付けられ、このブレーキディスク95と同じ側の一側面96bに複数のボルト98でパルサリング99がボルト97の頭部を覆うように取付けられている。パルサリング99は、図示せぬ回転センサと対になって後輪42の回転を検出し、回転数、回転速度を得るための回転検出部材である。
このように、パルサリング99をディスク取付部材96のファイナルギア装置41側に配置することで、ディスク取付部材96によって後輪42側の飛び石等からパルサリング99を保護することができる。
また、ボルト97,98の頭部をディスク取付部材96の一側面96b側に配置することで、ディスク取付部材96に後輪42を取付ける際にボルト97,98の頭部が邪魔になることがない。
上記したファイナルギア装置41では、リングギア64をリングギアシャフト53に嵌合させて固定し、後輪42が取付けられるスタッドボルト55を、その一端部でリングギア64にねじ結合するとともにリングギアシャフト53及びディスク取付部材96を貫通させる構造にすることで、べベベルギアシャフト63側から動力の大部分をリングギア64、スタッドボルト55、後輪42の順に伝えることが可能になる。従って、リングギア64からスタッドボルト55、ノックピン86を介してリングギアシャフト53に伝わる動力を小さく抑えることができるため、リングギアシャフト53の強度を下げることができ、リングギアシャフト53を軽量なアルミニウム合金製にすることが可能になる。
また、従来のように、リングギア及び出力軸部材にそれぞれ雌スプライン、雄スプラインを形成する必要がなく、本実施形態のリングギア64及びリングギアシャフト53のコストを下げることができる。
図4は、比較例のファイナルギア装置120を示す断面図である。
ファイナルギア装置120は、ギアケース本体121及びギアケースカバー122からなるファイナルギアケース123と、ギアケース本体121にベアリング124及びニードルベアリング126を介して回転可能に支持されたベベルギアシャフト127と、このベベルギアシャフト127に噛み合うリングギア128と、このリングギア128にスプライン結合するとともにファイナルギアケース123に一端がベアリング131を介して、他端がベアリング132及びカラー部材133を介して回転可能に支持された出力軸部材134と、この出力軸部材134に取付けられた複数のスタッドボルト136とを備え、出力軸部材134にスタッドボルト136及びホイールナット(不図示)で駆動輪(不図示)が取付けられる。
ベベルギアシャフト127から動力は、リングギア128、出力軸部材134、スタッドボルト136、駆動輪の順に伝達される。従って、上記のベベルギアシャフト127、リングギア128、出力軸部材134及びスタッドボルト136には、動力を伝達可能な強度が必要になる。また、リングギア128及び出力軸部材134には、スプライン結合するためにそれぞれ雌スプライン、雄スプラインを加工する必要がある。
ファイナルギア装置120の上記した各構成部品の中で最も大型の出力軸部材134は、上記の強度を確保するために、材質が例えば鉄鋼製とされ、最も重量のある部品になっている。従って、ファイナルギア装置120の重量も大きくなり、ひいては、ファイナルギア装置120を搭載する車両の重量も大きくなる。
上記のファイナルギア装置120におけるリングギア128から駆動輪への動力伝達構造に関して、本実施形態では、図1〜図3に示したファイナルギア装置41の動力伝達構造に改良することで、軽量化を図っている。
以上の図2及び図3に示したように、ベベルギア63aが形成されたシャフトとしてのベベルギアシャフト63と、ベベルギア63aに噛み合うリングギア64とを備え、リングギア64側に後輪42を構成するホイール45が取付けられるファイナルギア構造であって、リングギア64にホイール45を取付けるスタッドボルト55を備え、ホイール45とリングギア64とに挟まれて、ギアケースとしてのファイナルギアケース61に支持されるリングギアシャフト53が設けられ、スタッドボルト55は、リングギアシャフト53を貫通している。この構成によれば、動力がリングギア64からスタッドボルト55を介してホイール45に伝わるため、リングギアシャフト53で大きなトルクを受けなくなるので、リングギアシャフト53の強度を下げることができ、リングギアシャフト53の細軸化や、軽量な材質(アルミニウム合金)への変更により、リングギアシャフト53の軽量化を図ることができる。
また、ブレーキディスク95が取付けられるディスク取付部材96は、ホイール45とリングギアシャフト53との間に設けられ、スタッドボルト55が貫通しているので、ディスク取付部材96をスタッドボルト55で締め上げることができ、特別にディスク取付部材96をリングギアシャフト53に取付ける取付部材が不要になり、部品点数を削減することができる。
また、リングギアシャフト53とリングギア64とは、ノックピン86で位置決めされているので、リングギアシャフト53とリングギア64との位置決め精度が向上し、また、ノックピン86でトルクを受けることができる。
また、リングギアシャフト53は、階段状に段階的に細くなるように形成されているので、リングギアシャフト53のより一層の軽量化を図ることができる。
また、ディスク取付部材96には、ホイール45とは反対側のファイナルギアケース61側の一側面96bにパルサリング99が取付けられているので、ディスク取付部材96でパルサリング99を保護することができる。
また、ディスク取付部材96にブレーキディスク95を取付ける第1締結部材としてのボルト97と、ディスク取付部材96にパルサリング99を取付ける第2締結部材としてのボルト98とは、それぞれの頭部97a,98aが、ディスク取付部材96のパルサリング99と同じ側に配置されるので、後輪42を取付ける際に、ボルト97,98の頭部97a,98aが邪魔にならない。また、ディスク取付部材96によって、飛び石等から頭部97a,98aを保護することができる。
また、リングギアシャフト53は、アルミニウム合金製であるので、リングギアシャフト53の軽量化を図ることができる。
上述した実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上記実施形態において、図3に示したリングギアシャフト53を、アルミニウム合金製としたが、これに限らず、他の比重の小さい金属(チタン、チタン合金等)でも良い。
また、図1に示したように、ファイナルギア装置41を自動二輪車10に採用したが、これに限らず、他の鞍乗り型車両や、産業車両、あるいは車両以外に備える動力伝達装置に採用しても良い。
41 ファイナルギア装置
45 ホイール
46 ディスクブレーキ装置
53 リングギアシャフト
55 スタッドボルト
61 ファイナルギアケース(ギアケース)
63 ベベルギアシャフト(シャフト)
63a ベベルギア
64 リングギア
86 ノックピン
95 ブレーキディスク
96 ディスク取付部材
96b 一側面(面)
97,98 ボルト(締結部材)
97a,98a 頭部
99 パルサリング

Claims (7)

  1. ベベルギア(63a)が形成されたシャフト(63)と、前記ベベルギア(63a)に噛み合うリングギア(64)とを備え、前記リングギア(64)側にホイール(45)が取付けられるファイナルギア構造であって、
    前記リングギア(64)に前記ホイール(45)を取付けるスタッドボルト(55)を備え、
    前記ホイール(45)と前記リングギア(64)とに挟まれて、ギアケース(61)に支持されるリングギアシャフト(53)が設けられ、
    前記スタッドボルト(55)は、前記リングギアシャフト(53)を貫通していることを特徴とするファイナルギア構造。
  2. ブレーキディスク(95)が取付けられるディスク取付部材(96)は、前記ホイール(45)と前記リングギアシャフト(53)との間に設けられ、前記スタッドボルト(55)が貫通していることを特徴とする請求項1に記載のファイナルギア構造。
  3. 前記リングギアシャフト(53)と前記リングギア(64)とは、ノックピン(86)で位置決めされていることを特徴とする請求項1又は2に記載のファイナルギア構造。
  4. 前記リングギアシャフト(53)は、階段状に段階的に細くなるように形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載のファイナルギア構造。
  5. 前記ディスク取付部材(96)には、前記ホイール(45)とは反対側のファイナルギアケース(61)側の面(96b)にパルサリング(99)が取付けられていることを特徴とする請求項2乃至4のいずれか一項に記載のファイナルギア構造。
  6. 前記ディスク取付部材(96)に前記ブレーキディスク(95)を取付ける第1締結部材(97)と、前記ディスク取付部材(96)に前記パルサリング(99)を取付ける第2締結部材(98)とは、それぞれの頭部(97a,98a)が、前記ディスク取付部材(96)の前記パルサリング(99)と同じ側に配置されることを特徴とする請求項5に記載のファイナルギア構造。
  7. 前記リングギアシャフト(53)は、アルミニウム合金製であることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載のファイナルギア構造。
JP2013015273A 2013-01-30 2013-01-30 ファイナルギア構造 Active JP6101092B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013015273A JP6101092B2 (ja) 2013-01-30 2013-01-30 ファイナルギア構造
EP14151971.0A EP2767466B1 (en) 2013-01-30 2014-01-21 Final gear structure

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013015273A JP6101092B2 (ja) 2013-01-30 2013-01-30 ファイナルギア構造

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014145439A true JP2014145439A (ja) 2014-08-14
JP6101092B2 JP6101092B2 (ja) 2017-03-22

Family

ID=49956056

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013015273A Active JP6101092B2 (ja) 2013-01-30 2013-01-30 ファイナルギア構造

Country Status (2)

Country Link
EP (1) EP2767466B1 (ja)
JP (1) JP6101092B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5985692B1 (ja) * 2015-03-27 2016-09-06 本田技研工業株式会社 シャフトドライブ式車両

Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3042537B2 (ja) * 1990-06-30 2000-05-15 東燃株式会社 改質ポリシラザン及びその製造方法
US20030029041A1 (en) * 2001-08-10 2003-02-13 Bendtsen Randall Rey Bevel gear bearing support arrangement manufacturing method
JP2010083289A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Honda Motor Co Ltd シャフトドライブ式自動二輪車

Family Cites Families (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU544226B2 (en) * 1983-06-07 1985-05-23 Kubota Ltd. Front-wheel drive apparatus
JP3042537U (ja) * 1997-04-15 1997-10-21 旺 連 張 二輪自転車の前輪後輪同期伝動機構
WO2008129787A1 (ja) * 2007-03-30 2008-10-30 Ntn Corporation 通信機能付車輪用軸受
IT1395896B1 (it) * 2008-09-30 2012-10-26 Honda Motor Co Ltd Motociclo del tipo a trasmissione ad albero.
JP5258487B2 (ja) * 2008-09-30 2013-08-07 本田技研工業株式会社 シャフトドライブ式自動二輪車

Patent Citations (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3042537B2 (ja) * 1990-06-30 2000-05-15 東燃株式会社 改質ポリシラザン及びその製造方法
US20030029041A1 (en) * 2001-08-10 2003-02-13 Bendtsen Randall Rey Bevel gear bearing support arrangement manufacturing method
JP2010083289A (ja) * 2008-09-30 2010-04-15 Honda Motor Co Ltd シャフトドライブ式自動二輪車

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5985692B1 (ja) * 2015-03-27 2016-09-06 本田技研工業株式会社 シャフトドライブ式車両

Also Published As

Publication number Publication date
EP2767466A1 (en) 2014-08-20
EP2767466B1 (en) 2020-12-16
JP6101092B2 (ja) 2017-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
TWI310009B (ja)
US8474566B2 (en) Shaft drive type motorcycle
JP4684125B2 (ja) 自動二輪車用のドライブシャフトケース及び自動二輪車
US7971674B2 (en) Shaft drive type motorcycle
JP2008189254A (ja) 自転車用リアスプロケット組立体及びスプロケット
JP4677290B2 (ja) リヤスイングアーム取付構造
US7882919B2 (en) Shaft drive device
US8002068B2 (en) Final gear transmission mechanism for a motorcycle, and motorcycle incorporating same
US7717213B2 (en) Motorcycle
JP2006151158A (ja) 自転車用クランク軸受組立体
JP2007290606A (ja) 自転車用ハブ
JP6101092B2 (ja) ファイナルギア構造
JP5928945B2 (ja) フランジヨーク及び推進軸並びにフランジヨークの回転防止方法
US10618592B2 (en) Support structure of drive shaft
EP3323684B1 (en) Pulser ring mounting structure
JP6845693B2 (ja) 車両の操舵輪支持構造
EP2927021B1 (en) Wheel support mechanism
CA1255516A (en) Rear wheel drive mechanism for a motorcycle
TW201422482A (zh) 自行車曲柄組
US20080066986A1 (en) Motorcycle
JP2013096511A (ja) 駆動力伝達装置
JP2007269192A (ja) 自転車用チェーンホイール
US617631A (en) Bicycle propelling mechanism
JP6368974B2 (ja) 鞍乗り型車両のスイングアーム構造
JP2009214682A (ja) 電動パワーステアリング装置およびバックラッシ測定方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151126

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160815

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160823

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170224

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6101092

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150